JPH11298462A - 伝送路クロック再生回路 - Google Patents

伝送路クロック再生回路

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JPH11298462A
JPH11298462A JP10095612A JP9561298A JPH11298462A JP H11298462 A JPH11298462 A JP H11298462A JP 10095612 A JP10095612 A JP 10095612A JP 9561298 A JP9561298 A JP 9561298A JP H11298462 A JPH11298462 A JP H11298462A
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clock
line clock
transmission
frequency
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による再生周波数及びクロック位相
シフトが発生することなく、引き込みを高速にかつ正確
に行い、雑音の影響を受けずに高精度で高安定に伝送路
クロックを再生可能な伝送路クロック再生回路を提供す
る。 【解決手段】 スタッフ分離回路2は周期Tでのスタッ
フ情報から送信側伝送路クロック周波数情NLsを求め
る。減算器41は送信側周波数情報NLsとカウンタ4
7から得られる周期Tでの再生伝送路クロック周波数情
報NLrとを減算して誤差信号Δを得る。角速度補正回
路42は誤差信号Δを基に、基本クロックの周期におけ
る再生伝送路クロックの角速度を補正する。位相角発生
回路43は基本クロック毎に位相角を積分し、再生伝送
路クロック信号の位相角を得る。伝送路クロック発生器
44は位相角から矩形波の伝送路クロックを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送路クロック再生
回路に関し、特に非同期系網らおけるデータ伝送装置の
受信側での伝送路クロックの再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ信号を標本化して符号化伝
送するテレビ符号化伝送装置においては、受信側で画像
信号を再生するために、標本化クロックを再生する必要
がある。この標本化クロックの再生の方法には伝送路ク
ロックを標本化クロックに同期させる方法や、伝送路ク
ロックと標本化クロックとの相対周波数情報を伝送し、
受信側でこれを基に再生する方法がある。
【0003】伝送路クロックを標本化クロックに同期さ
せる場合には、伝送路クロックFLと標本化クロックF
Sとの比例関係が[FL=N/M×FS]で同期させた
時に、受信側で伝送路クロックFLをN分周した信号と
標本化クロックFSをM分周した信号とを位相比較し、
その比較差分信号でVCXO(voltage−con
trolled crystal oscillato
r:電圧制御発振器)を制御して[FS=N/M×F
L]の標本化クロックを再生する。
【0004】相対周波数情報Nsを伝送する場合には、
特開昭54−51305号公報や特開昭63−2344
54号公報に開示されているように、一定周期毎に、標
本化クロックFSと伝送路クロックFLとの周波数のカ
ウントの周波数比を相対周波数情報Nsとして求めて受
信側に伝送する。
【0005】例えば、伝送路クロックFLの1/Nの周
期毎の標本化クロックFSのクロックカウント数を相対
周波数情報Nsとして送る。受信側でも再生標本化クロ
ックと伝送路クロックFLとの相対周波数情報として、
伝送路クロックFLの1/Nの周期毎に再生標本化クロ
ックのカウント数を受信側の相対周波数情報Nrとして
求める。
【0006】これら相対周波数情報の差分信号Δ=Ns
−Nrの値を求め、これによって受信側の再生標本化ク
ロック用VCXOの発信周波数を制御する。差分信号Δ
はディジタルフィルタを経てD/A(ディジタル/アナ
ログ)変換されてアナログの制御電圧の信号としてVC
XOへ加えられて発振周波数が制御され、それに応じて
受信側の相対周波数情報Nrが変化することになり、こ
の一連のフィードバック制御によって、最終的には差分
信号が0となるところに収束するようになり、送信側標
本化クロックと再生標本化クロックとの周波数が一致す
るようになる。
【0007】ここで、150M(155.52Mbp
s)で符号化された信号が途中で非同期の周波数でNN
I(ネットワーク・ネットワーク・インタフェース)の
600Mのネットワーク伝送路に多重されて送られ、受
信側の手前で600Mから150Mに分離されて伝送さ
れ、復号化装置に供給されて画像信号を復号する場合、
図8〜図11に示す各回路で処理されることとなる。
【0008】図8は画像信号を150Mで符号化して送
信する装置の構成を示しており、その装置はA/D(ア
ナログ/ディジタル)変換器71と、多重化回路72
と、標本化クロック発生回路(FS)73と、カウンタ
74と、1/N分周回路75と、伝送路クロック発生回
路(FLs)76とから構成されている。
【0009】図9は非同期で150Mを600Mの網伝
送路に多重して伝送し、受信側で分離して150Mに戻
す600Mの網伝送の構成を示しており、その網伝送の
装置はNNI網伝送多重装置(600M−T)81と、
