JP3653014B2 - 水槽用濾過装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば金魚や熱帯魚等の水生生物の観賞飼育用水槽の水底部に配置し、エアーポンプより供給される空気を気泡として放出する際のエアーリフト効果を利用して、水を吸引濾過する水槽用濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の水槽用濾過装置は、濾材を充填した濾過ケースに直立状の排出パイプを設け、エアーポンプより供給された空気を気泡としてパイプ内部に放出し、この気泡が排出パイプを通って上方に排出される際のエアーリフト効果により、当該排出パイプ内に上昇水流を発生させ、この上昇水流の発生に伴う濾過ケース内の負圧によって水槽内の汚れた水を吸引し、濾材を通して浄化して排出パイプから再び水槽内に吐出するようになっている。
【0003】
ところで、水槽内の汚れは、水槽底部に沈積した糞や残餌等の沈積ゴミと、沈降せずに水中を漂っている浮遊ゴミとがあり、水槽用濾過装置として、これらのゴミを効率的に濾過除去するために、各ゴミに対応した吸引孔が設けられているのが好ましい。
【0004】
従来の水槽用濾過装置では、濾材として濾過ケース内の下部に砂利の如き粒状物の充填層を設けると共に上部に不織布等の多孔質マットを配置し、ケースの底面に設けた下部吸引孔により沈積ゴミを含む水を吸入して粒状物充填層を透過させる一方、ケース上部に設けた上部吸引孔により浮遊ゴミを含む水を吸入して多孔質マットに透過させることにより、それぞれ浄化した水を排出パイプで合流させて外部へ吐出する構成としたものが汎用されている(例えば特公昭60−7932号公報、特公平6−75457号公報、特開平10−75685号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の水槽用濾過装置にあっては、濾過ケースの底部側と上部側からの吸入水を各々異なる単一の濾材で濾過するために、濾過通水時の抵抗が異なって底部側と上部側の吸水力に偏りが生じる傾向にあり、沈積ゴミ或いは浮遊ゴミのいずれか一方の濾過除去が不十分となり、効率的な濾過という点で十分に満足のいくものではなかった。しかも、濾過ケースの底部側と上部側からの吸入水を各々単一の濾材で濾過するために浄化能率が低くなるという難点があった。
【0006】
また、この種の濾過装置では、使用に伴い濾材に目詰まりを生じると、濾過ケースを水中から引き上げて清掃や濾材の交換を行うことになるが、前記従来の構成においては、濾過ケースの引き上げの際に粒状物充填層の粒子間に溜まっていた汚物が内部の水と一緒にケース底部の吸引孔から流出し、この汚泥によって水槽内の水が汚れてしまうという問題もあった。
【0007】
この発明は、上述の技術的背景のもとになされたものであり、沈積ゴミと浮遊ゴミを効率的に濾過除去し、かつ浄化能率を向上させると共に、清掃や濾材交換のために濾過ケースを水中から引き上げる際、内部に溜まった汚泥の流出を生じない水槽用濾過装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係る水槽用濾過装置は、通水孔のない底壁部及び周壁部を有する底トレイと、上壁部及び周壁部を有して底トレイ上に外嵌する上部カバーとからなる濾過ケース内に、多数の通水孔を設けた水平仕切板の中央に直立状の排出パイプを一体形成した仕切部材が収容され、その排出パイプの上端面が上部カバーの上壁部中央に設けられた開口の周縁部に密着状態に配置されると共に、該排出パイプ内で気泡を放出する気泡発生手段を備え、前記濾過ケース内における水平仕切板の下側に下流室が設けられ、この下流室が前記排出パイプ内に連通される一方、前記水平仕切板の上側に濾材の異なる二層の濾材層が設けられると共に、上部濾材層と上部カバーの上壁部との間に上流室が構成され、該上流室が、上部カバーの上壁部内面に下方に突出して設けられた隔壁によって複数の分流室に区画され、これらの複数の分流室は、前記上部カバーの周壁部に上下方向に沿い、かつ下端が底トレイの底壁部近傍で開口する吸水誘導路に連通される下方水用分流室と、上部カバーに設けられた上部吸水孔に連通される上方水用分流室とにより構成されてなることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、上流室が隔壁によって複数の分流室に区画され、これらの複数の分流室は、沈積ゴミを水と共に吸い上げるための吸水誘導路に連通される下方水用分流室と、浮遊ゴミを水と共に吸い込むための上部吸水孔に連通されてなる上方水用分流室とにより構成され、各ゴミを含む水がそれぞれ各分流室に導かれるので、十分な吸引力をもって各ゴミを含む水を吸い込むことができる。