JPH10224937A - 補強絶縁体の製造方法および補強絶縁体の製造装置 - Google Patents

補強絶縁体の製造方法および補強絶縁体の製造装置

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JPH10224937A
JPH10224937A JP9038583A JP3858397A JPH10224937A JP H10224937 A JPH10224937 A JP H10224937A JP 9038583 A JP9038583 A JP 9038583A JP 3858397 A JP3858397 A JP 3858397A JP H10224937 A JPH10224937 A JP H10224937A
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珠三 霜村
Iwao Otaka
巖 大高
Shigeto Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル接続部に配置する補強絶縁体を作成
するに際して、プラスチック材料を押出し装置等を用い
て注型して円筒状の円筒ブロック体を作成し、その円筒
ブロック体を切削加工して所定の形状のものを製造す
る。 【解決手段】 金型にプラスチック材料を注型して作成
する円筒ブロック体20は、内部に高圧シールド電極9
と貫通孔11を設けた円筒状のものとして構成される。
前記円筒ブロック体に対して成形用支持体30のシャフ
ト31と端部フランジ32、32aとを装着し、加工装
置のバイトを用いて切削加工することにより、円筒ブロ
ック体の両端部の切削除去部21を取り除いて所定の形
状の補強絶縁体を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル接続
部等に配置するブロック状のプレモールド絶縁体に関
し、特に、ブロック状絶縁体の製造方法と、製造に用い
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧送電線路等に用いるCVケーブル等
のように、導体断面積が大きい大容量の電力ケーブルの
接続を行う際には、洞道内またはマンホール内等で導体
の接続を行うとともに、その接続部にプラスチック材料
を用いた被覆を設けている。前記接続部の被覆として
は、例えば、特開平5−174936号公報等に示され
るように、導体接続部を覆うように金型を配置し、プラ
スチック材料を金型内に押出して補強絶縁体の成形を行
っている。ところが、前記補強絶縁体をケーブル接続現
場で施工することは、その施工現場にクリーンルームを
配置することや、非常に狭い現場での作業を強いられる
こと等から、施工能率が良くないという問題がある。そ
こで、前述したような問題を解消するために、前記補強
絶縁体をあらかじめ工場で作成して、ケーブル接続現場
では補強絶縁体に対して接続するケーブルを挿入するこ
とのみで、接続部の形成作業を容易に行い得るようにす
ることが提案されている。
【0003】前記補強絶縁体を工場で製作したものを用
いるために、例えば、特開平8−336835号公報等
に示されるような方式を用いることが知られている。前
記従来例のケーブル用接続手段においては、ケーブル導
体の先端部に銅製の導体接続子を固定しておき、接続す
る2本のケーブル導体の先端部に取り付けた導体接続子
を、銅製の円筒状導体継手に対向させる状態で挿入し
て、ケーブルの導通を得るようにしている。また、前記
従来例においては、前記円筒状導体継手に対して挿入す
る2つの導体接続子の各々には、円筒状導体継手との間
での係止手段を設けており、円筒状導体継手に対して導
体接続子を挿入した状態で、前記導体継手の内側に形成
した段部と、導体接続子の先端部に形成した段部とを係
止させることにより、導体接続子が円筒状導体継手から
外れないように構成している。
【0004】前記従来例に示されるような電力ケーブル
用接続部は、例えば、図12に示されるように構成され
るもので、ケーブル用接続部8は、2本のケーブル1…
…の導体2、2aの先端部に、導体接続子6……をそれ
ぞれ一体に設けている。そして、前記導体接続子6……
を円筒状導体継手7に挿入して、前記導体継手を介して
導体相互の導通状態を設定する手段を構成している。前
記ケーブル用接続部8においては、円筒状導体継手7に
対応する位置に高圧シールド電極9を配置し、その周囲
に補強絶縁体10を所定の長さでコーン形状に一体に形
