JPH10223522A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

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JPH10223522A
JPH10223522A JP9038329A JP3832997A JPH10223522A JP H10223522 A JPH10223522 A JP H10223522A JP 9038329 A JP9038329 A JP 9038329A JP 3832997 A JP3832997 A JP 3832997A JP H10223522 A JPH10223522 A JP H10223522A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は露光装置に関し、基板上の各露光位置
をレチクルのパターンの結像位置に位置決めするのに要
する時間を短縮して、露光工程のスループットを向上さ
せた露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】レチクルステージWST用の制御回路42
Xは、ゲイン項に比例項Kpと積分項Kiとを有し、そ
れらを加え合わせ点で加え合わせてPI制御にすること
も、比例項Kpのみを用いたP制御にすることもできる
ようになっている。この切替は、制御切替部48Xにお
いて行われる。制御切替部48Xでは、制御に先立って
ウェハステージ位置情報とウェハステージの次の目標位
置情報とからウェハステージWSTの移動予定量を算出
し、移動予定量に基づいて、制御回路42Xにおいて比
例項Kpと積分項Kiとを用いたPI制御と、比例項K
pのみを用いたP制御のいずれかへの切り替えを実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置あるい
は液晶表示装置等の製造工程におけるフォトリソグラフ
ィ工程で用いられる露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置あるいは液晶表示装置は、ウ
ェハ上に複数層の回路パターンを積層して形成されるの
で、そのフォトリソグラフィ工程において投影露光する
際、ウェハ上の各ショット領域に形成された回路パター
ンと、その上層に投影されるレチクルの回路パターンの
像とを正確に位置合わせしてから露光する必要がある。
従来の露光装置では、ウェハステージ上の基準マークに
関してレチクルを位置合わせして固定し、次に基準マー
クとウェハとの位置関係を計測した後、ウェハステージ
制御系により、ウェハステージ位置測定系からのウェハ
ステージ位置をフィードバックしつつ、ウェハステージ
駆動系を制御してウェハステージをステッピング駆動さ
せ、ウェハの各ショット領域を順次露光位置に位置決め
していた。そして、ウェハステージの現在位置と目標位
置との差分が所定時間以上継続して所定の許容範囲内に
収まったら、露光光源のシャッタを開けて露光を開始し
ていた。
【0003】この露光に至るまでのウェハステージの位
置決め動作は、ウェハの前露光位置から次の露光位置
(目標位置)の近傍までウェハステージを移動させるス
テッピング動作と、ステッピング動作に続いてウェハス
テージを正確に目標位置に位置決めさせる追い込み動作
とに分けられる。図4は、ステッピング動作から追い込
み動作に至るウェハステージの動特性の一例を示してい
る。図4で横軸は経過時間を表し、縦軸はウェハ目標位
置からの誤差量を表している。図4において、ウェハス
テージは所定の速度プロファイルに基づいて減速しなが
ら目標位置に近づくが、目標位置を一旦通過して行き過
ぎ、その後過渡応答的に収束して定常位置偏差内に収ま
る。このような動特性でウェハステージを制御する場合
における露光は、ウェハステージが定常位置偏差内に収
束した時点から所定時間後から開始するように決められ
ている。ウェハステージの位置は、ウェハステージ位置
測定系のレーザ測長器から常にフィードバックされてい
るので、例えば定常位置偏差内に収束したと認められた
時点から複数点(例えば10点)のウェハステージ位置