各分流室に吸い込まれた水は、ともに同一の濾材層に通過させて濾過されるので、濾過時の通水抵抗に差がなくなる。従って、各ゴミに対応させて効率的に濾過することができる。また、上流室を複数の分流室に区画することにより濾過ケース内での処理水の流れが偏らず、二層構造の濾材層は各分流室に対応した全ての領域で濾過を行うことになり、濾材層全体で無駄なく最大限の濾過能力を発揮することができる。また、上下二層の濾材層を通して濾過するので、浄化能率が向上される。また、底トレイの底壁部には通水孔がないから、清掃や濾材交換のために濾過ケースを水中から引き上げる際、該ケースを極端に傾けたり上下を逆にしたりしない限り、内部に溜まった汚泥が流出することはない。
【0010】
この発明においては、前記下方水用分流室と前記上方水用分流室は、前記排出パイプを中心とする周方向にそれぞれ交互に配置されてなるのが好ましい。このような構成とすれば、濾過ケース周辺の水をまんべんなく吸引することができ、水中のゴミをより一層効率的に濾過除去することができる。
【0011】
また、前記上部カバー上壁部の開口には、十文字形の分流枠体が形成されてなるのが好ましい。このような構成にすれば、浄化された水が水槽内の四方に拡散され、これにより循環水流が形成されて水槽内の水をくまなく濾過することができる。しかも、分流枠体により気泡発生手段から生じた気泡がこの枠体にあたって更に微小化されるので、使用態様における美観も向上される。
【0012】
上記分流枠体が形成された水槽用濾過装置において、前記上部カバーが、平面視略正方形状の合成樹脂製の一体成形品からなり、前記分流枠体が、その十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー上壁部の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなる場合には、分流枠体の形成にあたって上記十文字形の分流枠体の中央部に設けたゲートから成形用樹脂を注入し、各桟をランナーに利用して上部カバーの成形を行うものとすることができるので、ランナーの除去作業を省略しうることも相俟って上部カバーの成形を簡単に行うことができる。また十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー上壁部の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなるので、ランナーから流入した合成樹脂が金型内の隅々まで容易に行きわたらせることができ、上部カバーを歩留まり良く成形することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る水槽用濾過装置を図面に示す一実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1ないし図5において、(1)は上部カバー、(2)は底トレイ、(3)は仕切部材、(4)は上下濾材層、(5)はエアーストーン、(6)はスノコ板、(7)は送気チューブ接続用のエルボ部材である。
【0015】
上部カバー(1)は、図1及び図2に示すように、透明な硬質合成樹脂の一体成形品で、上壁部(1a)と、その周囲より垂下する周壁部(1b)とで、平面視略正方形で下方に開いた箱形をなしている。この上壁部(1a)の中央には、上方に向かうに従って漸次縮径する延長パイプ(11)が一体形成されており、延長パイプ(11)のパイプ孔(11a)内周面上端には十文字形の分流枠体(12)が形成される一方、パイプ孔(11a)下端の周縁部には後述する排出パイプ(32)の上端面が密着状態に当接しうるものとなされている。分流枠体(12)は、上部カバー(1)の成形工程におけるランナーに利用していたものであり、その十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー(1)上壁部(1a)の各辺に対して垂直方向となるように配置されている。なお、本実施形態においては、パイプ孔(11a)が上部カバー(1)の開口(1c)をなしている。
