JPH0510326Y2 - - Google Patents

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JPH0510326Y2
JPH0510326Y2 JP1988023855U JP2385588U JPH0510326Y2 JP H0510326 Y2 JPH0510326 Y2 JP H0510326Y2 JP 1988023855 U JP1988023855 U JP 1988023855U JP 2385588 U JP2385588 U JP 2385588U JP H0510326 Y2 JPH0510326 Y2 JP H0510326Y2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/02Permanent magnets [PM]
    • H01F7/0205Magnetic circuits with PM in general
    • H01F7/0221Mounting means for PM, supporting, coating, encapsulating PM

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  • Electromagnetism (AREA)
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  • Power Engineering (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、磁性体を保持しまたはこれに保持さ
れる切換可能の磁気固定装置に関し、特に板状の
金属部材により補強された磁石組立体を用いる磁
気固定装置に関する。
(従来の技術) 磁気固定装置の一つとして、実開昭59−57468
号公報、実開昭57−104503号公報、特開昭59−
181505号公報等に記載されているように、磁気作
用面を有する一対の磁性部材および該磁性部材の
間に配置された非磁性部材を備える磁気回路ブロ
ツクであつて一方の磁性部材から非磁性部材を介
して他方の磁性部材にわたる円形の横断面形状を
有する内腔が形成された磁気回路ブロツクと、前
記内腔内にこれらの軸線の方向へ伸びる軸線の周
りに回転可能に配置され、前記磁気作用面を励磁
状態および非励磁状態に選択的に切り換えるべく
回転操作される棒状の磁石組立体とを含むものが
ある。
しかし、この磁気固定装置は、前記永久磁石を
回転させたときに前記永久磁石がその長手方向の
途中または一部において折損または破損すること
が多い。特に、前記永久磁石の一端面に溝または
突出部を形成し、該溝または突出部に前記操作ノ
ブを嵌合させた磁気固定装置は、永久磁石と操作
ノブとの嵌合部において破損することが多い。
他の磁気固定装置の一つとして、特開昭63−
15404号公報に記載されているように、磁性材料
からなる板状の金属部材を間にして一対の永久磁
石をこれの磁化方向が同じになるとともに内腔の
直径方向となるように内腔の直径方向へ重ねた磁
石組立体を用いるものがある。
この磁気固定装置は、前記金属部材がこれの隣
りの両永久磁石に対して磁気的な接続部材として
作用するにもかかわらず、前記金属部材の厚さ寸
法が非磁性部材のそれとほぼ同じであるかそれよ
りも大きいため、磁気作用面が励磁状態におかれ
ているときに、磁気回路ブロツクの磁性部材と磁
石組立体の金属部材との間の漏洩磁束が多い。こ
れは、磁気作用面が励磁状態におかれているとき
に、金属部材の幅方向の端面の一部が磁気回路ブ
ロツクの磁性部材と対向し、金属部材の幅方向の
端面と磁気回路ブロツクの磁性部材との間の磁束
の漏洩を生じ易いにもかわらず、金属部材の厚さ
方向の断面積が大きいから、金属部材の幅方向の
端面を経る磁束が多く、その結果多量の磁束が金
属部材の幅方向の端面から直接漏洩することによ
るもの、と推定される。このように磁気作用面が
励磁状態におかれているときに漏洩磁束が多い磁
気固定装置では、吸着力が小さい。
さらに他の磁気固定装置の一つとして、実公昭
