JPH10230104A - 汚泥掻寄せ機及び樹脂成形品 - Google Patents

汚泥掻寄せ機及び樹脂成形品

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JPH10230104A
JPH10230104A JP4970597A JP4970597A JPH10230104A JP H10230104 A JPH10230104 A JP H10230104A JP 4970597 A JP4970597 A JP 4970597A JP 4970597 A JP4970597 A JP 4970597A JP H10230104 A JPH10230104 A JP H10230104A
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JP
Japan
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molded product
resin
resin molded
drive shaft
sludge
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Application number
JP4970597A
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Inventor
Makoto Ono
小野  誠
Norio Arishiro
典男 有城
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品の可能な限りの樹脂化の要請に応え
ることができるようにした汚泥掻寄せ機及びこの駆動軸
等に使用して最適な樹脂成形品を提供する。 【解決手段】 両端に配置した駆動軸受40,60で回
転自在に支持された駆動軸の回転による掻寄せチェーン
の走行に伴って、沈殿池の内部を長尺状のフライト板5
0が循環するようにした汚泥掻寄せ機において、駆動軸
は、ジシクロペンタジエンを主原料とする樹脂の内部に
駆動軸の長手方向に沿って延びる金属製の心材を一体に
埋設するとともに、外周面に突起部を一体に成形した樹
脂成形品80で構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈殿池に設置され
て、沈殿池の池底に堆積する汚泥を掻寄せたり、沈殿池
の液面に浮遊するスカムを掻寄せる汚泥掻寄せ機、及び
この汚泥掻寄せ機の駆動軸等に使用して最適な樹脂成形
品に関する。
【0002】
【従来の技術】前記汚泥掻寄せ機は、例えば図13に示
すように、駆動装置1と、沈殿池2の内部にリング状に
配置された駆動軸3、アイドラ軸4、テークアップ軸5
及び水中軸6と、これらの各軸間に掛け渡した一対の掻
寄せチェーン7と、この掻寄せチェーン7に所定のピッ
チで固着したフライト板(掻寄せ板)8等を備えてい
る。
【0003】そして、前記駆動装置1の駆動に伴う駆動
軸3の回転によって掻寄せチェーン7が走行し、この掻
寄せチェーン7の走行に伴って前記フライト板8が沈殿
池2の内部を、沈殿池2の池底側を運行する時には池底
側に溜まった汚泥を上流側に掻寄せ、また水面側を運行
する時には水面に浮遊するスカムを下流側に掻寄せるよ
うに循環するようになっている。
【0004】ここに、前記テークアップ軸5は、フライ
ト板8の走行方向に沿って前後動して掻寄せチェーン7
の張力を調節できるように構成され、またフライト板8
の走行をガイドするため、前記沈殿池2の側壁に沿って
ガイドレール10a,10bとリターンレール11がレ
ールブラケット12を介して配置され、更に池底には、
池底レール13が敷設されている。
【0005】前記駆動軸3は、図14に示すように、駆
動チェーン14(図13参照)を介して前記駆動装置1
からの動力を受けるスプロケット15と、駆動軸3の回
転を前記掻寄せチェーン7に伝える一対のスプロケット
16の合計3個のスプロケットが取付けられ、これらの
スプロケット15,16はそれぞれキー17を介して駆
動軸3と一体に回転するように構成されているととも
に、両端に配置された駆動軸受18によって回転自在に
支持されている。
【0006】この駆動軸受18は、同図及び図15に示
すように、円筒状の軸受本体20の内部にこれと別体の
ブッシュ21を嵌め込むとともに、このブッシュ21と
駆動軸3との共廻りを防止するため、軸受本体20とブ
ッシュ21とを小ねじ22等で固定することによって構
