JPH10228736A - ヘッド送り装置 - Google Patents

ヘッド送り装置

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JPH10228736A
JPH10228736A JP2909497A JP2909497A JPH10228736A JP H10228736 A JPH10228736 A JP H10228736A JP 2909497 A JP2909497 A JP 2909497A JP 2909497 A JP2909497 A JP 2909497A JP H10228736 A JPH10228736 A JP H10228736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光ヘッドの送り装置では、送りのバッ
クラッシュを減らすために、スクリュー軸に対して嵌合
部材を弾圧させていたが、弾圧力が大きすぎるとスクリ
ュー軸の回動負荷が増大し、弾圧力が弱すぎると、重量
の大きいヘッドに衝撃が作用したときに、嵌合部材とス
クリュー軸とが外れやすくなる。 【解決手段】 ヘッドベース14に第1の嵌合部材21
と第2の嵌合部材22を相対的に回動するように設け、
付勢部材24により回動力を与えておく。よって、嵌合
部材21の凸条21d,21eと、嵌合部材22の凸条
22d,22eとが、スクリュー軸の溝に対して互い逆
方向に弾圧し、スクリュー軸11の負荷を増大させるこ
となくバックラッシュを吸収できる。また嵌合部材21
と22の間隔を設定しておくことにより、衝撃が作用し
ても、嵌合部材21,22がスクリュー軸11から外れ
なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用あるいは家
庭用音響機器などに装備されてディジタル・ビデオ(バ
ーサタイル)・ディスク(DVD)などの再生ヘッドお
よび/または記録ヘッドを搭載したヘッドユニットの送
り装置に係り、特にスクリュー軸とヘッドユニットとの
バックラッシュを無くすことのできるヘッド送り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のコンパクトディスク(C
D)用の再生ユニットに設けられた光ヘッドの送り装置
を示す斜視図である。図6に示すヘッド送り装置は、対
物レンズ3を有する光ヘッド2が2本のガイド軸8a,
8bにより案内される。光ヘッド2を搭載したヘッドベ
ース4には、案内基準となる軸受穴5a,6aが形成さ
れ、ガイド軸8aがこの軸受穴5a,6a内に挿通され
ており、ヘッドベース4の他方には、U字溝7aが形成
されて、このU字溝7aがガイド軸8bに対して水平方
向へ余裕を有して挿通されている。
【0003】ヘッド送りの基準側となるガイド軸8aの
側方にはスクリュー軸1が平行に配置されており、トラ
ッキングモータ9の動力が減速歯車群10により減速さ
れてスクリュー軸1に伝達され、スクリュー軸1が回転
駆動される。ヘッドベース4には雌ねじ状の嵌合部材4
aが設けられ、この嵌合部材4aが前記スクリュー軸1
のねじ溝に噛合っている。嵌合部材4aは、例えば樹脂
などを射出成形したものであり、ヘッドベース4に固設
されている。スクリュー軸1がα方向またはβ方向へ回
転すると、この回転力がねじ溝から嵌合部材4aに
(イ)−(ロ)方向への送り力として作用し、ヘッドベ
ース4および光ヘッド2は、一方のガイド軸8aを基準
として(イ)−(ロ)方向へ移動させられる。
【0004】図6において、(イ)方向がディスク(図
示しない)の中心方向、(ロ)方向がディスクの外周方
向である。光ヘッド2はディスクの中心側と外周側との
間を直線的に移動し、対物レンズ3からディスクに検出
光が照射され、その反射光が光ヘッド2内の受光部によ
り検知されて、ディスクに記録された情報信号が読み出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のヘッド送り装置では以下に示すような問題がある。
嵌合部材4aはスクリュー軸1に突き当てられて、嵌合
部材4aに形成された雌ねじ部とスクリュー軸1のねじ
山とが噛み合うが、この噛み合い部には軸方向へのバッ
