JPH10281552A - 一缶二水路風呂給湯器 - Google Patents

一缶二水路風呂給湯器

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JPH10281552A
JPH10281552A JP9106770A JP10677097A JPH10281552A JP H10281552 A JPH10281552 A JP H10281552A JP 9106770 A JP9106770 A JP 9106770A JP 10677097 A JP10677097 A JP 10677097A JP H10281552 A JPH10281552 A JP H10281552A
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hot water
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reheating
water supply
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寿久 斉藤
Tetsuya Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追い焚き単独運転に起因した高温給湯を防止
し、かつ、風呂の沸き上がり時間の短縮を図る一缶二水
路風呂給湯器を提供する。 【解決手段】 温度データ可変設定部46は追い焚き循
環通路の湯水温が高くなるに従ってオン温度とオフ温度
を高める方向に可変設定する。追い焚き単独運転燃焼制
御部45は追い焚き単独運転中に給湯熱交換器の出側の
湯温がオフ温度以上になったときにバーナ燃焼を停止
し、給湯熱交換器出側湯温がオン温度以下に低下したと
きに燃焼を再開し、給湯熱交換器滞留湯の沸騰状態を回
避し高温給湯を防止する。追い焚き循環通路の湯温変動
に起因した給湯熱交換器湯温に対する給湯熱交換器出側
湯温の低下差分の変動を考慮してオン温度とオフ温度を
可変設定するので、オン温度とオフ温度が一定である場
合よりも追い焚き単独運転中の燃焼期間を延長できて風
呂の沸き上がり時間の短縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯熱交換器と追
い焚き熱交換器が一体化され、その一体化した熱交換器
を共通のバーナーで加熱する一缶二水路風呂給湯器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には出願人らが開発している一缶二
水路風呂給湯器のシステム構成例が示されている。同図
において、この一缶二水路風呂給湯器(器具)は燃焼室
1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、こ
のバーナー2の上方には給湯熱交換器3と追い焚き熱交
換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い
焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわ
ち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫
通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレー
ト5に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換
器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と
追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気
通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が
組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部
から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれ
ると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバ
ーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外
部へ排出される。
【0004】上記バーナー2のガス導入口にはガスノズ
ル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガ
スを導入するためのガス供給通路8が接続されており、
このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズ
ル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガ
ス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11
a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比
例弁12とが介設されている。
【0005】前記給湯熱交換器3の入側には給水通路1
3の一端側が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯
通路14の一端側が接続されており、上記給水通路13
の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記
給湯通路14の他端側は外部配管を介して台所等の所望
の給湯場所に導かれている。また、上記給湯熱交換器3
の入側の給水通路13と出側の給湯通路14を短絡する
バイパス通路15が設けられており、上記バイパス通路
15には通路の開閉を行うバイパス弁16が介設されて
いる。
【0006】前記追い焚き熱交換器4の入側には管路1
8の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポ
ンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の
吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21
の他端側は浴槽22に連接されている。また、追い焚き
熱交換器4の出側には管路23の一端側が接続されてお
り、この管路23の他端側は前記浴槽22に連接されて
いる。上記戻り管21と循環ポンプ20と管路18と追
い焚き熱交換器4と管路23により追い焚き循環通路2
4が構成される。
【0007】上記追い焚き循環通路24の管路18と前
記給湯通路14は湯張り通路25により連通されてお
り、この湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯
制御弁26と、浴槽22の水位を検出する水位センサ2
8とが設けられている。
