JPH10228102A - 印刷版用組成物 - Google Patents
印刷版用組成物Info
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- JPH10228102A JPH10228102A JP9033422A JP3342297A JPH10228102A JP H10228102 A JPH10228102 A JP H10228102A JP 9033422 A JP9033422 A JP 9033422A JP 3342297 A JP3342297 A JP 3342297A JP H10228102 A JPH10228102 A JP H10228102A
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- JP
- Japan
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- acid
- printing plate
- alkali
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- pigment
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- Pending
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 露光手段として紫外線を用いることなく、そ
の代替として安価でコンパクトな半導体レーザーのよう
な赤外線による露光で画像形成が可能であり、しかも耐
刷性に優れ、かつ現像後の可視画性を良好に保持できる
印刷版用組成物の提供。 【解決手段】 1.酸の存在下でアルカリ可溶性となる
酸分解物、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色
素及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成
物。2.酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋し得る
架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色素
及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成物。
の代替として安価でコンパクトな半導体レーザーのよう
な赤外線による露光で画像形成が可能であり、しかも耐
刷性に優れ、かつ現像後の可視画性を良好に保持できる
印刷版用組成物の提供。 【解決手段】 1.酸の存在下でアルカリ可溶性となる
酸分解物、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色
素及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成
物。2.酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋し得る
架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色素
及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性光により可溶
化する、いわゆるポジ型の感光性、又は活性光により不
溶化する、いわゆるネガ型の感光性を有する印刷版用組
成物に関し、更に詳しくは、半導体レーザー等による赤
外線による露光で画像形成が可能な、平版印刷版に適し
た印刷版用組成物に関する。
化する、いわゆるポジ型の感光性、又は活性光により不
溶化する、いわゆるネガ型の感光性を有する印刷版用組
成物に関し、更に詳しくは、半導体レーザー等による赤
外線による露光で画像形成が可能な、平版印刷版に適し
た印刷版用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、活性光により可溶化する、ポ
ジ型の感光層を有する感光性平版印刷版用の組成物、又
活性光により不溶化する、ネガ型の感光層を有する感光
性平版印刷版用の組成物が知られている。
ジ型の感光層を有する感光性平版印刷版用の組成物、又
活性光により不溶化する、ネガ型の感光層を有する感光
性平版印刷版用の組成物が知られている。
【0003】活性光の照射によって可溶化するポジ型の
組成物を使用した感光材料としては、酸発生剤と酸分解
性化合物とを含有する感光層を有する画像形成材料が知
られている。例えば、USP3,779,779号に
は、オルトカルボン酸又はカルボン酸アミドアセタール
基を有する化合物を含有する感光性組成物が、特開昭5
3−133429号には、主鎖にアセタールを有する化
合物を含有する感光性組成物が、又、特開昭60−37
549号には、シリルエーテル基を有する化合物を含有
する組成物が開示されている。これらはいずれも紫外線
に感度を有し、紫外線による露光によってアルカリ可溶
化して非画像部を形成し、又未露光部は画像部を形成す
るというものである。
組成物を使用した感光材料としては、酸発生剤と酸分解
性化合物とを含有する感光層を有する画像形成材料が知
られている。例えば、USP3,779,779号に
は、オルトカルボン酸又はカルボン酸アミドアセタール
基を有する化合物を含有する感光性組成物が、特開昭5
3−133429号には、主鎖にアセタールを有する化
合物を含有する感光性組成物が、又、特開昭60−37
549号には、シリルエーテル基を有する化合物を含有
する組成物が開示されている。これらはいずれも紫外線
に感度を有し、紫外線による露光によってアルカリ可溶
化して非画像部を形成し、又未露光部は画像部を形成す
るというものである。
【0004】又、ネガ型としては、例えば、特公昭52
−7364号及び同52−3216号に活性光の照射に
より該照射部分が光重合或いは光架橋を起こして画像部
を形成する感光材料が開示されており、露光手段はポジ
型同様紫外線による露光である。
−7364号及び同52−3216号に活性光の照射に
より該照射部分が光重合或いは光架橋を起こして画像部
を形成する感光材料が開示されており、露光手段はポジ
型同様紫外線による露光である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の露光手段
である紫外線による露光は、装置が高価で、しかも大型
化しており、平版印刷版を作製するまでのコスト面等を
考慮すると改善の余地があり、しかもプロセスの多様化
という点で問題があった。USP5,340,699号
には紫外線による露光手段の代替として赤外線を用いて
画像形成を行う方法が開示されているが、これらの系で
の感光性平版印刷版はいずれも多数枚の印刷に対する耐
刷性が十分ではないという問題があった。
である紫外線による露光は、装置が高価で、しかも大型
化しており、平版印刷版を作製するまでのコスト面等を
考慮すると改善の余地があり、しかもプロセスの多様化
という点で問題があった。USP5,340,699号
には紫外線による露光手段の代替として赤外線を用いて
画像形成を行う方法が開示されているが、これらの系で
の感光性平版印刷版はいずれも多数枚の印刷に対する耐
刷性が十分ではないという問題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、露光手段として紫外線を用いず、そ
の代替として安価でコンパクトな半導体レーザーのよう
な赤外線による露光で画像形成が可能であり、しかも耐
刷性に優れ、かつ現像後の可視画性を良好に保持できる
印刷版用組成物を提供することにある。
あり、その目的は、露光手段として紫外線を用いず、そ
の代替として安価でコンパクトな半導体レーザーのよう
な赤外線による露光で画像形成が可能であり、しかも耐
刷性に優れ、かつ現像後の可視画性を良好に保持できる
印刷版用組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
下の構成により達成された。
【0008】1.酸の存在下でアルカリ可溶性となる酸
分解物、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色素
及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成物。