クラッシュが生じる。このバックラッシュは、スクリュ
ー軸1と嵌合部材4aとの噛み合い精度により決定され
るが、スクリュー軸1は機械加工であるためにねじ山が
高精度に形成されるのに対し、嵌合部材4aは樹脂成形
品などであるため、嵌合部材4aの雌ねじ部の成形精度
をあまり高くできず、よって前記バックラッシュの製品
毎のばらつきが大きくなる。
【0006】したがって、嵌合部材4aとスクリュー軸
1とのバックラッシュを低減させるための構造が必要に
なるが、従来は、このバックラッシュの低減のために、
嵌合部材4aをスクリュー軸1に対し軸中心に直交する
方向からばねにより弾圧させていた。しかし、この弾圧
力を適正に設定するのはきわめて困難である。例えば嵌
合部材4aが、スクリュー軸1の軸中心方向へ過剰な力
で弾圧されると、スクリュー軸1の両端部が、軸受部1
aに対して軸の直径方向へ強く押し付けられるため、ス
クリュー軸1の回転負荷が非常に大きくなる。また嵌合
部材4aとスクリュー軸1との間の摺動摩擦抵抗も大き
くなり、これによってもスクリュー軸1の回転負荷が大
きくなる。
【0007】そのため、トラッキングモータ9の負荷が
増大し、消費電力が大きくなる。また軸受部1aの磨耗
によりスクリュー軸1にがたつきが発生するおそれがあ
り、高精度なヘッド送り動作ができなくなる。また、嵌
合部材4aに対する弾圧力はスクリュー軸1の軸中心方
向にのみ作用しているため、嵌合部材4aの雌ねじ部が
磨耗すると、その分バックラッシュが増大することにな
る。また、嵌合部材4aをスクリュー軸1に弾圧する弾
圧力が弱すぎると、バックラッシュを低減できないのみ
ならず、ヘッドベース4に過大な加速度が作用したとき
に、嵌合部材4aとスクリュー軸1との噛み合いが外
れ、嵌合部材4aがスクリュー軸1の軸方向へ位置ずれ
するおそれがある。特にDVD用の光ヘッド2は重量が
大きいため、外部衝撃が作用したときに、前記噛み合い
の外れが生じやすくなる。
【0008】以上から、嵌合部材4aをスクリュー軸1
に弾圧させる力は、弱すぎず且つ強すぎずといった相反
する条件の中間点を目指して設定しなければならない
が、ばね部材によりこのような微妙な弾圧力を設定する
のは困難である。また、嵌合部材4aの成形精度のばら
つきに応じて前記弾圧力を変えることも必要であり、こ
の点からも適正な弾圧力を設定するのはきわめて難し
い。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、嵌合部材の成形精度などに影響されること
なく、嵌合部材とスクリュー軸との間でバックラッシュ
を確実に低減できるようにしたヘッド送り装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】また、本発明は、スクリュー軸の回転負荷
を増大させることがなく、また嵌合部材とスクリュー軸
との噛み合いの外れも生じにくいようにしたヘッド送り
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のヘッド送り装置
は、ガイド部材に案内されて記録媒体に沿って移動自在
に設けられたヘッドユニットと、前記ヘッドユニットの
移動方向に沿って設けられたスクリュー軸と、このスク
リュー軸に回転を与える駆動部と、前記ヘッドユニット
に支持されて前記スクリュー軸に噛み合う第1の嵌合部
材と、前記第1の嵌合部材とは別の位置にて前記スクリ
ュー軸に噛み合い且つ前記第1の嵌合部材に対し相対移
動可能な第2の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材と第2
の嵌合部材に対し前記スクリュー軸の軸方向へ互いに逆
向きの弾圧力を与える付勢部材と、が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明では、第1と第2の嵌合部材がスク
リュー軸の軸方向へ互いに逆の方向へ付勢されているた
め、各嵌合部材がスクリュー軸の雄ねじのねじ山に対し
軸方向へ弾圧されて、バックラッシュが吸収される。し
たがって、スクリュー軸に対し軸中心と直交する方向の
過大な側圧を与える必要がなくなり、スクリュー軸が軸
受部に押し付けられることがなく、よってスクリュー軸
の回転負荷が増大しない。また嵌合部材が磨耗しても、