成したものを配置する。前記補強絶縁体10は、架橋剤
を添加した未架橋ポリエチレン樹脂等のゴム・プラスチ
ック材料を用いて一体に成型したものとして構成され、
補強絶縁体をケーブル接続部に位置決めしてから、加熱
と加圧作用を付与することによって、前記プラスチック
材料の成型と架橋とを行い絶縁体として形成する。
【0005】前記ケーブル用接続部では、補強絶縁体1
0の周囲にしゃへい層13を設け、その外周部に防水混
和物14を所定の厚さで形成し、前記防水混和物14の
外周部に金属製の保護管15を配置する。また、前記保
護管15に対して絶縁接続部を形成する場合に、所定の
位置に絶縁筒16を配置するとともに、保護管15に対
して端子座17を配置して、クロスボンド等に接続する
手段を設けている。さらに、前記絶縁筒16の両端部と
ケーブル外装管との、接続部をカバーする状態で防水層
18を配置しており、前記防水層18を絶縁テープを巻
き付ける等の手段で形成することによって、保護管15
の内部に湿気等が入り込むことを防止する手段を構成し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記補強絶縁体は、ゴ
ム・プラスチック材料を用いて構成するものであるが、
接続するケーブルの導体断面積等に対応させてその大き
さが異なるものであるために、最初に筒状に成型したも
のを切削加工して、所定の形状のものとして構成してい
る。ところが、プラスチック材料を金型に注型して筒状
体を形成する際にも、注型後にプラスチックが冷却され
ると径が変化するものであり、中子を取り外す作業が面
倒であるという問題がある。また、前記補強絶縁体を成
形加工する場合には、クリーンルーム内で異物が付着し
ないようにして、旋盤等を用いた成形加工を行うことが
必要であり、一般の旋盤等を使用して切削する場合で
も、補強絶縁体の表面に油等が付着しないようにする必
要がある。さらに、前記補強絶縁体はケーブル導体サイ
ズ等に対応させて異なる形状のものとして構成すること
が要求されるが、そのような補強絶縁体の特性に対し
て、汎用の旋盤等の装置を使用すると、製造能率を向上
させ得ないという問題がある。
【0007】本発明は、前述したような補強絶縁体の成
形加工の問題に対処するもので、補強絶縁体の製作方法
と補強絶縁体の加工に適合する加工装置とを提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の補強絶縁体の製
造方法は、金型内に中子と高圧シールド電極とを位置決
めして、プラスチック材料を注入して円筒ブロック体を
成形する工程と、金型から円筒ブロック体を取出して中
子を抜き出すとともに成形加工に対応させて成形用支持
体を装着する工程と、前記成形用支持体のシャフトの両
端部を加工装置の回転支持部材に支持させ、前記加工装
置に設けるバイトにより円筒ブロック体を切削加工する
工程と、を経て補強絶縁体を製作するものである。ま
た、本発明において、前記方法に加えて、前記円筒ブロ
ック体から中子を抜き出す際には、円筒ブロック体を固
定保持する機構と上下動と水平方向の回転を行う機構と
を設けたターンテーブルに、前記円筒ブロック体を位置
決めし、一方の中子の抜き出しの後で、ターンテーブル
の上下動と水平回転を行って円筒ブロック体の位置を変
換してから他方の中子の抜き出し作業を行い、前記中子
の抜き出しの際に、中子に低速の回転を付与することが
できる。さらに、本発明においては、前記円筒ブロック
体の切削加工に対応させて円筒ブロック体に配置する成
形用支持体は、前記円筒ブロック体の貫通孔に挿入する
シャフトと、前記円筒ブロック体の両側から押圧する側
フランジを有する端部固定部材と、前記シャフトの両端
部に設け、加工装置の回転支持部材に設ける支持部材に
取付ける端部フランジと、を用いることが可能である。
【0009】本発明の補強絶縁体の製造を行う加工装置
は、円筒ブロック体を固定保持する機構と、上下動と水
平方向の回転を行う機構とを設けたターンテーブルと、
円筒ブロック体に取付けた成形用支持体のシャフトの両
端部を保持する支持部材と、前記一方の支持部材に対し
て回転を付与する駆動手段と、他方の支持部材を回転可
能に支持する端部支持部材と、前記駆動手段を設けた支
持部材を支持するスライドフレームと、前記スライドフ
レームを円筒ブロック体の軸方向に移動させる機構と、
前記スライドフレームに配置する支持部材の高速回転手
段および低速回転手段と、バイトを保持し切削加工に対
応させる案内手段を設けたバイト装置とから構成され
る。
