JPH1022987A - クロック生成装置 - Google Patents
クロック生成装置Info
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- JPH1022987A JPH1022987A JP17808196A JP17808196A JPH1022987A JP H1022987 A JPH1022987 A JP H1022987A JP 17808196 A JP17808196 A JP 17808196A JP 17808196 A JP17808196 A JP 17808196A JP H1022987 A JPH1022987 A JP H1022987A
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N21/00—Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
- H04N21/20—Servers specifically adapted for the distribution of content, e.g. VOD servers; Operations thereof
- H04N21/23—Processing of content or additional data; Elementary server operations; Server middleware
- H04N21/242—Synchronization processes, e.g. processing of PCR [Program Clock References]
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N21/00—Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
- H04N21/40—Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
- H04N21/43—Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
- H04N21/4302—Content synchronisation processes, e.g. decoder synchronisation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 MPEGシステムにおけるSTC(システムタイムク
ロック) の周波数安定度を改善する。 【解決手段】 多重化データS15 は、システム復号器32
で音声符号化データDa、符号化画像データDv及びPCR
(時刻参照信号)に分離される。PCR は、パルス発生回
路33、ジッタ平滑化回路34及び位相比較器35に入力され
る。パルス発生回路33は、PCR を受信した時刻に制御パ
ルスS33 を生成する。制御パルスS33 は、ジッタ平滑化
回路34でジッタが軽減される。そして、ジッタ平滑化回
路34の出力パルスS34 は、1/N 分周器36を介して動作タ
イミングパルスS36 として位相比較器35に入力される。
位相比較器35は、動作タイミングパルスS36 の立ち上が
りの時刻におけるPCR の値とカウンタ41のカウント値S4
1 を読み取り、その差分を位相差データS35 として出力
する。
ロック) の周波数安定度を改善する。 【解決手段】 多重化データS15 は、システム復号器32
で音声符号化データDa、符号化画像データDv及びPCR
(時刻参照信号)に分離される。PCR は、パルス発生回
路33、ジッタ平滑化回路34及び位相比較器35に入力され
る。パルス発生回路33は、PCR を受信した時刻に制御パ
ルスS33 を生成する。制御パルスS33 は、ジッタ平滑化
回路34でジッタが軽減される。そして、ジッタ平滑化回
路34の出力パルスS34 は、1/N 分周器36を介して動作タ
イミングパルスS36 として位相比較器35に入力される。
位相比較器35は、動作タイミングパルスS36 の立ち上が
りの時刻におけるPCR の値とカウンタ41のカウント値S4
1 を読み取り、その差分を位相差データS35 として出力
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信側で生成され
た時刻参照信号を受信することにより、基準となる送信
側クロックと同一周波数の受信側クロックを生成するク
ロック生成装置に関するものである。
た時刻参照信号を受信することにより、基準となる送信
側クロックと同一周波数の受信側クロックを生成するク
ロック生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;特開平6-97927 号公報 ディジタル通信では、伝送信号の多重化及び同期通信等
を行なうために、上位装置及び下位装置でクロックを同
一にする必要がある。そこで、基準となる上位装置のク
ロックを下位装置で位相同期回路(Phase Lock Oscillat
or、以下、PLOという) を用いて再生する方法がとら
れている。図2は、従来のPLOの一例を示す構成ブロ
ック図である。このPLOは、上位装置から伝送された
基準となるクロックckの入力端子1を有している。入
力端子1は、クロックckをカウントするカウンタ2の
入力端子に接続されている。カウンタ2の出力端子は、
位相比較器3の基準信号入力端子に接続されると共に、
タイミング生成器4の入力端子に接続されている。位相
比較器3は、カウンタ2のカウント値S2の値と帰還信
号S9の値の差分を求める機能を有している。タイミン
グ生成器4は、カウンタ2のカウント値S2の値をデコ
ードして位相比較器3に対する制御タイミング信号S4
を出力する機能を有している。タイミング生成器4の出
力端子は、位相比較器3のイネーブル端子ENに接続さ
れている。位相比較器3の出力端子は、デジタルフィル
タで構成された低域通過フィルタ(以下、LPFとい
う)5の入力端子に接続されている。LPF5の出力端
子は、D/A変換器(以下、DACという)6の入力端
子に接続されている。DAC6は、LPF5の出力デー
タS5をアナログ値の出力信号S6に変換する機能を有
している。DAC6の出力端子は、電圧制御発振器(Vo
ltage Control Oscillator、以下、VCOという)7の
入力端子に接続されている。VCO7は、出力信号S6
の電圧に基づいた周波数の再生クロックS7を発生する
機能を有している。VCO7の出力端子は、再生クロッ
クの出力端子8に接続されると共にカウンタ9の入力端
子に接続されている。カウンタ9の出力端子は、位相比
較器3の帰還信号入力端子に接続されている。
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;特開平6-97927 号公報 ディジタル通信では、伝送信号の多重化及び同期通信等
を行なうために、上位装置及び下位装置でクロックを同
一にする必要がある。そこで、基準となる上位装置のク
ロックを下位装置で位相同期回路(Phase Lock Oscillat
or、以下、PLOという) を用いて再生する方法がとら
れている。図2は、従来のPLOの一例を示す構成ブロ
ック図である。このPLOは、上位装置から伝送された
基準となるクロックckの入力端子1を有している。入
力端子1は、クロックckをカウントするカウンタ2の
入力端子に接続されている。カウンタ2の出力端子は、
位相比較器3の基準信号入力端子に接続されると共に、
タイミング生成器4の入力端子に接続されている。位相
比較器3は、カウンタ2のカウント値S2の値と帰還信
号S9の値の差分を求める機能を有している。タイミン
グ生成器4は、カウンタ2のカウント値S2の値をデコ
ードして位相比較器3に対する制御タイミング信号S4
を出力する機能を有している。タイミング生成器4の出
力端子は、位相比較器3のイネーブル端子ENに接続さ
れている。位相比較器3の出力端子は、デジタルフィル
タで構成された低域通過フィルタ(以下、LPFとい
う)5の入力端子に接続されている。LPF5の出力端
子は、D/A変換器(以下、DACという)6の入力端
子に接続されている。DAC6は、LPF5の出力デー
タS5をアナログ値の出力信号S6に変換する機能を有
している。DAC6の出力端子は、電圧制御発振器(Vo
ltage Control Oscillator、以下、VCOという)7の
入力端子に接続されている。VCO7は、出力信号S6
の電圧に基づいた周波数の再生クロックS7を発生する
機能を有している。VCO7の出力端子は、再生クロッ
クの出力端子8に接続されると共にカウンタ9の入力端
子に接続されている。カウンタ9の出力端子は、位相比
較器3の帰還信号入力端子に接続されている。
【0003】次に、図2の動作を説明する。カウンタ2
は基準クロックckをカウントし、カウンタ9が再生ク
ロックS7のサイクル数をカウントする。タイミング生
成器4は、カウンタ2のカウント値S2の下位4ビット
が例えば“A”(16進数)の時に、PLOの処理を行な
うためのパルス(即ち、制御タイミング信号S4)を出
力する。つまり、PLOはカウンタ2のカウント値S2