NNI網伝送分離装置(600M−R)82と、NNI
網伝送路クロック発生回路(FLn)83とから構成さ
れている。
【0010】図10は画像の受信装置の構成を示し、こ
の受信装置で網伝送路クロックから送信側伝送路クロッ
クが再生される。図において、この受信装置はスタッフ
分離回路91と、バッファメモリ92と、網伝送路クロ
ック再生回路(FLn再生)93と、伝送路クロック再
生回路(FLs再生)94とから構成されている。
【0011】図11は周波数情報を得て標本化クロック
を再生して画像信号を再生する復号化装置の構成を示し
ており、その復号化装置は分離回路101と、D/A
(ディジタル/アナログ)変換器102と、標本化クロ
ック(FS)再生回路110とから構成されている。こ
こで、標本化クロック(FS)再生回路110は減算器
103と、ディジタルフィルタ104と、D/A変換回
路105と、伝送路クロック分配回路(FLs)106
と、1/N分周回路107と、カウンタ108と、VC
XO109とを備えている。
【0012】図9に示すNNI網伝送多重装置81等に
よって、150Mの伝送信号が伝送路網の途中で、非同
期の周波数でNNIの伝送路クロックに乗り換えが行わ
れると、送信側150Mのクロック周波数とNNIの伝
送路の150Mのクロック周波数とが異なるため、8K
のフレーム毎のデータ数が両者で一致せず、次第にずれ
るので、過不足のデータはスタッフ多重を行って調整が
行われる。
【0013】8Kのフレームは制御領域(オーバヘッ
ド:OH)とデータ領域とからなり、制御領域(オーバ
ヘッド領域)の中にスタッフ多重を取り扱う領域が設け
られている。
【0014】受信側ではスタッフ情報を見ることによっ
て有効なデータを取り出すことができるため、受信側に
送信側のデータが正しく送られることになる。しかしな
がら、非同期の150Mの伝送路クロックFLsで送信
が行われると、NNIを経由した伝送路クロックはDC
S(Digital Clock Supply)等の
網基準周波数に同期した伝送路クロックFLnであるた
め、受信側の復号化装置で再生される伝送路クロックも
伝送路クロックFLnとなり、送信側の伝送路クロック
FLsとは周波数が異なっている。そのため、上述の相
対周波数情報の方法を用いて、そのまま画像の標本化ク
ロックを再生することができない。
【0015】したがって、送信側と同じ周波数の伝送路
クロックFLsを受信側で再生する必要がある。この場
合にはスタッフ情報によってデータが加算または減算さ
れていることがわかるので、スタッフ情報を用いて送信
側伝送路クロックを再生する。
【0016】155.52Mで画像信号を符号化伝送す
る時、符号化データは8Kの伝送フレームにデータが多
重化されて伝送される。8Kのフレームは270×9
(2430)のブロックで構成され、制御信号部(オー
バヘッド:OH)が9×9、データ部(ペイロード)が
261×9となっており、ぺイロードにデータが多重化
されことよって、伝送速度の29/30(約97%)が
データ伝送に使用されることになる。
【0017】言い換えると、1データは伝送路クロック
の30/29クロックに相当することになる。送信側伝
送路クロックと伝送路網のクロックとが非同期の場合に
は、NNI多重の時に周波数のずれに応じてデータ数の
過不足が生じるので、そのデータの過不足はオーバヘッ
ド部の中のスタッフ情報領域とスタッフデータ領域とに
書込むことによってスタッフ多重化が行われる。
【0018】NNI多重のスタッフ部ではデータの変動
の調整のため、入力側でバッファメモリを有しており、
スタッフは周波数のずれに応じて周期的にスタッフが行
われるのではなくて、バッファメモリの蓄積量に応じて
スタッフィングが行われる。
【0019】したがって、入力側(送信側)の8Kフレ
ームと多重側(受信側)の8Kフレームとの両者のオー
バヘッドの相対位置は送信装置の伝送路クロックFLs
とNNIの150Mの伝送路クロックFLnとの周波数
の差の大きさに応じた早さでシフトしていくことにな
る。
【0020】NNIの網側がオーバヘッドに相当する時
にはスタッフ処理が行えないので、バッファメモリでは
この前後で蓄積量が大きく変化することになり、スタッ
フ量の変動周期はオーバヘッドの相対シフトの周期に依
存して大きなジッタを有することになる。
【0021】受信側ではスタッフィングに応じてVCX
Oの周波数を制御して送信側の伝送路クロックを再生す
る。スタッフィングが無い場合は受信側の伝送路クロッ
クに一致する。+1データの正のスタッフがあれば、デ
ータが余分に送られてきていることから、再生伝送路ク
ロックの周波数は8Kの周期で30/29クロックだけ
大きくなるようにVCXOを制御する。−1データの負
のスタッフがある場合は、再生伝送路クロックの周波数
は8Kの周期で30/29クロックだけ低くなるように
VCXOを制御する。
【0022】実際のNNIのスタッフ多重では3ワード
が、すなわち24ビットが1回のスタッフで行われるの
で、8K周期での1回の補正は±24×30/29クロ
ックの数だけVCXOの制御が必要となる。オーバヘッ
ド部に相当する時は、9ワードの期間、スタッフが行え
ないので、合計12ワードがスタッフジッタの変化量と
して現れる。
【0023】図10に示す受信側ブロックでは受信した
光の伝送路信号から伝送路クロックFLnを再生する。
スタッフ分離回路91ではスタッフ情報とスタッフデー