60−17825号公報の第3図に記載されているよう
に、円柱状の金属部材を円筒状の永久磁石内に嵌
合させた磁石組立体を用いるのもがある。しか
し、この磁石組立体では、たとえ複数割りの磁石
を円筒状の永久磁石として用いても、板状の金属
部材を用いる場合に比べ、金属部材および永久磁
石の加工作業並びに永久磁石と金属部材との結合
作業が著しく難しく、実用的ではない。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、磁石組立体が板状の金属部材により
補強されているにもかかわらず、磁気作用面が励
磁状態におかれたときに前記金属部材の存在に起
因する漏洩磁束が少ない、磁気固定装置を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決する手段) 本考案の磁気固定装置は、磁石組立体が、これ
の回転軸線に沿つて伸びる複数の永久磁石であつ
て磁化方向が同じになるとともに磁気回路ブロツ
クの内腔の直径方向となるように前記内腔の直径
方向へ重ねられた複数の永久磁石と、前記磁化方
向に隣り合う前記永久磁石の間に配置された磁性
材料からなる板状の金属部材とを備え、前記金属
部材の厚さ寸法は前記非磁性部材のそれより小さ
いことを特徴とする。
前記金属部材の幅方向両端面を前記磁石組立体
の外周面から後退させることが好ましい。
前記磁石組立体は、これの回転軸線に沿つて伸
びる3以上の永久磁石であつて磁化方向が同じに
なるとともに前記内腔の直径方向となるように前
記内腔の直径方向へ順次重ねられた永久磁石と、
中央に配置された前記永久磁石を包囲するように
配置された磁性材料からなる金属部材と、中央に
配置された前記永久磁石の一端部と係合された操
作ノブとを備えることが好ましい。
前記磁気回路ブロツクは、該磁気回路ブロツク
の磁性部材の間に配置された固定の永久磁石をさ
らに備えることが好ましい。
(考案の作用、効果) 磁石組立体における金属部材は、これの隣りの
両永久磁石に対し磁気的にな接続部材として作用
する。また、磁石組立体は、永久磁石の磁化方向
が同じであるから、磁石組立体の直径方向へ磁化
された一つの棒状磁石として作用する。
磁気回路ブロツクが固定の永久磁石を備えない
磁気固定装置の場合、磁石組立体の両極面が磁気
回路ブロツクの両磁性部材に共に対向されると、
磁気作用面は非励磁状態におかれる。これに対
し、磁石組立体の極面が磁気回路ブロツクの磁性
部材に独立的に対向されると、磁気作用面は励磁
状態におかれる。
磁気回路ブロツクが固定の永久磁石を備える磁
気固定装置の場合、磁石組立体の磁化方向が固定
の永久磁石のそれと逆になるように、磁石組立体
が配置されると、磁気作用面は非励磁状態におか
れる。これに対し、磁石組立体の磁化方向が固定
の永久磁石のそれと同じになるように、磁石組立
体が配置されると、磁気作用面は励磁状態におか
れる。
磁気回路ブロツクの磁性部材と磁石組立体の金
属部材との間の磁束の漏洩は、金属部材の厚さ寸
法が磁気回路ブロツクの非磁性部材のそれより小
さいことにより、減少される。また、永久磁石の
折損は、磁石組立体が隣り合う永久磁石の間に配
置された板状の金属部材により補強されているこ
とにより、防止される。さらに、金属部材および
永久磁石の形状は、金属部材が板状であることに
より、単純になる。
金属部材の端面と磁性部材との間の漏洩磁束が
少ない理由は、金属部材の厚さ方向の断面積が小
さいから、金属部材の厚さ方向と磁石組立体の回
転軸線の方向との両者に直交する方向(後述する
実施例においては、幅方向)の端面を経る磁束が
少なく、その結果磁気作用面が励磁状態におかれ
ているときに金属部材の前記端面と磁気回路ブロ
ツクの磁性部材との間の漏洩磁束が著しく減少さ
れることにあるものと推定される。
本考案によれば、隣り合う永久磁石の間に配置
された金属部材の厚さ寸法が磁気回路ブロツクの
非磁性部材のそれより小さいから、磁石組立体が
板状の金属部材により補強されているにもかかわ
らず、磁石組立体が板状の金属部材により補強し
た従来の磁気固定装置に比べ、磁気作用面が励磁
状態におかれているときに磁気回路ブロツクの磁
性部材と磁石組立体の前記金属部材との間で漏洩
