JPH10138286A - ナットがインサート成形された樹脂成形体およびその製造方法 - Google Patents
ナットがインサート成形された樹脂成形体およびその製造方法Info
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- JPH10138286A JPH10138286A JP31705596A JP31705596A JPH10138286A JP H10138286 A JPH10138286 A JP H10138286A JP 31705596 A JP31705596 A JP 31705596A JP 31705596 A JP31705596 A JP 31705596A JP H10138286 A JPH10138286 A JP H10138286A
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Abstract
さを調節することが可能であり、しかも、ナットと成形
体との一体化が容易な構造を持つ樹脂成形体を提供する
こと。また、樹脂成形体と一体成形されたナットの背後
の成形体内部に、ボルトなどの上端が収容される背後空
間を、きわめて容易に形成することができる樹脂成形体
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ナット80のネジ孔82の第1端が金型
のキャビティ内周面側に接するように、ナット80を金
型のキャビティ内の所定位置に配置し、ナットのネジ孔
の第2端には、背後空間形成部材90aの一部を密封状
態で挿入し、その後、金型のキャビティ内で射出成形を
行い、ナット80がインサートされた樹脂成形体10を
成形し、次に、樹脂成形体10に一体化されたナット8
0のネジ孔82の第1端側から、背後空間形成部材90
aを成形体外部に取り出し、ナット80の背後の樹脂成
形体10内部に、ネジ孔82に連通する背後空間90を
形成する。
Description
どが取り付けられるナットがインサート成形された樹脂
成形体およびその製造方法に関する。
などの底面に用いられる防水パンとしては、従来より、
シート状の不飽和ポリエステル樹脂成形材料(以下、S
MCともいう)を圧縮成形法により形成するものや、繊
維強化材を配合した熱硬化性プラスチック(以下、FR
Pともいう)を用いて成形するものが知られている。
ンは、きわめて脆いので、防水パンに他の部品を取り付
けるためにタッピングネジやテクスネジを用いると、欠
けや割れが生じるという問題があった。また、SMCか
ら成る防水パンにボス部を一体に成形することは困難で
あった。
ハンドレイアップ法などを用いる必要があり、その成形
作業が煩雑であるので、防水パンの剛性を高めるための
リブを形成することが困難で、また防水パンを複雑な形
状に成形することもきわめて困難であった。
すように、床置き式の防水パンの下面には、レベル調整
用ボルトの上端が取り付けられ、防水パンの水平度が調
整される。
パンは、SMCまたはFRPで構成してあったため、ナ
ットを一体成形することが困難であり、防水パンの成形
後に、ナットを接着剤などで接着していた。そのため、
ナットが外れ易いと共に、ナットを取り付けるための作
業が煩雑であった。
体成形したものも開発されているが、ナットの背後の成
形体内部に、レベル調節用ボルトの上端が収容される背
後空間を形成する必要があり、その成形が困難であっ
た。
体にナットをインサート成形したい場合がある。ところ
が、ナットに螺合するボルトの取付長さを調節するため
には、ナットの背後の成形体内部に、ボルトの上端が収
容される背後空間を形成する必要がある。したがって、
この場合でも、背後空間の成形が困難であった。そこ
で、比較的細長いナットをインサート成形することも考
えられるが、その場合には、細長いナットと成形体との
一体化が不十分になり易く成形が困難であるという課題
を有する。
れ、ナットに取り付けられるボルトなどの取付長さを調
節することが可能であり、しかも、ナットと成形体との
一体化が容易な構造を持つ樹脂成形体を提供することを
目的とする。また本発明は、樹脂成形体と一体成形され
たナットの背後の成形体内部に、ボルトなどの上端が収
容される背後空間を、きわめて容易に形成することがで
きる樹脂成形体の製造方法を提供することを目的とす
る。
に、本発明に係るナットがインサート成形された樹脂成
形体は、ナットのネジ孔の第1端が樹脂成形体の外側に
開口し、ナットのネジ孔の第2端側が前記樹脂成形体の
内部に埋め込まれ、前記樹脂成形体の内部には、前記ナ
ットのネジ孔の第2端に連通する背後空間が形成してあ
る。
形された樹脂成形体の製造方法は、ナットのネジ孔の第
1端が金型のキャビティ内周面側に接するように、ナッ