のデータをサンプリングして、それらが定常位置偏差内
にあれば露光開始の指令を発するようにしている。
【0004】従って、ウェハステージの位置決め動作か
ら露光開始の指令が発せられるまでの時間を短縮するこ
とができれば、つまり、ウェハステージのステッピング
動作と追い込み動作に要する時間を短縮することができ
れば、露光装置のスループットを向上させることができ
ることになる。
【0005】しかしながら、露光装置のウェハステージ
系には極めて高い位置決め精度が要求されているため、
ステージ自体には高い剛性が要求され、またステージ駆
動系には最少のバックラッシュに加えて十分な分解能と
動力を備えていることが要求される結果、ウェハステー
ジ系は相当の重量にならざるを得ず、これを短時間で所
定位置に位置決めさせるウェハステージ制御系を実現す
るのは困難である。結局、従来の露光装置では、追い込
み動作の時間を短縮させる制御が困難であるためにスル
ープットを向上させることができず、全体の露光時間が
長くなってしまうという不都合が生じていた。また、仮
にステッピング動作を高速化させて位置決め動作の時間
の短縮を図ろうとしても、減速時に重いウェハステージ
による大きな慣性力が働いている状況では、制御系をい
くら調整しても追い込み動作に要する時間は逆に長くな
ってしまうため、従来の制御方式では露光工程のスルー
プットの向上に限界が生じていた。
【0006】この問題を解決する手段が特開平7−22
0998号公報において開示されている。当該公報に開
示された制御方式を図5を用いて説明する。図5は、ス
テッピング動作から追い込み動作に至る図4と同一波形
であるウェハステージの動特性の一例(実線)と、ウェ
ハステージの動きに追従して移動するレチクルステージ
の動特性(破線)を示している。図5で横軸は経過時間
を表し、縦軸はウェハ目標位置からの誤差量を表してい
る。図5において、まずウェハステージが所定の速度プ
ロファイルに基づいて減速しながら目標位置に近づいて
くる。予め決めておいた所定の誤差量内にウェハステー
ジが到達すると、レチクルステージ制御系は、当該誤差
量を追従範囲として、その後のウェハステージの移動特
性にレチクルステージが追従するようにレチクルステー
ジ駆動系を制御する。
【0007】より具体的には、レチクルステージ制御系
は、レチクルステージの目標位置情報とレチクルステー
ジ位置情報との差分に対して、さらにウェハステージ位
置誤差信号に所定の定数(図5においては、定数=1で
ある)を乗じた値との差分を求めたレチクルステージ位
置誤差信号に基づいてレチクルステージ駆動系を制御す
る。
【0008】このレチクルステージ制御系では、レチク
ルステージ位置誤差信号に対してゲイン項として比例項
Kpと積分項Kiとを用いた差分方程式に基づくPI制
御によりレチクルステージ駆動系を制御している。過渡
応答的に移動しているウェハステージに追従してレチク
ルステージを移動させるために、レチクルステージ位置
誤差信号に対してゲイン項として比例項Kpを用いただ
けのP(プロポーショナル)制御では追従しきれずスル
ープットが低下してしまうので、レチクルステージ位置
誤差信号を積分して積分項Kiを乗じた値を加えること
により安定して追従できるようにさせている。
【0009】従来の露光装置では、ウェハステージが定
常位置偏差内に十分収束するまで露光開始を待たせるよ
うにしていたのに対して、この方法によれば、レチクル
ステージをウェハステージの移動に追従させて移動させ
るように制御するので、ウェハステージが定常位置偏差
内に収束せず未だ過渡応答的に振動している状態であっ
ても、相対的にウェハとレチクルとの位置合わせを行う
ことができるようになる。ウェハステージの位置とレチ
クルステージの位置は、ウェハステージ位置測定系及び
レチクルステージ位置測定系の各レーザ測長器から常に
フィードバックされているので、ウェハステージとレチ
クルステージの相対位置誤差が、例えば図4に示したよ
うな、定常位置偏差と同一の相対位置偏差内に収束した
と認められた時点から、複数点(例えば10点)の相対
位置誤差のデータをサンプリングして、それらが相対位
置偏差内にあれば露光動作開始の指令を発するようにす
