JPH10225841A - ワークの装着治具 - Google Patents

ワークの装着治具

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JPH10225841A
JPH10225841A JP3165297A JP3165297A JPH10225841A JP H10225841 A JPH10225841 A JP H10225841A JP 3165297 A JP3165297 A JP 3165297A JP 3165297 A JP3165297 A JP 3165297A JP H10225841 A JPH10225841 A JP H10225841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削装置用のキャリア板にワークを効率よく
装着できるワークの装着治具を提供する。 【解決手段】 装着孔52が複数設けられた研削装置用
キャリア板50へワーク54を装着するワークの装着治
具10において、収納部14はキャリア板50の装着孔
52と同じ位置関係となる部位に収納孔16を有する。
保持板20はキャリア板50の装着孔52と同じ位置関
係となる保持孔22を有し、全保持孔22が全収納孔1
6と同時に連通する連通位置を含む範囲で収納部14に
対して相対的に移動可能に収納部14の下面に配され
る。そして保持孔22と収納孔16を非連通として収納
孔16内にワーク54を収納し、この状態でキャリア板
50の上方に配置し、保持板20を収納部14に対して
移動させて保持孔22を収納孔16と連通させてワーク
54を保持孔22内に位置させ、保持板20をキャリア
板50に対して移動させて保持孔22内のワーク54を
装着孔52内に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外形が円板状に形
成され、中心には軸孔が設けられると共に、所定形状の
ワークが装着される装着孔が軸孔を中心として等角度間
隔で複数設けられた研削装置用キャリア板へ前記ワーク
を装着するワークの装着治具に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、研削装置の基本構成について図1
4および図15を用いて説明する。キャリア板50は、
円板体に複数の装着孔52を透設して形成されており、
一般的には各装着孔52はキャリア板50の中心軸を中
心とした同心円上に等角度間隔で配置されている。装着
孔52はワーク54の形状に合わせてワーク54が収納
可能な直径に形成されている。キャリア板50の上下に
は、ワーク54の上下両面を研削するための一対の研削
用円板56、58(以下、上研削板56、下研削板58
と言う)が配されている。研削加工中は、各研削板5
6、58は互いに反対回りにキャリア板50に対して相
対的に回転する。また、各研削板56、58は一例とし
て、各研削板56、58に取り付けられた各軸60、6
2を介して各軸60、62を中心として回転される。さ
らに、各軸60、62は各研削板56、58がキャリア
板50に保持されたワーク54全部を研削するようにキ
ャリア板50に対して相対的に円運動する。
【0003】上記構成により、作業者が手作業でキャリ
ア板50の各装着孔52にワーク54を装着した後に、
上研削板56と下研削板58を作動させることによっ
て、キャリア板50の各装着孔52に装着されたワーク
54の上下両面が上研削板56と下研削板58とで研削
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は一度により多くのワーク54を研削加工するためにキ
ャリア板50を大型化し、1枚のキャリア板50により
多くの装着孔52を設けた研削装置や、さらには図16
に示すようにキャリア板50を複数枚設けてこれらキャ
リア板50を同時に遊星回転運動させながらワーク54
を研削する研削装置も製品化されるようになってきた。
また、図17に示すようにキャリア板50に装着孔52
を同心円状に多重に配置し、一枚のキャリア板50に装
着できるワーク54の数を多くした研削装置も製造され
るようになってきた。このため、作業者がいちいち手作
業でワーク54を1枚ずつキャリア板50の各装着孔5
2内に装着していたのでは、装着孔52の数が多くなっ
てきている現状ではワークの装着作業に時間がかかり、
作業効率が悪いという課題が生じてきた。
【0005】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、研削装置用のキャリア
板にワークを効率よく装着できるワークの装着治具を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、所定形状のワ
ークが装着される装着孔が複数設けられた研削装置用キ
ャリア板へ前記ワークを装着するワークの装着治具にお
いて、前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位
置関係となるように前記ワークを複数枚積層した状態で
収納可能な収納孔が設けられた収納部と、前記キャリア
板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係となるように
