JP3846910B2 - 循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は浴槽内の湯を装置本体に強制循環させ濾過等により清浄化処理を行い湯を常時清浄に保つようにした循環式循環式浴湯清浄化装置において、清浄化処理のために湯を浴槽内から吸い上げる吸湯管の先端に取り付けられた吸湯装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近、浴槽内の湯を循環ポンプにより吸湯装置が取り付けられた吸湯管から吸い上げ、濾過装置等の各種清浄化処理装置が配備された循環路を強制循環させ、清浄化処理した湯を噴湯管の先端に取り付けた噴湯管から再び浴槽内に噴出させる循環式浴湯清浄化装置が開発され広く利用されるようになって来ている。
【０００３】
まず図６を参照しながら循環式浴湯清浄化装置（以後清浄化装置）の装置本体の概略の構成について説明する。
【０００４】
清浄化装置１では、浴槽２内の湯を循環ポンプ４の作用で先端に吸湯装置６が取り付けられた吸湯管８から各種清浄化処理機器をまとめて収納した装置本体１０に吸い上げて清浄化処理をし、清浄化処理が終了した湯は先端にジェットノズル１２が取り付けられた噴湯装置１３の噴湯管１４から浴槽２内に噴出するように構成されている。
【０００５】
装置本体１０には、活性炭、麦飯石、ゼオライト等の各種粒状濾材が充填された濾過装置１６、浴湯を強制循環させるための循環ポンプ４、浴湯を適温に保持するための保温ヒータ１８等が連結管で直列に連結して配備され、吸湯管８の一端が濾過装置１６の入口側に、噴湯管１４の一端が保温ヒータ１８の出口側に接続され、浴槽２内の湯に対する直列の循環路を形成している。
【０００６】
噴湯管１４の先端に取り付けられた噴湯装置１３のジェットノズル１２には、湯の流速を速めることによる負圧を利用して吸気し浴湯中に吸気管２０からの空気またはオゾン化された空気を混入するためのアスピレータ部１２ａが設けられている。このアスピレータ部１２ａには吸気口に電磁弁２２を設けた吸気管２０が接続され、さらに吸気管２０には湯の殺菌のために吸い込まれた空気をオゾン化するオゾン発生器２４が配備されている。
【０００７】
清浄化装置１では、浴槽内２の湯は、まず循環ポンプ４の作動により吸湯装置６内のプレフィルターで大きなごみや汚れが取り除かれた後、吸湯管８から吸い上げられて装置本体１０に入り、濾過装置１６で濾過され、保温ヒータ１８で保温された後、噴湯管１４の先端に取り付けられたジェットノズル１２から浴槽内に噴出される。
【０００８】
プレフィルターを吸湯管８の先端に取り付けている理由は、浴槽２内の湯には髪の毛等の大きなごみや汚れが多く含まれており、これらが清浄化装置１の装置本体１０の循環路内に吸い込まれると、濾過装置の濾材が短期間で目詰まりしたり、また図６の例では循環ポンプ４を濾過装置１６の下流側に配備しているが、上流側に配備したものにあっては循環ポンプ４にも大きなごみや汚れが入り込み故障の原因となる場合がある。
【０００９】
しかし、吸湯装置６のプレフィルター３２は髪の毛等の大きなごみや汚れを濾過するために汚れる度合がひどく短期間で目詰まりして、装置本体１０を循環する湯の流量が減少し清浄化処理の能力が低下する。従って、プレフィルター３２は日常の手入れとして毎日あるいは数日間隔で吸湯装置から取り外して洗浄する必要がある。
【００１０】
次に図７を参照しながら、従来例に係るプレフィルターを含む吸湯装置を噴湯装置と共に説明する。同図において、噴湯装置１３には噴湯管１４および吸気管２０が接続され、吸気管２０から吸い込んだ空気を噴湯管１４内の湯に混合してジェット噴流として噴出するジェットノズル１２が取り付けられ、噴湯装置１３の後面裏側には噴湯装置１３を浴槽に着脱自在に取り付けるための左右一対の吸盤２６が取り付けられている。
【００１１】
噴湯装置１３内には吸湯管８が挿通し、下端部が吸湯装置６のフィルターケース２８に接続されている。フィルターケース２８の後面裏側には吸湯装置６を浴槽に着脱自在に取り付けるための左右一対の吸盤３０が取り付けられている。
【００１２】
吸湯装置６は、多孔質のスポンジで形成されたプレフィルター３２を収納してユニットカバー３４と嵌合するプレフィルターケース３６とからなるプレフィルターユニット３８を備え、プレフィルターユニット３８は、プレフィルター３２を収納した状態で日常の手入れのためにフィルターケース２８に着脱できるようになっている。
【００１３】
プレフィルター３２を収納するプレフィルターケース３６には、プレフィルター３２の外形輪郭よりやや小さな外周リブ３６ａが形成され、更に複数の突起３６ｂと湯を通過させるための複数の孔３６ｃが形成されている。
【００１４】
ユニットカバー３４にはその下方に湯の吸込口３４ａが形成されると共にプレフィルターケース３６の外周リブ３６ａと対向する位置に同寸法の押えリブ（図示せず）が形成されている。
