JP3798495B2 - ワークの装着治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外形が円板状に形成され、中心には軸孔が設けられると共に、所定形状のワークが装着される装着孔が軸孔を中心として等角度間隔で複数設けられた研削装置用キャリア板へ前記ワークを装着するワークの装着治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、研削装置の基本構成について図14および図15を用いて説明する。
キャリア板50は、円板体に複数の装着孔52を透設して形成されており、一般的には各装着孔52はキャリア板50の中心軸を中心とした同心円上に等角度間隔で配置されている。装着孔52はワーク54の形状に合わせてワーク54が収納可能な直径に形成されている。
キャリア板50の上下には、ワーク54の上下両面を研削するための一対の研削用円板56、58(以下、上研削板56、下研削板58と言う)が配されている。研削加工中は、各研削板56、58は互いに反対回りにキャリア板50に対して相対的に回転する。また、各研削板56、58は一例として、各研削板56、58に取り付けられた各軸60、62を介して各軸60、62を中心として回転される。さらに、各軸60、62は各研削板56、58がキャリア板50に保持されたワーク54全部を研削するようにキャリア板50に対して相対的に円運動する。
【0003】
上記構成により、作業者が手作業でキャリア板50の各装着孔52にワーク54を装着した後に、上研削板56と下研削板58を作動させることによって、キャリア板50の各装着孔52に装着されたワーク54の上下両面が上研削板56と下研削板58とで研削される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年では一度により多くのワーク54を研削加工するためにキャリア板50を大型化し、1枚のキャリア板50により多くの装着孔52を設けた研削装置や、さらには図16に示すようにキャリア板50を複数枚設けてこれらキャリア板50を同時に遊星回転運動させながらワーク54を研削する研削装置も製品化されるようになってきた。また、図17に示すようにキャリア板50に装着孔52を同心円状に多重に配置し、一枚のキャリア板50に装着できるワーク54の数を多くした研削装置も製造されるようになってきた。
このため、作業者がいちいち手作業でワーク54を1枚ずつキャリア板50の各装着孔52内に装着していたのでは、装着孔52の数が多くなってきている現状ではワークの装着作業に時間がかかり、作業効率が悪いという課題が生じてきた。
【0005】
従って、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、研削装置用のキャリア板にワークを効率よく装着できるワークの装着治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、所定形状のワークが装着される装着孔が複数設けられた研削装置用キャリア板へ前記ワークを装着するワークの装着治具において、前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係となるように前記ワークを複数枚積層した状態で収納可能な収納孔が設けられた収納部と、前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係となるように前記ワークを一枚収納可能な保持孔が設けられ、全ての該保持孔が全ての前記収納孔と同時に連通する連通位置を含む範囲で前記収納部に対して相対的に移動可能に前記収納部の下面に取り付けられた保持板とを有し、前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置となるように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対的に移動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔とは連通する位置となる状態にして収納部に収納されたワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置させ、保持板をキャリア板に対して相対的に移動させて保持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に装着することを特徴とする。
【0007】
