JPH1022561A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

半導体レーザ素子

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JPH1022561A
JPH1022561A JP17028196A JP17028196A JPH1022561A JP H1022561 A JPH1022561 A JP H1022561A JP 17028196 A JP17028196 A JP 17028196A JP 17028196 A JP17028196 A JP 17028196A JP H1022561 A JPH1022561 A JP H1022561A
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Nobuhiko Hayashi
伸彦 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性層に垂直方向のビーム広がり角度が小さ
く、且つ、接合部の温度上昇を抑えることができる高信
頼性の半導体レーザ素子を提供することが目的である。 【解決手段】 レーザの垂直ビーム広がり角度が20度
程度と薄い活性層3を中心にして、左右非対称の導波構
造を設定し、その左右非対称の屈折率分布によって活性
層3からの光のしみ出しを基板1側のクラッド層2の方
へ片寄らせ、コンタクト層5側への光のしみ出しを抑
え、コンタクト層5側のクラッド層4の膜厚を薄く設定
することによって、活性層3で発生した熱をヒートシン
ク側へ効率良く逃がし温度特性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速光ディスク用
光源等として用いられる高信頼性及び高性能半導体レー
ザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】高速光ディスク用の光源として開発が進
められている半導体レーザには、(1)高出力化及び高
信頼性化、(2)狭い垂直ビーム広がり角度、等が要求
されている。
【0003】半導体レーザの高出力化及び高信頼性化を
実現するには、一般にCOD(瞬時光学損傷)レベルを
高めることが要求されている。このCODレベルとは半
導体レーザの高出力動作領域において、突然の発振停止
現象を起こすレベルをいう。図3にこの現象を電流−光
出力特性図で模式的に示すとともに、メカニズムのフロ
ーチャートを示す。図の横軸は半導体レーザに注入する
電流値であり、縦軸はレーザから出射される光出力であ
る。
【0004】ここに示すように、発振しきい値電流を越
えて電流を増加していくとそれに比例して光出力は急峻
に増加していくが、ある電流値を越えると突然光出力が
急速に低下し、発振停止に至る現象が観察される。この
種の発振停止に至った半導体レーザ素子を走査型電子顕
微鏡で調べると、活性層端面に溶融部が生じていること
が観察される。
【0005】斯る現象が発生するメカニズムとしては、
通常以下のように考えられている。半導体レーザ素子に
電流を注入すると、活性層端面近傍におけるキャリアの
非発光再結合による発熱が増加し、斯る部分の温度上昇
が生じる。この温度上昇は活性層のエネルギーバンドギ
ャップを小さくする方向に働き、さらにこの活性層端面
での光吸収を増大させ、温度上昇を加速することとな
り、ついには端面の溶融を引き起こすこととなる。
【0006】このCODレベルを上げる代表的な方法と
して、(1)活性層端面での光吸収を減少させる方法と
(2)発光面積を大きくする方法とがある。
【0007】前者は、レーザ活性層端面近傍の材料を活
性層中央部よりエネルギーバンドギャップの大きい材料
とし、レーザ光に対して透明な構造にすることによっ
て、斯る活性層端面近傍での光吸収を低減しようとする
窓構造といわれる方法である。この方法は端面での光吸
収の低減に大きな効果があるが、素子構造及び素子作製
工程が複雑になるので、再現性に問題がある。
【0008】後者は、発光面積を拡大して単位面積当り
の光密度を低減し、素子の温度上昇を低減しようとする
ものであり、これは、活性層を薄くしてレーザ光をクラ
ッド層へ多くしみ出させる方法と、活性層の両側に光ガ
イド層を設ける方法の2つに大別される。
【0009】図4は、前記の方法であるレーザ光の活性
層からクラッド層へのしみ出しを大きくした半導体レー