【0010】前述したような補強絶縁体の製造方法を用
いることにより、最初に円筒状の円筒ブロック体を注型
して作成し、その円筒ブロック体を切削加工することに
よって、任意の外形状を有する補強絶縁体を製造するこ
とが可能であり、ケーブル接続部に要求される形状の補
強絶縁体を容易に作成することが可能となる。また、円
筒ブロック体から中子を抜き出す際には、ターンテーブ
ル上に円筒ブロック体を固定保持し、加工装置に設けた
駆動・支持部材に中子を係止して抜き出し、その後で、
他方の中子を駆動・支持部材に係止して抜き出しの作業
を行うので、作業員が円筒ブロック体の水平回転等を行
わなくとも、中子の抜き出しの作業を容易に行うことが
可能になる。さらに、切削加工に際して円筒ブロック体
の支持に用いる成形用支持体は、シャフトに対して端部
固定部材を用いて円筒ブロック体の両端部を固定保持す
るので、シャフトの回転が円筒ブロック体の偏心回転の
原因となることはなく、バイトによる円筒ブロック体の
切削加工に容易に対処させることが可能である。
【0011】本発明の補強絶縁体製造に用いる加工装置
は、円筒ブロック体から中子を抜き出す際と、成形用支
持体を装着して切削加工に対応させた位置決めの際に使
用するターンテーブルを設けているために、円筒ブロッ
ク体に手を触れることなしに切削加工の準備を行うこと
が可能である。また、前記加工装置は、円筒ブロック体
に装着した中子またはシャフトの一方の支持を行う駆動
・支持部材に対して、円筒ブロック体の軸方向の移動
と、シャフトに対して低速と高速の回転を付与する機構
とを設けているので、円筒ブロック体から中子を抜き出
す際に低速の回転を付与する動作と、バイトによる切削
加工に際しての高速回転を行う動作とを正確に行わせる
ことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の補強絶縁体の加工の順序を説明する。図1に示す例
は、補強絶縁体の円筒ブロック体を注型して成形する場
合を示しているもので、金型25内に2つの中子27、
27aを突き合わせるように組み合わせて配置し、金型
25に設けた注入口26から溶融されたプラスチック材
料を注入する。前記2つの中子27、27aは、突き合
わせる先端部29、29aを高圧シールド電極9の内径
に一致させた径に構成し、高圧シールド電極の両側部分
に対応させてテーパ部28、28aを形成している。そ
して、金型25内にプラスチック材料を注入して冷却さ
せることにより、図2に示すような円筒ブロック体20
を作成するが、前記プラスチック材料としては、未架橋
のポリエチレン等が用いられる。
【0013】前記金型から取り出された円筒形状の円筒
ブロック体20には、その円筒の両側に中子27、27
aが串刺し状に取り付けられているので、最初に前記中
子を取り外す必要がある。そこで、本実施例において
は、図2に示すように、円筒ブロック体20をターンテ
ーブル60に設けたクランプ部材65、65aに固定保
持させ、一方の中子27を駆動・支持部材50を用いて
取り外し、次に、ターンテーブル60を180°水平回
転させてから、中子27aを駆動・支持部材50に対応
させて位置決めし、前記駆動・支持部材により抜き出す
作業を行う。
【0014】前記中子の取り外しのために用いる駆動・
支持部材50は、加工装置のフレームに対してスライド
フレーム44を配置して構成しており、中子の端部に図
示を省略した係止手段を係合させ、スライドフレーム4
4を図の左側に移動させることにより、円筒ブロック体
20から中子を抜き出すようにする。また、前記中子が
円筒ブロック体から容易に抜け出さない場合には、駆動
伝導装置54により中子を回転させる作用を付与し、前
記中子の円筒ブロック体に対する付着状態を解除してか
ら抜き出しを行わせる。そのために、クランプ部材6
5、65aを用いて円筒ブロック体20をターンテーブ
ルに固定させ、中子の抜き出し作業を容易に行い得るよ
うにするのである。
【0015】前述したようにして、円筒ブロック体から
中子を抜き出した状態では、円筒形状の円筒ブロック体
の内部に高圧シールド電極が埋め込まれた状態で一体に
形成されたものとなるが、そのままの状態では円筒ブロ
ック体の次の切削加工工程に対応させることはできな
い。そこで、次の段階では、図3、4に示すように、円
筒ブロック体20に成形用支持体30を装着して、円筒
ブロック体の切削加工に対処させるようにする。前記成
形用支持体30としては、円筒ブロック体の中心の貫通
孔にシャフト31を挿入し、円筒ブロック体の両側端部