が“A”になる度に位相同期処理を行い、VCO6の発
振周波数を制御する。位相比較器3は、タイミング生成
器4から制御タイミング信号S4が入力されると、この
時のカウント値S2と帰還信号S9との差分を求めて出
力信号S3を出力する。LPF5は、出力信号S3を平
滑化する。出力信号S3は、DAC6でアナログ値の出
力信号S6に変換される。VCO7は、出力信号S6の
電圧に基づいて制御された周波数の再生クロックS7を
発生する。 ここで、基準クロックckの周波数と再生
クロックS7の周波数とに差がある場合、タイミング生
成器4から制御タイミング信号S4が出力された時のカ
ウント値S2と帰還信号S9に差が現れるため、位相比
較器3からその差分値(即ち、出力信号S3)が出力さ
れる。LPF5では、出力信号S3を平滑化してVCO
7に対する制御値としている。VCO7は、カウンタ9
の位相(即ち、帰還信号S9)がカウンタ2の位相(即
ち、カウント値S2)に比べて進んでいると、再生クロ
ックS7の周波数を下げてカウンタ9の位相を遅らせ
る。逆の場合、VCO7は、再生クロックS7の周波数
を上げてカウンタ9の位相を進める制御を行う。
は基準クロックckをカウントし、カウンタ9が再生ク
ロックS7のサイクル数をカウントする。タイミング生
成器4は、カウンタ2のカウント値S2の下位4ビット
が例えば“A”(16進数)の時に、PLOの処理を行な
うためのパルス(即ち、制御タイミング信号S4)を出
力する。つまり、PLOはカウンタ2のカウント値S2
が“A”になる度に位相同期処理を行い、VCO6の発
振周波数を制御する。位相比較器3は、タイミング生成
器4から制御タイミング信号S4が入力されると、この
時のカウント値S2と帰還信号S9との差分を求めて出
力信号S3を出力する。LPF5は、出力信号S3を平
滑化する。出力信号S3は、DAC6でアナログ値の出
力信号S6に変換される。VCO7は、出力信号S6の
電圧に基づいて制御された周波数の再生クロックS7を
発生する。 ここで、基準クロックckの周波数と再生
クロックS7の周波数とに差がある場合、タイミング生
成器4から制御タイミング信号S4が出力された時のカ
ウント値S2と帰還信号S9に差が現れるため、位相比
較器3からその差分値(即ち、出力信号S3)が出力さ
れる。LPF5では、出力信号S3を平滑化してVCO
7に対する制御値としている。VCO7は、カウンタ9
の位相(即ち、帰還信号S9)がカウンタ2の位相(即
ち、カウント値S2)に比べて進んでいると、再生クロ
ックS7の周波数を下げてカウンタ9の位相を遅らせ
る。逆の場合、VCO7は、再生クロックS7の周波数
を上げてカウンタ9の位相を進める制御を行う。
【0004】再生クロックS7の周波数が基準クロック
ckの周波数より高い場合、位相差(即ち、出力信号S
3)はマイナスの値になるので、VCO7は再生クロッ
クS7の周波数を下げるように制御され、基準クロック
ckに近い周波数になる。しかし、この時には、まだマ
イナスの位相差が残っているので、再生クロックS7は
更に低い周波数まで変化し、位相差(出力信号S3)が
0になる。この時、再生クロックS7の周波数は基準ク
ロックckの周波数より低くなるので、位相差(出力信
号S3)はプラスの値になり、VCO7は再生クロック
S7の周波数を上げるように制御される。このような動
作を繰り返し、再生クロックS7の周波数は振動しなが
ら徐々に基準クロックckの周波数に近付いていく。P
LOの特性は、LPF5の特性で決定される。即ち、L
PF5の時定数を小さくすると、現在の位相差データ
(出力信号S3)がLPF5の出力信号S5により大き
く反映されるので、VCO7の発振周波数を急激に変化
させることができ、該発振周波数がロックするまでの時
間が短くなる。一方、LPF5の時定数を大きくする
と、過去の位相差データ(出力信号S3)がLPF5の
出力信号S5に反映され、ロックするまでの時間は長く
なるが、ロック後の発振周波数の変動が小さくなる。こ
のように、ロック時間とロック後の周波数の安定性はト
レードオフの関係にあるため、目的とする装置に合わせ
てLPF5の特性を決める必要がある。
ckの周波数より高い場合、位相差(即ち、出力信号S
3)はマイナスの値になるので、VCO7は再生クロッ
クS7の周波数を下げるように制御され、基準クロック
ckに近い周波数になる。しかし、この時には、まだマ
イナスの位相差が残っているので、再生クロックS7は
更に低い周波数まで変化し、位相差(出力信号S3)が
0になる。この時、再生クロックS7の周波数は基準ク
ロックckの周波数より低くなるので、位相差(出力信
号S3)はプラスの値になり、VCO7は再生クロック
S7の周波数を上げるように制御される。このような動
作を繰り返し、再生クロックS7の周波数は振動しなが
ら徐々に基準クロックckの周波数に近付いていく。P
LOの特性は、LPF5の特性で決定される。即ち、L
PF5の時定数を小さくすると、現在の位相差データ
(出力信号S3)がLPF5の出力信号S5により大き
く反映されるので、VCO7の発振周波数を急激に変化
させることができ、該発振周波数がロックするまでの時
間が短くなる。一方、LPF5の時定数を大きくする
と、過去の位相差データ(出力信号S3)がLPF5の
出力信号S5に反映され、ロックするまでの時間は長く
なるが、ロック後の発振周波数の変動が小さくなる。こ
のように、ロック時間とロック後の周波数の安定性はト
レードオフの関係にあるため、目的とする装置に合わせ
てLPF5の特性を決める必要がある。
【0005】一方、クロック再生システムの例として、
動画像通信が挙げられる。動画像コーデックにおいて、
送信側と受信側のクロックが独立していると、その速度
差に応じて単位時間当たりに処理できるフレーム数が異
なってしまい、受信側の表示の際に駒落し、又は2度表
示の表示乱れが発生する。このような現象を防ぐため
に、上記PLOが使用される。オーディオ及びビデオに
おける符号化規格の一つであるMPEG(Moving PictureEx
pert Group)では、オーディオ及びビデオにおける同期
再生のためにPCR(Program Clock Reference) と呼ば
れる時刻基準参照値を用いたクロック再生について規定
している。即ち、エンコーダは自己の基準クロックから
PCRを生成し、デコーダヘ伝送する。PCRには、該
PCRを送信する瞬間の基準クロックで動作するカウン
タのカウント値が記されている。デコーダでは、受信し
たPCRの値と自己の再生クロックで動作するカウンタ
のカウント値とを比較して位相同期処理を行なってい
る。つまり、図2中のカウンタ2及びタイミング生成器
4の処理はエンコーダが行ない、位相比較器3以降の処
理をデコーダが行なうことにより、エンコーダの基準ク
ロックをデコーダで再生している。
動画像通信が挙げられる。動画像コーデックにおいて、
送信側と受信側のクロックが独立していると、その速度
差に応じて単位時間当たりに処理できるフレーム数が異
なってしまい、受信側の表示の際に駒落し、又は2度表
示の表示乱れが発生する。このような現象を防ぐため
に、上記PLOが使用される。オーディオ及びビデオに
おける符号化規格の一つであるMPEG(Moving PictureEx
pert Group)では、オーディオ及びビデオにおける同期
再生のためにPCR(Program Clock Reference) と呼ば
れる時刻基準参照値を用いたクロック再生について規定
している。即ち、エンコーダは自己の基準クロックから
PCRを生成し、デコーダヘ伝送する。PCRには、該
PCRを送信する瞬間の基準クロックで動作するカウン
タのカウント値が記されている。デコーダでは、受信し
たPCRの値と自己の再生クロックで動作するカウンタ
のカウント値とを比較して位相同期処理を行なってい
る。つまり、図2中のカウンタ2及びタイミング生成器
4の処理はエンコーダが行ない、位相比較器3以降の処
理をデコーダが行なうことにより、エンコーダの基準ク
ロックをデコーダで再生している。
【0006】図3は、動画像通信におけるクロック再生
システムの送信側のクロック生成装置の一例を示す構成
ブロック図である。このクロック生成装置は、基準とな
るクロックckを入力する入力端子11を有している。
入力端子11は、カウンタ12の入力端子に接続されて
いる。カウンタ12の出力端子は、タイミング生成器1
3の入力端子に接続されると共に、該カウンタ12の出
力端子のビット数と同数の遅延フリップフロップ(以
下、D−FFという)14の入力端子に接続されてい
る。但し、図3では、D−FF14を1個のD−FFで
表示している。タイミング生成器13の出力端子は、D
−FF14のクロック入力端子CKに接続されている。
このD−FF14の出力信号がPCRになる。D−FF
14の出力端子は、多重化回路15の入力端子に接続さ
れている。又、多重化回路15には、前記PCRの他に
符号化画像データDvと符号化音声データDaとが入力
されるようになっている。多重化回路15の出力端子
は、出力端子16を介して伝送路に接続されている。次
に、図3の動作を説明する。
システムの送信側のクロック生成装置の一例を示す構成
ブロック図である。このクロック生成装置は、基準とな
るクロックckを入力する入力端子11を有している。