【0016】
また、図1ないし図3に示すように、上壁部(1a)の裏面側には、延長パイプ(11)のパイプ孔(11a)下端を中心として上壁部(1a)の4隅に延びる放射状隔壁(13a)が下方に突出して設けられ、これら放射状隔壁(13a)の隣り合う2条がその中心側先端において延長パイプ(11)のパイプ孔(11a)周縁に沿う円弧状隔壁(13b)によってそれぞれ連接され、対向する二つの独立の部屋を形成するものとなされている。
【0017】
更に周壁部(1b)は、四周各側面の内、一方の対向する両側面に左右一対の上下方向に沿う畝状の外向き膨出部(14)を有すると共に、これらの両側面の下端縁中央位置に半円形切欠き部(15)を有する。また、周壁部(1b)は、四周各側面の内、他方の対向する両側面の上下方向中央やや上位から上壁部(1a)の周縁部に達する複数本(図では10本)のスリット状の上部吸水孔(16)…を有すると共に、これらの両側面の幅方向各中央位置には、下端縁から上方へ向かう一対の細い切欠き部(17)(17)の間で構成した係止片(18)を有し、この係止片(18)の外面側に略半円状に膨出した掛止突起(18a)が設けられている。
【0018】
底トレイ(2)は、透明な硬質合成樹脂の成形品で、通水孔のない底壁部(2a)と、その周縁より立ち上がる周壁部(2b)とで、平面視略正方形で上方に開いた箱形をなし、底壁部(2a)の周縁が周壁部(2b)の下端より外側へ若干突出してカバー受け部(21)を構成している。そして、底壁部(2a)の内面側には、中央位置で直立した空気吐出管(22)と、この空気吐出管(22)の下端部から周壁部(2b)に至る水平管状の通気路(23)と、この通気路(23)の位置を除いて空気吐出管(22)を中心として放射状に配置された7本の条片(24)とが一体形成されている。また周壁部(2b)の四周各側面の内、一方の対向する両側面の各中央部に上部カバー(1)の係止片(18)(18)に対応して上下方向に沿うガイド溝(25)が形成され、このガイド溝(25)の上縁に上下に透通するスリット孔(26a)を備えた係止枠(26)が形成されている。
【0019】
仕切部材(3)は、透明な硬質合成樹脂の成形品で、多数の長孔状の通水孔(31)を有する水平仕切板(3a)と、その周縁より立ち上がる周壁部(3b)とで平面視略正方形の篩枡形をなしている。この仕切部材(3a)は、水平仕切板(3a)の中央に上方に向かうに従い漸次縮径する直立状の排出パイプ(32)が一体形成されると共に、該排出パイプ(32)の根元から周壁部(3b)に至る半径方向に沿って、該水平仕切板(3a)の底面側が断面半円形に凹んだ通気路外嵌部(33)を有している。そして、周壁部(3b)の四周各側面の内、一方の対向する両側面の各中央部が底トレイ(2)のガイド溝(25)に対応した凹面部(34)をなし、他方の対向する両側面の上縁には内向きに突出した左右一対の押さえ片(35)を有し、また周壁部の四周各内面側中央には受け片(36)が突設されている。なお、本実施形態では、通気路外嵌部(33)が排出パイプ(32)を挟んだ両側に設けられ、これにより仕切部材(3)を排出パイプ(32)の軸線まわりに半回転させた場合にでも、底トレイ(2)に内嵌しうるものとなされ、使い勝手が良いものとなされている。
【0020】
上下濾材層(4)は、上部濾材層(4a)と下部濾材層(4b)とからなる。上部濾材層(4a)は、中央にパイプ挿通孔(41)が形成された不織布等の中空多孔質ブロックからなり、該ブロックの内部空間に粒状活性炭が収納される一方、濾過表面積を広げ、濾過能率を向上させるため外周面がジグザグ状に形成されている。下部濾材層(4b)は、砂利等の粒状物充填層からなる。
【0021】