に端部固定部材35、35aを配置して、前記端部固定
部材により円筒ブロック体をシャフト31に対して固定
保持させている。
【0016】前記端部固定部材35、35aには、円筒
ブロック体に設けた貫通孔の端部に挿入する挿入部36
と、円筒ブロック体の側面を押圧する大径の側フランジ
37とを設けており、シャフト31を介して回転回転さ
せることにより円筒ブロック体が偏心して回転されるこ
とがないように保持される。また、前記シャフト31の
両端部には、加工装置の保持部材に対応させて、端部フ
ランジ32、32aを各々一体に設けており、前記端部
フランジには加工装置の保持部に対応させたボルト孔3
3……を所定の間隔で設けている。前述したようにし
て、円筒ブロック体20を成形用支持体30に支持させ
て、図5に示す切削工程に供給し、後述する切削装置を
用いて、円筒ブロック体20の切削除去部21をバイト
により削り取って除去する作業を行い、図6に示すよう
な形状のものとして成形される。そして、成形作業が終
了した補強絶縁体10は、前記図12に示したように、
太さ方向の中心部にケーブル挿入用の貫通孔11を設け
たコーン状のものとされ、ケーブル接続部の中央部に配
置可能な形状のものとされる。
【0017】
【実施例】次に、前述したようにして円筒ブロック体を
加工し、補強絶縁体を製造するために使用する加工装置
の構成を説明する。図7〜11に示す例は、円筒ブロッ
ク体の切削加工を行って、所定の形状の補強絶縁体とし
て形成するために使用する加工装置の構成を示してい
る。前記加工装置40の全体の構成は、図7、8に示さ
れており、一般の旋盤装置とほぼ類似する装置として構
成されるもので、この例においては、円筒ブロック体2
0から中子を抜き出す動作を行う場合を示している。ま
た、前記加工装置40においては、金型から取出した円
筒ブロック体20を支持させるターンテーブル60を配
置し、図2に示したようにして中子を抜出す作業に対応
させ、さらに、バイト装置70に設けたバイトを用い
て、円筒ブロック体20の切削加工を行い、補強絶縁体
として成型するための機構とを備えている。前記加工装
置において、円筒ブロック体から中子を抜き出す際に
は、駆動・支持部材50を用いる。また、図3、4に示
したように、円筒ブロック体20の切削加工時には、中
心部を貫通するシャフトの両端部を支持するために、駆
動・支持部材50と端部支持部材55とを用い、前記駆
動・支持部材および端部支持部材にの各々に設けた支持
部材51、56に対して、シャフトの端部フランジを固
定ボルト等を介して取付けるようにしている。
【0018】前記端部支持部材55は、円筒ブロック体
の加工時にシャフトを支持するための作用を行うもので
あることから、フレーム41上に固定配置された軸受け
部材に対して、先端部に支持部材56を設けた軸を回転
可能に支持している。また、前記駆動・支持部材50は
スライドフレーム44上に配置され、中子の引抜き時に
は支持部材51を中子に係止して、スライドフレーム4
4をスライドベッド42上を図の左方向に移動させるこ
とにより、円筒ブロック体から中子を抜き取る動作を行
う。前記スライドフレーム44を移動させるために引抜
装置45を配置し、前記引抜装置45においては、駆動
装置47により駆動される駆動軸46に対してスライド
フレーム44の被駆動ブラケット48を配置し、前記駆
動軸46の回転にしたがってスライドフレームを移動さ
せる機構を構成している。
【0019】さらに、前記スライドフレーム44に支持
される支持部材51に対しては、中子を引き抜く際に支
持部材を低速で回転させるための駆動モータ53と、円
筒ブロック体の切削加工時に、円筒ブロック体を回転さ
せるための駆動モータ52とを配置し、それ等の駆動モ
ータの回転を駆動伝導装置54を介して支持部材51に
伝達する機構を設けている。前記駆動・支持部材50に
対応する駆動機構の他に、前記加工装置40において
は、円筒ブロック体から中子を抜き出す際に、円筒ブロ
ック体を固定保持するためのターンテーブル60と、円
筒ブロック体を切削加工する際に使用するバイトと、そ
のバイトの支持および案内機構としてのバイト装置70
とを設けている。また、前記ターンテーブル60は昇降
・回転装置61により上下動方向の移動と、縦軸を中心
にして水平方向に回転させる機構とを設けており、ター
ンテーブル60の上部には円筒ブロック体20を保持す
るためのクランプ部材65、65aを設けて、円筒ブロ
ック体から中子を抜き出す作業に対処させるようにす
る。
【0020】前記ターンテーブル60とその駆動機構、