これによれば、まず保持板を収納部に対して相対的に移動させることによって保持板の全保持孔と収納部の全収納孔とを連通させて各収納孔に複数枚積層されたワークの内の最下位のワークを全保持孔内に位置させ、続いて保持板をキャリア板に対して相対的に移動させることによって全保持孔と全装着孔とを連通させて保持孔内のワークをキャリア板の全部の装着孔に同時に装着することができる。よって、ワークの装着作業が容易に行える。
【0008】
また、この際には、前記保持板と前記収納部との間には、収納部に対する保持板の移動量を、前記連通位置を含む所定範囲内に制限するストッパ機構を設け、該ストッパ機構は、前記保持板若しくは前記収納部の一方に、保持板の移動方向に沿って所定距離だけ離間して取り付けられた一対のストッパ部と、前記保持板若しくは前記収納部の他方に、前記一対のストッパ部間に位置するように取り付けられた突起部と、前記ストッパ部と前記突起部が当接した際に突起部をストッパ部に吸着する永久磁石とを有する構成とすると良い。これにより、保持板の収納部に対する移動量を収納部に積層された複数枚のワークが最下位から一枚ずつ保持孔に位置できる範囲に制限することができ、作業が簡単、かつ確実に行えるようになる。また、上記のような永久磁石を設けると、突起部がストッパ部に当接した際に永久磁石の磁力によって突起部がストッパ部から不用意に離れなくなり、保持板が収納部に対して相対的に回動して保持孔と収納孔とが連通し、収納孔内に収納されたワークがキャリア板への搬送途中で収納部から落下することを有効に防止できる。
【0009】
また、前記保持板は、前記連通位置を含む角度範囲で前記収納部に対して相対的に回動可能に収納部の下面に取り付け、前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置となるように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対的に回動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔とは連通する位置となる状態にして収納部に収納されたワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置させ、保持板をキャリア板に対して相対的に回動させて保持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に装着する構成としても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るワークの装着治具の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、ワークの装着治具10の構成について図1を用いて説明する。なお、キャリア板50は一例として、外形が円板状に形成されており、複数の装着孔52はキャリア板50の中心を基準として等角度間隔で同心円上に配置されているものとする。一般的にはキャリア板50はこのように円板状に形成されたものが多いが、多角形の場合や方形の場合でも同様である。このキャリア板50は、一例としてワーク54の上下両面を研削する研削装置用であるため、装着孔52はキャリア板50に貫通して設けられると共に、キャリア板50の厚さはワーク54の厚さ未満に設定されているが、ワーク54の上面のみを研削する研削装置の場合には装着孔52はキャリア板50を貫通せずに凹状に形成される。また、中心部分には軸孔12が設けられている。
【0011】
収納部14は一例としてキャリア板50の形状に合わせて外形が円柱状に形成され、複数の収納孔16がキャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位置関係となるように厚み方向に沿って上下面を貫通して設けられている。また、この収納孔16は収納部14の中心に設けられた第1挿通孔18を中心とした同心円上に配され、各収納孔16の内部にはワーク54を複数枚一列に積層した状態で収納可能である。なお、第1挿通孔18の内径は後述する心棒の円柱状部が挿入可能な直径となっており、収納部14は第1挿通孔18の内周面が心棒の外周面と摺動した状態で回動自在である。
保持板20は一例として収納部14の形状に合わせて外形が円板状に形成され、キャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位置関係となるようにワーク54を一枚だけ収納可能な保持孔22が、複数貫通して設けられている。また、保持孔22は保持板20の中心に設けられた第2挿通孔24を中心とした同心円上に配され、内部にはワーク54を1枚だけ収納可能である。なお、第2挿通孔24の内径は後述する心棒の円柱状部が挿入可能な直径となっており、保持板20は第2挿通孔24の内周面が心棒の外周面と摺動した状態で回動可能である。