入力端子11は、カウンタ12の入力端子に接続されて
いる。カウンタ12の出力端子は、タイミング生成器1
3の入力端子に接続されると共に、該カウンタ12の出
力端子のビット数と同数の遅延フリップフロップ(以
下、D−FFという)14の入力端子に接続されてい
る。但し、図3では、D−FF14を1個のD−FFで
表示している。タイミング生成器13の出力端子は、D
−FF14のクロック入力端子CKに接続されている。
このD−FF14の出力信号がPCRになる。D−FF
14の出力端子は、多重化回路15の入力端子に接続さ
れている。又、多重化回路15には、前記PCRの他に
符号化画像データDvと符号化音声データDaとが入力
されるようになっている。多重化回路15の出力端子
は、出力端子16を介して伝送路に接続されている。次
に、図3の動作を説明する。
【0007】カウンタ12は、クロックckをカウント
して出力信号S12を出力する。D−FF14は、タイ
ミング生成器13で生成されたタイミング信号S13で
出力信号S12を読みとり、PCRを生成する。PCR
は符号化画像データDv及び符号化音声データDaと共
に多重化回路15に入力され、それらを多重化した多重
化データS15が出力端子16から伝送路に出力され
る。PCRの値は、伝送路に出力される瞬間のカウンタ
12のカウント値S12にしなければならないので、多
重化回路15は、PCRが入力されると、そのPCRを
瞬時に多重化して出力しなければならない。図4は、動
画像通信におけるクロック再生システムの受信側の従来
のクロック生成装置の一例を示す構成ブロック図であ
る。
して出力信号S12を出力する。D−FF14は、タイ
ミング生成器13で生成されたタイミング信号S13で
出力信号S12を読みとり、PCRを生成する。PCR
は符号化画像データDv及び符号化音声データDaと共
に多重化回路15に入力され、それらを多重化した多重
化データS15が出力端子16から伝送路に出力され
る。PCRの値は、伝送路に出力される瞬間のカウンタ
12のカウント値S12にしなければならないので、多
重化回路15は、PCRが入力されると、そのPCRを
瞬時に多重化して出力しなければならない。図4は、動
画像通信におけるクロック再生システムの受信側の従来
のクロック生成装置の一例を示す構成ブロック図であ
る。
【0008】このクロック生成装置は、図3のクロック
生成装置から送信される多重化データS15を入力する
入力端子21を有している。入力端子21は、システム
復号器22に接続されている。システム復号器22は、
入力された多重化データS15を符号化音声データD
a、符号化画像データDv及びPCRに分離する機能を
有している。システム復号器22のPCRの出力端子
は、位相比較器23の基準信号入力端子及びパルス発生
回路24の入力端子に接続されている。パルス発生回路
24は、PCRを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御
パルスS24を発生する回路である。パルス発生回路2
4の出力端子は、位相比較器23のイネーブル端子EN
に接続されている。位相比較器23の出力端子は、図2
と同様に、LPF25の入力端子に接続されている。L
PF25の出力端子は、DAC26の入力端子に接続さ
れている。DAC26の出力端子は、VCO27の入力
端子に接続されている。VCO27の出力端子は、再生
クロックの出力端子28に接続されると共にカウンタ2
9の入力端子に接続されている。カウンタ29の出力端
子は、位相比較器23の帰還信号入力端子に接続されて
いる。
生成装置から送信される多重化データS15を入力する
入力端子21を有している。入力端子21は、システム
復号器22に接続されている。システム復号器22は、
入力された多重化データS15を符号化音声データD
a、符号化画像データDv及びPCRに分離する機能を
有している。システム復号器22のPCRの出力端子
は、位相比較器23の基準信号入力端子及びパルス発生
回路24の入力端子に接続されている。パルス発生回路
24は、PCRを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御
パルスS24を発生する回路である。パルス発生回路2
4の出力端子は、位相比較器23のイネーブル端子EN
に接続されている。位相比較器23の出力端子は、図2
と同様に、LPF25の入力端子に接続されている。L
PF25の出力端子は、DAC26の入力端子に接続さ
れている。DAC26の出力端子は、VCO27の入力
端子に接続されている。VCO27の出力端子は、再生
クロックの出力端子28に接続されると共にカウンタ2
9の入力端子に接続されている。カウンタ29の出力端
子は、位相比較器23の帰還信号入力端子に接続されて
いる。
【0009】次に、図4の動作を説明する。多重化デー
タS15は、システム復号器22で符号化音声データD
a、符号化画像データDv及びPCRに分離される。P
CRは、位相比較器23の基準入力端子及びパルス発生
回路24に入力される。パルス発生回路24では、PC
Rを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御パルスS24
を発生し、この制御パルスS24を制御タイミングとし
て位相比較器23を動作させる。位相比較器23以降
は、図2と同様の動作を行う。以上のようなクロック生
成装置の応用例について、前記文献に課題とその対策が
記載されている。
タS15は、システム復号器22で符号化音声データD
a、符号化画像データDv及びPCRに分離される。P
CRは、位相比較器23の基準入力端子及びパルス発生
回路24に入力される。パルス発生回路24では、PC
Rを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御パルスS24
を発生し、この制御パルスS24を制御タイミングとし
て位相比較器23を動作させる。位相比較器23以降
は、図2と同様の動作を行う。以上のようなクロック生
成装置の応用例について、前記文献に課題とその対策が
記載されている。
【0010】即ち、PCRがエンコーダ(送信側)で生
成したタイミング通りにデコーダ(受信側)に到着する
と、図4の動作のようにクロックを再生できるが、例え
ばATM(Asynchronous Transfer Mode、非同期転送モ
ード)網を介して通信する場合、ネットワークの伝送遅
延の変動によってPCRの到着時間にジッタが発生する
ので、PLOで生成された再生クロックにもジッタが残
留するという問題がある。特に画像表示系では、クロッ
クに±3ppmという精度が要求されており、これを越える
残留ジッタがあると、表示画像の色相にずれが現れてし
まう。前記文献では、この問題に対し、PLO中のLP
Fの時定数を十分大きな値に設定することにより、再生
クロックの残留ジッタを削減する方法が記載されてい
る。又、LPFの時定数を大きくすることによるロック
時間の増大に対し、受信データを一時保持するバッファ
メモリの容量を増やすことにより、処理の破綻のないシ
ステムとしている。
成したタイミング通りにデコーダ(受信側)に到着する
と、図4の動作のようにクロックを再生できるが、例え
ばATM(Asynchronous Transfer Mode、非同期転送モ
ード)網を介して通信する場合、ネットワークの伝送遅
延の変動によってPCRの到着時間にジッタが発生する
ので、PLOで生成された再生クロックにもジッタが残
留するという問題がある。特に画像表示系では、クロッ
クに±3ppmという精度が要求されており、これを越える
残留ジッタがあると、表示画像の色相にずれが現れてし
まう。前記文献では、この問題に対し、PLO中のLP
Fの時定数を十分大きな値に設定することにより、再生
クロックの残留ジッタを削減する方法が記載されてい
る。又、LPFの時定数を大きくすることによるロック
時間の増大に対し、受信データを一時保持するバッファ
メモリの容量を増やすことにより、処理の破綻のないシ
ステムとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
クロック生成装置では、次のような課題があった。即
ち、ATMのセル遅延ジッタを例えば1msec、及びPC
Rの入力周期を100msec とした場合、残留ジッタが±3p
pm以内になるようにLPFを設計すると、ロック時間は
数10〜数100 秒となり、現実的な値にならない。又、再
生クロックがロックされるまでの間は該再生クロックの
周波数が変動し、その間に伝送されたデータが受信側で
捨てられるか、又は受信すべきデータがなくなってしま
うという現象が発生する。これを防ぐためには、前記文
献に記載されているように、データを一時保持する受信
バッファメモリが必要であるが、ロック時間が長くなる
と、大容量のバッファメモリが必要となる。更に、これ
に応じてデータの受信から復号再生までの遅延も長くな
る。又、再生クロックがロックされるまでの間は、再生
クロック周波数が基準とずれると共に不安定でもあるた
め、画像表示等において劣化が発生するという問題があ
った。
クロック生成装置では、次のような課題があった。即
ち、ATMのセル遅延ジッタを例えば1msec、及びPC
Rの入力周期を100msec とした場合、残留ジッタが±3p
