JPH09209335A - 除塵装置用スクリーン - Google Patents

除塵装置用スクリーン

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JPH09209335A
JPH09209335A JP3717296A JP3717296A JPH09209335A JP H09209335 A JPH09209335 A JP H09209335A JP 3717296 A JP3717296 A JP 3717296A JP 3717296 A JP3717296 A JP 3717296A JP H09209335 A JPH09209335 A JP H09209335A
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JP
Japan
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screen
plastic material
dust remover
segment
elongation
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JP3717296A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kobayashi
清 小林
Kenji Yamazaki
賢二 山崎
Michio Takashima
道雄 高嶋
Hirotaka Maenozono
博貴 前之園
Kenichi Ikeda
賢一 池田
Takashi Murakami
孝志 村上
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Ebara Corp
Ebara Koki KK
Original Assignee
Ebara Corp
Ebara Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で耐食性が高く、騒音や振動が発生しに
くく、しかも柔軟で変形しにくく、結果としてメンテナ
ンスの手間の掛からない除塵装置用スクリーン、及び水
路の幅寸法に対応することが容易であり、部品の在庫の
管理が簡便であるようなスクリーンの構造及び製造方法
を提供する。 【解決手段】 並列配置された複数のスクリーンエレメ
ント2,10と、これを連結する連結部3,9とを備え
て構成され、水路中のゴミを捕捉する除塵装置用スクリ
ーン1,1aにおいて、上記スクリーンエレメントと上
記連結部の双方が、プラスチック材あるいは、金属等の
補強材を含む複合プラスチック材にて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水路中に浮遊する
ゴミを捕捉し、取り除く除塵装置を支持するための除塵
装置用フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような除塵装置として、用水並び
に排水路等の水路内に設けられたスクリーンと、これら
スクリーンに沿ってゴミ類を掻き上げるための複数の可
動レーキを備えたものがある。スクリーンは上下に延び
る板状部材が水路幅方向に等間隔に配置されて構成され
ている。水路内に流入する雑多なゴミはこのスクリーン
に係止し、巡回走行する可動レーキで掻き上げられ、搬
送ベルトコンベアに落とされて除去される。
【0003】図7は除塵装置の全体構成を示す斜視図で
あり、除塵装置Aは水路Wの幅一杯に設けられた前衛ス
クリーン11及び主スクリーン12と、主スクリーン1
2を支持する受け桁24、この受け桁24の両端を支持
するための左右一対のサイドフレーム25、前記前衛ス
クリーン11及び主スクリーン12に沿ってゴミ類を掻
き上げるためのごみ類掻き上げ片を構成する列状に配置
された複数列のレーキ13と、これら複数列のレーキ1
3の進行経路に沿って設けられた下部案内板20、上部
案内板21、前記複数列のレーキ13の両端を支持する
ための左右一対のエンドレスレーキチェーン14とを備
えている。
【0004】前記一対のエンドレスレーキチェーン14
は、駆動軸15の両端に固設された一対のスプロケット
16に係合されている。一方のスプロケット16に隣接
しかつ駆動軸15に固定された駆動スプロケット17
は、駆動チェーン18を介して減速機及びモータからな
る駆動装置19に連結されている。そして、駆動装置1
9を駆動すると、駆動軸15が回転駆動され、一対のエ
ンドレスレーキチェーン14,14が走行され、スクリ
ーン11,12で捕捉された塵芥はレーキ13により掻
き上げられる。
【0005】また、レーキ13の移動軌跡に沿って、下
部案内板20と、該下部案内板20に対して角度を変え
て連続している上部案内板21とが設置されており、レ
ーキ13によって掻き上げられた塵芥は、下部案内板2
0および上部案内板21上を移動するようになってい
る。そして、上部案内板21の上端部の下方には、図3
に示されるようにホッパ22が設置され、さらにホッパ
22の下方にはゴミ搬出コンベア23が設置されてお
り、掻き上げられた塵芥は外部に搬出される。
【0006】従来は、主スクリーン12を始め、レーキ
13、受け桁24、案内板20,21、サイドフレーム
25などの主要部品は鋼材製であり、熔接、ボルト止め
により固定されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような鋼材を素
材としたスクリーンを用いた除塵装置においては、以下