成され、ブラケット23を介して前記沈殿池2の側壁に
固着されている。
【0007】一方、前記フライト板8は、図16に示す
ように、例えばガラス繊維で補強された発泡材やFRP
製で沈殿池2のほぼ全幅に亘って直線状に延びるように
構成され、取付け板24及びボルト25を介して前記掻
寄せチェーン7に所定のピッチで取付けられているとと
もに、その両端部の上下両面には、前記ガイドレール1
0a,10b及び池底レール13と摺動するガイドシュ
ー26がボルト27等を介して取付けられている。
【0008】また、前記テークアップ軸5は、その両端
でテークアップ軸受30で支持されているのであるが、
このテークアップ軸受30は、図17に示すように、軸
受ケース31の内部にスクリューねじ32の回転によっ
て前後動するように収納され、更にこの軸受ケース31
には、例えば錆び付くのを防止したステンレス製で、前
記テークアップ軸受30のスライドとなるスライドガイ
ド33がボルト34等によって固定されている。
【0009】ここに、この種の汚泥掻寄せ機にあって
は、軽量化と腐食の防止等を図る観点から、共にステン
レス製のチェーンとスプロケットを使用し、またガラス
繊維入りウレタン製のフライト板を使用することが広く
行われている。
【0010】そして、耐食性と軽量化を更に進めるた
め、軽量で耐食性に優れている樹脂でこれらの各構成部
品を全て構成することが望ましいのであるが、強度や加
工性等の点から、可動部及び摺動部となる掻寄せチェー
ン、スプロケット及びガイドシューを樹脂製とすること
が行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これは、例えば、前記
駆動軸をガラス繊維補強材(FRP)等の樹脂で構成し
ようとすると、強度的に十分でなく、このため非常に大
きな軸径となり、しかも処分する場合に産業廃棄物とな
ってしまう。また、フライト板にあっては、引き抜き製
法等によって、断面形状が一定で、しかも直線状に作ら
れているため、汚泥掻寄せの効率に問題があるばかりで
なく、ガイドシュー取付け部等、後加工がかなり面倒と
なってしまうという問題がある。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、構成部品の可能な限りの樹脂化の要請に応えること
ができるようにした汚泥掻寄せ機及びこの駆動軸等に使
用して最適な樹脂成形品を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両端に配置した駆動軸受で回転自在に支持された駆
動軸の回転による掻寄せチェーンの走行に伴って、沈殿
池の内部を長尺状のフライト板が循環するようにした汚
泥掻寄せ機において、前記駆動軸は、ジシクロペンタジ
エンを主原料とする樹脂の内部に該駆動軸の長手方向に
沿って延びる金属製の心材を一体に埋設するとともに、
外周面に突起部を一体に成形した樹脂成形品で構成した
ことを特徴とする汚泥掻寄せ機である。
【0014】このように構成した本発明によれば、突起
部を一体に備えた駆動軸を軽量化と耐食性に優れた樹脂
製とするとともに、内部に金属製の心材を一体に埋設す
ることによって十分な強度を得ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記駆動軸の突
起部にスプロケットを取付けたことを特徴とする請求項
1記載の汚泥掻寄せ機である。これにより、キー等を介
すことなく簡単に、駆動軸にスプロケットを該駆動軸と
一体に回転するように取付けることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、ジシクロペンタ
ジエンを主原料とする樹脂の内部にブッシュを該ブッシ
ュの内周面を露出させて一体に埋設して成形した樹脂成
形品で前記駆動軸の軸受を構成したことを特徴とする請
求項1または2記載の汚泥掻寄せ機である。これによ
り、内部にブッシュを一体に固着した樹脂製の駆動軸受
を、ネジ止め等を必要とすることなく、容易に製作する
ことができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、ジシクロペンタ
ジエンを主原料として、中央部を走行方向に沿って後方
に湾曲させて成形した樹脂成形品で前記フライト板を構
成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の汚泥掻寄せ機である。これにより、汚泥の掻寄せに
適した弓形形状を有する樹脂製のフライト板が構成され
る。そして掻寄せチェーンの走行に伴って沈殿池の内部
