JPH10227523A - 一缶二水路風呂給湯器 - Google Patents

一缶二水路風呂給湯器

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JPH10227523A
JPH10227523A JP9047014A JP4701497A JPH10227523A JP H10227523 A JPH10227523 A JP H10227523A JP 9047014 A JP9047014 A JP 9047014A JP 4701497 A JP4701497 A JP 4701497A JP H10227523 A JPH10227523 A JP H10227523A
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reheating
water supply
heat exchanger
bathtub
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Yukinobu Noguchi
幸伸 野口
Kikuo Okamoto
喜久雄 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追い焚き単独運転に起因した高温給湯問題を
回避する一缶二水路風呂給湯器を提供する。 【解決手段】 湯張り中に追い焚きが行われるのを阻止
する追い焚き阻止部44を設けて湯張り中の追い焚き単
独運転を阻止する。湯張り中の給湯割り込み時に循環ポ
ンプ20を駆動するポンプ駆動制御部46を設ける。湯
張り中の給湯割り込み時には循環ポンプ20の駆動によ
る追い焚き熱交換器4の通水が給湯運転のバーナー燃焼
火炎によって加熱される。このため、浴槽に残水がある
状態から湯張りが開始されてもほぼ設定温度の湯を張る
ことが可能で、湯張り直後の追い焚き運転時間の短縮が
図れる。追い焚き単独運転の運転回数の削減と運転時間
の短縮によって追い焚き単独運転に起因した高温給湯問
題の発生確率が大幅に低下し追い焚き単独運転に起因し
た問題をほぼ回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯熱交換器と追
い焚き熱交換器が一体化され、その一体化した熱交換器
を共通のバーナーで加熱する一缶二水路風呂給湯器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2には出願人らが開発している一缶二
水路風呂給湯器のシステム構成例が示されている。同図
において、この一缶二水路風呂給湯器(器具)は燃焼室
1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、こ
のバーナー2の上方には給湯熱交換器3と追い焚き熱交
換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い
焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわ
ち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫
通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレー
ト5に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換
器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と
追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気
通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が
組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部
から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれ
ると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバ
ーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外
部へ排出される。
【0004】上記バーナー2のガス導入口にはガスノズ
ル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガ
スを導入するためのガス供給通路8が接続されており、
このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズ
ル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガ
ス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11
a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比
例弁12とが介設されている。
【0005】前記給湯熱交換器3の入側には給水通路1
3の一端側が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯
通路14の一端側が接続されており、上記給水通路13
の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記
給湯通路14の他端側は外部配管を介して台所等の所望
の給湯場所に導かれている。
【0006】前記追い焚き熱交換器4の入側には管路1
8の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポ
ンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の
吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21
の他端側は循環金具16を介して浴槽22に連接されて
いる。また、追い焚き熱交換器4の出側には管路23の
一端側が接続されており、この管路23の他端側は循環
金具16を介して前記浴槽22に連接されている。上記
戻り管21と循環ポンプ20と管路18と追い焚き熱交
