JPH10224958A - 自動車用ワイヤハーネスの防水構造 - Google Patents

自動車用ワイヤハーネスの防水構造

Info

Publication number
JPH10224958A
JPH10224958A JP9025557A JP2555797A JPH10224958A JP H10224958 A JPH10224958 A JP H10224958A JP 9025557 A JP9025557 A JP 9025557A JP 2555797 A JP2555797 A JP 2555797A JP H10224958 A JPH10224958 A JP H10224958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
wire harness
grommet
peripheral surface
absorbing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9025557A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuhiro Nitsuta
初浩 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9025557A priority Critical patent/JPH10224958A/ja
Publication of JPH10224958A publication Critical patent/JPH10224958A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のグロメット装着部分における防水性
能を高める。 【解決手段】 グロメット10内に止水剤を充填してい
る一方、円盤形状で、中央にワイヤハーネス挿通穴を有
する吸水性材15を、その円盤の一面が上記止水剤層1
4の露出面の全面に接触させると共に、内周面をワイヤ
ハーネス外周面に、外周面をグロメット内周面に接触さ
せて、円盤の他面を外気に晒した状態でグロメット内に
配置し、室内側への浸水の吸収および吸収した水分を蒸
発させて、該吸水材材の水分が飽和にならない構成とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ワイヤハー
ネスの防水構造に関し、詳しくは、自動車のエンジンル
ーム等の室外と室内とを仕切るパネルに設けた貫通孔
に、拡径部と小径筒部とからなるグロメットを介してワ
イヤハーネスを挿通し、該グロメット内に止水剤を充填
している防水構造において、止水剤に劣化により生じる
隙間を通して室内側へ浸水が発生するのを確実に防止す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、エンジンルーム側か
ら車室へ配索するワイヤハーネスの貫通部からの浸水を
防止するため、図4に示すようにエンジンルームと車室
とを仕切るパネル1に穿設した貫通穴1aを貫通させる
ワイヤハーネスW/Hにゴム製あるいはエラストマー製
のグロメット2を装着し、該グロメット2を通してワイ
ヤハーネスW/Hを配線して、貫通穴1aからの浸水を
防止している。
【0003】グロメット2は略円錐筒形状とした拡径部
2aの縮小端に小径管部2bを連続させた形状で、拡径
部2aの外周面に凹設けたパネル係止部2cをパネル1
の貫通穴1aの内周縁に係止し、エンジンルーム側に突
出させた小径管部2bにワイヤハーネスW/Hを密着さ
せて挿通している。さらに、防水を確実にするため、グ
ロメット2の拡径部に止水剤を充填し、ワイヤハーネス
W/Hの電線w間およびこれら電線とグロメット内周面
との間をシールして防水を図っている。
【0004】さらに、実開昭63−37027号におい
て、図5に示すように、グロメット1内に挿通するワイ
ヤハーネスW/Hの電線群の間に膨潤剤3を充填し、電
線群の隙間を通して浸入する水を吸水する構造が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記グ
ロメット内の止水剤が経年使用により劣化すると、グロ
メット内周面から剥離することがあり、この場合、グロ
メット内周面と止水剤の外周面との間、止水剤とワイヤ
ハーネスの外周面にできた隙間、さらには電線間に出来
た隙間を通して浸水が発生する恐れがある。また、上記
実開昭63−37027号に記載のように膨潤剤を充填
している場合も、該膨潤剤が吸水した水分が飽和になっ
た時、止水作用がなくなる問題がある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、グロメット内に充填した止水剤が劣化して、止水
剤とグロメット内周面およびワイヤハーネス外周面、さ
らに、電線間に隙間ができた場合に、該隙間を通る浸水
を確実に防止することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、自動車の室外と室内とを仕
切るパネルに設けた貫通穴にグロメット介して挿通する
自動車用ワイヤハーネスの防水構造であって、上記グロ
メット内に止水剤を充填している一方、円盤形状で、中
央にワイヤハーネス挿通穴を有する吸水性材を、円盤の
一面を上記止水剤の露出面の全面に接触させると共に、
他面を外気に晒し、かつ、内周面をワイヤハーネスの電
線群の外面に、外周面をグロメットの内周面に接触させ
てグロメット内に配置し、室内側への浸水の吸収および
吸収した水分を蒸発させて、該吸水材材の水分が飽和に
ならない構成としていることを特徴とする自動車用ワイ
ヤハーネスの防水構造を提供している。
【0008】上記吸水性材は、吸水ポリマー、シリカゲ
ル等の吸水性の粒体を、浸水性および通気性を有する繊
維製の袋に収容しており、かつ、ワイヤハーネス挿通穴
から外周にかけて分割部を設け、該分割部を開いて中央
の上記ワイヤハーネス挿通穴にワイヤハーネスを通す構
成としている(請求項2)。
【0009】また、上記グロメットは電線群が密着して
挿通する小径管部と、外周面に車体係止溝を凹設した拡
径部とからなり、かつ、拡径部は中径部と大径部の二段
構成とし、中径部に上記止水剤を充填し、該止水剤の大
径部側の露出面に沿って上記吸水性材を配置することが
好ましい。
【0010】上記構成とすると、グロメット内に充填し