を循環するようにすることで、効率的に汚泥等の掻寄せ
を行うことができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記フライト板
の両端付近部に、該フライト板が走行する際にガイドレ
ールと摺動するガイドシューを、ボルト類またはシュー
取付用ホルダを使用することなく直接フライト板に設け
た凹部に嵌着して固定したことを特徴とする請求項4記
載の汚泥掻寄せ機である。これにより、フライト板に後
加工を施すことなく、この所定の位置にガイドシューを
ワンタッチで取付けることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記フライト板
の走行方向に沿って延びるスライドガイド上をスライド
するテークアップ軸受に支持されて、前記掻寄せチェー
ンの張力を調節するテークアップ軸を備え、前記テーク
アップ軸受の軸受ケースとスライドガイドとをジシクロ
ペンタジエンを主原料とする樹脂で一体に成形したこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の汚泥掻
寄せ機である。これにより、スライドガイドを一体に成
形した樹脂製の軸受ケースでテークアップ軸受を支持す
ることができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、ジシクロペンタ
ジエンを主原料とする樹脂成形品で構成したガイドレー
ルを、ジシクロペンタジエンを主原料とする樹脂成形品
で構成したレールブラケットを介して前記フライト板の
走行を支持するように配置したことを特徴とする請求項
1乃至6のいずれかに記載の汚泥掻寄せ機である。これ
により、ガイドレール及びレールブラケットの樹脂化の
要請に答えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図12を参照して説明する。図1は、前記図13に
示す駆動軸3に使用される樹脂成形品40を示すもの
で、この樹脂成形品(駆動軸)40は、ジシクロペンタ
ジエンを主原料とする樹脂41の内部に、この樹脂41
の長手方向に沿って延びる金属製の心材42を一体に埋
設するとともに、樹脂41の外周面にフランジ状の突起
部41aを一体に成形することによって構成されてい
る。
【0022】これにより、軽量化(比重が1.04とF
RPの比重約1.8に比べても非常に小さい)と耐食性
に優れた樹脂成形品40で駆動軸を構成するとともに、
内部に金属製の心材41を一体に埋設することによっ
て、十分な強度を得ることができ、しかも十分な摺動性
(自己潤滑性)及び対摩耗性を有するようになってい
る。更に、この樹脂41は、燃焼時に全く有害ガスを発
生しないため、産業廃棄物としてしか処理できないFR
P等に比べ環境に優しい材料である。
【0023】前記金属製の心材42として、この実施の
形態では、チューブ43の両端に中実のSS製の丸棒4
4を差込み、溶接を施して気密的に塞いだものを使用し
ているが、これに限定されないことは勿論であり、この
ように構成することによって、成形の際にチューブ43
の中に樹脂が入り込んで重くなってしまうことを防止す
ることができる。
【0024】また、前記突起部41aは、ここにビス等
によってスプロケット45を取付けるためのものであ
り、このように、突起部41aを一体に形成することに
よって、キー等を介することなく、樹脂成形品(駆動
軸)40とスプロケット45とが一体に回転するように
することができる。
【0025】前記樹脂成形品40は、ジシクロペンタジ
エンを主原料とする反応射出成形法によって成形される
のであるが、この成形例を図2を参照して説明する。
【0026】即ち、先ず、所定の形状のキャビティ46
を有する成形型47の内部の所定の位置に前記心材42
を配置しておく。そして、ジシクロペンタジエンやヒド
ロジシクロペンタジエンなどのごとき三環体ノルボルネ
ン系モノマー、テトラシクロドデセンなどのごとき四環
体ノルボルネン系モノマー、トリシクロペンタジエンな
どのごとき五環体ノルボルネン系モノマー、テトラシク
ロペンタジエンなどのごとき七環体ノルボルネン系モノ
マー、更にはこれらのアルキル置換体やアルキリデン置
換体のうちの2種類以上を、ジシクロペンタジエンを主
成分とする液状原料として使用し、この2種類以上の液
状原料を混合室に導入し、混合すると同時に前記成形型
47のキャビティ46内に射出することによって成形さ
れる。
【0027】ここに、前記原料成分には高度な化学的活