のような解決すべき課題が残されていた。 (1)重量が大きいので、これを支持するサイドフレー
ム25やチェーン14の強度、これを駆動する駆動モー
タ19の能力が大きくなり、全体として装置が大がかり
なものとなり、装置コストが嵩む他、メンテナンス及び
現地据え付けに多大な労力を要する。 (2)使用環境上耐食性や耐摩耗性が要求され、素材自
体でその要求をカバーする場合には素材コストが上昇
し、また、塗装等で対処する場合には、経年劣化、塵芥
との接触等による塗膜剥脱部から腐食が進行しやすく、
装置の強度・機能の低下をもたらすとともに、メンテナ
ンスに手間を要した。 (3)固いゴミや他の金属部分との接触により騒音や振
動を発生し、環境衛生上の問題となる。 (4)固いゴミなどがレーキ13とスクリーン11,1
2の間に挟まると変形してしまう。従って、この発明
は、軽量で耐食性が高く、騒音や振動が発生しにくく、
しかも柔軟で変形しにくく、結果としてメンテナンスの
手間の掛からない除塵装置用スクリーンを提供すること
を目的とする。また、この発明の他の目的は、水路の幅
寸法に対応することが容易であり、部品の在庫の管理が
簡便であるようなスクリーンの構造及び製造方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、並列配置された複数のスクリーンエレメントと、こ
れを連結する連結部とを備えて構成され、水路中のゴミ
を捕捉する除塵装置用スクリーンにおいて、上記スクリ
ーンエレメントと上記連結部の双方が、プラスチック材
あるいは、金属等の補強材を含む複合プラスチック材に
て構成されていることを特徴とする除塵装置用スクリー
ンである。プラスチックを用いることで、軽量化が図
れ、高い耐食性を付与することができる。また騒音や振
動を吸収し、しかも柔軟で変形しにくく、結果としてメ
ンテナンスの手間の掛からない除塵装置用スクリーンを
提供することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記プラスチッ
ク材を、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形材料
であるエラストマーで改質された三環体以上のノルボル
ネン系モノマーの開環重合体で成形された破断時伸びが
10〜100%である弾性に富んだ樹脂材料としたこと
を特徴とする請求項1記載の除塵装置用スクリーンであ
る。このようなエラストマーで改質されたノルボルネン
系ポリマーは、機械強度と可撓性を兼備するため、この
材質で形成されたスクリーンは耐衝撃性に優れている。
しかも、材質の比重が約1.05g/cm3以下とプラス
チックのなかでも比較的軽く、かつ耐衝撃性、耐水性、
耐食性、耐薬品性に優れた材質である。
【0010】この材料では、衝撃や腐食にも耐えること
ができ、また現場での据付工事等で大きな外力を受けて
も変形、破損しにくいという利点があると同時に、全体
の重量を軽減することができるため、工事が容易になる
利点も有する。この材質は熱変形温度100℃以上、好
ましくは120℃以上を有し、破断時伸びが10〜10
0%、好ましくは、15〜80%を有するものであり、
通常、曲げ弾性率150kg/mm2以上、好ましくは17
0kg/mm2以上を有している。
【0011】三環体以上のノルボルネン系モノマーとし
ては、ジシクロペンタジエンやヒドロジシクロペンタジ
エンなどのごとき三環体、テトラシクロドデセンなどの
ごとき四環体、トリシクロペンタジエンなどのごとき五
環体、テトラシクロペンタジエンなどのごとき七環体な
どが挙げられる。もちろんこれらのアルキル置換体やア
ルキリデン置換体であってもよい。これらのノルボルネ
ン系モノマーは、単独で使用してもよく、また、2種以
上を混合しても用いることができる。これらのモノマー
のなかでは、耐衝撃性、熱変形温度などの面で三〜五環
体のものが好ましく、特に経済性の面からジシクロペン
タジエンを50重量%以上含むものが良い。
【0012】上記三環体以上のノルボルネン系モノマー
の1種以上と共に開環重合し得る2−ノルボルネンや5
−メチル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン系モノマー、あるいはシクロブテン、シクロ
ペンテン、シクロペンタジエン、シクロオクテン、シク
ロドデセンなどの単環シクロオレフィンなどを、本発明
の目的を損なわない範囲で使用したものでもよい。一
方、本発明で用いられるエラストマーとしては、例えば
天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレンブタジエンスチレンブ
ロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体、これらのブロック共重合体の水素化物、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリクロロプ
レン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体などが例
示されるが、なかでも炭化水素エラストマーが賞用され
る。
【0013】これらのエラストマーの配合割合は、ノル
ボルネン系エラストマーポリマーの破断時伸びが10〜
100%、好ましくは15〜80%となるような範囲で
適宜定め得るが、通常はモノマー100重量部に対し、
3〜12重量%、好ましくは5〜10重量%である。エ
ラストマーの配合量が少ないと伸びが減少し、その結
果、可撓性が不足して耐衝撃性は劣るようになり、しか
