JP3569300B2 - 浴槽湯清浄化装置の吸湯装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は浴槽装置に係り、特に浴槽内の湯に濾過等の清浄化処理を行い湯を絶えず清浄に保つようにする浴槽湯清浄化装置において、清浄化処理のために浴槽内から湯を吸い上げる吸湯管の先端に取り付けられる吸湯装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
最近、浴槽内の湯を循環ポンプで吸い上げ濾過装置で汚れを濾過し、ヒータで加熱し、さらにはオゾンで殺菌し、湯を絶えず清浄に保ち24時間いつでも入浴できるようにした、浴槽湯清浄化装置が開発され広く利用されるようになった。
【0003】
浴槽湯清浄化装置においては、湯中には髪の毛等の大きな汚れが多く含まれているので、濾過装置の濾材が短期間で目詰まりしたり、或いは循環ポンプや水流センサ等の機器類が髪の毛が付いて故障したりするのを防ぐため、大きな汚れを取り除くためのプレフイルターを吸湯管の先端に取り付けるのが好ましい。
【0004】
また最近は、浴槽内の湯を循環させ、ジエツト噴出装置を利用して湯を流速を速めしかも空気を混合したジエツト噴流として浴槽に再び噴出させるいわゆる泡風呂装置も家庭用として広く普及して来た。
【0005】
そこで、浴槽湯清浄化装置においても、噴湯装置としてジエツト噴出装置を設け、清浄化の終わった湯を単に浴槽に自然流として噴出させるのではなく、ジエツト噴流として噴出させ、泡風呂をも楽しめるようにした装置とする場合も多くなってきた。
【0006】
このような浴槽湯清浄化装置の一例は図11に示す通りであり、この装置は、循環ポンプ7の作動により浴槽1内の湯2を先端にプレフイルタ4を取り付けた吸湯管3で吸い上げ、まず濾過装置5で汚れを濾過し、続いてヒータ6で所定の温度が保てるよう加熱し、加熱の終わった湯を噴湯管8の先端のジエツト噴出装置9から再び浴槽1に噴出するよう構成されている。
【0007】
ジエツト噴出装置9には電磁弁11を設けた吸気管10が取り付けられ、さらに吸気管10からは電磁弁14及びオゾナイザ13が取り付けられたオゾン管12が分岐している。
【0008】
このように構成される装置では、電磁弁11及び12が共に閉じられていればジエツト噴出装置9からは湯は通常の状態で噴出されるが、電磁弁11が開いている場合には吸気管10から吸気され、湯の中に空気が混合したジエツト噴流が噴出され泡風呂となる。
【0009】
さらに電磁弁14が開かれている場合には、ジエツト噴出装置9からはオゾナイザ13でオゾン化された空気が混合された湯がジエツト噴流とし浴槽1に噴出され、湯2がオゾン殺菌される。
【0010】
このようにオゾン化された空気をジエツト噴出装置により浴槽に噴出して殺菌すると、湯が効率良く殺菌できるだけでなく、浴槽のぬめりが取れたり、浴室の壁にかびが生えるのが防げたりして浴槽湯清浄化装置の機能が一段と向上する。
【0011】
このプレフイルタが配備される吸湯装置とジエツト噴出装置が配備される噴湯装置とは、浴槽への取り付けと配管とを容易にするため、両者を個々に直接浴槽に取り付けないで、両者を一体の吸噴ユニツトとして浴槽に取り付け配管するようにしている場合が多い。
【0012】
従来の湯の噴湯ユニツトの一例は図12に示す通りであり、ジエツト噴出装置9が配備される噴湯機構を上方に、プレフイルタ4が配備される吸湯機構を下方に配備した吸噴ユニツト15として浴槽1に取り付けられ、この吸噴ユニツト15に濾過装置等が配備された清浄化ユニツト16に接続する吸湯管3及び噴湯管8が渡し棒17で浴槽1に固定しつつ接続されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吸噴ユニツトでは、吸湯口と噴湯口とを浴槽の任意の位置に設けられない欠点があった。
【0014】
