JP2524591B2 - 自在ホルダ - Google Patents

自在ホルダ

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JP2524591B2
JP2524591B2 JP9828487A JP9828487A JP2524591B2 JP 2524591 B2 JP2524591 B2 JP 2524591B2 JP 9828487 A JP9828487 A JP 9828487A JP 9828487 A JP9828487 A JP 9828487A JP 2524591 B2 JP2524591 B2 JP 2524591B2
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spherical
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KANETSU KOGYO
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気を利用して自在位置にホルダを位置決め
することができると共にホルダの取り外しが容易な自在
ホルダに関する。
(背景技術) 従来、機械部品等の小型部品の組立作業の際に、被加
工物を所定位置に支持するバイス等の支持具が使用され
ているが、とくに被加工物の支持位置を3次元方向に自
在に設定することができる支持具が提供されている。こ
れらの支持具は、可動部が球継手等によって支持される
ように構成され、被加工物を固定するホルダ部が任意の
方向に保持されるように構成されている。
このような自在方向に被加工品を支持できる支持具は
プリント基板のはんだ付けや、彫金等で小型部品を取り
扱う際、また、精密加工等の作業に有効に利用できるも
のである。
これら従来の自在ホルダによって被加工品を支持する
際は、所定位置に被加工品を位置決めし、ハンドルを締
付けること等によって被加工品の位置を固定するように
構成されている。
しかしながら、従来の自在バイスは位置決め等の使い
勝手が十分ではなく、また、任意の傾斜角に固定するた
めの傾動軸の固定構造が傾動軸径を超える範囲におよ
び、被加工品を支持するホルダ部とこのホルダ部を傾動
させる中心とが離れているため、被加工品の角度を変え
る際に、被加工品の変位量が大きく、作業者から被加工
品が離れるという問題点がある。そこで、これら従来の
自在バイスにくらべてより使い勝手の優れた自在ホルダ
が要望されている。
本発明は上記問題点を解消すべくなされたものであ
り、その目的とするところは、磁気を利用して被加工物
を適宜位置に固定できるとともに、従来にくらべて一層
位置決め等の操作が容易にでき、かつ取り扱いがきわめ
て簡便で新規な自在ホルダを提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそなえ
る。
すなわち、外面が球面状をなす摺接部を有するホルダ
と、該ホルダが載置される上面が前記摺接部の球面状の
外面に摺接するように球面状に凹設されたホルダ受と、
該ホルダ受を支持するとともに、回動自在に磁石が挿入
され、該磁石を回動操作することにより、前記ホルダ受
にホルダを吸脱自在にする本体とから成ることを特徴と
し、また、 外面が球面状をなす摺接部を有するホルダと、該ホル
ダが載置される上面が前記摺接部の球面状の外面に摺接
するように球面状に凹設されるとともに非磁性材料から
なる隔壁が凹設球面に表面を露出させて埋設されたホル
ダ受と、該ホルダ受を支持するとともに、回動自在に磁
石が挿入され、該磁石を回動操作することにより、前記
ホルダ受にホルダを吸脱自在にする本体とから成ること
を特徴とし、また、 外面が球面状をなす摺接部を有するホルダと、該ホル
ダが載置される上面が前記摺接部の球面状の外面に摺接
するように球面状に凹設されたホルダ受と、該ホルダ受
を支持するとともに、回動自在に磁石が挿入され、該磁
石と前記ホルダ受の中途に非磁性材料からなるセパレー
タを介して埋設される上磁石を備え、前記磁石を回動操
作することにより前記ホルダをホルダ受に吸脱自在にす
る本体とから成ることを特徴とする。
(作用) 次に、作用について説明する。
ホルダ12はその球面状の摺接部をホルダ受16の凹設球
面に摺動するようにして、ホルダ受16上で任意の位置に
