JPH10226854A - 磁気特性に優れたけい素鋼熱延板およびその製造方法 - Google Patents

磁気特性に優れたけい素鋼熱延板およびその製造方法

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JPH10226854A
JPH10226854A JP3498597A JP3498597A JPH10226854A JP H10226854 A JPH10226854 A JP H10226854A JP 3498597 A JP3498597 A JP 3498597A JP 3498597 A JP3498597 A JP 3498597A JP H10226854 A JPH10226854 A JP H10226854A
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rolling
hot
silicon steel
steel sheet
hot rolled
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Osamu Kondo
修 近藤
Shigeaki Takagi
重彰 高城
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱延の段階において{100}<001>方
位に高度に集積した集合組織を有する熱延けい素鋼板を
得る。 【解決手段】 Si:0.1 〜3.5 wt%を含有する組成と
し、かつ{100}<001>方位の集積強度がランダ
ム組織のそれの3倍以上の集合組織とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流磁心として
の用途に供して好適な優れた磁気特性を有するけい素鋼
熱延板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板(けい素鋼板)は、使用時にお
ける磁化方向の電磁特性が優れるような集合組織を持つ
ことが望ましい。好適な集合組織は、使用形態によって
異なるが、EIコアのように直交する2方向に磁化方向
を有する場合には、圧延面の方位が{100}でかつ、
圧延方向(RD)の方位が<001>であるような、い
わゆる立方集合組織が最も望ましい。
【0003】このような集合組織を得るために、これま
でにも種々の方法が提案されている。例えば特開平5−
306438号公報に記載されている溶湯超急冷法、特開平5
−271774号公報に記載されるクロス圧延法、文献“Grow
th of (110) 001 -OrientedGrains in High-Purity Sil
icon Iron-A Unique Form of Secondary ”(TRANSACTI
ONS OF THE METALLURGICAL SOCIETY OF AIME, VOL 218,
1960 P.1033-1038)に記載される三次再結晶法および
特開昭62−262997号公報に記載される柱状結晶成長法等
が、それである。
【0004】しかしながら、上記の各方法のうち、超急
冷法以外はすべて、冷間圧延と焼鈍に依存しているため
複雑な工程を必要し、また超急冷法についても、特殊な
冷却ロールを必要とすることから製造コストが高くなる
という問題があった。
【0005】一般に、けい素鋼熱延板は、<110>//
RD系の強い集合組織、もしくは{111}、{11
0}集合組織が発達する。また、方向性けい素鋼熱延板
では、表層近傍に極わずかの{110}<001>方位
いわゆるGoss方位を持つ集合組織となっており、このGo
ss方位粒を利用して2次再結晶させている。この場合
も、また、前述したような既存のけい素鋼板における立
方組織の形成方法、例えば3次再結晶法およびクロス圧
延法はいずれも、異常粒成長を利用したものであり、熱
延後の組織において{100}<001>の集合組織を
有する熱延板は存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の現
状に鑑み開発されたもので、複雑な工程を必要とするこ
となしに、熱延の段階において{100}<001>方
位に高度に集積した集合組織を有するけい素鋼熱延板
を、その有利な製造方法と共に提案することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】さて、発明者らは、上記
の課題すなわち熱間圧延によって立方集合組織を形成す
るという課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結
果、熱間仕上げ圧延における圧延温度と圧下率を制御
し、従来通常の工程で採用されている条件よりも高温・
強圧下条件を用いること、さらには高速通板処理を活用
することが、所期した目的の達成に関し、極めて有効で
あることの知見を得た。この発明は、上記の知見に立脚
するものである。
【0008】すなわち、この発明の要旨構成は次のとお
りである。 1.Si:0.1 〜3.5 wt%を含有する組成になり、{10
0}<001>方位の集積強度がランダム組織のそれの