磨耗した部分が付勢部材によりスクリュー軸のねじ山に
対しスクリュー軸の軸方向へ弾圧されるため、前記磨耗
によりバックラッシュが増大することがない。
【0013】前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材は、
スクリュー軸の両側に対向して設けられ、両嵌合部材の
対向間隔は、前記スクリュー軸と各嵌合部材との噛み合
いが外れない寸法に設定されていることが好ましい。こ
のように構成されることにより、第1の嵌合部材および
第2の嵌合部材とスクリュー軸との噛み合いが軸方向へ
外れなくなり、外部衝撃によりヘッドユニットが移動す
ることが無くなる。しかも、嵌合部材間の対向間隔を適
正に設定することにより、スクリュー軸の負荷が増大す
ることもない。特に第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に
支持された構造にすると、両嵌合部材の対向間隔をスク
リュー軸の径との関係で適正に設定しやすくなる。
【0014】さらに、第2の嵌合部材は、第1の嵌合部
材に対し、スクリュー軸の軸方向と直交する支軸に回動
自在に支持され、前記付勢部材により第1の嵌合部材と
第2の嵌合部材との間に相対的な回動力が与えられてい
る構造とすることが可能である。
【0015】前記支軸の中心線の延長線が、スクリュー
軸の軸中心を通過するように構成することにより、第1
の嵌合部材と第2の嵌合部材とを平面的に小さな寸法内
に納めることが可能になる。
【0016】また、第1の嵌合部材は、スクリュー軸に
対し軸中心方向へ向けて弾圧されていることが好まし
い。この弾圧部材は例えば板ばねである。第2の嵌合部
材が第1の嵌合部材に支持されているものにおいて、第
1の嵌合部材のみをスクリュー軸に弾圧させることによ
り、嵌合部材とスクリュー軸とのバックラッシュをさら
に低減できる。ただし、第1の嵌合部材と第2の嵌合部
材が軸方向へ互いに逆に付勢されていることにより、嵌
合部材とスクリュー軸間のバックラッシュが低減させら
れており、さらに第1と第2の嵌合部材の対向間隔を適
度に設定することにより、嵌合部材とスクリュー軸との
外れが生じにくくなるため、第1の嵌合部材をスクリュ
ー軸の軸中心方向へ弾圧させる力を過大にする必要がな
い。よって、第1の嵌合部材がスクリュー軸に弾圧され
る側圧により、スクリュー軸の回転負荷が増大すること
もない。
【0017】なお、前記第1の嵌合部材および第2の嵌
合部材には、スクリュー軸のねじ山に嵌合する雌ねじ部
が多条に形成されていてもよいが、図に示すように、そ
れぞれの嵌合部材に2条程度の凸部が形成され、または
1条の凸部が形成されていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、DVD用のディスク装置の駆動
ユニットを裏側を上向きにして示す全体斜視図である。
図1に示すように、シャーシSにはガイド部材18aお
よび18bが互いに平行となるように設けられている。
このガイド部材18aおよび18bの間には、ヘッドベ
ース14に光ヘッド12が搭載されたヘッドユニットH
が支持されている。光ヘッド12内には、半導体レーザ
などの発光素子、この発光素子からの光をディスクDの
記録面に集光させる対物レンズ12a、さらにディスク
Dからの反射戻り光を受光検出する受光素子、および光
学系が内蔵されている。
【0019】ヘッドベース14の一方の側面に一体に形
成された軸受部15,16(図2参照)には、軸受スリ
ーブ15a,16aが嵌着されており、この軸受スリー
ブ15a,16a内にガイド部材18aが挿通されてい
る。ヘッドベース14の他方側に形成された軸受部17
には、U字溝17aが設けられ、このU字溝17aがガ
イド部材18bに摺動自在に嵌合されている。よって、
ヘッドベース14は、ガイド部材18a,18bに沿っ
て図示X1−X2方向に摺動可能となっている。また、
ガイド部材18aと軸受スリーブ15a,16aとの間
は、きわめて微小な隙間を介して挿通されており、ガイ
ド部材18aと軸受スリーブ15a,16aとの間のガ
タはほとんどなく、且つきわめて低摩擦にて摺動できる
ようになっている。
【0020】ガイド部材18aに隣接する位置には、ガ