移動させることができる。磁石18を回動操作して磁石18
の吸着力をONにすることにより、ホルダ12はホルダ受16
の任意の位置において吸着位置決めされる。また、磁石
18を回動操作して磁石18の吸着力をOFFにすることによ
り、ホルダ12をホルダ受16上で自在に傾動させたり、ホ
ルダ受16から取り外すことができる。前記ホルダ受16に
隔壁26を設けることにより、ホルダ受16の凹設球面に異
極を発生させ、吸着を確実にする。また、本体内に上磁
石50a、50bを設けることにより、ホルダ12にたいする吸
着力を高めることができる。ホルダ12の球面状の摺接部
がホルダ受16の凹設球面に摺動させるようにしてホルダ
12が傾動されるから、角度を変えてセットする際、ホル
ダ12にセットされた被加工物の距離移動が少ない。
(実施例) 以下本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
〔第1実施例〕 第1図は本実施例の自在ホルダを示す一部を破断した
断面図である。
図で10は自在ホルダの本体であり、外形が略立方体状
に形成される。12は前記本体10上に載置されるホルダで
あり、本体10に載置される際の摺接部である外側面を球
面に、部品等を取り付ける部分である上面を平面に形成
される。13は取付部であり、14はこの取付部13に刻設さ
れるボルト穴である。前記、ホルダ12は磁性材料によっ
て形成される。
16は前記本体10の略上半部分に形成されるホルダ受で
あり、前記ホルダ12の球面部分が摺接されるように、ホ
ルダ受16の上面は、ホルダ12の球面部と同じ曲率を有す
る球面状に凹設される。
11aは鉄心、11bは本体枠であり、前記ホルダ受16はこ
の鉄心11a、本体枠11b上に固定される。この鉄心11a、
本体枠11bは磁性材料によって形成され、鉄心11a、本体
枠11bにより囲まれた中央部に所定径の円柱状の空洞が
横設され、この空洞内に空洞と同径の円柱形の磁石18が
回動自在に挿入される。この磁石18は直径方向に磁化さ
れている永久磁石である。20は本体10の前面に前記磁石
18に連結して突出するレバーである。21は前記レバー20
を保持するプレート、22は前記磁石18の背面をカバーす
る背面板である。
第2図に上記ホルダの平面図を示す。この図ではホル
ダ12をその取付部13を水平にして本体10上に載置した状
態を示す。前記ボルト穴14はホルダ12の取付部13に所定
間隔をあけて複数個設けられる。
第3図は前記本体10の平面図であり、第2図でホルダ
12を取り去った状態を示す。前記ホルダ受16の上面には
同心円状に凹溝24が形成され、ホルダ受16の上部断面は
第1図に示すように段差状に形成される。これら段差の
頂部は1つの球面の一部をなすものであり、球面状のホ
ルダ受はホルダ受16に前述したような凹溝24が形成され
た場合を含むものである。
26は前記ホルダ受16の球面部分の中心で交差して十字
形にホルダ受16の周縁部まで達する隔壁である。この隔
壁26は黄銅等の非磁性材料によって板状に形成されるも
のであり、その上端面がホルダ受16の表面に露出すると
ともに、ホルダ受16の上面形状と同形に、上面が球面状
に形成されるとともに凹溝24が形成される。また、隔壁
26の下部はホルダ受16の内部に進入して隔壁26の下端は
ホルダ受16の下面にまで達する。
28はこのホルダ受16を載置する前記鉄心11aと本体枠1
1bの間に設けられるセパレータであり、非磁性材料を板
状に形成したものである。このセパレータ28は前記円柱
状の磁石18とほぼ同幅にかつ磁石18の長手方向に平行に
なるようにして、磁石18の周面から上方に向けて鉄心11
aと本体枠11b間に埋設され、セパレータ28の上端面は前
記ホルダ受16の下面に達する。
第4図は第3図のA-A線断面図を示す。図で27は前記
隔壁26の交差部分であり、30はホルダ受16の中央部下面
に隔壁26の交差部分よりもやや幅広に形成される空隙で
ある。また、前記セパレータ28はホルダ受16の下面から
磁石18の上部周面まで、磁石18の外径幅程度の間隔をあ
けて平行に延びている。前記磁石18は永久磁石であり、
図のように円柱状の磁石の直径方向に着磁されている。
次に、上述した実施例の作用について説明する。
前記ホルダ12は第1図に示すように本体10上にセット
されるものであるが、ホルダ12は磁石18の吸着力を利用