分解物、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色素
及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成物。
【0009】2.酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架
橋し得る架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外
吸収色素及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用
組成物。
橋し得る架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外
吸収色素及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用
組成物。
【0010】即ち本発明者らは、紫外線の代替として用
いる赤外線による露光でネガ型或いはポジ型の画像形成
が可能な従来公知の系が有する不十分な耐刷性という問
題について鋭意検討した結果、不十分な耐刷性を改善す
るには印刷版に用いる感光性組成物に顔料を含有せしめ
ればその問題が解消できるとの知見を得て本発明に至っ
たものである。そして同時に、耐刷性の向上とともに現
像後の可視画性をも良好に保持できるという付随した効
果をも奏する。
いる赤外線による露光でネガ型或いはポジ型の画像形成
が可能な従来公知の系が有する不十分な耐刷性という問
題について鋭意検討した結果、不十分な耐刷性を改善す
るには印刷版に用いる感光性組成物に顔料を含有せしめ
ればその問題が解消できるとの知見を得て本発明に至っ
たものである。そして同時に、耐刷性の向上とともに現
像後の可視画性をも良好に保持できるという付随した効
果をも奏する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の印刷版用組成物は、酸の存在下で
アルカリ可溶性となる酸分解物、アルカリ可溶性樹脂、
酸発生剤、赤外吸収色素及び顔料を含有することを特徴
とするもの(態様1とする)、又酸の存在下でアルカリ
可溶性樹脂と架橋し得る架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、
酸発生剤、赤外吸収色素及び顔料を含有することを特徴
とするもの(態様2とする)である。
アルカリ可溶性となる酸分解物、アルカリ可溶性樹脂、
酸発生剤、赤外吸収色素及び顔料を含有することを特徴
とするもの(態様1とする)、又酸の存在下でアルカリ
可溶性樹脂と架橋し得る架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、
酸発生剤、赤外吸収色素及び顔料を含有することを特徴
とするもの(態様2とする)である。
【0013】態様ごとに説明をする。
【0014】〈態様1〉 (酸分解物)本発明の印刷版用組成物に用いられる酸分
解物、即ち酸で分解し得る結合を少なくとも1つ有する
化合物(以下、本発明の酸分解物という)としては、具
体的には、特開昭48−89003号、同51−120
714号、同53−133429号、同55−1299
5号、同55−126236号、同56−17345号
に記載されているC−O−C結合を有する化合物、特開
昭60−37549号、同60−121446号に記載
されているSi−O−C結合を有する化合物、特開昭6
0−3625号、同60−10247号に記載されてい
るその他の酸分解化合物を挙げることができ、更に特願
昭61−16687号に記載されているSi−N結合を
有する化合物、特願昭61−94603号に記載されて
いる炭酸エステル、特願昭60−251744号に記載
されているオルト炭酸エステル、特願昭61−1254
73号に記載されているオルトチタン酸エステル、特願
昭61−125474号に記載されているオルトケイ酸
エステル、特願昭61−155481号に記載されてい
るアセタール及びケタール、特願昭61−87769号
に記載されているC−S結合を有する化合物などを用い
ることができる。
解物、即ち酸で分解し得る結合を少なくとも1つ有する
化合物(以下、本発明の酸分解物という)としては、具
体的には、特開昭48−89003号、同51−120
714号、同53−133429号、同55−1299
5号、同55−126236号、同56−17345号
に記載されているC−O−C結合を有する化合物、特開
昭60−37549号、同60−121446号に記載
されているSi−O−C結合を有する化合物、特開昭6
0−3625号、同60−10247号に記載されてい
るその他の酸分解化合物を挙げることができ、更に特願
昭61−16687号に記載されているSi−N結合を
有する化合物、特願昭61−94603号に記載されて
いる炭酸エステル、特願昭60−251744号に記載
されているオルト炭酸エステル、特願昭61−1254
73号に記載されているオルトチタン酸エステル、特願
昭61−125474号に記載されているオルトケイ酸
エステル、特願昭61−155481号に記載されてい
るアセタール及びケタール、特願昭61−87769号
に記載されているC−S結合を有する化合物などを用い
ることができる。
【0015】上記のうち、前記特開昭53−13342
9号、同56−17345号、同60−121446
号、同60−37549号及び特願昭60−25174
4号、同61−155481号に記載されているC−O
−C結合を有する化合物、Si−O−C結合を有する化
合物、オルト炭酸エステル、アセタール類及びシリルエ
ーテル類が好ましい。
9号、同56−17345号、同60−121446
号、同60−37549号及び特願昭60−25174
4号、同61−155481号に記載されているC−O
−C結合を有する化合物、Si−O−C結合を有する化
合物、オルト炭酸エステル、アセタール類及びシリルエ
ーテル類が好ましい。
【0016】それらの中でも、特開昭53−13342
9号に記載された主鎖中に繰り返しアセタール部分を有
し、現像液中でのその溶解度が酸の作用によって上昇す
る有機重合化合物、及び特開昭63−10153号に記
載の化合物が特に好ましい。
9号に記載された主鎖中に繰り返しアセタール部分を有
し、現像液中でのその溶解度が酸の作用によって上昇す
る有機重合化合物、及び特開昭63−10153号に記
載の化合物が特に好ましい。
【0017】本発明の酸分解物の特に好ましい具体的化
合物としては下記の一般式(1)で表される化合物を挙
げることができる。
合物としては下記の一般式(1)で表される化合物を挙
げることができる。
【0018】
【化3】
【0019】式中、R1〜R4は、水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基、アリール基を表し、R1〜R4の
何れか2つが結合して環を形成しても良く、又エーテル
結合を有していても良く、又R1〜R4が互いに同一でも
異なっていても良い。更に各々置換基又は置換原子が導
入されていても良く、該置換基としては酸性基、塩基性
基が、又置換原子としてはハロゲン原子が挙げられる。
基、シクロアルキル基、アリール基を表し、R1〜R4の
何れか2つが結合して環を形成しても良く、又エーテル
結合を有していても良く、又R1〜R4が互いに同一でも
異なっていても良い。更に各々置換基又は置換原子が導
入されていても良く、該置換基としては酸性基、塩基性
基が、又置換原子としてはハロゲン原子が挙げられる。
【0020】酸性基としては、例えば、カルボキシル基
を有するもの(フェノール、クレゾール、キシレノール
等)又はヒドロキシル基を有するもの(安息香酸、メチ
ル安息香酸、ブチル安息香酸、サリチル酸、没食子酸
等)が挙げられるが、これに限定されない。
を有するもの(フェノール、クレゾール、キシレノール
等)又はヒドロキシル基を有するもの(安息香酸、メチ
ル安息香酸、ブチル安息香酸、サリチル酸、没食子酸
等)が挙げられるが、これに限定されない。
【0021】又、塩基性基としては、例えば、アミノ基
を有するもの(アミン、アニリン等)が挙げられるが、
これらに限定されない。
を有するもの(アミン、アニリン等)が挙げられるが、
これらに限定されない。
【0022】本発明においては、上記R1〜R4が下記の
条件を満足することが好ましい。
条件を満足することが好ましい。
【0023】即ち、R1及びR2が同一で環を形成する