換器4と管路23により追い焚き循環通路24が構成さ
れる。
【0007】上記追い焚き循環通路24の管路18と前
記給湯通路14は湯張り通路25により連通されてお
り、この湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯
制御弁26と、浴槽22の水位を検出する水位センサ2
8とが設けられている。
【0008】なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量
を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設
けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32
は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサで
あり、34は給湯通路14に設けられて通水流量を制御
する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられ
て給湯が行われていることを水流により検出する給湯確
認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流
を検出する水流センサであり、37は追い焚き循環通路
24の湯水を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出す
る浴槽湯水温度検出手段である風呂温度センサであり、
38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度を検出す
る出湯温度センサである。
【0009】この一缶二水路風呂給湯器には制御装置4
0が設けられており、この制御装置40にはリモコン4
1が接続されている。このリモコン41には給湯温度を
設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の
温度を設定する風呂温度設定手段42や、浴槽22の湯
水の水位を設定する風呂水位設定手段43や、湯張りか
ら追い焚きを経て保温に至る自動運転の開始を指令する
自動運転ボタン等が設けられている。
【0010】上記制御装置40は各種センサのセンサ出
力信号やリモコン41の情報を取り込み、これら取り込
んだセンサ出力や予め与えられているシーケンスプログ
ラムに従って、給湯運転や、自動運転等の各種の運転動
作を次のように制御する。
【0011】例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓
が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込ん
で水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、
器具は給湯運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転
駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどち
らか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通
してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない
点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始
させる。
【0012】そして、給湯湯温が給湯温度設定手段に設
定されている給湯設定温度となるように比例弁12の開
弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御し
て)バーナー2の燃焼熱量を制御し、給湯熱交換器3の
通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度の
湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場所
に供給する。
【0013】湯の使用が終了して水栓が閉められると、
給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給
水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁1
0を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予
め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経
過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯
運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】また、前記自動運転ボタンにより自動運転
の開始が指令されると、図3のフローチャートに示すよ
うに、湯張り運転を開始する(ステップ101)。例え
ば、浴槽22に湯水が残っているか否かを判断し(ステ
ップ102)、残水がないと判断したときには、注湯制
御弁26を開弁し、上記給湯運転と同様にして給湯熱交
換器3で作り出された湯を、給湯通路14と湯張り通路
25と追い焚き循環通路24を順に介して浴槽22に落
とし込む。そして、水位センサ28が検出する浴槽22
の水位が風呂水位設定手段43に設定されている設定水
位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁10
を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張り運転を終
了する(ステップ104)。
【0015】また、上記湯張りの開始時に、浴槽22に
残水があると判断されたときには、浴槽22の残水が風
呂温度設定手段42に設定されている風呂の設定温度に
なるまで追い焚きを行う(ステップ103)。
【0016】追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ
20を駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路
