JP3776998B2 - 一缶二水路風呂給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯熱交換器と追い焚き熱交換器が一体化され、その一体化した熱交換器を共通のバーナーで加熱する一缶二水路風呂給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1には出願人らが開発している一缶二水路風呂給湯器のシステム構成例が示されている。同図において、この一缶二水路風呂給湯器(器具)は燃焼室1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、このバーナー2の上方には給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレート5に追い焚き側の管路を貫通装着して風呂熱交換器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】
上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外部へ排出される。
【0004】
上記バーナー2のガス導入口にはガスノズル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガスを導入するためのガス供給通路8が接続されており、このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比例弁12とが介設されている。
【0005】
前記給湯熱交換器3の入側には給水通路13の一端側が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯通路14の一端側が接続されており、上記給水通路13の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記給湯通路14の他端側は外部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれている。また、上記給湯熱交換器3の入側の給水通路13と出側の給湯通路14を短絡する常時バイパス通路15とバイパス通路16が設けられており、上記バイパス通路16には通路の開閉を行う電磁弁17が介設されている。
【0006】
前記追い焚き熱交換器4の入側には管路18の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21の他端側は浴槽22に連接されている。また、追い焚き熱交換器4の出側には管路23の一端側が接続されており、この管路23の他端側は前記浴槽22に連接されている。上記戻り管21と管路18と追い焚き熱交換器4と管路23により追い焚き循環通路24が構成される。
【0007】
上記追い焚き循環通路24の管路18と前記給湯通路14は湯張り通路25により連通されており、この湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯制御弁26と、浴槽22の水位を水圧により検出する水位センサ28とが設けられている。
【0008】
なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサであり、34は給湯通路14に設けられて給湯の流量を制御する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられて給湯が行われていることを水流により検出する給湯確認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流を検出する水流センサであり、37は追い焚き循環通路24の湯水を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出する風呂温度センサであり、38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度を検出する出湯温度センサである。
【0009】
この一缶二水路風呂給湯器には制御装置40が設けられており、この制御装置40にはリモコン41が接続されている。このリモコン41には給湯温度を設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の温度を設定する風呂温度設定手段や、浴槽22の湯水の水位を設定する風呂水位設定手段や、浴槽22の湯張りから保温に至るまでの一連の風呂の自動運転を開始させるための自動運転ボタン等が設けられている。
【0010】
上記制御装置40は各種センサのセンサ出力信号やリモコン41の情報を取り込み、予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給湯運転や、風呂の自動運転等の各種の運転モードの動作を次のように制御する。
【0011】