る。
【0010】レチクルステージはウェハステージに比較
して十分軽量であるので応答性の優れた制御が容易に行
える。従って、ウェハの各露光領域をレチクルパターン
の露光位置の近傍からその露光位置に設定する追い込み
動作に要する時間を短縮することができるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ステップ・ア
ンド・リピート方式の縮小投影露光装置において、上述
の制御方式に基づいて、ウェハステージのステップ動作
及び追い込み動作にレチクルステージを追従させる場合
を考えてみる。ウェハの前露光位置から次の露光位置に
レチクルの回路パターンの結像位置を移動させるため
に、例えばX軸方向にウェハステージを移動させる際に
は、ウェハステージのY軸の制御における目標位置に変
化はなく、理想的にはY軸方向にウェハステージは移動
しないはずである。
【0012】しかしながら、現実にはウェハステージの
X軸ステージが駆動系により駆動されて移動を開始する
と、X軸ステージの移動に伴って各部に生じた振動がウ
ェハステージのY軸ステージに伝達され、Y軸ステージ
自体が微少振動を始める。この振動はステージ機構内の
各構成部材の共振により生じるため比較的高い周波数成
分を有している。この現象を以降クロストークと呼ぶこ
とにする。このクロストークにより生じたY軸ステージ
の振動の様子を図6に示す。図6に示すようにウェハス
テージのY軸ステージの振動(振動の振幅は例えば20
0nm程度である)に対して、レチクルステージ制御系
は、レチクルステージのY軸方向の目標位置情報とY軸
方向のレチクルステージ位置情報との差分に対して、さ
らにY軸方向のウェハステージ位置誤差信号に所定の定
数を乗じた値との差分を求めたY軸方向のレチクルステ
ージ位置誤差信号に基づいてY軸方向のレチクルステー
ジ駆動系をPI制御で駆動する。
【0013】従って、本来Y軸方向の目標位置に変化が
なく、Y軸方向には移動させる必要がないレチクルステ
ージが、ウェハステージのY方向の振動に追従しようと
して移動を開始する。しかしながら、このPI制御では
比較的高い周波数成分を含むY軸方向のウェハステージ
位置誤差信号の積分値が加えられるので、図6の破線に
示すようにウェハステージの減衰振動(実線)に対して
位相が反転した状態で減衰するようにレチクルステージ
は制御され、結局ステップ動作したレチクルステージの
X軸方向の露光動作開始条件が整っても、Y軸側の露光
動作開始条件が整うのが遅れてしまい、逆にスループッ
トを低下させ、また精度を悪化させてしまうという問題
が生じている。
【0014】このように、特開平7−220998号公
報において開示された制御方式では、ウェハステージが
ステップする軸(上述ではX軸)についてはレチクルス
テージを追従させて短時間で露光動作開始条件を整える
ことができるようになるが、ステップしない軸(上述で
はY軸)方向に生じた比較的高い周波数成分を有するウ
ェハステージの振動については考慮しておらず、非ステ
ップ軸でのウェハステージの振動に対するレチクルステ
ージの追従の困難性に基づくスループットの低下を回避
することができないという問題があった。
【0015】本発明の目的は、基板上の各露光位置をレ
チクルのパターンの結像位置に位置決めするのに要する
時間を短縮して、露光工程のスループットを向上させた
露光装置及び露光方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に以下の構成を有する。第1軸(X軸)方向にのみウェ
ハステージを移動させたとき、レチクルステージの第1
軸方向は、比例項Kpと積分値Kiとを用いたPI制御
によって制御し、レチクルステージの第2軸(Y軸)方
向は、比例項Kpのみを用いたP制御によって制御す
る。第2軸(Y軸)方向にのみウェハステージを移動さ
せたとき、レチクルステージの第2軸方向は、比例項K
pと積分値Kiとを用いたPI制御によって制御し、レ
チクルステージの第1軸方向は、比例項Kpのみを用い
たP制御によって制御する。このような制御によってウ
ェハステージの移動方向と直交する方向に生じる高周波
成分にレチクルステージが追従しないようにする。