すなわち、吸湯口は、浴槽内の湯の汚れの内浴槽の底に沈んでいる汚れをも取り除くためにできるだけ浴槽の下方に設けられているのが好ましい。
【0015】
一方噴湯口は、水圧による抵抗のためにジエツト噴流の強さを弱めないようにしたり、入浴者の身体の上部にジエツト噴流を当てたかったりするためできるだけ浴槽の上方に設けるのが好ましい。
【0016】
ところが、前記したような吸湯機構と噴湯機構とを一体にした吸噴ユニツトでは、吸湯口の位置と噴湯口とが所定の間隔で定められた位置に配備さてしまっているので、特に浴槽が深い場合には、吸湯口と噴湯口とを共に好ましい位置に配備するのが難しい。
【0017】
浴槽が深い場合に、吸湯口の位置ができるだけ下の方になるようにして吸噴ユニツトを取り付けると、噴湯口の位置もかなり下の方の位置になってしまい、逆に噴湯口の位置が上のほうになるようにして吸噴ユニツトを取り付けると、吸湯口がかなり上の方になってしまい浴槽の底に沈んだ汚れが吸い込めなくなってしまう。
【0018】
さらに、浴槽湯清浄化装置では、吸湯装置のプレフイルタの汚れる度合いがひどくすぐに目詰まりして循環する湯量が減って清浄化の能力が落ちてしまうので、毎日或いは数日間隔で吸湯装置から取り外して頻繁に洗浄しないければならず、浴槽湯清浄化装置においては吸湯装置は装置の能力を支配する極めて重要な装置である。
【0019】
それにもかかわらず、従来の吸湯装置はプレフイルタの着脱が容易でなく、取り外して洗浄するのが面倒なので洗浄を怠り勝ちになり、取り外しの際には蓋が外れてプレフイルタ付いてた汚れで湯が汚されてしまったり、取り付けに際しては、前後逆に取り付けてプレフイルタの効果を全く無くしてしまったり、或いは上下逆に付いてしまって吸湯口が上を向いてしまって吸湯を円滑にできなくしてしまったりする等様々な問題を起こしていた。
【0020】
本発明は、前記したような従来技術の様々な欠点を解消し、浴槽湯清浄化装置に最適の吸湯装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浴槽内の湯を循環ポンプにより浴水中に設置した吸湯装置が取り付けられた吸湯管から吸い上げ、濾過装置の各種清浄化処理機器が配置された循環路を強制循環させ、清浄化処理の終わった湯を噴湯管の先端に取り付けた浴水中に設置した噴湯装置から浴槽内に再び噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、前記吸湯装置が噴湯装置としての噴湯ユニットとは別体の吸湯ユニットとして形成され、かつ前記吸湯ユニットを前記噴湯ユニットに貫通する吸湯管を介して設置位置が調節可能に連結して一体にして浴槽に取り付けることで課題を解決することができた。
また、本発明は、吸湯ユニットが、吸湯管と接続する吸湯管接続口を持つユニット本体と、該ユニット本体に着脱自在に取り付けられ内部に汚れ取り除きのためのプレフイルタを収納するプレフイルタケースと、浴槽内の湯を吸湯する吸湯口を持ちプレフイルタケースに対して着脱自在に取り付けられるユニットカバーとから成ることで課題を解決することができた。
【0022】
【発明の作用】
本発明は前記したように構成され、吸湯装置が噴湯装置としての噴湯ユニツトとは別体の吸湯ユニツトとして形成され、しかもこの吸湯ユニツトが吸湯管を介して噴湯ユニツトと連結され一体となっているので、吸噴機構の浴槽への着脱と配管とが容易である。
【0023】
また、吸湯ユニツトと噴湯ユニツトとの連結を吸湯管により行っているので、この連結長さは自由に調節でき、これにより、吸湯口及び噴湯口の浴槽に対する取り付け高さの位置を各々最適にできる。
【0024】
さらに吸湯ユニツトは、プレフイルタケースには取っ手としての鍔が付いていてユニツト本体から取り出し易くなっており、しかもプレフイルタは取り出し易い状態でケースに収納されているので、プレフイルタは洗浄が容易でいつも奇麗な状態に保たれ湯の清浄化の効果が一段と増す。