例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、器具は給湯モードの運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどちらか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始させる。
【0012】
そして、給湯湯温がリモコン41に設定されている給湯設定湯温となるように比例弁12の開弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御して)バーナー2の燃焼熱量を制御し、給湯熱交換器3の通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場所に供給する。
【0013】
湯の使用が終了して水栓が閉められると、給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯モードの運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】
また、リモコン41の自動運転ボタンにより風呂の自動運転が指令されると、図3のフローチャートのステップ101に示すように、まず、湯張りモードの動作が開始される。例えば、注湯制御弁26を開弁し、この注湯制御弁26の開弁動作により水供給源から給水通路13に水が流れ込み水量センサ31が給水通路13の通水を検知すると、上記給湯運転と同様にバーナー2の燃焼を開始させる。
【0015】
このバーナー2の燃焼火炎により給湯熱交換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り通路25を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、追い焚き循環通路24に流れ込んだ湯は戻り管21を通る経路と追い焚き熱交換器4を通る経路との2経路で浴槽22に落とし込まれる。水位センサ28が検出する浴槽22の水位がリモコン41に設定されている設定水位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張りモードの動作を終了する。
【0016】
この湯張りモードの動作終了後に、図3のステップ102に示すように、循環ポンプ20を駆動させ、浴槽22の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させて浴槽22の湯水を撹拌させ、ステップ103で、風呂温度センサ37により浴槽22の風呂温度を検出し、ステップ104で、検出した風呂温度Thが風呂 の設定温度Tsよりも低いか否かを判断し、風呂温度Thが設定温度Ts よりも低いと判断したときには、ステップ110に進み、追い焚きモードの動作を開始する。
【0017】
例えば、循環ポンプ20の駆動を引き続き行って、浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させると共に、バーナー2の燃焼を開始させ、バーナー2の燃焼火炎により、追い焚き熱交換器4で上記循環湯水を加熱して追い焚きを行う。風呂温度センサ37により検出される風呂温度Thが設定温度Tsに達したと前記ステップ104で判断したときには、バーナー2の燃焼を停止させ、追い焚きモードの動作を終了する。
【0018】
そして、ステップ105に示すように、循環ポンプ20を停止させると共に、制御装置40に内蔵されているタイマによる時間計測をスタートさせ、保温モードの動作を開始する。
【0019】
例えば、ステップ106に示すように、上記タイマの計測時間tcが予め定め られた設定時間ts(例えば、30分)に達したか否かを判断する。上記計測時 間tcが設定時間tsに達したと判断したときには、上記ステップ102からステップ105までの動作を行い、風呂の温度Thが設定温度Tsよりも低下している場合には追い焚きを行って風呂の温度Thを設定温度Tsに保つことができる。
【0020】
また、前記ステップ106でタイマの計測時間tcが設定時間tsに達していないと判断される期間には、ステップ107,108,109に示す保水モードの動作を行う。
【0021】
まず、ステップ107で、水位センサ28のセンサ出力を取り込む。上記水位センサ28は湯張り通路25内の湯水の水圧を浴槽22の水圧として検出し、その浴槽水位の水圧をセンサ出力として出力するものである。前記制御装置40には水位センサ28が検出出力するセンサ出力(P)と、浴槽22の水量(Q)との関係を表す図4の実線Aに示すようなP−Qデータが予め求め与えられており、前記水位センサ28のセンサ出力を上記P−Qデータに参照して浴槽22の水位を検出する。
【0022】