【0012】
心棒26は、外形が円柱形状に形成されると共に、下端にはキャリア板50の軸孔12に装着可能なフランジ部26aが形成されている。また、フランジ部26a上方の円柱状部26bは、収納部14の第1挿通孔18、保持板20の第2挿通孔24に挿入可能な直径に形成されている。フランジ部26aの外径は第2挿通孔24の内径より大径に形成されている。
【0013】
ワークの装着治具10は上記の構成を有し、心棒26に保持板20が、心棒26の円柱状部26bに第2挿通孔24が挿通されて心棒26に装着され、さらにその上から収納部14が、心棒26の円柱状部26bに第1挿通孔18が挿通されて心棒26に装着されて組み立てられる。よって、心棒26を中心として保持板20と収納部14が独立して回動自在であるが、少なくとも保持板20が収納部14に対して相対的に回動自在であれば良い。
また、心棒26は、心棒26と略同形状を有し、収納部14の上方から心棒26を上下逆にした状態で収納部14の第1挿通孔18内に下端部分が挿入されて、当該下端部分が心棒26の上端と例えば螺合等の手段によって連結される固定棒(不図示)と組み合わせて収納部14と保持板20とを挟持し、収納部14と保持板20を一体構造としても良いし、また心棒26の上端を収納部14の上面から突出させ、突出する先端に把手部(不図示)を取り付け、この把手部を持つことで、心棒26のフランジ部26aに保持板20が自重で当接し、また収納部14も自重で保持板20と当接する構造として一体構造とするようにしても良い。
【0014】
また、収納部14の下面と保持板20の上面との間、保持板20とキャリア板50との間には、適宜所定の厚さのスペーサ29を設け、収納孔16内に積層して収納されたワークを最下位のワークから一枚ずつ保持孔22内に位置させ、次に保持孔22内から装着孔52内に移動させて位置させるようにする。
【0015】
次に、ワークの装着治具10の使用方法について説明する。
第1ステップは、保持板20を収納部14に対して相対的に回動させて、保持板20の全保持孔22に対して収納部14の全収納孔16が図2に示すようにずれた状態にしておく。これにより、収納孔16の下部開口部分の一部若しくは全部を保持板20が塞ぎ、収納孔16に収納されたワーク54の下方への落下を防止できる。なお、収納部14を保持板20に対して回動させてもよい。
第2ステップは、各収納孔16に所定の枚数のワーク54を収納する。
【0016】
第3ステップは、この状態でワークの装着治具10をキャリア板50の上方に近接する位置となるように配置する。具体的には、保持板20の下面に突出する心棒26のフランジ部26aをキャリア板50の軸孔12内に装着して、ワークの装着治具10をキャリア板50に対して位置決めしつつキャリア板50の上方に配置する。この状態を図3と図7に示す。なお、図3はワークの装着治具10とキャリア板50を側面から見た断面図であり、図7は収納部14に収納されたワーク54と保持孔22と装着孔52との位置関係を明確にするために、収納部14を省略した状態での平面図である。図7のようにこの状態では、ワーク54は収納孔16の一部(若しくは全部)を塞ぐ保持板20上に載った状態にあり、保持孔22から落下はしない。
【0017】
第4ステップは、保持板20を収納部14に対して、または収納部14を保持板20に対して相対的に回動させ、保持孔22を装着孔52とは非連通で収納孔16とは連通する位置となる状態にして収納部14に収納されたワーク54を落下させて最下位のワーク54を保持孔22内に位置させる。この状態を図4と図8に示す。なお、ここで連通とは、収納孔16と保持孔22、保持孔22と装着孔52、若しくは収納孔16と保持孔22と装着孔52とがワーク54が通過可能な状態に一致した状態をいい、非連通とは各孔16、22、52の内、近接するもの同士がずれた状態にあり、ワーク54が通過できない状態を言う。
第5ステップは、さらに保持板20を収納部14に対して相対的に回動させ、保持孔22が収納孔16と非連通となる状態で回動を停止させる。この状態を図5と図9に示す。なお、この状態では保持孔22と装着孔52とは未だ連通状態となっていない。
【0018】
第6ステップは、保持孔22内にワーク54が装着された保持板20を保持孔22と収納孔16とが非連通である状態を保持したまま(本実施の形態では収納部14が保持板20上に載置された状態にあるため、保持板20を回動させれば収納部14も同時に回動する)、キャリア板50に対して相対的に回動させ、保持孔22と装着孔52とが連通する状態とする。これにより図6や図10に示すように、保持孔22内に位置するワーク54のみが装着孔52内に装着される。なお、ここで保持孔22と装着孔52とが連通する状態は全ての保持孔22と装着孔52に対して同時に生ずるから、キャリア板50の全装着孔52へのワーク54の装着を同時に行うことができる。