【0017】上記露光装置において、前記移動予定量
が、0又は所定の基準範囲以内であれば、前記レチクル
ステージ位置制御系は、前記P制御で前記レチクルステ
ージ駆動系の制御を行うようにしてもよい。また、前記
所定の基準値は、前回の目標位置に対する前記基板ステ
ージの停止位置のオフセット量であってもよい。
【0018】また、上記目的を達成するために以下の工
程を有する。ウェハステージを位置決めする際に、所定
範囲に入ったらレチクルステージをウェハステージの動
きに追従させて位置決めを行う方法において、ウェハス
テージの位置情報とウェハステージの次の目標位置情報
とに基づいて第1軸方向と第2軸方向との移動予定量を
算出する工程と、第1軸方向と第2軸方向との移動予定
量のうち、移動予定量が基準範囲内の軸方向は比例項K
pのみを用いたP制御を行い移動予定量が基準範囲外の
軸方向は比例項Kpと積分値Kiとを用いたPI制御を
行うように制御する工程とを有す。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による露光
装置及び露光方法を図1乃至図3を用いて説明する。本
実施の形態における露光装置は、レチクル上のパターン
の像を投影光学系を介して縮小投影し、パターン像を感
光基板上の各ショット領域に順次露光するステップ・ア
ンド・リピート方式の縮小投影露光装置である。図1は
本実施の形態による露光装置の概略構成を示している。
以下、投影光学系PLの光軸方向をZ軸とし、光軸に垂
直な平面をXY平面として本実施の形態による露光装置
の構成を説明する。
【0020】露光用の照明光源LMPからの照明光IL
として、例えば、超高圧水銀ランプの輝線であるi線
(波長λ=365nm)、g線(λ=436nm)、或
いは、KrFエキシマレーザ光(λ=248nm)、さ
らにはArFエキシマレーザ光、金属蒸気レーザ光等の
紫外域の光を用いることができる。
【0021】照明光源LMPから射出された照明光IL
は、シャッタ4を介してコリメータレンズ、フライアイ
レンズ、レチクルブラインドなどからなる照明光学系6
により照度分布がほぼ均一な平行光束に変換され、レチ
クルRを均一な照度分布で照明する。レチクルRのパタ
ーン描画領域には、被露光基板であるウェハWに投影す
べき回路パターンが電子ビーム描画装置等により描画さ
れている。レチクルR上の回路パターンはレチクルRの
上方からの照明光束の照射によりウェハWに投影露光さ
れる。
【0022】レチクルRは、X−Y面内を移動可能なレ
チクルステージRSTに設けられたレチクルチャック
(図示せず)によって、例えば真空吸着等によりレチク
ルステージRST上に固定される。詳細な図示は省略し
ているが、レチクルステージRSTはX軸方向に移動す
るレチクルXステージと、レチクルXステージを支えて
Y軸方向に移動するレチクルYステージとから構成さ
れ、それぞれのステージは送りねじと当該送りねじを回
転させる駆動モータとを有するレチクルステージ駆動機
構によりそれぞれ移動可能になっている。図1において
は、X方向の駆動系を示しており、レチクルXステージ
を駆動するための送りねじ10X及び駆動モータ8Xが
示されている。図1においては、Y軸側の駆動系の図示
を省略しているが、X軸側と同様の構成である。
【0023】レチクルステージRSTのX、Y方向の位
置は、レチクルステージRSTの周辺部に固定された反
射鏡12Xにレーザ測長器14Xからのレーザ光を反射
させてX方向の位置が常時計測され、同様にY方向の位
置についても図示を省略した反射鏡12Y及びレーザ測
長器14Yにより常時計測されている。レーザ測長器1
4Xで測定されたレチクルステージのX方向の位置情報
はX方向の制御を行う制御系24Xに送られる。制御系
24Xの構成については後に詳述するが、X方向のレチ
クルステージ位置情報に基づいて制御系24Xは、レチ
クルステージRSTのX軸の駆動系を正確に制御してレ
チクルRを所定の位置に位置決めすることができるよう
になっている。図示しない制御系24Yも同様にY方向
のレチクルステージ位置情報に基づいてレチクルステー
ジRSTのY軸の駆動系を正確に制御してレチクルRを