【0008】なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量
を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設
けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32
は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサで
あり、34は給湯通路14に設けられて通水流量を制御
する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられ
て給湯が行われていることを水流により検出する給湯確
認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流
を検出する水流センサであり、37は追い焚き循環通路
24の湯水を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出す
る循環通路湯水温度検出手段である風呂温度センサであ
り、38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度を検
出する出湯温度センサである。
【0009】この一缶二水路風呂給湯器には制御装置4
0が設けられており、この制御装置40にはリモコン4
1が接続されている。このリモコン41には給湯温度を
設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の
温度を設定する風呂温度設定手段や、浴槽22の湯水の
水位を設定する風呂水位設定手段等が設けられている。
【0010】上記制御装置40は各種センサのセンサ出
力信号やリモコン41の情報を取り込み、それら情報と
予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給
湯運転や、湯張り運転や、追い焚き運転等の各種の器具
運転の動作を次のように制御する。
【0011】例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓
が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込ん
で水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、
器具は給湯運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転
駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどち
らか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通
してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない
点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始
させる。
【0012】そして、給湯湯温が前記給湯温度設定手段
に設定されている給湯設定温度となるように比例弁12
の開弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御
して)バーナー2の燃焼能力を制御し、給湯熱交換器3
の通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度
の湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場
所に供給する。
【0013】湯の使用が終了して水栓が閉められると、
給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給
水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁1
0を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予
め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経
過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯
運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】湯張り運転を行うときには、例えば、注湯
制御弁26を開弁し、この注湯制御弁26の開弁動作に
より水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量セ
ンサ31が給水通路13の通水を検知すると、上記給湯
運転と同様にバーナー2の燃焼を開始させる。
【0015】このバーナー2の燃焼火炎により給湯熱交
換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り通路2
5を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、追
い焚き循環通路24に流れ込んだ湯は戻り管21を通る
経路と追い焚き熱交換器4を通る経路との2経路で浴槽
22に落とし込まれる。そして、水位センサ28が検出
する浴槽22の水位がリモコン41に設定されている設
定水位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁
10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張り運転
を終了する。
【0016】追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ
20を駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路
24を通して循環させると共に、バーナー2の燃焼を開
始させ、バーナー2の燃焼火炎により追い焚き熱交換器
4の循環湯水を加熱して追い焚きを行う。そして、風呂
温度センサ37により検出される風呂温度が前記風呂温
度設定手段により設定されている設定温度に達したとき
に、バーナー2の燃焼を停止させ、追い焚き運転を終了
する。
【0017】前記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、一
体化された給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共通
のバーナー2を用いて加熱する方式であるので、別体に
設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ
別個のバーナーを用いて燃焼加熱する方式に比べて、装
置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置の小型化とコ