3倍以上である集合組織を有することを特徴とする磁気
特性に優れたけい素鋼熱延板。
【0009】2.上記1において、{100}<001
>方位の集積強度がランダム組織のそれの5倍以上であ
る磁気特性に優れたけい素鋼熱延板。
【0010】3.上記1または2において、鋼組成が、
さらにAl:2.0 wt%以下、Mn:2.0 wt%以下、Sb:0.1
wt%以下およびSn:0.1 wt%以下のうちから選んだ1種
または2種以上を含有するものである磁気特性に優れた
けい素鋼熱延板。
【0011】4.Si:0.1 〜3.5 wt%を含有する組成に
なる鋼スラブを、熱間粗圧延後、圧下率(1パス)R:
50%以上、圧延終了温度TF :750 〜1050℃の条件下で
熱間仕上げ圧延を行うことを特徴とする磁気特性に優れ
たけい素鋼熱延板の製造方法。
【0012】5.上記4において、 750〜1050℃の温度
域でフェライト−オーステナイト変態を生じる鋼スラブ
(Si含有量:0.1 wt%以上, 1.9 wt%未満)について
は、圧下率(1パス)R:50%以上、圧延終了温度
F :Ar1−100 ℃〜Ar1+50℃の条件下で熱間仕上げ
圧延を行うことを特徴とする磁気特性に優れたけい素鋼
熱延板の製造方法。
【0013】6.上記4において、 750〜1050℃の温度
域でフェライト単相である鋼スラブ(Si含有量:1.9 wt
%以上, 3.5 wt%以下)については、圧下率R、圧延終
了温度TF とSi含有量 Si とが、次式 1050 ≧TF ≧1300 + 100× Si −7×R の関係を満足する条件下で熱間仕上げ圧延を行うことを
特徴とする磁気特性に優れたけい素鋼熱延板の製造方
法。
【0014】7.上記4,5または6において、熱間仕
上げ圧延における通板速度が 800 mpm以上である磁気特
性に優れたけい素鋼熱延板の製造方法。
【0015】この発明は、熱延のみで、電磁特性の良好
な鋼板を提供することができ、大幅なコスト低減を可能
とする。後述する実験例に示すとおり、このような集積
度を付与することにより、熱延のままで、しかも板厚が
0.8 mm程度と厚くても、現在の中級無方向性電磁鋼板と
同等以上の磁気特性、すなわちW15/50 で2〜6W/kg、
50が1.75T以上を確保することができる。さらに、
{100}<001>方位に集積したこの発明の特異な
熱延板集合組織を利用して、各種の高機能電磁鋼板を提
供することができる。すなわち、無方向性は勿論のこ
と、一方向性さらには二方向性のいずれの冷延電磁鋼板
にも適用することができる。方向性の場合には、公知の
2次再結晶技術あるいは3次再結晶技術を同様に活かす
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明を由来するに至っ
た実験結果について説明する。真空小型溶解炉にて、S
i:1.03wt%、C:0.003 wt%、Mn:0.23wt%およびA
l:0.26wt%を含有する組成になる50kg鋼塊を溶解し、
熱間粗圧延により板厚:5mmに圧延した。この鋼板を、
1100℃にて30分間加熱後、ロール径が 700mmφの圧延機
にて、周速:800 mpm 、圧下率:84%、圧延終了温度:
950 ℃にて圧延し、板厚:0.8 mmの熱延板とした。この
熱延板について、集合組織と磁気特性を調査した結果、
{100}<001>方位への集積度がランダム組織の
それの 8.4倍と高く、また磁気特性もW15 /50 で5.4 W/
kg、B50で 1.805Tと、今までにない優れた特性の熱延
鋼板が得られた。なお、圧延温度:700 ℃の条件で圧延
した鋼板についても同様に調査した結果、{100}<
001>方位への集積度が低下していることが判明し
た。
【0017】この発明は、上記の実験事実に基づいたも
のであり、以下に熱延板を生産するにあたり重要な役割
を担う熱延工程について詳細に説明する。圧延終了時に
おける鋼板の温度および圧下率は、Si含有量によって最
適範囲が存在し、これに応じて制御する必要がある。こ
の理由として、圧延終了時における鋼の相状態が重要で
あると思われる。すなわち、圧延終了時にγ単相である
ものはその後の方位分布がランダム化するので、圧延終
了時にはα単相または(α+γ)2相域でなくてはなら
ない。また、圧延終了時にα単相であっても、圧下率が
小さかったり、圧延温度が低いと、十分な再結晶駆動力
が得られず、良好な特性の鋼板は得られない。
【0018】さて、この発明における各種条件の限定理
由について説明する。まず、成分組成について述べる
と、Siは比抵抗を増大させ、滑電流損を低減させる効果
があるので、この発明では必須成分として添加する。こ
こに、Si含有量が 0.1wt%に満たないとこの効果が十分
には現れず、一方 3.5wt%を超えると、磁束密度の低下
が大きいだけでなく、加工性の劣化も招く。従って、Si
含有量は0.1 〜3.5 wt%の範囲に限定した。
【0019】また、当該鋼板を無方向性けい素鋼板に適
用する場合には、Al、Mn、SbおよびSn等の添加が有効で
ある。しかしながら、各元素とも、あまりに多量に含有
させると、磁気特性の改善効果が飽和に達するだけでな
く、コストが上昇する不利を招くので、それぞれAl≦2.
