JPH1052695A - 水の浄化方法及び風呂用の循環式浄化装置 - Google Patents

水の浄化方法及び風呂用の循環式浄化装置

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JPH1052695A
JPH1052695A JP8227597A JP22759796A JPH1052695A JP H1052695 A JPH1052695 A JP H1052695A JP 8227597 A JP8227597 A JP 8227597A JP 22759796 A JP22759796 A JP 22759796A JP H1052695 A JPH1052695 A JP H1052695A
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filtration
water
filter
bath
bath water
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JP8227597A
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Kozo Kojima
広三 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に亘って浮遊性担持片を洗浄せずに濾
過できると共に、有機物を効率的に生物濾過できる風呂
用の循環式浄化装置を提供する。 【解決手段】 循環ポンプ5 により浴槽1 内の浴水を濾
過器10を経て循環させ、濾過器10で濾過した後の浴水を
浴槽1 内に戻すようにした風呂用の循環式浄化装置にお
いて、濾過器10内に、この濾過器10内を浴水が通過する
時に、その浴水の移動によって濾過器10内で浮遊流動す
るように、バクテリア等の微生物を担持する浮遊性担持
片28を入れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中濾過方式又は
汲み上げ濾過方式等を採用する風呂用の循環式浄化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】風呂用の循環式浄化装置として、例えば
特開平819711号公報に記載の如く、循環ポンプ及
び濾過器を備えた装置本体を浴槽の上側に配置すると共
に、この装置本体から下方に突出する吸水管及び吐出管
の下端側を浴槽内の浴水中に浸漬しておき、循環ポンプ
により浴槽内の浴水を吸水管を経て装置本体内の濾過器
に汲み上げて、この濾過器内の濾材で浴水を濾過した
後、その浴水を吐出管を介して浴槽内に戻すようにした
ものが提供されている。
【0003】この循環式浄化装置では、濾過室内にセラ
ミックス等の多孔質の粒状濾過材を積層状に充填し、こ
の濾過材の上側にスポンジ製の板状濾過材を載置し、濾
過室内で浴水が上から下に流れる時に、板状濾過材と粒
状濾過材とにより浴水を物理的、微生物的に濾過するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の循環式浄化装置
は、濾過室に粒状濾過材を積層状に充填し、この濾過材
の上側に板状濾過材を載置して、これらの濾過材を浴水
が通過する時に、各濾過材により浴水を濾過するように
しているため、長時間が経過すれば、濾過材により捕捉
された浴水中の汚れ、毛髪等の夾雑物が各濾過材に付着
して目詰まりし、各濾過材の濾過能力が極端に低下す
る。
【0005】特に、多孔室の粒状濾過材を使用する場
合、その気孔内にバクテリア等の微生物が生息し、その
微生物により浴水中の有機物を分解する方法を採ってい
るので、長時間が経過すれば、微生物の死骸等によって
茶褐色状になり、生物濾過の濾過効率が著しく低下す
る。
【0006】従って、従来の循環式浄化装置では、所定
時間使用する毎に運転を停止して濾過器の濾過材を定期
的に洗浄しなければならないと言う問題がある。本発明
は、このような従来の課題に鑑み、長期間に亘って洗浄
せずに濾過できると共に、有機物を効率的に生物濾過で
きる水の浄化方法及び風呂用の循環式浄化装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、濾過室25内に、繁殖し生息するバクテリア等の微生
物を担持する浮遊性担持片28を入れておき、この濾過室
25内を通過する水の流れにより浮遊性担持片28を濾過室
25内で浮遊流動させながら、浮遊性担持片28が担持する
バクテリア等の微生物による生物濾過により水を浄化す
るものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、循環ポンプ5 により浴槽1 内の浴水
を濾過器10を経て循環させ、濾過器10で濾過した後の浴
水を浴槽1 内に戻すようにした風呂用の循環式浄化装置
において、濾過器10内に、この濾過器10内を浴水が通過
する時に、その浴水の移動によって濾過器10内で浮遊流
動するように、バクテリア等の微生物を担持する浮遊性
担持片28を入れたものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明において、浮遊性担持片28に連続気孔を有する
多孔質材を用いたものである。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項2又は
3に記載の発明において、浮遊性担持片28に、親水性を
有し且つ湿潤時の弾性の大きいものを用いたものであ
る。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項2〜4
の何れかに記載の発明において、濾過器10内に第1濾過
室44とその下手側の第2濾過室25とを設け、第1濾過室
44に繊維濾過層47を入れて第1濾過部24を構成し、第2
濾過室25に浮遊性担持片28を入れて第2濾過部23を構成
したものである。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項2〜5
の何れかに記載の発明において、循環ポンプ5 を備えた
装置本体2 を浴槽1 の上側に配置し、この装置本体2 に
吸水管7 を介して濾過器10を接続すると共に、この濾過
器10を浴槽1 内の浴水中に配置したものである。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項5又は
6に記載の発明において、第2濾過部23を吸水管7 の下
端側に着脱自在に接続し、この第2濾過部23の下側に第
1濾過部24を着脱自在に設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1及び図2において、1 は
浴槽、2 は装置本体で、この装置本体2 は取り付けベー
ス3 を介して浴槽1 のコーナー部上に装着されている。
装置本体2 内にはモータ4 付きの循環ポンプ5 とヒータ
ー6 とが組み込まれている。
【0015】装置本体2 には、装置本体2 の底面から下
方に延びる吸水管7 と吐出管8 とが下側から接続され、
その吸水管7 の下端部に逆止弁9 と濾過器10とが、また
吐出管8 の下端に噴射ノズル11が夫々接続されている。
吸水管7 、吐出管8 、逆止弁9 、濾過器10及び噴射ノズ
ル11は浴槽1 内のコーナー部に配置されており、逆止弁
9 、濾過器10及び噴射ノズル11は浴槽1 の浴水中に浸漬
されている。
【0016】装置本体2 は中空状であって、胴部12と、
胴部12の下側に装着された底板13と、胴部12の上側に着
脱自在に装着された上蓋14とを備えている。底板13は取
り付けベース3 に着脱自在に固定されている。底板13に
は、筒状の接続部15,16 が左右に一対の形成され、その
一方の接続部15に吸水管7 が、他方の接続部16に吐出管
8 が夫々下側から着脱自在に接続されている。
【0017】循環ポンプ5 は、装置本体2 内で底板13上
に固定されている。そして、この循環ポンプ5 は、その
吸い込み側が管継ぎ手17を介して接続部15に、吐出側が
逆U字状の接続管18、ヒーター6 、接続管19 等を介し
て接続部16に夫々接続されている。ヒーター6 は、浴水
の循環中に、その浴水を加熱し保温するためのものであ
る。
【0018】接続管18には、循環ポンプ5 から吸水管7
側の全体に亘って呼び水を給水できるように、呼び水管
20、逆止弁21を介して上蓋14側の呼び水給水口22に接続
されている。なお、呼び水を給水時には、呼び水給水口
22に漏斗を挿入して、その漏斗を介して給水する。
【0019】噴射ノズル11は濾過後の水を浴槽1 内に噴
射するためのもので、濾過器10の上側近傍に配置されて
いる。逆止弁9 は、浴槽1 内への浴水の逆流を阻止する
ためのものであり、この逆止弁9 を介して吸水管7 の下
端側に濾過器10が接続されている。濾過器10は、装置本
体2 の下方で浴槽1 の内側コーナー部に配置されると共
に、浴水中で吸水管7 の下端部の逆止弁9 に対して下側
から着脱自在に接続されている。