タとを分離し、スタッフデータは伝送データと併せて書
込みデータとし、書込みクロックとともにバッファメモ
リ92ヘ送られる。伝送路クロック再生回路94ではス
タッフ分離回路91から送られるスタッフ情報と網伝送
路クロック再生回路93の伝送路クロックFLnとか
ら、安定した送信側の伝送路クロックFLsを再生す
る。バッファメモリ92からは再生した伝送路クロック
FLsでデータが読出される。伝送路クロック再生回路
94は図11に示す受信ブロックの標本化クロック再生
回路110と同様に構成されている。
【0024】VCXOを構成する場合、155.54M
は周波数が高いので、分周した値、例えば1/8の1
9.44Mをワードクロックとして発生するようにす
る。ワードクロックの場合のスタッフ情報の変動は、周
期毎のクロック数の大きさが12ワードの変動、すなわ
ちジッタとして現れるので、この大きなジッタ吸収を十
分考慮し、かつ引き込み時間や安定性、及び温度依存性
も併せて考慮してPLL(Phase Locked
Loop)の時定数を決める必要がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の伝送路
クロックの再生方法では、スタッフ情報を用いてVCX
Oを制御する場合、上記の相対周波数情報を用いる標本
化クロック再生方法によって、標本化周波数情報の代わ
りに、スタッフ情報を用いてVCXOを制御し、送信側
と同じ周波数の伝送路クロックを再生する構成となって
いる。
【0026】この場合、スタッフ情報が等間隔で発生し
ないことや、1回のスタッフで発生する制御量が大きい
こと、及び長周期のスタッフジッタを有すること等のた
め、スタッフ情報に比例した制御を行うと、再生した周
波数はスタッフのジッタを持つことになる。
【0027】したがって、この伝送路クロックを基準に
して再生される標本化クロックもスタッフジッタを有す
ることになるため、再生した画像信号にジッタが現れ、
再生画像の品質が大きく劣化するという問題がある。
【0028】ジッタの周期は伝送路クロックの周波数の
ずれが1ppmの場合、10数秒の長周期ジッタがあら
われ、0.1ppmのずれの場合はさらに10倍程度の
長周期ジッタとなる。
【0029】また、スタッフ情報のジッタの変化量の大
きさはオーバヘッドのところで9ワード分データ領域が
ジャンプすることで発生し、最悪で3ワード×(3+
1)=12ワードの大きさと推定される。すなわち、ス
タッフ情報の制御量は通常、19.44Mの周波数のク
ロックに対して1〜3ワードの大きさであるが、オーバ
ヘッド区間のスタッフ情報蓄積によって短期的に12ワ
ードの制御値を発生することがある。
【0030】一方、受信側でスタッフィングされてきた
データを再生してクロックで読出すのに、一旦平滑化す
るためにバッファメモリが必要であるが、このバッファ
メモリの容量はデータの遅延時間及び遅延時間の変動の
制限があることから、あまり大きくはできない。
【0031】これらの制約を満たして安定度の高い伝送
路クロックを再生するには、短時間での引き込み及び引
き込み後に高安定度のクロックを再生する回路を構成す
る必要がある。
【0032】しかしながら、従来のクロック発生回路で
はVCXOの制御ループの伝達特性が、VCXOの制御
電圧対発振周波数特性や回路素子の偏差、及び温度変化
や経年変化があること、しかも応答時間がかることか
ら、高速に引き込みを行うための最短な伝達特性にしよ
うとしても系が不安定になるため、マージンを見たパラ
メータに設定する必要があり、引き込み時間を高速にす
ることができないという問題がある。
【0033】また、バッファメモリを小さくするために
は制御信号に対して正確にVCXOが追従する必要があ
るが、VCXOの制御ループの伝達特性にばらつきがあ
るため、正確な制御が行えず、ばらつきを考慮してバッ
ファメモリを大きくしておく必要がある。
【0034】さらに、周波数の制御は引き込み時間を早
くするために0.1秒に1回程度の制御が必要となる
が、この場合、1クロックの誤差は1/(19.44M
×0.1)=0.5ppmに相当することから、系の利
得が1の場合、クロックの差分信号によるVCXOの周
波数制御の精度は0.5ppmとなり、制御の精度が粗
くなるし、系の不安定から1より十分小さくしておく必
要がある。
【0035】系を安定にしかつ、高い精度の制御にする
ために、利得を1/100とすると、1クロックの差分
で0.5ppm/100=0.005ppmの精度の制
御が行えることになるが、1クロックの誤差の補正が残
留誤差に対して1/100ずつしか補正されないため、
少数点以下の精度が正しく演算されたとしても、100
回(10秒)で約0.366に、300回で0.05に
漸近的に収束していくため、引き込み時間がかかる。
【0036】量子化がある場合には演算の不感帯があ
り、収束しにくくなる場合がある。利得を小さくして制
御すると、直線的に周波数補正がされるのでなく、漸近
的になされることになり、収束時間がかかるという問題
がある。また、引き込みに時間がかかることから、バッ
ファメモリを大きくしないとオーバフローしてデータの
欠落が生じるという問題がある。
【0037】さらに、VCXOは制御電圧対発振周波数
特性に温度依存性を有しており、同じ発振周波数でも、
周囲温度に依存して制御電圧が異なる。したがって、温
度変化があると、温度が安定するまで一定の周波数を発
信するために、制御電圧を変化追従させる必要があり、