た止水剤が劣化してグロメット内周面との間、ワイヤハ
ーネス外周面の間、ワイヤハーネスを構成する電線群の
間に隙間ができ、この隙間を通って浸水が発生しても、
該隙間に配置している吸水性材により水分を吸収でき、
室内側への浸水を防止できる。かつ、吸水性材の一部を
外気に晒しているため、吸水した水分を蒸発でき、吸水
性材が飽和になることはない。よって、グロメット内と
止水剤の隙間を経て室内側への浸水を確実に防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0012】ゴムまたはエラストマーから成形したグロ
メット10の形状は、拡径部11と該拡径部11の縮小
端側に連続させた小径管部12とからなり、小径管部1
2はワイヤハーネスW/Hを構成する電線群を、その内
周面に密着させた状態で挿通させている。拡径部11は
小径管部11より円錐形状に開いて直管形状となる中径
部11−1と、該中径部11−1より円錐形状に開いて
直管形状となる大径部11−2の2段形状とし、大径部
の外周面に車体係止溝13を凹設している。
【0013】上記小径筒部12を通した電線群は、拡径
部11の中心を通して、グロメット10に貫通させてい
る。この拡径部11内に止水剤を充填し、ワイヤハーネ
スW/Hの電線群の間および電線群の外周より拡径部1
1の中径部11−1の内周面側にかけて止水剤層14を
設けている。
【0014】さらに、上記拡径部11の中径部11−1
に充填した止水剤層14の露出面14a(大径部側の表
面)に、可撓性を有する円盤形状の吸水性材15を全周
にかけて配置している。該吸水性材15は、吸水ポリマ
ー、シリカゲル等の吸水性の粒体16を浸水性および通
気性を有する化学繊維の袋17に収容した構成としてい
る。かつ、該吸水性材15は、中央にワイヤハーネス挿
通穴15aを設けていると共に、該ワイヤハーネス挿通
穴15aから外周にかけて分割部15bを設けている。
なお、袋17としては不織布で形成したものでもよい。
【0015】上記吸水性材15は、ワイヤハーネス挿通
穴15aの内周面を電線群の外周面に接触させると共
に、止水剤層の露出面14aの全面に円盤の一面15c
を接触させ、かつ、外周面15dをグロメット内周面に
接触させ、円盤の他面15eを外気に晒すようにしてい
る。
【0016】上記防水機能を備えたグロメットの組立方
法は、まず、グロメット10の小径筒部12を拡径機
(図示せず)で拡げた状態でワイヤハーネスW/Hをグ
ロメット10に貫通させる。ついで、グロメット10の
拡径部11内に止水剤を充填して、止水剤層14を形成
している。ついで、上記吸水性材15の円盤の一面15
cに接着剤20を塗布した後、該塗布面を止水剤層14
の露出面14aに当接させ、分割部15bにワイヤハー
ネスW/Hを通して中央のワイヤハーネス挿通穴15a
に電線群を位置させる。この状態で、吸水性材15はワ
イヤハーネスの電線群の外周に密に接触すると共に、グ
ロメットの内周面に密に接触する。
【0017】上記構成からなるワイヤハーネスW/Hを
貫通させたグロメット10は、図1に示すように、自動
車内においてエンジンルームからなる室外Xと室内Yを
仕切る車体パネル1の貫通穴1aに装着される。すなわ
ち、拡径部11の外周面の車体係止溝13を貫通孔1a
の周縁に係止し、小径筒部12を室外X側とし、拡径部
11の開口端を室内Y側に向けて装着する。よって、拡
径部11内に取り付けた吸水性材15の他面15eは室
内側の空気に晒されている。
【0018】グロメット10内の止水剤層14が劣化し
て、グロメットの内壁と離反して隙間が発生しても、ま
た、ワイヤハーネスを構成する電線群の外周面と離反し
て隙間が発生しても、さらに、電線群の間に充填した止
水剤が劣化して電線群の間に隙間が発生しても、止水剤
層14の室内側の露出面に吸水性材15を配置している
ため、上記隙間より浸水してくる水は吸水性材15によ
り吸収される。詳しくは、吸水性材15の袋17より水
が袋17内に浸水し、袋17内の吸水性の粒体16と接
触して、該粒体16で吸水される。
【0019】上記吸水性材15の他面15eが止水剤層
14と接触させずに外気にされしているため、粒体16
で吸水した水は蒸発されて、粒体16は乾燥され、粒体
16で水分が飽和状態とならない。このように、室外よ
りグロメット内に浸水してきた水分を吸水性材15で吸
水し、その後、吸水した水を蒸発して乾燥し、これを繰
り返すことにより、確実に室内への浸水の防止を図るこ
とができる。
【0020】なお、吸水性材15が劣化して吸水性能が
低下した場合、分割部15bを設けているため、グロメ
ットおよびワイヤハーネスから取り外して、新たな吸水
性材と交換することが容易にできる。
【0021】上記実施形態ではグロメットの拡径部を中
径部と大径部との2段構成としているが、該形状に限定
されず、小径管部から円錐状に広がった1つの大径部の
みからなる拡径部を有とし、該グロメットの拡径部に充
填した止水剤層の露出面に吸水性材15を配置してもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、グロメットの拡径部内において、まず、電線
の間および、電線とグロメット内周面の間に止水剤層を
形成しているため、浸水を防止することができる。さら
に、グロメットの止水剤層の露出面に吸水性材を配置
し、該吸水性材の内周面をワイヤハーネスを構成する電
線群の外周面と接触させると共に、外周面をグロメット
内周面と接触させているため、止水剤層が劣化して止水
剤層と電線群の間、グロメット内周面の間、および、電
線群の間に隙間ができても、この隙間に浸水してきた水
は吸水性材により吸水して、室内側への浸水を防止する
ことができる。
【0023】さらに、この吸水性材の一部を止水剤層と
接触させずに外気に晒して、吸収した水分を蒸発し、飽
和状態とならないようにしているため、常に、吸水性能
を活かして、浸水した水を吸水し、室内への浸水をほぼ
完全に防止することができる。さらにまた、上記吸水性
材は容易に交換できるため、メンテナス性の点で優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 図1に示す吸水性材の斜視図である。
【図4】 従来例を示す断面図である。