する磁束が著しく少なく、吸着力が大きい。ま
た、金属部材および永久磁石の形状が単純になる
から、円柱状の金属部材と円筒状の永久磁石とを
用いた従来の磁気固定装置に比べ、金属部材およ
び永久磁石の加工作業並びに永久磁石と金属部材
との結合作業が著しく容易になる。
請求項(2)の磁気固定装置によれば、金属部材の
幅方向両端部が磁石組立体の外周面に露出してい
ないから、磁石組立体の外周面の研削加工時に、
永久磁石の加工に適した砥石を用いても、該砥石
が金属部材と接触せず、該砥石の割れを防止する
ことができる。
請求項(3)の磁気固定装置によれば、操作ノブが
金属部材に包囲された永久磁石の一端部に嵌合さ
れているから、該永久磁石の操作ノブとの嵌合部
が補強され、従つて該永久磁石が前記嵌合部にお
いて破損することが防止される。
請求項(4)の磁気固定装置によれば、固定の永久
磁石を備えるから、それだけ吸着力が大きい。
(実施例) 以下、図面に示す本考案の実施例について説明
する。
第1図〜第4図は、マグネツトベースのよう
に、切換用の永久磁石のみを備える磁気固定装置
10の一実施例を示す。磁気固定装置10は、磁
気回路ブロツク12と、該磁気回路ブロツク内に
収容された磁石組立体14とを含む。
磁気回路ブロツク12は、上下方向へ伸びる板
状の非磁性部材16と、非磁性部材16を間にし
て互いに突き合わされた厚い板状の一対の磁性部
材18,20とを備える。非磁性部材16と両磁
性部材18,20とは、ろう材のような接合剤に
より相互に接合されている。
磁気回路ブロツク12には、該磁気回路ブロツ
クの中央部を左右方向へ伸びて該磁気回路ブロツ
クの左右方向両端に開口する内腔22が形成され
ている。内腔22は、一方の磁性部材18から非
磁性部材16を経て他方の磁性部材20へわたる
円形の横断面形状を有する。磁性部材18,20
の対向する内側面の下部は、第2図および第4図
に示すように、裾広がりの横断面形状を有する凹
所24を非磁性部材16の下端面とともに規定す
るように傾斜されている。また、磁性部材18,
20の下端面は、磁性体を吸着するための磁気作
用面26として作用する。
なお、凹所24の横断面形状は、図示の例のよ
うな台形の外、半円形、矩形等他の形状であつて
もよい。また、磁気回路ブロツク12は、凹所2
4を有していなくてもよい。
磁石組立体14は、横断面形状が半円形または
かまぼこ型の一対の永久磁石28,30を備え
る。永久磁石28,30は、厚さ方向に磁化され
ており、また、磁化方向が同一方向となりかつ棒
状の磁石組立体14を形成するように、鋼のよう
な磁性材料からなる薄い板状の金属部材32を介
して互いに一体的に嵌合されている。これによ
り、磁石組立体14は、これの直径方向に磁化さ
れた、相対する外周面に異磁極N,Sを有する棒
状磁石として作用する。金属部材32の厚さ寸法
は、非磁性部材16のそれより小さい。
永久磁石28,30は、アルニコ磁石のような
低保磁力の磁石またはフエライト磁石のような高
保磁力の磁石からなる。
磁石組立体14は、内腔22の内径よりわずか
に小さな外径を有し、また、内腔22内にこれの
軸線の周りに回転可能に配置されている。磁石組
立体14の一端には、該磁石組立体をその軸線の
周りに回転させるための操作ノブ34と嵌合され
る突出部36が設けられている。
内腔22の左右の開口部は、複数のねじ38に
より磁気回路ブロツク12に取り付けられた端板
40により閉鎖されている。操作ノブ34の把手
部42は、一方の端板40に設けられた穴を経て
内腔22の外へ伸びる。
磁石組立体14の回転範囲は、図示されていな
いストツパにより、磁石組立体14の両磁極面
N,Sが両磁性部材18,20に共通に対向する
第2図に示す第1の回転位置と、これを90度回転
させて磁石組立体14の両磁極面N,Sを異なる
磁性部材18,20に独立的に対向させた第4図
に示す第2の回転位置との間に制限される。
磁石組立体14が第2図に示す第1の回転位置
にあるとき、永久磁石28,30の磁束は第2図
において破線で示すループ44を経るから、磁性
部材18,20の磁気作用面26は非励磁状態に
なり、磁気作用面26を磁性体46から解放しま