【0025】
プレフイルタの洗浄のためにプレフイルタケースをユニツト本体から取り外す際には、必プレフイルタケースとユニツトカバーとが一緒に取り外せるので、汚れたプレフイルタが浴槽内に露出して湯を汚すようなことはない。
【0026】
また嵌合する各々の部品が上下は勿論前後にも逆入れ防止の形状に形成されているので、プレフイルタケースを前後逆方向に取り付けたためにプレフイルタによる濾過効果が無くなることは無く、同時に上下方向の逆入れ防止によりユニツトカバーを上下逆に取り付けて吸湯口が逆向きになって吸湯が円滑に行えなくなったりするようなことも無くなる。
【0027】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0028】
図1に一体となった吸噴機構の斜視図が示されており、18が吸湯管3が接続する吸湯ユニツトであり、この吸湯ユニツト18は吸湯管3に対する吸湯管接続口を上部に持つユニツト本体19と、このユニツト本体に嵌合するプレフイルタを収納するプレフイルタケース20と、プレフイルタケース20と嵌合しケースの前面を覆う吸湯口を下部に持つユニツトカバー21とから成っており、ユニツト本体19の後面裏側には、吸湯ユニツト18を浴槽に着脱自在に取り付けるための吸盤22が取り付けられている。
【0029】
23が噴湯ユニツトであり、この噴湯ユニツト23には噴湯管8及び吸気管10が接続し、吸気管10から吸い込んだ空気を噴湯管8から送られて来る湯に混合してジエツト噴流として噴出するジエツト噴出装置9が取り付けられ、後面裏側には噴湯ユニツト23を浴槽に着脱自在に取り付けるための吸盤24が取り付けられている。
【0030】
また噴湯ユニツト23の中を吸湯管3が貫通しているので、この吸湯管3が接続する吸湯ユニツト18と噴湯ユニツト23とは吸湯管3を介して連結した状態に成っており、両者は一体として浴槽に対して取り付けて配管できる。
【0031】
その上、噴湯ユニツト23の下方に突出する吸湯管の長さは自由に調節できるので、吸湯ユニツト18の吸湯口と噴湯ユニツト23の噴湯口との間隔は取り付ける浴槽の深さに応じて最適となるよう自由に調節できる。
【0032】
次に吸湯ユニツト18の詳細な構成を、図2の分解斜視図、図3の側断面図、図4の正面図、図5の側面図、図6の上面図等により説明する。
【0033】
ユニツト本体19は前面が開口した所定深さのケースとして形成されており、上面に吸湯管接続口20が設けられ、左右の側面の内側にはプレフイルタケース20に設けた窪みとの嵌合のための突起26が設けられており、後面裏側に左右2個取り付ける吸盤22は、割ピン27により水平方向に回動自在に取り付けられ、吸湯ユニツト18を浴槽のコーナでも自在に取り付けられるようにしている。
【0034】
またユニツト本体19の外形は、図7の(a)の正面図及び(b)の背面図から明らかなように、長方形の下方の両端の角を切り欠き上下非対称の上下方向の逆入れを防止形状としている。
【0035】
プレフイルタケース20は、図8(a)の正面図、(b)のフイルタを収納した状態の正面図及び(c)の背面図からも明らかなように、前面が開口し、後面に多数の通水穴28を設け、外形を長方形の下方の両端の角を切り欠き上下非対称の逆入れを防止形状とした所定深さのケースである。
【0036】
プレフイルタケース20の後面には、プレフイルタを所定の隙間を設け湯の流通が良い状態で支持するため、外周のやや内側を囲む外周リブ29、及び縦横の中央を結ぶ縦リブ30及び横リブ31が立てられており、さらに多数のボス32が立てられている。
【0037】
なお外周リブ29は、単にプレフイルタを後面から所定の隙間で収納するためだけでなく、後に説明するユニツトカバー21の前面裏側に設けられたリブとによりプレフイルタの周囲を水漏れがないようしっかりと押さえる役割もする。