ストの低減が図れることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、追い焚き運
転が行われるときには、給湯熱交換器3の水管をバーナ
2の燃焼火炎によって加熱し、この給湯熱交換器3の水
管内の水を熱媒体として該給湯熱交換器3に接している
追い焚き熱交換器4の水管を加熱し追い焚き熱交換器4
内の循環湯水を加熱しており、また、一缶二水路風呂給
湯器が給湯運転を行わず追い焚き運転のみの追い焚き単
独運転を行っているときには、給湯熱交換器3内に湯水
が滞留している状態にあるので、追い焚き運転によるバ
ーナー2の燃焼火炎によって給湯熱交換器3内の滞留湯
水の温度が上昇し非常に高温になる。
【0019】このため、追い焚き単独運転中や追い焚き
単独運転終了直後等に給湯が開始されると、上記追い焚
き単独運転に起因して高温に加熱された給湯熱交換器3
内の湯が出湯し、湯の使用者に高温出湯による不快感を
与えてしまったり、高温の湯によって湯の使用者に火傷
を負わせてしまうといった重大な問題を生じる虞があ
る。
【0020】そこで、上記問題を回避する手段として、
例えば、バイパス弁16を開弁し、追い焚き単独運転中
や追い焚き単独運転停止直後に出湯が行われるときに
は、給湯熱交換器3から流れ出た高温の湯にバイパス通
路15から水を加え給湯通路14の湯温を下げて上記高
温出湯の問題を回避する手段が提案されている。
【0021】しかしながら、追い焚き単独運転に起因し
て給湯熱交換器3の滞留湯水が沸騰に近い状態(例え
ば、滞留湯温が90℃よりも高温の状態)である場合に
は、上記給湯熱交換器3の湯にバイパス通路15の水を
加えても前記高温出湯を防止できるまで湯温が下がらず
給湯設定温度よりもかなり高温の湯が出湯し、上記高温
出湯の問題を回避することができない場合がある。
【0022】そこで、追い焚き単独運転中に給湯熱交換
器3の滞留湯水が沸騰に近い状態になるのを防止する手
段を本出願人らは提案している。例えば、給湯熱交換器
3の出側の温度を検出する給湯熱交換器湯温検出手段で
ある図3の鎖線に示す給湯熱交湯温センサ33を給湯熱
交換器3の出側の給湯通路14に設け、また、オフ温度
と該オフ温度よりも低めのオン温度とを予め与えてお
き、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33によ
り検出される給湯熱交換器3の出側の湯温が上記オフ温
度以上に高くなったときにバーナー2の燃焼を停止し、
給湯熱交換器3の出側の湯温が上記オン温度以下に低下
したときにはバーナー2の燃焼を再開させるというバー
ナー2のオン・オフ燃焼制御を行う。
【0023】上記追い焚き単独運転中のバーナー2の燃
焼停止期間にはバーナー2の燃焼停止によって給湯熱交
換器3の滞留湯の燃焼加熱が停止する上に、燃焼停止後
の燃焼ファン7の継続駆動による燃焼室1の給気通風が
給湯熱交換器3の滞留湯の熱量を奪っていくので、給湯
熱交換器3の滞留湯温が低下する。
【0024】このことから、給湯熱交換器3の滞留湯水
が沸騰に近い状態になりそうになったら、バーナー2の
燃焼を停止し、上記のように給湯熱交換器3の滞留湯水
温を低下させることによって、給湯熱交換器3の滞留湯
が沸騰に近い状態になるのを防止することができ、前記
追い焚き単独運転に起因した高温出湯を確実に回避する
ことができる。
【0025】しかしながら、追い焚き単独運転中の給湯
熱交換器3の湯水は滞留しており、また、追い焚き単独
運転中に給湯熱交換器3内のピーク温度を示すピーク温
度領域(つまり、追い焚き単独運転時に最も高温になる
給湯熱交換器3の領域)から給湯熱交湯温センサ33の
配設位置が離れているために、追い焚き単独運転中に給
湯熱交湯温センサ33により検出される湯温は給湯熱交
換器3のピーク温度領域の湯温よりも低いものとなる。
この給湯熱交換器3のピーク温度領域の湯温に対する給
湯熱交湯温センサ33の配設位置の湯温の低下差分αに
起因して次のような問題があることが本出願人等の実験
によりわかった。
【0026】上記給湯熱交換器3のピーク温度領域に対
する給湯熱交湯温センサ33の配設位置の湯温の低下差
分αは、追い焚き循環通路24を循環する循環湯温の変
動に拘らず、一定であると考えられていた。しかし、本
出願人等の実験により、図4の実線Eに示すように、上
記低下差分αは追い焚き循環通路24の循環湯水温が高
くなるに従って小さくなることがわかった。
【0027】それは、前記の如く、一缶二水路風呂給湯
器では、追い焚き循環通路24の追い焚き熱交換器4と
給湯熱交換器3とは一体化されているので、追い焚き単
独運転中に追い焚き循環通路24を循環する循環湯水
は、燃焼火炎により高温に加熱された給湯熱交換器3の
滞留湯から熱量を奪う。追い焚き循環通路24の循環湯
水が給湯熱交換器3の滞留湯から奪う熱量は、追い焚き
循環通路24の循環湯水の湯温が高くなるに従って追い
焚き循環通路24の循環湯水温と給湯熱交換器3の湯水
温との温度差が小さくなるので、追い焚き循環通路24
の循環湯水温が高くなるに従って小さくなる。
【0028】このため、追い焚き循環通路24の循環湯
水温が高くなるに従って給湯熱交換器3の滞留湯は熱量
が奪われなくなるので多くの熱量を有し、この給湯熱交
換器3の熱量は対流により拡散されて給湯熱交湯温セン
サ33の配設位置の湯温が上昇し、給湯熱交換器3の湯
温に対する給湯熱交湯温センサ33の配設位置の湯温の
低下差分αが小さくなる。
【0029】このように、追い焚き循環通路24の循環
湯水温が高くなるに従って、給湯熱交換器3のピーク温
度領域の湯温に対する給湯熱交湯温センサ33の配設位
置の湯温低下差分αが小さくなるので、給湯熱交湯温セ
ンサ33により検出される湯温が例えば60℃であると
きの給湯熱交換器3の湯温は、追い焚き循環通路24の
循環湯水温が高くなるに従って、低くなる。
【0030】このことから、追い焚き循環通路24の循
環湯水温の変動に拘らず前記オン温度とオフ温度を一定
に固定設定しておくと、追い焚き循環通路24の循環湯
水温が高くなるに従って、前記追い焚き単独運転中のオ
ン・オフ燃焼制御によるバーナー燃焼停止期間が長くな
っていることに本出願人等は気付き、浴槽22の湯を設
定温度まで高めるのに要する風呂の沸き上がり時間が多
く必要であることがわかった。
【0031】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、追い焚き単独運転中にバー
ナーのオン・オフ燃焼運転を行って追い焚き単独運転に
起因した高温出湯を防止でき、しかも、風呂の沸き上が
り時間の短縮を図ることができる一缶二水路風呂給湯器
を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、給水通路
から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱
交換器と、給湯熱交換器の出側の湯温を検出する給湯熱
交換器湯温検出手段と、追い焚き循環通路に組み込まれ
上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚
き熱交換器と、上記追い焚き循環通路の湯水温を検出す
る循環通路湯水温度検出手段とを有し、上記給湯熱交換
器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器
と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けら
れ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して
供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路
の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行
う追い焚き機能と、給湯が行われず追い焚きのみを行う
追い焚き単独運転中に上記給湯熱交換器湯温検出手段に
より検出される給湯熱交換器の湯温がオフ温度以上にな
ったときにはバーナーの燃焼を停止させ、上記給湯熱交
換器の出側の湯温が上記オフ温度よりも低めのオン温度
以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる追い
焚き単独運転燃焼制御機能とを備えた一缶二水路風呂給
湯器であって、前記循環通路湯水温度検出手段により検
出される追い焚き循環通路の湯温が高くなるに従って前
記オフ温度を連続的に又は段階的に高める方向に可変設
定するためのオフ温度可変制御データが予め与えられ、
前記循環通路湯水温度検出手段により検出される追い焚
き循環通路の湯水温と上記オフ温度可変制御データに基
づきオフ温度を可変設定する温度データ可変設定部が設
けられている構成をもって前記課題を解決する手段とし
ている。
【0033】第2の発明は、給水通路から導かれた水を
加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、給湯熱
交換器の出側の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手
段と、追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環
通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器と、上
記追い焚き循環通路の湯水温を検出する循環通路湯水温
度検出手段とを有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交
換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換
器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交
換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能
と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換
器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能
と、給湯が行われず追い焚きのみを行う追い焚き単独運
転中に上記給湯熱交換器湯温検出手段により検出される
給湯熱交換器の湯温がオフ温度以上になったときにはバ
ーナーの燃焼能力を低下させ、上記給湯熱交換器の出側
の湯温が上記オフ温度よりも低めのオン温度以下になっ
たときにはバーナーの燃焼能力を増加させる追い焚き単
独運転燃焼制御機能とを備えた一缶二水路風呂給湯器で
あって、前記循環通路湯水温度検出手段により検出され
る追い焚き循環通路の湯温が高くなるに従って前記オフ
温度を連続的に又は段階的に高める方向に可変設定する
ためのオフ温度可変制御データが予め与えられ、前記循
環通路湯水温度検出手段により検出される追い焚き循環
通路の湯水温と上記オフ温度可変制御データに基づきオ
フ温度を可変設定する温度データ可変設定部が設けられ
ている構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0034】第3の発明は、上記第1又は第2の発明を
構成するオフ温度可変制御データは循環通路湯水温度検
出手段により検出される追い焚き循環通路の湯温をパラ
メータとしてオン温度を算出するための演算式により構
成されており、温度データ可変設定部は循環通路湯水温
度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯水温
と上記オフ温度可変制御データとに基づきオン温度を自
動的に演算算出する構成をもって前記課題を解決する手
段としている。
【0035】第4の発明は、上記第1又は第2又は第3
の発明に示すオフ温度可変制御データと、循環通路湯水
温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯温
が高くなるに従ってオン温度を連続的又は段階的に高め
る方向に可変設定するためのオン温度可変制御データと
が予め与えられ、温度データ可変設定部は前記循環通路
湯水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の
湯水温と上記オン温度可変制御データと上記オフ温度可
変制御データに基づきオン温度とオフ温度を可変設定す
る構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0036】第5の発明は、上記第4の発明の構成に加
えて、オン温度可変制御データは循環通路湯水温度検出
手段により検出される追い焚き循環通路の湯温をパラメ
ータとしてオン温度を算出するための演算式により構成
され、また、オフ温度可変制御データは前記追い焚き循
環通路の湯温をパラメータとしてオフ温度を算出するた
めの演算式により構成されており、循環通路湯水温度検
出手段により検出される追い焚き循環通路の湯水温と上
記オン温度可変制御データと上記オフ温度可変制御デー
タに基づきオン温度とオフ温度を自動的に演算算出する
オン・オフ温度検出部が設けられている構成をもって前
記課題を解決する手段としている。
【0037】上記構成の発明において、例えば、温度デ
ータ可変設定部は、循環通路湯水温度検出手段により検
出される追い焚き循環通路の湯温と、予め与えられるオ
ン温度可変制御データおよびオフ温度可変制御データと
に基づき、追い焚き循環通路の湯温が高くなるに従って
オン温度とオフ温度を高める方向に可変設定する。
【0038】このように、温度データ可変設定部により
設定されるオン温度とオフ温度に基づいて、追い焚き単
独運転中にバーナーのオン・オフ燃焼制御が行われるこ
とにより、追い焚き単独運転に起因した高温出湯が防止
されると共に、追い焚き循環通路の湯温が高くなるに従
ってバーナーの燃焼期間が短くなるのが回避されるの
で、オン温度とオフ温度が追い焚き循環通路の湯温の変
動に拘らず一定である場合よりも、風呂の沸き上がり時
間の短縮が図れる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0040】第1の実施形態例の一缶二水路風呂給湯器
