JPH11154382A - ディスクドライブ装置における光ピックアップの送り機構 - Google Patents
ディスクドライブ装置における光ピックアップの送り機構Info
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- JPH11154382A JPH11154382A JP9319298A JP31929897A JPH11154382A JP H11154382 A JPH11154382 A JP H11154382A JP 9319298 A JP9319298 A JP 9319298A JP 31929897 A JP31929897 A JP 31929897A JP H11154382 A JPH11154382 A JP H11154382A
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Abstract
方向に移動させる送りねじ式の送り機構にして、耐衝撃
性の向上を図りつつねじ軸に対する負荷を軽減して光ピ
ックアップを円滑に作動させる。 【構成】 光ピックアップの一端側に板ばね16を取り
付け、この板ばね16にはねじ軸12の溝部12Bに収
まる2つの送り歯22A,22Bを形成する。このう
ち、一方の送り歯22Aをその両側縁が溝部12Bの側
壁に接触する歯幅にし、他方の送り歯22Bは送り歯2
2Aより歯幅を狭くする。送り歯22Aとねじ軸12と
の間にはバックラッシがないから光ピックアップをねじ
軸12に即時応答させることができ、しかも送り歯22
Bとねじ軸12との間には所要のバックラッシが形成さ
れるのでねじ軸12の対する負荷を軽減できる。
Description
クプレーヤなどのディスクドライブ装置における光ピッ
クアップの送り機構に関し、特に小型のディスクドライ
ブ装置にして光ピックアップがコンパクトディスクなど
ディスク状記録媒体の半径方向に沿って円滑に動作する
ようにしたものである。
ど、ディスク状記録媒体(以下、ディスクと略称する)
の再生などを行うディスクドライブ装置は、それらディ
スク状記録媒体を回転させるターンテーブルや、その記
録情報を読み取る光ピックアップなどにより構成される
が、このうち光ピックアップはレーザ光をディスクの記
録面に集光させるための対物レンズをディスクの面振れ
や偏心に追従してフォーカス方向(ディスクの記録面に
対する直交方向)とトラッキング方向(ディスクの半径
方向)に移動させ、ピット列を正確に読み取れるように
してある。その可動部は二軸アクチュエータと呼ばれる
が、この二軸アクチュエータによるトラッキング方向の
追従範囲は±5mm程度であるのに対し、例えばコンパ
クトディスクではピット列が35mmの幅に渡って形成
されているため、全てのピット列を読み取るためには光
ピックアップ全体をディスクの半径方向に移動させる必
要がある。
ニオン方式、リニアモータ方式、送りねじ方式などが知
られるが、ラック・アンド・ピニオン方式はCDプレー
ヤにしてラックの長さが35mm以上必要で、装置内部
にはその二倍の可動域を必要とするため小型化に不利で
あり、またリニアモータ方式は高性能であるもコスト高
になる。
割りに送り精度が高いため、従来より光ピックアップの
送り機構として広く利用されている。ここで、その種の
送り機構は、光ピックアップの一端側に送り歯を突設し
た板ばねを取り付け、その送り歯を板ばねの弾力により
送り用のねじ軸の溝部に嵌合させたものが一般的であ
り、これによれば、ねじ軸を正逆に回転させることによ
り、光ピックアップをその軸方向すなわちディスクの半
径方向に円滑に移動させることができる。
に嵌合する送り歯は微小な突起物であり、光ピックアッ
プに外部から衝撃が作用したときなどには折損する畏れ
があった。特に、ディスクドライブ装置の小型化に伴っ
て、ねじ軸も小型部品にして溝部のピッチの小さいもの
が利用されることが多くなっている。このため、送り歯
の強度が低下し、外部より僅かな衝撃力が作用しただけ
でも折損しかねないという問題があった。
り歯を設ければ、衝撃力が各送り歯に分散するため全体
の強度を保てるが、それら送り歯が板ばねの弾力を以て
ねじ軸に嵌合されることにはねじ軸に掛かる負荷が増大