イド部材18aに平行なスクリュー軸11が設けられて
いる。スクリュー軸11の両端部は、シャーシSに固定
された軸受部11cおよび11dに回動自在に支持され
ている。スクリュー軸11のX1側には、トラッキング
モータ19が設けられ、このトラッキングモータ19の
回転力は減速歯車群20で減速されてスクリュー軸11
に与えられる。この実施の形態では、トラッキングモー
タ19および減速歯車群20により、スクリュー軸11
を回転させる駆動部が構成されている。
【0021】ヘッドベース14の軸受部15,16が設
けられた図示Y1側の端部には、第1の嵌合部材21、
第2の嵌合部材22がそれぞれ設けられている。この第
1の嵌合部材21と第2の嵌合部材22は摩擦係数の小
さい合成樹脂材料により形成されている。図5に示すよ
うに、第1の嵌合部材21には2条の凸条21d,21
eが一体に形成され、第2の嵌合部材22にも2条の凸
条22d,22eが一体に形成されている。この各凸条
21d,21eおよび22d,22eがスクリュー軸1
1の溝(ねじの谷部)11aに噛み合わされている。ス
クリュー軸11は2条ねじであり、前記駆動部により、
スクリュー軸11が回転駆動されると、嵌合部材21,
22にX1方向またはX2方向への送り力が作用し、ヘ
ッドベース14はガイド部材18aを基準として、ディ
スクDの半径方向へ移動させられる。
【0022】シャーシSの図示X1側には、スピンドル
モータMが固設されている。スピンドルモータMのモー
タ軸Maは、シャーシSを貫通して図示Z2方向へ突設
されている。シャーシSの下面側では、モータ軸Maの
先端にターンテーブルTaが取り付けられ、このターン
テーブルTaにディスクDが載置可能となっている。タ
ーンテーブルTa上にディスクDが載置されて、再生又
は記録モードが設定されると、スピンドルモータMが回
転駆動されディスクDが回転する。また、嵌合部材2
1,22とスクリュー軸11とから成るヘッド送り装置
により、ヘッドユニットHはディスクDの記録面の内周
側に設けられたTOCエリアに対向する位置から外周側
(X2側)へ移動させられ、ディスクDの記録面の信号
の読み取り、または記録が行なわれる。
【0023】図2は本発明におけるヘッド送り装置を示
し、図1の矢視II方向からの拡大分解斜視図、図3は
図2に示すヘッド送り装置が組み立てられた状態を示す
Y−Z面を切断面とする断面図、図4はヘッド送り装置
を図2のZ2矢視方向から見た拡大平面図、図5は図2
のY2矢視方向の正面図である。前記ヘッドユニットH
のヘッドベース14および軸受部15,16は、例えば
アルミニウム合金などの金属にてダイキャスト成形され
たものである。軸受部15,16の下面(図2では上
面)には、弾圧部材となる板ばね23が設けられてい
る。板ばね23の取付け穴23a,23aに挿通された
ねじ26,26は、軸受部15,16に形成された雌ね
じ穴15b,16bに螺着されて、板ばね23が、ヘッ
ドベース14に固定されている。
【0024】板ばね23は、薄い金属板ばね材によりプ
レス成形されたものであり、折り曲げられた部分が、図
示Y1方向に延びる腕部23cとフック23dとなって
いる。また腕部23cの中央部分には角穴23bが形成
されている。腕部23cの図示Y1方向の先端には、第
1の嵌合部材21が固設されている。第1の嵌合部材2
1は、合成樹脂で形成されており、前記板ばね23の腕
部23cの先部は前記第1の嵌合部材21に埋設され、
板ばね23と第1の嵌合部材21とが一体に固着されて
いる。
【0025】第1の嵌合部材21の嵌合部21aには、
前記の2条の凸条21d,21eが所定の間隔で形成さ
れている。この凸条21dと21eは、スクリュー軸1
1の溝(ねじの谷部)11aの螺旋傾斜方向に沿った角
度にて軸方向(X方向)に対して傾斜して形成され、ま
たは、溝11aの螺旋軌跡に一致した螺旋形となるよう
に形成されている。スクリュー軸11は2条ねじであ
り、前記凸条21dと21eは、2条ねじのピッチの
1.5倍の間隔寸法に形成され、凸条21dと21e
は、スクリュー軸11の互いに相違する軌跡の螺旋溝内
に嵌合している。また、第1の嵌合部材21の図2での
図示上面側には、Z1方向に突出する支軸21cが形成