そして、ステップ108で、上記検出された浴槽22の水位Pkが設定水位Psよりも低下しているか否かを判断し、浴槽22の水位Pkが設定水位Psよりも低下していないと判断したときには前記水位センサ28による水位検出動作を前記ステップ106以降の動作により繰り返し行い、また、浴槽22の水位Pkが入 浴者による湯の使用等により設定水位Psよりも低下していると判断したときに は、ステップ109で、湯張りの動作を開始して、浴槽22への注湯を行い、浴槽22の水位Pkを設定水位Psまで上昇させる。
【0023】
上記保水モードの動作は前記タイマの計測時間tcが設定時間tsになるまで、繰り返し行われる。
【0024】
上記保水動作を含む保温モードの動作は、予め定められている期間(例えば、風呂が沸き上がってから4時間の間)に渡り行われる。
【0025】
前記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、一体化された給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共通のバーナー2を用いて加熱する方式であるので、別体に設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個のバーナーを用いて燃焼加熱する方式に比べて、装置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置の小型化とコストの低減を図れることになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一缶二水路風呂給湯器が追い焚き運転を行わず給湯のみの給湯単独運転を行うと、給湯単独運転中や給湯単独運転直後には次のような理由により正確な浴槽22の水位を得ることができないことが出願人らの実験によりわかった。
【0027】
上記給湯単独運転時には追い焚き熱交換器4内に湯水が滞留している状態にあり、給湯運転のためにバーナー2を燃焼させると、バーナー2の燃焼火炎によって給湯熱交換器3だけでなく追い焚き熱交換器4も加熱されるので、上記追い焚き熱交換器4内の滞留湯水は加熱される。このため、追い焚き熱交換器4内の滞留湯水の温度が上昇し沸騰に近い状態になる。
【0028】
上記追い焚き熱交換器4内の高温加熱された湯水は対流現象により追い焚き熱交換器4の入側の管路18と出側の管路23の両側へ流れ出て、この追い焚き熱交換器4から流れ出た高温の湯水の熱により追い焚き循環通路24や該追い焚き循環通路24に連通する連通通路である湯張り通路25内の湯水の温度が、例えば、70〜80℃と、かなり高温まで上昇する。
【0029】
このように、湯張り通路25内の湯水温度が高温に上昇することにより、水位センサ28の予め定められている保証温度範囲(正確な水位検出を保証している水温範囲(例えば、5〜48℃))を越えてしまうので、水位センサ28が正確な水圧を検出することができなくなり、図5の(b)に示すように、水位センサ28のセンサ出力が、浴槽22の水位が変化していないのにも拘らず、大きな温度依存性をもって上昇する方向にシフトしてしまう。
【0030】
その上、上記の如く、追い焚き熱交換器4内の高温加熱された湯水が追い焚き熱交換器4の入側の管路18と出側の管路23の両側へ流れ出ると共に、管路18と管路23の両側から追い焚き熱交換器4内にぬるめの湯水が流れ込む対流が生じるので、この湯水の対流により追い焚き循環通路24および湯張り通路25内の湯水に不規則な振動が生じ、この湯張り通路25内の湯水の不規則な振動により、図5の(b)に示すように、水位センサ28のセンサ出力が不規則に振動する。
【0031】
上記のように、給湯単独運転時に追い焚き熱交換器4内の湯水が高温加熱されることにより、湯張り通路25内の湯水の温度上昇と不規則振動が相乗的に関与して水位センサ28のセンサ出力が不規則に変動し、この水位センサ28のセンサ出力に基づいて浴槽22の水位を正確に検出することは困難である。
【0032】
上記のように、給湯単独運転に起因して浴槽22の水位を正確に検出することが困難となり、例えば、自動運転の保水モードの運転中に給湯割り込みが行われて給湯単独運転が行われると、浴槽22の水位よりも高めの水位が検出され、浴槽22の水位が設定水位よりも低下しているのに保水動作が行われないというような誤動作が生じてしまう場合がある。
【0033】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、給湯単独運転に起因して水位センサのセンサ出力が不規則変動するのを防止することができる一缶二水路風呂給湯器を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は次のような構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、この発明は、給水通路から供給される水を加熱して給湯通路へ送出する給湯熱交換器と、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ追い焚き循環通路を循環する循環湯水の追