JP3811559B2 - 風呂装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽湯水を循環ポンプの駆動によって循環させる追い焚き循環通路を備え、追い焚き循環通路に組み込まれた追い焚き熱交換器を通して浴槽湯水を加熱し風呂の追い焚き動作を行う風呂装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3には出願人らが開発している一缶二水路タイプの風呂装置のシステム構成例が示されている。同図において、この風呂装置(器具)は燃焼室1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、このバーナー2の上方には給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレート5に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】
上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外部へ排出される。
【0004】
上記バーナー2のガス導入口にはガスノズル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガスを導入するためのガス供給通路8が接続されており、このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比例弁12とが介設されている。
【0005】
前記給湯熱交換器3の入側には給水通路13の一端側が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯通路14の一端側が接続されており、上記給水通路13の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記給湯通路14の他端側は外部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれている。また、上記給湯熱交換器3の入側の給水通路13と出側の給湯通路14を短絡するバイパス通路15が設けられており、上記バイパス通路15には通路の開閉を行うバイパス弁16が介設されている。
【0006】
前記追い焚き熱交換器4の入側には管路18の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21の他端側は浴槽22に連接されている。また、追い焚き熱交換器4の出側には管路23の一端側が接続されており、この管路23の他端側は前記浴槽22に連接されている。上記戻り管21と循環ポンプ20と管路18と追い焚き熱交換器4と管路23により追い焚き循環通路24が構成される。
【0007】
上記追い焚き循環通路24の管路18には湯張り用通路25が接続されており、湯張り用通路25には前記給湯通路14が接続され、前記給湯熱交換器3で加熱された湯を湯張り用通路25と追い焚き循環通路24を通して浴槽22に落とし込む湯張り用配管システムが形成されている。また、湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯制御弁26と、浴槽22の水位を検出する水位センサ28とが設けられている。
【0008】
なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサであり、34は給湯通路14に設けられて通水流量を制御する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられて給湯が行われていることを水流により検出する給湯確認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流の有無を検出する流水スイッチであり、37は追い焚き循環通路24の湯水温を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出する風呂温度センサであり、38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度を検出する出湯温度センサである。
【0009】
この風呂装置には制御装置40が設けられており、この制御装置40にはリモコン41が接続されている。このリモコン41には給湯温度を設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の温度を設定する風呂温度設定手段や、浴槽22の湯水の水位を設定する風呂水位設定手段等が設けられている。
【0010】
上記制御装置40は各種センサのセンサ出力信号やリモコン41の情報を取り込み、それら情報と予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給湯運転や、湯張り運転や、追い焚き運転等の各種の器具運転の動作を次のように制御する。
【0011】
例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、器具は給湯運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどちらか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始させる。
【0012】
そして、給湯湯温が前記給湯温度設定手段に設定されている給湯設定温度となるように比例弁12の開弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御して)バーナー2の燃焼能力を制御し、給湯熱交換器3の通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場所に供給する。