トを金型のキャビティ内の所定位置に配置し、ナットの
ネジ孔の第2端には、背後空間形成部材の一部を密封状
態で挿入し、その後、金型のキャビティ内で射出成形を
行い、ナットがインサートされた樹脂成形体を成形し、
次に、樹脂成形体に一体化されたナットのネジ孔の第1
端側から、前記背後空間形成部材を成形体外部に取り出
し、ナットの背後の樹脂成形体内部に、ネジ孔に連通す
る背後空間を形成することを特徴とする。
特に限定されないが、好ましくは10〜50mm、さらに
好ましくは20〜40mm程度に短くすることができる。
また、ナットのネジ孔の大きさは、特に限定されない
が、好ましくはM3〜M16である。
ポリエチレンなどのブロー成形品などが例示される。こ
れらの部材は、成形体にインサートされたナットのネジ
孔を通して取り出される。その際に、これらの部材は、
成形体の成形後に、ネジ孔を通過できる程度に粉砕また
は潰して、取り出したり、タップでネジをさらう、ある
いは溶媒などで溶かして取り出される。その他の背後空
間形成部材としては、スタッドボルトなどを例示するこ
とができる。このスタッドボルトは、成形体の成形後
に、インサート成形されたナットのネジ孔を通して取り
出される。
される背後空間の大きさは、特に限定されず、ナットの
ネジ孔と略同等以上の内径を有し、ナットの軸方向長さ
に対して、100〜150%程度の軸方向長さを有する
ことが好ましい。
形により成形される樹脂であれば特に限定されないが、
反応射出成形体であることが好ましい。
特に限定されないが、ウレタン系、ウレア系、ナイロン
系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系、フェノール系
および、ノルボルネン系などが挙げられ、一般的成形条
件としては、反応原液温度は20〜80°C、反応原液
の粘性は、たとえば、30°Cにおいて、5cps〜3
000cps好ましくは100cps〜1000cps
程度である。かかる成形においては、補強材を予め金型
内に設置しておき、その中に反応液を供給して重合させ
ることにより強化ポリマー(成形品)を製造することが
できる。
ラミド繊維、カーボン繊維、超高分子量ポリエチレン繊
維、金属繊維、ポリプロピレン繊維、アルミコーティン
グガラス繊維、木綿、アクリル繊維、ボロン繊維、シリ
コンカーバイド繊維、アルミナ繊維などを挙げることが
できる。これらの補強材は、長繊維状またはチョップド
ストランド状のものをマット化したもの、布状に織った
もの、チョップ形状のままのものなど、種々の形状で使
用することができる。これらの補強材は、その表面をシ
ランカップリング材等のカップリング剤で処理したもの
が、樹脂との密着性を向上させる上で好ましい。配合量
は、特に制限はないが、成形品全重量の通常10重量%
以上、好ましくは20〜60重量%である。
剤、発泡剤、難燃剤、摺動付与剤、エラストマー、ジシ
クロペンタジエン系熱重合樹脂およびその水添物など種
々の添加剤を配合することにより、得られるポリマーの
特性を改質することができる。酸化防止剤としては、フ
ェノール系、リン系、アミン系など各種のプラスチック
・ゴム用酸化防止剤がある。充填剤にはミルドガラス、
カーボンブラック、タルク、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、雲母などの無機質充填剤がある。エラスト
マーとしては、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SB
S)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(SIS)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリ
マー(EPDM)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)およびこれらの水素化物などがある。
方または双方に混合しておく。反応射出成形に用いる金
型は、必ずしも剛性の高い高価な金型である必要はな
く、金属製金型に限らず、樹脂製金型、または単なる型
枠を用いることができる。反応射出成形は、低粘度の反
応液を用い、比較的低温低圧で成形できるためである。
重合反応に用いる成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰
囲気下で貯蔵し、かつ操作することが好ましい。また、
金型のキャビティ内に反応原液を注入する前に、キャビ
ティ内を窒素ガスなどの不活性ガスで置換することが好
ましい。
℃、より好ましくは、30〜120℃、さらに好ましく
は、50〜100℃である。金型圧力は通常0〜100
Kg/cm2 の範囲である。重合時間は、適宜選択すれ