エアーストーン(5)は、硬質合成樹脂発泡体等よりなる連続気泡の多孔質中空軸状で、上端が閉塞している。また、スノコ板(6)は、略正方形の平板状をなす半硬質合成樹脂成形品であり、中央の排出パイプ挿通用円形穴(61)と、多数の長孔状の通水孔(62)と、片面側の周縁部に設けられて仕切部材の押さえ片(35)が嵌合する凹部(63)を有している。
【0022】
この水槽用濾過装置の組立は、底トレイ(2)の空気吐出管(22)にエアーストーン(5)の下部を外嵌すると共に、エルボ部材(7)の一端側を通気路(23)の開口部に挿嵌する。一方、仕切部材(3)の水平仕切板(3a)上に下部濾材層(4b)を構成する砂利等の粒状物を載せ、その上にスノコ板(6)を周縁が押さえ片(35)と受け片(36)との間に挟まれるように配置し、この仕切部材(3)をその通気路外嵌部(33)が通気路(23)に被さるように底トレイ(2)に内嵌させる。このとき、底トレイ(2)周壁部(2b)の上端面がスノコ板(6)の上面とほぼ面一になるようになされている。そして、その上に更に上部濾材層(4a)の多孔質ブロックを載せた上で、底トレイ(2)に上部カバー(1)を外嵌して濾過ケース(8)を構成する。このとき、上部カバー(1)の両側の各係止片(18)(18)を底トレイ(2)のスリット孔(26a)(26a)に挿嵌させ、その掛止突起(18a)(18a)を係止枠(26)(26)下縁に係合させると共に、半円形切欠き部(15)をエルボ部材(7)の挿嵌部に合わせる。なお、各構成部材は、このような組立を行えるように寸法設定されている。
【0023】
このように組み立てられた水槽用濾過装置は、図4及び図5に示すように、濾過ケース(8)内に収容した仕切部材(3)の排出パイプ(32)の上端面が上部カバー(1)の開口(1c)周縁部、すなわち延長パイプ(11)のパイプ孔(11a)周縁部に密着状態に当接配置され、排出パイプ(32)が延長パイプ(11)に連通するものとなされている。またこの濾過装置は、水平仕切板(3a)によって濾過ケース(8)内が仕切られ、該仕切板(3a)の下側に下流室(9)が設けられ、この下流室(9)が排出パイプ(32)に連通される一方、仕切板(3a)の上側に上部濾材層(4a)と下部濾材層(4b)とからなる二層構造の濾材層(4)が排出パイプ(32)の周囲を取り巻くように配置される。更に、上部濾材層(4a)と上部カバー(1)の上壁部(1a)との間に上流室(10)が構成され、該上流室(10)が、上部カバー(1)の上壁部(1a)内面に下方に突出して設けられた放射状隔壁(13a)…及び円弧状隔壁(13b)…によって二つの相対向する独立の分流室(10a)(10a)と、二つの相対向し、かつ中心側において連通する分流室(10b)(10b)とに区画される。すなわち、これらの隔壁(13a)(13b)…は、上部濾材層(4a)の多孔質ブロックを押さえて浮き上がりを阻止すると共に、濾過ケース(8)内の上部に上流室(10)の空間を確保するスペーサーとして機能すると共に、上流室(10)を複数の分流室(10a)(10b)…に区画するものでもある。一方、底トレイ(2)の底壁部(2a)の上面側に設けた条片(24)は、仕切部材(3)の受けをなすが、同時に濾過ケース(8)内の下部に下流室(9)の空間を確保するスペーサーとしても機能し、且つ下流室(9)を上流室(10)側に対応させて、しかもより細かく区画している。
【0024】
また、上部カバー(1)と底トレイ(2)の相互の周壁部(1b)(2b)間には、上部カバー(1)対向する両側面の各外向き膨出部(14)の内側部分で上下方向に沿ったダクト状の吸水誘導路(19)…を構成している。この吸水誘導路(19)…は、下端が底トレイ(2)の底壁部(2a)近傍、すなわち水槽底部近くで外部に開口した状態で配置されると共に、上端でそれぞれ独立の分流室(10a)(10a)に連通している。すなわち、これらの独立の分流室(10a)…が、下方水用分流室(10A)…をなしている。また、上部カバー(1)の他の対向する両側面に設けられた上部吸水孔(16)…は、それぞれ上記の連通する分流室(10b)(10b)に連通している。すなわち、この連通する分流室(10b)…が、上方水用分流室(10B)…をなしている。つまり、下方水用分流室(10A)(10A)と上方水用分流室(10B)(10B)は、図3に示すように、各分流室(10A)(10B)…が上部カバー(1)の四周壁部(1a)のいずれかを含んだ状態で、平面視において排出パイプ(32)を中心とする周方向にそれぞれ交互に配置されている。