他のキャリア板50へのワーク54の装着をさらに行う場合には、第3ステップに戻り、ワークの装着治具10をワーク54を装着したいキャリア板50の上方に近接する位置となるように配置し、第4ステップ〜第6ステップを繰り返せば良い。
【0019】
また、上記の実施の形態のキャリア板50は、同じ形状の装着孔52が一つの同心円上に複数配置され、これに合わせて収納部14の収納孔16や保持板20の保持孔22も各々に設けられていたが、キャリア板50がワーク54の大きさに対して相対的に大きな場合には図17に示すように直径の異なる複数の同心円上に装着孔52が設けられる場合もある。このような場合でも、同様にして収納部14と保持板20に装着孔52の位置に合わせてそれぞれ収納孔16と保持孔22を設けることによって同じ操作で同時にワーク54を装着孔52に装着できる。
また、キャリア板50には一種類のワーク54を装着する場合が一般的であるが、例えば同じ円形のワーク54でも直径が異なる複数種類のワーク54を装着するキャリア板50や、さらには異形のワーク(円形、楕円、方形等の外形が異なる種類のワーク)を装着するキャリア板50の場合でも、キャリア板50に設けられた各ワーク用の形状に合わせた装着孔の孔位置に合わせて、収納部14と保持板20とにそれぞれ各ワークの形状に合わせた収納孔や保持孔を設けることによって、同様の操作でキャリア板へ異なる種類のワークを各ワーク用の装着孔へ同時に装着することも可能である。
【0020】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、収納部14に対する保持板20の移動、キャリア板50に対する保持板20の移動は回動移動であったが、本実施の形態では回動に代えて直線移動を行う構成となっている点で相違している。
ワークの装着治具30の構成について図11を用いて説明する。なお、キャリア板50は一例として円板状に代えて方形(長方形若しくは正方形)に形成されており、複数の装着孔52はワーク54の形状にあわせて円形、三角、正方形、長方形とそれぞれ異なる形状に形成されているが、第1の実施の形態のようにワーク54が同じ形状である場合には同形に形成する構成となる。また、このキャリア板50は一例としてワーク54の上下両面を研削する研削装置用であるため、各装着孔52はキャリア板50に貫通して設けられている。
【0021】
収納部14は一例としてキャリア板50の形状に合わせて外形が方形に形成され、複数の収納孔16がキャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位置関係となるように厚み方向に沿って上下面を貫通して設けられている。また、この収納部14の一対の側面には後述する保持板のガイド部がスライド自在に装着されるガイド溝32がそれぞれ設けられている。
保持板20は一例として収納部14の形状に合わせて外形が方形に形成され、相互にキャリア板50に設けられた装着孔52と同じ位置関係となるようにワーク54を一枚だけ収納可能な保持孔22が、複数貫通して設けられている。また、保持板20には一対のガイド部34が平行に設けられており、このガイド部34を収納部14の側面下部に設けられたガイド溝32に嵌め込むことによって保持板20は収納部14の下面で収納部14に対して相対的に直線移動可能である。
また、図示はしないが、保持板20の底面にはキャリア板50の上方に接近して配置した際に、キャリア板50に対して保持板20を直線的にスライドさせることができるように脚部が設けられている。
【0022】
また、収納部14の収納孔16と保持板20の保持孔22は、保持板20を収納部14に対して相対的に直線移動させた際には一つの位置で、全収納孔16と全保持孔22が一致して連通状態となるように配されている。同様に、キャリア板50の装着孔52と保持板20の保持孔22は、保持板20をキャリア板50に対して相対的に直線移動させた際には一つの位置で、全装着孔52と全保持孔22が一致して連通状態となる。
上記構成により、ワークの装着治具30を用いると第1の実施の形態のワークの装着治具10と同様に、キャリア板50の複数の装着孔52内へ同時にワーク54を装着できる。
【0023】