【0013】
湯の使用が終了して水栓が閉められると、給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】
湯張り運転を行うときには、例えば、注湯制御弁26を開弁し、この注湯制御弁26の開弁動作により水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検知すると、上記給湯運転と同様にバーナー2の燃焼を開始させる。
【0015】
このバーナー2の燃焼火炎により給湯熱交換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り用通路25を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、追い焚き循環通路24に流れ込んだ湯は戻り管21を通る経路と追い焚き熱交換器4を通る経路との2経路で浴槽22に落とし込まれる。そして、水位センサ28が検出する浴槽22の水位がリモコン41に設定されている設定水位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張り運転を終了する。
【0016】
追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ20を駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させ、流水スイッチ36によって追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知した後、バーナー2の燃焼を開始させる。そして、バーナー2の燃焼火炎により追い焚き熱交換器4の循環湯水を加熱して追い焚きを行い、風呂温度センサ37により検出される風呂温度が前記風呂温度設定手段により設定されている設定温度に達したときに、バーナー2の燃焼を停止させ、追い焚き運転を終了する。
【0017】
また、図4には、従来の二缶二水路タイプの風呂装置の配管システム構成例が示されており、同図において、図3の装置と同一名称部分には同一符号が付してある。この風呂装置は、上記一缶二水路タイプの風呂装置と異なり、給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4とが別個に設けられており、追い焚き熱交換器4は、追い焚き熱交換器4の下方側に設けられたバーナー2(2a)により加熱され、給湯熱交換器3は、給湯熱交換器3の下方側に設けられたバーナー2(2b)によって加熱されるように構成されている。
【0018】
なお、図4に示すような二缶二水路タイプの風呂装置のシステム構成が図3に示した一缶二水路タイプの風呂装置のシステム構成と異なる特徴的なことは、上記のように、追い焚き熱交換器4と給湯熱交換器3とを別個に設け、それぞれ、別個のバーナー2a,2bによって加熱する構成としたことであり、二缶二水路タイプの風呂装置においても、一缶二水路タイプの風呂装置に設けられている前記燃焼室1、燃焼ファン7、制御装置40などが設けられてシステムが構成されているが、図4においては、図の簡略化のためにそれらを省略して示してある。
【0019】
この二缶二水路タイプの風呂装置においても、前記一缶二水路タイプの風呂装置とほぼ同様に、制御装置40によって、予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給湯運転や、湯張り用運転や、追い焚き運転などの各種の動作が制御される。なお、二缶二水路タイプの風呂装置においては、給湯運転および湯張り運転を行うときには、給湯側のバーナー2bの燃焼が行われ、給水通路13から導かれた水は、給湯熱交換器3によって加熱されて湯となり、この湯は給湯運転時には給湯通路14から出湯され、湯張り運転時には、給湯熱交換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り用通路25を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、浴槽22に落とし込まれる。
【0020】
また、二缶二水路タイプの風呂装置においては、追い焚き運転を行うときには、追い焚き側のバーナー2aの燃焼が行われ、バーナー2aの燃焼火炎により追い焚き熱交換器4の循環湯水を加熱して追い焚きを行う。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような各風呂装置において、追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ20を駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させるが、例えば風呂の利用者がリモコン41に設けられている追い焚きスイッチなどを操作させることによって、風呂装置に追い焚き指示を与えたときに、浴槽22および追い焚き循環通路24内に湯水があるとは限らない。そのため、従来の風呂装置においては、取り敢えず循環ポンプ20を例えば1分間といった予め定められた設定時間だけ駆動させてみて、この設定時間が経過しても追い焚き循環通路24の流れが流水スイッチなどによって検知されないときには、前記湯張り用配管システムを通して、少なくとも循環ポンプ20の起動を可能とする水量(例えば追い焚き循環通路24の浴槽22への接続口である循環金具の上側の浴槽水位となるような水量)の湯水を浴槽22内へ落とし込む、いわゆる呼び水動作を行うようにしていた。
【0022】
そして、従来の風呂装置においては、この呼び水動作によって追い焚き循環通路24内を湯水で満たして流水スイッチ36によって追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知可能とした後、バーナー2又はバーナー2aの燃焼を開始させて追い焚き運転を開始させるようにしていた。