この変化追従の補正の制御信号を発生するために、クロ
ックの位相がシフトしていくという問題がある。
【0038】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、温度変化による再生周波数及びクロック位相シフ
トが発生することなく、引き込みを高速にかつ正確に行
うことができ、雑音の影響を受けずに高精度で高安定に
伝送路クロックを再生することができる伝送路クロック
再生回路を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明による伝送路クロ
ック再生回路は、網伝送路を通して信号を非同期で伝送
する装置の受信側において送信側と同じ伝送路クロック
を再生する伝送路クロック再生回路であって、前記送信
側でスタッフ多重処理された情報から1フレーム周期に
おける送信側伝送路クロック数を求める手段と、前記1
フレーム周期における再生伝送路クロック数を求める手
段と、前記送信側伝送路クロック数及び前記再生伝送路
クロック数の差分を求める手段と、その差分に応じて基
本クロック周期毎における前記伝送路クロック毎の角速
度の値を補正する手段と、補正した角速度を前記基本ク
ロック周期毎に積分して位相角を得る手段と、その位相
角から伝送路クロックを再生する手段と、前記基本クロ
ックを発生する手段とを備えている。
【0040】すなわち、本発明の伝送路クロック再生回
路は、スタッフ情報から送信側伝送路クロックの周波数
情報NLsを得る手段と、NNI伝送路クロックの1/
Nの周期Tで再生伝送路クロックをカウントして再生ク
ロックの周波数情報NLrを得る手段と、送信側周波数
情報NLsと受信側周波数情報NLrとの差分信号Δを
求める手段と、差分信号から基本周期毎の伝送路クロッ
クの角速度を得る手段と、基本クロック周期毎に伝送路
クロックの角速度を加算して位相角を得る手段と、位相
角から送信側伝送路クロックを再生する手段と、送信側
伝送路クロックFLsとNNI伝送路クロックFLnと
から受信側の周波数情報NLrを得る手段とを備えてい
る。
【0041】より精度を高くするためには、NNIのス
タッフ情報をみて適応的に角速度の大きさを制御する。
スタッフ情報を平均化することや、スタッフ情報の振れ
変動(ジッタ)に対しては応答の感度を鈍く、またはほ
とんど追従しないようにして再生クロックの安定度を高
め、スタッフ情報の平均値の変化に対しては素早く応答
して引き込み時間を短縮する制御を行う。
【0042】上記の構成による伝送路クロック再生回路
において、スタッフ情報を基に送信側伝送路クロックの
周波数情報NLsが得られる。NNI伝送路クロックを
分周(1/N)した一定周期(T)での再生伝送路クロ
ックをカウントし、再生クロック周波数情報NLrが得
られる。
【0043】この両者の差分の信号Δ=NLs−NLr
が得られる。本来、カウント周期TでNLsの値がカウ
ントされるべきところが、差信号Δだけ多くカウントさ
れた場合には、再生標本化クロックの周波数がΔ/NL
sだけ低いことになるので、この値を基に周波数を高く
するため、角速度の値をΔωだけ大きくする。
【0044】位相角発生器は角速度が大きくなっただけ
高い周波数を発生し、次のカウント周期で、受信側の周
波数情報のカウント値として角速度の補正値Δωだけ高
い周波数が発生され、誤差Δに対する角速度の補正値Δ
ωの割合を適応的に変える。
【0045】高速引き込みの時にはほぼ1の利得で補正
する。安定状態では利得を非常に小さくする。引き込み
時には利得を1にすると、1カウント周期後には誤差信
号が補正されてちょうど0となり、送信側と一致した周
波数に引き込むことになり、引き込み時間は非常に短く
なる。
【0046】すなわち、VCXOを用いないで、ディジ
タルの位相角から標本クロックを得るため、誤差信号か
ら正確に周波数補正が行われ、カウント周期毎に補正さ
れた角速度に応じて補正された周波数の伝送路クロック
が再生される。
【0047】本発明はディジタル処理であるので、スタ
ッフ情報を平均化して高い精度で制御を行えば、制御信
号値に応じて正しく再生周波数の補正が行われ、また発
生する周波数は角速度値が一定ならば温度変動に依存せ
ずに一定に保たれる。
【0048】つまり、本発明の構成においては制御周期
毎に正確に周波数の補正を行うことができるため、フィ
ードバックループの利得を1にすれば、次の制御周期で
は正しく補正された周波数の標本化クロックを得ること
ができ、高速引き込みが可能となる。
【0049】また、本発明はディジタル処理であるの
で、温度依存性が無く、雑音による制御系への影響もな
く、誤差信号による制御補正を高精度で正しく行うこと
ができ、温度依存による再生伝送路クロックの位相シフ
トも発生しない。
【0050】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によ
る伝送路クロック再生回路の構成を示すブロック図であ
る。図において、伝送路クロック再生回路4は減算器4
1と、角速度補正回路42と、位相角発生回路43と、
伝送路クロック発生器44と、NNI網伝送路クロック
発生回路(FLn)45と、1/N分周回路46と、カ
ウンタ47と、基本クロック発生器48とから構成され
ている。
【0051】155.52Mbpsの光で送られてきた
信号は、O/E(光/電気)変換器1で電気信号に変換