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、浴槽から追い焚き熱交換器に至るまでの循環湯水の戻り側の追い焚き循環通路又は該戻り側の追い焚き循環通路に連通する連通通路に配設され浴槽の湯水の水位を水圧により検出する水位センサとを備え、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、この一体化された給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を加熱する共通のバーナーが設けられている一缶二水路タイプの風呂給湯器において、水位センサの配設位置から追い焚き熱交換器に連通する通路と前記追い焚き循環通路の共通部分の通路に追い焚き熱交換器から、水位センサの配設位置へ逆流する湯水の流れを遮断する逆止弁を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0035】
上記構成の発明において、水位センサの配設位置から追い焚き熱交換器に連通する通路と追い焚き循環通路の共通部分の通路に逆止弁を設けることにより、給湯単独運転に起因して高温加熱された追い焚き熱交換器の湯水が追い焚き熱交換器から水位センサの配設位置に向かう方向に逆流流出しても、その高温湯水の逆流は逆止弁により遮断されて追い焚き熱交換器の高温湯水が水位センサの配設位置に流れ込むのが阻止され、水位センサの配設位置の湯水温の高温上昇が回避される。
【0036】
その上、上記逆止弁は給湯単独運転に起因した追い焚き熱交換器の湯水の振動が水位センサの配設位置の湯水に伝達されるのを阻止するので、追い焚き熱交換器の湯水振動が伝達されて水位センサの配設位置の湯水が不規則に変動することが回避される。
【0037】
このことにより、給湯単独運転に起因した湯水温の上昇による水位センサ出力の上昇シフトを回避することができ、かつ、湯水の振動による水位センサ出力の振動を防止することができて、給湯単独運転に起因した水位センサ出力の不規則変動が回避される。このため、給湯単独運転に起因して不規則変動している水位センサのセンサ出力に基づいて不正確な浴槽水位が検出されることが回避され、不正確な検出浴槽水位による器具運転の誤動作が防止される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態例を図面に基づき説明する。
【0039】
この実施形態例において特徴的なことは、水位センサ28の配設位置(湯張り通路25)から追い焚き熱交換器4に連通する通路と、追い焚き循環通路24との共通部分の通路(管路18)に、図1の点線に示すように、逆止弁50を設けたことである。それ以外の図1の構成は前記従来の技術の欄で述べた構成と同様であり、その共通部分の重複説明は省略する。
【0040】
上記の如く、この実施形態例では、逆止弁50が水位センサ28の配設位置である湯張り通路25から追い焚き熱交換器4に連通する通路(管路18)に設けられており、逆止弁50は追い焚き熱交換器4から湯張り通路25に向かう方向の湯水の流れ(逆流)を遮断するように形成されている。
【0041】
このように、逆止弁50を設けることによって、次のような効果を得ることができる。すなわち、給湯単独運転により高温に加熱された追い焚き熱交換器4の湯水が対流現象により追い焚き熱交換器4から湯張り通路25に向かう方向に追い焚き熱交換器4から管路18に逆流流出しても、その高温湯水の逆流は逆止弁50により遮断されて逆止弁50よりも湯張り通路25側の管路18に高温湯水が流れ込むことはなく、給湯単独運転に起因した高温湯水が追い焚き熱交換器4から湯張り通路25に流れ込むのが回避される。
【0042】
このため、上記追い焚き熱交換器4から流出した高温の湯水の熱によって湯張り通路25の湯水温が高温に上昇し水位センサ28の保証温度を越えてしまうことを防止することができ、このことにより、水位センサ28のセンサ出力が大きな温度依存性をもってシフトしてしまうという問題を回避することができる。
【0043】
その上、給湯単独運転に起因した対流現象により追い焚き熱交換器4で発生した湯水振動が追い焚き熱交換器4から湯張り通路25に向かう方向に伝達されても、その湯水振動の進行は逆止弁50によって遮断され逆止弁50よりも湯張り通路25側の管路18に湯水振動が伝達されるのを阻止でき、追い焚き熱交換器4の湯水振動が湯張り通路25の湯水に伝達されるのを回避することができる。このことから、湯水の不規則振動に伴って水位センサ28のセンサ出力が不規則に振動するという問題を防止することができる。
【0044】
以上のことから、給湯単独運転に起因した水位センサ28のセンサ出力の不規則変動、つまり、水位センサ28の温度依存性と、追い焚き熱交換器4内の湯水の対流現象による湯水振動の発生との相乗関与による水位センサ28のセンサ出力の不規則変動を防止することができる。このことにより、水位センサ28のセンサ出力の不規則変動に起因して不正確な浴槽水位が検出されるのを防止することができ、不正確な浴槽水位に基づいて器具運転が行われ器具が誤動作するのを確実に回避することができる。