こと、R1、R2が−(CH2)5−であること、そして
R3、R4が−CH2−CH2−O−C6H6である。
こと、R1、R2が−(CH2)5−であること、そして
R3、R4が−CH2−CH2−O−C6H6である。
【0024】又、本発明の酸分解物の特に好ましい具体
的化合物として下記一般式(2)で表される繰り返し構
造単位を有することが好ましい。
的化合物として下記一般式(2)で表される繰り返し構
造単位を有することが好ましい。
【0025】
【化4】
【0026】式中、R5〜R7は、水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基、アリール基を表し、R5〜R7の
何れか2つが結合して環を形成しても良く、又エーテル
結合を有していても良く、又R5〜R7は互いに同一でも
異なっていても良い。更に各々置換基又は置換原子が導
入されていても良く、該置換基としては上記酸性基、塩
基性基が、又置換原子としてはハロゲン原子が挙げられ
る。又、R7は−O−R8−の繰り返し構造単位であって
も良く、この場合R8はアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基から選ばれる。
基、シクロアルキル基、アリール基を表し、R5〜R7の
何れか2つが結合して環を形成しても良く、又エーテル
結合を有していても良く、又R5〜R7は互いに同一でも
異なっていても良い。更に各々置換基又は置換原子が導
入されていても良く、該置換基としては上記酸性基、塩
基性基が、又置換原子としてはハロゲン原子が挙げられ
る。又、R7は−O−R8−の繰り返し構造単位であって
も良く、この場合R8はアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基から選ばれる。
【0027】本発明においては、上記R5〜R8が下記の
条件を満足することが好ましい。
条件を満足することが好ましい。
【0028】即ち、R5が水素原子であり、R6がC
6H6であり、R7が−O−R8−の繰り返し構造単位で
あり、かつR8=−(CH2)2−である。 本発明の酸
分解物の含有量は、印刷版用組成物の全固形分に対し、
5〜70重量%が好ましく、特に好ましくは10〜50
重量%である。該酸分解物は1種を単独で用いてもよい
し、2種以上を混合して用いてもよい。
6H6であり、R7が−O−R8−の繰り返し構造単位で
あり、かつR8=−(CH2)2−である。 本発明の酸
分解物の含有量は、印刷版用組成物の全固形分に対し、
5〜70重量%が好ましく、特に好ましくは10〜50
重量%である。該酸分解物は1種を単独で用いてもよい
し、2種以上を混合して用いてもよい。
【0029】〈態様2〉 (架橋剤)本発明の印刷版用組成物には、酸の存在下で
アルカリ可溶性樹脂と架橋し得る架橋剤、即ち架橋しア
ルカリに対する溶解性を低減させ得る架橋剤が含有され
る。アルカリに対する溶解性を低減させ得る程度として
は、アルカリ可溶性樹脂と架橋することによって該樹脂
が全くのアルカリ不溶性を示す物性に変化すればよく、
具体的には、露光により前記架橋剤の作用で本来アルカ
リ可溶性であったものが現像剤として用いるアルカリ溶
液に対して不溶性を示し、印刷版上に残存している状態
を表す。該架橋剤としては、メチロール基又はメチロー
ル基の誘導体、メラミン樹脂、フラン樹脂、イソシアネ
ート、ブロックド−イソシアネート(保護基を有すイソ
シアネート)などが挙げられるが、メチロール基又はア
セチル化メチロール基を有している架橋剤が望ましい。
アルカリ可溶性樹脂と架橋し得る架橋剤、即ち架橋しア
ルカリに対する溶解性を低減させ得る架橋剤が含有され
る。アルカリに対する溶解性を低減させ得る程度として
は、アルカリ可溶性樹脂と架橋することによって該樹脂
が全くのアルカリ不溶性を示す物性に変化すればよく、
具体的には、露光により前記架橋剤の作用で本来アルカ
リ可溶性であったものが現像剤として用いるアルカリ溶
液に対して不溶性を示し、印刷版上に残存している状態
を表す。該架橋剤としては、メチロール基又はメチロー
ル基の誘導体、メラミン樹脂、フラン樹脂、イソシアネ
ート、ブロックド−イソシアネート(保護基を有すイソ
シアネート)などが挙げられるが、メチロール基又はア
セチル化メチロール基を有している架橋剤が望ましい。
【0030】〈態様1及び態様2に共通の事項〉 (顔料)本発明の印刷版用組成物は、顔料を有すること
により、例えば平版印刷版として用いた際の耐刷性を顕
著に改善し得たものである。
により、例えば平版印刷版として用いた際の耐刷性を顕
著に改善し得たものである。
【0031】顔料としては、公知の有機及び無機の顔料
が挙げられるが、これらは朝倉書店の「色材工学ハンド
ブック」や誠文堂新光社の「顔料便覧」に記載の顔料が
特に制限なく使用できる。又、現像後の可視画性を得る
には該顔料が有色であることが好ましく、高濃度が得ら
れることが更に好ましい。その点では、該顔料がフタロ
シアニン又はカーボンブラックから選ばれるのが耐刷性
の向上のみならず、現像後の可視画性を得るのに好適で
ある。
が挙げられるが、これらは朝倉書店の「色材工学ハンド
ブック」や誠文堂新光社の「顔料便覧」に記載の顔料が
特に制限なく使用できる。又、現像後の可視画性を得る
には該顔料が有色であることが好ましく、高濃度が得ら
れることが更に好ましい。その点では、該顔料がフタロ
シアニン又はカーボンブラックから選ばれるのが耐刷性
の向上のみならず、現像後の可視画性を得るのに好適で
ある。
【0032】本発明の印刷版用組成物には、該印刷版用
組成物の全重量(溶媒除)に対し、上記顔料が3以上5
0重量%以下含有されるのが好ましく、更に好ましくは
5以上40重量%以下である。
組成物の全重量(溶媒除)に対し、上記顔料が3以上5
0重量%以下含有されるのが好ましく、更に好ましくは
5以上40重量%以下である。
【0033】(酸発生剤)本発明の印刷版用組成物に用
いられる酸発生剤、即ち活性光線の照射により酸を発生
し得る化合物(以下、本発明の酸発生剤という)として
は、各種の公知化合物及び混合物が挙げられる。例えば
ホスホニウム、スルホニウム、及びヨードニウムのBF
4 -,PF6 -,SbF6 -,SiF6 2-,ClO4 -などの
塩、有機ハロゲン化合物、オルトキノンジアジドスルホ
ニルクロリド、及び有機金属及び有機ハロゲン化合物も
活性光線の照射の際に酸を形成又は分離する活性光線感
光性成分であり、本発明の酸発生剤として使用すること
ができる。原理的には遊離基形成性の光開始剤として知
られるすべての有機ハロゲン化合物は、ハロゲン化水素
酸を形成する化合物で、本発明の酸発生剤として使用す
ることができる。
いられる酸発生剤、即ち活性光線の照射により酸を発生
し得る化合物(以下、本発明の酸発生剤という)として
は、各種の公知化合物及び混合物が挙げられる。例えば
ホスホニウム、スルホニウム、及びヨードニウムのBF
4 -,PF6 -,SbF6 -,SiF6 2-,ClO4 -などの
塩、有機ハロゲン化合物、オルトキノンジアジドスルホ
ニルクロリド、及び有機金属及び有機ハロゲン化合物も
活性光線の照射の際に酸を形成又は分離する活性光線感
光性成分であり、本発明の酸発生剤として使用すること
ができる。原理的には遊離基形成性の光開始剤として知
られるすべての有機ハロゲン化合物は、ハロゲン化水素
酸を形成する化合物で、本発明の酸発生剤として使用す
ることができる。
【0034】前記のハロゲン化水素酸を形成する化合物
の例はUSP3,515,552号、同3,536,4
89号及び同3,779,778号及び西ドイツ国特許
公開公報第2,243,621号に記載されているもの
が挙げられ、又、例えば西ドイツ国特許公開公報第2,
610,842号に記載の光分解により酸を発生させる
化合物も使用することができる。
の例はUSP3,515,552号、同3,536,4
89号及び同3,779,778号及び西ドイツ国特許
公開公報第2,243,621号に記載されているもの
が挙げられ、又、例えば西ドイツ国特許公開公報第2,
610,842号に記載の光分解により酸を発生させる
化合物も使用することができる。
【0035】又更に特開昭54−74728号、同55
−24113号、同55−77742号、同60−36
26号、同60−138539号に記載の2−ハロメチ
ル−1,3,4−オキサジアゾール系化合物など具体的
には、2−トリクロロメチル−5−〔β(2−ベンゾフ