【0020】濾過器10は、図3及び図4に示すように、
吸水管7 の下端側に着脱自在に接続された第2濾過部23
と、この第2濾過部23の下側に着脱自在に装着された第
1濾過部24とを備えている。第2濾過部23は、第2濾過
室25を形成する第2濾過ケース26と、この第2濾過ケー
ス26の上側に着脱自在に螺合された上蓋27と、第2濾過
ケース26の第2濾過室25内を浴水が通過する時に、その
浴水の移動によって第2濾過室25内で対流するように充
填された浮遊性担持片28とにより構成されている。
【0021】第2濾過ケース26は上端外周部に雄ねじ部
29を有する有底円筒状であって、その底壁30の中央に
は、上下に貫通する通水筒31が上方に突設されている。
通水筒31の上端は、図4及び図5に示すように、第2濾
過ケース26の上端よりも若干上側に突出し、その上端側
に周方向に4個の通水口32ができるように4個の突起33
が一体に形成されている。
【0022】上蓋27は第2濾過ケース26の雄ねじ部29の
外周側に着脱自在に螺合する雌ねじ部34が内周部に形成
されると共に、上底35側に逆止弁9 側に着脱自在に接続
される接続筒36が一体に形成されている。また上蓋27内
には、第2濾過ケース26内の第2濾過室25と区画して上
蓋27内に流出室37を形成するように簀の子38が着脱自在
に嵌合されている。
【0023】簀の子38は、図6に示すように全体として
略円板状であって、中央側の中央閉塞部39と、外周側の
外周閉塞部40とを備え、これら閉塞部39,40 間に略等間
隔をおいて縦横に多数の通孔41が形成されている。中央
閉塞部39は、通水筒31が通水口32を介して第2濾過室25
の上部に連通するように、通水口32分の間隔をおいて通
水筒31の上端側を閉塞するためのものであり、通水筒31
の上端の開口面積よりも大になっている。
【0024】簀の子38には、上蓋27の上底35に下側から
当接して流出室37分の間隔を確保するための間隔保持突
起42が、その通孔41群の内外両側に位置するよう周方向
の4箇所に上向きに突設され、また通水筒31の4個の突
起33が下側から着脱自在に嵌合する4個の凹部43が下側
に形成されている。
【0025】浮遊性担持片28は、繁殖し生息するバクテ
リア等の微生物を担持するための担持体であって、微生
物が繁殖し生息し易くなるように、ポリビニールアルコ
ールを原料とする連続気孔の多孔質材の細片により構成
されている。この浮遊性担持片28は、分子内にOH基を
有し、親水性が高く、微細気孔構造に基づく毛細管現象
により吸水性能、保水性能に優れている上に、湿潤時の
弾性が大、即ち、吸水状態での柔軟性・弾力性が良好で
あり、しかも耐磨耗性が大きく耐久力を有するものであ
る。浮遊性担持片28は、1〜5mm程度の球体状又は立
方体状に成形され、且つ第2濾過ケース26の第2濾過室
25内を通過する浴水の流れによって第2濾過ケース26内
の全体に亘って満遍なく浮遊し流動し得るように、所定
量、例えば第2濾過ケース26内の容積の1〜3割程度充
填されている。
【0026】第1濾過部24は、第1濾過室44を形成する
第1濾過ケース45と、この第1濾過ケース45の下側に着
脱自在に螺合された下蓋46と、第1濾過ケース45の第1
濾過室44内を浴水が通過する時に、その浴水を濾過して
夾雑物を除去するように第1濾過室44内に充填された繊
維濾過層47とにより構成されている。
【0027】第1濾過ケース45は第2濾過ケース26と同
一径で且つ下端外周部に雄ねじ部48を有する有底円筒状
であって、その上壁49の中央には、上下に貫通し且つ通
水筒31に下側から嵌脱自在に嵌合する接続筒50が上壁49
から上方に突設されている。下蓋46は第1濾過ケース45
の雄ねじ部48の外周側に着脱自在に螺合する雌ねじ部51
が内周側に形成されると共に、浴槽1 内の浴水を下側か
ら流入する流入口52が中央部に形成されている。
【0028】第1濾過ケース45内には、第1濾過ケース
45内の第1濾過室44と区画して上底30との間に流出室53
を形成するように簀の子54が着脱自在に嵌合されてい
る。簀の子54は、図4及び図7に示すように全体として
略円板状であって、中央側に中央閉塞部55が、外周側に
第1濾過ケース45に内嵌する嵌合リング部56が夫々形成
され、その中央閉塞部55と嵌合リング部56との間に、略
等間隔をおいて縦横に多数の通孔57が形成されている。
中央閉塞部55は、浴水が第1濾過室44内の繊維濾過層47
の全体に亘って満遍なく通過するように、接続筒50に下
側から対応して設けられている。
