JPH10228805A - 車輌用標識灯 - Google Patents

車輌用標識灯

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Publication number
JPH10228805A
JPH10228805A JP9043014A JP4301497A JPH10228805A JP H10228805 A JPH10228805 A JP H10228805A JP 9043014 A JP9043014 A JP 9043014A JP 4301497 A JP4301497 A JP 4301497A JP H10228805 A JPH10228805 A JP H10228805A
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JP
Japan
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curved surface
light
reflection surface
reflector
curved
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Application number
JP9043014A
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English (en)
Inventor
Kazunori Natsume
和典 夏目
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップリフレクタを備えた標識灯におい
て、非点灯時の見映えを優れたものとする。 【解決手段】 リフレクタの反射面16aを、縦縞状に
区分けされた複数の帯状セグメントの各々に反射面素子
16sを割り付けることにより構成する。各反射面素子
16sは、素子本体部Aおよびその光軸Ax側の端部か
ら前方側へ立ち上がる段差部Bからなる構成とする。点
灯時、素子本体部Aには、光源からの光が段差部Bの陰
になって入射しない影の部分Dが形成されるので、該部
分Dの外側縁と一致する位置Jを境に、その外側を第1
曲面部A1、その内側を第2曲面部A2で構成する。両
曲面部A1、A2は互いに滑らかに接続されるようにす
る。これにより、該反射面素子6sの配光機能を第1曲
面部A1で果たす一方、素子本体部Aに谷線等が形成さ
れないようにして、非点灯時、灯具正面視において観察
者に煩雑な印象を与えるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、リフレクタの反
射面に複数の反射面素子が形成された車輌用標識灯に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の車輌用標識灯においては、反射面
に複数の反射面素子が形成された、いわゆるステップリ
フレクタが多く採用されている。
【0003】このステップリフレクタは、一般に、図9
に示すように、その反射面6aが、該反射面6aを複数
のセグメントSG′に区分けするとともにこれら各セグ
メントSG′に反射面素子6sを割り付けることにより
構成されているが、その際、同図に示すように、上記各
反射面素子6sが、素子本体部A′と、この素子本体部
A′における上記リフレクタ6の光軸Ax′側の端部か
ら前方側へ立ち上がるようにして形成された段差部B′
とからなる構成のものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステップリフレクタ6においては、図10に示すよ
うに、点灯時、上記各反射面素子6sの素子本体部A′
に、上記光源バルブ2からの光が該反射面素子6sの段
差部B′の陰になって入射せずに影となる部分D′が形
成されるが、この影の部分D′は配光上無効部分とな
る。
【0005】これに対して、図11に示すように、上記
各反射面素子6sの素子本体部A′のうち上記影の部分
D′を避けるようにして曲面部A1′を形成し、この曲
面部A1′により該反射面素子6sが果たすべき配光機
能を果たすようにすることも考えられる。
【0006】ところが、このように上記各反射面素子6
sの素子本体部A′の一部に上記曲面部A1′を形成す
るようにした場合、上記各素子本体部A′における上記
曲面部A1′以外の部分A2′は、平面あるいは上記曲
面部A1′に比して曲率が極めて小さい曲面で構成され