性があり、これらの液状原料は、型内等で急速に重合固
化して弾性力または剛性のあるポリマーを形成する。
【0028】前記ノルボルネン系モノマーは、例えば天
然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレンブタジエンスチレンブロ
ック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体、これらのブロック共重合体の水素化物、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプレ
ン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体などのエラ
ストマー、好ましくは炭化水素エラストマーによって改
質されている。
【0029】これらのエラストマーの配合割合は、適宜
定め得るが、通常はモノマー100重量部に対し、3〜
12重量%、好ましくは5〜10重量%である。エラス
トマーの配合量が少ないと伸びが減少し、一方、エラス
トマーの配合量が増加すると伸びは大きくなるが、反
面、曲げ弾性率が低下して必要な剛性を保てなくなる。
【0030】また、上記ノルボルネン系モノマーの1種
以上と共に開環重合し得る2−ノルボルネンや5−メチ
ル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン系モノマー、あるいはシクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロペンタジエン、シクロオクテン、シクロドデ
センなどの単環シクロオレフィンなどを、本発明の目的
を損なわない範囲で使用することもできる。
【0031】反応に際しては、充填剤、顔料、着色剤、
酸化防止剤等の種々の添加剤を配合することにより、特
性を改質することが出来る。これらの添加剤は、予め反
応原液のいずれか一方又は双方に混合される。充填剤に
は、ガラス短繊維、ガラス粒子、カーボンブラック、タ
ルク、炭酸カルシウム、雲母などの無機質充填剤があ
る。酸化防止剤としては、フェノール系、リン系、アミ
ン系など各種のプラスチック・ゴム用酸化防止剤があ
る。これらの酸化防止剤は、単独で用いてもよいが、併
用することもできる。配合割合は、ノルボルネン系ポリ
マーに対し0.5重量%以上、好ましくは1〜3重量%
程度である。
【0032】なお、前記成形型47の材料は、砂や木、
更には金属等、生産量に合わせて自由に選ぶことができ
る。
【0033】なお、この実施の形態においては、前記樹
脂成形品40で汚泥掻寄せ機の駆動軸を構成した例を示
しているが、これに限定することなく、例えば軽量で強
度が要求される他の機器の駆動軸等にも適用できること
は勿論である。
【0034】図3乃至図7は、前記図13に示すフライ
ト板8に使用される樹脂成形品50及びガイドシュー5
1を示すもので、この樹脂成形品(フライト板)50
は、ジシクロペンタジエンを主原料とする樹脂52によ
って構成されている。
【0035】この樹脂成形品50は、走行方向に沿って
その中央部が後方に湾曲した弓形形状に形成され、これ
によって汚泥の掻寄せを効率的に行えるとともに、この
内部に配置したリブ52aで一体に補強されて、十分な
強度を有するようになっている。更に両端部の上下両面
の所定の位置には、ガイドシュー51を嵌着するための
上方に開口した凹部52bが幅方向の全長に亘って一体
に設けられている。
【0036】この樹脂成形品50は、前述と同様に、ジ
シクロペンタジエンを主原料とする反応射出成形法によ
って成形されるため、このような形状の成形が可能とな
る。即ち、この樹脂成形品の形状に沿ったキャビティを
有する成形型を用意し、ジシクロペンタジエンを主成分
とする2種類以上の液体原料を必要な添加剤と共に混合
室に導入し、混合すると同時にこのキャビティ内に射出
することによって樹脂成形品50を形成することができ
る。
【0037】そして、前記凹部52bの底部両側壁には
嵌合溝52cが、ガイドシュー51の底部両側面には凸
部51aがそれぞれ設けられ、この凸部51aを前記嵌
合溝52b内に差し込むことによって、ガイドシュー5
1をワンタッチで取付けることができ、しかも容易に交
換できるようになっている。これにより、樹脂成形品
(フライト板)50に後加工を施すことなく、この所定
の位置にガイドシュー51をワンタッチで取付けること
ができる。
【0038】図8及び図9は、前記図13に示す駆動軸
3を構成する前記樹脂成形品40の両端を回転自在に支