前記ワークを一枚収納可能な保持孔が設けられ、全ての
該保持孔が全ての前記収納孔と同時に連通する連通位置
を含む範囲で前記収納部に対して相対的に移動可能に前
記収納部の下面に取り付けられた保持板とを有し、前記
保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔内に
前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部と保
持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置となるよ
うに配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対的に
移動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔とは
連通する位置となる状態にして収納部に収納されたワー
クを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置させ、
保持板をキャリア板に対して相対的に移動させて保持孔
を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる状態
にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に装着
することを特徴とする。
【0007】これによれば、まず保持板を収納部に対し
て相対的に移動させることによって保持板の全保持孔と
収納部の全収納孔とを連通させて各収納孔に複数枚積層
されたワークの内の最下位のワークを全保持孔内に位置
させ、続いて保持板をキャリア板に対して相対的に移動
させることによって全保持孔と全装着孔とを連通させて
保持孔内のワークをキャリア板の全部の装着孔に同時に
装着することができる。よって、ワークの装着作業が容
易に行える。
【0008】また、この際には、前記保持板と前記収納
部との間には、収納部に対する保持板の移動量を、前記
連通位置を含む所定範囲内に制限するストッパ機構を設
け、該ストッパ機構は、前記保持板若しくは前記収納部
の一方に、保持板の移動方向に沿って所定距離だけ離間
して取り付けられた一対のストッパ部と、前記保持板若
しくは前記収納部の他方に、前記一対のストッパ部間に
位置するように取り付けられた突起部と、前記ストッパ
部と前記突起部が当接した際に突起部をストッパ部に吸
着する永久磁石とを有する構成とすると良い。これによ
り、保持板の収納部に対する移動量を収納部に積層され
た複数枚のワークが最下位から一枚ずつ保持孔に位置で
きる範囲に制限することができ、作業が簡単、かつ確実
に行えるようになる。また、上記のような永久磁石を設
けると、突起部がストッパ部に当接した際に永久磁石の
磁力によって突起部がストッパ部から不用意に離れなく
なり、保持板が収納部に対して相対的に回動して保持孔
と収納孔とが連通し、収納孔内に収納されたワークがキ
ャリア板への搬送途中で収納部から落下することを有効
に防止できる。
【0009】また、前記保持板は、前記連通位置を含む
角度範囲で前記収納部に対して相対的に回動可能に収納
部の下面に取り付け、前記保持孔と前記収納孔を非連通
とした状態で該収納孔内に前記ワークを複数枚収納し、
この状態で前記収納部と保持板とを前記キャリア板の上
方に近接する位置となるように配置し、前記保持板を前
記収納部に対して相対的に回動させて保持孔を前記装着
孔とは非連通で収納孔とは連通する位置となる状態にし
て収納部に収納されたワークを落下させて最下位のワー
クを保持孔内に位置させ、保持板をキャリア板に対して
相対的に回動させて保持孔を収納孔とは非連通で装着孔
と連通する位置となる状態にして保持孔内に位置する前
記ワークを装着孔内に装着する構成としても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワークの装着
治具の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。 (第1の実施の形態)まず、ワークの装着治具10の構
成について図1を用いて説明する。なお、キャリア板5
0は一例として、外形が円板状に形成されており、複数
の装着孔52はキャリア板50の中心を基準として等角
度間隔で同心円上に配置されているものとする。一般的
にはキャリア板50はこのように円板状に形成されたも
のが多いが、多角形の場合や方形の場合でも同様であ
る。このキャリア板50は、一例としてワーク54の上
下両面を研削する研削装置用であるため、装着孔52は
キャリア板50に貫通して設けられると共に、キャリア
板50の厚さはワーク54の厚さ未満に設定されている
が、ワーク54の上面のみを研削する研削装置の場合に
は装着孔52はキャリア板50を貫通せずに凹状に形成
される。また、中心部分には軸孔12が設けられてい
る。
【0011】収納部14は一例としてキャリア板50の
形状に合わせて外形が円柱状に形成され、複数の収納孔
16がキャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位
置関係となるように厚み方向に沿って上下面を貫通して
設けられている。また、この収納孔16は収納部14の