pm以内になるようにLPFを設計すると、ロック時間は
数10〜数100 秒となり、現実的な値にならない。又、再
生クロックがロックされるまでの間は該再生クロックの
周波数が変動し、その間に伝送されたデータが受信側で
捨てられるか、又は受信すべきデータがなくなってしま
うという現象が発生する。これを防ぐためには、前記文
献に記載されているように、データを一時保持する受信
バッファメモリが必要であるが、ロック時間が長くなる
と、大容量のバッファメモリが必要となる。更に、これ
に応じてデータの受信から復号再生までの遅延も長くな
る。又、再生クロックがロックされるまでの間は、再生
クロック周波数が基準とずれると共に不安定でもあるた
め、画像表示等において劣化が発生するという問題があ
った。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、信号を送信側クロックに基づいて符
号化し、かつ該送信側クロックのカウント値を表す時刻
参照信号を該符号化された信号に所定の頻度で付加して
伝送路に時系列的に送出するエンコーダと、前記時刻参
照信号から生成された受信側クロックに基づいて前記信
号を復号するデコーダとを備えた信号伝送システムに設
けられ、前記時刻参照信号を用いて前記送信側クロック
と同一周波数の前記受信側クロックを前記時刻参照信号
の到着時刻に基づいて生成されたタイミングパルスに同
期して生成して前記デコーダに与える位相同期回路を有
したクロック生成装置において、次のように構成してい
る。
を解決するために、信号を送信側クロックに基づいて符
号化し、かつ該送信側クロックのカウント値を表す時刻
参照信号を該符号化された信号に所定の頻度で付加して
伝送路に時系列的に送出するエンコーダと、前記時刻参
照信号から生成された受信側クロックに基づいて前記信
号を復号するデコーダとを備えた信号伝送システムに設
けられ、前記時刻参照信号を用いて前記送信側クロック
と同一周波数の前記受信側クロックを前記時刻参照信号
の到着時刻に基づいて生成されたタイミングパルスに同
期して生成して前記デコーダに与える位相同期回路を有
したクロック生成装置において、次のように構成してい
る。
【0013】即ち、前記受信側クロックをカウントして
カウント値を生成するカウンタと、連続するN個(N;
正の整数)の前記時刻参照信号の到着時刻毎に前記受信
側クロックのN個のカウント値を取り込み、該N個のカ
ウント値の平均値を算出する平均化回路と、前記平均化
回路における前記平均値の算出に要した処理時間に対応
したオフセット値を前記時刻参照信号から求め、該平均
値に付加して補正値を出力するオフセット付加回路と、
前記補正値と前記受信側クロックのカウント値とが一致
した時に補正パルスを出力する一致回路と、前記補正パ
ルスのパルス数を1/Nに間引くことによってタイミン
グパルスを生成する分周器とで、構成している。第1の
発明によれば、以上のようにクロック生成装置を構成し
たので、平均化回路において、受信側クロックのN個の
カウント値の平均値が算出される。そして、オフセット
付加回路において、前記平均値にオフセット値が付加さ
れて補正値が出力される。一致回路において、前記補正
値と前記受信側クロックのカウント値とが比較され、こ
の比較結果が一致した時に補正パルスが出力される。こ
の補正パルスでは、時刻参照信号の到着時刻に含まれる
ジッタ量が平均化されている。分周器において、前記補
正パルスのパルス数の1/Nのタイミングパルスが生成
される。位相同期回路は、このタイミングパルスに同期
して動作し、受信側クロックが生成される。
カウント値を生成するカウンタと、連続するN個(N;
正の整数)の前記時刻参照信号の到着時刻毎に前記受信
側クロックのN個のカウント値を取り込み、該N個のカ
ウント値の平均値を算出する平均化回路と、前記平均化
回路における前記平均値の算出に要した処理時間に対応
したオフセット値を前記時刻参照信号から求め、該平均
値に付加して補正値を出力するオフセット付加回路と、
前記補正値と前記受信側クロックのカウント値とが一致
した時に補正パルスを出力する一致回路と、前記補正パ
ルスのパルス数を1/Nに間引くことによってタイミン
グパルスを生成する分周器とで、構成している。第1の
発明によれば、以上のようにクロック生成装置を構成し
たので、平均化回路において、受信側クロックのN個の
カウント値の平均値が算出される。そして、オフセット
付加回路において、前記平均値にオフセット値が付加さ
れて補正値が出力される。一致回路において、前記補正
値と前記受信側クロックのカウント値とが比較され、こ
の比較結果が一致した時に補正パルスが出力される。こ
の補正パルスでは、時刻参照信号の到着時刻に含まれる
ジッタ量が平均化されている。分周器において、前記補
正パルスのパルス数の1/Nのタイミングパルスが生成
される。位相同期回路は、このタイミングパルスに同期
して動作し、受信側クロックが生成される。
【0014】第2の発明では、信号を送信側クロックに
基づいて符号化し、かつ該送信側クロックのカウント値
を表す時刻参照信号を該符号化された信号に所定の頻度
で付加して伝送路に時系列的に送出するエンコーダと、
前記時刻参照信号から生成された受信側クロックに基づ
いて前記信号を復号するデコーダとを備えた信号伝送シ
ステムに設けられ、前記時刻参照信号を用いて前記送信
側クロックと同一周波数の前記受信側クロックを前記時
刻参照信号の到着時刻に基づいて生成されたタイミング
パルスに同期して生成して前記デコーダに与える位相同
期回路を有したクロック生成装置において、次のように
構成している。
基づいて符号化し、かつ該送信側クロックのカウント値
を表す時刻参照信号を該符号化された信号に所定の頻度
で付加して伝送路に時系列的に送出するエンコーダと、
前記時刻参照信号から生成された受信側クロックに基づ
いて前記信号を復号するデコーダとを備えた信号伝送シ
ステムに設けられ、前記時刻参照信号を用いて前記送信
側クロックと同一周波数の前記受信側クロックを前記時
刻参照信号の到着時刻に基づいて生成されたタイミング
パルスに同期して生成して前記デコーダに与える位相同
期回路を有したクロック生成装置において、次のように
構成している。
【0015】即ち、外部から供給されたクロックをカウ
ントしてカウント値を生成するカウンタと、連続するN
(N;正の整数)個の前記時刻参照信号の到着時刻毎に
前記外部から供給されたクロックのN個のカウント値を
取り込み、該N個のカウント値の平均値を求める平均化
回路と、前記平均化回路における前記平均値の算出に要
した処理時間に対応したオフセット値を前記時刻参照信
号から求め、該平均値に付加して補正値を出力するオフ
セット付加回路と、前記補正値と前記外部から供給され
たクロックのカウント値とが一致した時に前記タイミン
グパルスを出力する一致回路とで、構成している。第2
の発明によれば、平均化回路において、外部から供給さ
れたクロックのN個のカウント値の平均値が算出され
る。そして、オフセット付加回路において、前記平均値
にオフセット値が付加されて補正値が出力される。一致
回路において、前記補正値と前記受信側クロックのカウ
ント値とが比較され、この比較結果が一致した時にタイ
ミングパルスが出力される。このタイミングパルスで
は、時刻参照信号の到着時刻に含まれるジッタ量が平均
化されている。位相同期回路は、このタイミングパルス
に同期して動作し、受信側クロックが生成される。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
ントしてカウント値を生成するカウンタと、連続するN
(N;正の整数)個の前記時刻参照信号の到着時刻毎に
前記外部から供給されたクロックのN個のカウント値を
取り込み、該N個のカウント値の平均値を求める平均化
回路と、前記平均化回路における前記平均値の算出に要
した処理時間に対応したオフセット値を前記時刻参照信
号から求め、該平均値に付加して補正値を出力するオフ
セット付加回路と、前記補正値と前記外部から供給され
たクロックのカウント値とが一致した時に前記タイミン
グパルスを出力する一致回路とで、構成している。第2
の発明によれば、平均化回路において、外部から供給さ
れたクロックのN個のカウント値の平均値が算出され
る。そして、オフセット付加回路において、前記平均値
にオフセット値が付加されて補正値が出力される。一致
回路において、前記補正値と前記受信側クロックのカウ
ント値とが比較され、この比較結果が一致した時にタイ
ミングパルスが出力される。このタイミングパルスで
は、時刻参照信号の到着時刻に含まれるジッタ量が平均
化されている。位相同期回路は、このタイミングパルス
に同期して動作し、受信側クロックが生成される。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示すクロック生成装
置の構成ブロック図である。このクロック生成装置は、
図3に示すエンコーダから送信される多重化データS1
5を入力する入力端子31を有している。入力端子31
は、システム復号器32に接続されている。システム復
号器32は、入力された多重化データS15を符号化音
声データDa、符号化画像データDv及びPCRに分離
する機能を有している。符号化音声データDa及び符号