24を通して循環させると共に、バーナー2の燃焼を開
始させ、バーナー2の燃焼火炎により追い焚き熱交換器
4の循環湯水を加熱して追い焚きを行う。そして、風呂
温度センサ37により検出される風呂温度が風呂温度設
定手段42により設定されている風呂の設定温度に達し
たときに、バーナー2の燃焼を停止させ、追い焚き運転
を終了する。
【0017】上記の如く、浴槽22の残水の追い焚きを
行った後に、前記同様に、風呂水位設定手段43に設定
されている風呂の設定水位になるまで給湯熱交換器3で
作られた湯を浴槽22に注湯する。
【0018】そして、上記のように設定水位まで浴槽2
2に湯が張られて湯張りが終了した後に、循環ポンプ2
0を駆動する(ステップ105)。そして、風呂温度セ
ンサ37により検出される浴槽22の湯水温が設定温度
に達しているか否かを判断し(ステップ106)、浴槽
22の湯水温が設定温度に達していないと判断したとき
には、前記追い焚きを行って浴槽22の湯水を設定温度
に高める(ステップ107)。また、風呂温度センサ3
7により検出される浴槽湯水温が設定温度であると判断
したときには、循環ポンプ20の駆動を停止させる(ス
テップ108)。以上のように、湯張りから追い焚きを
経て浴槽22に設定水位、設定温度の湯が張られる。
【0019】その後、保水運転を含む保温運転が行われ
る。まず、制御装置40に内蔵されているタイマをリセ
ット・駆動させ(ステップ109)、水位センサ28に
より検出される風呂の水位が設定水位であるか否かを判
断し(ステップ110)、入浴者による湯の使用等によ
り風呂の水位が設定水位よりも低下していると判断した
ときには、前記同様にして給湯熱交換器3で作り出した
湯を浴槽22に注湯し、風呂の水位を設定水位に高めて
浴槽水位を設定水位に保持する(ステップ111)。
【0020】また、風呂の設定水位が設定水位であると
判断されたときには、前記タイマの計測時間が予め定め
られた時間(例えば30分)に達したか否かを判断し
(ステップ112)、タイマの計測時間が設定時間に達
していないときには前記浴槽水位保持動作を繰り返し行
う。
【0021】前記タイマの計測時間が設定時間に達した
ときには、風呂温度センサ37により検出される浴槽湯
水温が設定温度であるか否かを判断し(ステップ11
3)、風呂の温度が設定温度よりも低下していると判断
したときには、風呂の温度が設定温度になるまで追い焚
きを行って風呂の温度を設定温度に保持する保温動作を
行う(ステップ114)。
【0022】そして、風呂の温度が設定温度であると判
断されたときには、前記ステップ109以降の浴槽水位
保持動作と風呂の保温動作を繰り返し行う。
【0023】前記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、一
体化された給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共通
のバーナー2を用いて加熱する方式であるので、別体に
設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ
別個のバーナーを用いて燃焼加熱する方式に比べて、装
置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置の小型化とコ
ストの低減が図れることになる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一缶二水路
風呂給湯器が給湯運転を行わず追い焚き運転のみの追い
焚き単独運転を行っているときには、給湯熱交換器3内
に湯水が滞留している状態にあり、追い焚き運転による
バーナー2の燃焼火炎によって追い焚き熱交換器4だけ
でなく給湯熱交換器3も加熱されるので、上記給湯熱交
換器3内の滞留湯水は加熱されて給湯熱交換器3内の滞
留湯水の温度が上昇し非常に高温になる。
【0025】このため、追い焚き単独運転が行われてい
るときに給湯運転が開始されると、上記追い焚き単独運
転に起因して高温に加熱された給湯熱交換器3内の湯が
出湯し、湯の使用者に高温給湯による不快感を与えてし
まうといった高温給湯の問題が生じる虞がある。前述し
たような風呂の自動運転が行われているときには、追い
焚き単独運転が回数多く行われるので、上記追い焚き単
独運転に起因した高温給湯の問題の発生確率が高かっ
た。
【0026】また、浴槽22に残水がある状態から湯張
りが行われるときに、前述したように、湯張り中に一旦
湯張り運転を中断して追い焚き単独運転を行い、浴槽2
2の湯水温を設定温度に高めてから浴槽22への注湯を
再開させると、設定温度に高められた浴槽22の湯に上
記追い焚き単独運転に起因して高温に高められた給湯熱
交換器3の湯が注湯されることになるので、風呂の沸き
上がり温度が設定温度よりも高くなる虞がある。
【0027】その設定温度からの湯温上昇分は湯張り運
転中に追い焚き単独運転が行われていた時間等により異
なり、その湯張り中の追い焚き単独運転時間は湯張り運
転毎に異なるので、設定温度が同じでも湯張り運転を行
う度に風呂の沸き上がり温度が異なってしまうという風
呂沸き上がり温度のばらつきの問題が生じる。
【0028】ところで、追い焚き運転を行わず給湯のみ
を行う給湯単独運転が行われると、追い焚き熱交換器4
には湯水が滞留している状態にあり、バーナー2の燃焼
火炎によって給湯熱交換器3だけでなく追い焚き熱交換
器4も加熱されるので、追い焚き熱交換器4の滞留湯水
は加熱されて非常に高温になる。
【0029】このため、上記保水運転中に給湯単独運転
が行われ、この給湯単独運転直後等に保温運転による追
い焚きが行われると、上記高温に加熱された追い焚き熱
交換器4の湯が浴槽22に噴出し、浴槽22の入浴者に
高温湯がかかる虞があり、入浴者に高温湯噴出による不
快感を与えてしまう場合がある。
【0030】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、追い焚き単独運転に起因
した高温給湯問題の発生確率の大幅な低下が図れ、しか
も、風呂の沸き上がり温度のばらつきを防止することが
できる一缶二水路風呂給湯器を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、給水通路
から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱
交換器と、追い焚き循環通路に組み込まれる循環ポンプ
と、追い焚き循環通路に組み込まれ前記循環ポンプの駆
動により追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追
い焚き熱交換器とを有し、上記給湯熱交換器と追い焚き
熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱
交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯
熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯
機能と、上記給湯熱交換器で作られた湯を浴槽に注湯し
て設定水位に自動的に湯を張る湯張り機能と、上記循環
ポンプを駆動して浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追
い焚き熱交換器を通して加熱し設定温度まで風呂の追い
焚きを行う追い焚き機能とを備えた一缶二水路風呂給湯
器において、湯張りが開始されてから浴槽に設定水位の
湯が張られるまで追い焚きが行われるのを阻止する追い
焚き阻止部が設けられている構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0032】第2の発明は、給水通路から導かれた水を
加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、追い焚
き循環通路に組み込まれる循環ポンプと、追い焚き循環
通路に組み込まれ前記循環ポンプの駆動により追い焚き
循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器と
を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化
され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加
熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られ
た湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、上記給湯
熱交換器で作られた湯を浴槽に注湯して設定水位に自動
的に湯を張る湯張り機能とを備えた一缶二水路風呂給湯
器において、浴槽に予め定められた水位以上の湯が張ら
れた後の湯張り中に、一缶二水路風呂給湯器の運転が湯
張りから給湯に切り換えられる給湯割り込みが行われた
ときには、循環ポンプを駆動させるポンプ駆動制御部を
設けた構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0033】第3の発明は、上記第2の発明の構成に加
えて、浴槽湯水の温度を検出する浴槽湯水温度検出手段
が設けられており、湯張り中の給湯割り込みが終了した
ときには、上記浴槽湯水温度検出手段が検出する浴槽湯
水温度が設定温度よりも低くても、循環ポンプの駆動を
停止させるポンプ停止部が設けられている構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0034】第4の発明は、給水通路から導かれた水を
加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、追い焚
き循環通路に組み込まれる循環ポンプと、追い焚き循環
通路に組み込まれ前記循環ポンプの駆動により追い焚き
循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器と
を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化
され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加
熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られ
た湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、上記給湯
熱交換器で作られた湯を浴槽に注湯して設定水位に自動
的に湯を張る湯張り機能と、浴槽に設定水位の湯が張ら
れた後に浴槽湯水の温度を設定温度に保持する保温機能
とを備えた一缶二水路風呂給湯器において、浴槽に予め
定められた水位以上の湯が張られた後の湯張り中に一缶
二水路風呂給湯器の運転が湯張りから給湯に切り換えら
れる給湯割り込みが行われたとき、あるいは、保温中に
給湯運転が行われたときに、循環ポンプを駆動させるポ
ンプ駆動制御部を設けた構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。
【0035】上記構成の発明において、例えば、湯張り
が開始されてから浴槽に設定水位の湯が張られるまで追
い焚きを阻止する追い焚き阻止部を設けた場合には、上
記追い焚き阻止部によって浴槽に設定水位の湯が張られ
るまで追い焚きが行われない。つまり、湯張り中に追い
焚き単独運転が行われないので、湯張り中に、追い焚き
単独運転に起因した高温給湯問題の発生が回避される。
また、湯張り中に追い焚き単独運転が行われないので、
追い焚き単独運転に起因して高温に加熱された給湯熱交
換器の湯が設定温度に高められた浴槽の湯に注湯される
ことがなく、風呂の沸き上がり温度が設定温度よりも高
くなることが回避され、設定温度に風呂を沸かすことが
可能である。このことから、設定温度が同じでも湯張り
を行う度に風呂の沸き上がり温度が異なるという風呂の
沸き上がり温度のばらつきの問題が回避される。
【0036】また、湯張り中に給湯割り込みが行われた
ときには循環ポンプを駆動させるポンプ駆動制御部を設
けた場合には、湯張り中に給湯割り込みが行われたとき
に、上記ポンプ駆動制御部によって循環ポンプが駆動
し、追い焚き熱交換器に浴槽湯水が流れる。この追い焚
き熱交換器の通水は給湯運転のバーナーの燃焼火炎によ
り加熱されて浴槽湯水の追い焚きが行われるので、浴槽
に残水がある状態から湯張りが開始された場合の湯張り
中に追い焚き単独運転を行わなくても湯張り終了時にほ
ぼ設定温度の湯を張ることができ、このことにより、湯
張り中の追い焚き単独運転を省略することが可能であ
る。