【0025】
このような構成の水槽用濾過装置では、エルボ部材(7)にエアーポンプの送気チューブ(図示せず)を接続し、水生生物の観賞飼育用水槽の水底部に配置して該エアーポンプを作動させると、通気路(23)を通ってエアーストーン(5)内部に供給される空気が当該エアーストーン(5)の表面から細かい気泡として外部へ放出され、これらの気泡の上昇に伴って排出パイプ(32)及び延長パイプ(11)の内側に上昇水流を生じるため、濾過ケース(8)内が負圧となる。これにより、濾過ケース(8)周辺の水が吸水誘導路(19)…又は上部吸水孔(16)…より上流室(10)が区画されて形成された各分流室(10A)(10B)…内に吸入され、この吸入された全ての水が上部濾材層(4a)及び下部濾材層(4b)を順次透過する過程で浄化され、下流室(9)から排出パイプ(32)内に入って、延長パイプ(11)から上方外部へ吐出される。このとき、延長パイプ(11)内面上端の分流枠体(12)は、吐出流を分流して水槽内の四方に拡散させ、これにより循環水流を形成して水槽内の水をくまなく濾過することができると共に、上昇してきた気泡を更に微小化して見た目を向上させる機能を発揮する。なお、本実施形態では、上部カバー(1)の延長パイプ(11)の下側に空気抜き孔(20)が形成されており、濾過装置を水槽内に沈めた際に、その空気抜き孔(20)からケース(8)内部の空気がスムーズに排出されて、不要な浮力が効率的に取り除かれるので、濾過装置を水槽底部に難なく配置することができる。
【0026】
ここで、吸水誘導路(19)は、下端の吸入口が水槽底部近くに位置することから、水底に沈積した糞や残餌等のゴミを多く含む水を吸入する一方、上部吸水孔(16)は、沈降せずに水中に漂う浮遊ゴミを多く含む水を吸入する。このとき、上流室(10)は、隔壁(13a)(13b)によって下方水用分流室(10A)…と上方水用分流室(10B)…とに区画されているので、各ゴミを十分な吸引力をもって水と共に吸い込むことができる。しかも、各分流室(10A)(10B)に吸引された水は同一の濾材層(4)で濾過されるので、濾過時の通水抵抗に差がなくなり、各ゴミに対応させて効率的に濾過することができる。また、上流室(10)を複数の分流室(10A)(10B)…に区画することにより濾過ケース(8)内における処理水の流れが偏らず、二層構造の濾材層(4)は各分流室(10A)(10B)に対応した全ての領域で濾過を行うことになり、濾材層(4)全体で無駄なく最大限の濾過能力を発揮することができる。更に、ゴミを含む水を上下二層の濾材層(4)に透過して浄化するので、浄化能率も向上される。
【0027】
一方、長期の使用によって濾材層(4)に目詰まりを生じたり、内部の汚物量が一杯になった場合、濾過ケース(8)を水中から引き上げて清掃や濾材交換を行うことになるが、底トレイ(2)の底壁部(2a)には通水孔がないことから、この引き上げ時に、該ケース(8)を極端に傾けたり上下を逆にしたりしない限り、内部に溜まった汚泥が流出することはなく、従来のもののように引き上げ時に流出した汚泥が拡散して水を汚すといった問題を生じない。
【0028】
なお、上記実施形態では、前記上部カバー(1)上壁部(1a)の開口(1c)には、十文字形の分流枠体(12)が形成されてなるので、浄化された水が水槽内の四方に拡散され、これにより循環水流を形成して水槽内の水をくまなく濾過することができる。しかも、分流枠体(12)により気泡発生手段であるエアーストーン(5)から生じた気泡が更に微小化されるので、使用態様における美観も向上される。
【0029】