は前記図3に示すシステム構成を有し、図1には本実施
形態例において特徴的な制御構成が示されている。な
お、図3の器具のシステム構成の説明は前述したので、
その重複説明は省略する。
【0041】この実施形態例に示す制御装置40は、図
1に示すように、燃焼制御部42と追い焚き単独運転監
視部43とデータ格納部44と追い焚き単独運転燃焼制
御部45と温度データ可変設定部46を有して構成され
ている。
【0042】燃焼制御部42には給湯や追い焚き等の様
々な運転のシーケンスプログラムが与えられており、燃
焼制御部42は、風呂温度センサ37等のセンサ出力や
リモコン41の情報を取り込んで、それら取り込んだ情
報と上記シーケンスプログラムに従って器具の運転動作
を制御する。
【0043】追い焚き単独運転監視部43は、上記燃焼
制御部42の運転情報を取り込み、該情報に基づき、例
えば、循環ポンプ20の駆動を検知している、又は、水
流センサ36が追い焚き循環通路24の通水を検知して
いる状態で給湯確認スイッチ35又は水量センサ31が
通水を検知していないときには、器具が追い焚き単独運
転をしていると検知し、それ以外のときには器具は追い
焚き単独運転をしていないと検知する。
【0044】データ格納部44には、オフ温度と該オフ
温度よりも低めのオン温度が予め定められて格納されて
いる。上記オフ温度は、追い焚き単独運転中に給湯熱交
換器3のピーク温度領域の滞留湯が沸騰に近い状態であ
ることを示す予め定めた湯温(例えば、90℃)になっ
たときに給湯熱交湯温センサ33により検出される湯温
である。上記オン温度は、上記オフ温度よりも予め定め
た温度(例えば、3℃)分だけ低下させた湯温である。
【0045】前記温度データ可変設定部46は、図1に
示すように、自動更新部47とサンプリング部48とオ
ン・オフ温度検出部50とを有して構成されている。
【0046】上記サンプリング部48はサンプリング時
間を設定するタイマ(図示せず)を内蔵しており、前記
追い焚き単独運転監視部43の監視情報を取り込み、該
取り込んだ情報に基づいて追い焚き単独運転が行われて
いると検知している間、予め定めたサンプリング時間間
隔で循環通路湯水温度検出手段である風呂温度センサ3
7のセンサ出力を追い焚き循環通路24の循環湯水温と
して取り込み、このサンプリングした検出湯温をオン・
オフ温度検出部50に出力する。
【0047】オン・オフ温度検出部50は上記サンプリ
ング部48から受け取った検出湯温を前記データ格納部
44に格納されている次に示すオン温度可変制御データ
とオフ温度可変制御データに照らし合わせる。
【0048】上記オフ温度可変制御データは、追い焚き
循環通路24の循環湯水温が高くなるに従ってオフ温度
を高める方向に可変設定するためのデータであり、追い
焚き循環通路24の循環湯水温の変動に起因した給湯熱
交換器3のピーク温度領域の湯温に対する給湯熱交湯温
センサ33の配設位置湯温の低下差分αの変動を考慮し
て、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器3のピーク温度
領域の滞留湯が沸騰に近い状態であることを示す予め定
めた湯温(例えば、90℃)になったときに給湯熱交湯
温センサ33により検出される湯温を追い焚き循環通路
24の循環湯水温毎に実験や演算等により求め、その求
めた湯温をオフ温度として追い焚き循環通路24の湯温
に対応させた図2の(a)の実線Aや図2の(b)の実
線Cに示すようなグラフデータや、表データのデータ形
式でデータ格納部44に格納されている。
【0049】前記オン温度可変制御データは追い焚き循
環通路24の循環湯水温が高くなるに従ってオン温度を
高める方向に可変設定するためのデータであり、追い焚
き循環通路24の循環湯水温毎に上記オフ温度可変制御
データのオフ温度よりも予め定めた温度だけ低い湯温を
求め、この求めた湯温をオン温度として追い焚き循環通
路24の循環湯水温度に対応させた図2の(a)の実線
Bや図2の(b)に示す実線Dに示すようなグラフデー
タや、表データのデータ形式でデータ格納部44に格納
されている。
【0050】前記オン・オフ温度検出部50は、サンプ
リング部48から受け取った検出循環湯温を、上記オフ
温度可変制御データとオン温度可変制御データに照らし
合わせ、上記検出循環湯温に対応するオフ温度とオン温
度をそれぞれ上記オフ温度可変制御データ、オン温度可
変制御データから検出する。このようにして得られたオ
フ温度とオン温度を、オン・オフ温度検出部50は、自
動更新部47に出力する。
【0051】自動更新部47は、上記オン・オフ温度検
出部50からオフ温度とオン温度を受け取ると、この受
け取ったオフ温度とオン温度をデータ格納部44のオフ
温度とオン温度に上書きしオフ温度とオン温度の自動更
新を行う。
【0052】追い焚き単独運転燃焼制御部45は、時々
刻々と、給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力を給湯熱
交換器3の出側の湯温として検出し、また、データ格納
部44のオン温度とオフ温度および追い焚き単独運転監
視部43の監視情報を時々刻々と取り込み、取り込まれ
た検出給湯熱交換器出側湯温を前記オフ温度に比較し、
上記追い焚き単独運転監視部43の監視情報に基づき追
い焚き単独運転中であると検知しているときに、給湯熱
交換器3の出側の湯温がオフ温度以上になったと判断し
たときに、給湯熱交換器3の滞留湯水が沸騰に近い状態
になったので給湯熱交換器3の滞留湯水の湯温を低下さ
せるためにバーナー2の燃焼を停止させる必要があると
判断し、電磁弁10を閉弁させバーナー2の燃焼を停止
させる。
【0053】このバーナー2の燃焼停止中には、前記の
如く、バーナー2の燃焼停止によって給湯熱交換器3の
燃焼加熱が停止される上に、燃焼ファン7の継続駆動に
よる給気通風によって給湯熱交換器3の滞留湯の熱量が
奪われて給湯熱交換器3の滞留湯湯温が低下し、給湯熱
交換器3の滞留湯が沸騰に近い状態になるのを回避する
ことができ、追い焚き単独運転に起因した高温出湯を防
止することができる。
【0054】また、追い焚き単独運転燃焼制御部45は
バーナー燃焼停止信号を燃焼制御部42に出力する。燃
焼制御部42は上記バーナー燃焼停止信号を受け、バー
ナー2の燃焼停止が前記追い焚き単独運転に起因した高
温出湯を回避するためになされたものであり、器具の異
常ではないと判断し、循環ポンプ20の駆動等の器具運
転動作を継続して行う。このため、上記追い焚き単独運
転中のバーナー2の停止期間に循環ポンプ20の駆動は
継続し、追い焚き循環通路24には浴槽湯水が循環して
おり、追い焚き熱交換器4の保有熱量により追い焚き熱
交換器4の通水の加熱が行われる。
【0055】さらに、追い焚き単独運転燃焼制御部45
は、追い焚き単独運転中のバーナー2の燃焼停止中にも
引き続き給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力と、デー