【0037】このように湯張り中の追い焚き単独運転を
省略できるので、湯張り中には、追い焚き単独運転に起
因した高温給湯が回避され、また、湯張り中の追い焚き
単独運転に起因した風呂の沸き上がり温度のばらつきの
問題が回避される。
【0038】さらに、保温中に給湯が行われるときに循
環ポンプを駆動させるポンプ駆動制御部が設けられてい
る場合には、保温中に給湯が行われたときに、上記ポン
プ駆動制御部によって循環ポンプが駆動し、上記湯張り
中の給湯割り込み時と同様に、浴槽湯水の追い焚きが行
われる。
【0039】このことから、上記保温中の給湯時の追い
焚きによって浴槽湯水はほぼ設定温度に保持することが
できるので、保温中に浴槽湯水温度を設定温度に高める
ための追い焚き単独運転の運転回数の削減が図れる。ま
た、上記の如く、上記給湯時の追い焚きによって浴槽湯
水をほぼ設定温度に保持することができるので、保温中
に追い焚き単独運転が行われたときには、浴槽湯水を設
定温度に高めるために要する時間は短くて済み、追い焚
き単独運転を行っている追い焚き単独運転時間の短縮が
図れる。上記のように、追い焚き単独運転の運転回数の
削減と追い焚き単独運転時間の短縮が図れるので、追い
焚き単独運転に起因した高温給湯問題の発生確率の大幅
な低下が図れ、追い焚き単独運転に起因した高温給湯問
題がほぼ回避される。
【0040】さらにまた、保温中に給湯が行われるとき
に、循環ポンプを駆動させて追い焚き熱交換器に湯水を
流すので、従来のように給湯単独運転に起因して追い焚
き熱交換器の滞留湯水が高温に加熱されるということが
なく、高温に加熱された追い焚き熱交換器の滞留湯水が
追い焚き運転開始時に浴槽に噴出して入浴者にかかり入
浴者に不快感を与えるという問題が回避される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態例を
図面に基づき説明する。
【0042】本実施形態例の一缶二水路風呂給湯器は前
記図2に示すシステム構成を有し、この実施形態例にお
いて特徴的な制御構成が図1に示されている。なお、図
2に示す一缶二水路風呂給湯器のシステム構成の説明は
前述したのでその重複説明は省略する。
【0043】この実施形態例において特徴的な制御装置
40は、図1に示すように、追い焚き阻止部44と燃焼
制御部45とポンプ駆動制御部46と給湯運転監視部4
7とポンプ停止部48とデータ格納部50を有して構成
されている。
【0044】上記燃焼制御部45には給湯や自動運転等
の様々な運転のシーケンスプログラムが与えられてお
り、燃焼制御部45は水位センサ28や風呂温度センサ
37等の各種のセンサ出力を取り込み、これら取り込ん
だセンサ出力と上記シーケンスプログラムに従って給湯
運転や自動運転等の各種の運転を行う。
【0045】追い焚き阻止部44は、燃焼制御部45の
運転情報を取り込み、この情報に基づき器具が湯張り運
転を開始したと検知したときに、燃焼制御部45へ追い
焚き阻止信号の出力を開始する。そして、追い焚き阻止
部44は、浴槽22の水位が風呂水位設定手段43に設
定されている設定水位に達して湯張りが終了するまで、
上記追い焚き阻止信号の出力を継続して行い、燃焼制御
部45の情報に基づき湯張りが終了したと検知したとき
に上記追い焚き阻止信号の出力を停止する。燃焼制御部
45は、上記追い焚き阻止信号を受けている間、つま
り、湯張り中、追い焚き運転を行わない。
【0046】給湯運転監視部47は燃焼制御部45の運
転情報を取り込み、該情報に基づき給湯運転が行われて
いるか否かを監視する。例えば、給湯確認スイッチ35
が通水を検出しているときには給湯が行われていると検
知し、それ以外のときには給湯運転は行われていないと
検知される。
【0047】データ格納部50は記憶装置であり、該デ
ータ格納部50には基準水位Hspが予め定められ格納さ
れている。この基準水位Hspは浴槽22の循環金具16
の配設位置よりも予め定められた分だけ上側の水位(例
えば、循環金具16の最上端から5cm上側の水位)で
ある。
【0048】ポンプ駆動制御部46は前記燃焼制御部4
5の運転情報を取り込み、該運転情報に基づき器具が湯
張りを開始したと検知したときに、水位センサ28のセ
ンサ出力の取り込みを開始する。そして、ポンプ駆動制
御部46は時々刻々と取り込まれる水位センサ28のセ
ンサ出力に基づいて検出される浴槽22の水位を前記デ
ータ格納部50に格納されている基準水位Hspに比較
し、浴槽22の水位が上記基準水位Hsp以上に上昇した
と検知したときに、前記給湯運転監視部47の監視情報
の取り込みを開始する。
【0049】ポンプ駆動制御部46は給湯運転監視部4
7の監視情報に基づき、給湯が開始されたと検知したと
きには、基準水位Hsp以上に浴槽22に湯が張られた後
の湯張り中に器具運転が湯張りから給湯に切り換えられ
る給湯割り込みが行われたと判断し、循環ポンプ20を
駆動させる。また、同時に、ポンプ駆動制御部46はポ
ンプ停止部48にポンプ駆動開始信号を出力する。
【0050】この循環ポンプ20の駆動により追い焚き
熱交換器4には浴槽湯水が流れ、この追い焚き熱交換器
4の通水は給湯運転によるバーナー2の燃焼火炎により
加熱され浴槽22の湯水の追い焚きが行われる。
【0051】この実施形態例では、上記の如く、ポンプ
駆動制御部46により循環ポンプ20を駆動させるの
は、循環金具16の配設位置よりも高めの水位(基準水
位Hsp)以上に湯が張られてからである。それというの
は、循環金具16の配設位置よりも低めの水位のときに
は追い焚き循環通路24内は水から空気に置換されてい
る状態であり、この状態で循環ポンプ20を駆動させる
と、循環ポンプ20に空気が取り込まれ、該空気に起因
して循環ポンプ20が故障する等の問題が生じるので、
この実施形態例では、循環金具16の配設位置よりも高
めの水位に湯が張られ追い焚き循環通路24内に湯水が
入り込んでいる状態で循環ポンプ20を駆動させるよう
にし、循環ポンプ20に空気が取り込まれるのを防止し
て循環ポンプ20の故障等の問題発生を回避するためで
ある。
【0052】ポンプ停止部48はポンプ駆動制御部46
からのポンプ駆動開始信号を受けてポンプ駆動制御部4
6により循環ポンプ20の駆動が開始されたと検知した
ときに、風呂温度設定手段42に設定されている設定温
度を取り込み、また、風呂温度センサ37のセンサ出力
の取り込みを開始する。そして、ポンプ停止部48は風