【図5】 他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 グロメット 11 拡径部 12 小径管部 13 車体係止溝 14 止水剤層 15 吸水性材 16 粒体 17 袋 W/H ワイヤハーネス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の室外と室内とを仕切るパネルに
    設けた貫通穴にグロメット介して挿通する自動車用ワイ
    ヤハーネスの防水構造であって、 上記グロメット内に止水剤を充填している一方、円盤形
    状で、中央にワイヤハーネス挿通穴を有する吸水性材
    を、円盤の一面を上記止水剤の露出面の全面に接触させ
    ると共に、他面を外気に晒し、かつ、内周面をワイヤハ
    ーネスの電線群の外面に、外周面をグロメットの内周面
    に接触させてグロメット内に配置し、室内側への浸水の
    吸収および吸収した水分を蒸発させて、該吸水材材の水
    分が飽和にならない構成としていることを特徴とする自
    動車用ワイヤハーネスの防水構造。
  2. 【請求項2】 上記吸水性材は、吸水ポリマー、シリカ
    ゲル等の吸水性の粒体を、浸水性および通気性を有する
    繊維製の袋に収容しており、かつ、ワイヤハーネス挿通
    穴から外周にかけて分割部を設け、該分割部を開いて中
    央の上記ワイヤハーネス挿通穴にワイヤハーネスを通す
    構成としている請求項1に記載の自動車用ワイヤハーネ
    スの防水構造。
JP9025557A 1997-02-07 1997-02-07 自動車用ワイヤハーネスの防水構造 Withdrawn JPH10224958A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025557A JPH10224958A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 自動車用ワイヤハーネスの防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025557A JPH10224958A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 自動車用ワイヤハーネスの防水構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10224958A true JPH10224958A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12169253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9025557A Withdrawn JPH10224958A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 自動車用ワイヤハーネスの防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10224958A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202571A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線の止水構造
US20130178087A1 (en) * 2010-10-26 2013-07-11 Azuma Nakayama Connector drip-proof member and cable structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202571A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線の止水構造
US20130178087A1 (en) * 2010-10-26 2013-07-11 Azuma Nakayama Connector drip-proof member and cable structure
US9685729B2 (en) * 2010-10-26 2017-06-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Connector drip-proof member and cable structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6442794B2 (en) Grommet
JP2003032854A (ja) グロメット
JP2003032856A (ja) グロメット
US20050046218A1 (en) Dashmat with component bridge
JPH10224958A (ja) 自動車用ワイヤハーネスの防水構造
JP2006202571A (ja) 電線の止水構造
JPH10224956A (ja) 自動車用ワイヤハーネスの防水構造
JP4751985B2 (ja) 建設機械用運転室のシール構造
JP2000310442A (ja) 空気騒音低減装置とその製造方法、およびその装置の使用方法
JP2001288781A (ja) 建設機械用運転室のシール構造
WO2005021335A1 (en) Dashmat with component gap seal
JPH10224959A (ja) 自動車用ワイヤハーネスの防水構造
JP3085190B2 (ja) グロメット
JP2573906Y2 (ja) 電線束の止水構造
JPH036116Y2 (ja)
JPH11155221A (ja) パネル貫通孔へのワイヤハーネスの取付構造
JPS61147746A (ja) 防水カバ−
JP3090035B2 (ja) グロメット
JP2003235131A (ja) グロメット
JP2556706Y2 (ja) ワイヤハーネスの防水構造
JPH039214Y2 (ja)
JPS5810261Y2 (ja) グロメツト
JP2000068663A (ja) 防水型ケース
JPS5843447Y2 (ja) エアコンユニットの構造
JP2545301Y2 (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511