【００１５】
プレフィルター３２をプレフィルターケース３６に収納し、ユニットカバー３４を嵌合させた状態では、プレフィルター３２はプレフィルターケース３６の複数の突起３６ｂによりプレフィルターケース３６の内面から一定の距離だけ離れた状態で収納されると共に、外周リブ３６ａと押えリブとでプレフィルター３２の外周付近が圧縮させられた状態で押えられ、ユニットカバー３４の吸込口３４ａから吸い込んだ湯がプレフィルター３２の周囲に漏れずにプレフィルターケース３６の複数の孔３６ｃを通過してフィルターケース側に通過するようになっている。
【００１６】
吸湯装置６のフィルターケース２８にプレフィルター３２を収納したプレフィルターユニット３８の取り付け状態で清浄化装置１を運転すると、循環ポンプ４により浴槽２内の湯はユニットカバー３４の下方の吸込口３４ａから吸い込まれプレフィルター３２およびプレフィルターケース３６の複数の孔３６ｃを通過して吸湯管８内に吸い込まれる。
【００１７】
前記したように浴槽２内の湯には髪の毛等の大きなごみや汚れが多く含まれおり、吸湯装置６のプレフィルター３２の汚れる度合がひどく短期間で目詰まりして、装置本体１０を循環する湯の流量が減少し清浄化処理の能力が低下する。従って、プレフィルター３２は日常の手入れとして毎日あるいは数日間隔で吸湯装置から取り外して洗浄する必要がある。
【００１８】
この従来例の吸湯装置は以上のように構成されているので、頻繁に行われるこの日常の手入れ時にプレフィルター３２をプレフィルターユニット３８と共にフィルターケース２８に取り付けるのを忘れたりプレフィルターユニット３８にプレフィルター３２を収納せずにフィルターケース２８に取り付けて、即ちプレフィルター３２を付け忘れて清浄化装置１を運転する場合がある。
【００１９】
この場合、前記したように髪の毛等の大きなごみや汚れがそのまま吸い込まれ、濾過装置の濾材が短期間で目詰まりしたり、装置本体１０の管路内や循環ポンプ４等に詰まり清浄化装置の故障の原因となる。
【００２０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体の管路内に入り込むのを防止できるようにすることである。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付け、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができるようにすることである。
【００２１】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来技術の課題を解決するために、浴槽内の浴湯を循環ポンプにより吸湯部で吸い上げて濾過装置を含む循環路で、吸湯管部及び噴湯管部とから成る循環路を循環させて噴湯部から浴槽に戻すことで浴湯の清浄化を行う循環式浴湯清浄化装置において、
前記吸湯部は、湯を濾過するためのプレフィルターと該プレフィルターを収納保持するプレフィルターケースと該プレフィルターケースに収納されたプレフィルターに通水するための開口を備えて前記プレフィルターケースの開口部を遮蔽するユニットカバーとからなる着脱可能なプレフィルターユニットごと着脱可能に支持して、前記吸湯管の自由端に固定されたフィルターケースを備え、該フィルターケースには髪の毛等の大きなごみを濾過するストレーナを支持するための手段を設け、該ストレーナを支持するための手段には前記プレフィルターユニットを取り外した時にも大きなごみを濾過して大きなごみが装置本体内に入り込むのを防止するストレーナが装着されているようにすると共に、該ストレーナとフィルターケースとの間に湯が流通するための内部空間を形成するようにしたことを特徴とする循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置とすることで課題を解決した。
更に本発明は、前記ストレーナはストレーナを支持するための手段に着脱可能に構成されていることを特徴とする循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置とすることで、課題を解決した。
【００２２】
【発明の作用】
本発明によれば、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体内に入り込むのを防止できる。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付けたので、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができる。
【００２３】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明する。本実施例において従来例と同一の部品、部位には同一の符号を付して、これらに対して必要がない場合は詳細な説明は省略する。