たままであるので、上記曲面部A1′とそれ以外の部分
A2′とは不連続となり、両者間に上記段差部B′と平
行に延びる谷線Lが形成されることとなる。そして、非
点灯時に灯具を正面から観察したとき、図12に示すよ
うに、上記谷線Lが上記各素子本体部A′毎に見えるの
で、上記反射面6a全体としては、数多くの線Lが上記
段差部B′と交互に見えることとなり、観察者に対して
煩雑な印象を与えてしまい、灯具の見映えがあまり良く
ない、という問題がある。
【0007】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、ステップリフレクタを備えた標識灯
において、非点灯時の見映えを向上させることができる
車輌用標識灯を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、各反射面素
子の素子本体部の表面形状に工夫を施すことにより、上
記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、光源バルブと、この光源バルブからの光を前
方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、このリフ
レクタの前方に設けられたレンズと、を備えた車輌用標
識灯において、上記反射面が、該反射面を複数のセグメ
ントに区分けするとともにこれら各セグメントに反射面
素子を割り付けることにより構成されており、上記各反
射面素子が、素子本体部と、この素子本体部における上
記リフレクタの光軸側の端部から前方側へ立ち上がるよ
うにして形成された段差部とからなり、上記各反射面素
子の素子本体部が、該反射面素子の段差部の後端位置か
ら離れた位置に形成された第1曲面部と、この第1曲面
部に滑らかに接続されるようにして該第1曲面部および
上記段差部間に形成された第2曲面部とからなる、こと
を特徴とするものである。
【0010】上記「各セグメント」の具体的形状につい
ては特に限定されるものではなく、例えば、上記反射面
を格子状に区分けすることにより形成される矩形状のセ
グメント、上記反射面を縞状に区分けすることにより形
成される帯状のセグメント、上記反射面を同心状に区分
けすることにより形成されるループ状のセグメント等が
採用可能である。また、上記「各セグメント」の幅につ
いても特に限定されるものではなく、一定ピッチ、徐変
ピッチ、ランダムピッチ等、任意に設定可能である。
【0011】上記「第1曲面部」および「第2曲面部」
は、互いに滑らかに接続されるようにして形成された曲
面からなるものであれば、その具体的形状については特
に限定されるものではない。ここに「滑らかに接続され
る」とは、上記両曲面部が谷線あるいは稜線により不連
続な曲面になっていないことを意味するものである。
【0012】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る車輌用標識灯は、そのリフレクタの反射面が、該反
射面を複数のセグメントに区分けしてこれら各セグメン
トに反射面素子を割り付けることにより構成されるとと
もに、上記各反射面素子が、素子本体部と、この素子本
体部における上記リフレクタの光軸側の端部から前方側
へ立ち上がるようにして形成された段差部とからなって
いるので、点灯時、上記各反射面素子の素子本体部にお
ける上記段差部寄りの部分は、光源バルブからの光が該
反射面素子の段差部の陰になって入射せずに影となる。
【0013】この影の部分は配光上無効部分となるが、
本願発明においては、上記各反射面素子の素子本体部
が、該反射面素子の段差部の後端位置から離れた位置に
形成された第1曲面部と、この第1曲面部に滑らかに接
続されるようにして該第1曲面部および上記段差部間に
形成された第2曲面部とからなっているので、上記第1
曲面部を上記影の部分から外れた位置に設定するととも
に該第1曲面部の曲率を適当な大きさに設定すれば、該
反射面素子が果たすべき配光機能を上記第1曲面部によ
り果たすことができる。
【0014】その際、上記第1曲面部および上記第2曲
面部は互いに滑らかに接続されているので、上記素子本
体部に、上述したような段差部と平行に延びる谷線が形
成されることはなく、したがって、非点灯時に灯具を正
面から観察したとき、従来のように上記谷線が上記段差
部と交互に見えるために観察者に煩雑な印象を与えてし
まう、といった不具合が発生するのを未然に防止するこ
とができる。