持する駆動軸受に使用される樹脂成形品60、及びこの
樹脂成形品60を前記図13に示す沈殿池2に固定する
ためのブラケット61を示すもので、この樹脂成形品
(駆動軸受)60は、ジシクロペンタジエンを主原料と
する樹脂62の内部に、ブッシュ63を該ブッシュ63
の内周面を露出させつつ一体に埋設することによって構
成されている。
【0039】ここに、この樹脂成形品60は、前記とほ
ぼ同様に、この樹脂成形品の形状に沿ったキャビティを
有する成形型の内部の所定の位置にブッシュ63を配置
しておき、ジシクロペンタジエンを主成分とする2種類
以上の液体原料を必要な添加剤と共に混合室に導入し、
混合すると同時にこのキャブティ内に射出することによ
って形成するのであり、これにより、樹脂61の硬化の
際の収縮と相俟って、強固な一体成形品とすることがで
きる。
【0040】このように、ブッシュ63を一体化するこ
とにより、高精度な加工をブッシュ63の内周面のみで
済ますことができる。
【0041】なお、前記ブッシュ63の外周面に、例え
ば溝や凹部等を設けておき、成形の際にこの内部に樹脂
61が入り込むようにすることにより、樹脂61とブッ
シュ63とをより強固に一体化することができる。
【0042】図10は、前記図13に示すテークアップ
軸5を支持するテークアップ軸受70及びこの軸受70
を収容する樹脂成形品71を示すもので、この樹脂成形
品71は、軸受ケース72とスライドガイド73とをジ
シクロペンタジエンを主原料とする樹脂74で、反応射
出成形法によって一体に形成したものである。
【0043】即ち、前述のように、テークアップ軸5は
フライト板8の走行方向に前後動して掻寄せチェーン7
の張力を調節するためのものであるが、これを支持する
テークアップ軸受70は、ジシクロペンタジエンを主原
料とする樹脂74からなる軸受ケース72内に収容さ
れ、この内部に架設したスクリューねじ75の回転によ
って移動するよう構成されているとともに、この軸受7
0がスライドするスライドガイド73が前記軸受ケース
72と同一の樹脂74によって一体に形成されている。
【0044】このように軸受ケース72とスライドガイ
ド73とを樹脂74で一体に成形することにより、部品
点数及び加工工数を減少させることができると共に軸受
ケースの強度を増すことができる。なお、この樹脂7
4、特にスライドガイド73が十分な摺動性(自己潤滑
性)及び対摩耗性を有していることは前述の通りであ
る。
【0045】図11及び図12は、前記図13に示すガ
イドレール10a,10bを構成する樹脂成形品80、
及び同じくレールブラケット12を構成する樹脂成形品
90を示すもので、この樹脂成形品(ガイドレール)8
0及び樹脂成形品(レールブラケット)90は、共にジ
シクロペンタジエンを主原料とする樹脂81,91によ
って構成されている。
【0046】そして、前記樹脂成形品(レールブラケッ
ト)90は、前記図13に示す沈殿池2の側壁に固着さ
れ、この自由端で前記樹脂成形品(ガイドレール)80
をこれがフライト板の走行方向に沿って該フライト板の
両側に位置するように、レール押え92及びボルト93
を介して保持するようになっている。
【0047】これにより、ガイドレール及びレールブラ
ケットの樹脂化の要請に答えることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、例えば十分な強度を有する駆動軸や任意の形状を有
するフライト板等を軽量で耐食性に優れた樹脂成形品に
よって容易に構成することができる。これによって、汚
泥掻寄せ機の主要な構成部品を軽量で良好な強度及び摺
動性を有すると共に、環境問題に適応可能なジシクロペ
ンタジエンを主原料とする樹脂で構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚泥掻寄せ機の駆動軸を構成する樹脂成形品を
示す正面図。
【図2】図1に示す駆動軸の製造例の説明に付する断面
図。
【図3】汚泥掻寄せ機のフライト板を構成する樹脂成形
品を示す平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3の要部拡大図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】ガイドシューの斜視図。
【図8】汚泥掻寄せ機の駆動軸受を構成する樹脂成形品
及びそのブラケットを示す正面図。
【図9】図8の上半分を断面で示す右側面図。
【図10】テークアップ軸受及びこれを支持する樹脂成
形品を示す正面図。
【図11】レールブラケットを構成する樹脂成形品の自