所定の位置に位置決めすることができるようになってい
る。
【0024】投影光学系PLは、レチクルRを透過した
光束を集束させ、X、Y方向に移動可能な基板ステージ
WST上に設けられたウェハホルダ(図示せず)に載置
されたウェハWの所定のショット位置にレチクルRのパ
ターンの像を投影する。ウェハホルダはウェハWを真空
吸着して保持し、Z軸方向に移動してウェハW面と投影
光学系PLとの距離を調整して投影光学系PLの結像面
にウェハW面を一致させることができるようになってい
る。本実施の形態においては、投影光学系PLの投影倍
率βは1/5であり、レチクルRのパターンの幅に対し
て投影像の幅は1/5に縮小される。
【0025】詳細な図示は省略しているが、ウェハステ
ージWSTはX軸方向に移動するウェハXステージと、
ウェハXステージを支えてY軸方向に移動するウェハY
ステージとから構成され、それぞれのステージは送りね
じと当該送りねじを回転させる駆動モータとを有するレ
チクルステージ駆動機構によりそれぞれ移動可能になっ
ている。図1においては、レチクルXステージを駆動す
るための送りねじ18X及び駆動モータ16Xを示して
いる。Y軸側の駆動系の図示は省略しているが、X軸側
と同様の構成である。
【0026】ウェハステージWSTのX方向の位置は、
ウェハステージWSTの周辺部に固定された反射鏡20
Xにレーザ測長器22Xからのレーザ光を反射させてX
方向の位置が常時計測され、同様にY方向の位置につい
ても図示を省略した反射鏡20Y及びレーザ測長器22
Yにより常時計測されている。レーザ測長器22Xで測
定されたウェハステージWSTのX方向の位置情報は制
御系24Xに送られる。X方向のウェハステージ位置情
報に基づいて制御系24Xは、ウェハステージWSTの
X軸の駆動系を正確に制御してウェハステージWSTを
X方向にステップ動作させることにより、ウェハステー
ジWSTに載置されたウェハW上の所定の複数のショッ
ト位置に対して順次レチクルRの回路パターンの像を重
ね合わせ露光することができるようになっている。図示
しないY方向の制御系24Yも制御系24Xと同様の構
成であり同様の動作を行うことができるようになってい
る。
【0027】なお、レチクルRのパターンをウェハW上
に露光する際には、予めレチクルRとウェハWの位置合
わせをする必要があり、そのためレチクルR及びウェハ
Wには位置合わせ用のアライメントマークが形成されて
いる。これらアライメントマークをレチクルアライメン
ト光学系やウェハアライメント光学系により観察して位
置合わせを行うが、ここではそれらの図示及び説明は省
略する。
【0028】次に、制御系24Xの構成を図1を用いて
説明する。図1では、制御系24Xのうち、レチクルス
テージRST及びウェハステージWSTをX軸方向に目
標位置に位置決めするための構成を示している。Y軸方
向に関する制御系はX軸方向の制御系と同様の構成であ
るので図示及び説明を省略する。制御系24Xは、ウェ
ハステージWST及びレチクルステージRSTの位置決
めすべき目標位置を設定する目標位置設定部26Xを有
している。目標位置設定部26Xから出力されたウェハ
ステージ目標位置情報Xw0は、加え合わせ点28Xに
入力される。また、レーザ測長器22Xで測定されたウ
ェハステージWSTのX方向の現在位置の情報も加え合
わせ点22Xに入力されるようになっている。加え合わ
せ点28Xは、具体的には減算器であり、ウェハ目標位
置情報Xw0とレーザ測長器22Xからのウェハステー
ジ位置情報との差分を算出する。
【0029】得られたウェハ位置情報の差分はウェハス
テージ位置誤差(信号)として制御回路30Xに入力さ
れて所定の差分方程式に基づくゲイン項と演算され、そ
の結果がデジタルの出力値としてDAコンバータ32X
に入力される。本実施の形態においては、ウェハステー
ジWST用の制御回路30Xは、ゲイン項に比例項Kp
のみを用いるようにしているが、これに限らず他のゲイ
ン項を加えるようにすることも可能である。DAコンバ
ータ32Xでは入力されたデジタル値をアナログ電圧に
変換してサーボアンプ34Xに出力する。サーボアンプ
34Xでは入力されたアナログ電圧を所定の増幅率で増