されている。この支軸21cの中心線Oは、スクリュー
軸11の軸中心線と直交し、且つ前記中心線Oの延長線
がスクリュー軸11の軸中心線と交わっている。
【0026】図2に示すように、第2の嵌合部材22
は、回動部22a、嵌合部22cおよび連結部22bが
合成樹脂で一体に形成されたものであり、回動部22a
には、前記支軸21cに回転自在に挿通される孔22a
1が形成され、またその側方にはフック22a2が一体
に形成されている。前記、回動部22aが支軸21cに
回動自在に挿通された状態で、連結部22bは、板ばね
23の角穴23b内を通過してZ2方向へ延びる。そし
て前記嵌合部22cは、スクリュー軸11に対し、前記
第1の嵌合部材21の嵌合部21aと正反対の向きでス
クリュー軸11に対向している。
【0027】前記嵌合部22cには、前記の2条の凸条
22dと22eが一体に形成されているが、図4に示す
ように、この凸条22dと22eも、スクリュー軸11
の溝(ねじの谷部)11aの螺旋形状に沿った角度にて
軸方向(X方向)に対して傾斜して形成され、または溝
11aの螺旋軌跡に一致した螺旋形状に形成されてい
る。図5に示すように、凸条22dと22eの間隔は、
スクリュー軸11の2条の溝の1ピッチ分の寸法となっ
ており、それぞれの凸条22dと22eは同じ軌跡の螺
旋溝内に嵌合している。
【0028】第2の嵌合部材のフック22a2と、板ば
ね23のフック23dとの間には、コイルスプリングな
どの付勢部材24が張架されている。第2の嵌合部材2
2のフック22a2は、常に付勢部材24によって図示
X2方向への付勢力を受けているため、第2の嵌合部材
22はβ方向へ回動付勢されている。したがって、図5
の下側に位置している第2の嵌合部材22の凸条22d
と22eは、スクリュー軸11のねじ山11bの側面に
対してF1方向への付勢力成分を有して弾圧され、その
反力で、図5の上側に位置している第1の嵌合部材21
の凸条21dと21eは、ねじ山11bの側面に対して
F2方向への付勢力成分を有して弾圧されている。
【0029】第1の嵌合部材21と第2の嵌合部材22
が、スクリュー軸11の軸方向に対して互いに逆方向へ
の付勢力成分F1とF2を有しているために、嵌合部材
21,22と、スクリュー軸11とのバックラッシュは
吸収され、ヘッドユニットHが移動方向であるX1−X
2方向へガタつかない。また、第1の嵌合部材21の凸
条21d,21eと、第2の嵌合部材22の凸条22
d,22eに成形誤差があったり、または長期間の使用
により、これらの凸条に摺動による磨耗が生じても、各
凸条には、図5に示すF1とF2方向への付勢力成分が
作用し続けるため、バックラッシュが増大することはな
い。
【0030】図3に示すように、第1の嵌合部材21の
嵌合部21aと第2の嵌合部材22の嵌合部22cとの
対向間隔hは、両嵌合部材21と22との組合せ寸法に
より設定される。よって第2の嵌合部材22の連結部2
2bなどの剛性を十分に確保することにより、嵌合部2
1aと22cとの対向間隔hが、設定値以上に広がるこ
とがない。よって、前記対向間隔hとして、凸条21
d,21eと、凸条22d,22eとが、スクリュー軸
11の溝11aから外れることにない寸法に設定してお
くと、ヘッドユニットHにX方向への過大な衝撃が作用
しても、嵌合部材21と22がスクリュー軸11の溝1
1aに対しX方向へ外れることがない。よって、光ヘッ
ド12がDVD用の重量の大きいものであっても、衝撃
により、ヘッドユニットHが動くことがない。
【0031】また、第1の嵌合部材21は板ばね23の
弾圧力により、スクリュー軸11に対し軸中心と直交す
る方向へ弾圧されているが、これは、ガイド部材18a
とスクリュー軸11との相対位置の組み立て誤差や、平
行度の誤差に対向できるようにしたものであり、よって
大きな弾圧力を必要としない。すなわち、バックラッシ
ュは前記付勢部材24の弾性力により吸収されているた
め、第1の嵌合部材21をスクリュー軸11に過大な力
で弾圧させる必要がない。よって、板ばね23による弾
圧力によりスクリュー軸11の軸受部11c,11dに
大きな側圧が作用して回転負荷が増大することもない。
ただし、第1の嵌合部材21をある程度の力でスクリュ
ー軸11に弾圧させておくことにより、バックラッシュ