してホルダ受16の任意の位置に吸着して固定される。
すなわち、前記磁石18はレバー20を操作することによ
り容易にその軸の回りに回動させることができる。第4
図は磁石18の磁極が水平位置にある場合であり、磁石18
の吸着力がOFFの状態を示す。この場合、磁石18の磁束
は、鉄心11a、本体枠11bが磁性材料によって構成されて
いるから、図の破線で示すように鉄心11aおよび本体枠1
1b内で短絡し、本体10の外部の磁性体には吸着力を及ぼ
さない。したがって、この状態において、前記ホルダ12
をホルダ受16上に載置しても、ホルダ12には吸着力が及
ばず、ホルダ12は自由に動かすことができる。前記ホル
ダ12とホルダ受16とは球面で摺接しているので、ホルダ
12はその球面部分をホルダ受16上で摺動させるようにし
て動かすことができ、もちろん取り外しも容易である。
第5図は、磁石18を90°回動させ、磁石18の磁極を鉛
直上下方向に向け、磁石18のホルダ12に対する吸着力を
ONにした状態を示す。このとき磁石18に起因する磁束に
ついてみると、鉛直上方にある磁極(N極)はちょうど
前記セパレータ28の中間に位置するので、N極からS極
へ向かう磁束はセパレータ28が非磁性体であることによ
りセパレータ28に遮られて、鉄心11aから上方にあるホ
ルダ受16、ホルダ12、再びホルダ受16、本体枠11bの順
に通過して、図の破線で示すようにS極へ至る。
この状態で、ホルダ受16に生じる磁極を第6図に示
す。前記セパレータ28は所定間隔をおいて平行に配置さ
れ、かつホルダ受16内では非磁性体の隔壁26が十字形に
配置されているから、ホルダ受16にはN極およびS極が
隔壁26にへだてられて交互に生じる。すなわち、磁石18
のN極から出た磁束は、鉄心11aを通過した後ホルダ受1
6では隔壁26を越えて隣接する区域内に至り、本体枠11b
内を通過して磁石18のS極に至る。
したがって、この状態でホルダ受16にホルダ12を載置
すると、ホルダ12は磁石18の吸着力によってホルダ受16
に吸着される。ホルダ受16では上述したように磁極が交
互に4分割されているから、ホルダ12がホルダ受16のど
の位置にあっても必ず極性の異なる磁極にホルダ12が接
し、この結果任意の位置でホルダ12を吸着することがで
きる。また、ホルダ12とホルダ受16との摺接面は球面で
あるから、ホルダ12がホルダ受16に吸着される際には、
ホルダ12は自在に傾斜させる等の自在位置に吸着するこ
とができる。
なお、ホルダ受16の上面には凹溝24が形成されている
から、磁石18の磁束をホルダ受16の作用面で集束させ
て、ホルダ12に対する吸着力を高めることができ、ホル
ダ12をより強固に吸着することができる。
本実施例の自在ホルダは、レバー20によって磁石18を
所定位置に回動することにより、ホルダ12にたいする吸
着力をON、OFFすることができるから、OFFの状態でホル
ダ12の位置決めをした後、ONにすることによりその位置
でホルダ12を吸着・固定することができる。
前記ホルダ12に設けるボルト穴14は部品をホルダ12に
取り付ける際に使用する。
〔第2実施例〕 次に、第2実施例について説明する。
第7図は自在ホルダの第2実施例を示す本体10および
ホルダ受16の断面図である。ホルダ12の形状は第1実施
例と同様であるので説明を省略する。
図で16aはホルダ受16の内周部に設けられる内極、16b
はホルダ受16の外周部に設けられる外極である。前記内
極16aおよび外極16bは第8図(ホルダ受の平面図)に示
すように同心の円形に形成され、内極16aと外極16bのホ
ルダを載置する上面は、前記ホルダ12の球面形の外面に
摺接するように球面状に形成される。
40は円筒形に形成される隔壁であり、内極16aと外極1
6b間に前記内極16aの外側に接するようにしてホルダ受1
6に埋設される。この隔壁40の上端面はホルダ受16の上
面に露出し、隔壁40の下端はホルダ受16の下面に達して
その一部は前記磁石18の上方で磁石18と平行に設けられ
るセパレータ28の上端に接する。磁石18は第1実施例と
同様に円柱状の永久磁石であり、直径方向に着磁されて
いる。
前記鉄心11a、本体枠11bおよびホルダ受16の本体は磁
性材料により形成され、前記隔壁40およびセパレータ28
はともに非磁性材料によって形成される。また、前記ホ