されるとともに、155.54Mの伝送路クロックFL
が再生され、電気信号はスタッフ分離回路2へ供給さ
れ、伝送路クロックFLはNNI網伝送路クロック発生
回路45及び基本クロック発生器48に供給される。
【0052】NNI網伝送路クロック発生回路45では
伝送路クロックFLを1/8に分周して19.44Mの
ワードクロックを発生し、そのワードクロックをスタッ
フ分離回路2及び1/N分周回路46に供給する。
【0053】1/N分周回路46ではそのワードクロッ
クを1/2430に分周し、8Kのフレーム周期Tを得
る。基本クロック発生器48では155.52Mを1/
2分周して77.76Mの基本クロックを発生し、その
基本クロックを位相角発生回路43に供給する。
【0054】スタッフ分離回路2では周期Tでのスタッ
フ情報から送信側伝送路クロック周波数情報NLsを求
めて減算器41へ送る。減算器41は送信側周波数情報
NLsとカウンタ47から得られる周期Tでの再生伝送
路クロック周波数情報NLrとを減算して誤差信号Δを
得て、角速度補正回路42へ供給する。
【0055】角速度補正回路42では誤差信号Δを基
に、基本クロックの周期における再生伝送路クロックの
角速度を補正し、補正した角速度を位相角発生回路43
に供給する。基本クロックが77.76Mで、送信側伝
送路クロックが約19.44Mであるので、角速度は9
0度に補正が加えられることになる。角速度の補正は誤
差信号Δが正の時に角速度を増加するように、誤差信号
Δが負の時に角速度が減少するように補正される。
【0056】位相角発生回路43は基本クロック毎に位
相角を積分し、再生伝送路クロック信号の位相角を得
る。伝送路クロック発生器44は位相角信号の上位10
ビットから、10ビットのPCM(Pulse Cod
e Modulation)の正弦波を求め、10ビッ
トをD/A(ディジタル/アナログ)変換してアナログ
の正弦波を求め、これを波形整形して矩形波の伝送路ク
ロックを得る。
【0057】角速度補正回路42の角速度のビット数の
精度は発生するクロックの周波数の制御の精度に依存す
る。0.001ppmの精度では、30ビットの精度が
必要となる。VCXOを用いる場合とは異なり、周辺の
雑音の影響を受けないので、高い精度にすればそれだけ
の精度で制御を行うことができる。
【0058】伝送路クロック発生器44では位相角の上
位10ビット程度があればよいので、位相角発生回路4
3では30ビットで位相角の積分を行う必要はなく、上
位10ビットのLSB(Least Signific
ant Bit)に桁上げがある時のみ加算処理を行う
等の処理の簡略化が可能である。
【0059】他の構成として、位相角発生回路43は角
速度ωを基準クロック毎に積分して位相角θを得て出力
するが、その場合には30ビットの精度で積分を行う。
この時、30ビットの上位にオーバフローした値は36
0度を越えた値なので捨てることとなる。
【0060】基準クロックが77.76Mのクロック周
期であり、30ビットの積分を行うには高速の素子が必
要となるが、8相に展開して9.72Mのクロックで積
分を行い、各積分値を77.76Mで選択して切り替え
る構成にすれば、積分は通常の素子で構成することがで
きる。補正の最小精度が0.001ppmの精度でも、
8K周期毎に角速度のLSBに1の補正が加算される
と、1秒後には8ppmの周波数の変動がおきる。
【0061】周波数情報NLsの精度が高くない場合に
おいて、本発明の構成で角速度の補正値を大きくして追
従性を良くしようとすると、スタッフジッタの影響をそ
のまま受けて、再生伝送路クロックにジッタがそのまま
発生してしまう。これを改善する方法としては周波数情
報の精度を平均化することによって高めるように構成す
る方法がある。
【0062】図2は図1の伝送路クロック発生器44の
構成例を示すブロック図である。図において、伝送路ク
ロック発生器44は正弦波テーブル44aと、D/A変
換器44bと、矩形波回路44cとから構成されてい
る。
【0063】正弦波テーブル44aは10ビットの位相
角に対するPCMの正弦波を発生するROM(リード専
用メモリ)で、10ビットの位相角に対する10ビット
の正弦波信号を出力する。
【0064】D/A回路44bはPCM値をアナログの
正弦波信号に変換し、矩形波回路44cは正弦波信号を
矩形波信号に変換し、送信側の伝送路クロックを再生し
て出力する。得られた再生伝送路クロックはバッファメ
モリ3及び次段の回路に供給される。
【0065】図3は図1の伝送路クロック発生器44の
他の構成例を示すブロック図である。図において、伝送
路クロック発生器44の他の構成例ではクロック波形発
生器44dと、D/A変換器44bと、タンク回路44
eと、矩形波回路44cとから構成されている。
【0066】上記の他の構成例は伝送路クロック発生器
44の回路を簡単にする方法であり、正弦波テーブル4
4a及びD/A変換器44bのビット数を少なくし、得
られた荒い精度の標本化クロック信号をQが高いタンク
回路44eまたはBPF(Band−Pass Fil
ter)を通過させ、精度の高いクロックを得る方法で
ある。
【0067】図4は図3のクロック波形発生器44dの
構成を示すブロック図である。図において、クロック波
形発生器44dは図4に示す正弦波テーブル44aの代
わりに用いる回路であり、判定回路11と、N/4−i
演算回路12と、N−i演算回路13と、切替器14と