【００２４】
図１において、ストレーナ４０には、髪の毛等の大きなごみや汚れを濾過するための多数の小孔４０ａが形成され、図３に示すようにその裏側には、フィルターケース２８にストレーナ４０を取り付けるための止めばね４２がねじ４４で取り付けられている。フィルターケース２８の内面には止めばね４２と係合可能な軸４６が部材４８により取り付けられている。
【００２５】
ストレーナ４０をフィルターケース２８に取り付けるには、つまみ部４０ｂをつかみ止めばね４２をフィルターケース２８の軸４６に弾性的に係合して行う。取り付け状態は、図５に示すようにフィルターケース２８の吸湯管８の接続部２８ａの手前側にほぼ垂直の姿勢となる。フィルターケース２８取り外すには逆の操作を行う。
【００２６】
図２等に示すように、ストレーナ４０はプレフィルターユニット３８に対して内側に位置しており、プレフィルター３２はプレフィルターユニット３８として日常の手入れのためにストレーナ４０とは無関係に取り外せるようになっている。
【００２７】
本発明は以上のように構成されているので、日常の手入れでプレフィルターユニット３８を取り外し、プレフィルターユニット３８からプレフィルター３２を取り出してプレフィルター３２を洗浄した後、プレフィルター３２を付け忘れて清浄化装置１を運転した場合でも、髪の毛等の大きなごみや汚れがストレーナ４０で濾過され、装置本体１０の管路内に吸い込まれないので、従来のプレフィルター３２の付け忘れて清浄化装置の運転を行った場合の不都合を防止できる。
【００２８】
ストレーナ４０は、プレフィルター３２を正常に取り付けて清浄化装置を運転している場合は、大きなごみや汚れはプレフィルター３２で濾過されるので、ストレーナ４０は、プレフィルター３２に比べ洗浄頻度は高くはない。しかしプレフィルター３２を付け忘れた場合は、ストレーナ４０には短期間で髪の毛等の大きなごみや汚れがたまる。
【００２９】
このような場合の洗浄時、あるいは数カ月に１度程度の頻度で行う装置本体や循環路の洗浄時には、ストレーナ４０はフィルターケース２８に対して着脱自在になっているので、必要に応じてフィルターケース２８から取り外して洗浄等の手入れができる。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体内に入り込むのを防止できる。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付けたので、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【図２】 噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【図３】 ストレーナの斜視図
【図４】 図１のＡ矢視主要部の図
【図５】 図２のＢ矢視主要部の図
【図６】 従来例の循環式浴湯清浄化装置の概略を示す線図
【図７】 従来例の噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【符号の説明】
１ 循環式浴湯清浄化装置
２ 浴槽
４ 循環ポンプ
６ 吸湯装置
８ 吸湯管
１４ 噴湯管
３２ プレフィルター
３８ プレフィルターユニット
４０ ストレーナ
【産業上の利用分野】
本発明は浴槽内の湯を装置本体に強制循環させ濾過等により清浄化処理を行い湯を常時清浄に保つようにした循環式循環式浴湯清浄化装置において、清浄化処理のために湯を浴槽内から吸い上げる吸湯管の先端に取り付けられた吸湯装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近、浴槽内の湯を循環ポンプにより吸湯装置が取り付けられた吸湯管から吸い上げ、濾過装置等の各種清浄化処理装置が配備された循環路を強制循環させ、清浄化処理した湯を噴湯管の先端に取り付けた噴湯管から再び浴槽内に噴出させる循環式浴湯清浄化装置が開発され広く利用されるようになって来ている。
【０００３】
まず図６を参照しながら循環式浴湯清浄化装置（以後清浄化装置）の装置本体の概略の構成について説明する。
【０００４】
清浄化装置１では、浴槽２内の湯を循環ポンプ４の作用で先端に吸湯装置６が取り付けられた吸湯管８から各種清浄化処理機器をまとめて収納した装置本体１０に吸い上げて清浄化処理をし、清浄化処理が終了した湯は先端にジェットノズル１２が取り付けられた噴湯装置１３の噴湯管１４から浴槽２内に噴出するように構成されている。
【０００５】
装置本体１０には、活性炭、麦飯石、ゼオライト等の各種粒状濾材が充填された濾過装置１６、浴湯を強制循環させるための循環ポンプ４、浴湯を適温に保持するための保温ヒータ１８等が連結管で直列に連結して配備され、吸湯管８の一端が濾過装置１６の入口側に、噴湯管１４の一端が保温ヒータ１８の出口側に接続され、浴槽２内の湯に対する直列の循環路を形成している。