【0029】繊維濾過層47は、浴水中のゴミ、毛髪、そ
の他の夾雑物を捕捉するためのものであって、通水性、
疎水性、伸縮性を有する縮れた細長い化学繊維等の繊維
濾材58をランダムに纏めた繊維濾材58により構成されて
いる。即ち、繊維濾過層47は、例えば数十本から数百本
程の多数本の長い繊維濾材58を撚らずに紐状に束ねて無
撚り紐を構成し、この無撚り紐を所定長さだけ綛状に巻
いた後、無撚り紐の方向が揃わないようにランダムにほ
ぐして纏めた状態で網袋59に詰め込んだものである。
【0030】次に、この循環式浄化装置の動作を説明す
る。循環ポンプ5 及びヒーター6 等を内蔵した装置本体
2 は、取り付けベース3 を介して浴槽1 のコーナー部上
に固定する。そして、装置本体2 の下側に吸水管7及び
吐出管8 を接続し、この吸水管7 と吐出管8 とを浴槽1
の内側コーナー部に位置させると共に、吸水管7 の下端
側に逆止弁9 を介して濾過器10を接続した後、濾過器10
及び逆止弁9 が十分に浸かるレベルまで浴槽1 内に浴水
を入れる。
【0031】運転に際しては、呼び水給水口22から循環
ポンプ5 及び吸水管7 に呼び水を給水した後、循環ポン
プ5 を起動する。すると循環ポンプ5 が浴槽1 内の浴水
を濾過器10、逆止弁9 、吸水管7 等を経て装置本体2 側
に汲み上げた後、その浴水を接続管18,19 、ヒーター6
等を経て噴射ノズル11から浴槽1 の浴水中に噴射して、
浴槽1 内の浴水を順次循環させながら、濾過器10により
浴槽1 内の浴水を濾過する。なお、浴水の循環中、ヒー
ター6 に通電しておけば、ヒーター6 により浴槽1内の
浴水を加熱し設定温度に保温できる。
【0032】濾過器10では、次のようにして浴水を濾過
し浄化する。即ち、循環ポンプ5 を運転すると、浴槽1
の低部側の浴水が下蓋46の流入口52から第1濾過部24の
第1濾過室44内に流入し、この第1濾過室44内の繊維濾
過層47を通過して簀の子54の通孔57から流出室53側へと
流れて行く。
【0033】この時、浴水は繊維濾過層47の全体に亘っ
て満遍なく通過し、この繊維濾過層47により浴水中のゴ
ミ、毛髪、有機物、その他の固形状の夾雑物の殆どを捕
捉する。特に、繊維濾過層47は、網袋59に繊維濾材58を
適当な密度でランダムに詰め込んで構成しているため、
繊維濾過層47内に所謂水みち等が発生し難く、浴水中の
微細な夾雑物でも濾過効率的に濾過できる。
【0034】また繊維濾過層47では、主に浴水中のゴ
ミ、毛髪等の夾雑物を捕捉し濾過するが、或る所定の時
間が経過すれば、繊維濾過層47内に空隙部分にもバクテ
リア等の微生物が繁殖し生息するため、そのバクテリア
等の微生物によって浴水中の有機物を分解し濾過でき
る。
【0035】第1濾過部24で1次濾過した浴水は、流出
室から接続筒50を経て第2濾過部23側に流入し、その通
水筒31内を上昇した後、簀の子38の中央閉塞部39に当た
って周囲の通水口32から第2濾過ケース26の第2濾過室
25内に流入する。この時、簀の子38の中央閉塞部39に当
たった浴水は、中央閉塞部39に沿って外周側に広がりな
がら下向きに向きを変えて流れるため、通水筒31の上端
の通水口32から第2濾過室25に流入した浴水は、第2濾
過室25内で中央上部から下へと所定の流速で下降しなが
ら流れて行く。
【0036】そして、浴水が第2濾過室25内を或る程度
下降して失速すると、その浴水は第2濾過ケース26の内
面に沿って第2濾過室25内を上昇し、簀の子38の通孔41
から流出室37、接続筒36を経て逆止弁9 側へと流れて行
く。第2濾過室25内で浴水が流動すると、この第2濾過
室25内には多数の小さい浮遊性担持片28が入っているの
で、その浴水の流れに沿って各浮遊性担持片28が第2濾
過室25内の全体に亘って満遍なく流動する。
【0037】即ち、通水筒31の上端の通水口32から流入
した浴水が、この第2濾過室25内を下降する時に、その
浴水の下降流によって各浮遊性担持片28が下降方向に流
動する。そして、浴水が或る程度下降して上昇し始める
と、浮遊性担持片28もその浴水の上昇流に沿って上昇す
る。
【0038】そして、この上昇した浴水は、簀の子38の
通孔41を通過して流出室37から中央側の接続筒36側へと
流れるが、浮遊性担持片28は簀の子38に当たった後、簀
の子38に沿って中央側へと流動して、通水筒31の通水口
32から第2濾過室25に流入する浴水の流れに巻き込まれ
て、その下降流に沿って再度下降し始める。
【0039】従って、第2濾過室25内では、循環ポンプ