【0045】
なお、追い焚き運転時等に循環ポンプ20が駆動して浴槽湯水が追い焚き循環通路24を循環するときには、浴槽湯水は循環ポンプ20から追い焚き熱交換器4に向かう順方向に流れるし、また、湯張り運転時等に注湯制御弁26が開弁して給湯熱交換器3で作られた湯が湯張り通路25から追い焚き循環通路24を介して浴槽に落とし込まれるときには、湯張り通路25から追い焚き熱交換器4に向かう順方向に湯水が流れるので、この実施形態例のように逆止弁50を設けても、上記順方向の湯水の流れを遮断することはない。
【0046】
この実施形態例によれば、水位センサ28の配設位置から追い焚き熱交換器4に連通する通路に逆止弁50を設けることにより、給湯単独運転に起因して生じる水位センサ28のセンサ出力の不規則変動を確実に回避することができる。このことから、給湯単独運転中や給湯単独運転直後であっても、通常の湯張りモードや保水モード等の運転時と同様の浴槽水位検出動作により正確な浴槽水位を検出することが可能であり、給湯単独運転中や給湯単独運転直後に水位センサ28による水位検出動作により不正確な浴槽水位が検出されて器具が誤動作するというような問題を完璧に防止することができる。
【0047】
また、上記のように、逆止弁50を設けるだけで、給湯単独運転に起因した水位センサ28のセンサ出力の不規則変動を確実に防止でき、給湯単独運転中や給湯単独運転直後であっても、通常の浴槽水位検出動作により正確な浴槽水位を得ることができるので、給湯単独運転中や給湯単独運転直後に正確な浴槽水位を得るために水位センサ28のセンサ出力の補正を行う等の制御動作を行う必要がなく、このことから、制御構成の複雑化を防止することが可能である。
【0048】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記実施形態例は図1に示す器具を例にして説明したが、この発明は一缶二水路タイプの風呂給湯器で、浴槽から追い焚き熱交換器に至る戻り側の追い焚き循環通路又は該戻り側の追い焚き循環通路に連通する連通通路に浴槽の水位を水圧により検出する水位センサが設けられているものであれば、図1以外のシステム構成の一缶二水路風呂給湯器にも適用することができる。例えば、図1に示す湯張り通路25が省略されて水位センサ28が追い焚き循環通路24の管路18に配設されている一缶二水路風呂給湯器にも適用することができる。この場合にも、水位センサの配設位置から追い焚き熱交換器に連通する通路に逆止弁を設けることにより、上記実施形態例同様に、給湯単独運転に起因した水位センサ28のセンサ出力の不規則変動を確実に防止することができる。
【0049】
また、この発明の応用例として、逆止弁50の代わりに、通路の開閉を行う逆流防止開閉弁を設けてもよい。この逆流防止開閉弁は給湯単独運転中のみ、あるいは、給湯単独運転中と給湯単独運転直後のみ閉弁する常時開弁状態の開閉弁と成す。このように逆流防止開閉弁を設ける場合には上記逆流防止開閉弁を開閉制御する制御部が制御装置40に設けられる。例えば、制御装置40は、図2に示すように、燃焼運転制御部43と給湯単独運転監視部44と開閉制御部47を有して構成される。
【0050】
上記燃焼運転制御部43には給湯や自動運転等の各種の運転モードのシーケンスプログラムが予め定め与えられており、前記シーケンスプログラムに従って各種のセンサ出力やリモコン41の情報等を取り込んで、各種の運転モードの動作を行う。
【0051】
前記給湯単独運転監視部44は、上記燃焼運転制御部43の運転動作の情報を取り込み、この情報に基づき、注湯制御弁26が閉状態であり、かつ、水流センサ36が追い焚き循環通路24内の通水を検知しておらず、かつ、給湯確認スイッチ35が給湯通路14内の通水を検知しているときには、給湯単独運転が行われていると検知し、それ以外のときには給湯単独運転が行われていないと検知して給湯単独運転が行われているか否かを監視する。
【0052】
開閉制御部47は、給湯単独運転監視部44の監視情報を取り込み、この監視情報により器具が給湯単独運転を開始したと検知したときに、給湯単独運転により追い焚き熱交換器4が高温に加熱されて追い焚き循環通路24と湯張り通路25の湯水温を上昇させ、水位センサ28の保証温度を越えて水位センサ28のセンサ出力がシフトすると共に、対流現象による追い焚き熱交換器4の高温湯水の振動により水位センサ28の配設位置の湯水が振動して水位センサ28が不規則に変動する虞があると判断し、追い焚き熱交換器4の高温湯水の悪影響が水位センサ28に及ぶのを防止する必要があると判断して逆流防止開閉弁48を閉弁させ、追い焚き熱交換器4の高温湯水の悪影響が水位センサ28に及ぶのを逆流防止開閉弁48により阻止する。
【0053】