呂温度センサ37のセンサ出力に基づいて検出される浴
槽22の湯水温度が上記設定温度に達したときには、循
環ポンプ20を停止させ、浴槽22の湯水温が設定温度
以上になるのを防止する。
【0053】また、ポンプ停止部48は給湯運転監視部
47の監視情報を取り込み、ポンプ駆動制御部46によ
り循環ポンプ20の駆動が開始されたと検知した後に、
給湯運転監視部47の監視情報に基づき、給湯運転の終
了を検知したときには、浴槽22の湯水温度が設定温度
に達していなくても、循環ポンプ20を停止させる。
【0054】前記ポンプ駆動制御部46は、前記燃焼制
御部45の運転情報に基づき、湯張りが終了し保水運転
を含む保温運転が開始されたと検知した後も、引き続き
給湯運転監視部47の監視情報を取り込み、該監視情報
に基づき保水運転中に給湯運転が行われたと検知したと
きに、前記同様に、循環ポンプ20の駆動を開始させ
る。
【0055】前記ポンプ停止部48は、上記同様に、ポ
ンプ駆動制御部46により循環ポンプ20の駆動が開始
された後に、風呂温度センサ37に基づいて検出される
浴槽22の湯温が設定温度に達したときには循環ポンプ
20を停止させる。又は、給湯運転監視部47の監視情
報に基づき給湯運転の終了を検知したときには、浴槽2
2の湯温が設定温度に達していなくても、循環ポンプ2
0を停止させる。
【0056】この実施形態例によれば、追い焚き阻止部
44を設け、湯張りが開始されてから設定水位に湯が張
られるまで、上記追い焚き阻止部44によって追い焚き
単独運転が行われるのが阻止されるので、従来のような
湯張りの開始後に浴槽22の残水を設定温度まで高める
追い焚き単独運転が行われなくなり、湯張り中に追い焚
き単独運転に起因した高温給湯の問題、つまり、追い焚
き単独運転中に給湯が開始されたときに、追い焚き単独
運転に起因して高温に加熱された給湯熱交換器3の湯が
出湯して湯の使用者に高温給湯による不快感を与えてし
まうという問題を回避することができる。
【0057】また、上記の如く、追い焚き阻止部44の
動作によって、湯張り中に浴槽22の湯水を設定温度に
高めるための追い焚き単独運転が行われないので、その
追い焚き単独運転により設定温度に高められた浴槽22
の湯水に追い焚き単独運転に起因して高温に加熱された
給湯熱交換器3の湯が加えられ、風呂の沸き上がり温度
が設定温度よりも高くなるという問題を回避することが
でき、設定温度の湯を張ることができる。このことか
ら、追い焚き単独運転に起因した風呂の沸き上がり温度
のばらつきの問題を防止することができる。
【0058】さらに、ポンプ駆動制御部46を設け、湯
張り中に給湯割り込みが行われたときに上記ポンプ駆動
制御部46によって循環ポンプ20を駆動させるので、
湯張り中の給湯割り込み時に追い焚き熱交換器4に浴槽
湯水が流れ、給湯運転によるバーナー2の燃焼火炎は給
湯熱交換器3の通水を加熱するだけでなく上記追い焚き
熱交換器4の通水を加熱して浴槽22の湯水の追い焚き
を行うことができる。このため、浴槽22が空の状態か
ら湯張りを開始したときにはもちろんのこと、浴槽22
に残水があった状態から湯張りが開始された場合に残水
の追い焚きを行わなくても、湯張り終了時には浴槽湯水
温度を設定温度に近い温度にすることができるので、湯
張り終了直後の追い焚き単独運転時間を短縮させること
ができる。
【0059】さらに、上記ポンプ駆動制御部46は保温
中に給湯が行われるときに循環ポンプ20を駆動させる
ので、給湯運転が行われる度に浴槽22の湯水の追い焚
きを行うことができる。このため、保温中の浴槽湯水温
の低下を防止することができ、このことにより、保温運
転により浴槽22の湯水温を設定温度に高めるための追
い焚き単独運転の運転回数を減少させることができる。
【0060】また、上記の如く、ポンプ駆動制御部46
の動作によって保温中の浴槽湯水温の低下を小さくする
ことができるので、保温運転による追い焚き単独運転時
に浴槽湯水温を設定温度に高めるのに要する時間は短く
て済み、追い焚き単独運転を行っている追い焚き単独運
転時間の短縮を図ることができる。
【0061】以上のように、追い焚き阻止部44とポン
プ駆動制御部46を設けたことによって、自動運転中の
追い焚き単独運転の運転回数を大幅に削減させることが
でき、また、追い焚き単独運転時間の短縮を図ることが
できるので、追い焚き単独運転に起因した前記高温給湯
問題の発生確率を大幅に低下させることができ、追い焚
き単独運転に起因した高温給湯問題をほぼ防止すること
ができる。
【0062】さらに、ポンプ停止部48を設け、ポンプ
駆動制御部46による循環ポンプ20の駆動中に浴槽2
2の湯温が設定温度に達したときには、上記ポンプ停止
部48によって、循環ポンプ20が停止されるので、ポ
ンプ駆動制御部46による循環ポンプ20の駆動によっ
て浴槽22の湯温が設定温度よりも高くなることが防止
される。
【0063】さらに、湯張り中に、ポンプ駆動制御部4
6による循環ポンプ20の駆動中に給湯運転が終了した
ときには、上記ポンプ停止部48により循環ポンプ20
が停止されるので、給湯運転後にスムーズに湯張り運転
の再開を行うことができる。
【0064】また、保温運転中に給湯単独運転が行われ
た直後に追い焚き運転が行われると、給湯単独運転に起
因して高温に加熱した追い焚き熱交換器4の滞留湯水が
浴槽22に噴出し、浴槽22の入浴者に高温の湯がかか
る虞があったが、この実施形態例に示すように、保温運
転中に給湯運転が行われるときには、循環ポンプ20を
駆動させて追い焚き熱交換器4に高温の湯が滞留するの
を回避することができるので、給湯単独運転に起因して
高温の湯が浴槽22に噴出するという問題が確実に回避
される。
【0065】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、追い焚き阻止部44は、燃焼
制御部45の運転情報を取り込み、該運転情報に基づき
湯張り運転の開始を検知していたが、水位センサ28の
センサ出力を取り込み、予め定めた単位時間当たりの水
位センサ28のセンサ出力の変化量が予め定めた範囲内
の値になったときに、湯張り運転による浴槽22の浴槽
水位の上昇であると判断して湯張りが開始されたと検知
するようにしてもよい。
【0066】また、追い焚き阻止部44は燃焼制御部4
5の運転情報に基づき湯張り運転の終了を検知していた
が、例えば、水位センサ28のセンサ出力を取り込み、