タ格納部44のオフ温度およびオン温度との取り込みを
行って、給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯
熱交換器3の出側の湯温を前記オン温度に比較し、給湯
熱交換器3の出側の湯温がオン温度以下に低下したと判
断したときに、給湯熱交換器3の滞留湯温が追い焚き単
独運転に起因した高温出湯を回避できる湯温に低下した
のでバーナー2の燃焼を再開させてもよいと判断し、点
着火手段(図示せず)を用いてバーナー2の点着火を行
いバーナー2の燃焼を再開させる。
【0056】上記のように、追い焚き単独運転燃焼制御
部45は、追い焚き単独運転中に、バーナー2のオン・
オフ燃焼制御を行って、給湯熱交換器3の滞留湯が沸騰
に近い状態になるのを防止し、追い焚き単独運転に起因
した高温出湯を回避することができる。
【0057】この実施形態例によれば、温度データ可変
設定部46を設け、この温度データ可変設定部46によ
り、追い焚き循環通路24の循環湯水温が高くなるに従
ってオフ温度とオン温度を高める方向に可変設定するの
で、給湯熱交換器3のピーク温度領域の湯温に対する給
湯熱交湯温センサ33の配設位置の湯温の低下差分αが
追い焚き循環通路24の循環湯水温が高くなるに従って
小さくなることを考慮して、上記オフ温度とオン温度を
可変設定することができる。
【0058】追い焚き循環通路24の循環湯水温の変動
に拘らずオン温度とオフ温度を一定に固定設定する場合
には、追い焚き循環通路24の循環湯水温が高くなるに
従って上記低下差分αが小さくなるので、追い焚き循環
通路24の循環湯水温が高くなるに従って追い焚き単独
運転中のバーナー2の燃焼停止期間が短くなっていた
が、この実施形態例では、上記の如く、追い焚き循環通
路24の循環湯水温が高くなるに従って上記低下差分α
が小さくなることを考慮してオン温度とオフ温度を可変
設定するので、追い焚き単独運転中のバーナー2の燃焼
停止期間が短くなるのを防止することができ、オン温度
とオフ温度が追い焚き循環通路24の循環湯水温の変動
に拘らず一定である場合よりも、浴槽22の湯水温が設
定温度に達するまでに要する沸き上がり時間の短縮を図
ることができる。
【0059】もちろん、追い焚き単独運転中に、給湯熱
交換器3の滞留湯温が沸騰に近い状態になりそうなとき
に、バーナー2のオン・オフ燃焼制御を行うので、給湯
熱交換器3の滞留湯が沸騰に近い状態になるのを防止す
ることができ、このことから、追い焚き単独運転に起因
した高温給湯を回避することができる。
【0060】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の実施形態例において特徴的なことは、追い焚き単独運
転中に追い焚き単独運転燃焼制御部45がバーナー2の
燃焼をオン・オフするのではなく、バーナー2の燃焼能
力を高低させるオン・オフ制御を行うことである。それ
以外の構成は前記第1の実施形態例と同様であり、その
共通部分の重複説明は省略する。
【0061】追い焚き単独運転燃焼制御部45は、前記
第1の実施形態例と同様に、給湯熱交湯温センサ33の
センサ出力と、データ格納部44のオン温度およびオフ
温度と、追い焚き単独運転監視部43の監視情報とを取
り込み、時々刻々と取り込まれる給湯熱交換器3の出側
の湯温を前記オフ温度に比較し、追い焚き単独運転監視
部43の監視情報に基づき追い焚き単独運転中であると
検知しているときに、上記給湯熱交換器3の出側の湯温
がオフ温度以上であると判断したときには、給湯熱交換
器3の滞留湯が沸騰に近い状態で高温給湯の虞があるの
で給湯熱交換器3の滞留湯温を低下させるためにバーナ
ー2の燃焼能力を低下させる必要があると判断し、バー
ナー2の燃焼能力を予め定めた燃焼能力(例えば、予め
定まる最小燃焼能力)となるように、比例弁12の開弁
量を制御して燃焼能力を低下させる。
【0062】この燃料能力低下期間に、燃焼能力低下に
よって給湯熱交換器3の燃焼加熱が抑制され、給湯熱交
換器3の滞留湯湯温が低下し、給湯熱交換器3の滞留湯
が沸騰状態に近くなるのを回避することができる。この
ことにより、追い焚き単独運転に起因した高温出湯を回
避することができる。
【0063】追い焚き単独運転燃焼制御部45は、上記
燃焼能力低下期間に、時々刻々と取り込まれる給湯熱交
換器3の出側の湯温をオン温度に比較し、給湯熱交換器
3の出側の湯温がオン温度以下に低下したと判断したと
きに、給湯熱交換器3の滞留湯温が低下し、追い焚き単
独運転に起因した高温出湯の虞がなくなったと判断し、
バーナー2の燃焼能力を予め定めた燃焼能力(例えば、
予め定める最大燃焼能力)となるように、比例弁12の
開弁量を制御して燃焼能力を増加させる。
【0064】上記のように、追い焚き単独運転中に追い
焚き単独運転燃焼制御部45がバーナー2の燃焼能力の
オン・オフ制御を行うことによって、前記第1の実施形
態例と同様に、追い焚き単独運転に起因して給湯熱交換
器3の滞留湯が沸騰状態に近くなるのを回避することが
できる。
【0065】この実施形態例によれば、追い焚き単独運
転中に、追い焚き単独運転燃焼制御部45が燃焼能力の
オン・オフ制御を行うことにより、前記第1の実施形態
例と同様に、追い焚き単独運転に起因して給湯熱交換器
3の滞留湯が沸騰に近い状態になるのを回避することが
でき、このことによって、追い焚き単独運転に起因した
高温出湯を回避することができる。
【0066】また、追い焚き単独運転中に燃焼能力を低
下させ給湯熱交換器3の滞留湯温を低下させるので、追
い焚き単独運転中にバーナー2の燃焼をオフする場合に
比べて、燃焼を停止しない分、より早く浴槽22の湯を
沸き上がらせることができ、風呂の沸き上がり時間の短
縮を図ることができる。
【0067】その上、この実施形態例においても、前記
第1の実施形態例と同様に、温度データ可変設定部46
が設けられ、追い焚き循環通路24の循環湯水温が高く
なるに従ってオン温度とオフ温度を高める方向に可変設
定するので、給湯熱交換器3の湯温に対する給湯熱交湯
温センサ33の配設位置の湯温の低下差分αが追い焚き
循環通路24の循環湯水温が高くなるに従って小さくな
ることを考慮して、オフ温度とオン温度を可変設定する
ことができ、風呂の沸き上がり時間をより一層短縮する
ことができる。
【0068】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、オフ温度可変制御データ
とオン温度可変制御データは、グラフデータや表データ
により構成されていたが、オフ温度可変制御データとオ
ン温度可変制御データのうちの一方又は両方は、追い焚
き循環通路24の循環湯水温をパラメータにしてオフ温
度、オン温度を算出するための演算式データにより構成
してもよい。このように、オフ温度可変制御データやオ
ン温度可変制御データが演算式データにより構成される
場合には、オン・オフ温度検出部50は、検出された追
い焚き循環通路24の循環湯水温と上記演算式データに
基づいて、オフ温度、オン温度を演算算出する。
【0069】また、上記各実施形態例では、オン温度は