から構成されている。
【0068】標本化クロックに用いる位相角の精度を3
〜4ビットにして、ROMによる正弦波テーブル44a
を用いずに、クロック波形発生器44dを用いる。この
場合、位相角からPCM値の正弦波を求める代わりに、
演算によってPCM値の三角波を得る。
【0069】nビットの信号は信号値iが0〜N−1
(N=2のn乗)の値をとる。三角波の出力信号Yは位
相角の信号の上位nビットの信号値iから判定回路51
で判定し、iの範囲によってそのままの出力、N/4−
i演算回路12の出力またはi−N演算回路13の出力
のいずれかを切替器14で選択して出力する。
【0070】判定回路11の判定は、 切替器14の出力 : 判定回路11の判定条件 Y=i : i<N/4の場合、切替回路入力A選択 Y=N/4−i : N/4<i<3N/4の場合、 切替回路入力B選択 Y=i−N : 3N/4<i<Nの場合、 切替回路入力C選択 となる。
【0071】例えば、n=3の場合、i=0〜7で変化
する時に、Yの値は0,1,2,1,0,−1,−2,
−1,0のPCM値をとる。この三角波形の信号を近似
的に正弦波の代わりに用いることができる。3ビットの
信号であれば、D/A変換も簡単に行うことが可能であ
る。
【0072】次に、図1に示すカウンタ47の動作につ
いて説明する。周期Tにおける再生伝送路クロックFL
rの数を位相角からカウントし、カウンタ47はフリー
カウントして周期毎の差分値から再生クロックの周波数
情報を得る。
【0073】位相角の上位3ビットが000〜111の
間で変化するが、111から000に変化した時、すな
わち360度、言い換えると0度を越えた時にカウンタ
47を1増加させてカウントを行う。
【0074】整数のカウント値及び小数点以下3ビット
の位相角の信号値は周期T毎に標本化され、前回との差
を演算して、周期Tでのカウント値を求め、再生クロッ
クの周波数情報NLrとして減算器41に供給される。
【0075】1/N分周回路46は伝送路クロックFL
(155.52M)を8×2430分周して8Kの周期
が得られるが、元々伝送路クロックの変動は少ないこと
から、周期をもう少し長くして制御信号の精度を高くす
るように、例えばさらに512分周して、約0.064
秒(15.6Hz)の周期Tを得るようにして、この周
期で角速度の補正制御することもできる。この時、周波
数情報はその期間を積分したカウント値とする必要があ
る。
【0076】図5は図1のクロック再生回路4の動作を
示すタイミングチャートである。図において、(a)は
基本クロック発生器48から発生する基本クロック信号
を示し、(b)はカウンタ47でカウントされる周期を
示し、その周期はn番目の次にn+1番目となる。
【0077】(c)は角速度補正回路42での補正値を
示す。切り替わり目ではn番目の周期でのカウント値
(受信側周波数情報)と送信側から送られてきたカウン
ト値(送信側周波数情報)との差分値Δが演算され、そ
の演算値が角速度補正回路42に送られて角速度ωの補
正値Δωが加算される。つまり、n番目のカウント周期
では「0」とすると、n+1番目のカウント周期では
「Δω」となる。
【0078】(d)は角速度補正回路42の角速度出力
値を示す。基本クロック毎の角速度の値はn番目の周期
で角速度ωとすると、n+1番目の周期では角速度がω
+Δωとなる。
【0079】(e)は位相角発生回路43の位相角θを
示す。位相角発生回路43では角速度ωを積分して位相
角θを算出する。位相角θは0度から360度まで基本
クロック周期毎に角速度ωで単調に増加を繰り返す三角
波形となる。
【0080】(f)は伝送路クロック発生器44の正弦
波テーブル44aにおいて、基本クロック周期毎に位相
角θから得られる伝送路クロックの正弦波のPCM値を
示す。
【0081】(g)はPCM信号をD/A変換器44b
でアナログ信号に変換して得られる伝送路クロック周波
数の正弦波信号を示す。(h)は矩形波回路44cで正
弦波信号を矩形波のクロックに変換して得られる伝送路
クロックを示す。
【0082】(i)はクロックの番号を示す。i番目の
クロックは角速度がωで決まるクロック周期であるが、
カウント周期がn+1番目となるi+1番目のクロック
周期は角速度がω+Δωで決まる。つまり、本発明の一
実施例では角速度を制御することによって、クロックの
周期、すなわち周波数を正確に、かつ変更直後から直ぐ
に得ることができる。
【0083】図6は本発明の他の実施例による伝送路ク
ロック再生回路の構成を示すブロック図である。図にお
いて、本発明の他の実施例による伝送路クロック再生回
路5は送信側周波数情報を平均化する平均化回路51を
追加した以外は本発明の一実施例による伝送路クロック
再生回路4と同様の構成となっており、同一構成要素に
は同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は
本発明の一実施例と同様である。
【0084】平均化回路51はジッタの周期を軽減でき
る期間に渡って、周波数情報NLsの値を平均化し、平
均化した値を周波数情報として出力する。周波数情報の
平均化を行っていると、送信側周波数が本当に変化した
時には周波数追従が遅れるので、その場合には平均化を
行わないでそのまま周波数情報NLsの値を出力する。
【0085】スタッフによって周波数情報が変動する場
合には、変動値が周期性を持ち、周波数情報が変化す