ルダ受16の下面においては、第8図に示すように、前記
隔壁40の外方に磁石18の長手方向に平行に板状の非磁性
体42が磁石の上面を遮蔽するように内設される。
次に、本実施例の作用について説明する。
第7図で、前記磁石18の磁極が水平方向に向いている
場合は、磁束が鉄心11a及び本体枠11b中で短絡するか
ら、ホルダ受16上にホルダを載置しても吸着力はホルダ
に及ばない。すなわち、OFFの状態となる。
また、第7図に示すように磁石18の磁極が鉛直上下方
向を向いている場合(鉛直上方にN極、鉛直下方にS極
とする)は、磁束はN極から出て鉄心11a、ホルダ受16
およびホルダ12を通過して磁石18のS極に至り、ホルダ
受16にホルダ12を吸着することができる。
この場合、ホルダ受16に生じる磁極は第9図に示よう
な極性となり、前記隔壁40の内部にある内極16aはN極
であり、隔壁40の外側にある外極16bはS極となる。し
たがって、この実施例の場合も、磁石18を90°回動させ
ることにより、ホルダ受16による吸着をON、OFFさせる
ことができ、ホルダ12をホルダ受16上の任意位置にセッ
トして吸着・固定することができる。
なお、本体10に挿入される磁石18を、その長手方向の
中央部に相当する部分のみに設け、円柱状の両端側を非
磁性体とすることにより、前記非磁性材42を省略するこ
とも可能である。
〔第3実施例〕 次に、第3実施例について説明する。
第10図は第3実施例の本体10およびホルダ受16を示す
平面図であり、第11図および第12図は第10図のA-A線断
面図およびB-B線断面図を示す。
第10図に示すように本実施例のホルダ受16は、円形の
内極16aと外極16b間に円形の隔壁44を同心状に挟む形状
に構成される。前記内極16aおよび外極16bの上面は、第
11図に示すようにホルダ12の球面状の外面が摺接するよ
うに球面状に形成される。また、本体内にはレバー20に
連結されて円柱状の磁石18が回動自在に挿入される。
前記隔壁44は非磁性材料によって形成されるが、第12
図に示すように、鉄心11a、本体枠11b内には前記磁石18
の周面と前記隔壁44とを通じる非磁性材料から成るセパ
レータ46が埋設される。このセパレータ46は磁石18の周
面の水平な中心線を両側から水平に挟み、この水平部分
から鉛直上方にL形に折曲して鉛直上方に延び、前記隔
壁44に接続する。すなわち、前記セパレータ46は前記内
極16aを配置する部分をあけて、磁石18の上方を箱形に
覆っており、箱形の上面に円形の前記隔壁44を載置した
形状となっている。
なお、前記ホルダ受16と本体10とは別体に構成しても
よいし、一体的に構成してもよい。
第13図および第14図にホルダ12を本体10上に載置した
場合の作用を示す。第13図は磁石18のN極とS極が水平
に位置している場合で、この場合は、図の破線で示すよ
うに、磁束は磁石18の上部の鉄心内と磁石18の下部の本
体枠内でそれぞれ短絡して、ホルダ12には吸着力が及ば
ない。すなわち、この場合は吸着力がOFFとなる。ま
た、第14図は磁石18が90°回動されて磁石18の磁極が鉛
直上下方向に位置している場合で、この図の例では、N
極がセパレータ46の上側にあり、S極がセパレータ46の
下側にある。このとき、N極から出た磁束はホルダ受16
の内極16aからホルダ12、外極16bを通過して磁石18のS
極に至り、ホルダ12をホルダ受16に吸着・固定すること
ができる。
〔第4実施例〕 次に、第4実施例について説明する。
第15図は本実施例の本体10およびホルダ受16を示す平
面図であり、第16図および第17図は第15図のA-A線断面
図およびB-B線断面図である。
第15図に示すように本実施例のホルダ受16は円形の内
極16aと外極16b間に非磁性材料からなる円形の隔壁44を
設ける。また、前記内極16aと外極16bの上面は第16図に
示すようにホルダの外面に摺接するように球面状に形成
される。18は本体内に回動自在に設けられる磁石であ
る。11aは鉄心、11bは本体枠であり、この鉄心11aと前
記内極16aは内極16aの下面で連結され、本体枠11bと外
極16bは外極16bの下面で連結されている。この鉄心11
a、本体枠11b、内極16aおよび外極16bはともに磁性材料
により形成される。48は鉄心11aと本体枠11b間に埋設さ
れるセパレータである。