オフ温度に対する温度低下分が一定であったが、追い焚
き循環通路24の循環湯水温の変動によって追い焚き単
独運転のバーナー燃焼による給湯熱交換器3の滞留湯の
温度上昇傾向が変動する場合には、上記滞留湯の温度上
昇傾向の変動を考慮して、オフ温度に対するオン温度の
温度低下分を可変してもよい。
【0070】例えば、追い焚き循環通路24の循環湯水
温が高くなるに従って上記滞留湯の温度上昇傾向が急に
なる場合には、追い焚き単独運転中に、バーナー2のオ
ン・オフ制御により燃焼が再開されてから(燃焼能力が
増加してから)給湯熱交換器3の滞留湯温が急激に上昇
して直ぐにバーナー燃焼のオン・オフ制御により燃焼が
停止してしまう(燃焼能力が低下してしまう)虞があ
り、このことにより、バーナー2の燃焼期間(燃焼能力
増加期間)が非常に短くなって、風呂の沸き上がり時間
が長くなる場合が生じるが、追い焚き循環通路24の循
環湯水温が高くなるに従ってオフ温度に対するオン温度
の温度低下分を大きくすることにより、給湯熱交換器3
の出側湯温がオン温度からオフ温度に上昇するまでの時
間が短くなるのを防止することができ、バーナー2の燃
焼期間(燃焼増加期間)の縮小が防止でき、風呂の沸き
上がり時間の短縮を図ることができる。
【0071】さらに、上記各実施形態例では、追い焚き
循環通路の湯温が高くなるに従ってオン温度を可変設定
していたが、図5の(a)や(b)の実線Fに示すよう
に、オン温度は固定値としてもよく、オフ温度のみを追
い焚き循環通路湯温に応じて可変設定するようにしても
よい。この場合にも、上記各実施形態例同様の効果を奏
することができる。
【0072】さらに、上記各実施形態例では、給湯熱交
湯温センサ33は給湯熱交換器3の出側に設けられてい
たが、図3の点線に示すように、給湯熱交換器3のU字
管に設けるようにしてもよい。
【0073】さらに、上記各実施形態例では、給湯熱交
換器3の湯温を給湯熱交湯温センサ33から直接的に検
出していたが、上記給湯熱交換器3の湯温は排気温度に
基づき間接的に検出することが可能であることから、排
気温度と給湯熱交換器3の湯温との関係データを予め実
験や演算等により求めて与えておき、その関係データと
排気温度によって給湯熱交換器3の湯温を間接的に検出
する給湯熱交換器湯温検出手段を設けるようにしてもよ
い。より望ましくは、上記関係データと排気温度に基づ
き検出した給湯熱交換器湯温を、風呂温度センサ37に
より検出される追い焚き循環通路の湯温や、予め定まる
追い焚き循環湯量や、給気温度を考慮して補正すること
によって、より正確な給湯熱交換器3の湯温を検出する
ことが可能である。
【0074】さらに、上記各実施形態例では、温度デー
タ可変設定部46は、追い焚き単独運転が行われている
期間のみ、オン温度とオフ温度の可変設定動作を行って
いたが、温度データ可変設定部46は、追い焚き単独運
転が行われていないときにも、オン温度とオフ温度の可
変制御を行ってもよい。
【0075】さらに、上記各実施形態例は図3に示す一
缶二水路風呂給湯器を例にして説明したが、一缶二水路
タイプで、追い焚き循環通路の循環湯水温を検出するこ
とができる循環通路湯水温度検出手段と、給湯熱交換器
の出側の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段とが
設けられ、給湯機能と追い焚き機能を備えている一缶二
水路風呂給湯器であれば、この発明を適用することがで
きる。
【0076】
【発明の効果】この発明によれば、追い焚き単独運転中
に、給湯熱交換器の出側の湯温がオフ温度以上になった
ときに、バーナーの燃焼を停止させる、又は、燃焼能力
を低下させ、上記給湯熱交換器の出側の湯温がオン温度
以下に低下したときにはバーナーの燃焼を再開させる、
又は、燃焼能力を増加させる追い焚き単独運転燃焼制御
機能を備えた一缶二水路風呂給湯器に温度データ可変設
定部を設け、該温度データ可変設定部により、追い焚き
循環通路の循環湯水温が高くなるに従ってオン温度とオ
フ温度の両方、又はオフ温度だけを高める方向に可変設
定するので、追い焚き循環通路の循環湯水温の変動に起
因した給湯熱交換器の湯温に対する給湯熱交換器湯温検
出手段が検出する湯温の低下差分の変動を考慮して、オ
ン温度、オフ温度を可変設定することができる。
【0077】このことから、追い焚循環通路の湯水温の
変動に拘らずオン温度とオフ温度の両方を一定に設定し
ていた場合に比べて、追い焚き単独運転中のバーナーの
燃焼停止期間、又は、燃焼能力の低下期間が短くなっ
て、このことにより、風呂の沸き上がり時間の短縮を図
ることができる。
【0078】オン温度、オフ温度を自動的に演算算出す
るものにあっては、演算式データで構成されたオン温度
可変制御データ、オフ温度可変制御データの予め定めら
れた位置に追い焚き循環通路の湯温を代入して上記演算
式に従って演算するだけで、自動的に簡単にオン温度、
オフ温度を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態例において特徴的な制
御構成を示すブロック構成図である。
【図2】オン温度可変制御データとオフ温度可変制御デ
ータの一例を示すグラフである。
【図3】一缶二水路風呂給湯器のモデル例を示す説明図
である。
【図4】給湯熱交換器の湯温に対する給湯熱交換器湯温
検出手段の配設位置の湯温の低下差分αと追い焚き循環
通路の湯温との関係例を示したグラフである。
【図5】オフ温度可変制御データとオン温度固定データ
の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 バーナー 3 給湯熱交換器 4 追い焚き熱交換器 13 給水通路 14 給湯通路 24 追い焚き循環通路 33 給湯熱交湯温センサ 37 風呂温度センサ 46 温度データ可変設定部 50 オン・オフ温度検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通
    路に湯を供給する給湯熱交換器と、給湯熱交換器の出側
    の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、追い焚
    き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環す
    る湯水を加熱する追い焚き熱交換器と、上記追い焚き循
    環通路の湯水温を検出する循環通路湯水温度検出手段と
    を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化
    され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加
    熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られ
    た湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水
    を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加
    熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能と、給湯が行わ
    れず追い焚きのみを行う追い焚き単独運転中に上記給湯
    熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の
    湯温がオフ温度以上になったときにはバーナーの燃焼を
    停止させ、上記給湯熱交換器の出側の湯温が上記オフ温
    度よりも低めのオン温度以下になったときにはバーナー
    の燃焼を再開させる追い焚き単独運転燃焼制御機能とを
    備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記循環通路湯
    水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯
    温が高くなるに従って前記オフ温度を連続的に又は段階
    的に高める方向に可変設定するためのオフ温度可変制御
    データが予め与えられ、前記循環通路湯水温度検出手段
    により検出される追い焚き循環通路の湯水温と上記オフ
    温度可変制御データに基づきオフ温度を可変設定する温
    度データ可変設定部が設けられていることを特徴とする
    一缶二水路風呂給湯器。
  2. 【請求項2】 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通
    路に湯を供給する給湯熱交換器と、給湯熱交換器の出側
    の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、追い焚
    き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環す
    る湯水を加熱する追い焚き熱交換器と、上記追い焚き循
    環通路の湯水温を検出する循環通路湯水温度検出手段と
    を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化
    され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加
    熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られ
    た湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水
    を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加
    熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能と、給湯が行わ
    れず追い焚きのみを行う追い焚き単独運転中に上記給湯
    熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の
    湯温がオフ温度以上になったときにはバーナーの燃焼能
    力を低下させ、上記給湯熱交換器の出側の湯温が上記オ
    フ温度よりも低めのオン温度以下になったときにはバー
    ナーの燃焼能力を増加させる追い焚き単独運転燃焼制御
    機能とを備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記循
    環通路湯水温度検出手段により検出される追い焚き循環
    通路の湯温が高くなるに従って前記オフ温度を連続的に
    又は段階的に高める方向に可変設定するためのオフ温度
    可変制御データが予め与えられ、前記循環通路湯水温度
    検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯水温と
    上記オフ温度可変制御データに基づきオフ温度を可変設
    定する温度データ可変設定部が設けられていることを特
    徴とする一缶二水路風呂給湯器。
  3. 【請求項3】 オフ温度可変制御データは循環通路湯水
    温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯温
    をパラメータとしてオン温度を算出するための演算式に
    より構成されており、温度データ可変設定部は循環通路
    湯水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の
    湯水温と上記オフ温度可変制御データとに基づきオフ温
    度を自動的に演算算出する構成としたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の一缶二水路風呂給湯器。
  4. 【請求項4】 オフ温度可変制御データと、循環通路湯
    水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯
    温が高くなるに従ってオン温度を連続的又は段階的に高
    める方向に可変設定するためのオン温度可変制御データ
    とが予め与えられ、温度データ可変設定部は循環通路湯
    水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯
    水温と上記オン温度可変制御データと上記オフ温度可変
    制御データに基づきオン温度とオフ温度を可変設定する
    構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載の一缶二水路風呂給湯器。
  5. 【請求項5】 オン温度可変制御データは循環通路湯水
    温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯温
    をパラメータとしてオン温度を算出するための演算式に
    より構成され、また、オフ温度可変制御データは前記追
    い焚き循環通路の湯温をパラメータとしてオフ温度を算
    出するための演算式により構成されており、循環通路湯
    水温度検出手段により検出される追い焚き循環通路の湯
    水温と上記オン温度可変制御データと上記オフ温度可変
    制御データに基づきオン温度とオフ温度を自動的に演算
    算出するオン・オフ温度検出部が設けられていることを
    特徴とする請求項4記載の一缶二水路風呂給湯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009264684A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Noritz Corp 潜熱回収型給湯装置
JP2016136071A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社ノーリツ 一缶二水路給湯装置

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