中心に設けられた第1挿通孔18を中心とした同心円上
に配され、各収納孔16の内部にはワーク54を複数枚
一列に積層した状態で収納可能である。なお、第1挿通
孔18の内径は後述する心棒の円柱状部が挿入可能な直
径となっており、収納部14は第1挿通孔18の内周面
が心棒の外周面と摺動した状態で回動自在である。保持
板20は一例として収納部14の形状に合わせて外形が
円板状に形成され、キャリア板50に設けられた装着孔
52と同じ位置関係となるようにワーク54を一枚だけ
収納可能な保持孔22が、複数貫通して設けられてい
る。また、保持孔22は保持板20の中心に設けられた
第2挿通孔24を中心とした同心円上に配され、内部に
はワーク54を1枚だけ収納可能である。なお、第2挿
通孔24の内径は後述する心棒の円柱状部が挿入可能な
直径となっており、保持板20は第2挿通孔24の内周
面が心棒の外周面と摺動した状態で回動可能である。
【0012】心棒26は、外形が円柱形状に形成される
と共に、下端にはキャリア板50の軸孔12に装着可能
なフランジ部26aが形成されている。また、フランジ
部26a上方の円柱状部26bは、収納部14の第1挿
通孔18、保持板20の第2挿通孔24に挿入可能な直
径に形成されている。フランジ部26aの外径は第2挿
通孔24の内径より大径に形成されている。
【0013】ワークの装着治具10は上記の構成を有
し、心棒26に保持板20が、心棒26の円柱状部26
bに第2挿通孔24が挿通されて心棒26に装着され、
さらにその上から収納部14が、心棒26の円柱状部2
6bに第1挿通孔18が挿通されて心棒26に装着され
て組み立てられる。よって、心棒26を中心として保持
板20と収納部14が独立して回動自在であるが、少な
くとも保持板20が収納部14に対して相対的に回動自
在であれば良い。また、心棒26は、心棒26と略同形
状を有し、収納部14の上方から心棒26を上下逆にし
た状態で収納部14の第1挿通孔18内に下端部分が挿
入されて、当該下端部分が心棒26の上端と例えば螺合
等の手段によって連結される固定棒(不図示)と組み合
わせて収納部14と保持板20とを挟持し、収納部14
と保持板20を一体構造としても良いし、また心棒26
の上端を収納部14の上面から突出させ、突出する先端
に把手部(不図示)を取り付け、この把手部を持つこと
で、心棒26のフランジ部26aに保持板20が自重で
当接し、また収納部14も自重で保持板20と当接する
構造として一体構造とするようにしても良い。
【0014】また、収納部14の下面と保持板20の上
面との間、保持板20とキャリア板50との間には、適
宜所定の厚さのスペーサ29を設け、収納孔16内に積
層して収納されたワークを最下位のワークから一枚ずつ
保持孔22内に位置させ、次に保持孔22内から装着孔
52内に移動させて位置させるようにする。
【0015】次に、ワークの装着治具10の使用方法に
ついて説明する。第1ステップは、保持板20を収納部
14に対して相対的に回動させて、保持板20の全保持
孔22に対して収納部14の全収納孔16が図2に示す
ようにずれた状態にしておく。これにより、収納孔16
の下部開口部分の一部若しくは全部を保持板20が塞
ぎ、収納孔16に収納されたワーク54の下方への落下
を防止できる。なお、収納部14を保持板20に対して
回動させてもよい。第2ステップは、各収納孔16に所
定の枚数のワーク54を収納する。
【0016】第3ステップは、この状態でワークの装着
治具10をキャリア板50の上方に近接する位置となる
ように配置する。具体的には、保持板20の下面に突出
する心棒26のフランジ部26aをキャリア板50の軸
孔12内に装着して、ワークの装着治具10をキャリア
板50に対して位置決めしつつキャリア板50の上方に
配置する。この状態を図3と図7に示す。なお、図3は
ワークの装着治具10とキャリア板50を側面から見た
断面図であり、図7は収納部14に収納されたワーク5
4と保持孔22と装着孔52との位置関係を明確にする
ために、収納部14を省略した状態での平面図である。
図7のようにこの状態では、ワーク54は収納孔16の
一部(若しくは全部)を塞ぐ保持板20上に載った状態
にあり、保持孔22から落下はしない。
【0017】第4ステップは、保持板20を収納部14
に対して、または収納部14を保持板20に対して相対
的に回動させ、保持孔22を装着孔52とは非連通で収
納孔16とは連通する位置となる状態にして収納部14
に収納されたワーク54を落下させて最下位のワーク5
4を保持孔22内に位置させる。この状態を図4と図8
に示す。なお、ここで連通とは、収納孔16と保持孔2
2、保持孔22と装着孔52、若しくは収納孔16と保
持孔22と装着孔52とがワーク54が通過可能な状態
に一致した状態をいい、非連通とは各孔16、22、5
2の内、近接するもの同士がずれた状態にあり、ワーク
54が通過できない状態を言う。第5ステップは、さら
に保持板20を収納部14に対して相対的に回動させ、
保持孔22が収納孔16と非連通となる状態で回動を停
止させる。この状態を図5と図9に示す。なお、この状
態では保持孔22と装着孔52とは未だ連通状態となっ
ていない。
【0018】第6ステップは、保持孔22内にワーク5