る。例えば、+3,−1,−1,−1,または+12,
−3,−3,−3、−3(又は−1が12回)のように
変化する。
【0086】一方、送信側の周波数が本当に変化した時
には、周波数情報が一方に連続的に偏って発生する。伝
送路クロックは安定していることから符号変化が無く、
一方に偏って変動が発生した時には送信側伝送路クロッ
クの周波数が変動したとして平均化を行わないで、その
ままの周波数情報を用いて補正を行う。
【0087】図7は本発明の別の実施例による伝送路ク
ロック再生回路の構成を示すブロック図である。図にお
いて、本発明の別の実施例による伝送路クロック再生回
路6は制御回路61を追加した以外は本発明の他の実施
例による伝送路クロック再生回路5と同様の構成となっ
ており、同一構成要素には同一符号を付してある。ま
た、同一構成要素の動作は本発明の他の実施例と同様で
ある。
【0088】制御回路61では周波数情報が連続して増
加又は減少したり、スタッフの周期が変わったり、周波
数情報の平均値が増加又は減少したりすること等によっ
て、送信側伝送路クロックの周波数が変動したと判定し
た時に、高速引き込みが行えるように角速度補正回路4
1の制御を行う。すなわち、角速度の補正値としては誤
差信号によるフィードバック補正の利得が1、または利
得を十分大きくして高速引き込みが行われるように定め
る。
【0089】一方、スタッフの変動は繰り返されるの
で、これを基に補正の利得が1に比べて十分に小さくな
るように制御する。または、平均値がほぼ一定の場合に
はスタッフが定常的に行われていると判定し、スタッフ
ジッタにクロック周波数が追従して変動しないように、
周波数情報の平均値を用いて補正の利得が1に比べて十
分に小さくなるように制御する。
【0090】また、伝送路クロックの変動の制御におい
て、安定状態では急激な変化が通常起こらないので、誤
差信号Δがある程度大きい場合、角速度の補正をループ
利得が1になるのではなく、変化量が一定の割合になる
ように補正する。これによって、滑らかな周波数変動を
行うことができる。
【0091】これらの制御によって、引き込みを高速に
するとともに、スタッフのジッタの影響を受けないよう
にして、高精度に安定した伝送路クロックを再生するこ
とができる。
【0092】このように、スタッフ情報から送信側伝送
路クロックの周波数情報NLsを得て、NNI伝送路ク
ロックの1/Nの周期Tで再生伝送路クロックをカウン
トして再生クロックの周波数情報NLrを得て、これら
送信側周波数情報NLsと受信側周波数情報NLrとの
差分信号Δを求め、その差分信号Δから基本周期毎の伝
送路クロックの角速度を得るとともに、基本クロック周
期毎に伝送路クロックの角速度を加算して位相角を得
て、その位相角から送信側伝送路クロックを再生し、送
信側伝送路クロックFLsとNNI伝送路クロックFL
nとから受信側の周波数情報NLrを得ることによっ
て、ディジタルの位相角から標本クロックを得ることが
できる。これによって、誤差信号から正確に周波数補正
が行われ、カウント周期毎に補正された角速度に応じて
補正された周波数の伝送路クロックを再生することがで
きる。
【0093】上記の処理はディジタル処理であるので、
スタッフ情報を平均化して高い精度で制御を行えば、制
御信号値に応じて正しく再生周波数の補正が行われ、ま
た発生する周波数は角速度値が一定ならば温度変動に依
存せずに一定に保たれる。
【0094】つまり、制御周期毎に正確に周波数の補正
を行うことができるため、フィードバックループの利得
を1にすれば、次の制御周期では正しく補正された周波
数の標本化クロックを得ることができ、高速引き込みが
可能となる。
【0095】また、上記の処理はディジタル処理である
ので、温度依存性が無く、雑音による制御系への影響も
なく、誤差信号による制御補正を高精度で正しく行うこ
とができ、温度依存による再生伝送路クロックの位相シ
フトも発生しない。
【0096】上記の処理の精度をより高くするために
は、NNIのスタッフ情報をみて適応的に角速度の大き
さを制御する。スタッフ情報を平均化することや、スタ
ッフ情報の振れ変動(ジッタ)に対しては応答の感度を
鈍く、またはほとんど追従しないようにして再生クロッ
クの安定度を高め、スタッフ情報の平均値の変化に対し
ては素早く応答して引き込み時間を短縮する制御を行
う。
【0097】位相角発生器43は角速度が大きくなった
だけ高い周波数を発生し、次のカウント周期で、受信側
の周波数情報のカウント値として角速度の補正値Δωだ
け高い周波数が発生され、誤差Δに対する角速度の補正
値Δωの割合を適応的に変える。
【0098】高速引き込みの時にはほぼ1の利得で補正
する。安定状態では利得を非常に小さくする。引き込み
時には利得を1にすると、1カウント周期後には誤差信
号が補正されてちょうど0となり、送信側と一致した周
波数に引き込むことになり、引き込み時間は非常に短く
なる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、網
伝送路を通して信号を非同期で伝送する装置の受信側に
おいて送信側と同じ伝送路クロックを再生する伝送路ク
ロック再生回路で、送信側でスタッフ多重処理された情
報から1フレーム周期における送信側伝送路クロック数
を求め、1フレーム周期における再生伝送路クロック数
を求め、送信側伝送路クロック数及び再生伝送路クロッ