たは磁性体46を磁気作用面26から解放するこ
とができる。
これに対し、磁石組立体14が第4図に示す第
2の位置に回転されると、一方の磁性部材18は
S極として作用し、他方の磁性部材20はN極と
して作用するから、永久磁石28,30の磁束は
符号48で示すように、磁性部材18,20の磁
気作用面26を通過する。従つて、このとき、磁
気作用面26は励磁状態にあり、磁気作用面26
を定盤のような磁性体46に保持させまたは磁気
作用面26に磁性体46を保持することができ
る。
磁気固定装置10によれば、磁石組立体14が
金属部材32により補強されているから、磁石組
立体14の折損が防止される。また、円柱状の金
属部材と円筒状の永久磁石とを用いた従来の磁気
固定装置に比べ、金属部材32および永久磁石2
8,30の形状が単純であるから、金属部材およ
び永久磁石の加工作業並びに永久磁石と金属部材
との結合作業が著しく容易になる。さらに、金属
部材32の厚さ寸法が非磁性部材16のそれより
小さいから、金属部材の厚さ寸法が非磁性部材の
それより大きい従来の磁気固定装置に比べ、磁気
作用面26が励磁状態におかれているとき、金属
部材32と磁性部材18,20との間の磁気漏洩
が顕著に少ない。
金属部材の厚さ寸法が非磁性部材のそれより小
さい磁気固定装置によれば、金属部材の厚さ寸法
が非磁性部材のそれとほぼ同じであるかまたはそ
れより大きい磁気固定装置に比べ、金属部材と磁
性部材との間の磁気漏洩が顕著に少なくなる理由
は、以下の通りであるものと推定される。
第14図に示すように、金属部材32aの厚さ
寸法が非磁性部材16aのそれとほぼ同じである
かまたはそれより大きい磁気固定装置10aの場
合、金属部材32aの厚さ方向の断面積が大き
く、多量の磁束が金属部材32aの幅方向へ通り
易いことと、磁気作用面26aが励磁状態におか
れているときに、金属部材32aの幅方向の端面
の一部が磁気回路ブロツク12aの磁性部材18
a,20aと対向することとから、金属部材32
aの幅方向の端面を経る磁束が多く、その結果多
量の磁束48bが金属部材32aの幅方向の端面
から直接漏洩することによる。このような磁気固
定装置10aでは、磁性体46aの吸着に寄与す
る磁束48aが少ないから、吸着力が小さい。
これに対し、第4図に示すように、金属部材3
2の厚さ寸法が非磁性部材16のそれより小さい
磁気固定装置10の場合、金属部材32の厚さ方
向の断面積が小さく、金属部材32の幅方向への
磁束が飽和することと、磁気作用面26が励磁状
態におかれているときに金属部材32が磁性部材
18,20と直接対向しないこととから、磁気作
用面26が励磁状態におかれているときに金属部
材32の幅方向の端面を経る漏洩磁束がほとんど
発生しないことによる。
第5図および第6図は、切換用の永久磁石のみ
を備える磁気固定装置50の他の実施例を示す。
磁気固定装置50の磁気回路ブロツク12は、磁
気固定装置10のそれと同じ構造を有する。しか
し、磁石組立体52は、磁化方向が同じになるよ
うに順次重ねられた永久磁石54,56,58
と、隣り合う永久磁石の間に配置された、鋼のよ
うな磁性材料からなる薄い板状の複数の金属部材
60,62とを備える点で、磁気固定装置10の
磁石組立体14と異なる。
両端に配置された永久磁石54,58は半円形
またはかまぼこ型の横断面形状を有するのに対
し、中央に配置された永久磁石56はほぼ矩形の
横断面形状を有する。永久磁石54,56,58
は、厚さ方向に磁化されており、また、磁化方向
が同一方向となりかつ棒状の磁石組立体52を形
成するように、金属部材60,62を介して互い
に一体的に接合されている。これにより、磁石組
立体52は、これの直径方向に磁化された、相対
する外周面に異磁極N,Sを有する棒状磁石とし
て作用する。金属部材60,62の厚さ寸法は、
非磁性部材16のそれより小さい。
永久磁石54,56,58は、アルニコ磁石の
ような低保磁力の磁石またはフエライト磁石のよ
うな高保磁力の磁石からなる。
磁石組立体52は、操作ノブ34により、磁石
組立体52の両磁極面N,Sが両磁性部材18,
20に共通に対向する第5図に示す第1の回転位
置と、これを90度回転させて磁石組立体52の両