リル)ビニル〕−1,3,4−オキサジアゾールを使用
することができる。
−24113号、同55−77742号、同60−36
26号、同60−138539号に記載の2−ハロメチ
ル−1,3,4−オキサジアゾール系化合物など具体的
には、2−トリクロロメチル−5−〔β(2−ベンゾフ
リル)ビニル〕−1,3,4−オキサジアゾールを使用
することができる。
【0036】本発明の酸発生剤の具体例としては、特開
昭56−17345号に記載のものを挙げることができ
る。又、特開昭50−36209号に記載されているo
−ナフトキノンジアジト−4−スルホン酸ハロゲニドを
用いることができる。
昭56−17345号に記載のものを挙げることができ
る。又、特開昭50−36209号に記載されているo
−ナフトキノンジアジト−4−スルホン酸ハロゲニドを
用いることができる。
【0037】本発明において、特に好ましい酸発生剤
は、感度の面から、オキサジアゾール系有機ハロゲン化
合物である。更に、平版印刷版として使用される場合に
は、印刷性能の面から、トリアジン系有機ハロゲン化合
物が最も好ましい。
は、感度の面から、オキサジアゾール系有機ハロゲン化
合物である。更に、平版印刷版として使用される場合に
は、印刷性能の面から、トリアジン系有機ハロゲン化合
物が最も好ましい。
【0038】本発明の酸発生剤は、その化学的性質及び
本発明の印刷版用組成物の組成或いは物性によって広範
囲に変えることができるが、該印刷版用組成物の塗布固
形分の全重量に対して約0.1〜20重量%の範囲が適
当であり、好ましくは0.2〜10重量%の範囲であ
る。
本発明の印刷版用組成物の組成或いは物性によって広範
囲に変えることができるが、該印刷版用組成物の塗布固
形分の全重量に対して約0.1〜20重量%の範囲が適
当であり、好ましくは0.2〜10重量%の範囲であ
る。
【0039】(赤外吸収色素)本発明の印刷版用組成物
には、赤外吸収色素が含有される。該赤外吸収色素とし
ては、波長700nm以上に吸収を持つ赤外吸収色素、
カーボンブラック、磁性粉等を使用することができる。
特に好ましい赤外吸収色素は700〜850nmに吸収
ピークを有し、ピークでのモル吸光係数εが105以上
の赤外吸収色素である。
には、赤外吸収色素が含有される。該赤外吸収色素とし
ては、波長700nm以上に吸収を持つ赤外吸収色素、
カーボンブラック、磁性粉等を使用することができる。
特に好ましい赤外吸収色素は700〜850nmに吸収
ピークを有し、ピークでのモル吸光係数εが105以上
の赤外吸収色素である。
【0040】上記赤外吸収色素としては、シアニン系色
素、スクワリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレ
ニウム系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニ
ン系色素、ポリメチン系色素、ナフトキノン系色素、チ
オピリリウム系色素、ジチオール金属錯体系色素、アン
トラキノン系色素、インドアニリン金属錯体系色素、分
子間CT色素等が挙げられる。
素、スクワリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレ
ニウム系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニ
ン系色素、ポリメチン系色素、ナフトキノン系色素、チ
オピリリウム系色素、ジチオール金属錯体系色素、アン
トラキノン系色素、インドアニリン金属錯体系色素、分
子間CT色素等が挙げられる。
【0041】又、赤外吸収色素として、特開昭63−1
39191号、同64−33547号、特開平1−16
0683号、同1−280750号、同1−29334
2号、同2−2074号、同3−26593号、同3−
30991号、同3−34891号、同3−36093
号、同3−36094号、同3−36095号、同3−
42281号、同3−103476号等に記載の化合物
も挙げられる。
39191号、同64−33547号、特開平1−16
0683号、同1−280750号、同1−29334
2号、同2−2074号、同3−26593号、同3−
30991号、同3−34891号、同3−36093
号、同3−36094号、同3−36095号、同3−
42281号、同3−103476号等に記載の化合物
も挙げられる。
【0042】本発明に好ましく用いられる赤外吸収色素
の代表的具体例を以下に挙げるがこれらに限定されな
い。
の代表的具体例を以下に挙げるがこれらに限定されな
い。
【0043】
【化5】
【0044】
【化6】
【0045】
【化7】
【0046】
【化8】
【0047】
【化9】
【0048】
【化10】
【0049】
【化11】
【0050】
【化12】
【0051】
【化13】
【0052】
【化14】
【0053】
【化15】
【0054】これらの色素は勿論、公知の方法によって
合成することができるが、下記のような市販品を用いる
こともできる。
合成することができるが、下記のような市販品を用いる
こともできる。
【0055】日本化薬:IR750(アントラキノン
系);IR002,IR003(アルミニウム系);I
R820(ポリメチン系);IRG022,IRG03
3(ジインモニウム系);CY−2,CY−4,CY−
9,CY−10,CY−20。
系);IR002,IR003(アルミニウム系);I
R820(ポリメチン系);IRG022,IRG03
3(ジインモニウム系);CY−2,CY−4,CY−
9,CY−10,CY−20。
【0056】三井東圧:KIR103,SIR103
(フタロシアニン系);KIR101,SIR114
(アントラキノン系);PA1001,PA1005,
PA1006,SIR128(金属錯体系)。
(フタロシアニン系);KIR101,SIR114
(アントラキノン系);PA1001,PA1005,
PA1006,SIR128(金属錯体系)。
【0057】大日本インキ化学:Fastogen b
lue8120 みどり化学:MIR−101,101
1,1021。
lue8120 みどり化学:MIR−101,101
1,1021。
【0058】その他、日本感光色素、住友化学、富士写
真フイルム等の各社からも市販されている。
真フイルム等の各社からも市販されている。
【0059】(アルカリ可溶性樹脂)本発明の印刷版用
組成物には、アルカリ可溶性樹脂が含有される。該アル
カリ可溶性樹脂としては、例えばノボラック樹脂やヒド
ロキシスチレン単位を有する重合体、下記一般式(3)
で表される構造単位を有する重合体、その他公知のアク
リル樹脂等を挙げることができる。
組成物には、アルカリ可溶性樹脂が含有される。該アル
カリ可溶性樹脂としては、例えばノボラック樹脂やヒド
ロキシスチレン単位を有する重合体、下記一般式(3)
で表される構造単位を有する重合体、その他公知のアク
リル樹脂等を挙げることができる。
【0060】該ノボラック樹脂としては、例えばフェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアル
デヒド樹脂、特開昭55−57841号に記載されてい
るようなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド共
重縮合体樹脂、特開昭55−127553号に記載され
ているような、p−置換フェノールとフェノールもしく
は、クレゾールとホルムアルデヒドとの共重縮合体樹脂
等が挙げられる。
ール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアル
デヒド樹脂、特開昭55−57841号に記載されてい
るようなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド共
重縮合体樹脂、特開昭55−127553号に記載され
ているような、p−置換フェノールとフェノールもしく
は、クレゾールとホルムアルデヒドとの共重縮合体樹脂
等が挙げられる。
【0061】該ヒドロキシスチレン単位を有する重合体
としては、例えば特公昭52−41050号に記載され
ているポリヒドロキシスチレンやヒドロキシスチレン共
重合体などを挙げることができる。
としては、例えば特公昭52−41050号に記載され
ているポリヒドロキシスチレンやヒドロキシスチレン共
重合体などを挙げることができる。
【0062】一般式(3)で表される構造単位を有する