ザ素子の従来構造の一例であり、図4(a)は共振器に
垂直な方向の断面構造図、図4(b)はA−A′断面か
ら見た屈折率分布及び光強度分布を示す図、図4(c)
はA−A′断面でのバンド構造模式図である。
【0010】図中、21はn型GaAs基板、22はこ
のn型GaAs基板11上に形成されたn型AlxGa
1-xAsクラッド層(x=0.5、層厚1.6μm、S
iドープ)である。このn型クラッド層22上には、A
yGa1-yAs量子井戸層(y=0.05、層厚100
Å)23aとAlzGa1-zAs光ガイド層(z=0.3
5、層厚450Å)23bとを積層させた単一量子井戸
活性層23が形成されている。
【0011】この活性層23上には、p型AlpGa1-p
As(p=0.5、層厚1.6μm)クラッド層24が
形成されている。このp型クラッド層24上には、p型
GaAs(層厚0.2μm)からなるコンタクト層25
が形成されている。このコンタクト層25の上面には、
Cr−Auからなるp型オーミック電極26が、前記n
型GaAs基板21の下面にはCr−Sn−Auからな
るn型オーミック電極27が形成されている。素子は、
前記Cr−Au電極26側をヒートシンク上にマウント
した、ジャンクションダウン構造になっている。
【0012】次に、狭い垂直ビーム広がり角度に関して
は、一般に、光出力が数十mW級の半導体レーザの活性
層に垂直方向のビーム広がり角度(θ⊥)は、30度以
下、できれば、レンズとの結合効率を考えて、20度程
度にするのが望ましいとされている。これは、光学系に
おいては、レーザ光のスポット径はレンズの有効面積に
制限され、狭い垂直ビーム広がり角度の方がレーザ光を
効率的に使用できるからであり、垂直ビーム広がり角度
と水平ビーム広がり角度の比(アスペクト比)をできる
だけ1に近づける必要があるからである。
【0013】図4のレーザ構造では、活性層に垂直方向
のビーム広がり角度20度程度を実現するために、極薄
膜の活性層を成長し、この活性層を中心にして接合と垂
直方向に対称な導波構造を形成している。この構造は活
性層を中心に対称な屈折率分布を形成しているので、そ
れによって閉じ込められるレーザ光の光強度分布も対称
形となる。活性層から左右のクラッド層への光のしみ出
し幅は、片側で1.5μm程度となるため、p側及びに
n側クラッド層厚もそれぞれ1.5μm以上必要となっ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AlG
aAs系赤外半導体レーザの場合、クラッド層のAl組
成は0.5程度であるので、熱伝導率はGaAsに比べ
ると著しく小さくなる。そのため、高出力動作時に活性
層で生じる発熱については、クラッド層での放熱が悪い
ため、接合部の温度上昇が大きくなり、素子特性及び信
頼性を低下させるという問題を有していた。
【0015】本発明は上述の問題点に鑑み成されたもの
であり、活性層に垂直方向のビーム広がり角度が小さ
く、且つ、接合部の温度上昇を抑えることができる高信
頼性の半導体レーザ素子を提供することが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ素
子は、第1導電型の基板上に形成された、前記第1導電
型のクラッド層と、活性層と、前記第1導電型とは逆の
導電型となる第2導電型クラッド層と、前記第2導電型
のコンタクト層と、がこの順に積層されてなる半導体レ
ーザ素子において、前記活性層を中心にして、該活性層
の上層と下層とが非対称な導波構造としたことを特徴と
する。
【0017】この場合、いずれか一方のクラッド層厚を
薄くすることができるので、活性層で発生した熱を効率
よく逃がすことになり、温度特性を改善することができ
る。また、レーザ素子を高出力動作にするほど、あるい
は、活性層を薄くするほど、垂直方向のビーム広がり角
度が小さくなり、光のしみ出し量が大きくなる。この結
果、活性層で発生した熱をより効率良く逃がすことにな
り、温度特性改善の効果は大きくなる。
【0018】特に、前記活性層で発生した光を、前記第
2導電型クラッド層側よりも前記第1導電型クラッド層
側に多くしみ出させることを特徴とする。
【0019】この場合、第2導電型クラッド層厚を薄く
することができるので、活性層で発生した熱を効率良く
逃がすことができる。
【0020】また、本発明の半導体レーザ素子は、前記
コンタクト層側を下面にしてヒートシンクに取り付けて