ばよいが、通常、反応液の注入終了後、20秒〜20分
程度である。
脂成形体では、ナットに取り付けられるボルトの上端
が、成形体の内部に形成された背後空間に入り込むこと
が可能にしてあるので、ボルトのねじ込み深さを調節す
ることで、ボルトの取付長さを調節することが可能であ
る。また、背後空間を形成することで、成形体と一体化
されるナットの軸方向長さを短くすることができるの
で、ナットと成形体との一体化が容易である。さらに、
成形の際に、ナットのネジ孔は、背後空間形成部材によ
り封止されるので、成形体となる原液がネジ孔に入り込
み難くなり、ネジ孔に生じるおそれがある樹脂バリを低
減またはなくすことができる。
ノルボルネン系モノマーの反応射出成形体)で構成した
場合には、樹脂成形体は、きわめて破壊し難く、衝撃性
に優れ、しかも成形性にも富んでいるなどの利点を有す
る。
ナットの背後に位置する成形体内部に、ボルトの上端が
収容される背後空間を容易に形成することができる。
た樹脂成形体の具体的用途は、特に限定されないが、ユ
ニットバス、システムトイレ、洗面台やトイレを備えた
システムバスなど、各種システムに用いられる防水パ
ン、あるいはレベル合せを必要とする成形品などとして
用いられる。
び製造方法を、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説
明する。
体としての防水パンを示す平面図、図2は図1のII−II
線に沿う断面図、図3はナットがインサート成形された
部分の要部断面図、図4はボルトにより支持された部分
の防水パンの要部断面図、図5,6は本発明の実施形態
に係る防水パンの製造過程を示す要部断面図、図7は本
発明のさらにその他の実施形態に係る防水パンの製造過
程を示す要部断面図である。
成形体としての防水パン10は、ユニットバスに用いら
れる防水パンであって、平面側から見て(図1参照)、
矩形状に形成してあり、浴槽30を載置する浴槽パン部
1と、入浴者の洗い場となる洗い場パン部2とを有す
る。
防水パンであり、図2に仮想二点鎖線で示すコンクリー
ト床面50上に、レベル調節用ボルト60,60,…を
用いて載置される。ボルト60,60,…の取付部の詳
細については後述する。
には、防水パン10自体の剛性を高めるためのリブ6,
6,…が、当該防水パン10の外周縁部5に対して30
゜〜60゜、好ましくは40゜〜50゜、より好ましく
は45゜の角度をもって形成してある。本実施形態の防
水パン10は、ゲートが設けられる外周縁部5に対して
直角に反応液が注入されるので、このようにリブ6を略
45゜に傾斜させることにより、リブ形成部分に対する
反応液の回り込みをより円滑に行うことができる。ま
た、洗い場パン部2には、その表面に幅6mm程度の溝
7aと、その裏面にリブ7bを有する目じり部7が形成
してある。
鎖線で示される浴槽30が載置されるが、そのための載
置部8が一般面より上方に隆起して形成してある。ま
た、浴槽パン部1と洗い場パン2部との境界部分には、
エプロン20を取り付けるための隆起部3が形成されて
いる。エプロン20とは、浴槽30の周縁部31と防水
パン10との隙間を隠蔽するための化粧板であって、浴
槽30の周縁部31から隆起部3に向かって湾曲して垂
れ下がるように取り付けられる。このエプロン20を取
り付けるために、本実施形態の防水パン10において
は、隆起部3の両端に、取付フランジ4が防水パン10
と一体に形成されている。すなわち、反応射出成形を行
う際に隆起部3と取付フランジ4とが一体的に形成され
る。そして、この取付フランジ4と浴槽30の周縁部3
1との間にエプロン20を取り付け、テクスネジなどを
エプロン20及び取付フランジ4に貫通させ、これによ
り当該エプロン20を固定する。
水口、符号「70」は壁材である。
ノルボルネン系モノマーの反応射出成形により製造する
ことができる。
るノルボルネン系モノマーは、例えば、ジシクロペンタ
ジエンやジヒドロジシクロペンタジエン、テトラシクロ
ドデセン、トリシクロペンタジエン等のノルボルネン環
を有するシクロオレフィンである。
成形において使用することができるメタセシス触媒は、
例えば、六塩化タングステン、トリドデシルアンモニウ
ムモリブデート、トリ(トリデシル)アンモニウムモリ
ブデート等のモリブデン酸有機アンモニウム塩等のノル
ボルネン系モノマーの塊状重合用触媒として公知のメタ
セシス触媒であれば特に制限はないが、モリブデン酸有
機アンモニウム塩が好ましい。
ニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等の
アルキルアルミニウムハライド、アルコキシアルキルア
ルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げられる。