前記セパレータ48は非磁性材料からなり、第17図に示
すように、磁石18の周面を両側から水平に挟み、この水
平部分から上方にL形に折曲して上方の隔壁44に通じ
る。このセパレータ48は磁石18の上半分と下半分の磁束
を分離するものであり、形状的には第3実施例のセパレ
ータ46に類似する。ただし、本実施例においては、上方
に延びるセパレータ48の中途に上磁石50aおよび50bが挟
まる。この上磁石50aおよび50bは所定の厚みを有する円
弧状の永久磁石であり、前記隔壁44の下面に接続する。
第15図にホルダ受16の上面から見た上磁石50a、50bの配
設位置を示す。前記上磁石50a、50bは図示するように円
弧状に形成され、前記内極16aの外側位置に、所定間隔
をあけて磁石18をはさんで対向するように配設される。
この上磁石50a、50bは直径線方向に着磁されている。
なお、上記実施例においては、上磁石50a、50bを円弧
状に形成したが、内極16a、外極16bに連結する鉄心11
a、本体枠11bの厚みをさらに厚くすることにより、隔壁
44の下面の全周にわたってリング状に上磁石を設けるこ
ともできる。
また、前記内極16aと鉄心11a、外極16bと本体枠11b等
は別体に構成してもよいし、一体的に構成してもよい。
次に、第18図と第19図にしたがって、ホルダ12を本体
10上に載置した際の作用を示す。前記上磁石50a、50bは
内周側がN極、外周側がS極に着磁されているものとす
る。第18図は、磁石18の磁極が鉛直上方にS極、鉛直下
方にN極がある場合で、この場合は、鉛直下方にあるN
極から出た磁束はセパレータ48の外側をまわり、上磁石
50aまたは50bを通過して磁石18のS極に至り、本体内で
閉じた回路を形成するのでホルダ12にたいして吸着力を
及ぼさない。すなわち、吸着力がOFFの状態である。一
方、第19図は磁石18を180°回動して鉛直上方をN極、
鉛直下方をS極とした場合であり、この場合は、磁石18
のN極と上磁石50a、50bとが同極となるため、磁束は図
の破線のように内極16aからホルダ12、外極16bを通過
し、セパレータ48の外側をまわって磁石18および上磁石
50a、50bのS極に至る。すなわち、ホルダ12にたいする
吸着力がONの状態となる。このとき、内極16aはN極、
外極16bはS極となる。
本実施例においては、ON状態で、ホルダ12にたいして
は磁石18の磁束に上磁石50a、50bの磁束が付加されるの
で、ホルダ12にたいする吸着力がより強力になるという
効果がある。
なお、上磁石50a、50bのN極とS極が逆に着磁されて
いる場合は、磁石18のN極が上側に位置している第19図
の場合がOFFの状態となり、第18図の場合がONの状態に
なる。
第20図は磁石18の上方に配設される上磁石の他の実施
例を示す平面図である。52a、52bは角柱状に形成され、
幅方向に着磁された永久磁石からなる上磁石であり、隔
壁44の下方位置で、内極16aの外側に対向させて配設さ
れる。
また、54a、54bは前記上磁石52a、52bと同形に形成さ
れる上磁石であり、隔壁44の下方に内極16aを囲むよう
に配設される。これら、角柱状の上磁石を使用する際
も、本体10内の構成は上述した円弧状の上磁石50a、50b
を使用するものと基本的には変わらない。また、上磁石
52a、52bのみ、あるいは上磁石54a、54bのみを使用して
もよいし、上磁石52a、52b、54a、54bを4つとも設ける
ようにしてもよい。
(発明の効果) 本発明に係る自在ホルダはホルダがホルダ受の球面に
摺動して傾動するから、ホルダが傾動する際の回転の中
心がほぼホルダ面の被加工物を取り付ける面にあり、ホ
ルダを傾動しても従来例のように被加工物が作業者側か
ら離れることがなく、作業しやすいという効果がある。
また、磁石のON-OFFのみで吸脱が可能であるので、き
わめて簡易な操作で位置決めすることができる。また、
ホルダはホルダ受と球面で摺動するから、微妙な位置決
めが可能となります。
また、ホルダ受に隔壁を設けることによって、ホルダ
を吸着する際、ホルダ受に異極が発生し、ホルダ受の任
意の位置でホルダを位置決めすることができる。
また、吸脱用の磁石にさらに上磁石を設けた場合は、
上磁石の磁束が付加されて、ホルダの吸着力が向上し、
ホルダの固定がより確実になるという効果を有する。