磁極面N,Sを異なる磁性部材18,20に独立
的に対向させた第2の回転位置とに角度的に回転
される。
磁石組立体52が第1の回転位置にあるとき、
磁性部材18,20の磁気作用面26は非励磁状
態におかれる。これに対し、磁石組立体52が第
2の位置にあるとき、磁気作用面26は励磁状態
におかれる。
磁気固定装置50も、磁石組立体52の折損が
金属部材60,62により防止される。また、金
属部材60,62および永久磁石54,56,5
8の形状が単純になるから、円柱状の金属部材と
円筒状の永久磁石とを用いた従来の磁気固定装置
に比べ、金属部材および永久磁石の加工作業並び
に永久磁石と金属部材との結合作業が著しく容易
になる。さらに、磁気作用面26が励磁状態にお
かれているとき、金属部材60,62と磁性部材
18,20との間の磁気漏洩が顕著に少ない。
磁気固定装置50の場合、磁気作用面26が励
磁状態におかれているとき、金属部材60,62
の幅方向端面が磁性部材18,20と対向するに
もかかわらず、金属部材60,62と磁性部材1
8,20との間の磁気漏洩が顕著に少ない理由
は、金属部材60,62の厚さ方向の断面積が小
さく、金属部材32の幅方向への磁束が飽和する
ことによると推定される。
なお、第7図に示すように、中央に配置される
永久磁石56を薄い金属部材64により包囲して
もよい。
第8図および第9図は、吊下げ用磁石装置のよ
うに、二種類の永久磁石を備える磁気固定装置7
0の一実施例を示す。磁気固定装置70は、磁気
回路ブロツク72と、該磁気回路ブロツク内に収
容された固定の永久磁石74と、磁気回路ブロツ
ク72内に収容された切換用の磁石組立体76と
を含む。
磁気回路ブロツク72は、上下方向へ伸びる板
状の非磁性部材78と、該非磁性部材78を間に
して互いに突き合わされた厚い板状の一対の磁性
部材80,82とを備える。磁気回路ブロツク7
2には、上方および左右両方向に開口する溝84
と、左右両方向に開口する内腔86とが形成され
ている。溝84および内腔86は、磁気回路ブロ
ツク72の中央部の上下に隔てられた部位を左右
方向へ互いに平行に伸び、また、一方の磁性部材
80から非磁性部材78を経て他方の磁性部材8
2へわたる断面形状を有する。磁性部材80,8
2の対向する内側面の下部は、第8図に示すよう
に、裾広がりの横断面形状を有する凹所88を非
磁性部材78の下端面とともに規定するように傾
斜されている。また、磁性部材80,82の下端
面は、磁性体を吸着するための磁気作用面90を
構成する。
なお、凹所88の横断面形状も、図示の例のよ
うな台形の外、半円形、矩形等他の形状であつて
もよい。また、磁気回路ブロツク72は、凹所8
8を有していなくてもよい。
上方に設けられた溝84は、矩形の断面形状を
有する。これに対し、下方に設けられた内腔86
は、円形の断面形状を有する。溝84内には、断
面形状が矩形の前記永久磁石74が回転および移
動不能に配置されている。固定の永久磁石74
は、磁性部材80,82と対面する両側が異磁極
面N,Sとなるように配置されている。固定の永
久磁石74および溝84の各横断面形状を円形等
他の形状としてもよい。
磁石組立体76は、内腔86の内径よりわずか
に小さな外径を有し、また、内腔86内にこれの
軸線の周りに回転可能に配置されている。磁石組
立体76は、磁化方向が同じになるように順次重
ねられた永久磁石92,94,96と、隣り合う
永久磁石の間に配置された、鋼のような磁性材料
からなる薄い板状の金属部材98とを備える。
両端に配置された永久磁石92,96は半円形
またはかまぼこ型の横断面形状を有するのに対
し、中央に配置された永久磁石94はほぼ矩形の
横断面形状を有する。永久磁石92,94,96
は、厚さ方向に磁化されており、また、磁化方向
が同一方向となりかつ棒状の磁石組立体76を形
成するように、金属部材98を介して互いに一体
的に接合されている。これにより、磁石組立体7
6は、これの直径方向に磁化された、相対する外
周面に異磁極N,Sを有する棒状磁石として作用
する。金属部材98の厚さ寸法は、非磁性部材7
8のそれより小さい。
永久磁石74,92,94,96は、アルニコ