【0015】したがって、本願発明によれば、ステップ
リフレクタを備えた標識灯において、非点灯時における
見映えを向上させることができる。
【0016】また、本願発明においては、上記第1曲面
部と上記第2曲面部とが滑らかに接続されているので、
次のような作用効果を得ることができる。
【0017】すなわち、仮に、上記第1曲面部と上記第
2曲面部とが滑らかに接続されていないとすると、図8
(b)に示すように、上記リフレクタの反射面にアルミ
蒸着等の表面処理を施す際、曲面部の段差部側の端部に
塗料等の表面処理剤の溜りが形成されてしまい、該曲面
部が果たすべき反射拡散機能が阻害されてしまうが、本
願発明においては、図8(a)に示すように、上記第1
曲面部と上記第2曲面部とが滑らかに接続されているの
で、上記表面処理剤の溜りが形成されてしまうおそれが
なく、したがって上記第1曲面部が果たすべき反射拡散
機能が阻害されてしまうのを未然に防止することができ
る。
【0018】上記本願発明の構成は、これを上記反射面
の全領域に対して適用してよいことはもちろんである
が、これを上記反射面の一部領域に対して適用するよう
にしてもよい。
【0019】本願発明において、上記「第1曲面部」お
よび「第2曲面部」の具体的形状が特に限定されるもの
でないことはすでに述べたとおりであるが、請求項2に
記載したように、上記第1曲面部の上記段差部と直交す
る方向の断面形状を凸状に設定するとともに、上記第2
曲面部の上記段差部と直交する方向の断面形状を凹状に
設定するようにすれば、上記第2曲面部と上記段差部と
の間のコーナ部を比較的大きい挟角に設定することがで
きるので、リフレクタ成形用の金型の製作が容易とな
り、また、上記リフレクタの反射面にアルミ蒸着等の表
面処理を施す際の上記コーナ部に対する被膜形成が容易
となる。
【0020】本願発明において、上記「各セグメント」
の具体的形状が特に限定されるものでないことはすでに
述べたとおりであるが、請求項3に記載したように、上
記各セグメントを、互いに略平行に延びる帯状セグメン
トからなる構成とし、かつ、上記レンズを、上記各セグ
メントが延びる方向と略直交する方向に延びる複数の帯
状のレンズステップが形成された構成とすれば、上記各
帯状セグメントに割り付けられた反射面素子からの反射
光を上記各レンズステップにより偏向あるいは拡散させ
ることができるので、灯具をキラキラした感じで光らせ
ることができる。
【0021】上記構成において、請求項4に記載したよ
うに、上記各反射面素子の素子本体部の第1曲面部を、
上記光軸を共通の軸線としかつ該光軸上の定点を共通の
焦点とする焦点距離が異なる複数の回転放物面の各々を
基準面として設定された曲面で構成するとともに、上記
各回転放物面の焦点距離を、上記光軸から遠い位置にあ
る反射面素子の基準面を構成する回転放物面ほど大きい
値に設定するようにすれば、リフレクタの光軸方向の寸
法が小さい値となるので灯具の薄型化を図ることができ
るが、このようにした場合には、上記各段差部が高くな
りやすいので、本願発明の構成を採用することが特に効
果的である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0023】図1は、本願発明の一実施形態に係る車輌
用標識灯を示す正面図であり、図2および3は、そのII
-II 線およびIII-III 線断面図である。
【0024】これらの図に示すように、本実施形態に係
る標識灯(灯具)10は、自動車の車体右側後端部に設
けられるテール&ストップランプであって、上下方向に
延びるフィラメント12aを有する光源バルブ12と、
この光源バルブ12をソケット14を介して支持すると
ともに、該光源バルブ12からの光を前方(灯具として
の前方であって車体としては後方、以下同様)へ向けて
左右方向に拡散反射させる反射面16aを有するリフレ
クタ16と、このリフレクタ16の前方に配置されると
ともに該リフレクタ16に固定されたレンズ18とを備
えてなり、左右方向に長い矩形の外形形状を有してい
る。
【0025】上記光源バルブ12は、その光軸Axbを
上記リフレクタ16の光軸Axに対して車幅方向外方側
にやや傾斜させるようにして、かつ、そのフィラメント
12aを上記光軸Ax上に位置させるようにして、上記
リフレクタ16に挿着されている。
【0026】上記レンズ18は、その右端部側が後退す
るよう左右方向に傾斜した表面形状を有しており、その
内面には複数のレンズステップ18sが形成されてい