化画像データDvは、図示しないデコーダに入力される
ようになっている。システム復号器32のPCRの出力
端子は、パルス発生回路33の入力端子、ジッタ平滑化
回路34の第1の入力端子及び位相比較器35の基準信
号入力端子に接続されている。パルス発生回路33は、
PCRを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御パルスS
33を発生する回路である。パルス発生回路33の出力
端子は、ジッタ平滑化回路34の第2の入力端子に接続
されている。又、ジッタ平滑化回路34には、再生クロ
ックS39が入力されるようになっている。ジッタ平滑
化回路34は、再生クロックS39でパルス発生回路3
3の制御パルスS33に含まれるジッタ量を計り、連続
するN個(N;平均化する個数)のパルスのジッタ量を
平均したパルスを発生する機能を有している。ジッタ平
滑化回路34の出力端子は分周器36の入力端子に接続
されている。分周器36は、ジッタ平滑化回路34の出
力パルスS34を1/Nに分周して動作タイミングパル
スS36を生成する機能を有している。分周器36の出
力端子は、位相比較器35のイネーブル端子ENに接続
されている。
置の構成ブロック図である。このクロック生成装置は、
図3に示すエンコーダから送信される多重化データS1
5を入力する入力端子31を有している。入力端子31
は、システム復号器32に接続されている。システム復
号器32は、入力された多重化データS15を符号化音
声データDa、符号化画像データDv及びPCRに分離
する機能を有している。符号化音声データDa及び符号
化画像データDvは、図示しないデコーダに入力される
ようになっている。システム復号器32のPCRの出力
端子は、パルス発生回路33の入力端子、ジッタ平滑化
回路34の第1の入力端子及び位相比較器35の基準信
号入力端子に接続されている。パルス発生回路33は、
PCRを受信した時刻に立ち上がりを持つ制御パルスS
33を発生する回路である。パルス発生回路33の出力
端子は、ジッタ平滑化回路34の第2の入力端子に接続
されている。又、ジッタ平滑化回路34には、再生クロ
ックS39が入力されるようになっている。ジッタ平滑
化回路34は、再生クロックS39でパルス発生回路3
3の制御パルスS33に含まれるジッタ量を計り、連続
するN個(N;平均化する個数)のパルスのジッタ量を
平均したパルスを発生する機能を有している。ジッタ平
滑化回路34の出力端子は分周器36の入力端子に接続
されている。分周器36は、ジッタ平滑化回路34の出
力パルスS34を1/Nに分周して動作タイミングパル
スS36を生成する機能を有している。分周器36の出
力端子は、位相比較器35のイネーブル端子ENに接続
されている。
【0017】位相比較器35は、分周器36の出力パル
スS36の立ち上がりの時刻の基準信号(即ち、PC
R)の値及び帰還信号S41の値を読み取り、それらの
差分を位相差データS35として出力する機能を有して
いる。位相比較器35の出力端子は、ディジタルフィル
タで構成されたLPF37の入力端子に接続されてい
る。LPF37は、位相比較器35の出力信号(即ち、
位相差データS35)を平滑化する機能を有している。
LPF37の出力端子は、DAC38に接続されてい
る。DAC38は、LPF37の出力信号S37をディ
ジタル/アナログ変換する機能を有している。DAC3
8の出力端子は、VCO39の入力端子に接続されてい
る。VCO39は、DAC38の出力信号S39の電圧
によって発振周波数が制御され、再生クロックS39を
出力する機能を有している。VCO39の出力端子は、
再生クロック出力端子40、カウンタ41の入力端子及
びジッタ平滑化回路34の第3の入力端子に接続されて
いる。カウンタ41は、再生クロックS39のクロック
数をカウントする機能を有している。カウンタ41の出
力端子は、位相比較器35の帰還信号入力端子に接続さ
れている。尚、位相比較器35、LPF37、DAC3
8、VCO39及びカウンタ41で位相同期回路が構成
されている。
スS36の立ち上がりの時刻の基準信号(即ち、PC
R)の値及び帰還信号S41の値を読み取り、それらの
差分を位相差データS35として出力する機能を有して
いる。位相比較器35の出力端子は、ディジタルフィル
タで構成されたLPF37の入力端子に接続されてい
る。LPF37は、位相比較器35の出力信号(即ち、
位相差データS35)を平滑化する機能を有している。
LPF37の出力端子は、DAC38に接続されてい
る。DAC38は、LPF37の出力信号S37をディ
ジタル/アナログ変換する機能を有している。DAC3
8の出力端子は、VCO39の入力端子に接続されてい
る。VCO39は、DAC38の出力信号S39の電圧
によって発振周波数が制御され、再生クロックS39を
出力する機能を有している。VCO39の出力端子は、
再生クロック出力端子40、カウンタ41の入力端子及
びジッタ平滑化回路34の第3の入力端子に接続されて
いる。カウンタ41は、再生クロックS39のクロック
数をカウントする機能を有している。カウンタ41の出
力端子は、位相比較器35の帰還信号入力端子に接続さ
れている。尚、位相比較器35、LPF37、DAC3
8、VCO39及びカウンタ41で位相同期回路が構成
されている。
【0018】図5は、図1中のジッタ平滑化回路34の
構成ブロック図である。このジッタ平滑化回路34は、
第1の入力端子であるPCR入力端子34a、第2の入
力端子であるパルス入力端子34b及び第3の入力端子
であるクロック入力端子34cを有している。PCR入
力端子34aは、オフセット付加回路34dに接続され
ている。パルス入力端子34bは、N個のD−FF34
e1 〜34eN の各クロック入力端子CKに共通に接続
されている。クロック入力端子34cは、カウンタ34
fに接続されている。カウンタ34fは、クロック入力
端子34cから入力されるクロックckをカウントして
カウント値S34fを生成する機能を有している。カウ
ンタ34fの出力端子は、カウンタ34fの出力端子の
ビット数と同数のD−FF34e1 の入力端子Dに接続
されている。D−FF34e1 の出力端子Qは、D−F
F34e2 の入力端子Dに接続されている。同様にして
D−FF34e2 からD−FF34eN まで縦続接続さ
れている。D−FF34e1 〜34eN の各D−FF
は、パルス入力端子34bから入力されるパルスS33
の立ち上がり時刻の入力値を出力し、次のパルスが来る
までその値を保持する機能を有している。更に、D−F
F34e1 〜34eN の各出力端子Qは、加算回路34
gの各入力端子にそれぞれ接続されている。加算回路3
4gの出力端子は、除算回路34hの入力端子に接続さ
れている。除算回路34hは、入力値を1/N 倍してカウ
ント値S34fの平均値S34hを出力する回路であ
る。除算回路34hの出力端子は、オフセット付加回路
34dに接続されている。オフセット付加回路34d
は、平均値S34hの算出に要した処理時間に対応する
オフセット値を平均値S34hに付加する回路である。
オフセット付加回路34dの出力端子は、一致回路34
iの第1の入力端子に接続されている。又、カウンタ3
4fの出力端子は、一致回路34iの第2の入力端子に
も接続されている。一致回路34iは、カウンタ34f
の出力信号S34fとオフセット付加回路34dの出力
信号S34dを比較し、一致した時刻にパルスS34i
を出力する機能を有している。
構成ブロック図である。このジッタ平滑化回路34は、
第1の入力端子であるPCR入力端子34a、第2の入
力端子であるパルス入力端子34b及び第3の入力端子
であるクロック入力端子34cを有している。PCR入
力端子34aは、オフセット付加回路34dに接続され
ている。パルス入力端子34bは、N個のD−FF34
e1 〜34eN の各クロック入力端子CKに共通に接続
されている。クロック入力端子34cは、カウンタ34
fに接続されている。カウンタ34fは、クロック入力
端子34cから入力されるクロックckをカウントして
カウント値S34fを生成する機能を有している。カウ
ンタ34fの出力端子は、カウンタ34fの出力端子の
ビット数と同数のD−FF34e1 の入力端子Dに接続
されている。D−FF34e1 の出力端子Qは、D−F
F34e2 の入力端子Dに接続されている。同様にして
D−FF34e2 からD−FF34eN まで縦続接続さ
れている。D−FF34e1 〜34eN の各D−FF
は、パルス入力端子34bから入力されるパルスS33
の立ち上がり時刻の入力値を出力し、次のパルスが来る
までその値を保持する機能を有している。更に、D−F
F34e1 〜34eN の各出力端子Qは、加算回路34
gの各入力端子にそれぞれ接続されている。加算回路3
4gの出力端子は、除算回路34hの入力端子に接続さ
れている。除算回路34hは、入力値を1/N 倍してカウ
ント値S34fの平均値S34hを出力する回路であ
る。除算回路34hの出力端子は、オフセット付加回路
34dに接続されている。オフセット付加回路34d
は、平均値S34hの算出に要した処理時間に対応する
オフセット値を平均値S34hに付加する回路である。
オフセット付加回路34dの出力端子は、一致回路34