【0023】
しかしながら、例えば風呂装置の設置時には、浴槽22内および追い焚き循環通路24内は必ず空の状態であり、したがって、この状態で追い焚き運転を開始すると、前記呼び水動作が行われる前に必ず前記設定時間は循環ポンプ20の空運転を行うことになるため、その音がうるさく、しかも、循環ポンプ20の耐久性を低下させてしまうといった問題があった。
【0024】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、例えば風呂装置の設置時などに追い焚き指示が与えられても、循環ポンプの駆動に伴う騒音問題や循環ポンプの耐久性の低下の問題を生じさせることのない安全で利用しやすい風呂装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、本第1の発明は、給水通路から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、浴槽に接続されて浴槽湯水を循環ポンプの駆動によって循環する追い焚き循環通路と、該追い焚き循環通路に組み込まれ該追い焚き循環通路を循環する浴槽湯水を加熱する追い焚き熱交換器とを有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、前記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、前記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、循環ポンプの駆動により浴槽湯水を前記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器に通し前記追い焚き熱交換器で加熱し風呂の追い焚き動作を行う追い焚き機能を有する一缶二水路タイプの風呂装置において、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段を設け、給湯が行われず追い焚きのみを行う追い焚き単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温検出温度がバーナー燃焼を停止させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼を停止させ、前記検出温度がバーナー燃焼を再開させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる追い焚き単独運転燃焼制御部と、この追い焚き単独運転燃焼制御部の制御による追い焚き単独運転中に前記給湯熱交換器湯温検出手段によって検出される検出温度の時間的な変化のデータと給湯熱交換器内に湯水が存する状態時における追い焚き単独運転中に前記給湯熱交換器湯温検出手段によって検出される給湯熱交換器の湯温の予め与えられる時間的変化のデータである給湯熱交換器湯温情報との比較結果に基づき給湯熱交換器に水がないことを検知する給湯熱交水なし検知手段と、該給湯熱交水なし検知手段によって前記給湯熱交換器内に水がないことが検知されたときには前記追い焚き動作を禁止する追い焚き禁止部とが設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0028】
さらに、本第2の発明は、上記本第1の発明の構成に加え、給水通路から導かれた水を給湯熱交換器を通して給湯通路に供給する動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0029】
さらに、本第3の発明は、上記本第1又は第2の発明の構成に加え、追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、該湯張り用配管システムを通して少なくとも循環ポンプの起動を可能とする呼び水動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0030】
さらに、本第4の発明は、上記本第1の発明乃至本第3の発明の何れか1つの構成に加え、追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、該湯張り用配管システムを通しての湯張り動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0031】
さらに、本第5の発明は、上記本第1の発明乃至本第4の発明の何れか1つの構成に加え、追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除するための手動の追い焚き禁止解除操作部が設けられ、該追い焚き禁止解除操作部の操作が行われたときは前記追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0032】
さらに、本第6の発明は、本第1の発明乃至本第5の発明の何れか1つの構成に加え、追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、追い焚き動作は追い焚き指示が与えられたときに循環ポンプを駆動させることにより開始され、該循環ポンプの駆動開始から予め定められた設定時間が経過しても追い焚き循環通路の流れが検知されないときには前記湯張り用配管システムを通して少なくとも前記循環ポンプの起動を可能とする呼び水動作を行うことを特徴として構成されている。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、図3の風呂装置と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。本実施形態例の風呂装置は、図3に示したような一缶二水路タイプの風呂装置であり、本実施形態例では、図3に示す風呂装置において、給湯熱交換器3の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段としての給湯熱交湯温センサ33を、図の破線に示すように、給湯熱交換器3のU字管に設けて構成している。また、本実施形態例では、図1に示すような特有な制御構成を有している。