重合体とは、該構造単位のみの繰り返し構造を有する単
独重合体、或いは該構造単位と他のビニル系単量体の不
飽和二重結合を開裂せしめた構造で示される構造単位1
種以上とを組み合わせた共重合体である。
重合体とは、該構造単位のみの繰り返し構造を有する単
独重合体、或いは該構造単位と他のビニル系単量体の不
飽和二重結合を開裂せしめた構造で示される構造単位1
種以上とを組み合わせた共重合体である。
【0063】
【化16】
【0064】一般式(3)において、R1及びR2はそれ
ぞれ、水素原子、メチル基やエチル基等のアルキル基又
はカルボン酸基を表し、好ましくは水素原子である。R
3は水素原子、塩素原子や臭素原子等のハロゲン原子又
はメチル基、エチル基等のアルキル基を表し、好ましく
は水素原子又はメチル基である。R4は水素原子、メチ
ル基やエチル基等のアルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表す。Yは置換基を有するものも含むフェニレン
基又はナフチレン基を表し、該置換基としてはメチル基
やエチル基等のアルキル基、塩素原子や臭素原子等のハ
ロゲン原子、カルボン酸基、メトキシ基やエトキシ基等
のアルコキシ基、水酸基、スルホン酸基、シアノ基、ニ
トロ基、アシル基等が挙げられるが、好ましくは置換基
を有しないか、或いはメチル基で置換されているもので
ある。Xは窒素原子と芳香族炭素原子とを連結する2価
の有機基で、nは0〜5の整数を表し、好ましくはnが
0である。
ぞれ、水素原子、メチル基やエチル基等のアルキル基又
はカルボン酸基を表し、好ましくは水素原子である。R
3は水素原子、塩素原子や臭素原子等のハロゲン原子又
はメチル基、エチル基等のアルキル基を表し、好ましく
は水素原子又はメチル基である。R4は水素原子、メチ
ル基やエチル基等のアルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表す。Yは置換基を有するものも含むフェニレン
基又はナフチレン基を表し、該置換基としてはメチル基
やエチル基等のアルキル基、塩素原子や臭素原子等のハ
ロゲン原子、カルボン酸基、メトキシ基やエトキシ基等
のアルコキシ基、水酸基、スルホン酸基、シアノ基、ニ
トロ基、アシル基等が挙げられるが、好ましくは置換基
を有しないか、或いはメチル基で置換されているもので
ある。Xは窒素原子と芳香族炭素原子とを連結する2価
の有機基で、nは0〜5の整数を表し、好ましくはnが
0である。
【0065】一般式(3)で表される構造単位を有する
重合体は、更に具体的に、例えば(a)〜(h)で表す
ことができる。
重合体は、更に具体的に、例えば(a)〜(h)で表す
ことができる。
【0066】
【化17】
【0067】(a)〜(h)において、R1〜R5はそれ
ぞれ水素原子、アルキル基又はハロゲン原子を表し、X
はアルキル基又はハロゲン原子を表す。又m、n、l、
k及びsはそれぞれの構造単位のモル%を表す。
ぞれ水素原子、アルキル基又はハロゲン原子を表し、X
はアルキル基又はハロゲン原子を表す。又m、n、l、
k及びsはそれぞれの構造単位のモル%を表す。
【0068】又、ノボラック樹脂、ヒドロキシスチレン
単位を有する重合体、及び一般式(3)で表される構造
単位を有する重合体は併用することもできる。
単位を有する重合体、及び一般式(3)で表される構造
単位を有する重合体は併用することもできる。
【0069】更に、本発明の印刷版用組成物には、該組
成物の感脂性を向上するために親油性の樹脂を添加する
ことができる。
成物の感脂性を向上するために親油性の樹脂を添加する
ことができる。
【0070】前記親油性の樹脂としては、例えば、特開
昭50−125806号に記載されているような、炭素
数3〜15のアルキル基で置換されたフェノール類とア
ルデヒドの縮合物、例えばtブチルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂などが使用可能である。
昭50−125806号に記載されているような、炭素
数3〜15のアルキル基で置換されたフェノール類とア
ルデヒドの縮合物、例えばtブチルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂などが使用可能である。
【0071】本発明の印刷版用組成物には必要に応じ
て、更に上記以外の色素、顔料、増感剤等を含有させる
ことができる。
て、更に上記以外の色素、顔料、増感剤等を含有させる
ことができる。
【0072】本発明の印刷版用組成物は、前記各成分を
溶解する下記の溶媒に溶解させて、これらを適当な支持
体の表面に塗布、乾燥させることにより感光層を設けて
画像形成材料とすることができる。
溶解する下記の溶媒に溶解させて、これらを適当な支持
体の表面に塗布、乾燥させることにより感光層を設けて
画像形成材料とすることができる。
【0073】上記溶媒としては、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテ
ート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテー
ト、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリクロロエ
チレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これら溶
媒は、単独で或いは2種以上混合して使用することがで
きる。
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテ
ート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテー
ト、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリクロロエ
チレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これら溶
媒は、単独で或いは2種以上混合して使用することがで
きる。
【0074】(塗布方法)本発明の印刷版用組成物を支
持体の表面に塗布する方法としては、従来公知の方法、
例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、
エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカー
テン塗布等が可能である。塗布量は用途により異なる
が、例えば、感光性平版印刷版についていえば固形分と
して0.5〜5.0g/m2が好ましい。
持体の表面に塗布する方法としては、従来公知の方法、
例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、
エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカー
テン塗布等が可能である。塗布量は用途により異なる
が、例えば、感光性平版印刷版についていえば固形分と
して0.5〜5.0g/m2が好ましい。
【0075】(支持体)本発明の印刷版用組成物を用い
て感光層を設ける支持体としては、アルミニウム、亜
鉛、鋼、銅等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッ
ケル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金属
板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が塗
布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親
水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。こ
のうち好ましいのはアルミニウム板である。本発明を感
光性平版印刷版に適用するとき、支持体として、砂目立
て処理、陽極酸化処理及び必要に応じて封孔処理等の表
面処理等が施されているアルミニウム板を用いることが
好ましい。これらの処理には公知の方法を適用すること
ができる。
て感光層を設ける支持体としては、アルミニウム、亜
鉛、鋼、銅等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッ
ケル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金属
板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が塗
布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親
水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。こ
のうち好ましいのはアルミニウム板である。本発明を感
光性平版印刷版に適用するとき、支持体として、砂目立
て処理、陽極酸化処理及び必要に応じて封孔処理等の表
面処理等が施されているアルミニウム板を用いることが
好ましい。これらの処理には公知の方法を適用すること
ができる。
【0076】砂目立て処理の方法としては、例えば機械
的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる。
機械的方法としては、例えばボール研磨法、ブラシ研磨
法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等が挙げ
られる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方
法を単独或いは組合わせて用いることができる。
的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる。
機械的方法としては、例えばボール研磨法、ブラシ研磨
法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等が挙げ
られる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方
法を単独或いは組合わせて用いることができる。
【0077】電解によりエッチングするには、リン酸、
硫酸、塩酸、硝酸等の無機の酸を単独乃至2種以上混合
した浴を用いて行われる。砂目立て処理の後、必要に応
じてアルカリ或いは酸の水溶液によってデスマット処理
を行い中和して水洗する。
硫酸、塩酸、硝酸等の無機の酸を単独乃至2種以上混合
した浴を用いて行われる。砂目立て処理の後、必要に応
じてアルカリ或いは酸の水溶液によってデスマット処理
を行い中和して水洗する。
【0078】陽極酸化処理は、電解液として、硫酸、ク
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種又は2種
以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解
して行われる。形成された陽極酸化被膜量は1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2であり、特に好ましくは25〜40mg/dm2で
ある。陽極酸化被膜量は、例えばアルミニウム板をリン
酸クロム酸浴液(リン酸85%液:35ml、酸化クロ
ム(IV):20gを1リットルの水に溶解して作製)に
浸漬し、酸化被膜を溶解し、板の被膜溶解前後の重量変
化測定から求められる。
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種又は2種
以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解
して行われる。形成された陽極酸化被膜量は1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2であり、特に好ましくは25〜40mg/dm2で
ある。陽極酸化被膜量は、例えばアルミニウム板をリン
酸クロム酸浴液(リン酸85%液:35ml、酸化クロ
ム(IV):20gを1リットルの水に溶解して作製)に
浸漬し、酸化被膜を溶解し、板の被膜溶解前後の重量変
化測定から求められる。
【0079】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0080】(露光)本発明を画像形成材料に応用した
場合には、波長700nm以上の光源を用い画像露光を
行うことが好ましい。光源としては、半導体レーザー、
He−Neレーザー、YAGレーザー、炭酸ガスレーザ
ー等が挙げられる。出力は50mW以上が適当であり、
好ましくは100mW以上である。
場合には、波長700nm以上の光源を用い画像露光を
行うことが好ましい。光源としては、半導体レーザー、
He−Neレーザー、YAGレーザー、炭酸ガスレーザ
ー等が挙げられる。出力は50mW以上が適当であり、
好ましくは100mW以上である。
【0081】(現像液)上記画像形成材料の現像に用い
られる現像液としては、水系アルカリ現像液が好適であ
る。水系アルカリ現像液は例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メケ
イ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二リン酸ナト
リウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ金属塩の水
溶液が挙げられる。前記アルカリ金属塩の濃度は0.0
5〜20重量%の範囲で用いるのが好適であり、より好
ましくは、0.1〜10重量%である。
られる現像液としては、水系アルカリ現像液が好適であ
る。水系アルカリ現像液は例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メケ
イ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二リン酸ナト
リウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ金属塩の水
溶液が挙げられる。前記アルカリ金属塩の濃度は0.0
5〜20重量%の範囲で用いるのが好適であり、より好
ましくは、0.1〜10重量%である。
【0082】現像液には、必要に応じアニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤やアルコール等の有機溶剤を加え
ることができる。該有機溶剤としては、プロピレングリ
コール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベ
ンジルアルコール、n−プロピルアルコール等が有用で
ある。
性剤、両性界面活性剤やアルコール等の有機溶剤を加え
ることができる。該有機溶剤としては、プロピレングリ
コール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベ
ンジルアルコール、n−プロピルアルコール等が有用で
ある。
【0083】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、「部」
は「重量部」を示す。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、「部」
は「重量部」を示す。
【0084】(支持体の作製)厚さ0.24mmのアル
ミニウム板(材質1050、調質H16)を5%苛性ソ
ーダ水溶液中で60℃で1分間脱脂処理を行った後、
0.5モル1リットルの塩酸水溶液中で温度;25℃、
電流密度;60A/dm2、処理時間;30秒の条件で
電解エッチング処理を行った。次いで、5%苛性ソーダ
水溶液中で60℃、10秒間のデスマット処理を施した
後、20%硫酸溶液中で温度;20℃、電流密度;3A
/dm2、処理時間;1分間の条件で陽極酸化処理を行
った。更に30℃の熱水で20秒間、熱水封孔処理を行
い、平版印刷版用支持体のアルミニウム板を作製した。
ミニウム板(材質1050、調質H16)を5%苛性ソ
ーダ水溶液中で60℃で1分間脱脂処理を行った後、
0.5モル1リットルの塩酸水溶液中で温度;25℃、
電流密度;60A/dm2、処理時間;30秒の条件で
電解エッチング処理を行った。次いで、5%苛性ソーダ
水溶液中で60℃、10秒間のデスマット処理を施した
後、20%硫酸溶液中で温度;20℃、電流密度;3A
/dm2、処理時間;1分間の条件で陽極酸化処理を行
った。更に30℃の熱水で20秒間、熱水封孔処理を行
い、平版印刷版用支持体のアルミニウム板を作製した。
【0085】次に、下記組成の酸分解物A〜Bを作製し
た。
た。
【0086】酸分解物Aの合成 シクロヘキサノン0.5モル、フェニルセロソルブ1.