および円筒ブロック体を保持するための機構の詳細な構
成は図9、10に示されるもので、ターンテーブル60
上に配置するクランプ部材65、65aは、図9に示さ
れるように、下クランプ部材66をターンテーブル上に
固定配置し、前記下クランプ部材66に対して、上クラ
ンプ部材67をヒンジ68を介して揺動可能に設けてい
る。そして、円筒ブロック体20を上下のクランプ部材
66、67の間に固定保持させて、円筒ブロック体から
中子の抜き取りの作業に対処させる。また、前記ターン
テーブル60に対して、下部に駆動モータ62の回転を
伝達する駆動機構61を配置し、駆動軸63を中心にし
てターンテーブル60を水平方向に回転させるように構
成している。さらに、加工装置のフレーム上にピン6
4、64aを突出させて設けて、ターンテーブル60に
設けた孔に前記ピンを挿入することにより、正確に位置
決めを行い得るようにしている。
【0021】前記ターンテーブルにおいては、図2にお
いて説明したように、2つのクランプ部材65、65a
により円筒ブロック体を固定保持し、一方の中子の端部
を支持部材51に固定して、駆動・支持部材50を保持
するスライドフレーム44を引抜装置45を介して移動
させることにより、中子を円筒ブロック体から抜き出す
動作を行う。なお、前記中子の抜き取りに際して、円筒
ブロック体から中子が抜け出さない場合には、駆動モー
タ53を用いて支持部材を低速で回転させる作用を付与
し、プラスチック材料に密着している中子を引き剥がす
作用を付与しながら、スライドフレーム44を図の左方
向に移動させる。そして、円筒ブロック体から一方の中
子27を抜き出した後で、ターンテーブルを水平に18
0°回転させてから他方の中子27aを支持部材51に
固定し、支持部材51の回転とスライドフレーム44の
移動の作用を行わせることにより、2つの中子の取り出
し作業を行う。
【0022】前記ターンテーブル60の水平回転に際し
て、円筒ブロック体やターンテーブルの端部が、図の右
側端部に置かれるバイト装置70やその他の突出部材に
当接する恐れがある。そこで、本実施例においては、前
記ターンテーブル60に対して、円筒ブロック体を安全
に回転させ得る高さまで上下動させるために、昇降・回
転装置61による上下動機構を設けている。そして、図
10にも示されるように、前記昇降・回転装置61によ
りターンテーブル60を高さHだけ上昇させてから水平
回転させ、ターンテーブルを下降させてピン64、64
aにより位置決めし、中子の端部を支持部材に対して固
定保持させる。また、前記円筒ブロック体から中子を抜
き取った後では、前記図3、4に示したように、成形用
支持体30を円筒ブロック体に串刺し状に取付ける作業
を行い、次の円筒ブロック体の切削成形作業に対処させ
るが、成形用支持体のシャフトを円筒ブロック体に取付
ける際にも、必要に応じてターンテーブルを上昇させた
状態で、成形用支持体の装着作業を行うことができる。
【0023】さらに、前記成形用支持体のシャフトの両
端部を、駆動・支持部材と端部支持部材の各々の支持部
材51、56に対して固定し、バイト装置を用いて円筒
ブロック体の表面の切削加工を行う際には、円筒ブロッ
ク体20に対するクランプ部材による支持を解除し、円
筒ブロック体が自由に回転できるように保持することが
求められる。また、円筒ブロック体の切削加工に際し
て、バイト装置70の移動に対してターンテーブルが邪
魔をする場合には、ターンテーブル60を任意の高さま
で下降させる動作を行い、バイト装置による切削加工に
支障が生じないようにする。したがって、前記ターンテ
ーブルは、円筒ブロック体に対する加工の工程に応じ
て、昇降・回転装置61による上下動の動作を随時行
い、円筒ブロック体の加工処理等に対応させた位置決め
と、ターンテーブルを単独で上下動させるための動作と
を行うことができる。
【0024】前記駆動・支持部材50と端部支持部材5
5との間に保持される円筒ブロック体20に対して、バ
イトにより切削加工を行うために配置されるバイト装置
70は、図11に示されるように構成される。また、こ
の例においては、前記図3〜5に説明したように、円筒
ブロック体20を成形用支持体により支持し、前記支持
体のシャフトを介して回転させながら切削加工作業を行
う。
【0025】前記バイト装置70においては、加工装置
のフレーム41上に配置する横案内フレーム71に対し
て、縦案内フレーム74を移動可能に設け、駆動モータ
72により駆動される駆動軸73を介して縦案内フレー