5 の運転中、第2濾過室25内を流動しながら通過する浴
水の流れによって、常時、浮遊性担持片28が第2濾過室
25内の全体に亘って満遍なく上下に対流的に流動する。
【0040】一方、この浮遊性担持片28は、バクテリア
等の微生物の繁殖、生息に適した連続気孔の多孔質材の
細片により構成されているため、或る時間が経過しすれ
ば、浮遊性担持片28にバクテリア等の微生物が繁殖し生
息する。そして、この微生物を担持する浮遊性担持片28
が第2濾過室25内を浴水と共に流動するので、その流動
中に浴水と満遍なく接触して、浴水中に含まれる有機物
を効率的に分解し吸収して浴水を2次濾過する。つま
り、浮遊性担持片28が担持する微生物によって浴水を生
物濾過する。
【0041】また浮遊性担持片28が微生物を担持して生
物濾過が始まると、通常、微生物が分泌する寒天質が表
面に発生し成長して濾過効率が低下する。しかし、この
第2濾過室25内の浮遊性担持片28は、湿潤時の弾性が大
であって、吸水状態での柔軟性・弾力性が良好であり、
この浮遊性担持片28が常に浴水と共に第2濾過室25内を
流動しているため、流動中に各浮遊性担持片28が互いに
接触し、又は第2濾過ケース26の内面、簀の子38等に接
触した時の抵抗によって表面側が擦られながら、弾性変
形して言わば呼吸作用的に僅かな収縮・膨張を繰り返
す。
【0042】このため、各浮遊性担持片28が第2濾過室
25内を流動する間に、各浮遊性担持片28の表面にできた
寒天質を徐々に洗い落とすことができ、また各浮遊性担
持片28の内部に浸透した汚れも、その浮遊性担持片28の
収縮・膨張の繰り返しによって徐々に洗い出されて行く
ので、浮遊性担持片28を微生物が繁殖し易い状態に長期
間に亘って維持できる。従って、第2濾過部23の浮遊性
担持片28を洗浄しなくても十分な生物濾過効果を維持で
き、第2濾過部23側の洗浄回数を大幅に削減でき、場合
によっては洗浄することなく半永久的に使用することも
可能である。
【0043】しかも、浮遊性担持片28は、湿潤時の弾性
が大であるだけでなく、耐磨耗性が大きく耐久力を有す
るので、浴水の流れによって常時第2濾過室25内で流動
しても損傷することもない。
【0044】浮遊性担持片28から洗い落とされた汚れ分
は、第2濾過部23を通過した浴水と一緒に循環ポンプ5
により逆止弁9 、吸水管7 等を経て装置本体2 側に汲み
上げられた後、吐出管8 、噴射ノズル11を経て浴水中に
噴射されて行く。しかし、この汚れ分は極く微量である
ため、浴槽1 内の浴水が汚濁することはない。この汚れ
分は、再度、流入口52から第1濾過部24内に吸い込まれ
た時に、その繊維濾過層47によって毛髪等の他の夾雑物
と同様に捕捉し除去する。
【0045】第1濾過部24では、毛髪、その他の固形状
の夾雑物を捕捉するため、その繊維濾過層47は目詰まり
が生じないように定期的に取り出して洗浄する。この繊
維濾過層47を洗浄する際には、先ず下蓋46を把持して緩
み方向に廻して第1濾過ケース45から外した後、その第
1濾過室44内の繊維濾過層47を下側に取り出す。そし
て、この繊維濾過層47を水道水等に晒しながらもみ洗い
をすれば良い。なお、繊維濾過層47は、網袋59に繊維濾
材58をランダムに充填しただけであるため、この程度の
洗浄でも内部の汚れ分まで容易に除去できる。
【0046】また濾過器10内に、第1濾過室44に繊維濾
過層47を入れて第1濾過部24を構成し、この第1濾過室
44の下手側に、第2濾過室25に浮遊性担持片28を入れて
構成した第2濾過部23を配置しているので、前述のよう
に第1濾過部24の繊維濾過層47で固形の夾雑物を除去で
き、第2濾過部23側への夾雑物の進入を阻止できる。特
に第1濾過部24に、繊維濾材58をランダムに詰めた繊維
濾過層47を設けているので、この第1濾過部24で微細な
夾雑物でも確実に除去すことが可能である。
【0047】しかも、循環ポンプ5 を備えた装置本体2
を浴槽1 の上側に配置し、この装置本体2 に吸水管7 を
介して濾過器10を接続すると共に、この濾過器10を浴槽
1 内の浴水中に配置しているため、装置本体2 側を軽量
化、小型化できる。また濾過器10が装置本体2 から分離
して浴槽1 内の浴水中にあるため、その第1濾過部24の
繊維濾過層47の洗浄も容易にできる。
【0048】更に、第2濾過部23を吸水管7 の下端側に
着脱自在に接続し、この第2濾過部23の下側に第1濾過
部24を着脱自在に設けているため、各濾過部を容易に取
り外すことができ、特に第1濾過部24側の洗浄を容易に