【0038】
またプレフイルタケース20の後面の上部両端には、前記したプレフイルタを支持するためのリブやボスよりもやや高かめの斜めリブ33が角を切り欠くようにして立てられている。
【0039】
この斜めリブ33を設けたのは、プレフイルタは、角がカツトされていて、ケースの角との間に指先が入る隙間を作って収納し取り出しを容易にしているので、プレフイルタをケースに収納する場合の位置合わせを容易にするためである。
【0040】
プレフイルタケース20の両側面には、ユニツトカバー21の両側面に設ける窪みと嵌合する突起34が設けられており、また外周にはユニツト本体19からの取り出しを容易にする取っ手としての鍔35が設けられ、さらに後面裏側には、プレフイルタケース20のユニツト本体19に対する前後方向の逆入れ防止のために両端に逆入れ防止リブ36が設けられている。
【0041】
プレフイルタケース20の後面裏側に逆入れ防止リブ36を設けると、プレフイルタケース20を前後逆にしてユニツト本体19に取り付けると、ユニツトカバー21がこの逆入れ防止リブ36に邪魔されて取り付けられないので、プレフイルタケース20を前後逆にユニツト本体19に取り付けられているのに気付く。
【0042】
37はスポンジ等のプレフイルタであり、このプレフイルタ37は下方の両方の角はプレフイルタケース20の形状に合わせるために切り欠かれ、上方の両方の角も、前記したようにケースからの取り出しを容易にするためのケース角との間に指先が入る隙間を作るため取り外し用切欠部38が設けられ、結果として上下、左右が対称の形状になっていてフイルタケースへの取り付けの際に取り付け方向に気を使う必要がない。
【0043】
なおプレフイルタ37をプレフイルタケース20から容易に取り出すための取り外し部として、前記実施例ではプレフイルタ37に取り外し用切欠部38を設けていたが、図10に示すようにプレフイルタケースの外周に取り外し用切欠部39を設けても良く、勿論プレフイルタ37とプレフイルタケース20との両方の対向する位置に取り外し用切欠部を設けても良い。
【0044】
ユニツトカバー21は、図9(a)の正面図及び(b)の背面図からも明らかなように、後面が開口し、この開口部の形状を、フイルタケース20と同様に、長方形の下方の両端の角を切り欠き上下非対称の逆入れを防止形状とした所定深さのケースとして形成してある。
【0045】
ユニツトカバー21の前面には下方に吸湯口40が設けられ、裏側の外周のやや内側を囲む位置に、プレフイルタケース20の外周リブ29に対向して押さえリブ41が設けられている。
【0046】
さらにユニツトカバー21の前面の裏側には、縦リブ42が2本設けられているが、これは誤ってプレフイルタ37を収納するのを防ぐためのプレフイルタ挿入防止用としてのリブである。
【0047】
以上のように構成されるプレフイルタユニツト18の組み立てにおいては、まず上下、左右対称形状なので取り付け方向に特に意を用いないで済むプレフイルタ37を、取り外し用切り欠き部38を斜めリブ33と合わせつつプレフイルタケース20に収納し、次いでこのプレフイルタ37を収納したプレフイルタケース20にユニツトカバー21を嵌め合わせる。
【0048】
この場合、プレフイルタケース20とユニツトカバー21とは外形での嵌合がきつくなるような寸法に形成されており、しかもプレフイルタケース20の左右の両側面の外側に設けた突起34が図面には表わされていないユニツトカバー21の左右の両側面の内側に設けた窪みとも嵌合し、プレフイルタケース20をユニツト本体19から取り外す際にユニツトカバー21が外れないよう両者はしっかりと嵌め合わされる。
【0049】
ユニツトカバー21をプレフイルタケース20に嵌め合わせると、プレフイルタケース20に収納されているプレフイルタ37は、プレフイルタケース20に設けられている外周リブ29とユニツトカバー21に設けられている抑えリブ41とにより周囲がしっかりと押さえられ、周囲からの水漏れががないようになる。