磁石のような低保磁力の磁石またはフエライト磁
石のような高保磁力の磁石からなる。
磁石組立体76は、その全磁気エネルギー積が
固定の永久磁石74のそれと等しいものを用いる
ことができるが、消磁を一層容易とする上で固定
の永久磁石74の全磁気エネルギー積よりわずか
に大きい全磁気エネルギー積を有するものを用い
ると好適である。
磁石組立体76の一端には、該磁石組立体をそ
の軸線の周りに回転させるための操作ノブ100
と嵌合される突出部102が設けられている。溝
84および内腔86の左右の開口部は、複数のね
じ104により磁気回路ブロツク72に取り付け
られた端板106により閉鎖されている。操作ノ
ブ100の把手部108は、一方の端板106の
穴を経て内腔86の外へ伸びる。
溝84の上部の開口部は、磁性材料からなる薄
い板状の短絡部材110により閉鎖されている。
短絡部材110の上には、非磁性材料からなる板
状の押え部材112が重ねられている。短絡部材
110と押え部材112とは、複数のボルトによ
り磁気回路ブロツク72に固定されている。押え
部材112の上には、磁気固定装置70をクレー
ンのような吊下げ機械に吊下げるための吊金具1
14のフランジ部116が複数のボルト118に
より取り付けられている。
磁石組立体76は、操作ノブ100により、永
久磁石92,94,96の磁化方向が固定の永久
磁石74のそれと逆になる第1の回転位置と、こ
れから180度回転させて永久磁石92,94,9
6の磁化方向が固定の永久磁石74のそれと同じ
になる第2の回転位置とに角度的に回転される。
磁石組立体76が第1の回転位置にあるとき、
永久磁石74および磁石組立体76が磁性部材8
0,82により磁気的に短絡されるから、磁気作
用面90は非励磁状態におかれる。
これに対し、磁石組立体76が第2の位置に回
転されると、一方の磁性部材80は永久磁石74
および磁石組立体76のS極として作用し、他方
の磁性部材82はN極として作用するから、永久
磁石74および磁石組立体76の磁束は磁性部材
80,82の磁気作用面90を通過する。従つ
て、磁気作用面90は励磁状態におかれる。
磁気固定装置70の場合も、磁気固定装置50
と同じ理由から、磁石組立体76の折損が金属部
材98により防止され、また金属部材98および
永久磁石92,94,96の加工作業並びに永久
磁石と金属部材との結合作業が著しく容易にな
り、さらに磁気作用面90が励磁状態におかれて
いるとき、金属部材98と磁性部材80,82と
の間の磁気漏洩が著しく少ない。
なお、上記の磁石組立体14,52,76にお
いて、金属部材32,60,62,98の幅方向
両端面は、磁石組立体14,52,76の外周面
に露出していてもよい。しかし、第10図および
第11図に磁石組立体14,52について示すよ
うに、金属部材32,60,62,98の幅寸法
を、金属部材に接触する永久磁石の部位の幅寸法
より小さして、金属部材32,60,62,98
の幅方向両端面を磁石組立体14,52,76の
外周面から後退させること好ましい。このように
すれば、磁石組立体の外周面の研削加工時に、永
久磁石の加工に適した砥石を用いても、該砥石が
金属部材と接触せず、該砥石の割れを防止するこ
とができる。
磁石組立体14,52,76は、各永久磁石お
よび各金属部材を図のような形状に予め加工した
後、永久磁石と金属部材とを図示の形状に接合す
ることにより、製造することができる。
しかし、たとえば、磁石組立体14は、第12
図に示すように、横断面形状が矩形の一対の板状
磁石材料120の間に薄い金属板122を配置
し、これらを接合することにより磁石ブロツク1
24を得た後、磁石ブロツク124を破線126
で示すように加工することにより、製造すること
ができる。また、磁石組立体52,76は、第1
3図に示すように、横断面形状が矩形の三つの板
状磁石材料130をこれらの間に薄い金属板13
2を配置して重ね、これらを接合することにより
磁石ブロツク134を得た後、磁石ブロツク13
4を破線136で示すように加工することによ
り、製造することができる。いずれの場合も、金
属板122,132の幅寸法を金属部材122,
132が最終仕上げ寸法の円126,136内と