できる。また吸水管7 の下端側の逆止弁9 が浴水内に浸
漬した状態であれば、循環ポンプ5 を運転した状態のま
までも各濾過部を取り外すことが可能である。
【0049】なお、本発明は、この実施形態に限定され
るものではなく、例えば濾過器10を装置本体2 内に収容
する汲み上げ濾過方式の循環式浄化装置に適用しても、
本発明の目的は十分に達成し得る。またこの実施形態で
は、濾過器10の各濾過ケースを円筒状に構成している
が、例えば浴槽1 の内側コーナー部の形状に合うように
横断面略三角形状に構成しても良い。
【0050】更に第2濾過部23側は、浴水が第2濾過室
25内を通過する時に、その第2濾過室25内で浴水が上下
に対流状に流動する構造であれば良く、実施形態以外の
構造を採用することも可能である。第2濾過ケース26の
下部に吸着カップを設け、この吸着カップを介して第2
濾過ケース26を浴槽1 の内壁に着脱自在に固定するよう
にしても良い。その他、本発明は風呂用以外の水の浄化
用にも利用できる等、その趣旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、濾過
室25内に、繁殖し生息するバクテリア等の微生物を担持
する浮遊性担持片28を入れておき、この濾過室25内を通
過する水の流れにより浮遊性担持片28を濾過室25内で浮
遊流動させながら、浮遊性担持片28が担持するバクテリ
ア等の微生物による生物濾過により水を浄化するので、
長期間に亘って浮遊性担持片28を洗浄することなく濾過
できると共に、濾過室25内で浮遊性担持片28と水が満遍
なく接触して、その浮遊性担持片28が担持する微生物に
よって有機物を効率的に分解し吸収することができる。
【0052】請求項2に記載の本発明によれば、循環ポ
ンプ5 により浴槽1 内の浴水を濾過器10を経て循環さ
せ、濾過器10で濾過した後の浴水を浴槽1 内に戻すよう
にした風呂用の循環式浄化装置において、濾過器10内
に、この濾過器10内を浴水が通過する時に、その浴水の
移動によって濾過器10内で浮遊流動するように、バクテ
リア等の微生物を担持する浮遊性担持片28を入れている
ので、長期間に亘って浮遊性担持片28を洗浄することな
く濾過できると共に、濾過室25内で浮遊性担持片28と水
が満遍なく接触して、その浮遊性担持片28が担持する微
生物によって有機物を効率的に分解し吸収することがで
きる。
【0053】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明において、浮遊性担持片28が連続気孔を
有する多孔質材であるので、浮遊性担持片28に微生物を
繁殖し易くできる。
【0054】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
2又は3に記載の発明において、濾材が親水性を有し且
つ湿潤時の弾性が大であるので、浮遊性担持片28に微生
物が繁殖し易くなると共に、浮遊流動時の接触抵抗によ
って浮遊性担持片28が弾性変形し、浮遊性担持片28に一
種の呼吸作用を持たせることができる。
【0055】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2〜4の何れかに記載の発明において、濾過器10内に第
1濾過室44とその下手側の第2濾過室25とを設け、第1
濾過室44に繊維濾過層47を入れて第1濾過部24を構成
し、第2濾過室25に浮遊性担持片28を入れて第2濾過部
23を構成しているので、第1濾過部24の繊維濾過層47で
固形の夾雑物を除去でき、第2濾過部23側への夾雑物の
進入を阻止できると共に、第1濾過部24で微細な夾雑物
でも確実に除去すことができる。
【0056】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
2〜5の何れかに記載の発明において、循環ポンプ5 を
備えた装置本体2 を浴槽1 の上側に配置し、この装置本
体2に吸水管7 を介して濾過器10を接続すると共に、こ
の濾過器10を浴槽1 内の浴水中に配置しているので、装
置本体2 側を軽量化、小型化できる。
【0057】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
5又は6に記載の発明において、第2濾過部23を吸水管
7 の下端側に着脱自在に接続し、この第2濾過部23の下
側に第1濾過部24を着脱自在に設けているので、各濾過
部を容易に取り外すことができ、特に第1濾過部24側の