【0050】
次いで、プレフイルタ37を収納しユニツトカバー21をしっかりと嵌め合わせたプレフイルタケース20が吸湯管3が接続し浴槽1に取り付けられたユニツト本体19に嵌め合わされる。
【0051】
このプレフイルタケース20とユニツト本体19との嵌合は、外形嵌合だけでなく、ユニツト本体の左右の両側面の外側に設けた突起26が図には表わされていないユニツトケース20の左右の両側面の内側の突起26と対向する位置に設けた窪みとも嵌合している。
【0052】
プレフイルタケース20のユニツト本体19からの取り外しを容易にし、この取り外しの際にユニツトカバー21がプレフイルタケース20から決して外れないようにしておく必要がある。
【0053】
このためプレフイルタケース20のユニツト本体19との外形嵌合は、ユニツトカバー21との嵌合に比べて弱くしてあるが、それにもかかわらず、前記した突起26を利用した嵌合があるため、プレフイルタケース20がユニツト本体19から自然に外れてしまうようなことはない。
【0054】
以上のような吸湯ユニツト18の組み立ては、前記したようにユニツト本体19、プレフイルタケース20及びユニツトカバー21は、外形を上下非対象にしたり逆入れ防止用リブを設けたりして、上下方向及び前後方向の逆入れを防止できる形状になっているので、正しい方向できちんと容易に組み立てられる。
【0055】
吸湯ユニツト18から浴槽内の湯を吸い上げる場合の湯の流れは、図3に矢印で示す通りであり、湯はまずユニツトカバー21の吸湯口40から吸い込まれ、プレフイルタケース20のプレフイルタ37で大きな汚れが濾過され、その後通水穴29を通ってユニツト本体19に入り、吸湯管接続口25を経て清浄化ユニツトで清浄化処理されるために吸湯管3へと流れて行く。
【0056】
湯の清浄化処理を所定時間続けると、プレフイルタ37は、毛や小石などの比較的大きな汚れが詰まり湯の循環量が減って清浄化の能力が落ちてくるので、図2に示すように、吸湯ユニツト18を分解してプレフイルタ37を取り出し、定期的に洗浄する。
【0057】
吸湯ユニツト18の分解の際には、まず、プレフイルタケース20の鍔35を持って手前に引くと、プレフイルタケース20がユニツトカバー21と一緒になって、浴槽に取り付けられたユニツト本体19から簡単に取り外せる。
【0058】
このプレイルタケース20の取り外しの際に、前記したように、ユニツトカバー21はプレフイルタケース20にしっかりと嵌合しているので外れるようなことはなく、したがってプレフイルタ37に付いた汚れで浴槽内の湯が汚される心配はない。
【0059】
次いで、ユニツト本体19から取り外したプレフイルタケース20を洗い場に持って行き、プレフイルタケース20の鍔35とユニツトカバー21の下方のカツト部43とを持ち互いに引くと、ユニツトカバー21は簡単に外れる。
【0060】
最後に、プレフイルタ37の取り外し用切り欠き部38をプレフイルタケース20の上部と間にできた隙間44に指を入れめくって剥がし、プレフイルタ37をプレフイルタケース20の外に取り出す。
【0061】
プレフイルタ37は、新品の場合は弾力性があるので指でつまんでプレフイルタケース20から簡単に取り出せるが、循環ポンプでの吸引力でフイルタケース20の後面側に絶えず吸引されており、しかも劣化によりすぐに弾力性が失われてしまうので、少し使用するとプレフイルタケース20に張り付いて取り出しにくくなってしまう。
【0062】
ところが、プレフイルタ37に取り外し部としての取り外し用切り欠き部38を設けておくとプレフイルタケース20の上部と間に指の入る隙間44ができるので、プレフイルタ37のプレフイルタケース20からの取り外しが容易になる。
【0063】