iの第1の入力端子に接続されている。又、カウンタ3
4fの出力端子は、一致回路34iの第2の入力端子に
も接続されている。一致回路34iは、カウンタ34f
の出力信号S34fとオフセット付加回路34dの出力
信号S34dを比較し、一致した時刻にパルスS34i
を出力する機能を有している。
【0019】次に、図1の動作を説明する。入力端子3
1から入力された多重化データS15は、システム復号
器32で符号化データDa、符号化画像データDv及び
PCRに分離される。分離されたPCRは、パルス発生
回路33、ジッタ平滑化回路34のPCR入力端子及び
位相比較器35の基準入力端子に入力される。パルス発
生回路33は、PCRを受信した時刻にパルスの立ち上
がりをもつ制御パルスS33を生成する。ここで、伝送
路に遅延ジッタがある場合、PCRの受信タイミングに
ばらつきが生じるので、パルス発生回路33の制御パル
スS33にジッタが生じる。制御パルスS33は、再生
クロックS39で動作するジッタ平滑化回路34に入力
される。ジッタ平滑化回路34において、D−FF34
e1 〜34eN は、制御パルスS33の立ち上がり時刻
における再生クロックS39のカウント値S34fを記
憶する。制御パルスS33のジッタにより、該制御パル
スS33の立ち上がり時刻のカウント値S34fに誤差
が生じる。ここで、制御パルスS33にジッタがなけれ
ば、PCRの送信タイミングと同じタイミングでカウン
ト値S34fを読みとることになるので、その時のカウ
ント値S34fとPCRの値とはほぼ等しくなる。但
し、再生クロックS39の位相誤差に相当する量の誤差
がある。
1から入力された多重化データS15は、システム復号
器32で符号化データDa、符号化画像データDv及び
PCRに分離される。分離されたPCRは、パルス発生
回路33、ジッタ平滑化回路34のPCR入力端子及び
位相比較器35の基準入力端子に入力される。パルス発
生回路33は、PCRを受信した時刻にパルスの立ち上
がりをもつ制御パルスS33を生成する。ここで、伝送
路に遅延ジッタがある場合、PCRの受信タイミングに
ばらつきが生じるので、パルス発生回路33の制御パル
スS33にジッタが生じる。制御パルスS33は、再生
クロックS39で動作するジッタ平滑化回路34に入力
される。ジッタ平滑化回路34において、D−FF34
e1 〜34eN は、制御パルスS33の立ち上がり時刻
における再生クロックS39のカウント値S34fを記
憶する。制御パルスS33のジッタにより、該制御パル
スS33の立ち上がり時刻のカウント値S34fに誤差
が生じる。ここで、制御パルスS33にジッタがなけれ
ば、PCRの送信タイミングと同じタイミングでカウン
ト値S34fを読みとることになるので、その時のカウ
ント値S34fとPCRの値とはほぼ等しくなる。但
し、再生クロックS39の位相誤差に相当する量の誤差
がある。
【0020】例えば、送信側でi番目のPCRが挿入さ
れた時のカウント値S34fの値をSi とすると、i番
目の制御パルスS33の立ち上がり時刻のカウント値S
34fの値Ci は、 Ci =Si +ei 但し、 ei ;制御パルスS33のジッタによるカウント値S3
4fの値の誤差 となる。各D−FF34e1 〜34eN で記憶している
値は、加算回路34gで和が計算される。その加算結果
S34gを除算回路34hで1/N倍することにより、
連続するN個の制御パルスS33の立ち上がり時刻にお
ける各カウント値S34fの平均値、即ち、平均値S3
4hが求められる。平均値S34hの値av{Ci }
は、次式(1)で表される。
れた時のカウント値S34fの値をSi とすると、i番
目の制御パルスS33の立ち上がり時刻のカウント値S
34fの値Ci は、 Ci =Si +ei 但し、 ei ;制御パルスS33のジッタによるカウント値S3
4fの値の誤差 となる。各D−FF34e1 〜34eN で記憶している
値は、加算回路34gで和が計算される。その加算結果
S34gを除算回路34hで1/N倍することにより、
連続するN個の制御パルスS33の立ち上がり時刻にお
ける各カウント値S34fの平均値、即ち、平均値S3
4hが求められる。平均値S34hの値av{Ci }
は、次式(1)で表される。
【0021】
【数1】 式(1)の第1項が平均受信時刻のカウンタ34fの値
であり、第2項がジッタによる誤差である。第2項はN
個のパルスのジッタ量の平均になっているので、平均受
信時刻のジッタによる誤差は、小さくなっている。次
に、オフセット付加回路34dにおいて、平均値S34
hの値av{Ci }にオフセット値を加える。このオフ
セット値は、PCRの値から求める。即ち、i番目のP
CRの値を[pcri ]とし、連続するN個のPCRの
値の平均値av[pcri ]を求める。そして、 [pcri ]−av[pcri ] をオフセット値とする。[pcri ]及びav[pcr
i ]は、ジッタによる誤差がない場合のi番目の制御パ
ルスS33の立ち上がり時刻におけるカウント値S34
fの値Si 及び該Si の平均値av{Si }とほぼ等し
い。従って、オフセット付加回路34dの出力信号S3
4dは、
であり、第2項がジッタによる誤差である。第2項はN
個のパルスのジッタ量の平均になっているので、平均受
信時刻のジッタによる誤差は、小さくなっている。次
に、オフセット付加回路34dにおいて、平均値S34
hの値av{Ci }にオフセット値を加える。このオフ
セット値は、PCRの値から求める。即ち、i番目のP
CRの値を[pcri ]とし、連続するN個のPCRの
値の平均値av[pcri ]を求める。そして、 [pcri ]−av[pcri ] をオフセット値とする。[pcri ]及びav[pcr
i ]は、ジッタによる誤差がない場合のi番目の制御パ
ルスS33の立ち上がり時刻におけるカウント値S34
fの値Si 及び該Si の平均値av{Si }とほぼ等し
い。従って、オフセット付加回路34dの出力信号S3
4dは、
【数2】 となり、制御パルスS33の立ち上がりの時刻のカウン
ト値S34fに含まれるジッタによる誤差量が平均化さ
れる。一致回路34iは、オフセット付加回路34dの
出力信号S34dの値とカウント値S34fの値が一致
した時にパルスS34iを出力する。このパルスS34
iは、ジッタが平滑化されたものになる。そして、パル
スS34iが、ジッタ平滑化回路34の出力パルスS3
4となる。図6は、ジッタ平滑化回路34でパルス発生
回路33の出力パルスS33のジッタを平滑化する動作
を示す図である。但し、この図では、再生クロックS3
9の周波数が、基準クロックの周波数にロックした後の
動作が示されている。
ト値S34fに含まれるジッタによる誤差量が平均化さ
れる。一致回路34iは、オフセット付加回路34dの
出力信号S34dの値とカウント値S34fの値が一致
した時にパルスS34iを出力する。このパルスS34
iは、ジッタが平滑化されたものになる。そして、パル
スS34iが、ジッタ平滑化回路34の出力パルスS3
4となる。図6は、ジッタ平滑化回路34でパルス発生
回路33の出力パルスS33のジッタを平滑化する動作
を示す図である。但し、この図では、再生クロックS3
9の周波数が、基準クロックの周波数にロックした後の
動作が示されている。
【0022】即ち、出力パルスS33の到着時刻にジッ
タがない場合、カウント値S34fは、PCRの値
“A”,“2A”,・・・と同一になる。一方、出力パ
ルスS33の到着時刻にジッタがある場合、制御パルス
S33の立ち上がりの時刻のカウント値S34fは、P
CRの値“A”,“2A”,・・・に誤差Ei (i;
1,2,・・・)をそれぞれ付加した値“A+E1 ”,
“2A+E2 ”,・・・になる。これらの値“A+
E1 ”,“2A+E2 ”,・・・はジッタ平滑化回路3
4で平滑化され、オフセット付加回路34dの出力信号
S34dの値がPCRの値“A”,“2A”,・・・に
誤差ei (<Ei 、i;1,2,・・・)をそれぞれ付
加した値“A+e1 ”,“2A+e2 ”,・・・にな
る。これらの値“A+e1 ”,“2A+e2 ”,・・・
とカウント値S34fの値が一致した時、一致回路34
iからパルスS34iが出力される。
タがない場合、カウント値S34fは、PCRの値
“A”,“2A”,・・・と同一になる。一方、出力パ
ルスS33の到着時刻にジッタがある場合、制御パルス
S33の立ち上がりの時刻のカウント値S34fは、P
CRの値“A”,“2A”,・・・に誤差Ei (i;
1,2,・・・)をそれぞれ付加した値“A+E1 ”,
“2A+E2 ”,・・・になる。これらの値“A+
E1 ”,“2A+E2 ”,・・・はジッタ平滑化回路3
4で平滑化され、オフセット付加回路34dの出力信号
S34dの値がPCRの値“A”,“2A”,・・・に
誤差ei (<Ei 、i;1,2,・・・)をそれぞれ付
加した値“A+e1 ”,“2A+e2 ”,・・・にな
る。これらの値“A+e1 ”,“2A+e2 ”,・・・
とカウント値S34fの値が一致した時、一致回路34
iからパルスS34iが出力される。
【0023】又、再生クロックS39の周波数がロック
するまでの間では、ジッタがない場合でもPCRの値と
カウント値S34fに差が生じるが、ジッタの平滑化に