【０００６】
噴湯管１４の先端に取り付けられた噴湯装置１３のジェットノズル１２には、湯の流速を速めることによる負圧を利用して吸気し浴湯中に吸気管２０からの空気またはオゾン化された空気を混入するためのアスピレータ部１２ａが設けられている。このアスピレータ部１２ａには吸気口に電磁弁２２を設けた吸気管２０が接続され、さらに吸気管２０には湯の殺菌のために吸い込まれた空気をオゾン化するオゾン発生器２４が配備されている。
【０００７】
清浄化装置１では、浴槽内２の湯は、まず循環ポンプ４の作動により吸湯装置６内のプレフィルターで大きなごみや汚れが取り除かれた後、吸湯管８から吸い上げられて装置本体１０に入り、濾過装置１６で濾過され、保温ヒータ１８で保温された後、噴湯管１４の先端に取り付けられたジェットノズル１２から浴槽内に噴出される。
【０００８】
プレフィルターを吸湯管８の先端に取り付けている理由は、浴槽２内の湯には髪の毛等の大きなごみや汚れが多く含まれており、これらが清浄化装置１の装置本体１０の循環路内に吸い込まれると、濾過装置の濾材が短期間で目詰まりしたり、また図６の例では循環ポンプ４を濾過装置１６の下流側に配備しているが、上流側に配備したものにあっては循環ポンプ４にも大きなごみや汚れが入り込み故障の原因となる場合がある。
【０００９】
しかし、吸湯装置６のプレフィルター３２は髪の毛等の大きなごみや汚れを濾過するために汚れる度合がひどく短期間で目詰まりして、装置本体１０を循環する湯の流量が減少し清浄化処理の能力が低下する。従って、プレフィルター３２は日常の手入れとして毎日あるいは数日間隔で吸湯装置から取り外して洗浄する必要がある。
【００１０】
次に図７を参照しながら、従来例に係るプレフィルターを含む吸湯装置を噴湯装置と共に説明する。同図において、噴湯装置１３には噴湯管１４および吸気管２０が接続され、吸気管２０から吸い込んだ空気を噴湯管１４内の湯に混合してジェット噴流として噴出するジェットノズル１２が取り付けられ、噴湯装置１３の後面裏側には噴湯装置１３を浴槽に着脱自在に取り付けるための左右一対の吸盤２６が取り付けられている。
【００１１】
噴湯装置１３内には吸湯管８が挿通し、下端部が吸湯装置６のフィルターケース２８に接続されている。フィルターケース２８の後面裏側には吸湯装置６を浴槽に着脱自在に取り付けるための左右一対の吸盤３０が取り付けられている。
【００１２】
吸湯装置６は、多孔質のスポンジで形成されたプレフィルター３２を収納してユニットカバー３４と嵌合するプレフィルターケース３６とからなるプレフィルターユニット３８を備え、プレフィルターユニット３８は、プレフィルター３２を収納した状態で日常の手入れのためにフィルターケース２８に着脱できるようになっている。
【００１３】
プレフィルター３２を収納するプレフィルターケース３６には、プレフィルター３２の外形輪郭よりやや小さな外周リブ３６ａが形成され、更に複数の突起３６ｂと湯を通過させるための複数の孔３６ｃが形成されている。
【００１４】
ユニットカバー３４にはその下方に湯の吸込口３４ａが形成されると共にプレフィルターケース３６の外周リブ３６ａと対向する位置に同寸法の押えリブ（図示せず）が形成されている。
【００１５】
プレフィルター３２をプレフィルターケース３６に収納し、ユニットカバー３４を嵌合させた状態では、プレフィルター３２はプレフィルターケース３６の複数の突起３６ｂによりプレフィルターケース３６の内面から一定の距離だけ離れた状態で収納されると共に、外周リブ３６ａと押えリブとでプレフィルター３２の外周付近が圧縮させられた状態で押えられ、ユニットカバー３４の吸込口３４ａから吸い込んだ湯がプレフィルター３２の周囲に漏れずにプレフィルターケース３６の複数の孔３６ｃを通過してフィルターケース側に通過するようになっている。
【００１６】
吸湯装置６のフィルターケース２８にプレフィルター３２を収納したプレフィルターユニット３８の取り付け状態で清浄化装置１を運転すると、循環ポンプ４により浴槽２内の湯はユニットカバー３４の下方の吸込口３４ａから吸い込まれプレフィルター３２およびプレフィルターケース３６の複数の孔３６ｃを通過して吸湯管８内に吸い込まれる。
【００１７】
前記したように浴槽２内の湯には髪の毛等の大きなごみや汚れが多く含まれおり、吸湯装置６のプレフィルター３２の汚れる度合がひどく短期間で目詰まりして、装置本体１０を循環する湯の流量が減少し清浄化処理の能力が低下する。従って、プレフィルター３２は日常の手入れとして毎日あるいは数日間隔で吸湯装置から取り外して洗浄する必要がある。
【００１８】
この従来例の吸湯装置は以上のように構成されているので、頻繁に行われるこの日常の手入れ時にプレフィルター３２をプレフィルターユニット３８と共にフィルターケース２８に取り付けるのを忘れたりプレフィルターユニット３８にプレフィルター３２を収納せずにフィルターケース２８に取り付けて、即ちプレフィルター３２を付け忘れて清浄化装置１を運転する場合がある。