予め定めた単位時間当たりの水位センサ28のセンサ出
力の変化量がほぼ零になったときに、湯張りが終了した
と検知するようにしてもよい。
【0067】さらに、上記実施形態例では、ポンプ停止
部48は、ポンプ駆動制御部46による循環ポンプ20
の駆動開始をポンプ駆動制御部46から出力されたポン
プ駆動開始信号により直接的に検知していたが、ポンプ
停止部48は、燃焼制御部45の運転情報と給湯運転監
視部47の監視情報を取り込み、それら情報に基づき湯
張り中や保温中に給湯が行われたと検知したときに、ポ
ンプ駆動制御部46により循環ポンプ20の駆動が開始
されたと間接的に検出するようにしてもよい。
【0068】さらに、上記実施形態例では、追い焚き阻
止部44に加えて、ポンプ駆動制御部46とポンプ停止
部48が設けられていたが、保温機能が備えられていな
い器具においては追い焚き阻止部44だけで追い焚き単
独運転に起因した問題をほぼ回避できるので、保温機能
が備えられていない器具においてはポンプ駆動制御部4
6とポンプ停止部48を省略してもよい。
【0069】さらに、上記実施形態例では、追い焚き阻
止部44が設けられていたが、湯張り中に追い焚きを行
わない湯張り運転のシーケンスプログラムが予め与えら
れている場合には、追い焚き阻止部44を省略してもよ
い。この場合にも、上記実施形態例同様の効果を奏する
ことができる。
【0070】さらに、上記実施形態例では、ポンプ駆動
制御部46は湯張り中に給湯割り込みが開始されたとき
に、又は、保温中に給湯が開始されたときに、給湯運転
の開始タイミングに合わせて循環ポンプ20の駆動を開
始させていたが、上記湯張り中の給湯割り込みの開始時
から、又は、保水中の給湯運転の開始時から予め定めた
時間を経過した後に、循環ポンプ20の駆動を開始させ
るようにしてもよい。
【0071】さらに、上記実施形態例は図2に示すシス
テム構成の一缶二水路風呂給湯器を例にして説明した
が、一缶二水路タイプで給湯機能と湯張り機能を備えて
いる風呂給湯器であれば、図2の器具に限定されずに、
この発明は適用することができる。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、追い焚き阻止部を設
け、該追い焚き阻止部によって湯張りが開始されてから
設定水位の湯が張られるまで追い焚き運転を阻止するも
のにあっては、湯張り中に追い焚き単独運転が行われな
いので、湯張り中に追い焚き単独運転に起因した高温給
湯の問題、つまり、追い焚き単独運転中に給湯が開始さ
れて追い焚き単独運転に起因して高温に加熱された給湯
熱交換器の湯が出湯し湯の使用者に高温給湯による不快
感を与えるという高温給湯の問題を回避することができ
る。
【0073】また、湯張り中に、浴槽湯水を設定温度ま
で高める追い焚き単独運転が行われると、その追い焚き
単独運転に起因して高温に加熱された給湯熱交換器の湯
が上記設定温度に高められた浴槽湯水に注湯されるの
で、風呂の沸き上がり温度が設定温度よりも高めになる
という問題や、設定温度が同じでも湯張りを行う度に風
呂の沸き上がり温度が異なるという風呂の沸き上がり温
度のばらつきの問題を回避することができる。
【0074】ポンプ駆動制御部を設け、該ポンプ駆動制
御部によって、湯張り中に給湯割り込みが行われたとき
に循環ポンプを駆動させるものにあっては、湯張り中の
給湯割り込み時に循環ポンプが駆動して追い焚き熱交換
器に浴槽湯水が流れ、給湯運転によるバーナーの燃焼火
炎によって、上記追い焚き熱交換器の通水が加熱され浴
槽湯水の追い焚きを行うことができる。このため、湯張
り中に浴槽残水を設定温度に高めるための追い焚きをわ
ざわざ行わなくても、上記湯張り中の給湯割り込み時の
追い焚きによって浴槽湯水が加熱され湯張り終了時にほ
ぼ設定水位の湯を張ることが可能となる。
【0075】上記のことから、従来のような湯張り中の
追い焚きを省略することが可能となり、このことにより
湯張り中の追い焚きを省略すると、上記追い焚き阻止部
を設けた場合と同様に、湯張り中に追い焚き単独運転に
起因した高温給湯の問題を回避でき、また、風呂の沸き
上がり温度のばらつきの問題を回避することができる。
さらに、上記の如く、湯張り終了時にほぼ設定温度の湯
を張ることができるので、湯張り終了直後の追い焚きを
行う必要がなかったり、また、追い焚きを行ったとして
も、浴槽湯水を設定温度に高めるのに要する時間が非常
に短くて済み、追い焚き単独運転時間を短縮することが
できる。
【0076】このように、追い焚き単独運転の運転回数
の低減が図れると共に、追い焚き単独運転時間の短縮が
図れるので、追い焚き単独運転に起因した前記高温給湯
問題の発生確率を大幅に低下させることができ、追い焚
き単独運転に起因した問題をほぼ回避することができ
る。
【0077】ポンプ停止部が設けられ、該ポンプ停止部
によって湯張り中の給湯割り込みが終了したときには浴
槽湯水温が設定温度よりも低くても循環ポンプを停止さ
せるものにあっては、給湯割り込みの終了直後に速やか
に湯張り運転を再開させることができる。
【0078】さらに、保温中に給湯が行われたときにポ
ンプ駆動制御部が循環ポンプを駆動させるものにあって
は、保温中に、給湯が行われる度に循環ポンプが駆動
し、給湯運転によるバーナーの燃焼火炎によって、追い
焚き熱交換器の通水が加熱され浴槽湯水の追い焚きが行
われるので、保温中に浴槽湯水を設定温度に高めるため
の追い焚き単独運転の運転回数を削減しても浴槽湯水を
ほぼ設定温度に保持することができる。このことから、
保温中の追い焚き単独運転の運転回数を削減することが
できる。
【0079】また、保温中の給湯時の追い焚きにより浴
槽湯水が加熱され浴槽湯水の低下を小さくすることがで
きるので、保温中に追い焚き単独運転を行った場合に、
浴槽湯水を設定温度に高めるために要する時間が短くて
済み、追い焚き単独運転を行っている追い焚き単独運転
時間の短縮を図ることができる。
【0080】以上のことから、ポンプ駆動部を設けるこ
とによって、湯張り中と保温中の追い焚き単独運転の運
転回数の削減が図れると共に、追い焚き単独運転時間の
短縮が図れるので、追い焚き単独運転に起因した前記高
温給湯問題の発生確率をより一層低下させることがで
き、追い焚き単独運転に起因した前記高温給湯の問題を
ほぼ防止することができる。
【0081】さらに、保温中に給湯が行われたときにポ