ム74の移動を行う。また、前記縦案内フレーム74に
対して、回転フレーム75を介してバイト支持フレーム
76を配置し、前記バイト支持フレーム76に対してバ
イト支持体77を移動可能に設け、前記バイト支持体7
7にバイト78を保持させている。そして、前記バイト
装置70においては、円筒ブロック体の長さ方向にバイ
トを位置決めして、円筒ブロック体の両端部をテーパ状
に加工する作業と、円筒ブロック体の中央部の切削加工
とを任意に行い得るようにする。前記バイト装置として
は、従来より一般に用いられている旋盤装置等のバイト
装置と同様に構成されているもので、バイトには円筒ブ
ロック体を構成するポリエチレン等のプラスチック材料
に対して、切削性能を良好に行い得る刃物部材を使用す
ることにより、細かい切り屑が発生せずに切削作業を良
好な状態で行い得るようにする。
【0026】また、前記バイト装置による円筒ブロック
体の切削加工に際しては、プラスチック材料の切削に適
したバイトの食い込み深さと送り速度等を、プラスチッ
ク製品の加工に適応させて設定する。本実施例において
は、バイト78の円筒ブロック体に対する位置決めを手
動で行う場合を示しているが、円筒ブロック体の加工作
業は、NC旋盤と同様に、全部の作業を自動で行う装置
として構成することができるものであり、一般的になら
い旋盤と同様な制御方式を採用することも可能である。
なお、前述したような構成を有する加工装置は、クリー
ンルーム内に設置するものであり、各作動部材は、埃や
塵および油分が飛散しないような保護を行って構成す
る。
【0027】前述したように構成した本発明の加工装置
を用いて、円筒ブロック体の成形加工を行う際には、前
記図2に示したように、円筒ブロック体をターンテーブ
ル上に保持して駆動・支持部材により、円筒ブロック体
の両端部から中子の抜き取りの作業を行う。その後に、
円筒ブロック体をターンテーブル上に保持したままで、
図3、4に示すような構成の成形用支持体を取付け、前
記成形用支持体のシャフトの両端部を駆動・支持部材5
0と端部支持部材55の間に保持させてから、ターンテ
ーブル60を円筒ブロック体の成形作業の邪魔にならな
い位置まで下降させる。そして、駆動・支持部材50に
配置する回転機構を用いて円筒ブロック体を回転させな
がら、バイト装置70のバイト78を用いて円筒ブロッ
ク体の両側端部にテーパ加工を行うようにする。また、
本発明において、図5に示すようにして、円筒ブロック
体の両側にテーパ部を加工する際に、バイトが側フラン
ジ37に当接するために、円筒ブロック体の端部の加工
は困難となる。そこで、実際には円筒ブロック体の長さ
を十分に余裕を持たせて作成し、側フランジにバイトが
当接しない位置までテーパの先端部の加工を行い、前記
側フランジ側に残ったリング状の部分を切り離して補強
絶縁体を作成できるようにする。
【0028】
【発明の効果】前述したように、本発明の補強絶縁体の
製造方法を用いることにより、最初に円筒状の円筒ブロ
ック体を注型して作成し、その円筒ブロック体を切削加
工することによって、任意の外形状を有する補強絶縁体
を製造することが可能であるから、ケーブル接続部に要
求される形状の補強絶縁体を容易に作成することが可能
となる。また、円筒ブロック体から中子を抜き出す際に
は、ターンテーブル上に円筒ブロック体を固定保持し、
加工装置に設けた駆動・支持部材に中子を係止して抜き
出し、その後で、他方の中子を駆動・支持部材に係止し
て抜き出しの作業を行うので、作業員が円筒ブロック体
の水平回転等を行わなくとも、中子の抜き出しの作業を
容易に行うことが可能になる。さらに、切削加工に際し
て円筒ブロック体の支持に用いる成形用支持体は、シャ
フトに対して端部固定部材を用いて円筒ブロック体の両
端部を固定保持するので、シャフトの回転が円筒ブロッ
ク体の偏心回転の原因となることはなく、バイトによる
円筒ブロック体の切削加工に容易に対処させることが可
能である。
【0029】本発明の補強絶縁体製造に用いる加工装置
は、円筒ブロック体から中子を抜き出す際と、成形用支
持体を装着して切削加工に対応させた位置決めの際に使
用するターンテーブルを設けているので、円筒ブロック
体に手を触れることなしに、切削加工の準備を行うこと
が可能である。また、前記加工装置は、円筒ブロック体
に装着したシャフトの一方の支持を行う駆動・支持部材
に対して、円筒ブロック体の軸方向の移動と、シャフト
に対して低速と高速の回転を付与する機構とを設けてい
るので、円筒ブロック体から中子を抜き出す際に低速の
回転を付与する動作と、バイトによる切削加工に際して