もそのような材質では柔構造のスクリーンを作ることが
できなくなる。一方、エラストマーの配合量が増加する
と伸びは大きくなるが、反面、曲げ弾性率が低下してス
クリーンに必要な剛性を保てなくなる。
【0014】エラストマーで改質されたノルボルネン系
ポリマーを得るには、通常、反応射出成形、レジンイン
ジェクション法、注形法等の反応成形法が用いられる。
これらの方法においては、ノルボルネン系モノマー、エ
ラストマーおよび開環重合用触媒を含む反応原液を金
型、木型、砂型、樹脂型等内に供給し、そこで開環重合
することによって行われる。
【0015】反応に際しては、充填剤、顔料、着色剤、
酸化防止剤等の種々の添加剤を配合することにより、本
発明のスクリーンの特性を改質することが出来る。これ
らの添加剤は予め反応原液のいずれか一方又は双方に混
合される。充填剤にはガラス短繊維、ガラス粒子、カー
ボンブラック、タルク、炭酸カルシウム、雲母などの無
機質充填剤がある。酸化防止剤としては、フェノール
系、リン系、アミン系など各種のプラスチック・ゴム用
酸化防止剤がある。これらの酸化防止剤は、単独で用い
てもよいが、併用することもできる。配合割合は、ノル
ボルネン系ポリマーに対し0.5重量%以上、好ましく
は1〜3重量%である。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記プラスチッ
ク材を、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑
性樹脂で成形された破断時伸びが10〜100%である
弾性及び靱性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする
請求項1記載の除塵装置用スクリーンである。ABS樹
脂、PP樹脂等の熱可塑性樹脂は、一般家庭用品、自動
車部品等に広く用いられているが、目的によって種々の
グレードの材質が市販されている。本発明に適するの
は、破断時伸びが10〜100%、好ましくは15〜8
0%を有するものであり、主に射出成形を用いて製造す
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記スクリーン
エレメント及び/又は連結部を含むセグメントを形成
し、これを一体化することにより構成されていることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の除塵装
置用スクリーンである。このようにセグメント化するこ
とにより、必要な鋳型が小さくなって鋳型コストが大幅
に低減される。また、除塵装置の幅すなわちスクリーン
の幅は設置される水路の幅によって異なるが、セグメン
トの数を変えることによって対応することができ、鋳型
を組み替えたり作り直したりする手間が省かれる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記セグメント
が、1本のスクリーンエレメントと、このスクリーンエ
レメントより突出する連結片から構成されていることを
特徴とする請求項4に記載の除塵装置用スクリーンであ
る。請求項6に記載の発明は、上記セグメントが、複数
のスクリーンエレメントと、このスクリーンエレメント
を連結する連結部が一体化されて構成されていることを
特徴とする請求項4に記載の除塵装置用スクリーン。請
求項7に記載の発明は、上記セグメントを充填プラスチ
ック材を用いて一体化していることを特徴とする請求項
4ないし6のいずれかに記載の除塵装置用スクリーンで
ある。一体化作業が容易であるとともに、軽量、高耐食
性、低騒音、低振動などのプラスチックを用いたことに
よる特長が維持される。
【0019】請求項8に記載の発明は、前記充填プラス
チック材を、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形
材料であるエラストマーで改質された三環体以上のノル
ボルネン系モノマーの開環重合体で成形された破断時伸
びが10〜100%である弾性に富んだ樹脂材料とした
ことを特徴とする請求項7に記載の除塵装置用スクリー
ンである。この材料を用いることで、常温かつ短時間で
一体化作業が行われるので、作業負荷が大幅に軽減され
るとともに、除塵装置を設置する現地で作業を行なうこ
とも容易である。また、セグメントと同じ材料で成形す
れば密着性が良く、強固な一体化が行える。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項請求項1
ないし8のいずれかに記載の除塵装置用スクリーンを用
いたことを特徴とする除塵装置である。請求項10に記
載の発明は、スクリーンエレメントとこれを連結する連
結部の双方がプラスチック材あるいは金属等の補強材を
含む複合プラスチック材にて一体に形成されていること
を特徴とする除塵装置のスクリーン用セグメントであ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る除塵装置用スクリーンの
実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1
実施例の主スクリーン1を示す図であり、これは、並列
配置された複数のスクリーンバー(エレメント)2が上
中下の3本の連結部3により連結された構造である。こ
のスクリーン1は、複数のセグメント4を連結して構成
され、このセグメント4は、図3に示すように、1本の
スクリーンバー2とこのスクリーンバー2より突出する
連結片3aとを有する。各セグメント4はプラスチック