なることを特徴とする。
【0021】この場合も、活性層で発生した熱を効率良
くヒートシンクへ逃がすことができるので、温度特性を
改善することができる。
【0022】また、本発明の半導体レーザ素子は、前記
第2導電型クラッド層の熱伝導率が、前記第1導電型ク
ラッド層の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする。
【0023】この場合も、活性層で発生した熱を効率良
くヒートシンクへ逃がすことができるので、温度特性を
改善することができる。
【0024】さらに、本発明の半導体レーザ素子は、前
記第2導電型クラッド層の層厚が、前記第1導電型クラ
ッド層の層厚よりも薄いことを特徴とする。
【0025】この場合も、クラッド層でのジュール熱に
よる発熱はクラッド層厚に比例するので、全体の発熱量
を低減するとともに、活性層で発生した熱を効率良くヒ
ートシンクへ逃がすことができるので、温度特性を改善
することができる。
【0026】また、本発明の半導体レーザ素子は、前記
第2導電型クラッド層が、バンドギャップエネルギーま
たは層厚の異なる複数の前記第2導電型クラッド層で構
成され、前記第1導電型クラッド層及び複数の前記第2
導電型クラッド層のバンドギャップエネルギーを、それ
ぞれ、Ex及びEy1,Ey2,…,Eym,…,Eyn(2≦
m<n;m,nは自然数、第1導電型クラッド層側より
1,2,…,m,…,nと設定)とするとき、 Ey1<Ex≦Eym<Eyn であり、且つ、前記第1導電型クラッド層及び前記第2
導電型クラッド層の対応する層厚を、d1及びdy1,d
y2,…,dym,…,dyn(2≦m≦n)とするとき、 dyn≦dy1<d1 であり、さらに (dy1+ … +dyn)<d1 であることを特徴とする。
【0027】この場合も、前記活性層を中心にして、該
活性層の上層と下層とが非対称な導波構造を形成するこ
とによって、前記活性層で発生した光を、前記第2導電
型クラッド層側よりも前記第1導電型クラッド層側に多
くしみ出させることになり、前記第2導電型クラッド層
を薄くすることができるので、活性層で発生した熱を効
率良くヒートシンクへ逃がし、温度特性を改善すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態であるAl
GaAs系半導体レーザ素子を図1を用いて説明する。
尚、図1(a)は共振器に垂直な方向の断面構造図、図
1(b)はA−A′断面から見た屈折率分布及び光強度
分布を示す図、図1(c)はA−A′断面でのバンド構
造模式図である。
【0029】図1(a)中、1はn型GaAs基板、2
はこのn型GaAs基板1上に形成されたn型Alx
1-xAsクラッド層(本形態ではx=0.45、層厚
2.2μm、Siドープ)である。
【0030】このn型クラッド層2上には、AlyGa
1-yAs量子井戸層(本形態ではy=0.05、層厚1
00Å)3aとAlzGa1-zAs光ガイド層(本形態で
はz=0.35、層厚450Å)3bとの単一量子井戸
層構造からなる活性層3が形成されている。
【0031】この活性層3上には、p型AlpGa1-p
s(本形態ではp=0.4、層厚0.2μm)第1層4
aとp型AlqGa1-qAs(本形態ではq=0.5、層
厚0.7μm)第2層4bが積層されてなるp型クラッ
ド層4が形成されている。
【0032】このp型クラッド層4上には、p型GaA
s(本形態では層厚0.2μm)からなるコンタクト層
5が形成されている。このコンタクト層5の上面には、
Cr−Auからなるp型オーミック電極6が、前記n型
GaAs基板1の下面にはCr−Sn−Auからなるn
型オーミック電極7が形成されている。素子は、コンタ
クト層6を下面にした、いわゆるジャンクションダウン
構造で、ヒートシンク上にマウントされている。
【0033】本発明の実施の一形態であるレーザ素子で
は、活性層3を中心にして、該活性層の上層と下層とが
非対称な導波構造を形成するので、非対称な屈折率分布
を得ることができる。活性層3から共振器と垂直な方向
への光のしみ出しは、屈折率の大きいn型ラッド層2側
へ片寄るので、コンタクト層5側への光のしみ出しは抑
えられ、p型クラッド層4の膜厚を薄く設定することが
できる。その結果、活性層3で発生した熱をヒートシン
ク側へ効率良く逃がし、温度特性を改善することができ
る。
【0034】本発明の実施の一形態では、活性層からの