4が装着された保持板20を保持孔22と収納孔16と
が非連通である状態を保持したまま(本実施の形態では
収納部14が保持板20上に載置された状態にあるた
め、保持板20を回動させれば収納部14も同時に回動
する)、キャリア板50に対して相対的に回動させ、保
持孔22と装着孔52とが連通する状態とする。これに
より図6や図10に示すように、保持孔22内に位置す
るワーク54のみが装着孔52内に装着される。なお、
ここで保持孔22と装着孔52とが連通する状態は全て
の保持孔22と装着孔52に対して同時に生ずるから、
キャリア板50の全装着孔52へのワーク54の装着を
同時に行うことができる。他のキャリア板50へのワー
ク54の装着をさらに行う場合には、第3ステップに戻
り、ワークの装着治具10をワーク54を装着したいキ
ャリア板50の上方に近接する位置となるように配置
し、第4ステップ〜第6ステップを繰り返せば良い。
【0019】また、上記の実施の形態のキャリア板50
は、同じ形状の装着孔52が一つの同心円上に複数配置
され、これに合わせて収納部14の収納孔16や保持板
20の保持孔22も各々に設けられていたが、キャリア
板50がワーク54の大きさに対して相対的に大きな場
合には図17に示すように直径の異なる複数の同心円上
に装着孔52が設けられる場合もある。このような場合
でも、同様にして収納部14と保持板20に装着孔52
の位置に合わせてそれぞれ収納孔16と保持孔22を設
けることによって同じ操作で同時にワーク54を装着孔
52に装着できる。また、キャリア板50には一種類の
ワーク54を装着する場合が一般的であるが、例えば同
じ円形のワーク54でも直径が異なる複数種類のワーク
54を装着するキャリア板50や、さらには異形のワー
ク(円形、楕円、方形等の外形が異なる種類のワーク)
を装着するキャリア板50の場合でも、キャリア板50
に設けられた各ワーク用の形状に合わせた装着孔の孔位
置に合わせて、収納部14と保持板20とにそれぞれ各
ワークの形状に合わせた収納孔や保持孔を設けることに
よって、同様の操作でキャリア板へ異なる種類のワーク
を各ワーク用の装着孔へ同時に装着することも可能であ
る。
【0020】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、収納部14に対する保持板20の移動、キャリア板
50に対する保持板20の移動は回動移動であったが、
本実施の形態では回動に代えて直線移動を行う構成とな
っている点で相違している。ワークの装着治具30の構
成について図11を用いて説明する。なお、キャリア板
50は一例として円板状に代えて方形(長方形若しくは
正方形)に形成されており、複数の装着孔52はワーク
54の形状にあわせて円形、三角、正方形、長方形とそ
れぞれ異なる形状に形成されているが、第1の実施の形
態のようにワーク54が同じ形状である場合には同形に
形成する構成となる。また、このキャリア板50は一例
としてワーク54の上下両面を研削する研削装置用であ
るため、各装着孔52はキャリア板50に貫通して設け
られている。
【0021】収納部14は一例としてキャリア板50の
形状に合わせて外形が方形に形成され、複数の収納孔1
6がキャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位置
関係となるように厚み方向に沿って上下面を貫通して設
けられている。また、この収納部14の一対の側面には
後述する保持板のガイド部がスライド自在に装着される
ガイド溝32がそれぞれ設けられている。保持板20は
一例として収納部14の形状に合わせて外形が方形に形
成され、相互にキャリア板50に設けられた装着孔52
と同じ位置関係となるようにワーク54を一枚だけ収納
可能な保持孔22が、複数貫通して設けられている。ま
た、保持板20には一対のガイド部34が平行に設けら
れており、このガイド部34を収納部14の側面下部に
設けられたガイド溝32に嵌め込むことによって保持板
20は収納部14の下面で収納部14に対して相対的に
直線移動可能である。また、図示はしないが、保持板2
0の底面にはキャリア板50の上方に接近して配置した
際に、キャリア板50に対して保持板20を直線的にス
ライドさせることができるように脚部が設けられてい
る。
【0022】また、収納部14の収納孔16と保持板2
0の保持孔22は、保持板20を収納部14に対して相
対的に直線移動させた際には一つの位置で、全収納孔1
6と全保持孔22が一致して連通状態となるように配さ
れている。同様に、キャリア板50の装着孔52と保持
板20の保持孔22は、保持板20をキャリア板50に
対して相対的に直線移動させた際には一つの位置で、全
装着孔52と全保持孔22が一致して連通状態となる。
上記構成により、ワークの装着治具30を用いると第1
の実施の形態のワークの装着治具10と同様に、キャリ
ア板50の複数の装着孔52内へ同時にワーク54を装
着できる。
【0023】また、上述した2つの実施の形態における
ワークの装着治具10、30においては、ワーク54を
キャリア板50に装着させるために保持板20を収納部
14に対して相対的に回動移動若しくは直線移動させる
のであるが、この際の移動量は収納孔16と保持孔22
とが連通する位置を含む所定の移動量であれば良いく、