により鋳型に注入して成形されている。セグメント4の
材料としては、例えば、エラストマーで改質された三環
体以上のノルボルネン系モノマーの開環重合体のような
プラスチック材料から成形されたものが用いられてい
る。これは、常温かつ短時間で成形可能な2液混合成形
材料であり、その中でも成形後の破断時伸びが10〜1
00%である弾性に富んだものである。
【0022】セグメント4の種類は、この実施例では、
片側に連結片3aを持つ端部セグメント4aと、両側に
連結片3aを持つ内部セグメント4bがある。セグメン
ト4の連結片3aには断面ほぼ正方形の充填孔5が形成
された角筒状であり、スクリーンバー2の連結片取付部
分には貫通孔5aが形成されている。この充填孔5及び
貫通孔5aの大きさは、充填された樹脂が各セグメント
4に掛かる荷重により発生するトルクを受ける程度に大
きく、形状は多角形であることが望ましい。貫通孔5a
部分が狭窄部となっており、樹脂が充填された後に長手
方向へのずれが起きないようになっている。充填孔5と
貫通孔5aの内面は、面粗度が注入される樹脂と密着す
るような値になるように仕上げられていることが好まし
い。
【0023】次に、上記のようなセグメントを連結して
一体化する工程について説明する。図3(a)に示すよ
うに、端部セグメント4aと、除塵装置Aの幅に合わせ
た所定の数の内部セグメント4bを並べる。セグメント
4の整列状態を確保するために、図3(d)に示すよう
に互いに係合する凹所6aと突起6bを形成してもよ
く、また、整列と強度を確保するために、図2(b)に
示すように各セグメント4を挿通する心金7を用いても
良い。さらに、セグメント4間のピッチを調整するため
予め用意した適当な厚さのスペーサ(図示略)を用いて
もよい。そして、一端側の端部セグメント4aの開口か
ら液状のプラスチック材Pを注入し、他方の端部セグメ
ント4aの開口を空気抜きとして充填する。
【0024】心金7としては、金属など適宜の材料、及
びL字型、H字型断面(図2(c)参照)等適宜の形状
を用いることができる。プラスチック材の充填性及び、
固化した充填プラスチック材Pと心金7との密着性を良
好なものとするために、心金7の所定箇所に穴を形成し
ておくとよい。
【0025】充填プラスチック材Pとしては、エラスト
マーで改質された三環体以上のノルボルネン系モノマー
の開環重合体を用いると、例えば2液を混合して充填す
ることにより、常温かつ短時間で成形可能であり、現場
での施工も非常に容易である。しかも、固化した後の破
断時伸びを10〜100%として弾性に富んだ心材とす
ることができる。
【0026】このようにして形成した主スクリーン1
を、通常は水路脇に設けた支持構造体に取り付けて水路
内に設置する。上記のようにスクリーンバー2を単位と
する線セグメント4を一体化して水路幅及び所定必要長
さのものとしてもよいが、水路の幅や深さが大きい場合
には、さらにこれを複数組み合わせてもよい。図4はそ
のような例を示すもので、図1に示す主スクリーン1を
面セグメント4cとして上下に2つ平面的に組み合わせ
たものを、並列してフレームに取り付けたものである。
上下を一体化したことで、継ぎ目でごみが引っかからな
くなる。また、左右を独立に固定したのは、現場の作業
の簡便性のためである。結合方法は直接的に所定の耐食
性金具や上述した充填プラスチック材によって結合して
も、あるいは支持構造体を介して間接的に結合してもよ
い。
【0027】上記のような面セグメント4cを構成する
スクリーンバー2の数は適宜選択できることは言うまで
もない。また、セグメント4として、スクリーンバーの
数が異なるものをそれぞれ用意して、任意の数に調整で
きるようにしてもよい。
【0028】図5はこの発明を前衛スクリーン1aに適
用した実施例を示すもので、セグメント8は、端部セグ
メント8aと2種類の内部セグメント8b,8cからな
っており、内部セグメント8b,8cは連結部9と4枚
のスクリーンブレート(エレメント)10が上述したエ
ラストマーで改質された三環体以上のノルボルネン系モ
ノマーの開環重合体により一体に形成されている。各ス
クリーンブレート10の基部には板状の心金7aが装着
されている。内部セグメント8b,8cの連結部9及び
端部セグメント8aには3つの貫通孔5aが形成されて
おり、ここに耐食性金属など適当な素材のロッド(図示
略)を挿通して両端を締結し、一体に結合している。勿
論、結合のために上述したような充填プラスチックを用
いても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、素材としてプラスチック材を用いることで、スクリ
ーンの軽量化が図れ、除塵装置全体の小型化と低コスト
化に寄与する。また、高い耐食性を付与することがで
き、しかも柔軟で変形しにくいのでメンテナンスの手間
が掛からず、さらに、スクリーンが騒音や振動を吸収す
るので、環境に悪影響を与えることがない実用性の高い
除塵装置用スクリーン及び除塵装置を提供することがで
きる。
【0030】さらに、セグメント化することにより、必
要な鋳型が小さくなって鋳型コストが大幅に低減される
とともに、在庫も減少させることができ、さらに、除塵
装置を設置すべき水路の幅や深さに合わせてセグメント
の数を変えることによってスクリーンの長さや高さの調
整も容易で製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主スクリーンの一実施例を示す図であ
り、(a)正面図、(b)平面図である。
【図2】本発明の主スクリーン(a)側面断面図、