【００１９】
この場合、前記したように髪の毛等の大きなごみや汚れがそのまま吸い込まれ、濾過装置の濾材が短期間で目詰まりしたり、装置本体１０の管路内や循環ポンプ４等に詰まり清浄化装置の故障の原因となる。
【００２０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体の管路内に入り込むのを防止できるようにすることである。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付け、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができるようにすることである。
【００２１】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来技術の課題を解決するために、浴槽内の浴湯を循環ポンプにより吸湯部で吸い上げて濾過装置を含む循環路で、吸湯管部及び噴湯管部とから成る循環路を循環させて噴湯部から浴槽に戻すことで浴湯の清浄化を行う循環式浴湯清浄化装置において、
前記吸湯部は、湯を濾過するためのプレフィルターと該プレフィルターを収納保持するプレフィルターケースと該プレフィルターケースに収納されたプレフィルターに通水するための開口を備えて前記プレフィルターケースの開口部を遮蔽するユニットカバーとからなる着脱可能なプレフィルターユニットごと着脱可能に支持して、前記吸湯管の自由端に固定されたフィルターケースを備え、該フィルターケースには髪の毛等の大きなごみを濾過するストレーナを支持するための手段を設け、該ストレーナを支持するための手段には前記プレフィルターユニットを取り外した時にも大きなごみを濾過して大きなごみが装置本体内に入り込むのを防止するストレーナが装着されているようにすると共に、該ストレーナとフィルターケースとの間に湯が流通するための内部空間を形成するようにしたことを特徴とする循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置とすることで課題を解決した。
更に本発明は、前記ストレーナはストレーナを支持するための手段に着脱可能に構成されていることを特徴とする循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置とすることで、課題を解決した。
【００２２】
【発明の作用】
本発明によれば、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体内に入り込むのを防止できる。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付けたので、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができる。
【００２３】
【実施例】
以下本発明を実施例により説明する。本実施例において従来例と同一の部品、部位には同一の符号を付して、これらに対して必要がない場合は詳細な説明は省略する。
【００２４】
図１において、ストレーナ４０には、髪の毛等の大きなごみや汚れを濾過するための多数の小孔４０ａが形成され、図３に示すようにその裏側には、フィルターケース２８にストレーナ４０を取り付けるための止めばね４２がねじ４４で取り付けられている。フィルターケース２８の内面には止めばね４２と係合可能な軸４６が部材４８により取り付けられている。
【００２５】
ストレーナ４０をフィルターケース２８に取り付けるには、つまみ部４０ｂをつかみ止めばね４２をフィルターケース２８の軸４６に弾性的に係合して行う。取り付け状態は、図５に示すようにフィルターケース２８の吸湯管８の接続部２８ａの手前側にほぼ垂直の姿勢となる。フィルターケース２８取り外すには逆の操作を行う。
【００２６】
図２等に示すように、ストレーナ４０はプレフィルターユニット３８に対して内側に位置しており、プレフィルター３２はプレフィルターユニット３８として日常の手入れのためにストレーナ４０とは無関係に取り外せるようになっている。
【００２７】
本発明は以上のように構成されているので、日常の手入れでプレフィルターユニット３８を取り外し、プレフィルターユニット３８からプレフィルター３２を取り出してプレフィルター３２を洗浄した後、プレフィルター３２を付け忘れて清浄化装置１を運転した場合でも、髪の毛等の大きなごみや汚れがストレーナ４０で濾過され、装置本体１０の管路内に吸い込まれないので、従来のプレフィルター３２の付け忘れて清浄化装置の運転を行った場合の不都合を防止できる。
【００２８】