関しては同様の効果がある。ジッタ平滑化回路34の出
力パルスS34は、分周器36でパルス数が1/Nに間
引かれ、位相比較器35に動作タイミングパルスS36
として入力される。位相比較器35は、動作タイミング
パルスS36の立ち上がりの時刻における基準信号であ
るPCRの値と帰還信号であるカウンタ41のカウント
値S41を読み取り、その差分を位相差データS35と
して出力する。位相比較器35の出力信号S35は、L
PF37で平滑化された後にDAC38でディジタル信
号からアナログ信号へ変換される。VCO39はDAC
38の出力信号S38を制御信号として発振周波数を決
定し、決定した周波数の信号を再生クロックS39とし
て再生クロック出力端子40及びカウンタ41ヘ送出す
る。カウンタ41の出力信号(カウント値S41)は、
位相比較器35の帰還信号になる。以上のように、この
第1の実施形態では、パルス発生器33の制御パルスS
33の到着時刻を計り、到着時刻に含まれるジッタ量を
平均化してジッタを平滑化したパルス列を生成すること
により、位相比較器35に対する動作タイミングパルス
に含まれるジッタを該位相比較器35に入力する前に軽
減している。そのため、伝送路に遅延ジッタがある場合
でも、位相比較器35が読み取るカウント値S41に生
じる誤差が軽減される。
するまでの間では、ジッタがない場合でもPCRの値と
カウント値S34fに差が生じるが、ジッタの平滑化に
関しては同様の効果がある。ジッタ平滑化回路34の出
力パルスS34は、分周器36でパルス数が1/Nに間
引かれ、位相比較器35に動作タイミングパルスS36
として入力される。位相比較器35は、動作タイミング
パルスS36の立ち上がりの時刻における基準信号であ
るPCRの値と帰還信号であるカウンタ41のカウント
値S41を読み取り、その差分を位相差データS35と
して出力する。位相比較器35の出力信号S35は、L
PF37で平滑化された後にDAC38でディジタル信
号からアナログ信号へ変換される。VCO39はDAC
38の出力信号S38を制御信号として発振周波数を決
定し、決定した周波数の信号を再生クロックS39とし
て再生クロック出力端子40及びカウンタ41ヘ送出す
る。カウンタ41の出力信号(カウント値S41)は、
位相比較器35の帰還信号になる。以上のように、この
第1の実施形態では、パルス発生器33の制御パルスS
33の到着時刻を計り、到着時刻に含まれるジッタ量を
平均化してジッタを平滑化したパルス列を生成すること
により、位相比較器35に対する動作タイミングパルス
に含まれるジッタを該位相比較器35に入力する前に軽
減している。そのため、伝送路に遅延ジッタがある場合
でも、位相比較器35が読み取るカウント値S41に生
じる誤差が軽減される。
【0024】ところが、本実施形態では、パルス発生器
33の制御パルスS33の到着時刻を再生クロックS3
9のカウント値S34fで計っているが、該再生クロッ
クS39はPCRを受信する毎にPLOの制御により周
波数が変化するので、平均化するパルス到着時刻を正し
く計ることができないという問題がある。そのため、位
相比較器35に対する動作タイミングパルスを1/Nに
間引き、パルス到着時刻の平均を求める間(平均を求め
るN個のPCRを受信する間)PLOの制御を止めて再
生クロックS39の周波数が変化しないようにすること
により、この問題を回避している。その結果、PLOの
ロック時間を大きくすることなく、再生クロックS39
の周波数精度を向上することができる。このように、本
実施形態では、制御パルスS33に含まれるジッタ成分
をPLOの周波数追従性に影響を与えずに平均化するこ
とによりジッタを軽減することができるので、ロック時
間を大きくすることなく、再生クロックS39の周波数
安定度を上げることができる。各PCRの遅延ジッタが
独立である場合には、N個の平均をとることにより、MP
EGシステムのSTC(System Time Clock)の周波数安定度
(分散値)を従来の1/N にすることができる。但し、平
均化を行なっている間にPLLの制御を止めることは、
位相比較器35のサンプリング間隔を大きくすることに
相当し、サンプリング間隔がロック時間に対して大き過
ぎると、PLOの制御が発散し、収束しなくなる。従っ
て、平均化できる個数Nには制限がある。計算機シミュ
レーション実験の結果によると、平均化できる個数Nの
上限は、PCRの送信間隔をT秒、ロックタイムをS秒
とすると、およそ0.05S/T個である。
33の制御パルスS33の到着時刻を再生クロックS3
9のカウント値S34fで計っているが、該再生クロッ
クS39はPCRを受信する毎にPLOの制御により周
波数が変化するので、平均化するパルス到着時刻を正し
く計ることができないという問題がある。そのため、位
相比較器35に対する動作タイミングパルスを1/Nに
間引き、パルス到着時刻の平均を求める間(平均を求め
るN個のPCRを受信する間)PLOの制御を止めて再
生クロックS39の周波数が変化しないようにすること
により、この問題を回避している。その結果、PLOの
ロック時間を大きくすることなく、再生クロックS39
の周波数精度を向上することができる。このように、本
実施形態では、制御パルスS33に含まれるジッタ成分
をPLOの周波数追従性に影響を与えずに平均化するこ
とによりジッタを軽減することができるので、ロック時
間を大きくすることなく、再生クロックS39の周波数
安定度を上げることができる。各PCRの遅延ジッタが
独立である場合には、N個の平均をとることにより、MP
EGシステムのSTC(System Time Clock)の周波数安定度
(分散値)を従来の1/N にすることができる。但し、平
均化を行なっている間にPLLの制御を止めることは、
位相比較器35のサンプリング間隔を大きくすることに
相当し、サンプリング間隔がロック時間に対して大き過
ぎると、PLOの制御が発散し、収束しなくなる。従っ
て、平均化できる個数Nには制限がある。計算機シミュ
レーション実験の結果によると、平均化できる個数Nの
上限は、PCRの送信間隔をT秒、ロックタイムをS秒
とすると、およそ0.05S/T個である。
【0025】第2の実施形態 図7は、本発明の第2の実施形態を示すクロック生成装
置の構成ブロック図であり、図1中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。このクロック生成装置
は、外部クロックckを入力する入力端子42を有して
いる。入力端子42は、ジッタ平滑化回路34の入力端
子34cに接続されている。ジッタ平滑化回路34の出
力端子は、位相比較器35のイネーブル端子ENに接続
されている。他は、図1と同様の構成である。図7で
は、次の点が図1の動作と異なっている。即ち、ジッタ
平滑化回路34において、D−FF34e1 〜34eN
は、制御パルスS33の立ち上がり時刻における外部ク
ロックckのカウント値S34fを記憶する。そして、
連続するN個の制御パルスS33の立ち上がり時刻(P
CRの到着時刻)を平均することにより制御パルスS3
3に含まれるジッタを平均化し、ジッタ量が軽減された
動作タイミングパルスS34を生成する。但し、本実施
形態では、PCRを生成する基準クロックと外部クロッ
クckの周波数が異なっているので、ジッタ平滑化回路
34中のオフセット付加回路34dで加えるオフセット
値を求める時に、この周波数の差を考慮しなければなら
ない。具体的には第1の実施形態で求めたオフセット値
に基準クロックの周波数に対する外部クロックの周波数
の比を掛ければよい。動作タイミングパルスS34は、
位相比較器35に動作タイミングパルスとして入力され
る。その後、図1と同様の動作が行われる。
置の構成ブロック図であり、図1中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。このクロック生成装置
は、外部クロックckを入力する入力端子42を有して
いる。入力端子42は、ジッタ平滑化回路34の入力端
子34cに接続されている。ジッタ平滑化回路34の出
力端子は、位相比較器35のイネーブル端子ENに接続
されている。他は、図1と同様の構成である。図7で
は、次の点が図1の動作と異なっている。即ち、ジッタ
平滑化回路34において、D−FF34e1 〜34eN
は、制御パルスS33の立ち上がり時刻における外部ク
ロックckのカウント値S34fを記憶する。そして、
連続するN個の制御パルスS33の立ち上がり時刻(P
CRの到着時刻)を平均することにより制御パルスS3
3に含まれるジッタを平均化し、ジッタ量が軽減された
動作タイミングパルスS34を生成する。但し、本実施
形態では、PCRを生成する基準クロックと外部クロッ
クckの周波数が異なっているので、ジッタ平滑化回路
34中のオフセット付加回路34dで加えるオフセット
値を求める時に、この周波数の差を考慮しなければなら
ない。具体的には第1の実施形態で求めたオフセット値
に基準クロックの周波数に対する外部クロックの周波数
の比を掛ければよい。動作タイミングパルスS34は、
位相比較器35に動作タイミングパルスとして入力され
る。その後、図1と同様の動作が行われる。
【0026】以上のように、この第2の実施形態では、
パルス発生器33の制御パルスS33の到着時刻を外部