の高速回転を行う動作とを正確に行わせることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒ブロック体の注型方法の説明図である。
【図2】 円筒ブロック体から中子を抜き出す方法の説
明図である。
【図3】 円筒ブロック体に成形用支持体を装着した状
態の説明図である。
【図4】 図3の断面図である。
【図5】 円筒ブロック体を切削加工する状態の説明図
である。
【図6】 円筒ブロック体から製作した補強絶縁体の斜
視図である。
【図7】 円筒ブロック体の加工に使用する加工装置の
正面図である。
【図8】 図7の加工装置の平面図である。
【図9】 ターンテーブルとその駆動機構の説明図であ
る。
【図10】 図9の装置の正面図である。
【図11】 円筒ブロック体とバイト装置の関係を示す
説明図である。
【図12】 一般的なケーブル接続部の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、 8 ケーブル接続部、 9 高
圧シールド電極、10 補強絶縁体、 20 円筒
ブロック体、 25 金型、27 中子、 30
成形用支持体、 31 シャフト、32 端部フ
ランジ、 35 端部固定部材、 40 加工装
置、44 スライドフレーム、 45 引抜装置、
50 駆動・支持部材、 51・56 支持部材、
55 端部支持部材、 60 ターンテーブル、6
1 昇降・回転装置、 65 クランプ部材、 7
0 バイト装置、77 バイト支持体、 78
バイト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に中子と高圧シールド電極とを位
    置決めして、プラスチック材料を注入して円筒ブロック
    体を成形する工程と、 金型から円筒ブロック体を取出して中子を抜き出すとと
    もに、成形加工に対応させて成形用支持体を装着する工
    程と、 前記成形用支持体のシャフトの両端部を加工装置の回転
    支持部材に支持させ、前記加工装置に設けるバイトによ
    り円筒ブロック体を切削加工する工程と、 を経て製作することを特徴とする補強絶縁体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記円筒ブロック体から中子を抜き出す
    際には、円筒ブロック体を固定保持する機構と上下動と
    水平方向の回転を行う機構とを設けたターンテーブル
    に、前記円筒ブロック体を位置決めし、 一方の中子の抜き出しの後で、ターンテーブルの上下動
    と水平回転を行って円筒ブロック体の位置を変換してか
    ら他方の中子の抜き出し作業を行い、 前記中子の抜き出しの際に、中子に低速の回転を付与す
    ることを特徴とする請求項1に記載の補強絶縁体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記円筒ブロック体の切削加工に対応さ
    せて円筒ブロック体に配置する成形用支持体は、 前記円筒ブロック体の貫通孔に挿入するシャフトと、 前記円筒ブロック体の両側から押圧する側フランジを有
    する端部固定部材と、 前記シャフトの両端部に設け、加工装置の回転支持部材
    に設ける支持部材に取付ける端部フランジと、 を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の補
    強絶縁体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記補強絶縁体を製造する加工装置は、 円筒ブロック体を固定保持する機構と、上下動と水平方
    向の回転を行う機構とを設けたターンテーブルと、 円筒ブロック体に取付けた成形用支持体のシャフトの両
    端部を保持する支持部材と、 前記一方の支持部材に対して回転を付与する駆動手段
    と、他方の支持部材を回転可能に支持する端部支持部材
    と、 前記駆動手段を設けた支持部材を支持するスライドフレ
    ームと、 前記スライドフレームを円筒ブロック体の軸方向に移動
    させる機構と、 前記スライドフレームに配置する支持部材の高速回転手
    段および低速回転手段と、 バイトを保持し切削加工に対応させる案内手段を設けた
    バイト装置と、 から構成されることを特徴とする補強絶縁体の製造装
    置。
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