ストレーナ４０は、プレフィルター３２を正常に取り付けて清浄化装置を運転している場合は、大きなごみや汚れはプレフィルター３２で濾過されるので、ストレーナ４０は、プレフィルター３２に比べ洗浄頻度は高くはない。しかしプレフィルター３２を付け忘れた場合は、ストレーナ４０には短期間で髪の毛等の大きなごみや汚れがたまる。
【００２９】
このような場合の洗浄時、あるいは数カ月に１度程度の頻度で行う装置本体や循環路の洗浄時には、ストレーナ４０はフィルターケース２８に対して着脱自在になっているので、必要に応じてフィルターケース２８から取り外して洗浄等の手入れができる。
【００３０】
【発明の効果】
本発明によれば、日常の手入れ時に外すプレフィルターユニットの内側に更にストレーナを設けることにより、使用者がプレフィルターを付け忘れて清浄化装置を運転しても大きなごみや汚れが装置本体内に入り込むのを防止できる。更にストレーナをフィルターケースに対して着脱自在に取り付けたので、必要に応じて取り外し、洗浄等の手入れができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【図２】 噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【図３】 ストレーナの斜視図
【図４】 図１のＡ矢視主要部の図
【図５】 図２のＢ矢視主要部の図
【図６】 従来例の循環式浴湯清浄化装置の概略を示す線図
【図７】 従来例の噴湯装置および吸湯装置の分解斜視図
【符号の説明】
１ 循環式浴湯清浄化装置
２ 浴槽
４ 循環ポンプ
６ 吸湯装置
８ 吸湯管
１４ 噴湯管
３２ プレフィルター
３８ プレフィルターユニット
４０ ストレーナ
Claims (2)
- 浴槽内の浴湯を循環ポンプにより吸湯部で吸い上げて濾過装置を含む循環路で、吸湯管部及び噴湯管部とから成る循環路を循環させて噴湯部から浴槽に戻すことで浴湯の清浄化を行う循環式浴湯清浄化装置において、
前記吸湯部は、湯を濾過するためのプレフィルターと該プレフィルターを収納保持するプレフィルターケースと該プレフィルターケースに収納されたプレフィルターに通水するための開口を備えて前記プレフィルターケースの開口部を遮蔽するユニットカバーとからなるプレフィルターユニットごと着脱可能に支持して、前記吸湯管の自由端に固定されたフィルターケースを備え、該フィルターケースには髪の毛等の大きなごみを濾過するストレーナを支持するための手段を設け、該ストレーナを支持するための手段には前記プレフィルターユニットを取り外した時にも大きなごみを濾過して大きなごみが装置本体内に入り込むのを防止するストレーナが装着されているようにすると共に、該ストレーナとフィルターケースとの間に湯が流通するための内部空間を形成するようにしたことを特徴とする循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置。 - 前記ストレーナはストレーナを支持するための手段に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項１に記載の循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置。
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| JP19589694A JP3846910B2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 循環式浴湯清浄化装置の吸湯装置 |
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Publications (2)
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| JPH0838824A JPH0838824A (ja) | 1996-02-13 |
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Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP6786217B2 (ja) * | 2016-01-20 | 2020-11-18 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | プレフィルターユニットおよび浴水清浄化装置 |
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1994
- 1994-07-28 JP JP19589694A patent/JP3846910B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0838824A (ja) | 1996-02-13 |
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