0 wt%、Mn≦2.0 wt%、Sb≦0.1 wt%およびSn≦0.1wt
%の範囲で含有させる必要がある。
【0020】一方、この熱延板を利用して2次再結晶さ
せ、方向性けい素鋼板として用いる場合には、インヒビ
ター成分を含有させることができる。インヒビター成分
としては、MnS, MnSe, AlN, TiN, NbN, VN, Sb,
Sn等を単独または複合添加して利用することができる。
成分組成範囲については、公知の方向性けい素鋼板の技
術範囲と同様であるので、特にこの発明では限定しな
い。なお、C量については、無方向性けい素鋼板および
方向性けい素鋼板いずれの場合においても、従来公知の
範囲で含有させれば良い。
【0021】次に、集合組織について説明すると、この
発明は{100}<001>方位に集積している組織を
特徴とし、この効果を素材として十分に活かすために
は、その集積度をランダム組織のそれの3倍以上とする
ことが重要である。より好ましい範囲は5倍以上であ
る。
【0022】次に、製造条件について述べる。まず、圧
延温度については、 750℃未満では{100}<001
>方位の集積強度がランダム組織のそれの3倍に満た
ず、一方1050℃を超えると加熱炉送出から圧延までに時
間的制約を受けるだけでなく、高温での加熱を必要とし
コストの上昇を招くので、圧延温度は 750〜1050℃の範
囲に限定した。また、圧下率については、圧下率が50%
未満では、フェライト粒の再結晶に必要な十分な量の歪
を付与できず、ひいてはこの発明で意図した集合組織が
得られないので、圧下率は50%以上に定めた。
【0023】ところで、この発明に従う集合組織を得る
ためには、仕上げ圧延をフェライト単相域またはフェラ
イト−オーステナイト2相域にて終了することがとりわ
け重要である。ここに、 750〜1050℃の温度域において
フェライト−オーステナイト変態を生じる鋼では、圧延
温度がAr1−100 ℃に満たないと{100}<001>
方位の集積強度がランダム組織のそれの3倍未満とな
り、一方Ar1+50℃を超えると集合組織がランダム化す
るので、Ar1−100 ℃〜Ar1+50℃の温度範囲で圧延を
終了させることが重要である。
【0024】また、 750〜1050℃の温度域でフェライト
単相の鋼では、上記の圧延温度および圧下率を満たすだ
けでは、必ずしも十分に満足のいく特性は得られない。
この理由は、Si量が高くなると再結晶に必要な駆動力が
高くなるからであり、従ってこの場合には、圧下率(1
パス)R(%)、圧延終了温度TF (℃)とSi含有量Si
(%)とが、次式 1050 ≧TF ≧1300 + 100× Si −7×R の関係を満足する条件下で熱間仕上げ圧延を行うことが
重要である。
【0025】図1にそれぞれ、Siを 1.9wt%、 3.0wt%
および 3.5wt%含有するけい素鋼スラブを、1150℃に加
熱後、熱間粗圧延によって板厚:1.5 〜10mmとしたの
ち、種々の条件下で板厚:1.0 mmに仕上げ圧延し、つい
で 750℃, 2時間の熱処理を施して得た熱延板につい
て、X線解析シュルツ法にて(110),(200),
(211)極点図を求め、H.J.Bunge 著の文献“Textur
e Analysis in MaterialsScience ”に記載されている
級数展開法を用いて3次元方位解析を行い、3次元方位
分布密度を求めた結果を、整理して示す。同図に示した
とおり、フェライト単相鋼の場合に所望の組織を得るた
めには、圧下率(1パス)R、圧延終了温度TF および
Si含有量 Si について、所定の関係式すなわち次式 1050 ≧TF ≧1300 + 100× Si −7×R の関係を満足させることが重要で、かかる関係式を満足
する条件下で熱間仕上げ圧延を行うことによってはじめ
て、所期した目的が達成されるのである。
【0026】さらに、この発明では、仕上げ圧延を高速
通板下で行うことが望ましく、特に800 mpm 以上より好
ましくは1000 mpm以上とすることによって、ランダム組
織に対する{100}<001>方位の集積強度を安定
して5倍以上とすることができる。この理由は、まだ明
確に解明されたわけではないが、圧延速度が速いと歪速
度が大きくなり、これにより特定方向{100}<00
1>粒の動的再結晶が起き易くなるので、熱延板の{1
00}<001>方位の集積強度が高まるものと考えら
れる。
【0027】
【実施例】
実施例1 真空小型溶解炉にて、表1に示す成分組成の 100kg鋼塊
を溶解し、1150℃に加熱後、熱間粗圧延により 1.5〜8.
