JP2573906Y2 - 電線束の止水構造 - Google Patents
電線束の止水構造Info
- Publication number
- JP2573906Y2 JP2573906Y2 JP1991061850U JP6185091U JP2573906Y2 JP 2573906 Y2 JP2573906 Y2 JP 2573906Y2 JP 1991061850 U JP1991061850 U JP 1991061850U JP 6185091 U JP6185091 U JP 6185091U JP 2573906 Y2 JP2573906 Y2 JP 2573906Y2
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- JP
- Japan
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- water
- wire bundle
- electric wire
- absorbing
- tape
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、防水グロメット等に挿
通させる電線束からの水の浸入を防止する構造に関する
ものである。
通させる電線束からの水の浸入を防止する構造に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は、実開昭６３−３７０２７号公報
に記載されたグロメットにおける電線束の止水構造を示
すものである。この構造は、車両パネル２０に外周部２
１を嵌着するゴム製グロメット２２の筒部２３に、電線
束２４を挿通させるに際し、該筒部２３内に配置される
電線束２４の内部に吸水性膨潤剤２５を充填して、該膨
潤剤２５によって電線束２４の内部隙間からの矢印イ方
向への水の浸入を防止するものである。
に記載されたグロメットにおける電線束の止水構造を示
すものである。この構造は、車両パネル２０に外周部２
１を嵌着するゴム製グロメット２２の筒部２３に、電線
束２４を挿通させるに際し、該筒部２３内に配置される
電線束２４の内部に吸水性膨潤剤２５を充填して、該膨
潤剤２５によって電線束２４の内部隙間からの矢印イ方
向への水の浸入を防止するものである。
【０００３】また、図８は、実開昭６１−１８５２１８
号公報における電線束の止水構造を示すものであり、電
線束２７の内部に、吸水性膨潤材料から成る断面放射形
状の吸水ピース２８を嵌め込み、その周囲の電線束２７
の外周にビニルテープ２９を捲回させて、該吸水ピース
２８によって電線束２７の内部の防水を図るものであ
る。
号公報における電線束の止水構造を示すものであり、電
線束２７の内部に、吸水性膨潤材料から成る断面放射形
状の吸水ピース２８を嵌め込み、その周囲の電線束２７
の外周にビニルテープ２９を捲回させて、該吸水ピース
２８によって電線束２７の内部の防水を図るものであ
る。
【０００４】しかしながら、上記した従来の止水構造に
あっては、電線束２４，２７をばらして吸水性膨潤剤２
５を充填塗布したり、あるいは、同様にして吸水ピース
２８を嵌め込んだりする作業に大変手間がかかるという
欠点があった。
あっては、電線束２４，２７をばらして吸水性膨潤剤２
５を充填塗布したり、あるいは、同様にして吸水ピース
２８を嵌め込んだりする作業に大変手間がかかるという
欠点があった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記した点
に鑑み、手間がかからず簡単に電線束内部の止水を行い
得る構造を提供することを目的とする。
に鑑み、手間がかからず簡単に電線束内部の止水を行い
得る構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本考案は、電線束の内部隙間からの水の浸入を防止
する構造であって、該電線束の内部に、膨潤性の吸水剤
を塗布した吸水テープの折り返し部を挟み込み、該折り
返し部に続く該吸水テープを該電線束の外周に捲回して
なる構造を採用するものである。
に、本考案は、電線束の内部隙間からの水の浸入を防止
する構造であって、該電線束の内部に、膨潤性の吸水剤
を塗布した吸水テープの折り返し部を挟み込み、該折り
返し部に続く該吸水テープを該電線束の外周に捲回して
なる構造を採用するものである。
【０００７】
【作用】吸水テープを折り返して電線束の内部に挟み込
むことにより、電線束内部の吸水が行われ、同時に、外
周に捲回した吸水テープにより電線束外周部の止水が行
われる。従って、吸水テープのみで止水構造が容易に構
成され、しかも、吸水テープの折り返しと挟み込み及び
捲回作業は一連の動作で迅速に行われる。
むことにより、電線束内部の吸水が行われ、同時に、外
周に捲回した吸水テープにより電線束外周部の止水が行
われる。従って、吸水テープのみで止水構造が容易に構
成され、しかも、吸水テープの折り返しと挟み込み及び
捲回作業は一連の動作で迅速に行われる。
【０００８】
【実施例】図１は、本考案に係る電線束の止水構造の一
実施例を示す斜視図である。この構造は、電線束１をほ
ぼ中央で二分割し、その隙間２に、吸水テープ３の先端
方の折り返し部４を挟み込み、その上から、該電線束１
の外周に該吸水テープ３を捲回することを特徴とするも
のである。図２〜３は、電線束１に吸水テープ３を２、
３回捲回する状態を示すものである。
実施例を示す斜視図である。この構造は、電線束１をほ
ぼ中央で二分割し、その隙間２に、吸水テープ３の先端
方の折り返し部４を挟み込み、その上から、該電線束１
の外周に該吸水テープ３を捲回することを特徴とするも
のである。図２〜３は、電線束１に吸水テープ３を２、
３回捲回する状態を示すものである。
【０００９】該吸水テープ３は、不織布５の片面に膨潤
性の吸水ポリマー６を塗布してなるものであり、図１に
おいて、吸水テープ３の吸水ポリマー塗布面６を表側に
して二重折りに折り返す（４）ことにより、各電線７の
表面に該吸水ポリマー塗布面６が接触するようにしてい
る。
性の吸水ポリマー６を塗布してなるものであり、図１に
おいて、吸水テープ３の吸水ポリマー塗布面６を表側に
して二重折りに折り返す（４）ことにより、各電線７の
表面に該吸水ポリマー塗布面６が接触するようにしてい
る。
【００１０】さらに、図４に示す如く、捲回した吸水テ
ープ３′の上から粘着ビニルテープ８を捲回してワイヤ
ハーネス９を形成させる。ここで粘着ビニルテープ８
は、吸水テープ捲回部３′の裏側の吸水ポリマー未塗布
面１０に接触するから、良好な接着が可能となる。
ープ３′の上から粘着ビニルテープ８を捲回してワイヤ
ハーネス９を形成させる。ここで粘着ビニルテープ８
は、吸水テープ捲回部３′の裏側の吸水ポリマー未塗布