また、図10に示すように、プレフイルタケース20に取り外し部としての取り外し用切り欠き部39を設けても、プレフイルタ37のプレフイルタケース20からの取り外しは容易になる。
【0064】
プレフイルタ37の洗浄が終わったなら、この洗浄の終わったプレフイルタ37を収納した吸湯ユニツト18が組み立てられ、再び吸湯が始められる。
【0065】
この組み立ての際には、前記したように、上下及び前後方向の逆入れが完全に防止できるような形状に組み立てる各部品が構成されているので、例え老人や子供が組み立てても、組み立ての間違いにより、吸湯口が上下逆になったり、プレフイルタケースが前後逆向きになったりして、吸湯ユニツトとしての機能が発揮できなくなったり、或いは嵌め合わせられないものを無理に嵌めて部品を損傷させてしまうようなことはない。
【0066】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成され、吸湯ユニツトを噴湯ユニツトとは無関係に自由な位置に取り付けられ、これによりいかなる深さの浴槽でも下方の汚れを吸い込むのに適した位置に吸湯口を設けられ、しかも吸湯ユニツトと噴湯ユニツトとは一体として浴槽に簡単に取り付け配管できる。
【0067】
また、プレフイルタが汚れた際には、浴槽内の湯を汚す心配の全くない状態で容易に取り外せるので、プレフイルタを頻繁に洗浄し目詰まりさせないようにでき、これにより湯の循環量が減らないで清浄化の能力がいつまでも落ちないようにできる。
【0068】
さらに、洗浄のためにプレフイルタを外しても、このプレフイルタを再び取り付ける際に、例え老人や子供でも、部品を上下及び前後の逆方向に入れて間違えて嵌め合わせる心配が全くない。
【0069】
これにより、吸湯口が上下逆になったり、プレフイルタケースが前後逆向きになったりして、吸湯ユニツトとしての機能が発揮できなくなったり、或いは嵌め合わせられない部品同志を無理に嵌めようとして部品を損傷させてしまうようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図 1】噴湯ユニツトと連結の吸湯ユニツト斜視図、
【図 2】分解斜視図、
【図 3】側断面図、
【図 4】正面図、
【図 5】側面図、
【図 6】上面図、
【図 7】ユニツト本体正面及び背面図、
【図 8】プレフイルタケース正面及び背面図、
【図 9】ユニツトカバー正面及び背面図、
【図10】プレフイルタケース別実施例、
【図11】浴槽湯清浄化装置、
【図12】従来例。
【符号の簡単な説明】
1 浴槽
2 湯
3 吸湯管
5 濾過装置
7 循環ポンプ
8 噴湯管
18 吸湯ユニツト
19 ユニツト本体
20 プレフルタケース
21 ユニツトカバー
35 鍔
37 プレフイルタ
38、39 取り外し部
Claims (2)
- 浴槽内の湯を循環ポンプにより浴水中に設置した吸湯装置が取り付けられた吸湯管から吸い上げ、濾過装置の各種清浄化処理機器が配置された循環路を強制循環させ、清浄化処理の終わった湯を噴湯管の先端に取り付けた浴水中に設置した噴湯装置から浴槽内に再び噴出させる浴槽湯の清浄化装置において、前記吸湯装置が噴湯装置としての噴湯ユニットとは別体の吸湯ユニットとして形成され、かつ前記吸湯ユニットを前記噴湯ユニットに貫通する吸湯管を介して設置位置が調節可能に連結して一体にして浴槽に取り付けることを特徴とする浴槽湯清浄化装置の吸湯装置。
- 前記吸湯ユニットが、吸湯管と接続する吸湯管接続口を持つユニット本体と、該ユニット本体に着脱自在に取り付けられ内部に汚れ取り除きのためのプレフイルタを収納するプレフイルタケースと、浴槽内の湯を吸湯する吸湯口を持ちプレフイルタケースに対して着脱自在に取り付けられるユニットカバーとから成ることを特徴とする請求項1記載の浴槽湯清浄化装置の吸湯装置。
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