ク数の差分を求めるとともに、その差分に応じて基本ク
ロック周期毎における伝送路クロック毎の角速度の値を
補正し、補正した角速度を基本クロック周期毎に積分し
て位相角を得て、その位相角から伝送路クロックを再生
することによって、温度変化による再生周波数及びクロ
ック位相シフトが発生することなく、引き込みを高速に
かつ正確に行うことができ、雑音の影響を受けずに高精
度で高安定に伝送路クロックを再生することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による伝送路クロック再生回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の伝送路クロック発生器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1の伝送路クロック発生器の他の構成例を示
すブロック図である。
【図4】図3のクロック波形発生器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図1のクロック再生回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図6】本発明の他の実施例による伝送路クロック再生
回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の別の実施例による伝送路クロック再生
回路の構成を示すブロック図である。
【図8】画像信号を150Mで符号化して送信する装置
の構成を示す図である。
【図9】非同期で150Mを600Mの網伝送路に多重
して伝送し、受信側で分離して150Mに戻す600M
の網伝送の構成を示す図である。
【図10】画像の受信装置の構成を示す図である。
【図11】周波数情報を得て標本化クロックを再生して
画像信号を再生する復号化装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 O/E変換器 2 スタッフ分離回路 3 バッファメモリ 4,5,6 伝送路クロック再生回路 41 減算器 42 角速度補正回路 43 位相角発生回路 44 伝送路クロック発生器 45 NNI網伝送路クロック発生回路 46 1/N分周回路 47 カウンタ 48 基本クロック発生器 51 平均化回路 61 制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網伝送路を通して信号を非同期で伝送す
    る装置の受信側において送信側と同じ伝送路クロックを
    再生する伝送路クロック再生回路であって、前記送信側
    でスタッフ多重処理された情報から1フレーム周期にお
    ける送信側伝送路クロック数を求める手段と、前記1フ
    レーム周期における再生伝送路クロック数を求める手段
    と、前記送信側伝送路クロック数及び前記再生伝送路ク
    ロック数の差分を求める手段と、その差分に応じて基本
    クロック周期毎における前記伝送路クロック毎の角速度
    の値を補正する手段と、補正した角速度を前記基本クロ
    ック周期毎に積分して位相角を得る手段と、その位相角
    から伝送路クロックを再生する手段と、前記基本クロッ
    クを発生する手段とを有することを特徴とする伝送路ク
    ロック再生回路。
  2. 【請求項2】 前記送信側伝送路クロックを平均化する
    手段と、その平均化した値と前記送信側伝送路クロック
    の値とを適応的に切り替える手段とを含むことを特徴と
    する請求項1記載の伝送路クロック再生回路。
  3. 【請求項3】 前記送信側伝送路クロックを平均化する
    手段と、前記送信側伝送路クロックの値の変動に応じて
    前記角速度の補正値を適応的に可変する手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の伝送路クロック再生回
    路。
  4. 【請求項4】 前記位相角から伝送路クロックを再生す
    る手段は、前記位相角の信号の予め設定された所定ビッ
    トで三角波形を生成する手段と、その三角波形から伝送
    路クロックの周波数成分を抽出するタンク回路とを含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載
    の伝送路クロック再生回路。
  5. 【請求項5】 前記基本クロックは、前記送信側伝送路
    クロックを分周したクロックであることを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれか記載の伝送路クロック再
    生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009153027A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Fujitsu Ltd 伝送装置および位相同期基準周波数信号切り替え方法
JP2009290739A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Ntt Electornics Corp クロック偏差変化時の移動平均演算処理方法

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