る。これら各レンズステップ18sは、上下等ピッチで
左右方向に延びる凸状のシリンドリカルレンズステップ
からなっている。そして、これらレンズステップ18s
により、上記反射面16aからの反射光を上下方向に拡
散させながら透過させるようになっている。
【0027】図4は、上記標識灯10をそのレンズ18
を外して示す正面図である。
【0028】図示のように、上記リフレクタ16は、そ
の反射面16aの全域にわたって複数の反射面素子16
sが形成されてなっている。これら各反射面素子16s
は、縦縞状に区分けされた複数の帯状セグメントSGの
各々に割り付けられている。
【0029】灯具正面視における上記各帯状セグメント
SGの左右幅は、上記反射面16aの上記光軸Axの左
右いずれの領域においても、上記光軸Axから離れるに
従って徐々に狭くなるように設定されている。そして、
これら各帯状セグメントSGの各々に割り付けられた上
記各反射面素子16sは、素子本体部Aと、この素子本
体部Aにおける上記光軸Ax側の端部から前方側へ立ち
上がるようにして形成された段差部Bとで構成されてい
る。上記各素子本体部Aは、いわゆる多重放物面を基準
面とする左右拡散反射面素子として形成されている。
【0030】すなわち、図2のV 部詳細説明図である図
5に示すように、上記各素子本体部A16sは、上記光
軸Axを共通の軸線としかつ該光軸Axと上記光源バル
ブ12の光軸Axbとの交点(すなわち上記フィラメン
ト12aの位置)を共通の焦点とする焦点距離が異なる
複数の回転放物面の各々を基準面として設定された曲面
で構成されている。この曲面は、上下方向に延びるシリ
ンドリカル曲面で構成されている(これについては後に
詳述する)。
【0031】上記反射面16aの上記光軸Axの左右い
ずれの領域においても、上記各回転放物面P1、P2、
・・・の焦点距離f1、f2、・・・は、上記光軸Ax
から離れるに従って徐々に大きな値になるように設定さ
れている。そして、これにより、上記リフレクタ16の
薄型化を図りつつ、上記各反射面素子16sの素子本体
部Aによって上記光源バルブ12からの光を左右方向に
拡散反射させるようにしている。
【0032】上記各反射面素子16sの各段差部Bの上
記光軸Ax方向の高さは、左側反射領域(上記反射面1
6aにおいて上記光軸Axの左側に位置する領域)にお
いては、比較的低くかつ略同一高さであるが、右側反射
領域(上記反射面16aにおいて上記光軸Axの右側に
位置する領域)においては、比較的高くかつ上記光軸A
xから遠い位置にある段差部ほど低くなるように設定さ
れている。なお、これら各段差部Bの高さの調整は、上
記各回転放物面P1、P2、・・・の焦点距離f1、f
2、・・・の値を調整することによって行われる。
【0033】上述したように、上記各素子本体部Aは、
上下方向に延びるシリンドリカル曲面で構成されている
が、上記左側反射領域の各該素子本体部Aは断面凸状の
シリンドリカル曲面で構成されているのに対し、上記右
側反射領域の各該素子本体部Aは、上記光源バルブ12
からの光が上記段差部Bの陰になって入射しない影の部
分Dが形成されることから、断面波状のシリンドリカル
曲面で構成されている。
【0034】以下、上記右側反射領域の各反射面素子1
6sの素子本体部Aの構成について説明する。
【0035】図5に示すように、上記各素子本体部A
は、上記段差部Bの後端位置から離れた位置に形成され
た第1曲面部A1と、この第1曲面部A1に滑らかに接
続されるようにして該第1曲面部A1および上記段差部
B間に形成された第2曲面部A2とからなっている。上
記第1曲面部A1の水平断面形状(上記段差部Bと直交
する方向の断面形状)は凸状に設定されており、上記第
2曲面部A2の水平断面形状は凹状に設定されている。
【0036】上記第1曲面部A1と上記第2曲面部A2
との接続位置Jは、上記影の部分Dの外側縁と一致する
位置に設定されており、これにより上記第1曲面部A1
のみで所要の左右拡散反射を行うことができるようにし
ている。上記第1曲面部A1の曲率は上記左右拡散反射
角に応じて設定され、この第1曲面部A1の曲率に応じ
て上記第2曲面部の曲率が設定されるようになってい
る。これら第1曲面部A1および第2曲面部は、その両
端部が上記基準面上に位置するようにして設定された曲
率一定の円弧状断面で形成されている。
【0037】以上詳述したように、本実施形態に係る標
識灯10は、そのリフレクタ16の反射面16aが、縦
縞状に区分けされた複数の帯状セグメントSGの各々に