して円滑な動作に支障を来すことになる。特に、光ピッ
クアップに対する板ばねの取付が不適切で、送り歯の向
きがねじ軸の溝部に対してやや傾いた状態に取り付けら
れると、送り歯のピッチがねじ軸の軸方向で変化し、そ
れら送り歯がねじ軸の溝部に食い込むようになるためね
じ軸に掛かる負荷がより一層増大することになるばかり
でなく、送り歯の摩耗も著しく耐久性が低下するという
難点があった。
ップの送り機構にして、送り歯の強度を高めつつ、ねじ
軸に掛かる負荷を軽減できるようにすることを主たる目
的とする。
成するため、ディスク状記録媒体を回転自在に支持する
ターンテーブルに隣接して、前記ディスク状記録媒体の
記録面に近接する光ピックアップを設けたディスクドラ
イブ装置において、前記光ピックアップを前記ディスク
状記録媒体の半径方向に摺動自在にして支持するガイド
軸を具備し、このガイド軸に平行して外周面に螺旋状の
溝部を有するねじ軸を設け、前記光ピックアップの部位
には板ばねの一端部を固定して該板ばねの他端側に前記
ねじ軸の溝部に収まる少なくとも2つの送り歯を突設
し、その送り歯のうち一つを他より歯幅を広くしてその
両側縁が前記溝部の側壁に接触するようにしたことを特
徴とするディスクドライブ装置における光ピックアップ
の送り機構を提供するものである。
づいて詳細に説明する。先ず、図1はディスクドライブ
装置の要部を示す。図中、1は鋼板などにて所定形状に
形成される座板、2は座板に固定したスピンドルモー
タ、3はその駆動軸に固定したターンテーブルであり、
そのターンテーブル3によりディスク状記録媒体として
例えばカートリッジに収容されているMD(ミニディス
ク)が回転自在に支持される。
取り付けた光ピックアップであり、この光ピックアップ
4はピット列が形成されているMDの記録面に近接し
て、その半径方向に移動可能としてある。そして、この
光ピックアップ4によれば、回転中のMDの記録面に近
接した状態でその半径方向に移動しつつ、MDの記録面
に形成されたピット列を読み取ることができる。
に対物レンズ6を含む数多の電子部品を搭載して成り、
その母体5の両側がガイド軸7,8にて摺動自在に支持
されている。図示するように母体5には案内溝9とブラ
ケット10が形成してあり、その案内溝9が座板1に固
定したガイド軸7と係合し、ブラケット10にはガイド
軸8が貫通される。このうち、一方のガイド軸8は座板
1に取り付けた保持具11に架設して固定し、その保持
具11にはガイド軸8に平行してねじ軸12を回転自在
にして取り付けている。また、保持具11の一端側には
ギヤボックス13を形成して歯車群14を収容し、その
外面にはねじ軸12の駆動源として可逆モータ15を固
定している。
群14を介してねじ軸12の一端に連結させてあり、該
可逆モータの駆動を以てねじ軸12を正逆に回転させる
ことができる。ここで、ねじ軸12は外周面に螺旋状の
突条と溝部をもつ三角ねじや台形ねじで成り、このねじ
軸12と光ピックアップ4はそれぞれ板ばね16を介し
て連係されている。そして、ねじ軸12の回転時に、そ
の板ばね16を介して光ピックアップ4がガイド軸7,
8に沿って摺動するようにしてある。
ックアップの母体5に取り付けられる。母体5には板ば
ね16を固定する取付部17が形成してあり、その取付
部には板ばね16の一端部を固定するためのねじ孔18
と板ばねの他端側の逃げ用として窓19を設けてある。
図であり、図4には図3におけるX−X線断面を示す。
図3に示すように、板ばね16の一端部には光ピックア
ップ4のねじ孔18に対応する透孔20と位置決め用の
孔21があり、他端側には所定の距離を隔てて2つの送
り歯22A,22Bが突設されている。それら送り歯2
2A,22Bは、図4に示すように上部側に隆起する状
態にして板ばね16に一体に形成され、それぞれ板ばね
16の弾力を以て後述する如くねじ軸12の溝部と係合
される。
母体に取り付けた状態を示す。この図で明らかにするよ
うに、光ピックアップの母体5の取付部17にはピン2
3が突設してあり、板ばね16は取付時にそのピン23
に孔21を嵌合させて位置決めされる。そして、その状
態にして、透孔20より母体のねじ孔18にビス24を
螺入することにより板ばね16の一端部が取付部17に