必要以上に移動するとかえって作業性が悪くなる。よっ
て、保持板20と収納部14との間には、収納部14に
対する保持板20の移動量を、連通位置を含む所定範囲
内に制限するストッパ機構を設けると良い。そしてこの
ストッパ機構は、一例として図12に示すように保持板
20に保持板の移動方向(矢印)に沿って所定距離だけ
離間して取り付けられた一対のストッパ部(この実施の
形態では一例としてピン形状に形成されている)36
と、収納部14の外周面に、一対のストッパ部36間に
位置するように取り付けられた突起部38とから構成さ
れる。
【0024】また、さらにストッパ部36と突起部38
が当接した際に突起部38をストッパ部36に吸着する
永久磁石を設け、突起部38とストッパ部36とが吸着
した際に収納孔16と保持孔22が非連通状態となるよ
うに設定しておくことによって、収納部14にワーク5
4を収納した状態でワークの装着治具を搬送する場合
に、保持板20が誤って回動して収納孔16と保持孔2
2が連通してワーク54が落下すること少なくすること
ができる。なお、ストッパ部36を収納部14に設け、
突起部38を保持板20に設ける構成としても良い。
【0025】また、図13に示すように収納部14に設
けられた突起部38が進入可能な切欠部若しくは溝部
(本実施の形態では切欠部)を保持板20に設けて、収
納部14に対する保持板20の相対的移動方向の両端内
壁面を一対のストッパ部36としてもよい。また、突起
部38を保持板20に設け、ストッパ部36を収納部1
4に設けても良い。さらに、上記ストッパ機構は、収納
部14の外周面と保持板20の外縁との間に設けられて
いたが、収納部14の底面と保持板20の上面との間に
設けるようにしても良い。また、永久磁石は、突起部3
8とストッパ部36の双方に設けても良いが、一方を磁
性材料(一例として鉄等の金属材料)で構成し、永久磁
石は他方のみに設ける構成としてもよい。
【0026】また、上述した実施の形態のように、収納
部14に対する保持板20の相対的な移動、キャリア板
50に対する保持板20の相対的な移動は手動で行って
も良いし、また手動に代えてワークの装着治具10、3
0全体を搬送する搬送機構を設けて自動で行うようにし
てもよい。なお、この搬送機構は図示はしないが、エア
シリンダや電動モータ等から成る駆動部、装着治具1
0、30を保持し、駆動部により駆動されて装着治具1
0、30を、キャリア板50上と研削装置の側方位置と
の間で移動させる移動部(一例としてラックピニオンギ
アやカム機構、リンク機構等の組み合わせで構成され
る)等、公知の機構を利用して構成することが可能であ
る。なお収納部14へのワーク54の自動収納装置を設
けて全自動でワーク54の供給を行うようにしても良
い。
【0027】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るワークの装着治具を用いる
と、まず保持板を収納部に対して相対的に移動させるこ
とによって保持板の全保持孔と収納部の全収納孔とを連
通させて各収納孔に複数枚積層されたワークの内の最下
位のワークを全保持孔内に位置させ、続いて保持板をキ
ャリア板に対して相対的に移動させることによって全保
持孔と全装着孔とを連通させて保持孔内のワークをキャ
リア板の全部の装着孔に同時に装着することができる。
よって、ワークのキャリア板への装着作業が容易に、か
つ短時間で連続して行える。また、保持板と収納部との
間には、収納部に対する保持板の移動量を、連通位置を
含む所定範囲内に制限するストッパ機構を設けると、保
持板の収納部に対する移動量を収納部に積層された複数
枚のワークが最下位から一枚ずつ保持孔に位置できる範
囲に制限することができ、作業が簡単、かつ確実に行え
るようになる。また、ストッパ機構に永久磁石を設ける
と、突起部がストッパ部に当接した際に永久磁石の磁力
によって突起部がストッパ部から不用意に離れなくな
り、保持板が収納部に対して相対的に回動して保持孔と
収納孔とが連通し、収納孔内に収納されたワークがキャ
リア板への搬送途中で収納部から落下することを有効に
防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの装着治具の第1の実施の
形態の分解斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の断面図である(装着治具をキャリア板の
上方に近接して配置した状態)。
【図4】図1の断面図である(保持孔と収納孔とを連通
させてワークを保持孔に配した状態)。
【図5】図4の保持板を更に回動させて保持孔と収納孔
とを非連通とした状態を示す図1の断面図である。
【図6】図5の状態から、保持板を更に回動させて保持
孔と装着孔とを連通させ、キャリア板にワークを装着し
た状態を示す図1の断面図である。
【図7】図3のワークの装着治具から説明のために収納
部を省いた状態での平面図である。
【図8】図7から保持板を回動させて、保持孔と収納孔
とを連通させてワークを保持孔に配した状態での図4の
平面図である。
【図9】図8から保持板をさらに回動させて、保持孔と
収納孔とを非連通とした状態を示す図5の断面図であ
る。
【図10】図9から保持板をキャリア板に対して相対的
に回動させて保持孔と装着孔とを連通させ、ワークを装