なるように配置すれば、第10図および第11図
に示す実施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気固定装置の一実施例を示
す斜視図、第2図は第1図の2−2線に沿つて得
た断面図、第3図は第2図の3−3線に沿つて得
た断面図、第4図は磁気作用面が励磁状態におか
れているときの第2図と同様の断面図、第5図は
本考案の磁気固定装置の他の実施例を示す第2図
と同様の断面図、第6図は第5図の6−6線に沿
つて得た断面図、第7図は本考案の磁気固定装置
のさらに他の実施例の要部を示す縦断面図、第8
図は本考案の磁気固定装置のさらに他の実施例を
示す断面図、第9図は第8図の9−9線に沿つて
得た断面図、第10図および第11図はそれぞれ
磁石組立体の他の形状を示す端面図、第12図お
よび第13図はそれぞれ磁石組立体の製造方法を
説明するための図、第14図は従来の磁気固定装
置を説明するための断面図である。 10,50,70……磁気固定装置、12,7
2……磁気回路ブロツク、14,52,76……
磁石組立体、16,78……非磁性部材、18,
20,80,82……磁性部材、22,86……
内腔、26,90……磁気作用面、28,30,
54,56,58,74,92,94,96……
永久磁石、32,60,62,64,64′,9
8……金属部材、34,100……操作ノブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁気作用面を有する一対の磁性部材および該
    磁性部材の間に配置された非磁性部材を備える
    磁気回路ブロツクであつて一方の前記磁性部材
    から前記非磁性部材を介して他方の前記磁性部
    材にわたる円形の横断面形状を有する内腔が形
    成された磁気回路ブロツクと、前記内腔内にこ
    れの軸線の方向へ伸びる軸線の周りに回転可能
    に配置され、前記磁気作用面を励磁状態および
    非励磁状態に選択的に切り換えるべく回転操作
    される磁石組立体とを含み、前記磁石組立体
    は、これの回転軸線に沿つて伸びる複数の永久
    磁石であつて磁化方向が同じになるとともに前
    記内腔の直径方向となるように前記内腔の直径
    方向へ重ねられた複数の永久磁石と、前記磁化
    方向に隣り合う前記永久磁石の間に配置された
    磁性材料からなる板状の金属部材とを備え、前
    記金属部材の厚さ寸法は前記非磁性部材のそれ
    より小さい、磁気固定装置。 (2) 前記金属部材の幅方向両端面は前記磁石組立
    体の外周面から後退されている、請求項(1)に記
    載の磁気固定装置。 (3) 磁気作用面を有する一対の磁性部材および該
    磁性部材の間に配置された非磁性部材を備える
    磁気回路ブロツクであつて一方の前記磁性部材
    から前記非磁性部材を介して他方の前記磁性部
    材にわたる円形の横断面形状を有する内腔が形
    成された磁気回路ブロツクと、前記内腔内にこ
    れの軸線の方向へ伸びる軸線の周りに回転可能
    に配置され、前記磁気作用面を励磁状態および
    非励磁状態に選択的に切り換えるべく回転操作
    される磁石組立体とを含み、前記磁石組立体
    は、これの回転軸線に沿つて伸びる3以上の永
    久磁石であつて磁化方向が同じになるとともに
    前記内腔の直径方向となるように前記内腔の直
    径方向へ順次重ねられた永久磁石と、中央に配
    置された前記永久磁石を包囲するように配置さ
    れた磁性材料からなる金属部材と、中央に配置
    された前記永久磁石の一端部と係合された操作
    ノブとを備え、隣り合う前記永久磁石の間にお
    ける前記金属部材の部位の厚さ寸法は前記非磁
    性部材のそれより小さい、磁気固定装置。 (4) 前記磁気回路ブロツクは前記磁性部材の間に
    配置された固定の永久磁石をさらに備える、請
    求項(1)または(3)に記載の磁気固定装置。
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