JPH10227823A - ケーブル検査装置およびケーブル検査方法 - Google Patents

ケーブル検査装置およびケーブル検査方法

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JPH10227823A
JPH10227823A JP9030732A JP3073297A JPH10227823A JP H10227823 A JPH10227823 A JP H10227823A JP 9030732 A JP9030732 A JP 9030732A JP 3073297 A JP3073297 A JP 3073297A JP H10227823 A JPH10227823 A JP H10227823A
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JP
Japan
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cable
inspection device
current
switch
pin
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JP9030732A
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English (en)
Inventor
Akihiko Uehara
明彦 上原
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のテスタを用いたケーブルの検査方式に
あっては、敷設済みのケーブルを検査したい場合にはケ
ーブルを外す必要があるため、敷設状態によってはデス
クを移動したりフロアもしくはフロアマットを剥がす
等、面倒な作業を伴うことが多かった。 【解決手段】 ケーブルの一方の端のコネクタが接続可
能とされ任意のピンを選択可能なスイッチ手段とこのス
イッチ手段(215)の中の任意の2つのピンに対応し
たスイッチを順次選択する制御手段(216)と選択さ
れたピン間に流れる電流を測定可能な電流計測手段(2
14)と通信手段(252)とを有するメイン検査装置
(200)と、ケーブルの他方の端のコネクタが接続可
能とされ任意の2つのピン間を選択的に短絡可能なスイ
ッチ手段(315)とこのスイッチ手段の中のスイッチ
を順次選択する制御手段(316)と通信手段(35
2)とを有する補助検査装置(300)とを用いて検査
を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの結線状
態検査あるい結線図作成に適用して有効な技術に関し、
例えばRS232Cケーブルのように両端のコネクタに
多数の端子(ピン)を有するケーブルの断線や短絡の有
無等の検査に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すようなシステムにおいて、コ
ンピュータ本体101と端末装置105とを接続するた
めに使用されるRS232Cケーブル103のように、
両端のコネクタ102,104に多数の端子を有するケ
ーブルの結線状態を検査するには、両端のコネクタにあ
る対応する端子間に電流を流して導通の有無を判定する
必要がある。従来、ケーブルの結線状態を検査する専用
の装置というものはなく、ケーブルの検査は通常の電流
計を備えたテスタを用いて行なっていた。その場合、テ
スタのプローブの長さには限度があるため、ケーブルを
束ねて両端のコネクタ同士を近接させた状態でテスタの
プローブをピンに接続せざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のテスタを用いた
ケーブルの検査方法にあっては、敷設済みのケーブルを
検査したい場合にはケーブルを外す必要がある。そのた
め、敷設状態によってはデスクを移動したりフロアもし
くはフロアマットを剥がす等、面倒な作業を伴うことも
多かった。また、たとえケーブルの敷設状態が簡単であ
ってもケーブルが長い場合には、ケーブルの一端を他端
の近傍まで移動させなくてはならないため作業が面倒で
あった。さらに、従来のテスタによる検査方法は、ケー
ブル端部のコネクタのピンへのプローブの接続切り換え
を手作業で順番に行なう必要があったため、能率が悪い
という不具合もあった。
【0004】この発明の目的は、敷設状態のケーブルを
取り外すことなくそのままの状態で検査できるケーブル