また、分流枠体(12)の形成にあたって十文字形の分流枠体(12)の中央部に設けたゲートから成形用樹脂を注入し、各桟をランナーに利用して上部カバー(1)の成形を行うものとすることができるので、ランナーの除去作業を省略しうることも相俟って上部カバー(1)の成形を簡単に行うことができる。また十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー(1)上壁部(1a)の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなるので、ランナーから流入した合成樹脂が金型内の隅々まで容易に行きわたらせることができ、上部カバー(1)を歩留まり良く成形することができる。
【0030】
なお、以上にこの発明の一実施形態である水槽用濾過装置について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0031】
上記実施形態では、下方水用分流室(10A)…と上方水用分流室(10B)…とを排出パイプ(32)を中心とする周方向に2つずつ交互に配置されてなるものを用いたが、各分流室の数、配置態様はこれに限定されるものではなく、実施形態以外に種々設定することができる。
【0032】
また、上部濾材層(4a)と下部濾材層(4b)は異なるものであれば特に制約はないが、汚れの濾過除去性、通水性、汚れを分解消費するバクテリアの繁殖性、消臭性等を十分に確保する観点から、上記実施形態のように上部濾材層(4a)に粒状活性炭を内部に収納した不織布からなる中空多孔質ブロックを用い、下部濾材層(4b)を水抵抗の小さい砂利等の粒状物充填層とすることが好ましい。
【0033】
更に、上記実施形態では、上部濾材層(4a)が底トレイ(2)の上方に位置するようにスノコ板(6)上に載置されているものが用いられているが、例えば上部濾材層の下部或いは全部が底トレイ内に収納された態様でスノコ板に載置されているものであっても良い。ただ、上部濾材層を形成する多孔質ブロックの外周面も有効に活用する観点から、実施形態のように、上部濾材層(4a)を形成する多孔質ブロックが底トレイ(2)の上方に位置するようにスノコ板(6)上に載置されているものが好ましい。
【0034】
また、上記実施形態では、上部濾材層(4a)と下部濾材層(4b)との間にスノコ板(6)を介在させているが、このようなスノコ板(6)は省略することができる。
【0035】
その他、上部カバー(1)及び底トレイ(2)の外形と両者の係合構造、吸水誘導路(19)の流路断面形状、仕切部材(3)の仕切板(3a)における通水孔(31)の形状と配置構成等、細部構成についての種々の設計変更も可能であることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る水槽用濾過装置によれば、上流室が隔壁によって複数の分流室に区画され、これらの複数の分流室は、沈積ゴミを水と共に吸い上げるための吸水誘導路に連通される下方水用分流室と、浮遊ゴミを水と共に吸い込むための上部吸水孔に連通されてなる上方水用分流室とにより構成され、各ゴミを含む水がそれぞれ各分流室に導かれるので、十分な吸引力をもって各ゴミを含む水を吸い込むことができる。各分流室に吸い込まれた水は、ともに同一の濾材層に通過させて濾過されるので、濾過時の通水抵抗に差がなくなる。従って、各ゴミに対応させて効率的に濾過することができる。また、上流室を複数の分流室に区画することにより濾過ケース内での処理水の流れが偏らず、二層構造の濾材層は各分流室に対応した全ての領域で濾過を行うことになり、濾材層全体で無駄なく最大限の濾過能力を発揮することができる。更に、上下二層の濾材層を通して濾過するので、浄化能率が向上される。更に、底トレイの底壁部には通水孔がないから、清掃や濾材交換のために濾過ケースを水中から引き上げる際、該ケースを極端に傾けたり上下を逆にしたりしない限り、内部に溜まった汚泥が流出することはない。
【0037】
この発明において、前記下方水用分流室と前記上方水用分流室は、前記排出パイプを中心とする周方向にそれぞれ交互に配置されてなる場合には、濾過ケース周辺の水をまんべんなく吸引することができ、水中のゴミをより一層効率的に濾過除去することができるという利点がある。
【0038】