また、上述した2つの実施の形態におけるワークの装着治具10、30においては、ワーク54をキャリア板50に装着させるために保持板20を収納部14に対して相対的に回動移動若しくは直線移動させるのであるが、この際の移動量は収納孔16と保持孔22とが連通する位置を含む所定の移動量であれば良いく、必要以上に移動するとかえって作業性が悪くなる。
よって、保持板20と収納部14との間には、収納部14に対する保持板20の移動量を、連通位置を含む所定範囲内に制限するストッパ機構を設けると良い。そしてこのストッパ機構は、一例として図12に示すように保持板20に保持板の移動方向(矢印)に沿って所定距離だけ離間して取り付けられた一対のストッパ部(この実施の形態では一例としてピン形状に形成されている)36と、収納部14の外周面に、一対のストッパ部36間に位置するように取り付けられた突起部38とから構成される。
【0024】
また、さらにストッパ部36と突起部38が当接した際に突起部38をストッパ部36に吸着する永久磁石を設け、突起部38とストッパ部36とが吸着した際に収納孔16と保持孔22が非連通状態となるように設定しておくことによって、収納部14にワーク54を収納した状態でワークの装着治具を搬送する場合に、保持板20が誤って回動して収納孔16と保持孔22が連通してワーク54が落下すること少なくすることができる。なお、ストッパ部36を収納部14に設け、突起部38を保持板20に設ける構成としても良い。
【0025】
また、図13に示すように収納部14に設けられた突起部38が進入可能な切欠部若しくは溝部(本実施の形態では切欠部)を保持板20に設けて、収納部14に対する保持板20の相対的移動方向の両端内壁面を一対のストッパ部36としてもよい。また、突起部38を保持板20に設け、ストッパ部36を収納部14に設けても良い。
さらに、上記ストッパ機構は、収納部14の外周面と保持板20の外縁との間に設けられていたが、収納部14の底面と保持板20の上面との間に設けるようにしても良い。
また、永久磁石は、突起部38とストッパ部36の双方に設けても良いが、一方を磁性材料(一例として鉄等の金属材料)で構成し、永久磁石は他方のみに設ける構成としてもよい。
【0026】
また、上述した実施の形態のように、収納部14に対する保持板20の相対的な移動、キャリア板50に対する保持板20の相対的な移動は手動で行っても良いし、また手動に代えてワークの装着治具10、30全体を搬送する搬送機構を設けて自動で行うようにしてもよい。なお、この搬送機構は図示はしないが、エアシリンダや電動モータ等から成る駆動部、装着治具10、30を保持し、駆動部により駆動されて装着治具10、30を、キャリア板50上と研削装置の側方位置との間で移動させる移動部(一例としてラックピニオンギアやカム機構、リンク機構等の組み合わせで構成される)等、公知の機構を利用して構成することが可能である。なお収納部14へのワーク54の自動収納装置を設けて全自動でワーク54の供給を行うようにしても良い。
【0027】
以上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係るワークの装着治具を用いると、まず保持板を収納部に対して相対的に移動させることによって保持板の全保持孔と収納部の全収納孔とを連通させて各収納孔に複数枚積層されたワークの内の最下位のワークを全保持孔内に位置させ、続いて保持板をキャリア板に対して相対的に移動させることによって全保持孔と全装着孔とを連通させて保持孔内のワークをキャリア板の全部の装着孔に同時に装着することができる。よって、ワークのキャリア板への装着作業が容易に、かつ短時間で連続して行える。
また、保持板と収納部との間には、収納部に対する保持板の移動量を、連通位置を含む所定範囲内に制限するストッパ機構を設けると、保持板の収納部に対する移動量を収納部に積層された複数枚のワークが最下位から一枚ずつ保持孔に位置できる範囲に制限することができ、作業が簡単、かつ確実に行えるようになる。また、ストッパ機構に永久磁石を設けると、突起部がストッパ部に当接した際に永久磁石の磁力によって突起部がストッパ部から不用意に離れなくなり、保持板が収納部に対して相対的に回動して保持孔と収納孔とが連通し、収納孔内に収納されたワークがキャリア板への搬送途中で収納部から落下することを有効に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの装着治具の第1の実施の形態の分解斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の断面図である(装着治具をキャリア板の上方に近接して配置した状態)。