【0036】
図1に示すように、本実施形態例において、制御装置40は、燃焼制御部42、追い焚き単独運転監視部43、データ格納部44、追い焚き単独燃焼制御部45、給湯熱交水なし検知手段49、追い焚き禁止部50、追い焚き禁止操作部51、追い焚き禁止解除部52、追い焚き禁止解除操作部53、未使用状態判断部54、未使用状態データ設定部55を有して構成されている。
【0037】
燃焼制御部42には、給湯や追い焚きなどの様々な運転のシーケンスプログラムが与えられており、燃焼制御部42はリモコン41の情報や風呂温度センサ37などのセンサ出力を取り込んで、それら取り込んだ情報とシーケンスプログラムに従って給湯器の燃焼運転動作を制御する。
【0038】
追い焚き単独運転監視部43は、上記燃焼制御部42の運転情報を取り込み、この情報に基づき、例えば、循環ポンプ20の駆動を検知している状態で給湯確認スイッチ35又は水量センサ31が通水を検知していないときには、器具が追い焚き単独運転をしていると検知し、それ以外のときには器具は追い焚き単独運転をしていないと検知する。
【0039】
データ格納部44には、バーナー燃焼を停止させる設定温度としてのオフ温度とバーナー燃焼を再開させる設定温度としてのオン温度が予め定められて格納されている。上記オフ温度は、例えば追い焚き単独運転中に給湯熱交換器3のピーク温度領域の滞留湯が沸騰に近い状態であることを示す予め定めた湯温(例えば、90℃)である。上記オン温度は、上記オフ温度よりも予め定めた温度(例えば、3℃)分だけ低下させた湯温である。
【0040】
追い焚き単独運転燃焼制御部45は、時々刻々と、給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力を給湯熱交換器3の湯温として検出し、また、データ格納部44のオン温度とオフ温度および追い焚き単独運転監視部43の監視情報を時々刻々と取り込み、取り込まれた検出給湯熱交換器湯温を前記オフ温度に比較し、上記追い焚き単独運転監視部43の監視情報に基づき追い焚き単独運転中であると検知しているときに、給湯熱交換器3の湯温がオフ温度以上になったと判断したときに、バーナー2の燃焼を停止させる必要があると判断し、電磁弁10を閉弁させバーナー2の燃焼を停止させる。
【0041】
また、追い焚き単独運転燃焼制御部45はバーナー燃焼停止信号を燃焼制御部42に出力する。燃焼制御部42は上記バーナー燃焼停止信号を受け、バーナー2の燃焼停止が追い焚き単独運転制御によりなされたものであり、器具の異常ではないと判断し、循環ポンプ20の駆動等の器具運転動作を継続して行う。このため、上記追い焚き単独運転中のバーナー2の停止期間に循環ポンプ20の駆動は継続される。
【0042】
さらに、追い焚き単独運転燃焼制御部45は、追い焚き単独運転中のバーナー2の燃焼停止中にも引き続き給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力と、データ格納部44のオフ温度およびオン温度との取り込みを行って、給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温を前記オン温度に比較し、給湯熱交換器3の湯温がオン温度以下に低下したと判断したときに、バーナー2の燃焼を再開させてもよいと判断し、点着火手段(図示せず)を用いてバーナー2の点着火を行いバーナー2の燃焼を再開させる。
【0043】
前記データ格納部44には、前記追い焚き単独運転燃焼制御部45によるバーナー2の燃焼と燃焼停止に伴う給湯熱交換器3の湯温変化のパターンが、給湯熱交湯温センサ33の設置位置に対応した基準パターンとして与えられている。この基準パターンは、例えば図2の(a)に示すようなグラフデータや、表データなどによって与えられており、給湯熱交湯温センサ33を、図3の破線に示すように給湯熱交換器3のU字管に設けた場合の湯温変化パターンは図2の特性線aとなり、給湯熱交湯温センサ33を図3の鎖線に示すように給湯熱交換器3の出側に設けた場合の湯温変化パターンは図2の特性線bになるといったように、給湯熱交湯温センサ33の設置位置に対応して各グラフデータ等が与えられている。
【0044】
給湯熱交水なし検知手段49は、時々刻々と、給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力を検出することにより給湯熱交換器3内の湯の温度を検出し、また、前記追い焚き単独運転監視部43の監視情報を時々刻々と取り込み、追い焚き単独運転監視部43の監視情報に基づいて追い焚き単独運転中であると検知しているときに、給湯熱交湯温センサ33によって検出される検出温度データが、上記基準データの対応する湯温変化パターンと比較してランダム波状に変化するときには、給湯熱交換器3内に水がないことを検知する。
【0045】
すなわち、本実施形態例においては、給湯熱交湯温センサ33は、給湯熱交換器3のU字管に設けられているために、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33によって検出される検出温度データを、図2の(a)に示した特性線aと比較し、例えば同図の(b)に示す特性線a′のように、検出温度データが前記特性線aと比較してランダム波状に変化するときには、給湯熱交換器3内に水がないことを検知する。
【0046】