0モル及びp−トルエンスルホン酸80mgを撹拌しな
がら100℃で1時間反応させ、その後150℃まで徐
々に温度を上げ、更に150℃で4時間反応させた。反
応により生成するメタノールはこの間に留去した。冷却
後、テトラヒドロフラン500ml及び無水炭酸カリウ
ム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液から溶媒を減
圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸点成分を留去
し、粘調な油状の下記酸分解物Aを得た。
0モル及びp−トルエンスルホン酸80mgを撹拌しな
がら100℃で1時間反応させ、その後150℃まで徐
々に温度を上げ、更に150℃で4時間反応させた。反
応により生成するメタノールはこの間に留去した。冷却
後、テトラヒドロフラン500ml及び無水炭酸カリウ
ム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液から溶媒を減
圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸点成分を留去
し、粘調な油状の下記酸分解物Aを得た。
【0087】
【化18】
【0088】酸分解物Bの合成 シクロヘキサノン1.0モル、エチレングリコール1.
0モル及びp−トルエンスルホン酸80mgを撹拌しな
がら100℃で1時間反応させ、その後150℃まで徐
々に温度を上げ、更に150℃で4時間反応させた。反
応により生成するメタノールはこの間に留去した。冷却
後、テトラヒドロフラン500ml及び無水炭酸カリウ
ム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液から溶媒を減
圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸点成分を留去
し、粘調な油状の下記酸分解物Bを得た。
0モル及びp−トルエンスルホン酸80mgを撹拌しな
がら100℃で1時間反応させ、その後150℃まで徐
々に温度を上げ、更に150℃で4時間反応させた。反
応により生成するメタノールはこの間に留去した。冷却
後、テトラヒドロフラン500ml及び無水炭酸カリウ
ム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液から溶媒を減
圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸点成分を留去
し、粘調な油状の下記酸分解物Bを得た。
【0089】
【化19】
【0090】実施例1 前記支持体上に下記組成の印刷版用組成物からなる感光
層塗布液を乾燥後の膜厚が2g/m2になるように塗布
し100℃で2分間乾燥して画像形成材料1を得た。
層塗布液を乾燥後の膜厚が2g/m2になるように塗布
し100℃で2分間乾燥して画像形成材料1を得た。
【0091】 (感光層塗布液の組成) バインダーA 50部 酸分解物A 20部 酸発生剤A(2−トリクロロメチル−5−〔β−(2− ベンゾフリン)ビニル〕−1,3,4−オキサジアゾール) 10部 赤外吸収色素 例示化合物IR18 10部 フタロシアニン顔料 顔料−1 10部 プロピレングルコールモノメチルエーテル 1000部
【0092】
【化20】
【0093】この画像形成材料1を、半導体レーザー
(波長830nm、出力500mW)で感光層表面に画
像露光を行った。レーザー光径はピークにおける強度の
1/e2で13μmであった。又、解像度は走査方向、
副走査方向とも2000DPIとした。露光後、赤外線
ヒーターを用い感光層を120℃で30秒間熱処理し
た。更に、ポジ型平版印刷版用現像液SDR−1(コニ
カ(株)製)を水で容積比6倍に希釈した27℃の現像
液に25秒間浸漬し、非画像部(露光部)を除去した
後、水洗し平版印刷版を製造した。
(波長830nm、出力500mW)で感光層表面に画
像露光を行った。レーザー光径はピークにおける強度の
1/e2で13μmであった。又、解像度は走査方向、
副走査方向とも2000DPIとした。露光後、赤外線
ヒーターを用い感光層を120℃で30秒間熱処理し
た。更に、ポジ型平版印刷版用現像液SDR−1(コニ
カ(株)製)を水で容積比6倍に希釈した27℃の現像
液に25秒間浸漬し、非画像部(露光部)を除去した
後、水洗し平版印刷版を製造した。
【0094】〈評価〉 (線幅)光学顕微鏡観察によりレーザー走査線1本で生
成される非画像部ラインの平均線幅を評価した。
成される非画像部ラインの平均線幅を評価した。
【0095】(耐刷性)得られた印刷版に前記半導体レ
ーザー露光を行わず、前記の条件で現像し、印刷機(ハ
イデルGTO)で、コート紙に印刷インキ(東洋インキ
製造社製:ハイプラスM紅)及び湿し水(コニカ社製:
SEU−32.5%水溶液)を用いて印刷を行い、印刷
物のベタ部にインキ着肉不良が発生する迄印刷を続け、
印刷枚数を数えた。
ーザー露光を行わず、前記の条件で現像し、印刷機(ハ
イデルGTO)で、コート紙に印刷インキ(東洋インキ
製造社製:ハイプラスM紅)及び湿し水(コニカ社製:
SEU−32.5%水溶液)を用いて印刷を行い、印刷
物のベタ部にインキ着肉不良が発生する迄印刷を続け、
印刷枚数を数えた。
【0096】(可視画性)得られた印刷版の画像部と非
画像部をBlue光を用いて反射濃度をX−RITE
(製) X−RITE310(反射及び透過濃度計)に
より測定し、以下の基準で評価を行った。
画像部をBlue光を用いて反射濃度をX−RITE
(製) X−RITE310(反射及び透過濃度計)に
より測定し、以下の基準で評価を行った。
【0097】 良好・・・・画像部濃度−非画像部濃度>0.5 不良・・・・画像部濃度−非画像部濃度≦0.5 画像形成材料1の感光層塗布液の組成において、酸発生
剤、酸分解物、赤外吸収色素、バインダー及び顔料を表
1のように変更して画像形成材料2〜6を作製し、上記
と同様にして露光、現像し、評価を行った。
剤、酸分解物、赤外吸収色素、バインダー及び顔料を表
1のように変更して画像形成材料2〜6を作製し、上記
と同様にして露光、現像し、評価を行った。
【0098】尚、画像形成材料5及び6は酸分解物の代
替として酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋し得る
架橋剤を用いた。
替として酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋し得る
架橋剤を用いた。
【0099】得られた結果を以下の表1に示す。
【0100】
【表1】
【0101】・バインダーB:フェノールとm−,p−
混合クレゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物
(Mn=500、Mw=2500、フェノールとm−,
P−,クレゾールのモル比がそれぞれ20:48:3
2) ・酸発生剤B:TAZ−104(有機ハロゲン:みどり
化学社製) ・顔料−2:MHI−K #220(カーボンブラッ
ク:御国色素社製) ・架橋剤1:昭和高分子(製)ショウノールCKP−9
18(レゾール樹脂)
混合クレゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物
(Mn=500、Mw=2500、フェノールとm−,
P−,クレゾールのモル比がそれぞれ20:48:3
2) ・酸発生剤B:TAZ−104(有機ハロゲン:みどり
化学社製) ・顔料−2:MHI−K #220(カーボンブラッ
ク:御国色素社製) ・架橋剤1:昭和高分子(製)ショウノールCKP−9
18(レゾール樹脂)
【0102】
【化21】
【0103】表1から明らかなように、本発明の印刷版
用組成物1,3,5から、安価でコンパクトな半導体レ
ーザーのような赤外線による露光で画像形成が可能なネ
ガ型或いはポジ型に対応した画像形成材料を得ることが
でき、しかも耐刷性に優れ、現像後の可視画性を良好に
保持できることが分かる。
用組成物1,3,5から、安価でコンパクトな半導体レ
ーザーのような赤外線による露光で画像形成が可能なネ
ガ型或いはポジ型に対応した画像形成材料を得ることが
でき、しかも耐刷性に優れ、現像後の可視画性を良好に
保持できることが分かる。
【0104】
【発明の効果】本発明により、露光手段として紫外線を
用いることなく、その代替として安価でコンパクトな半
導体レーザーのような赤外線による露光で画像形成が可
能であり、しかも耐刷性に優れ、かつ現像後の可視画性
を良好に保持できる印刷版用組成物を提供できるという
顕著に優れた効果を奏する。
用いることなく、その代替として安価でコンパクトな半
導体レーザーのような赤外線による露光で画像形成が可
能であり、しかも耐刷性に優れ、かつ現像後の可視画性
を良好に保持できる印刷版用組成物を提供できるという
顕著に優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/023 511 G03F 7/023 511 7/038 7/038 7/039 7/039
Claims (9)
- 【請求項1】 酸の存在下でアルカリ可溶性となる酸分
解物、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸収色素及
び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組成物。 - 【請求項2】 上記酸分解物が下記一般式(1)で表さ
れることを特徴とする請求項1記載の印刷版用組成物。 【化1】 (式中、R1〜R4は、水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基を表し、R1〜R4の何れか2つが
結合して環を形成しても良く、又エーテル結合を有して
いても良く、又R1〜R4は互いに同一でも異なっていて
も良い。更に各々置換基が導入されていても良い。) - 【請求項3】 上記R1〜R4が下記の条件を満足するこ
とを特徴とする請求項2記載の印刷版用組成物。 R1及びR2が同一で環を形成する R1=R2=−(CH2)5− R3=R4=−CH2−CH2−O−C6H6 - 【請求項4】 上記酸分解物が下記一般式(2)で表さ
れる繰り返し構造単位を有することを特徴とする請求項
1記載の印刷版用組成物。 【化2】 (式中、R5〜R7は、水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基を表し、R5〜R7の何れか2つが
結合して環を形成しても良く、又エーテル結合を有して
いても良く、又R5〜R7は互いに同一でも異なっていて
も良い。更に各々置換基が導入されていても良い。又、
R7は−O−R8−の繰り返し構造単位であっても良く、
この場合R8はアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基から選ばれる。) - 【請求項5】 上記R5〜R8が下記の条件を満足するこ
とを特徴とする請求項4記載の印刷版用組成物。 R5=水素原子 R6=C6H6 R7は−O−R8−の繰り返し構造単位であり、かつR
8=−(CH2)2− - 【請求項6】 酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋
し得る架橋剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、赤外吸
収色素及び顔料を含有することを特徴とする印刷版用組
成物。 - 【請求項7】 上記架橋剤がメチロール基又はアセチル
化メチロール基を有することを特徴とする請求項6記載
の印刷版用組成物。 - 【請求項8】 上記顔料がフタロシアニン又はカーボン
ブラックの少なくとも一方であることを特徴とする請求
項1乃至7の何れか1項記載の印刷版用組成物。 - 【請求項9】 上記アルカリ可溶性樹脂がノボラック樹
脂であり、酸発生剤がトリアジン骨格を有する有機ハロ
ゲン化合物であり、かつ赤外吸収色素がシアニン色素で
あることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載
の印刷版用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9033422A JPH10228102A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 印刷版用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9033422A JPH10228102A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 印刷版用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10228102A true JPH10228102A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12386138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9033422A Pending JPH10228102A (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 印刷版用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10228102A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001051404A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 平版印刷版の製版方法 |
JP2003315985A (ja) * | 2002-04-22 | 2003-11-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版 |
JP2004117619A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン形成材料、水溶性材料及びパターン形成方法 |
JP2017090486A (ja) * | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 旭化成株式会社 | 感光性樹脂組成物、及び硬化レリーフパターンの製造方法 |
-
1997
- 1997-02-18 JP JP9033422A patent/JPH10228102A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001051404A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 平版印刷版の製版方法 |
JP2003315985A (ja) * | 2002-04-22 | 2003-11-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版 |
JP2004117619A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン形成材料、水溶性材料及びパターン形成方法 |
JP2017090486A (ja) * | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 旭化成株式会社 | 感光性樹脂組成物、及び硬化レリーフパターンの製造方法 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041006 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050920 |