防水パン10の下面には、防水パン10を支持するため
のレベル調節用ボルト60の上端部が螺合するナット8
0がインサート成形により一体化してある。ナット80
の軸方向長さbは、たとえば10〜50mm程度に短い。
ナット80の外径cは、好ましくは6〜40mm、さらに
好ましくは8〜30mmである。このナット80のネジ孔
82の大きさは、好ましくはM3〜M16のボルトが螺
合可能な大きさである。
下端の外径dは、好ましくは13〜40mm、さらに好ま
しくは15〜35mmである。また、ボス部86が形成さ
れる部分の防水パン10の肉厚aは、好ましくは3〜1
0mm、さらに好ましくは4〜8mmである。本実施形態で
は、図3,4に示すように、ナット80がインサート成
形された防水パン10の内部に、背後空間90が形成し
てある。背後空間90は、ネジ孔82に連通するように
形成してある。背後空間90の大きさは、特に限定され
ず、ナット80のネジ孔82と略同等以上の内径を有
し、ナット80の軸方向長さbに対して、80〜100
%程度の軸方向長さb’を有する。
としての防水パンの製造方法について説明する。
ず、図5に示すように、金型92,94のキャビティ9
6内に突出する凸部98を、ナット80のネジ孔82a
の下端(第1端)に挿入し、ナット80を金型94のキ
ャビティ96内の所定位置に配置する。その前後に、ナ
ット80のネジ孔82の上端(第2端)には、背後空間
形成部材90aの一部を挿入する。背後空間形成部材9
0aとナット80との間には、グリースなどのシール剤
を塗布し、その隙間からネジ孔82a内に樹脂が流入し
ないようにする。
内に反応原液を注入し、ノルボルネン系モノマーの反応
射出成形を行い、図6に示すように、背後空間形成部材
90aとナットとがインサートされた反応射出成形体か
ら成る防水パン10を成形する。
ボルネン系モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材
とする反応射出成形用材料を、ノルボルネン系モノマー
とメタセシス触媒とよりなるA液と、ノルボルネン系モ
ノマーと活性剤とよりなるB液との安定な2液に分け
て、それぞれを別のタンクに入れておく。反応射出成形
に際しては、これらの2液をミキシングチャンバー内で
混合し、次いで、この混合液を、防水パン10の形状に
応じた金型のキャビティに注入する。その際に、金型の
内部には、予めナット80が配置してある。次いで、金
型のキャビティ内で反応原液を塊状重合させると、ナッ
ト80がインサート成形されたポリノルボルネン系樹脂
からなる本実施形態の防水パン10を得ることができ
る。
力は通常0〜100Kg/cm2 の範囲である。また、
重合時間は、適宜選択すればよいが、通常、反応液の注
入終了後、30秒〜20分である。
形体を取り出した後、反応射出成形体に一体化されたナ
ット80のネジ孔82の下端側から、背後空間形成部材
90aを成形体外部に取り出し、ナット80の背後の成
形体内部に、背後空間を形成する。本実施形態では、背
後空間形成部材90aは、反応射出成形体と融着しない
発泡体またはポリエチレンなどのブロー成形品で構成し
てあるので、この部材90aは、容易に粉砕または溶媒
に溶解させることができ、ナット80のネジ孔82を通
して、容易に取り出すことができる。部材90aを取り
出した後には、ナット80の背後の成形体内部には、背
後空間90が形成される。
用ボルト60の上端が、適切な長さで突出することが可
能になっている。すなわち、図6に示すように、ナット
80自体の長さbが10〜50mm程度に短くとも、背後
空間を含む長さb+b’が、十分に長いので、ボルト6
0のねじ込み深さの調節が可能である。
ルボルネン系樹脂で構成してあるので、きわめて破壊し
難く、衝撃性に優れ、しかも成形性にも富んでいる。
体成形されたナット80のネジ孔82には、図2,4に
示すレベル調節用ボルト60の上端がそれぞれねじ込ま
れ、防水パン10は、コンクリート床面50上に支持さ
れる。そして、各ボルト60の上端がナット80のネジ
孔82にねじ込まれる深さe(図4参照)を調節するこ
とで、防水パン10の水平度が調節可能になっている。
レベル調節用ボルト60の長さは、図2に示すように、
そのボルト60が取り付けられる位置に応じて決定され
る。各レベル調節用ボルト60の上端がナット80のネ
ジ孔82にねじ込まれる深さeの調節可能範囲は、ナッ
ト80のネジ孔82の長さbと背後空間90の軸方向長
さb’とにより決定される。
ト80のネジ孔82の長さbと背後空間90の軸方向長
さb’とを足した長さの範囲で、レベル調節用ボルト6
0のねじ込み高さを比較的広範囲に調節することがで
き、防水パン10の水平度調節機能が良好となる。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