検査装置を提供することにある。
【0005】この発明の他の目的は、ケーブル端部のコ
ネクタのピン間接続切り換えを自動的に行なって断線や
短絡の有無等を容易に検査できるケーブル検査装置を提
供することにある。
【0006】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0008】すなわち、ケーブルの一方の端のコネクタ
が接続可能とされ任意のピンを選択可能なスイッチ手段
とこのスイッチ手段の中の任意の2つのピンに対応した
スイッチを順次選択して導通させる制御手段と選択され
たピン間に流れる電流を測定可能な電流計測手段と通信
手段とをメイン検査装置に設けるとともに、ケーブルの
他方の端のコネクタが接続可能とされ任意の2つのピン
間を選択的に短絡可能なスイッチ手段とこのスイッチ手
段の中のスイッチを順次選択して導通させる制御手段と
通信手段とを補助検査装置に設け、上記メイン検査装置
と補助検査装置とを用いて検査を行なうようにしたもの
である。
【0009】上記した手段によれば、検査しようとする
ケーブルの両端をそれぞれメイン検査装置と補助検査装
置に接続して、メイン検査装置から補助検査装置へ指令
を送ってメイン検査装置側のスイッチ手段によるピン選
択状態に応じて補助検査装置側のスイッチ手段によるピ
ン選択状態を順次切り換えながら電流を測定すること
で、敷設状態のケーブルを取り外すことなくそのままの
状態で検査できるとともに、ケーブル端部のコネクタの
ピン間接続切り換えを自動的に行なって断線や短絡の有
無等を能率良く検査することができるようになる。
【0010】また、望ましくは、上記補助検査装置に、
上記選択手段により選択されたピン間に流れる電流の少
なくとも電流の向きを測定可能な電流計測手段を設け、
測定結果を通信手段によってメイン検査装置へ送信させ
るようにする。これによって、より正確なケーブル検査
が可能となる。
【0011】さらに、上記通信手段を無線通信装置で構
成すると良い。これによってケーブルで接続されたコン
ピュータと端末装置等の間に壁等の障害物がある場合に
も検査が可能となる。
【0012】また、上記メイン検査装置の制御手段は、
上記電流計測手段による測定結果に基づいて上記ケーブ
ルの結線状態を示す図面を作成し出力可能に構成する。
これにより、検査結果を一目で理解できる状態で表すこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0014】図2には本発明に係るケーブル検査装置の
一実施例の概略構成が示されている。この実施例のケー
ブル検査装置は、ケーブル103の一端に接続されるメ
イン検査装置200とケーブル103の他端に接続され
る補助検査装置300とにより構成されている。
【0015】メイン検査装置200は、ケーブル103
の端部のコネクタ102が接続可能なコネクタ部211
を有する本体210と、該本体210にケーブル220
を介して接続されたモニタ230およびプリンタ240
と、PCMCIAなどのインタフェースを持つカード2
51を介して上記本体210に接続された通信手段25
2とにより構成されている。上記本体210の表面に
は、検査開始指令を与えたり検査結果をプリントアウト
するよう指令するためのキーなどからなる操作部212
が設けられている。
【0016】補助検査装置300は、ケーブル103の
他端のコネクタ103が接続可能なコネクタ部311を
有する本体310と、PCMCIAなどのインタフェー
スを持つカード351を介して上記本体310に接続さ
れた通信手段352とにより構成されている。特に制限
されないが、この実施例では上記通信手段252および
352として携帯電話機を使用している。ただし、無線
方式の通信手段252,352の代わりにケーブルを介
して送信する有線式通信手段を用いるようにしてもよ
い。
【0017】図3には、上記メイン検査装置200およ
び補助検査装置300の本体内部の構成の一実施例と、
検査対象のケーブル103がRS232Cである場合の
ケーブル結線状態とが示されている。
【0018】上記メイン検査装置200の本体内部に
は、電源213と、電流計測回路214と、スイッチ回
路215と、制御回路216と、メモリ217とが設け
られている。前記スイッチ回路215は、電源213と
ケーブル103が接続される端子T1〜T20との間に
設けられたスイッチSW11〜SW19と、電流計測回
路214とケーブル103が接続される端子T1〜T2
0との間に設けられたスイッチSW21〜SW29とか
らなる。上記メモリ217にはマイクロプロセッサを含
む制御回路216の制御プログラムが格納されていると
ともに、測定された電流値等が記憶可能にされている。
一方、補助検査装置300の本体内部には、ケーブル1
03が接続される端子T1〜T20と共通接続線CML
との間に設けられたスイッチSW31〜SW39からな
るスイッチ回路315と、制御回路316と、制御プロ
グラム等を格納したメモリ317とが設けられている。
【0019】図3のケーブル検査装置による検査は次の
ようにして行なわれる。
【0020】先ず、検査対象となるケーブル103の一
方のコネクタ102または104をメイン検査装置20
0の本体210に設けられてるコネクタ部211に、ま
たケーブル103の他方のコネクタ104または102
を補助検査装置300の本体310に設けられてるコネ
クタ部311にそれぞれ挿入して接続する。次に、本体
310に設けられている操作部212の検査開始キーを
操作すると、制御回路216が検査を開始し先ずスイッ
チSW11とSW22を導通状態とするとともに、補助
検査装置300に対してスイッチSW31,SW32を
導通状態するような指令を通信手段252,352によ
って与える。すると、電流計測回路214が第1ピンと
第2ピンとの間の電流を測定し記憶する。このときケー
ブル103が正常であれば、ケーブル103の第2ピン
と第3ピンは図のように交差しているため、第1ピンと
第2ピンとの間の測定電流は「0」となる。測定電流が
「0」でないときは、どこかで短絡が生じていることが
分かる。
【0021】次に、制御回路216はスイッチSW11
とSW22を導通状態としたまま、補助検査装置300
に対してスイッチSW31,SW33を導通状態するよ
うな指令を通信手段252,352によって与える。す
ると、電流計測回路214が第1ピンと第2ピンとの間
の電流を測定し記憶する。このときケーブル103が正
常であれば、電流が流れるので抵抗に応じた電流が測定
される。ここで測定電流が「0」であれば、断線が生じ
ていることが分かる。
【0022】その後、制御回路216がスイッチSW1
1とSW24、SW11とSW25、SW11とSW2
6‥‥‥のようにして順次スイッチを切り換えるととも
に、補助検査装置側においても対応するスイッチを導通
させて行き、すべてのピン間の導通状態を総当たりで検
査した後、終了ランプの点灯等に基づいて操作部212
のプリント指令キーが操作されると検査結果が例えばリ
ストあるいは結線図としてモニタ220あるいはプリン
タ230によって出力される。この場合、結線図は、例
えば図3に符号103で示された一点鎖線の内側のよう
な図形として作成される。
【0023】なお、図3において、メイン検査装置20
0側には1つのピンに対して2つずつスイッチが設けら
れている(例えばSW1iとSW2i)のは、電流の向
きも測定できるようにするためである。ケーブルの検査
に際して1つのピンに接続されているスイッチ同士が同
時に導通状態とする組合せは省略される。
【0024】図4にはメイン検査装置200の本体21
0のより詳細な構成例が示されている。図において、図
2および図3と同一の回路、部品には同一符号が付され
ており、重複した説明は省略する。
【0025】図4に示されているように、制御回路21
6はマイクロプロセッサ601と、データバス602を
介してマイクロプロセッサ601に接続された選択デー
タ用レジスタ603と、該レジスタ603に保持された
データをデコードして前記スイッチ回路215のスイッ
チ制御信号を形成するスイッチ制御用デコーダ604
と、マイクロプロセッサ601からアドレスバス605
上に出力されるアドレスをデコードして上記レジスタ6
03の選択信号を形成するアドレスデコーダ606とに
より構成されている。上記レジスタ603とスイッチ制
御用デコーダ604は、スイッチ回路215の2系統の
スイッチ群SW1iとSW2iに応じて2系統設けられ
ている。
【0026】また、前記電流計測回路214は、電源2
13とスイッチ回路215との間に接続された抵抗R
1,R2と、抵抗R1に生じた電位差をA/D変換して
電流値に応じたディジタル信号を形成するA/D変換回
路607と、A/D変換された結果を記憶するレジスタ
608とにより構成されている。なお、609は、PC
MCIAのインタフェースを持つカード251が接続さ
れる入出力回路である。この実施例では、操作部212
とモニタ220とが別個の装置として示されているが、
タッチパネル方式の入出力装置として一つの装置で構成
することも可能である。補助検査装置300側の本体3
10は、図4における電流計測回路214を省略し、レ
ジスタ608とデコーダ604を1系統とした構成とす
れば良い。ただし、補助検査装置300の本体310と
してメイン検査装置200の本体210と全く同一の構
成を有するものを使用してマイクロプロセッサが処理す
るプログラムのみ異ならしめることで検査するようにし
てもよい。
【0027】図5には、本発明の他の実施例を示す。こ
の実施例は、メイン検査装置200の構成を第1の実施
例と同一のままとし、補助検査装置300側のスイッチ
回路315を、メイン検査装置200側のスイッチ回路
215と同様にコネクタの各ピン毎に2個ずつ設けた2
系統構成にするとともに、第1系統のスイッチSW31
〜SW39と第2系統のスイッチSW41〜SW49と
の間に少なくとも電流の向きを測定可能な電流計測回路
314を設けたものである。この場合、補助検査装置3
00の本体310の構成は、図4に示されている構成か
ら電源211を省略するだけで良い。ただし、補助検査
装置300の構成をメイン検査装置200の構成と全く
同一とすることも可能である。
【0028】第1の実施例においては、例えば補助検査
装置側のコネクタの第1ピンと第2ピンとが短絡してい
たような場合にスイッチSW11,SW23およびSW
31を導通状態としてもそのような短絡を検出すること
が困難である。これに対し、第2の実施例に従うと、補
助検査装置側のコネクタの第1ピンと第2ピンとが短絡
していたような場合、スイッチSW11,SW23およ
びSW31,SW42を導通状態としたときに補助検査
装置200側では測定電流が「0」もしくはそれに近い
小さな値となるので容易に故障を検出することができる
という利点がある。
【0029】以下に、図5の実施例の検査装置における
検査手順の一例を図6および図7のフローチャートを用
いて説明する。
【0030】メイン検査装置200(以下、親機と称す
る)および補助検査装置300(以下、子機と称する)
の電源が投入されるとそれぞれ内部のレジスタ等が初期
設定される。続いて、測定開始キーが操作されると、図
6のフローチャートに従った処理が開始され、まず親機
の側から子機の側へI番ピン(最初はI=1)を接続す
るよう指令を送るとともに、変数JをI+1とする(ス
テップS1)。すると、子機では制御回路316がコネ
クタのI番ピンに結合されているスイッチSW3Iを導
通させる制御信号をスイッチ回路315へ出力する(ス
テップS101)。次に、親機は上記変数Jを使って子
機の側へJ番ピンを接続するよう指令を送るとともに、
N=1とする(ステップS2)。すると、子機では制御
回路316がJ番ピンに結合されているスイッチSW4
Jを導通させる制御信号を出力する(ステップS10
2)。
【0031】しかる後、親機では、制御回路216がN
番ピン(最初はN=1)に接続されているスイッチSW
1Nを導通させるような制御信号をスイッチ回路215
へ出力するとともに、変数MをN+1とする(ステップ
S3)。それから、親機は、変数Mを使ってM番ピンの
スイッチSW2Mを導通させるような制御信号をスイッ
チ回路215へ出力する(ステップS4)。そして、親
機の電流計測回路214がN−Mピン間の電流値を測定
してレジスタ708に保持する(ステップS5)。電流
の向きは、導通状態のスイッチの組合せから予め分かっ
ている。
【0032】次に、親機は子機に対して電流の測定およ
び結果の送信を要求する(ステップS6)。すると、子
機は電流計測回路314がI−Jピン間の電流の方向お
よび電流値を測定して親機に送信する(ステップS10
3)。子機からの送信を受けると親機は、接続ピンの番
号(N,M,I,J)と測定された電流の向き、値をメ
モリ217に記憶する(ステップS7)。その後、親機
は上記接続状態のM番ピンのスイッチSW2Mを遮断し
てから変数Mをインクリメント(M+1)する(ステッ
プS8,S9)。
【0033】そして、親機はステップS10で上記変数
Mが最大ピン番号を越えたか否か判定して越えていない
ときはステップS4へ戻って上記手順を繰り返し、Mが
最大ピン番号を越えたときにはステップS11へ移行し
てN番ピンのスイッチSW1Nを遮断してから変数Nを
インクリメント(N+1)する。それから、ステップS
13で上記変数Nが最大ピン番号を越えたか否か判定し
て越えていないときはステップS3へ戻って上記手順を
繰り返し、Nが最大ピン番号を越えたときにはステップ
S14へ移行して子機に対してJ番ピンのスイッチSW
4Jを遮断する指令を送ってから変数Jをインクリメン
ト(J+1)する(ステップS15)。子機は上記遮断
指令を受けるとJ番ピンのスイッチSW4Jをオフする
(ステップS104)。
【0034】次に、親機はステップS16で上記変数J
が最大ピン番号を越えたか否か判定して越えていないと
きはステップS2へ戻って上記手順を繰り返し、Jが最
大ピン番号を越えたときにはステップS17へ移行して
子機に対してI番ピンのスイッチSW3Iを遮断する指
令を送ってから変数Iをインクリメント(I+1)する
(ステップS18)。子機は上記遮断指令を受けるとI
番ピンのスイッチSW3Iをオフする(ステップS10
5)。
【0035】その後、親機はステップS19で上記変数
Iが最大ピン番号を越えたか否か判定して越えていない
ときはステップS1へ戻って上記手順を繰り返し、Iが
最大ピン番号を越えたときにはステップS20へ移行し
てメモリに記憶したピン番号と電流の向きとから結線状
態を示す図面を作成してプリントアウトまたはモニタ表
示を行なう(ステップS21)。さらに、記憶した電流
の向きおよび電流値から短絡配線や断線配線を判定して
故障マークを付加して出力する(ステップS21)。
【0036】以上説明したように、上記実施例は、ケー
ブルの一方の端のコネクタが接続可能とされ任意のピン
を選択可能なスイッチ手段とこのスイッチ手段の中の任
意の2つのピンに対応したスイッチを順次選択して導通
させる制御手段と選択されたピン間に流れる電流を測定
可能な電流計測手段と通信手段とをメイン検査装置に設
けるとともに、ケーブルの他方の端のコネクタが接続可
能とされ任意の2つのピン間を選択的に短絡可能なスイ
ッチ手段とこのスイッチ手段の中のスイッチを順次選択
して導通させる制御手段と通信手段とを補助検査装置に
設け、上記メイン検査装置と補助検査装置を用いて検査
を行なうようにしたので、検査しようとするケーブルの
両端をそれぞれメイン検査装置と補助検査装置に接続し
て、メイン検査装置から補助検査装置へ指令を送ってメ
イン検査装置側のスイッチ手段によるピン選択状態に応
じて補助検査装置側のスイッチ手段によるピン選択状態
を順次切り換えながら電流を測定することで、敷設状態
のケーブルを取り外すことなくそのままの状態で検査で
きるとともに、ケーブル端部のコネクタのピン間接続切
り換えを自動的に行なって断線や短絡の有無等を能率良
く検査することができるようになるという効果がある。
【0037】また、上記補助検査装置にも、上記選択手
段により選択されたピン間に流れる電流の少なくとも電
流の向きを測定可能な電流計測手段を設け、測定結果を
通信手段によってメイン検査装置へ送信させるようにし
たので、より正確なケーブル検査が可能となるという効
果がある。
【0038】さらに、上記通信手段を無線通信装置で構
成したので、ケーブルで接続されたコンピュータと端末
装置等の間に壁等の障害物がある場合にも検査が可能と
なるという効果がある。
【0039】また、上記メイン検査装置の制御手段は、
上記電流計測手段による測定結果に基づいて上記ケーブ
ルの結線状態を示す図面を作成し出力可能に構成したの
で、検査結果を一目で理解できる状態で表すことができ
るという効果がある。
【0040】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば上記
実施例では、通信手段として携帯電話機を用いている
が、携帯電話機以外の無線通信手段を用いることも可能
である。
【0041】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるRS2
32Cのケーブルの検査を例にとって説明したが、この
発明はそれに限定されるものでなく、光ファイバケーブ
ルその他任意のケーブルの検査並びに結線状態が不明な
ケーブルの結線図の作成に利用することができる。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0043】すなわち、敷設状態のケーブルを取り外す
ことなくそのままの状態で検査できるとともに、ケーブ
ル端部のコネクタのピン間接続切り換えを自動的に行な
って断線や短絡の有無等を能率良く検査することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置による検査対象となるケーブ
ルの使用例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るケーブル検査装置の一実施例の概
略構成図である。
【図3】メイン検査装置および補助検査装置の本体内部
の構成の一実施例と、検査対象となるケーブルの結線状
態とを示す説明図である。
【図4】メイン検査装置の本体のより詳細な構成例を示
すブロック図である。
【図5】メイン検査装置および補助検査装置の本体内部
の構成の他の実施例と、検査対象となるケーブルの結線
状態とを示す説明図である。
【図6】実施例の検査装置を用いた検査手順の一例を示
すフローチャート(前半)である。
【図7】実施例の検査装置を用いた検査手順の一例を示
すフローチャート(後半)である。
【符号の説明】
101 コンピュータ本体 105 端末装置 103 ケーブル 102,104 コネクタ 200 メイン検査装置 210 本体 211 コネクタ部 212 操作部 213 電源 214 電流計測回路 215 スイッチ回路 216 制御回路 217 メモリ 230 モニタ 240 プリンタ 251 インタフェースカード 252 通信手段 300 補助検査装置 310 本体 311 コネクタ部 351 インタフェースカード 352 通信手段 601 マイクロプロセッサ 602 データバス 603 選択データ用レジスタ 604 スイッチ制御用デコーダ 605 アドレスバス 606 アドレスデコーダ 607 A/D変換回路 608 レジスタ 609 入出力回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象となるケーブルの一方の端のコ
    ネクタが接続可能とされ該コネクタの各ピンに対応して
    設けられた複数のスイッチからなるスイッチ手段と、こ
    のスイッチ手段を制御して上記コネクタの任意の2つの
    ピンに対応したスイッチを順次選択して導通させる制御
    手段と、選択されたピン間に流れる電流を測定可能な電
    流計測手段と、通信手段と、を有するメイン検査装置
    と、 上記ケーブルの他方の端のコネクタが接続可能とされ任
    意の2つのピン間を選択的に短絡可能な複数のスイッチ
    からなるスイッチ手段と、このスイッチ手段の中のスイ
    ッチを順次選択して導通させる制御手段と、通信手段
    と、を有する補助検査装置と、により構成されてなるこ
    とを特徴とするケーブル検査装置。
  2. 【請求項2】 上記補助検査装置は、上記選択手段によ
    り選択されたピン間に流れる電流の少なくとも電流向き
    を測定可能な電流計測手段を備えることを特徴とする請
    求項1に記載のケーブル検査装置。
  3. 【請求項3】 上記通信手段は、無線通信装置であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル検査
    装置。
  4. 【請求項4】 上記メイン検査装置の制御手段は、上記
    電流計測手段による測定結果に基づいて上記ケーブルの
    結線状態を示す図面を作成し出力可能であることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載のケーブル検査装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の検査装置を用い、
    上記通信手段によって上記メイン検査装置から上記補助
    検査装置へ指令を送ってメイン検査装置側のスイッチ手
    段によるピン選択状態に応じて補助検査装置側のスイッ
    チ手段によるピン選択状態を順次切り換えながら選択さ
    れたピン間に流れる電流を測定するようにしたことを特
    徴とするケーブル検査方法。
JP9030732A 1997-02-14 1997-02-14 ケーブル検査装置およびケーブル検査方法 Pending JPH10227823A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006133081A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Toshiba Corp ケーブル探査装置
CN114167215A (zh) * 2021-12-03 2022-03-11 国网湖南省电力有限公司 一种变电站二次电缆对线系统及其对线方法

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