その後、給湯単独運転が停止して予め定めた期間、つまり、給湯単独運転後に追い焚き熱交換器4の湯水が冷却されると共に、追い焚き熱交換器4の湯水の対流現象が抑制されて追い焚き熱交換器4の湯水の振動が収まり、かつ、追い焚き循環通路24と湯張り通路25の湯水が冷却して、逆流防止開閉弁48を開弁しても、水位センサ28のセンサ出力が不規則変動しないと判断できる期間(例えば、給湯単独運転後に風呂温度センサ37が検出する検出湯水温が予め定めた温度に低下するまでの期間や、給湯単独運転後に予め定めた時間が経過するまでの期間)が終了したときに、逆流防止開閉弁48を開弁させる。
【0054】
このように、給湯単独運転に起因した追い焚き熱交換器4の高温加熱により水位センサ28のセンサ出力が不規則に変動すると考えられる期間に開閉弁を閉弁して追い焚き熱交換器4から水位センサ28の配設位置への湯水の流れを遮断することにより、上記実施形態例同様の優れた効果を奏することができる。
【0055】
【発明の効果】
この発明によれば、水位センサの配設位置から追い焚き熱交換器に連通する通路と追い焚き循環通路の共通部分の通路に追い焚き熱交換器から水位センサの配設位置へ逆流する湯水の流れを遮断する逆止弁を設けたので、給湯単独運転に起因して追い焚き熱交換器の滞留湯水が高温に加熱されて追い焚き熱交換器から水位センサの配設位置に向かう方向に逆流流出しても、その高温湯水の逆流は上記逆止弁により遮断され、追い焚き熱交換器から流出した高温湯水が水位センサの配設位置に流れ込むのを防止することができる。
【0056】
このことにより、給湯単独運転に起因した追い焚き熱交換器の高温湯水の熱により水位センサの配設位置の湯水温が水位センサの保証温度を越えて高温に上昇することが確実に防止され、水位センサのセンサ出力が温度依存性をもって上昇シフトするのを回避することができる。
【0057】
その上、給湯単独運転に起因した追い焚き熱交換器の湯水の振動が水位センサの配設位置に伝達されるのを上記逆止弁は阻止するので、上記湯水の振動が水位センサの配設位置の湯水に伝達され、水位センサのセンサ出力が不規則に振動するのを回避することができる。
【0058】
以上のことから、給湯単独運転に起因して水位センサのセンサ出力が不規則に変動するのを完璧に防止することが可能である。このことにより、不規則変動している水位センサ出力に基づき不正確な浴槽水位が検出され、不正確な浴槽水位に基づいて器具運転が行われて器具が誤動作するという問題を回避することができる。
【0059】
また、上記の如く、逆止弁を設けるだけで、給湯単独運転中や給湯単独運転直後等であっても、通常の浴槽水位検出動作と同様にして正確な浴槽水位を検出することができるので、給湯単独運転中や給湯単独運転直後等に正確な浴槽水位を検出するために水位センサのセンサ出力を補正する等の制御動作を行う必要がなく、このことにより、制御構成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一缶二水路風呂給湯器の一実施形態例を示す説明図である。
【図2】本発明の応用例を示すブロック構成図である。
【図3】自動運転動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】水位センサのセンサ出力と浴槽水量の関係を示すP−Qデータの一例を示すグラフである。
【図5】従来の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
2 バーナー
3 給湯熱交換器
4 追い焚き熱交換器
13 給水通路
14 給湯通路
18 管路
24 追い焚き循環通路
25 湯張り通路
28 水位センサ
50 逆止弁

Claims (1)

  1. 給水通路から供給される水を加熱して給湯通路へ送出する給湯熱交換器と、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ追い焚き循環通路を循環する循環湯水の追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、浴槽から追い焚き熱交換器に至るまでの循環湯水の戻り側の追い焚き循環通路又は該戻り側の追い焚き循環通路に連通する連通通路に配設され浴槽の湯水の水位を水圧により検出する水位センサとを備え、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、この一体化された給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を加熱する共通のバーナーが設けられている一缶二水路タイプの風呂給湯器において、水位センサの配設位置から追い焚き熱交換器に連通する通路と前記追い焚き循環通路の共通部分の通路に追い焚き熱交換器から水位センサの配設位置へ逆流する湯水の流れを遮断する逆止弁を設けたことを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
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