光のしみ出しは、n型クラッド層2側へは約2.2μm
(従来構造では約1.6μm)、p型クラッド層4側へ
は約0.9μm(従来構造では約1.6μm)と計算さ
れる。
【0035】したがって、活性層で発生した熱は、従来
構造よりも0.7μm薄いp型AlGaAsクラッド層
4を通って、ヒートシンク側へ効率良く逃げるため、接
合部の温度上昇を低減する効果が期待できる。
【0036】本発明の実施の一形態における、熱的効果
を計算によって評価する。ここでは、「光通信素子光学
−発光・受光素子−」(米津宏雄著、昭和59年発
行、工学図書株式会社、pp.115〜121参照)の
計算モデルを使用する。
【0037】図2に、熱抵抗の計算モデルを示す。コン
タクト層側をヒートシンク面にしたジャンクションダウ
ン構造の例である。ここで、Pjは活性層11での発熱
量、Pclはクラッド層12でのジュール熱による発熱
量、Pcontはコンタクト層13でのジュール熱による発
熱量、Pcはオーミック電極14での抵抗率による発熱
量、djは活性層11の膜厚、dclはp型クラッド層1
2の膜厚、dcontはコンタクト層13の膜厚、Rthj
活性層11の熱抵抗、Rthclはp型クラッド層12の熱
抵抗、Rthcontはコンタクト層13の熱抵抗、Dは発光
径である。
【0038】計算では、近似的に、発光領域で消費され
るエネルギーの全てが発光領域で熱になり、活性層1
1、クラッド層12及びコンタクト層13での発熱は各
層厚の中心に局在し、発生した熱は全てヒートシンク1
5側に流れると仮定する。また、ヒートシンクを無限大
の大きさに仮定し、無限遠での温度をTM とし、発光領
域の平均温度をTj、発光領域の温度上昇をΔTjとする
と以下のようになる。
【0039】Tj=TM+Pj(Rthj+Rthcl+Rthcont
+RthHS)+Pcl〔(Rthcl/2)+Rthcont
thHS〕+Pcont〔(Rthcont/2)+RthHS〕+Pc
thHS ΔTj≡Tj−TM =Pj・Rthj+〔Pj+(Pcl/2)〕・Rthcl+〔Pj
+Pcl+(Pcont/2) 〕 ・Rthcont+(Pj+Pcl
+Pcont+Pc)・RthHScl=I2・(ρcl・dcl)/〔π・(D/2)2〕 Rthcl=(1/κcl)/{dcl/〔2π(D/
2)2〕} ここで、ρcl及びκclは、それぞれ p型クラッド層で
の比抵抗及び熱伝導率である。
【0040】本発明の実施の一形態におけるブロードエ
リア型の単一量子井戸レーザ(ストライプ幅を150μ
m、共振器長600μm、端面反射率が前面5%、後面
95%)を、光出力2W(動作電流3.2A、発熱量約
5W)で動作させる。
【0041】p型クラッド層の熱伝導率を0.086W
/(cm・℃)とすると、本発明の実施の一形態におけ
るレーザのp型クラッド層の全熱抵抗及び全温度上昇
は、それぞれ1.4℃/W及び7℃となる。一方、前記
図4で示した従来構造レーザのp型クラッド層の熱抵抗
及び温度上昇は、それぞれ2.4℃/W及び12℃とな
る。したがって、本発明の実施の一形態におけるレーザ
は、従来構造に比べ、接合部の温度上昇を約5℃低減す
ることができる。
【0042】なお、本発明の実施形態における光閉じ込
め係数Γは、従来構造とはほとんど変わらない0.01
7と計算される。したがって、動作電流の増加といった
問題は発生しないので、上記温度特性の改善により、高
信頼性化が図られる。
【0043】ところで、上記の実施形態では、2層のp
型クラッド層を有する例について述べたが、2層以上の
複数のp型クラッド層を有する場合でも、活性層に近い
側のp型クラッド層からバンドギャップエネルギーと層
厚を段階的に増加させ、n型クラッド層のバンドギャッ
プエネルギーがp型クラッド層のバンドギャップエネル
ギーの中間にあり、かつ、p型クラッド層合計膜厚がn
型クラッド層厚よりも薄くなるように設定すれば、同様
の効果が得られる。
【0044】また、上記の実施形態では、ブロードエリ
ア型レーザ素子について述べたが、本発明はストライプ
状リッジ部あるいは欠除部を有する電流ブロック層を備
えた半導体レーザ素子等にも適用できる。
【0045】また、上記の実施形態では、活性層は単一
量子井戸構造からなるが、多重量子井戸構造からなって
もよく、さらには非量子井戸層である活性層でもよい。
【0046】さらに、上記では、AlGaAs系半導体
レーザ素子について述べたが、他の材料系、例えばAl