反射面素子16sを割り付けることにより構成されてい
るとともに、上記各反射面素子16sが、素子本体部A
と、この素子本体部Aにおける光軸Ax側の端部から前
方側へ立ち上がるようにして形成された段差部Bとから
なっているので、点灯時、上記各反射面素子16sの素
子本体部Aにおける上記段差部寄りの部分は、光源バル
ブ12からの光が該反射面素子16sの段差部Bの陰に
なって入射せずに影となる。
【0038】この影の部分Dは配光上無効部分となる
が、上記各段差部Bの高さが比較的高くなる上記反射面
16aの右側反射領域においては、上記各反射面素子1
6sの素子本体部Aは、上記影の部分Dの外側縁と一致
する位置Jを境に、その右側が断面凸状のシリンドリカ
ル曲面で構成された第1曲面部A1、その左側が断面凹
状のシリンドリカル曲面で構成された第2曲面部A2で
構成されているので、該反射面素子6sが果たすべき配
光機能を上記第1曲面部A1により果たすことができ
る。
【0039】また、上記両曲面部A1およびA2は互い
に滑らかに接続されているので、上記素子本体部Aに谷
線あるいは稜線が形成されることはなく、したがって、
非点灯時に灯具10を正面から観察したとき、従来のよ
うに谷線等が上記段差部Bと交互に見えるために観察者
に煩雑な印象を与えてしまう、といった不具合が発生す
るのを未然に防止することができる。
【0040】したがって、本実施形態によれば、ステッ
プリフレクタを備えた標識灯において、非点灯時におけ
る見映えを向上させることができる。
【0041】特に、本実施形態においては、上記第1曲
面部A1が断面凸状のシリンドリカル曲面、上記第2曲
面部A2が断面凹状のシリンドリカル曲面で構成されて
いるので、上記第2曲面部A2と上記段差部Bとの間の
コーナ部を比較的大きい挟角に設定することができ、こ
のため、リフレクタ成形用の金型の製作が容易となり、
また、上記リフレクタ16の反射面16aにアルミ蒸着
処理を施す際の上記コーナ部に対する被膜形成が容易と
なる。
【0042】また、本実施形態においては、上記各反射
面素子16sが縦縞状に区分けされた複数の帯状セグメ
ントSGに割り付けられており、上記レンズ18に左右
方向に延びる複数の帯状のレンズステップ18sが形成
されているので、上記各反射面素子からの左右拡散反射
光が上記各レンズステップ18sを透過して上下方向に
拡散することとなり、これにより灯具をキラキラした感
じで光らせることができる。
【0043】上記実施形態においては、上記各段差部B
の高さが比較的高い上記反射面16aの右側反射領域に
ついてのみ上記各素子本体部Aを断面波状のシリンドリ
カル曲面で構成し、上記各段差部Bの高さが比較的低く
配光性能への影響が小さい上記反射面16aの左側反射
領域については上記各素子本体部Aを断面凸状のシリン
ドリカル曲面で構成するようにしたが、上記左側反射領
域についても上記断面波状のシリンドリカル曲面を上記
各素子本体部Aに適用するようにしてよい。
【0044】また、上記実施形態においては、上記各素
子本体部Aを構成する第1曲面部A1と第2曲面部A2
との接続位置Jが、上記影の部分Dの外側縁と一致する
位置に設定されているが、該素子本体部Aが果たすべき
配光機能に大きな支障を来さない範囲内であれば、上記
影の部分Dの外側縁と一致する位置から多少ずれた位置
に設定するようにしてもよい。
【0045】さらに、上記実施形態においては、上記第
1曲面部A1および上記第2曲面部A2が、曲率一定の
円弧状断面で形成されているが、これに代えて、曲率が
徐変する変形円弧状断面で形成してもよい。
【0046】また、上記実施形態においては、上記第1
曲面部A1および上記第2曲面部A2のいずれも、その
両端部が上記基準面上に位置するようにして設定された
断面形状で形成されているが、図6に示すように、上記
第2曲面部A2については、その上記段差部B側の端部
を該段差部Bの途中位置あるいはその前端位置において
該段差部Bに接続されるような断面形状に設定するよう
にしてもよい。
【0047】このようにしても、上記第2曲面部A2は
配光機能に全く寄与しないことから問題がなく、一方、
このようにすることにより、リフレクタ成形用の金型の
製作および、上記反射面16aに対するアルミ蒸着処理
が一層容易となる。
【0048】その際、同図に示すように、上記第2曲面
部A2を上記段差部Bに滑らかに接続するようにすれ
ば、上記段差部Bの後端コーナ部の線が灯具正面視にお
いて現れないので、灯具正面視において観察者にスッキ