給湯熱交水なし検知手段49は、以上のようにして追い焚き単独運転中に、給湯熱交湯温センサ33によって検出される検出温度データと、予め与えられる給湯熱交換器湯温情報に基づく給湯熱交水なし判断用情報とに基づいて、給湯熱交換器3内に水がないことを検知し、給湯熱交換器3内に水がないことを検知したときに、この検知情報を追い焚き禁止部50に加える。
【0047】
追い焚き禁止部50は、給湯熱交水なし検知手段49からの水なし検知情報を受けて、給湯熱交換器3内に水がないことが検知されたときには、前記追い焚き動作、すなわち、循環ポンプ20を駆動させて浴槽湯水を追い焚き循環通路24に循環させて追い焚き熱交換器4を通して浴槽湯水を加熱する動作を禁止する。この追い焚き動作の禁止は、例えば、リモコン41から追い焚き指示が与えられても、この追い焚き指示を燃焼制御42が受け付けないようにしたり、燃焼制御部42によって行われる追い焚き動作のシーケンスプログラムを動かないようにするなどの適宜の手段によって行われる。
【0048】
追い焚き禁止操作部51は、前記追い焚き動作を禁止するための手動の操作部であり、例えば、操作ボタンや操作レバーなどの適宜の手段によって構成されている。
【0049】
前記追い焚き禁止部50は、追い焚き禁止操作部51の操作が行われている間は前記追い焚き動作を禁止する。
【0050】
未使用状態データ設定部55は、風呂装置の未使用状態の情報を入力するものである。この未使用状態の情報の入力は、例えば、基板に未使用状態のフラグや記号を入力することによって行うこともできるし、風呂装置の検査終了以降に基板に検査終了フラグを入力し、この検査終了フラグを未使用状態の情報とし、検査終了フラグがあるときには未使用とみなすようにしてもよく、フラグや記号などを適宜入力することによって未使用状態を設定する。
【0051】
未使用状態判断部54は、未使用状態データ設定部55に設定されている未使用状態情報に基づいて風呂装置の未使用状態を判断するものである。すなわち、未使用状態データ設定部55により未使用状態のフラグや記号を入力するものにおいては、この未使用フラグ(又は記号)があるときには、未使用状態判断部54は風呂装置が未使用状態であると判断し、また、前記検査終了フラグを未使用とみなすものにおいては、検査終了フラグがあるときには、風呂装置が未使用状態であると判断する。未使用状態判断部54は、この判断結果を前記追い焚き禁止部50に加える。
【0052】
追い焚き禁止部50は、未使用状態判断部54によって風呂装置が未使用状態であると判断されたときには、前記追い焚き動作を禁止する。
【0053】
追い焚き禁止解除部52は、燃焼制御部42の制御情報を取り込み、その制御情報に基づいて以下のように追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除する。すなわち、追い焚き禁止解除部52は、例えば、給水通路13から導かれた水を給湯熱交換器3を通して給湯通路14に供給する動作が行われた以降は、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除する。また、追い焚き禁止解除部52は、前記湯張り用配管システムを通して前記呼び水動作が行われた以降は、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除する。さらに、追い焚き禁止解除部52は、前記湯張り用配管システムを通しての湯張り動作が行われた以降は、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除する。
【0054】
追い焚き禁止解除操作部53は、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除するための手動の操作部であり、操作ボタンや操作レバーなどの適宜の手段によって構成されている。
【0055】
前記追い焚き禁止解除部52は、この追い焚き禁止解除操作部53の操作が行われたときは、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除する。
【0056】
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例でも、前記提案例の風呂装置と同様に、給湯や湯張りや追い焚き動作が行われるが本実施形態例では、例えば風呂装置の検査終了以降に、未使用状態データ設定部55に風呂装置の未使用状態の情報が入力され、この未使用状態データ設定部55に設定されている未使用状態情報に基づいて、未使用状態判断部54によって風呂装置の未使用状態が判断され、このときには、追い焚き禁止部50によって風呂装置の追い焚き動作が禁止される。したがって、本実施形態例では、風呂装置の設置以降、給湯運転や呼び水動作や湯張り運転などが行われずに、風呂装置が未使用の状態のときには、追い焚き指示が与えられても追い焚き動作は行われず、循環ポンプ20の駆動は開始されない。
【0057】
そして、給水通路13から導かれた水を、給湯熱交換器3を通して給湯通路14に供給する動作(給湯動作など)が行われた以降や、前記湯張り用配管システムを通して呼び水動作が行われた以降や、湯張り用配管システムを通しての湯張り動作が行われた以降は、追い焚き禁止解除部52によって、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止が解除されるために、これらの給湯や呼び水動作や湯張り動作などが行われた以降に、例えばリモコン41の操作などによって追い焚き指示が与えられたときには、前記提案例の風呂装置と同様に追い焚き運転が行われる。
【0058】