着孔に装着した状態での図6の平面図である。
【図11】本発明に係るワークの装着治具の第2の実施
の形態の分解斜視図である。
【図12】ストッパ機構を有するワークの装着治具の斜
視図である。
【図13】他のストッパ機構の構成を示す要部斜視図で
ある。
【図14】ワークの研削装置の構成を示す要部正面図で
ある。
【図15】図14の平面図である。
【図16】キャリア板の研削装置への他の装着例を示す
平面図である。
【図17】キャリア板の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ワークの装着治具 14 収納部 16 収納孔 20 保持板 22 保持孔 50 キャリア板 52 装着孔 54 ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状のワークが装着される装着孔が
    複数設けられた研削装置用キャリア板へ前記ワークを装
    着するワークの装着治具において、 前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係
    となるように前記ワークを複数枚積層した状態で収納可
    能な収納孔が設けられた収納部と、 前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係
    となるように前記ワークを一枚収納可能な保持孔が設け
    られ、全ての該保持孔が全ての前記収納孔と同時に連通
    する連通位置を含む範囲で前記収納部に対して相対的に
    移動可能に前記収納部の下面に取り付けられた保持板と
    を有し、 前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔
    内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部
    と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置とな
    るように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対
    的に移動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔
    とは連通する位置となる状態にして収納部に収納された
    ワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置さ
    せ、保持板をキャリア板に対して相対的に移動させて保
    持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる
    状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に
    装着することを特徴とするワークの装着治具。
  2. 【請求項2】 前記保持板と前記収納部との間には、収
    納部に対する保持板の移動量を、前記連通位置を含む所
    定範囲内に制限するストッパ機構が設けられ、 該ストッパ機構は、 前記保持板若しくは前記収納部の一方に、保持板の移動
    方向に沿って所定距離だけ離間して取り付けられた一対
    のストッパ部と、 前記保持板若しくは前記収納部の他方に、前記一対のス
    トッパ部間に位置するように取り付けられた突起部と、 前記ストッパ部と前記突起部が当接した際に突起部をス
    トッパ部に吸着する永久磁石とを有することを特徴とす
    る請求項1記載のワークの装着治具。
  3. 【請求項3】 前記保持板は、前記連通位置を含む角度
    範囲で前記収納部に対して相対的に回動可能に収納部の
    下面に取り付けられ、 前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔
    内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部
    と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置とな
    るように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対
    的に回動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔
    とは連通する位置となる状態にして収納部に収納された
    ワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置さ
    せ、保持板をキャリア板に対して相対的に回動させて保
    持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる
    状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に
    装着することを特徴とする請求項1記載のワークの装着
    治具。
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