固定され、このとき板ばね16の他端側が取付部の窓1
9の上方にあって、図6に示すように送り歯22A,2
2Bがその上を通るねじ軸12の溝部12Bに導入され
る。
じ軸12との係合状態を拡大して示すと、12Aはねじ
軸12の外周面に0.5〜1.0mm程度のピッチで形
成される螺旋状の突条であり、その相互間は螺旋状の溝
部12Bとして形成される。そして、その溝部12Bに
はねじ軸12の軸方向における下部側の相対応する位置
で送り歯22A,22Bが板ばね16の弾力を以て個別
に収まるようになる。
の送り歯22Aは他方の送り歯22Bより歯幅の広い主
歯として形成し、その両側縁がねじ軸12における溝部
12Bの側壁に接触するようにしている。逆に、送り歯
22Bは一方の送り歯22Aより歯幅の狭い補助歯とし
て形成し、平時にその片側縁のみが溝部12Bの側壁に
接触するか、あるいは両側縁共に溝部12Bの側壁とは
接触しないようにしてある。例えば、溝部12Bの有効
幅t(ねじ軸のピッチ線位置での幅)を0.5mmとし
て、送り歯22Aの歯幅は同0.5mm、送り歯22B
の歯幅は0.3mm程度である。
装置によれば、例えばMDを再生するべく可逆モータ1
5を作動させると、その動力が図1に示す歯車群14を
介してねじ軸12に伝達される。そして、ねじ軸12が
回転すると、その溝部12Bに密に嵌合している送り歯
22Aが突条12Aでねじ軸12の軸方向に加圧される
ようになる。このとき、送り歯22Bがねじ軸12との
間にバックラッシを有しているためねじ軸12は負荷が
少ない状態で円滑に駆動し、しかも一方の送り歯22A
とねじ軸の突条12Aとの間にはバックラッシがないか
ら、ねじ軸12の動力は板ばね16を介して光ピックア
ップ4に即座に伝達される。
駆動に即時応答してガイド軸7,8に沿ってMDの半径
方向に徐々に移動しつつ、その記録面に形成されている
ピット列を読み取ることになる。なお、図5のように板
ばね16は透孔20の遊びの分だけピン23を中心にし
て最適状態よりやや傾いた状態で取り付けられるなど取
付状態にばらつきがあるが、送り歯22A,22Bの一
方を溝部12Bの有効幅より歯幅を狭くしていることに
より突条12Aとの間に所要のバックラッシを保ってそ
の食い込みを防止することができる。
ね16は、光ピックアップ4に対して外部より衝撃が加
わった場合の緩衝器としての機能も有する。すなわち、
ディスクドライブ装置を落とすなどして光ピックアップ
4に衝撃力が作用したとき、送り歯22A,22Bがね
じ軸の突条12Aを乗り越えながらねじ軸12の軸線上
を摺動し、その衝撃力を緩和するようになるのである。
このとき、送り歯22A,22Bにはその衝撃力がねじ
軸の突条12Aより側圧として作用するようになるが、
各送り歯22A,22Bに衝撃力が分散するため全体に
高い強度を保って折損が防止されることになる。このよ
うに、光ピックアップ4に対して外力が作用したとき、
送り歯22A,22Bがねじ軸の突条12Aを乗り越え
られるように、ねじ軸12として突条12Aが傾斜面を
もつ三角ねじや台形ねじを利用するが、これを角ねじに
して送り歯22A,22Bの両側縁にテーパを付けるよ
うにしても構わない。
は2つに限らず3つ以上設けるようにしてもよい。図8
は、板ばね16に3つの送り歯22A,22Bを形成し
た例である。ここで、送り歯22Aは主歯としてその両
側縁が溝部12Bの側壁に接触し、他の送り歯22B,
22Bは主歯より歯幅の狭い補助歯にして溝部12Bに
所要のバックラッシをもって収められる。そして、この
ような態様によれば、全体として各送り歯22A,22
Bの強度を格段と向上させることができる。
ることもできる。この例によれば、板ばね16に溝部1
2Bの有効幅より歯幅を狭くした送り歯22Bを3つ形
成している。そして、そのうち2つがねじ軸の溝部12
Bの進行面に片側縁を接触し、残りの一つが溝部12B
の退行面に片側縁を接触するようにしている。そして、
この態様でも板ばね16の取付状態に拘らず送り歯22
Bとねじ軸12との間にバックラッシを形成できるから
ねじ軸12に対する過負荷を防止でき、しかも外力が各
送り歯22Bに分散するから強度が向上し、且つ各送り
歯22Bが溝部12Bの進行面と退行面とに接触するの