また、前記上部カバー上壁部の開口には、十文字形の分流枠体が形成されてなる場合には、浄化された水が水槽内の四方に拡散され、これにより循環水流が形成されて水槽内の水をくまなく濾過することができるという利点がある。しかも、分流枠体により気泡発生手段から生じた気泡が該枠体にあたって微小化されるので、使用態様における美観も向上される。
【0039】
上記分流枠体が形成された水槽用濾過装置において、前記上部カバーが、平面視略正方形状の合成樹脂製の一体成形品からなり、前記分流枠体が、その十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー上壁部の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなる場合には、分流枠体の形成にあたって上記十文字形の分流枠体の中央部に設けたゲートから成形用樹脂を注入し、各桟をランナーに利用して上部カバーの成形を行うものとすることができるので、ランナーの除去作業を省略しうることも相俟って上部カバーの成形を簡単に行うことができる。また十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー上壁部の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなるので、ランナーから流入した合成樹脂が金型内の隅々まで容易に行きわたらせることができ、上部カバーを歩留まり良く成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である水槽用濾過装置を示す斜視図である。
【図2】実施形態の水槽用濾過装置を分解して示す斜視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】全体像における図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1…上部カバー
1a…上壁部
1b…周壁部
1c…開口
2…底トレイ
2a…底壁部
2b…周壁部
3…仕切部材
3a…水平仕切板
4…濾材層
4a…上部濾材層
4b…下部濾材層
5…エアーストーン(気泡発生手段)
8…濾過ケース
9…下流室
10…上流室
10A…下方水用分流室
10B…上方水用分流室
11a…パイプ孔
12…分流枠体
13a…放射状隔壁
13b…円弧状隔壁
14…膨出部
16…上部吸水孔
19…吸水誘導路
Claims (4)
- 通水孔のない底壁部及び周壁部を有する底トレイと、上壁部及び周壁部を有して底トレイ上に外嵌する上部カバーとからなる濾過ケース内に、多数の通水孔を設けた水平仕切板の中央に直立状の排出パイプを一体形成した仕切部材が収容され、その排出パイプの上端面が上部カバーの上壁部中央に設けられた開口の周縁部に密着状態に配置されると共に、該排出パイプ内で気泡を放出する気泡発生手段を備え、
前記濾過ケース内における水平仕切板の下側に下流室が設けられ、この下流室が前記排出パイプ内に連通される一方、
前記水平仕切板の上側に濾材の異なる二層の濾材層が設けられると共に、上部濾材層と上部カバーの上壁部との間に上流室が構成され、
該上流室が、上部カバーの上壁部内面に下方に突出して設けられた隔壁によって複数の分流室に区画され、
これらの複数の分流室は、前記上部カバーの周壁部に上下方向に沿い、かつ下端が底トレイの底壁部近傍で開口する吸水誘導路に連通される下方水用分流室と、上部カバーに設けられた上部吸水孔に連通される上方水用分流室とにより構成されてなることを特徴とする水槽用濾過装置。 - 前記下方水用分流室と前記上方水用分流室は、前記排出パイプを中心とする周方向にそれぞれ交互に配置されてなる請求項1に記載の水槽用濾過装置。
- 前記上部カバー上壁部の開口には、十文字形の分流枠体が形成されてなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載の水槽用濾過装置。
- 前記上部カバーは、平面視略方形状の合成樹脂製の一体成形品からなり、前記分流枠体は、その十文字形の各桟が平面視において前記上部カバー上壁部の各辺に対して垂直方向となるように配置されてなる請求項3に記載の水槽用濾過装置。
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