なお、本実施形態例では、追い焚き単独運転監視部43によって、追い焚き運転が、給湯が行われず追い焚きのみを行う追い焚き単独運転か否かが監視され、追い焚き単独運転中は、追い焚き単独燃焼制御部45によって、給湯熱交湯温センサ33の検出温度と前記オフ温度およびオン温度に基づくバーナー2のオン・オフ燃焼制御が前記の如く行われる。
【0059】
そして、この追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33によって検出される検出温度データと、予め与えられる給湯熱交換器湯温情報に基づく給湯熱交水なし判断用情報とに基づいて、給湯熱交水なし検知手段49によって、給湯熱交換器3に水がないことの検知が行われ、給湯熱交換器3に水がないことが検知されたときには、前記追い焚き禁止部50によって前記追い焚き動作が禁止される。
【0060】
また、その後、給水通路から導かれた水を、給湯熱交換器3を通して給湯通路14に供給する動作や湯張り用配管システムを通しての呼び水動作や湯張り動作が行われたときには、それ以降、追い焚き禁止解除部52によって、追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止が解除され、追い焚き指示が与えられたときには追い焚き動作が行えるようになるが、それまでは、追い焚き動作が禁止される。
【0061】
さらに、本実施形態例では、追い焚き動作を禁止するための手動の追い焚き禁止操作部51と、追い焚き動作の禁止を解除するための手動の追い焚き禁止解除操作部53が設けられているために、追い焚き禁止操作部51の操作が行われている間は前記追い焚き禁止部50によって追い焚き動作の禁止が行われ、追い焚き禁止解除操作部53の操作が行われたときは、追い焚き禁止解除部52によって、前記追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止が解除される。
【0062】
以上のように、本実施形態例では、風呂装置の設置時などのように、未使用状態判断部54によって風呂装置が未使用状態であると判断されたときには、追い焚き禁止部50によって、燃焼制御部42による前記追い焚き動作が禁止されるために、従来の風呂装置のように、風呂装置が未使用状態であり、浴槽22内および追い焚き循環通路24内に水がないにも拘わらず、循環ポンプ20の空運転が行われることはなく、循環ポンプ20の空運転に伴う騒音問題や循環ポンプ20の耐久性低下の問題を解消することができる。そして、風呂装置の設置以降に、前記湯張り用配管システムを通して呼び水動作や湯張り動作が行われ、追い焚き循環通路24が湯水で満たされたときには、追い焚き禁止部50による前記追い焚き禁止動作の解除を行うことにより、循環ポンプ20の駆動によって追い焚き循環通路24を通して浴槽湯水を循環させ、追い焚き熱交換器4を通して浴槽湯水を加熱して風呂の追い焚きを安全に行うことができる。
【0063】
また、本実施形態例では、追い焚き単独運転中に、給湯熱交湯温センサ33によって給湯熱交換器3の湯温を検出し、この検出温度に基づいて、追い焚き単独燃焼制御部45によってバーナー2のオン・オフ燃焼制御を行うことにより、安全に追い焚き単独運転を行うことができるとともに、給湯熱交湯温センサ33の検出温度データと、予め与えられる前記給湯熱交水なし判断用情報とに基づいて、給湯熱交換器3内に水がないことが検知されたときにも、燃焼制御部42による前記追い焚き動作を禁止することにより、給湯熱交換器3の空焚きを防止することが可能となり、その後、給湯熱交換器3内に湯水を満たした以降に追い焚き動作の禁止を解除することにより、より一層安全に追い焚き運転を行うことができる優れた風呂装置とすることができる。
【0064】
さらに、本実施形態例によれば、手動の追い焚き禁止操作部51と、手動の追い焚き禁止解除操作部53を設け、任意に追い焚き動作の禁止および追い焚き禁止の解除を操作することができるために、風呂装置の施工者が、必要に応じて、追い焚き禁止操作部51や追い焚き禁止解除操作部53の操作を行って、前記追い焚き動作の禁止および追い焚き動作禁止の解除を行ったりすることができる。
【0065】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。
【0067】
例えば、上記実施形態例では、追い焚き禁止操作部51を制御装置42に設けたが、追い焚き禁止操作部51はリモコン41に設けてもよい。また、追い焚き禁止操作部51は省略することもできる。ただし、追い焚き禁止操作部51を設けると、必要に応じて、任意に追い焚き禁止部50による追い焚き動作禁止を操作することができる。
【0068】
さらに、上記実施形態例では、未使用状態データ設定部55と未使用状態判断部54を設け、未使用状態データ設定部55に風呂装置の未使用状態が設定されているときには、未使用状態判断部54によって風呂装置の未使用状態を判断し、追い焚き禁止部50によって追い焚き動作の禁止を行うようにしたが、例えば追い焚き禁止操作部51を設けて、風呂装置の検査終了以降に追い焚き禁止操作部51を操作しておくようにすれば、未使用状態データ設定部55および未使用状態判断部54は省略することもできる。
【0069】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き禁止解除操作部53を設け、追い焚き禁止解除操作部53の操作が行われたときに、追い焚き禁止解除部52により追い焚き禁止部50による追い焚き動作の禁止を解除するようにしたが、追い焚き禁止解除操作部53は省略することもできる。