【図4】図1の断面図である(保持孔と収納孔とを連通させてワークを保持孔に配した状態)。
【図5】図4の保持板を更に回動させて保持孔と収納孔とを非連通とした状態を示す図1の断面図である。
【図6】図5の状態から、保持板を更に回動させて保持孔と装着孔とを連通させ、キャリア板にワークを装着した状態を示す図1の断面図である。
【図7】図3のワークの装着治具から説明のために収納部を省いた状態での平面図である。
【図8】図7から保持板を回動させて、保持孔と収納孔とを連通させてワークを保持孔に配した状態での図4の平面図である。
【図9】図8から保持板をさらに回動させて、保持孔と収納孔とを非連通とした状態を示す図5の断面図である。
【図10】図9から保持板をキャリア板に対して相対的に回動させて保持孔と装着孔とを連通させ、ワークを装着孔に装着した状態での図6の平面図である。
【図11】本発明に係るワークの装着治具の第2の実施の形態の分解斜視図である。
【図12】ストッパ機構を有するワークの装着治具の斜視図である。
【図13】他のストッパ機構の構成を示す要部斜視図である。
【図14】ワークの研削装置の構成を示す要部正面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】キャリア板の研削装置への他の装着例を示す平面図である。
【図17】キャリア板の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ワークの装着治具
14 収納部
16 収納孔
20 保持板
22 保持孔
50 キャリア板
52 装着孔
54 ワーク

Claims (3)

  1. 所定形状のワークが装着される装着孔が複数設けられた研削装置用キャリア板へ前記ワークを装着するワークの装着治具において、
    前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係となるように前記ワークを複数枚積層した状態で収納可能な収納孔が設けられた収納部と、
    前記キャリア板に設けられた前記装着孔と同じ位置関係となるように前記ワークを一枚収納可能な保持孔が設けられ、全ての該保持孔が全ての前記収納孔と同時に連通する連通位置を含む範囲で前記収納部に対して相対的に移動可能に前記収納部の下面に取り付けられた保持板とを有し、
    前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置となるように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対的に移動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔とは連通する位置となる状態にして収納部に収納されたワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置させ、保持板をキャリア板に対して相対的に移動させて保持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に装着することを特徴とするワークの装着治具。
  2. 前記保持板と前記収納部との間には、収納部に対する保持板の移動量を、前記連通位置を含む所定範囲内に制限するストッパ機構が設けられ、
    該ストッパ機構は、
    前記保持板若しくは前記収納部の一方に、保持板の移動方向に沿って所定距離だけ離間して取り付けられた一対のストッパ部と、
    前記保持板若しくは前記収納部の他方に、前記一対のストッパ部間に位置するように取り付けられた突起部と、
    前記ストッパ部と前記突起部が当接した際に突起部をストッパ部に吸着する永久磁石とを有することを特徴とする請求項1記載のワークの装着治具。
  3. 前記保持板は、前記連通位置を含む角度範囲で前記収納部に対して相対的に回動可能に収納部の下面に取り付けられ、
    前記保持孔と前記収納孔を非連通とした状態で該収納孔内に前記ワークを複数枚収納し、この状態で前記収納部と保持板とを前記キャリア板の上方に近接する位置となるように配置し、前記保持板を前記収納部に対して相対的に回動させて保持孔を前記装着孔とは非連通で収納孔とは連通する位置となる状態にして収納部に収納されたワークを落下させて最下位のワークを保持孔内に位置させ、保持板をキャリア板に対して相対的に回動させて保持孔を収納孔とは非連通で装着孔と連通する位置となる状態にして保持孔内に位置する前記ワークを装着孔内に装着することを特徴とする請求項1記載のワークの装着治具。
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