でねじ軸12に対する光ピックアップ4の応答性を損ね
ない。
よれば光ピックアップの部位に板ばねを固定し、その板
ばねにねじ軸と係合する複数の送り歯を突設しているた
め、光ピックアップに外部から衝撃力が作用したとき、
その衝撃力が各送り歯に分散するため送り歯全体の強度
が上がり折損する畏れが殆どない。
ねじ軸の溝部の側壁に接触し得る歯幅としているので、
ディスク状記録媒体の再生時などに光ピックアップの応
答性が損なわれず、これをねじ軸の動作に即座に追従さ
せることができる。
狭くしているのでねじ軸に対して大きな負荷が作用する
ことがなく、しかも板ばねが最適状態よりやや傾いて光
ピックアップに取り付けられた場合でも、歯幅の狭い送
り歯とねじ軸との間にバックラッシを形成し得るので、
ねじ軸を円滑に回転駆動させることができる。
図
図
す部分拡大平面図
状態を示す部分拡大図
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスク状記録媒体を回転自在に支持す
るターンテーブルに隣接して、前記ディスク状記録媒体
の記録面に近接する光ピックアップを設けたディスクド
ライブ装置において、前記光ピックアップを前記ディス
ク状記録媒体の半径方向に摺動自在にして支持するガイ
ド軸を具備し、このガイド軸に平行して外周面に螺旋状
の溝部を有するねじ軸を設け、前記光ピックアップの部
位には板ばねの一端部を固定して該板ばねの他端側に前
記ねじ軸の溝部に収まる少なくとも2つの送り歯を突設
し、その送り歯のうち一つを他より歯幅を広くしてその
両側縁が前記溝部の側壁に接触するようにしたことを特
徴とするディスクドライブ装置における光ピックアップ
の送り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9319298A JPH11154382A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ディスクドライブ装置における光ピックアップの送り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9319298A JPH11154382A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ディスクドライブ装置における光ピックアップの送り機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11154382A true JPH11154382A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18108641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9319298A Pending JPH11154382A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | ディスクドライブ装置における光ピックアップの送り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11154382A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8689245B2 (en) | 2012-01-11 | 2014-04-01 | Panasonic Corporation | Optical pickup device transfer mechanism |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP9319298A patent/JPH11154382A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8689245B2 (en) | 2012-01-11 | 2014-04-01 | Panasonic Corporation | Optical pickup device transfer mechanism |
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