面１０に接触するから、良好な接着が可能となる。
【００１１】そして、図５に示す如く、弾性グロメット
１２の筒部１３内に該ワイヤハーネス９を挿通させ、筒
部１３とワイヤハーネス９とをさらに粘着ビニルテープ
８′で固定密閉させる。該グロメット１２は、従来例で
も示したように、例えば車両のエンジンルームと室内を
隔離するパネル１４の開孔１５に外周部１６を嵌着固定
させたものである。
１２の筒部１３内に該ワイヤハーネス９を挿通させ、筒
部１３とワイヤハーネス９とをさらに粘着ビニルテープ
８′で固定密閉させる。該グロメット１２は、従来例で
も示したように、例えば車両のエンジンルームと室内を
隔離するパネル１４の開孔１５に外周部１６を嵌着固定
させたものである。
【００１２】ここで、矢印イの如く、電線束１内に水が
浸入しても、図６に示すように、電線束１の内部に位置
する吸水テープ３の折り返し部４が内側の水分を吸収す
ると同時に、電線束１の外周の吸水テープ捲回部３′が
外側の水分を吸収し、それに伴って、該折り返し部４及
び捲回部３′が膨潤して、電線７間の隙間１７を埋めて
止水させるのである。なお、本考案の電線束の止水構造
は、上記グロメット１２に限らず、例えばパネル１４に
連成された図示しない筒状部等に対しても適用できるも
のである。
浸入しても、図６に示すように、電線束１の内部に位置
する吸水テープ３の折り返し部４が内側の水分を吸収す
ると同時に、電線束１の外周の吸水テープ捲回部３′が
外側の水分を吸収し、それに伴って、該折り返し部４及
び捲回部３′が膨潤して、電線７間の隙間１７を埋めて
止水させるのである。なお、本考案の電線束の止水構造
は、上記グロメット１２に限らず、例えばパネル１４に
連成された図示しない筒状部等に対しても適用できるも
のである。
【００１３】
【考案の効果】以上の如くに、本考案によれば、膨潤性
の吸収剤を塗布した吸水テープの折り返しと電線束への
挟み込み及び捲回の作業を一連の動作で迅速且つ簡単に
行うことができるから、防水作業性が向上し、材料費も
安価であるから経済的である。 又、吸水テープにより電
線束の内側と外側とを同時に止水させることができるか
ら、防水効果も大きい。
の吸収剤を塗布した吸水テープの折り返しと電線束への
挟み込み及び捲回の作業を一連の動作で迅速且つ簡単に
行うことができるから、防水作業性が向上し、材料費も
安価であるから経済的である。 又、吸水テープにより電
線束の内側と外側とを同時に止水させることができるか
ら、防水効果も大きい。
【図１】本考案に係る電線束の止水構造の一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】同じく吸水テープを捲回する状態の正面図であ
る。
る。
【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。
【図４】ビニルテープを捲回した状態のワイヤハーネス
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図５】ワイヤハーネスをグロメットに挿通固定した状
態の縦断面図である。
態の縦断面図である。
【図６】図５のＢ−Ｂ相当断面図である。
【図７】一従来例を示す縦断面図である。
【図８】他の従来例を示す斜視図である。
１ 電線束 ３ 吸水テープ ３′ 捲回部 ４ 折り返し部 １７ 内部隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 電線束の内部隙間からの水の浸入を防止
する構造であって、該電線束の内部に、膨潤性の吸収剤
を塗布した吸水テープの折り返し部を挟み込み、該折り
返し部に続く該吸水テープを該電線束の外周に捲回して
なることを特徴とする電線束の止水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991061850U JP2573906Y2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電線束の止水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991061850U JP2573906Y2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電線束の止水構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515620U JPH0515620U (ja) | 1993-02-26 |
| JP2573906Y2 true JP2573906Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13182984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991061850U Expired - Fee Related JP2573906Y2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電線束の止水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573906Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5363251B2 (ja) * | 2009-02-06 | 2013-12-11 | タイガースポリマー株式会社 | 管継手および管の接続構造 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH036116Y2 (ja) * | 1985-05-08 | 1991-02-15 | ||
| JPH0654606B2 (ja) * | 1986-03-24 | 1994-07-20 | 矢崎総業株式会社 | 防水ワイヤ−ハ−ネスとその形成方法 |
| JP3112984U (ja) * | 2005-04-21 | 2005-09-02 | 浩治 村上 | ジグゾー足つぼ靴底 |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP1991061850U patent/JP2573906Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0515620U (ja) | 1993-02-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971104 |
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