【0070】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き禁止解除部52は、燃焼制御部42の制御情報に基づいて、給水通路13から導かれた水を給湯熱交換器3を通して給湯通路14に供給する動作が行われたときや、前記湯張り用配管システムを通しての呼び水動作や湯張り動作が行われたときに、これらの動作が行われたことを自動的に判断して、前記追い焚き禁止部50による追い焚き動作禁止を解除するようにしたが、これらの判断を自動的にする替わりに、風呂装置の利用者がこれらの動作を行った以降に、例えば追い焚き禁止動作解除部53を操作して追い焚き動作の禁止を解除するようにしてもよい。
【0071】
さらに、上記実施形態例のように、一缶二水路タイプの風呂装置において、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交湯温センサ33を設ける際に、給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3のU字管に設ける替わりに、例えば、図3の鎖線に示すように、給湯熱交換器3の出側に設けてもよい。また、給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3の出側とU字管の両方に設けてもよく、給湯熱交湯温センサ33の設置位置や設置個数は適宜設定されるものである。
【0072】
なお、例えば、図2の(a)の特性線bは、給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3の出側に設けた場合の給湯熱交換器3の湯温変化パターンを示しており、同図の(b)の特性線b′には、給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3の出側に設けた場合の給湯熱交湯温センサ33の検出温度データの一例が示されているが、給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3の出側に設けた場合は、給湯熱交水なし検知手段49は、例えば上記特性線b′を上記特性線bと比較して給湯熱交換器3内の水なし検知を行う。
【0073】
さらに、上記実施形態例では、給湯熱交換器3の湯温を給湯熱交湯温センサ33から直接的に検出していたが、上記給湯熱交換器3の湯温は排気温度に基づき間接的に検出することが可能であることから、排気温度と給湯熱交換器3の湯温との関係データを予め実験や演算等により求めて与えておき、その関係データと排気温度によって給湯熱交換器3の湯温を間接的に検出する給湯熱交換器湯温検出手段を設けるようにしてもよい。より望ましくは、上記関係データと排気温度に基づき検出した給湯熱交換器湯温を、風呂温度センサ37により検出される追い焚き循環通路の湯温や、予め定まる追い焚き循環湯量や、給気温度を考慮して補正することによって、より正確な給湯熱交換器3の湯温を検出することが可能である。
【0074】
さらに、一缶二水路タイプの風呂装置においては、図1の破線に示すように、リモコン41の操作などによって風呂装置に追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるとともに、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知せずにバーナー燃焼運転を開始させる追い焚き燃焼強制開始手段46を設けて風呂装置を構成することもできる。
【0075】
このようにした場合には、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知せずにバーナー2の燃焼が強制的に開始されるため、追い焚き禁止部50が設けられていないと、例えば風呂装置の設置時のように追い焚き循環通路24および給湯熱交換器3内に湯水がない状態で追い焚き動作が行われたときに、循環ポンプ20の空運転による騒音や循環ポンプ20の耐久性低下の問題のみならず、追い焚き熱交換器4および給湯熱交換器3の両方の空焚きを招くおそれがあるが、追い焚き禁止部50を設け、風呂装置の設置時の未使用状態のときに追い焚き動作の禁止を行ったり、追い焚き禁止操作部51の操作が行われている間追い焚き動作の禁止を行ったりすることによって、前記空焚きのおそれを回避することができる。
【0076】
さらに、上記実施形態例では、図3に示した構成の一缶二水路タイプの風呂装置を例にして説明したが、本発明は、必ずしも図3に示したシステム構成を備えた一缶二水路タイプの風呂装置に適用するとは限らず、給湯機能と追い焚き機能を備えている一缶二水路タイプの風呂装置に適用できるものである。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、一缶二水路タイプの風呂装置において、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器内に水がないことを検知する給湯熱交水なし検知手段を設け、給湯熱交水なし検知手段によって給湯熱交換器内に水がないことを検知したときには、追い焚き禁止部によって追い焚き動作を禁止するようにしたので、追い焚き単独運転中の給湯熱交換器の空焚きを防ぐことが可能となり、安全な一缶二水路タイプの風呂装置とすることができる。
【0081】
また、このような一缶二水路タイプの風呂装置において、給水通路から導かれた水を給湯熱交換器を通して給湯通路に供給する動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられているものにおいては、給湯熱交換器内に湯水が満たされたことを自動的に判断して前記追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除することにより、非常に使い勝手のよい風呂装置とすることができる。
【0082】