GaInP系、GaInAsP系等を用いた半導体レー
ザ素子にも適宜応用できる。
【0047】
【発明の効果】レーザの垂直ビーム広がり角度が20度
程度と小さい、即ち、非常に薄い活性層を中心にして、
共振器と垂直な方向に、非対称な導波構造を形成するこ
とによって、活性層からコンタクト層側への光のしみ出
しを抑える。その結果、コンタクト層側のクラッド層の
膜厚を薄くすることによって、活性層で発生した熱をヒ
ートシンク側へ効率良く逃がし、接合部の温度上昇を抑
え、温度特性を改善するので、高信頼性の半導体レーザ
素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の一形態である半導体
レーザ素子の断面構造模式図であり、(b)は、本発明
の実施の一形態である半導体レーザ素子の屈折率分布及
び光強度分布を示す図であり、(c)は、本発明の実施
の一形態である半導体レーザ素子のバンド構造模式図で
ある。
【図2】熱抵抗計算モデルを示す図である。
【図3】CODの原理を説明するための電流−光出力特
性図とCODの発生メカニズムを表すフローチャート図
である。
【図4】(a)は、従来の半導体レーザ素子の断面構造
模式図であり、(b)は、従来の半導体レーザ素子の屈
折率分布と光強度分布を示す図であり、(c)は、従来
の半導体レーザ素子のバンド構造模式図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板 2 n型クラッド層 3 活性層 3a 単一量子井戸層 3b 光ガイド層 4 p型クラッド層 5 p型コンタクト層 6 p型オーミック電極 7 n型オーミック電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の基板上に形成された、前
    記第1導電型のクラッド層と、活性層と、前記第1導電
    型とは逆の導電型となる第2導電型クラッド層と、前記
    第2導電型のコンタクト層とが、この順序で積層されて
    なる半導体レーザ素子において、 前記活性層を中心にして、該活性層の上層と下層とが非
    対称な導波構造としたことを特徴とした半導体レーザ素
    子。
  2. 【請求項2】 前記活性層で発生した光を、前記第2
    導電型クラッド層側よりも前記第1導電型クラッド層側
    に多くしみ出させることを特徴とする請求項1記載の半
    導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト層側を下面にしてヒー
    トシンクに取り付けてなることを特徴とする請求項1又
    は2記載の半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記第2導電型クラッド層の熱伝導率
    が、前記第1導電型クラッド層の熱伝導率よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の半導体レ
    ーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記第2導電型クラッド層の層厚が、
    前記第1導電型クラッド層の層厚よりも薄いことを特徴
    とする請求項1、2、3、又は4記載の半導体レーザ素
    子。
  6. 【請求項6】 前記第2導電型クラッド層が、バンド
    ギャップエネルギーまたは層厚の異なる複数の前記第2
    導電型クラッド層で構成され、前記第1導電型クラッド
    層及び複数の前記第2導電型クラッド層のバンドギャッ
    プエネルギーを、それぞれ、Ex及びEy1,Ey2,…,
    ym,…,Eyn(2≦m<n;m,nは自然数、第1導
    電型クラッド層側より1,2,…,m,…,nと設定)
    とするとき、 Ey1<Ex≦Eym<Eyn であり、且つ、前記第1導電型クラッド層及び前記第2
    導電型クラッド層の対応する層厚を、d1及びdy1,d
    y2,…,dym,…,dyn(2≦m≦n)とするとき、 dyn≦dy1<d1 であり、さらに (dy1+ … +dyn)<d1 であることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5
    記載の半導体レーザ素子。
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