由端にガイドレールを構成する樹脂成形品を取付けた状
態の平面図。
【図12】図11の正面図。
【図13】汚泥掻寄せ機の概要を示す概要図。
【図14】従来の駆動軸及び駆動軸受を示す正面図。
【図15】図14のC−C線断面図。
【図16】従来のフライト板を示す平面図。
【図17】従来のテークアップ軸受及びその支持部を示
す正面図。
【符号の説明】
40 樹脂成形品(駆動軸受) 41,52,62,74,81,91 樹脂 41a 突起部 42 心材 45 スプロケット 50 樹脂成形品(フライト板) 51 ガイドシュー 60 樹脂成形品(駆動軸受) 63 ブッシュ 70 テークアップ軸受 71 樹脂成形品 72 軸受ケース 73 スライドガイド 80 樹脂成形品(ガイドレール) 90 樹脂成形品(レールブラケット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に配置した駆動軸受で回転自在に支
    持された駆動軸の回転による掻寄せチェーンの走行に伴
    って、沈殿池の内部を長尺状のフライト板が循環するよ
    うにした汚泥掻寄せ機において、 前記駆動軸は、ジシクロペンタジエンを主原料とする樹
    脂の内部に該駆動軸の長手方向に沿って延びる金属製の
    心材を一体に埋設するとともに、外周面に突起部を一体
    に成形した樹脂成形品で構成したことを特徴とする汚泥
    掻寄せ機。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸の突起部にスプロケットを取
    付けたことを特徴とする請求項1記載の汚泥掻寄せ機。
  3. 【請求項3】 ジシクロペンタジエンを主原料とする樹
    脂の内部にブッシュを、該ブッシュの内周面を露出させ
    て一体に埋設して成形した樹脂成形品で前記駆動軸の軸
    受を構成したことを特徴とする請求項1または2に記載
    の汚泥掻寄せ機。
  4. 【請求項4】 ジシクロペンタジエンを主原料として、
    中央部を走行方向に沿って後方に湾曲させて成形した樹
    脂成形品で、前記フライト板を構成したことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の汚泥掻寄せ機。
  5. 【請求項5】 前記フライト板の両端付近部に、該フラ
    イト板が走行する際にガイドレールと摺動するガイドシ
    ューを、ボルト類またはシュー取付用ホルダを使用する
    ことなく直接フライト板に設けた凹部に嵌着して固定し
    たことを特徴とする請求項4記載の汚泥掻寄せ機。
  6. 【請求項6】 前記フライト板の走行方向に沿って延び
    るスライドガイド上をスライドするテークアップ軸受に
    支持されて前記掻寄せチェーンの張力を調節するテーク
    アップ軸を備え、前記テークアップ軸受の軸受ケースと
    スライドガイドとをジシクロペンタジエンを主原料とす
    る樹脂で一体に成形したことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の汚泥掻寄せ機。
  7. 【請求項7】 ジシクロペンタジエンを主原料とする樹
    脂成形品で構成したガイドレールを、ジシクロペンタジ
    エンを主原料とする樹脂成形品で構成したレールブラケ
    ットを介して前記フライト板の走行を支持するように配
    置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の汚泥掻寄せ機。
JP4970597A 1997-02-18 1997-02-18 汚泥掻寄せ機及び樹脂成形品 Pending JPH10230104A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010085A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd 汚泥掻寄機
JP2014171968A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Sanki Eng Co Ltd 汚泥掻寄機のレール構造
KR102185483B1 (ko) * 2019-12-09 2020-12-02 농업회사법인 희망농업기계 주식회사 견인식 퇴비살포기 체인 장력 자동조절장치

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