ンプ駆動制御部により循環ポンプが駆動する場合には、
循環ポンプの駆動により追い焚き熱交換器に湯水が流
れ、保温中の給湯単独運転により追い焚き熱交換器に高
温湯水が滞留することがなく、保温中の給湯停止直後等
に追い焚きが行われて上記追い焚き熱交換器の高温湯が
浴槽に噴出し入浴者に高温湯がかかるという高温湯噴出
の問題を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態例を示すブロック構成
図である。
【図2】一缶二水路風呂給湯器の一例を示すモデル図で
ある。
【図3】自動運転の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 バーナー 3 給湯熱交換器 4 追い焚き熱交換器 13 給水通路 14 給湯通路 20 循環ポンプ 24 追い焚き循環通路 37 風呂温度センサ 44 追い焚き阻止部 46 ポンプ駆動制御部 48 ポンプ停止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通
    路に湯を供給する給湯熱交換器と、追い焚き循環通路に
    組み込まれる循環ポンプと、追い焚き循環通路に組み込
    まれ前記循環ポンプの駆動により追い焚き循環通路を循
    環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器とを有し、上記
    給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給
    湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナ
    ーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通
    路を通して供給する給湯機能と、上記給湯熱交換器で作
    られた湯を浴槽に注湯して設定水位に自動的に湯を張る
    湯張り機能と、上記循環ポンプを駆動して浴槽湯水を上
    記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し
    設定温度まで風呂の追い焚きを行う追い焚き機能とを備
    えた一缶二水路風呂給湯器において、湯張りが開始され
    てから浴槽に設定水位の湯が張られるまで追い焚きが行
    われるのを阻止する追い焚き阻止部が設けられているこ
    とを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
  2. 【請求項2】 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通
    路に湯を供給する給湯熱交換器と、追い焚き循環通路に
    組み込まれる循環ポンプと、追い焚き循環通路に組み込
    まれ前記循環ポンプの駆動により追い焚き循環通路を循
    環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器とを有し、上記
    給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給
    湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナ
    ーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通
    路を通して供給する給湯機能と、上記給湯熱交換器で作
    られた湯を浴槽に注湯して設定水位に自動的に湯を張る
    湯張り機能とを備えた一缶二水路風呂給湯器において、
    浴槽に予め定められた水位以上の湯が張られた後の湯張
    り中に、一缶二水路風呂給湯器の運転が湯張りから給湯
    に切り換えられる給湯割り込みが行われたときには、循
    環ポンプを駆動させるポンプ駆動制御部を設けたことを
    特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
  3. 【請求項3】 浴槽湯水の温度を検出する浴槽湯水温度
    検出手段が設けられており、湯張り中の給湯割り込みが
    終了したときには、上記浴槽湯水温度検出手段が検出す
    る浴槽湯水温度が設定温度よりも低くても、循環ポンプ
    の駆動を停止させるポンプ停止部が設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の一缶二水路風呂給湯器。
  4. 【請求項4】 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通
    路に湯を供給する給湯熱交換器と、追い焚き循環通路に
    組み込まれる循環ポンプと、追い焚き循環通路に組み込
    まれ前記循環ポンプの駆動により追い焚き循環通路を循
    環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器とを有し、上記
    給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給
    湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナ
    ーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通
    路を通して供給する給湯機能と、上記給湯熱交換器で作
    られた湯を浴槽に注湯して設定水位に自動的に湯を張る
    湯張り機能と、浴槽に設定水位の湯が張られた後に浴槽
    湯水の温度を設定温度に保持する保温機能とを備えた一
    缶二水路風呂給湯器において、浴槽に予め定められた水
    位以上の湯が張られた後の湯張り中に一缶二水路風呂給
    湯器の運転が湯張りから給湯に切り換えられる給湯割り
    込みが行われたとき、あるいは、保温中に給湯運転が行
    われたときに、循環ポンプを駆動させるポンプ駆動制御
    部を設けたことを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
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