本発明によれば、上述したように、傾動角の固定を磁
石の吸着力を利用して傾動軸に対し直接固定力を作用せ
しめるようにしてあるので、固定構造が傾動軸の直径を
超えない範囲に止めることができる。
また、上記ホルダは、吸着力をOFFにすることによ
り、本体から自由に取り外すことができるから、ホルダ
をあらかじめ複数個用意しておくことにより、被加工物
を加工作業している間に他のホルダに次の被加工物を取
り付けることができ、作業の効率を向上させることがで
きる等の種々の効果的な利用をなし得るという著効を奏
する。
以上、本発明について好適な実施例を挙げて種々説明
したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し
得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る第1実施例を示す一部を破断した
断面図、第2図はホルダの平面図、第3図は本体の平面
図、第4図は第3図におけるA-A線断面図、第5図は第
6図A-A線断面図におけるホルダの吸着を説明する説明
図、第6図はホルダ受に生じる磁極を示す説明図、第7
図は第2実施例の本体およびホルダ受を示す断面図、第
8図はホルダ受の平面図、第9図はホルダ受に生じる磁
極を示す説明図、第10図は第3実施例の本体およびホル
ダ受を示す平面図、第11図および第12図は第10図におけ
るA-A線断面図およびB-B線断面図、第13図および第14図
はホルダの吸脱を説明する説明図、第15図は第4実施例
の本体およびホルダ受を示す平面図、第16図および第17
図は第15図におけるA-A線断面図およびB-B線断面図、第
18図および第19図はホルダの吸脱を説明する説明図、第
20図は上磁石の他の実施例を示す平面図である。 10……本体、11a……鉄心、11b……本体枠、12……ホル
ダ、16……ホルダ受、16a……内極、16b……外極、18…
…磁石、20……レバー、24……凹溝、26、40、44……隔
壁、28、46、48……セパレータ、42……非磁性材、50
a、50b……上磁石。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面が球面状をなす摺接部を有するホルダ
    と、該ホルダが載置される上面が前記摺接部の球面状の
    外面に摺接するように球面状に凹設されたホルダ受と、
    該ホルダ受を支持するとともに、回動自在に磁石が挿入
    され、該磁石を回動操作することにより、前記ホルダ受
    にホルダを吸脱自在にする本体とから成ることを特徴と
    する自在ホルダ。
  2. 【請求項2】外面が球面状をなす摺接部を有するホルダ
    と、該ホルダが載置される上面が前記摺接部の球面状の
    外面に摺接するように球面状に凹設されるとともに非磁
    性材料からなる隔壁が凹設球面に表面を露出させて埋設
    されたホルダ受と、該ホルダ受を支持するとともに、回
    動自在に磁石が挿入され、該磁石を回動操作することに
    より、前記ホルダ受にホルダを吸脱自在にする本体とか
    ら成ることを特徴とする自在ホルダ。
  3. 【請求項3】前記隔壁は前記ホルダ受の凹設球面内で交
    差するよう表面を露出させて埋設されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の自在ホルダ。
  4. 【請求項4】前記隔壁は前記ホルダ受の凹設球面に円形
    に表面を露出させて埋設されることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の自在ホルダ。
  5. 【請求項5】外面が球面状をなす摺接部を有するホルダ
    と、該ホルダが載置される上面が前記摺接部の球面状の
    外面に摺接するように球面状に凹設されたホルダ受と、
    該ホルダ受を支持するとともに、回動自在に磁石が挿入
    され、該磁石と前記ホルダ受の中途に非磁性材料からな
    るセパレータを介して埋設される上磁石を備え、前記磁
    石を回動操作することにより前記ホルダをホルダ受に吸
    脱自在にする本体とから成ることを特徴とする自在ホル
    ダ。
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