さらに、前記の如く、手動の追い焚き禁止操作部を設けたり、追い焚き動作の禁止を解除するための手動の追い焚き禁止解除操作部を設けたりした本発明においては、これらの手動の操作部を操作することによって、必要に応じて、任意に追い焚き動作の禁止や追い焚き動作の禁止解除を行うことができるために、より一層安全で利用しやすい風呂装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂装置の一実施形態例の制御構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態例の風呂装置に与えられる給湯熱交水なし判断用情報(a)と、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器内に水がないときに給湯熱交湯温センサによって検出される検出温度データの一例(b)を示すグラフである。
【図3】一缶二水路タイプの風呂装置のモデル例を示すシステム構成図である。
【図4】二缶二水路タイプの風呂装置の配管システム例を示す説明図である。
【図5】単機能タイプの風呂装置の配管システム例を示す説明図である。
【符号の説明】
20 循環ポンプ
24 追い焚き循環通路
33 給湯熱交湯温センサ
45 追い焚き単独燃焼制御部
49 給湯熱交水なし検知手段
50 追い焚き禁止部
51 追い焚き禁止操作部
52 追い焚き禁止解除部
53 追い焚き禁止解除操作部
54 未使用状態判断部
55 未使用状態データ設定部
Claims (6)
- 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、浴槽に接続されて浴槽湯水を循環ポンプの駆動によって循環する追い焚き循環通路と、該追い焚き循環通路に組み込まれ該追い焚き循環通路を循環する浴槽湯水を加熱する追い焚き熱交換器とを有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、前記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、前記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、循環ポンプの駆動により浴槽湯水を前記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器に通し前記追い焚き熱交換器で加熱し風呂の追い焚き動作を行う追い焚き機能を有する一缶二水路タイプの風呂装置において、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段を設け、給湯が行われず追い焚きのみを行う追い焚き単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温検出温度がバーナー燃焼を停止させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼を停止させ、前記検出温度がバーナー燃焼を再開させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる追い焚き単独運転燃焼制御部と、この追い焚き単独運転燃焼制御部の制御による追い焚き単独運転中に前記給湯熱交換器湯温検出手段によって検出される検出温度の時間的な変化のデータと給湯熱交換器内に湯水が存する状態時における追い焚き単独運転中に前記給湯熱交換器湯温検出手段によって検出される給湯熱交換器の湯温の予め与えられる時間的変化のデータである給湯熱交換器湯温情報との比較結果に基づき給湯熱交換器に水がないことを検知する給湯熱交水なし検知手段と、該給湯熱交水なし検知手段によって前記給湯熱交換器内に水がないことが検知されたときには前記追い焚き動作を禁止する追い焚き禁止部とが設けられていることを特徴とする風呂装置。
- 給水通路から導かれた水を給湯熱交換器を通して給湯通路に供給する動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の風呂装置。
- 追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、該湯張り用配管システムを通して少なくとも循環ポンプの起動を可能とする呼び水動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の風呂装置。
- 追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、該湯張り用配管システムを通しての湯張り動作が行われた以降は追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の風呂装置。
- 追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除するための手動の追い焚き禁止解除操作部が設けられ、該追い焚き禁止解除操作部の操作が行われたときは前記追い焚き禁止部による追い焚き動作の禁止を解除する追い焚き禁止解除部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の風呂装置。
- 追い焚き循環通路には湯張り用通路が接続されており、該湯張り用通路には給湯通路を介して給湯熱交換器が設けられ、給湯熱交換器で加熱された湯水を湯張り用通路と追い焚き循環通路を通して浴槽に落とし込む湯張り用配管システムが形成されており、追い焚き動作は追い焚き指示が与えられたときに循環ポンプを駆動させることにより開始され、該循環ポンプの駆動開始から予め定められた設定時間が経過しても追い焚き循環通路の流れが検知されないときには前記湯張り用配管システムを通して少なくとも前記循環ポンプの起動を可能とする呼び水動作を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の風呂装置。
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