(b)他の実施例の側面断面図、(c)さらに他の実施
例の側面断面図、(d)他の実施例の平面図である。
【図3】主スクリーンのセグメントの実施例を示す図で
あり、(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図、
(d)他の実施例の要部の断面図である。
【図4】主スクリーンの他の実施例を示す図である。
【図5】前衛スクリーンの実施例を示す図である。
【図6】前衛スクリーンの実施例を示す図である。
【図7】除塵装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 主スクリーン 1a 前衛スクリーン 2 スクリーンバー 3 連結部 3a 連結片 4 セグメント 4a 端部セグメント 4b 内部セグメント 5 充填孔 5b,5b 貫通孔 6a 凹所 6b 突起 7 心金 8 セグメント 8a 端部セグメント 8b,8c 内部セグメント 9 連結部 10 スクリーンブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 道雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 前之園 博貴 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 池田 賢一 三重県鈴鹿市高岡町2470 荏原工機株式会 社内 (72)発明者 村上 孝志 北海道室蘭市みゆき町2−13−1 株式会 社荏原環境テクノ北海道内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列配置された複数のスクリーンエレメ
    ントと、これを連結する連結部とを備えて構成され、水
    路中のゴミを捕捉する除塵装置用スクリーンにおいて、 上記スクリーンエレメントと上記連結部の双方が、プラ
    スチック材あるいは、金属等の補強材を含む複合プラス
    チック材にて構成されていることを特徴とする除塵装置
    用スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック材を、常温かつ短時間
    で成形可能な2液混合成形材料であるエラストマーで改
    質された三環体以上のノルボルネン系モノマーの開環重
    合体で成形された破断時伸びが10〜100%である弾
    性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする請求項1記
    載の除塵装置用スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック材を、ABS樹脂、ポ
    リプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂で成形された破断
    時伸びが10〜100%である弾性及び靱性に富んだ樹
    脂材料としたことを特徴とする請求項1記載の除塵装置
    用スクリーン。
  4. 【請求項4】 上記スクリーンエレメント及び/又は連
    結部を含むセグメントを形成し、これを一体化すること
    により構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の除塵装置用スクリーン。
  5. 【請求項5】 上記セグメントは1本のスクリーンエレ
    メントと、このスクリーンエレメントより突出する連結
    片から構成されていることを特徴とする請求項4に記載
    の除塵装置用スクリーン。
  6. 【請求項6】 上記セグメントは複数のスクリーンエレ
    メントと、このスクリーンエレメントを連結する連結部
    が一体化されて構成されていることを特徴とする請求項
    4に記載の除塵装置用スクリーン。
  7. 【請求項7】 上記セグメントを充填プラスチック材を
    用いて一体化していることを特徴とする請求項4ないし
    6のいずれかに記載の除塵装置用スクリーン。
  8. 【請求項8】 前記充填プラスチック材を、常温かつ短
    時間で成形可能な2液混合成形材料であるエラストマー
    で改質された三環体以上のノルボルネン系モノマーの開
    環重合体で成形された破断時伸びが10〜100%であ
    る弾性に富んだ樹脂材料としたことを特徴とする請求項
    7に記載の除塵装置用スクリーン。
  9. 【請求項9】 請求項請求項1ないし8のいずれかに記
    載の除塵装置用スクリーンを用いたことを特徴とする除
    塵装置。
  10. 【請求項10】 スクリーンエレメントとこれを連結す
    る連結部の双方がプラスチック材あるいは金属等の補強
    材を含む複合プラスチック材にて一体に形成されている
    ことを特徴とする除塵装置のスクリーン用セグメント。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002275860A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Maezawa Ind Inc バースクリーンの目幅調整部材、目幅調整バースクリーン及び目幅調整バースクリーンを備えた排水ポンプ保護システム
KR100778238B1 (ko) * 2007-09-03 2007-11-22 주식회사삼영이앤티 로터리 제진기

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