0 mm厚の板とした。この板を、1100℃に加熱後、圧延終
了温度を 700, 750, 950, 1050℃に制御し、 800 mpmの
圧延速度で1パスにて 0.8mmに仕上げ(圧下率:47〜90
%)、その後 750℃, 2時間の熱処理を施した。この熱
処理はコイル巻き取りでの自己再結晶を想定した処理で
ある。かくして得られた各熱延鋼板について、X線解析
にて (110), (200), (211)極点図を求め、前述した級数
展開法を用いて3次元方位解析を行い、3次元方位分布
密度を求めた。さらに、磁気測定を行い、 1.5T励磁の
時の鉄損値;W15/50および励磁磁場:5000 A/mの時の
磁束密度;B50を求めた。得られた結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】No.1, 5および8は、圧延温度が低すぎた
比較例、またNo.2および6は、圧下率が本発明範囲外の
比較例であるが、いずれも{100}<001>方位の
集積強度がランダム組織のそれの3倍に満たず、L方向
の磁気特性は良好であるものの、C方向の磁気特性に劣
っている。また No.11および12は、Si含有量が本発明の
範囲外の比較例であり、圧延条件が適正範囲(No.12)に
あっても磁束密度が劣っている。これに対し、No.3,
4, 7, 9および10の発明例はいずれも、{100}<
001>方位の集積強度は3以上であり、L方向および
C方向ともに優れた磁気特性が得られている。
【0031】実施例2 真空小型溶解炉にて、Si:0.53wt%を含有し、残部は実
質的にFeの組成になる鋼(鋼種:A)およびSi:1.21wt
%を含有し、残部は実質的にFeの組成になる鋼(鋼種:
B)の50kg鋼塊をそれぞれ溶解し、1150℃に加熱後、熱
間粗圧延により1.5 〜8.0 mm厚の板とした。この板を、
1100℃に加熱後、圧延終了温度を 700〜1050℃の間で制
御し、1500 mpmの圧延速度で1パスにて 0.8mmに仕上げ
(圧下率:47〜90%)、その後 750℃, 2時間の熱処理
を施した。かくして得られた各鋼板について、実施例1
と同様にして、3次元方位分布密度とW15/50 およびB
50を求めた。得られた結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】No.1, 2および9は、圧延温度が低い比較
例であり、いずれも{100}<001>方位の集積強
度が低く、またC方向の磁性劣化が大きい。また No.
7,8および13は、圧延温度が高い比較例であり、{1
00}<001>集積度が特にランダム化しており、L
方向およびC方向とも磁気特性が劣化している。さらに
No.4は、圧下率が低い例であり、やはり満足いく磁気
特性は得られていない。これに対し、No.3, 5, 6, 1
0, 11および12の発明例はいずれも、{100}<00
1>方位の集積強度は3以上であり、L方向およびC方
向ともに優れた磁気特性が得られている。
【0034】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、従来の通
常の製造方法では実現不可能であった{100}<00
1>方位に高度に集積した高磁束密度けい素鋼板を、熱
延工程までで安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧下率(1パス)R、圧延終了温度TF および
Si含有量 Si が{100}<001>方位の集積度に及
ぼす影響を示したグラフである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:0.1 〜3.5 wt%を含有する組成にな
    り、{100}<001>方位の集積強度がランダム組
    織のそれの3倍以上である集合組織を有することを特徴
    とする磁気特性に優れたけい素鋼熱延板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、{100}<001
    >方位の集積強度がランダム組織のそれの5倍以上であ
    る磁気特性に優れたけい素鋼熱延板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、鋼組成が、
    さらに Al:2.0 wt%以下、 Mn:2.0 wt%以下、 Sb:0.1 wt%以下および Sn:0.1 wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上を含有するもので
    ある磁気特性に優れたけい素鋼熱延板。
  4. 【請求項4】 Si:0.1 〜3.5 wt%を含有する組成にな
    る鋼スラブを、熱間粗圧延後、圧下率(1パス)R:50
    %以上、圧延終了温度TF :750 〜1050℃の条件下で熱
    間仕上げ圧延を行うことを特徴とする磁気特性に優れた
    けい素鋼熱延板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 750〜1050℃の温度
    域でフェライト−オーステナイト変態を生じる鋼スラブ
    (Si含有量:0.1 wt%以上, 1.9 wt%未満)について
    は、圧下率(1パス)R:50%以上、圧延終了温度
    F :Ar1−100 ℃〜Ar1+50℃の条件下で熱間仕上げ
    圧延を行うことを特徴とする磁気特性に優れたけい素鋼
    熱延板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 750〜1050℃の温度
    域でフェライト単相である鋼スラブ(Si含有量:1.9 wt
    %以上, 3.5 wt%以下)については、圧下率R、圧延終
    了温度TF とSi含有量 Si とが、次式 1050 ≧TF ≧1300 + 100× Si −7×R の関係を満足する条件下で熱間仕上げ圧延を行うことを
    特徴とする磁気特性に優れたけい素鋼熱延板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項4,5または6において、熱間仕
    上げ圧延における通板速度が 800 mpm以上である磁気特
    性に優れたけい素鋼熱延板の製造方法。
JP3498597A 1997-02-19 1997-02-19 磁気特性に優れたけい素鋼熱延板およびその製造方法 Pending JPH10226854A (ja)

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