の除去効果をさらに高めることが可能になる。
【0032】また、各凸条21d,21eおよび22
d,22eと、スクリュー軸11のねじ山11bとが、
X方向へ互いに弾圧されて摺動するが、これはF1,F
2方向の付勢力に対して傾斜した受圧面による摺動とな
るために、摺動摩擦によるスクリュー軸11の回転負荷
はわずかである。また、第2の嵌合部材22の回動中心
となる支軸21cの中心線Oは、スクリュー軸11を横
断する位置でさらに、スクリュー軸11の軸中心線に交
わる位置であるため、図4に示すように、嵌合部材21
と22の配置スペースを平面的に小さい領域にでき、全
体を小型化できる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明では、ヘッドユニッ
トに設けられた嵌合部材と、スクリュー軸とのバックラ
ッシュを小さくでき、または無くすことができ、またス
クリュー軸に過大な回動負荷が作用しない。さらに嵌合
部材とスクリュー軸とが軸方向へ外れることがなく、外
部衝撃に強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッド送り装置を備えたディスク装置
の駆動部を裏側から示す全体斜視図、
【図2】本発明におけるヘッド送り装置を図1のII矢
視方向から見た拡大分解斜視図、
【図3】図2のヘッド送り装置をY−Z平面を切断面と
した拡大断面図、
【図4】図2のヘッド送り装置をZ2矢視方向から見た
拡大平面図、
【図5】図2のヘッド送り装置をY2矢視方向から見た
拡大正面図、
【図6】従来の光ヘッドのヘッド送り装置を示す斜視
図、
【符号の説明】
11 スクリュー軸 11a 溝(ねじの谷部 11b ねじ山 14 ヘッドベース 18a,18b ガイド部材 19 トラッキングモータ 21 第1の嵌合部材 21a 嵌合部 21c 支軸 21d,21e 凸条 22 第2の嵌合部材 22a 回動部 22a2 フック 22b 連結部 22c 嵌合部 22d,22e 凸条 23 板ばね(弾圧部材) 23b 角穴 23c 腕部 24 付勢部材(コイルスプリング)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材に案内されて記録媒体に沿っ
    て移動自在に設けられたヘッドユニットと、前記ヘッド
    ユニットの移動方向に沿って設けられたスクリュー軸
    と、このスクリュー軸に回転を与える駆動部と、前記ヘ
    ッドユニットに支持されて前記スクリュー軸に噛み合う
    第1の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材とは別の位置に
    て前記スクリュー軸に噛み合い且つ前記第1の嵌合部材
    に対し相対移動可能な第2の嵌合部材と、前記第1の嵌
    合部材と第2の嵌合部材に対し前記スクリュー軸の軸方
    向へ互いに逆向きの弾圧力を与える付勢部材と、が設け
    られていることを特徴とするヘッド送り装置。
  2. 【請求項2】 第1の嵌合部材と第2の嵌合部材は、ス
    クリュー軸の両側に対向して設けられ、両嵌合部材の対
    向間隔は、前記スクリュー軸と各嵌合部材との噛み合い
    が外れない寸法に設定されている請求項1記載のヘッド
    送り装置。
  3. 【請求項3】 第2の嵌合部材は、第1の嵌合部材に支
    持されている請求項1または2記載のヘッド送り装置。
  4. 【請求項4】 第2の嵌合部材は、第1の嵌合部材に対
    し、スクリュー軸の軸方向と直交する支軸に回動自在に
    支持され、前記付勢部材により第1の嵌合部材と第2の
    嵌合部材との間に相対的な回動力が与えられている請求
    項3記載のヘッド送り装置。
  5. 【請求項5】 前記支軸の中心線の延長線は、スクリュ
    ー軸の軸中心を通過している請求項4記載のヘッド送り
    装置。
  6. 【請求項6】 第1の嵌合部材は、スクリュー軸に対し
    軸中心方向へ向けて弾圧されている請求項3ないし5の
    いずれかに記載のヘッド送り装置。
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