クロックS39のカウント値S34fで計り、到着時刻
に含まれるジッタ量を平均化している。そのため、第1
の発明の実施形態と同様に、MPEGシステムのSTC の周波
数安定度(分散値)を従来の1/N にすることができる。
又、本実施形態では、外部クロックckを必要とする
が、ジッタ平滑化回路34がPLOと独立して動作して
いるので、平均化の個数Nには制限がなく、任意の値に
設定することができる。尚、第1の実施形態において、
カウンタ34fは、カウンタ41と同様に再生クロック
S39をカウントするので、カウンタ34fをカウンタ
41で代用することもできる。この場合、カウンタ41
の出力端子が、図5中のD−FF34e1 に接続される
と共に、一致回路34iに接続されることになる。
パルス発生器33の制御パルスS33の到着時刻を外部
クロックS39のカウント値S34fで計り、到着時刻
に含まれるジッタ量を平均化している。そのため、第1
の発明の実施形態と同様に、MPEGシステムのSTC の周波
数安定度(分散値)を従来の1/N にすることができる。
又、本実施形態では、外部クロックckを必要とする
が、ジッタ平滑化回路34がPLOと独立して動作して
いるので、平均化の個数Nには制限がなく、任意の値に
設定することができる。尚、第1の実施形態において、
カウンタ34fは、カウンタ41と同様に再生クロック
S39をカウントするので、カウンタ34fをカウンタ
41で代用することもできる。この場合、カウンタ41
の出力端子が、図5中のD−FF34e1 に接続される
と共に、一致回路34iに接続されることになる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、時刻参照信号の到着時刻を計り、該
到着時刻に含まれるジッタ量を平均化してジッタを平滑
化したパルス列を生成して位相同期回路に対する動作タ
イミングパルスにしている。そのため、伝送路に遅延ジ
ッタがある場合でも、この動作タイミングパルスに含ま
れるジッタが位相同期回路に入力する前に軽減されるの
で、位相同期回路が読み取る受信側クロックのカウント
値に生じる誤差を軽減できる。従って、MPEGシステムに
おけるSTC の周波数安定度を向上させることができる。
2の発明によれば、時刻参照信号の到着時刻を計り、該
到着時刻に含まれるジッタ量を平均化してジッタを平滑
化したパルス列を生成して位相同期回路に対する動作タ
イミングパルスにしている。そのため、伝送路に遅延ジ
ッタがある場合でも、この動作タイミングパルスに含ま
れるジッタが位相同期回路に入力する前に軽減されるの
で、位相同期回路が読み取る受信側クロックのカウント
値に生じる誤差を軽減できる。従って、MPEGシステムに
おけるSTC の周波数安定度を向上させることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示すクロック生成装
置の構成ブロック図である。
置の構成ブロック図である。
【図2】従来のPLOの構成ブロック図である。
【図3】送信側のクロック生成装置の構成ブロック図で
ある。
ある。
【図4】従来の受信側のクロック生成装置の構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】図1中のジッタ平滑化回路34の構成ブロック
図である。
図である。
【図6】ジッタ平滑化回路34の動作説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示すクロック生成装
置の構成ブロック図である。
置の構成ブロック図である。
34f カウンタ 34e1 〜34eN D−FF(平均
化回路) 34g 加算回路(平均
化回路) 34h 除算回路(平均
化回路) 34d オフセット付加
回路 34i 一致回路 35 位相比較器(位
相同期回路) 36 分周器 37 LPF(位相同
期回路) 38 DAC(位相同
期回路) 39 VCO(位相同
期回路) 41 カウンタ(位相
同期回路)
化回路) 34g 加算回路(平均
化回路) 34h 除算回路(平均
化回路) 34d オフセット付加
回路 34i 一致回路 35 位相比較器(位
相同期回路) 36 分周器 37 LPF(位相同
期回路) 38 DAC(位相同
期回路) 39 VCO(位相同
期回路) 41 カウンタ(位相
同期回路)
Claims (2)
- 【請求項1】 信号を送信側クロックに基づいて符号化
し、かつ該送信側クロックのカウント値を表す時刻参照
信号を該符号化された信号に所定の頻度で付加して伝送
路に時系列的に送出するエンコーダと、前記時刻参照信
号から生成された受信側クロックに基づいて前記信号を
復号するデコーダとを備えた信号伝送システムに設けら
れ、前記時刻参照信号を用いて前記送信側クロックと同
一周波数の前記受信側クロックを前記時刻参照信号の到
着時刻に基づいて生成されたタイミングパルスに同期し
て生成して前記デコーダに与える位相同期回路を有した
クロック生成装置において、 前記受信側クロックをカウントしてカウント値を生成す
るカウンタと、 連続するN個(N;正の整数)の前記時刻参照信号の到
着時刻毎に前記受信側クロックのN個のカウント値を取
り込み、該N個のカウント値の平均値を算出する平均化
回路と、 前記平均化回路における前記平均値の算出に要した処理
時間に対応したオフセット値を前記時刻参照信号から求
め、該平均値に付加して補正値を出力するオフセット付
加回路と、 前記補正値と前記受信側クロックのカウント値とが一致
した時に補正パルスを出力する一致回路と、 前記補正パルスのパルス数を1/Nに間引くことによっ
て前記タイミングパルスを生成する分周器とを、 備えたことを特徴とするクロック生成装置。 - 【請求項2】 信号を送信側クロックに基づいて符号化
し、かつ該送信側クロックのカウント値を表す時刻参照
信号を該符号化された信号に所定の頻度で付加して伝送
路に時系列的に送出するエンコーダと、前記時刻参照信
号から生成された受信側クロックに基づいて前記信号を
復号するデコーダとを備えた信号伝送システムに設けら
れ、前記時刻参照信号を用いて前記送信側クロックと同
一周波数の前記受信側クロックを前記時刻参照信号の到
着時刻に基づいて生成されたタイミングパルスに同期し
て生成して前記デコーダに与える位相同期回路を有した
クロック生成装置において、 外部から供給されたクロックをカウントしてカウント値
を生成するカウンタと、 連続するN個(N;正の整数)の前記時刻参照信号の到
着時刻毎に前記外部から供給されたクロックのN個のカ
ウント値を取り込み、該N個のカウント値の平均値を求
める平均化回路と、 前記平均化回路における前記平均値の算出に要した処理
時間に対応したオフセット値を前記時刻参照信号から求
め、該平均値に付加して補正値を出力するオフセット付
加回路と、 前記補正値と前記外部から供給されたクロックのカウン
ト値とが一致した時に前記タイミングパルスを出力する
一致回路とを、 備えたことを特徴とするクロック生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17808196A JPH1022987A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | クロック生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17808196A JPH1022987A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | クロック生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1022987A true JPH1022987A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16042298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17808196A Withdrawn JPH1022987A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | クロック生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1022987A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010279400A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Hoya Corp | 内視鏡用処置具 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17808196A patent/JPH1022987A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010279400A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Hoya Corp | 内視鏡用処置具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |