JPH10227811A - 平板状被検査体試験用ヘッド - Google Patents

平板状被検査体試験用ヘッド

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JPH10227811A
JPH10227811A JP4144297A JP4144297A JPH10227811A JP H10227811 A JPH10227811 A JP H10227811A JP 4144297 A JP4144297 A JP 4144297A JP 4144297 A JP4144297 A JP 4144297A JP H10227811 A JPH10227811 A JP H10227811A
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Yoshie Hasegawa
義栄 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 針先に付着した金属屑が自然に除去され
るようにすることにある。 【解決手段】 試験用ヘッドは、針押えと、該針押えに
配置された複数のプローブであって針押えに支持された
針主体部および該針主体部に対し針押えと反対の側へ曲
げられた針先部を有する複数のプローブと、該プローブ
の針主体部に対して針押えと反対の側に配置された弾性
変形可能のガイド板とを含む。ガイド板はプローブの針
先部を貫通可能に受け入れた複数の切欠部を有し、各プ
ローブはその先端がガイド板の針主体部と反対の側の面
から突出しない位置とされている。これにより、プロー
ブの針先がガイド板から突出した後、元の位置に戻ると
き、針先の金属屑をプローブおよびガイド板の共同作用
により落す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル、
集積回路のような平板状被検査体の通電試験に用いるヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路(IC)は、回路が仕様書通り
に動作するか否かの通電試験(電気的特性試験)をされ
る。この種の検査すなわち試験は、一般に、プローブカ
ード、プローブボート等と称されている検査用ヘッドす
なわち試験用ヘッドを用いて行われる。液晶表示パネル
も、類似の試験用ヘッドを用いて、仕様書通りに動作す
るか否かの通電試験(点灯試験)をされる。
【0003】この種の試験用ヘッドの1つとして、被検
査体の端子部すなわち電極部に通電可能の状態に接続さ
れる複数のプローブを備えるものがある。プローブは、
針押えに片持ち梁状に支持された針主体部と、針主体部
の先端側に続きかつ針主体部に対し下方へ曲げられた針
先部とを有する。被検査体の電極部はプローブの針先に
わずかに過剰に押圧され、それによりプローブはわずか
に弓状に反るいわゆるオーバードライブ状態におかれ
る。
【0004】しかし、従来の試験用ヘッドでは、プロー
ブをオーバードライブ状態においたとき、プローブの針
先と被検査体の電極部との間に擦り作用が生じ、その結
果電極部に付着されている半田、酸化膜、インジウムと
鈴の合金等の金属の一部が針先によりかき取られて金属
屑として針先に付着することを避けることができない。
針先に付着した金属屑は、試験用ヘッドを繰り返し使用
することにより、漸次成長し、最終的には隣り合うプロ
ーブを電気的に短絡させるほどに大きくなり、その結果
試験不能になる。
【0005】試験用ヘッドの他の1つとして、針先部を
受け入れた複数のガイド穴を有するガイド板をプローブ
の下側に配置したものがある(たとえば、特開平6−2
9359号公報、特開平6−21168号公報)。しか
し、この試験用ヘッドでは、各プローブの針先をガイド
穴に貫通させてプローブの針先の移動をガイド穴により
規制するにすぎないから、針先に付着した金属屑が隣り
合うプローブを短絡する程に大きく成長することを避け
ることができない。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、針先に付着
した金属屑が自然に除去されるようにすることにある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明の試験用ヘッドは、針
押えと、該針押えに配置された複数のプローブであって
針押えに支持された針主体部および該針主体部に対し針
押えと反対の側へ曲げられた針先部を有する複数のプロ
ーブと、該プローブの針主体部に対して針押えと反対の
側に配置された弾性変形可能のガイド板とを含む。ガイ
ド板はプローブの針先部を貫通可能に受け入れた複数の
切欠部を有し、各プローブはその先端がガイド板の針主
体部と反対の側の面から突出しない位置とされている。
【0008】プローブが被検査体にわずかに過剰に押圧
されると、プローブがわずかに弧状に反るいわゆるオー
バードライブ状態になるとともに、ガイド板もわずかに
反る。このとき、プローブは、その針先で被検査体の電
極部を擦る。これにより、電極部に付着されていた金属
の一部が針先によりかき取られて金属屑として針先に付
着する。
【0009】しかし、被検査体へのプローブの押圧が解
除されると、先ずプローブが元の状態に戻った後、ガイ
ド板が元の状態に戻る。これにより、プローブは、本質
的に、その先端がガイド板から針主体部と反対の側へ突
出した後、ガイド板の針主体部と反対の側の面から突出
しない位置へ戻ることになる。このため、針先に付着し
た金属屑は、ガイド板により針先から除去される。針先
に付着している金属屑は、プローブがオーバードライブ
状態と元の状態とに変位するたびに除去されるとは限ら
ないが、遅くとも隣り合うプローブを短絡するほどに大
きく成長する前に除去される。
【0010】本発明によれば、弾性変形可能のガイド板
を用い、ガイド板およびプローブを押圧しないときに各
プローブの先端がガイド板の針押えと反対の側の面から
突出しないようにしたから、針先に付着した金属屑は、
弾性変形したプローブおよびガイド板が元の状態に戻る
とき、プローブおよびガイド板の共同作用により自然に
除去される。
【0011】各切欠部を針押えからのプローブの針主体
部の突出方向へ伸びる長穴とすることができる。このよ
うにすれば、オーバードライブ時の針先の変位可能範囲
を長穴により規制することができる。各長穴の幅寸法
は、対応するプローブの針先部の最大直径寸法とほぼ同
じであってもよい。
【0012】各プローブはその先端を対応する切欠部の
基端部を形成する面部分に当接させることができる。こ
のようにすれば、針先に付着している金属屑は、切欠部
の基端部を形成する部位により、確実に除去される。
【0013】プローブは、高さ位置が同じになるように
一層に配置してもよいし、隣り合うプローブの高さ位置
が異なるように複数層に配置してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照するに、試験用
ヘッド10は、図5に示すように、液晶表示パネル12
通電試験(点灯試験)のためのプローブユニット14の
アダプタ16に組み付けてプローブブロックすなわちプ
ローブ組立体を形成するための1つのヘッドとして利用
される。平板状被検査体すなわち液晶表示パネル12
は、通電用の複数の端子部すなわち電極部18が高密度
に配置されている。
【0015】試験用ヘッド10は、針押え20と、針押
え20に並列的に配置された複数のプローブ22と、プ
ローブ22に関して針押え20と反対の側に配置された
弾性変形可能のガイド板24とを含む。以下の説明で
は、プローブ22に対し、針押え20の側を上とし、ガ
イド板24の側を下とする。
【0016】針押え20は、テーパ状の板部材により矩
形(図示の例では、ほぼ正方形)の楔の形に形成されて
おり、また複数のねじ穴26を有する。ねじ穴26は、
針押え20の上面の側に開放する盲穴である。しかし、
各ねじ穴26は、針押え20を貫通する貫通穴であって
もよい。針押え20は、セラミックのように電気絶縁性
すなわち非導電性の材料から形成されている。
【0017】各プローブ22は、接着剤28により針押
え20に支持された針主体部30と、針主体部30の先
端に続きかつ針主体部30に対して下方へ曲げられた針
先部32と、針主体部30の後端に続きかつ針主体部3
0に対して上方へ曲げられた針後部34とを有する。
【0018】各プローブ22は、導電性材料から形成さ
れている。針主体部30の先端側の部位から針先まで
は、先端ほど細くなるテーパ部とされている。全てのプ
ローブ22のテーパ部の長さ寸法は、図示の例ではほぼ
同じであるが、異なっていてもよい。
【0019】プローブ22は、針押え20に対する高さ
位置が隣り合うプローブ22で異なるように多層に配置
されているとともに、針先部32および針後部34の位
置が隣り合うプローブ22で前後方向に異なるように配
置されている。しかし、プローブ22をそのように配置
することなく、すべてのプローブ22を同じ状態に配置
してもよい。
【0020】針主体部30は、ほぼ一定の断面積の部分
において針押え20の下面に接着されており、また針押
え20の下面とほぼ平行に伸びる。針先部32は、先端
ほど細い円錐状の形状を有する。これに対し、針後部3
4は、後端ほど細い円錐状の形状を有する。しかし、先
端部32および針後部34は、それぞれ、先端および後
端が針主体部30の軸線方向はまたはその軸線と交差ま
たは直交する方向へ伸びる楔状の形状を有していてもよ
い。
【0021】ガイド板24は、非導電性のばね材により
矩形(図示の例では、長方形)の形状に形成されてお
り、またプローブ22の針先部32を貫通可能に受け入
れる複数の切欠部36を長手方向の一端縁部に有する。
各切欠部36は、ガイド板24を厚さ方向に貫通する貫
通穴であり、またプローブ22の針主体部30の伸長方
向(針押え20からの針主体部30の突出方向)へ長い
長穴である。
【0022】長穴すなわち切欠部36は、たとえば、レ
ーザビームを用いて形成することができる。図2および
図4に示す例では、各切欠部36は、その幅寸法および
長さ寸法がガイド板24の下面ほど小さくなるV字状の
断面形状を有する。切欠部36は、プローブ22に対応
されており、したがってガイド板24の長手方向の一端
部のジグザグ状の部位に形成されている。
【0023】各切欠部36の幅寸法の最小部分はプロー
ブ22の針先部32の最大寸法程度とすることができ、
各切欠部36の長さ寸法はプローブ22がオーバードラ
イブ状態におかれたときの針先の移動許容範囲の値とす
ることができる。
【0024】ガイド板24は、L型の取付け具38によ
り、プローブ22の針主体部30の下側を針主体部30
および針押え20の下面とほぼ平行に伸びる状態に、針
押え20に装着されている。しかし、ガイド板24を接
着剤28によりプローブ22とともに針押え20に接着
してもよい。
【0025】ヘッド10に組み立てられた状態におい
て、各プローブ22およびガイド板24は、図6に示す
ように無負荷状態において、プローブ22の端が対応す
る切欠部36の基端部(針押えの側の部分)を形成する
面部分50に当接し、かつ、プローブ22の先端の高さ
位置がほぼガイド板24の下面の高さ位置となるように
維持されている。しかし、各プローブ22とガイド板2
4とは、プローブ22の先端の高さ位置がガイド板24
の下面の高さ位置以上となる関係、換言すればプローブ
22の針先がガイド板24から下方へ突出しない関係を
有していればよい。
【0026】図5に示すように、試験用ヘッド10は、
各ねじ穴26に螺合される図示しない複数のボルトをア
ダプタ16に形成された貫通穴に通し、各ボルトを針押
え20に形成されたねじ穴26に螺合させることによ
り、アダプタ16とともにプローブブロックに組み立て
られる。組み立てられたプローブブロックは、プローブ
ユニット14のプローブベース40に接着剤または複数
のねじ部材により装着される。
【0027】プローブブロックは、プローブベース40
に装着されるとき、各プローブ22の後端がタブ(TA
B)テープ42に設けられた駆動用集積回路44の電極
にわずかに過剰に押圧された状態に接触するように、取
り付けられる。タブテープ42はアダプタ16に結合さ
れた支持体46に支持されており、駆動用集積回路44
はフラットケーブル48の配線を介して電気回路に接続
される。
【0028】試験時、先ず図6に示すように、ガイド板
24の先端縁が液晶表示パネル12の上面に当接した状
態に液晶表示パネル12がプローブユニットに配置さ
れ、次いで試験用ヘッド10と液晶表示パネル12とが
相対的に押圧される。これにより、ガイド板24の先端
部が弾性変形するから、図7に示すようにプローブ22
の先端すなわち針先が電極部18に当接し、ガイド板2
4の先端部下面が液晶表示パネル12の上面に接触す
る。この状態においても、プローブ22の針先部32
は、図7に示すように切欠部36の面部分50に当接し
ている。
【0029】プローブ22およびガイド板24がさらに
押圧されて、わずかに過剰の状態になると、図8に示す
ように、プローブ22がわずかに弧状に反ってオーバー
ドライブ状態になり、またガイド板24がさらに反る。
これにより、プローブ22の針先は切欠部の面部分50
から離れ、プローブ22はその針先で液晶表示パネル1
2の電極部18を擦る。その結果、電極部18に塗布さ
れていた金属の一部が針先によりかき取られて針先に金
属屑として付着する。
【0030】検査用ヘッド10と液晶表示パネル12と
の間の押圧が解除されると、先ずプローブ22が元の状
態に戻った後、ガイド板24が元の状態に戻り、さらに
検査用ヘッド10と液晶表示パネル12とが離される。
これにより、プローブ22は、実質的に、その先端が図
9に示すようにガイド板24から下方へ突出した後、図
10に示すように切欠部36の面部分50に当接した状
態でガイド板24の下面から突出しない位置へ戻ること
になる。
【0031】上記のようにプローブ22の針先がガイド
板24の下面から突出した後、元の位置へ戻ることによ
り、針先に付着している金属屑は、ガイド板24の下
面、特に切欠部36の周りの部位により針先から除去さ
れる。針先に付着している金属屑は、プローブ22がオ
ーバードライブ状態と元の状態とに変位するたびに除去
されるとは限らないが、遅くとも隣り合うプローブ22
を短絡するほどに大きく成長する前に除去される。針先
の金属屑は、針先から剥ぎ取られる形で除去されるもの
と推定される。
【0032】試験用ヘッド10によれば、上記のよう
に、針先に付着した金属屑がプローブおよびガイド板の
共同作用により自然に除去されるのみならず、オーバー
ドライブ時の電極部に対する針先の滑り量が切欠部の長
さ寸法により制限される。また、待機時に針先部が面部
分50に接触しているから、針先部が被検査体に対し変
位せず、したがって電極部と針先との位置合わせが容易
になるとともに、正確になる。
【0033】図11および図12を参照するに、試験用
ヘッド60は、プローブカード、プローブボート等と称
されている試験用ヘッドであり、集積回路のような平板
状の被検査体の電気的特性試験(通電試験)に用いられ
る。被検査体は、半導体ウエーハに形成された集積回
路、切断された集積回路チップおよび実装を終了した集
積回路のいずれであってもよい。
【0034】試験用ヘッド60は、円板状の基板62
と、基板62に組み付けられた針押え64と、基板62
の半径方向へ伸びるように針押え64に片持ち梁状に支
持された複数のプローブ66と、プローブ66の下側に
配置されたガイド板68とを含む。針押え64を基板6
2に直接的に組み付ける代わりに、針押え64を基板6
2に支持板のような適宜な手段を介して間接的に組み付
けてもよい。
【0035】基板62は、セラミック、合成樹脂のよう
な電気的絶縁材料で製作することができる。基板62
は、被検査体を目視可能の開口70を中心部に有すると
ともに、針押え64を受け入れる下向きの段部72を開
口70の周りに有する。開口70および段部72は、被
検査体の平面形状に類似した形状を有しており、図示の
例ではほぼ四角形の形状を有する。開口70は、基板6
2を厚さ方向に貫通する貫通穴である。段部72は、下
面と開口70を形成する内側面に形成されており、また
針押え64とほぼ同じ大きさを有する。
【0036】基板62は、周方向に間隔をおいて段部7
2の周りを半径方向へ伸びる複数の配線(図示せず)を
上下の両面に有する配線基板である。配線は、印刷配線
技術により基板62に形成された配線パターンの一部で
ある。基板62は、通電用および信号処理用の電気回路
に接続される複数の端子部すなわちランド(図示せず)
を上面の周縁部に有する。上面の配線はランドに電気的
に接続されており、上下の配線は互いに電気的に接続さ
れている。
【0037】基板62は、電気絶縁性のフィルム状の板
材に配線技術により形成された1または2以上の配線パ
ターンを厚さ方向の中間部に有する多層構造のものであ
ってもよい。また、配線パターンを形成したフィルム状
の部材を基板の上下の両面に配置することにより、配線
を基板62に形成してもよい。
【0038】針押え64は、セラミックのような電気的
な絶縁材料で四角形の枠の形に製作されており、また複
数のプローブ66を四角形の対向する一対の辺に対応す
る部位に支持している。針押え64の内側の開口74
は、基板62の開口70とほぼ同じ大きさのほぼ四角形
である。針押え64の下端部は、基板62の下面より下
方へ突出している。
【0039】針押え64は、図示の例では、基板62の
段部72に接着剤により装着されている。しかし、針押
え64を複数のねじ部材により基板62に取り外し可能
に取り付けてもよい。また、針押え64を基板62に直
接的に組み付ける代わりに、針押え64を基板62に、
補強板、取り付け板等の適宜な手段を介して、間接的に
組み付けてもよい。さらに、基板62の一部を針押え6
4として用いてもよい。
【0040】各プローブ66は、導電性材料から形成さ
れており、また、針押え64に支持された針主体部76
と、この針主体部76の先端側に続きかつ針主体部76
に対し基板62と反対の側(下方)へ曲げられた針先部
78と、針主体部76の後端側に続く針後部80とを有
する。針先部78は、針主体部76に対して下方に曲げ
られている。針主体部76の先端側の部位から針先まで
は、先端ほど細くなるテーパ部とされている。全てのプ
ローブ66のテーパ部の長さ寸法は、図示の例ではほぼ
同じであるが、異なっていてもよい。
【0041】プローブ66は、針押え64により形成さ
れる四角形の対応する一対の辺に対応する部位を対応す
る辺に沿う方向へ間隔をおいて針押え64の幅方向へ伸
びており、また針主体部76の同じ直径寸法の部位にお
いて電気絶縁性の接着剤82により針押え64の下側に
取り付けられている。各プローブ66は、針後部80に
おいて、基板62の下面に形成された配線に金属屑付け
されている。
【0042】プローブ66は、図示の例では、針押えに
対する高さ位置および針先の位置が隣り合うプローブ6
6で同じになるように1層に配置されているが、基板6
2に対する高さ位置および針先の位置が隣り合うプロー
ブ66で異なるように、多層に配置してもよい。
【0043】各ガイド板68は、試験用ヘッド10にお
けるガイド板24と同様に、非導電性のばね材により矩
形(図示の例では、長方形)の形状に形成されており、
またプローブ66の針先部78を貫通可能に受け入れる
複数の切欠部84を長手方向の一端縁部に有する。各切
欠部84は、試験用ヘッド10におけるガイド板24の
切欠部36と同じ形状を有する長穴である。
【0044】各ガイド板68は、接着剤82により、プ
ローブ66の針主体部76の下側を針主体部76および
針押え64の下面とほぼ平行に伸びる状態に、針押え6
4に取り付けられている。各ガイド板68は複数の貫通
穴を針押え64への装着部に有しており、それらの貫通
穴を貫通する接着剤82によりプローブ66とともに針
押え64に接着されている。
【0045】試験用ヘッド60に組み立てられた状態に
おいて、各プローブ66およびガイド板68は、図11
に示すように無負荷状態において、プローブ66の先端
が対応する切欠部84の基端部(針押えの側の部分)を
形成する面部分に当接し、かつ、プローブ66の先端の
高さ位置がほぼガイド板68の下面の高さ位置となるよ
うに維持されている。
【0046】試験用ヘッド60においても、検査用ヘッ
ド60と被検査体とが相対的に押圧されると、プローブ
66とガイド板68とが反り、それによりプローブ66
の針先がガイド板68の下面から突出する。これに対
し、検査用ヘッド60と被検査体とが相対的に押圧が解
除されると、プローブ66とガイド板68とが元の状態
に戻り、それによりプローブ66の先端はほぼガイド板
68の下面の高さ位置に後退する。このため、上記のよ
うにプローブ66の針先がガイド板68の下面から突出
した後、元の位置へ戻ることにより、針先に付着してい
る金属屑は、ガイド板68の下面、特に切欠部84の周
りの部位により剥ぎ落される。
【0047】本発明は、上記実施例に限定されない。た
とえば、ガイド板を厚さ方向へ貫通する長穴を切欠部と
する代わりに、単なる円形の貫通穴を切欠部としてもよ
いし、先端側にも開放する切込みを切欠部として用いて
もよい。また、ガイド板を非導電性のばね材で形成する
代わりに、弾性変形可能の導電性の板材に切欠部を形成
し、その板材に非導電性の被覆を形成したガイド板を用
いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験用ヘッドの一実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1に示す試験用ヘッドの縦断面図である。
【図3】図1に示す試験用ヘッドの一部を拡大して示す
平面図である。
【図4】図1に示す試験用ヘッドの針先部分を説明する
ための断面図である。
【図5】図1に示す試験用ヘッドをプローブユニットに
取り付けた状態を説明するための正面図である。
【図6】図1に示す試験用ヘッドの動作の第1段階を示
す断面図である。
【図7】図1に示す試験用ヘッドの動作の第2段階を示
す断面図である。
【図8】図1に示す試験用ヘッドの動作の第3段階を示
す断面図である。
【図9】図1に示す試験用ヘッドの動作の第4段階を示
す断面図である。
【図10】図1に示す試験用ヘッドの動作の第5段階を
示す断面図である。
【図11】本発明の試験用ヘッドの他の実施例を示す縦
断面図である。
【図12】図11に示す試験用ヘッドの主要部を示す平
面図である。
【符号の説明】
10,60 試験用ヘッド 12 被検査体 20,64 針押え 22,66 プローブ 24,68 ガイド板 28,82 接着剤 30,76 針主体部 32,78 針先部 34,80 針後部 36,84 切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針押えと、該針押えに配置された複数の
    プローブであって前記針押えに支持された針主体部およ
    び該針主体部に対し前記針押えと反対の側へ曲げられた
    針先部を有する複数のプローブと、該プローブの針主体
    部に対して前記針押えと反対の側に配置された弾性変形
    可能のガイド板とを含み、該ガイド板は前記プローブの
    針先部を貫通可能に受け入れた複数の切欠部を有し、各
    プローブはその先端が前記ガイド板の前記針主体部と反
    対の側の面から突出しない位置とされている、平板状被
    検査体試験用ヘッド。
  2. 【請求項2】 各切欠部は、前記針押えからの前記プロ
    ーブの針主体部の突出方向へ伸びる長穴である、請求項
    1に記載の試験用ヘッド。
  3. 【請求項3】 各プローブは、その先端を対応する切欠
    部の基端部を形成する面部分に当接させている、請求項
    1または2記載の試験用ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記プローブは、前記針押えに対する隣
    り合うプローブの高さ位置が異なるように、複数層に配
    置されている、請求項1,2または3記載の試験用ヘッ
    ド。
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