洗浄を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示す風呂用の循環式浄化
装置の概略図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す濾過器の斜視図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示す濾過器の断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態を示す通水筒の斜視図であ
る。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】図4のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 装置本体 5 循環ポンプ 7 吸水管 10 濾過器 23 第2濾過部 24 第1濾過部 25 第2濾過室 28 浮遊性担持片 44 第1濾過室 47 繊維濾過層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過室(25)内に、繁殖し生息するバクテ
    リア等の微生物を担持する浮遊性担持片(28)を入れてお
    き、この濾過室(25)内を通過する水の流れにより浮遊性
    担持片(28)を濾過室(25)内で浮遊流動させながら、浮遊
    性担持片(28)が担持するバクテリア等の微生物による生
    物濾過により水を浄化することを特徴とする水の浄化方
    法。
  2. 【請求項2】 循環ポンプ(5) により浴槽(1) 内の浴水
    を濾過器(10)を経て循環させ、濾過器(10)で濾過した後
    の浴水を浴槽(1) 内に戻すようにした風呂用の循環式浄
    化装置において、濾過器(10)内に、この濾過器(10)内を
    浴水が通過する時に、その浴水の移動によって濾過器(1
    0)内で浮遊流動するように、バクテリア等の微生物を担
    持する浮遊性担持片(28)を入れたことを特徴とする風呂
    用の循環式浄化装置。
  3. 【請求項3】 浮遊性担持片(28)が連続気孔を有する多
    孔質材であることを特徴とする請求項2に記載の風呂用
    の循環式浄化装置。
  4. 【請求項4】 浮遊性担持片(28)が親水性を有し且つ湿
    潤時の弾性が大であることを特徴とする請求項2又は3
    に記載の風呂用の循環式浄化装置。
  5. 【請求項5】 濾過器(10)内に第1濾過室(44)とその下
    手側の第2濾過室(25)とを設け、第1濾過室(44)に繊維
    濾過層(47)を入れて第1濾過部(24)を構成し、第2濾過
    室(25)に浮遊性担持片(28)を入れて第2濾過部(23)を構
    成したことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の
    風呂用の循環式浄化装置。
  6. 【請求項6】 循環ポンプ(5) を備えた装置本体(2) を
    浴槽(1) の上側に配置し、この装置本体(2) に吸水管
    (7) を介して濾過器(10)を接続すると共に、この濾過器
    (10)を浴槽(1) 内の浴水中に配置したことを特徴とする
    請求項2〜5の何れかに記載の風呂用の循環式浄化装
    置。
  7. 【請求項7】 第2濾過部(23)を吸水管(7) の下端側に
    着脱自在に接続し、この第2濾過部(23)の下側に第1濾
    過部(24)を着脱自在に設けたことを特徴とする請求項5
    又は6に記載の風呂用の循環式浄化装置。
JP8227597A 1996-08-09 1996-08-09 水の浄化方法及び風呂用の循環式浄化装置 Pending JPH1052695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029043A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ジェックス株式会社 バクテリア供給モジュール

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JP2017029043A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 ジェックス株式会社 バクテリア供給モジュール

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