成部材としてスタッドボルト90bを用い、それをナッ
ト80の上端にねじ込んでおき、反応射出成形後に、ス
タッドボルト90bを成形体から取り出しても良い。
ンサート成形された樹脂成形体として、防水パンを例示
したが、本発明の樹脂成形体の具体的用途は、防水パン
には限られない。また、樹脂成形体の材質としては、反
応射出成形体に限定されない。
ナットがインサート成形された樹脂成形体によれば、ナ
ットに取り付けられるボルトの上端が、成形体の内部に
形成された背後空間に入り込むことが可能にしてあるの
で、ボルトのねじ込み深さを調節することで、ボルトの
取付長さを調節することが可能である。また、背後空間
を形成することで、成形体と一体化されるナットの軸方
向長さを短くすることができるので、ナットと成形体と
の一体化が容易であると共に、重量の軽減にも寄与す
る。さらに、成形の際に、ナットのネジ孔は、背後空間
形成部材により封止されるので、成形体となる原液がネ
ジ孔に入り込み難くなり、ネジ孔に生じるおそれがある
樹脂バリを低減またはなくすことができる。
ノルボルネン系モノマーの反応射出成形体)で構成した
場合には、樹脂成形体は、きわめて破壊し難く、衝撃性
に優れ、しかも成形性にも富んでいるなどの利点を有す
る。
ナットの背後に位置する成形体内部に、ボルトの上端が
収容される背後空間を容易に形成することができる。
の防水パンを示す平面図である。
部断面図である。
の要部断面図である。
防水パンの製造方法を示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
防水パンの製造方法を示す要部断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 貫通しているネジ孔を有するナットがイ
ンサート成形された樹脂成形体であって、 前記ナットのネジ孔の第1端が前記樹脂成形体の外側に
開口し、前記ナットのネジ孔の第2端側が前記樹脂成形
体の内部に埋め込まれ、前記樹脂成形体の内部には、前
記ナットのネジ孔の第2端に連通する背後空間が形成し
てあるナットがインサート成形された樹脂成形体。 - 【請求項2】 ナットのネジ孔の第1端が金型のキャビ
ティ内周面側に接するように、ナットを金型のキャビテ
ィ内の所定位置に配置し、 ナットのネジ孔の第2端には、背後空間形成部材の一部
を密封状態で挿入し、その後、金型のキャビティ内で射
出成形を行い、ナットがインサートされた樹脂成形体を
成形し、 次に、樹脂成形体に一体化されたナットのネジ孔の第1
端側から、前記背後空間形成部材を成形体外部に取り出
し、ナットの背後の樹脂成形体内部に、ネジ孔に連通す
る背後空間を形成することを特徴とするナットがインサ
ート成形された樹脂成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31705596A JP3661319B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | ナットがインサート成形された樹脂成形体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138286A true JPH10138286A (ja) | 1998-05-26 |
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---|---|
JP (1) | JP3661319B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313699A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 防水パンの製造方法 |
JP2015068486A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 株式会社昭和コーポレーション | 配管用支持具 |
JP5853083B1 (ja) * | 2014-10-16 | 2016-02-09 | 翁慶隆 | 複合材料装飾品の製造金型及び製造方法 |
KR20210062250A (ko) * | 2019-11-21 | 2021-05-31 | 박종만 | 에프알피를 이용한 해수 및 담수 가온시스템 |
-
1996
- 1996-11-13 JP JP31705596A patent/JP3661319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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