リした印象を与えることができる。
【0049】さらに、上記実施形態においては、上記第
1曲面部A1が断面凸状のシリンドリカル曲面、上記第
2曲面部A2が断面凹状のシリンドリカル曲面で構成さ
れているが、これとは逆に、図7に示すように、上記第
1曲面部A1を断面凹状のシリンドリカル曲面、上記第
2曲面部A2を断面凸状のシリンドリカル曲面で構成
し、これら両曲面部A1およびA2は互いに滑らかに接
続するようにしてもよく、このようにした場合において
も、上記素子本体部Aに谷線あるいは稜線が形成される
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車輌用標識灯を示
す正面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図1のIII-III 線断面図
【図4】上記実施形態の標識灯をそのレンズを外して示
す正面図
【図5】図2のV 部詳細説明図
【図6】上記実施形態の変形例を示す、図5と同様の図
【図7】上記実施形態の他の変形例を示す、図5と同様
の図
【図8】本願発明の作用を説明するための図
【図9】従来例を示す、リフレクタの斜視図
【図10】上記従来例の要部平断面図
【図11】他の従来例を示す、図10と同様の図
【図12】上記他の従来例を示す、図4と同様の図
【符号の説明】
10 標識灯(灯具) 12 光源バルブ 12a フィラメント 16 リフレクタ 16a 反射面 16s 反射面素子 18 レンズ 18s レンズステップ A 素子本体部 A1 第1曲面部 A2 第2曲面部 Ax リフレクタの光軸 Axb 光源バルブの光軸 B 段差部 D 影の部分 J 接続位置 SG 帯状セグメント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源バルブと、この光源バルブからの光
    を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、この
    リフレクタの前方に設けられたレンズと、を備えた車輌
    用標識灯において、 上記反射面が、該反射面を複数のセグメントに区分けす
    るとともにこれら各セグメントに反射面素子を割り付け
    ることにより構成されており、 上記各反射面素子が、素子本体部と、この素子本体部に
    おける上記リフレクタの光軸側の端部から前方側へ立ち
    上がるようにして形成された段差部とからなり、 上記各反射面素子の素子本体部が、該反射面素子の段差
    部の後端位置から離れた位置に形成された第1曲面部
    と、この第1曲面部に滑らかに接続されるようにして該
    第1曲面部および上記段差部間に形成された第2曲面部
    とからなる、ことを特徴とする車輌用標識灯。
  2. 【請求項2】 上記第1曲面部の上記段差部と直交する
    方向の断面形状が凸状に設定されており、上記第2曲面
    部の上記段差部と直交する方向の断面形状が凹状に設定
    されている、ことを特徴とする請求項1記載の車輌用標
    識灯。
  3. 【請求項3】 上記各セグメントが互いに略平行に延び
    る帯状セグメントからなり、 上記レンズに、上記各セグメントが延びる方向と略直交
    する方向に延びる複数の帯状のレンズステップが形成さ
    れている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車
    輌用標識灯。
  4. 【請求項4】 上記各反射面素子の素子本体部の第1曲
    面部が、上記光軸を共通の軸線としかつ該光軸上の定点
    を共通の焦点とする焦点距離が異なる複数の回転放物面
    の各々を基準面として設定された曲面で構成されてお
    り、 上記各回転放物面の焦点距離が、上記光軸から遠い位置
    にある反射面素子の基準面を構成する回転放物面ほど大
    きい値に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の車輌用標識灯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125546A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 トヨタ自動車株式会社 照明装置
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