幅して駆動モータ16Xに供給する。この結果駆動モー
タ16Xが所定の回転数で回転して送りねじ18Xを回
転させ、ウェハステージWSTがX軸方向に移動する。
このウェハステージWSTの移動量は、レーザ測長器2
2Xにより常時計測されてそのウェハステージ位置情報
が制御系24Xにフィードバックされ、常に目標位置と
の比較をしながら位置制御して目標位置に位置決めする
閉ループのサーボ系が構成される。
【0030】また、加え合わせ点28Xで得られたウェ
ハステージ位置誤差は切替器37Xにも入力される。切
替器37Xでは、ウェハステージ位置誤差が所定の範囲
(例えば0.125μm)に入ると、ウェハステージ位
置誤差を乗算器38Xに出力し、露光が終了すると乗算
器38Xへの出力を遮断するようになっている。乗算器
38Xでは、入力されたウェハステージ位置誤差の値を
反転して投影倍率の逆数(1/β)を乗じる演算を行
う。この演算結果は、レチクルステージ制御系の加え合
わせ点40Xに入力される。
【0031】一方、目標位置設定部26Xからはレチク
ルステージ目標位置情報Xr0が加え合わせ点36Xに
入力される。また、レーザ測長器14Xで測定されたレ
チクルステージWSTのX方向の現在位置の情報も加え
合わせ点36Xに入力されるようになっている。加え合
わせ点36Xは、具体的には減算器であり、レチクル目
標位置情報Xr0とレーザ測長器14Xからのレチクル
ステージ位置情報との差分を算出する。
【0032】得られたレチクルステージ位置情報の差分
は、さらに加え合わせ点40Xに入力される。加え合わ
せ点40Xは具体的には加算機であり、乗算器38Xで
所定の演算が施されたウェハステージ位置誤差と上記レ
チクルステージ位置情報の差分とが加え合わされてレチ
クルステージ位置誤差信号を生成する。レチクルステー
ジ位置誤差信号は、制御回路42Xに入力されて所定の
差分方程式に基づくゲイン項と演算され、その結果がデ
ジタルの出力値としてDAコンバータ44Xに入力され
る。
【0033】レチクルステージWST用の制御回路42
Xは、ゲイン項に比例項Kpと積分項Kiとを有し、そ
れらを加え合わせ点で加え合わせてPI制御にすること
も、比例項Kpのみを用いたP制御にすることもできる
ようになっている。図示では、PI制御になっている状
態を示している。この切替は、制御切替部48Xにおい
て行われる。制御切替部48Xでは、制御に先立ってウ
ェハステージ位置情報とウェハステージの次の目標位置
情報とからウェハステージWSTの移動予定量を算出
し、移動予定量に基づいて、制御回路42Xにおいて比
例項Kpと積分項Kiとを用いたPI制御と、比例項K
pのみを用いたP制御のいずれかへの切り替えを実行す
る。
【0034】切替の判断に用いる移動予定量は、現在の
ウェハステージ位置情報に対する次のウェハステージ目
標位置の差分として求めるようにしている。従って、次
のウェハステージ目標位置が前と変わらなければ、移動
予定量は0である。制御切替部48Xは、移動予定量が
基準値(=0)であれば、制御回路42Xに対してP制
御でレチクルステージ駆動系の制御を行うことを指示
し、移動予定量が0以外の値であればPI制御でレチク
ルステージ駆動系を制御するよう指示する。
【0035】レチクルステージRSTのX方向の制御系
に制御切替部48Xを設けたのと同様に、図示しないY
方向の制御系にも制御切替部48Yが設けられている。
この構成において、例えばウェハステージがX方向には
所定距離(例えば、20mm)のステップ動作をする
が、Y方向には移動しないような場合を考えてみる。制
御切替部48Xは、移動予定量=20を算出し、移動予
定量が基準値=0と異なるので、PI制御でレチクルス
テージのX方向の制御を行うことを制御回路42Xに指
示し、一方、制御切替部48Yは、移動予定量=0を算
出し、移動予定量が基準値=0と同一なので、P制御で
レチクルステージのY方向の制御を行うことを制御回路
42Yに指示する。つまり、ステップ動作を行うウェハ
Xステージに対応するレチクルXステージは、上述の特
開平7−220998号公報に開示された制御方式に従
って、ウェハステージWSTのX方向の位置が所定の追
従範囲内に入るとウェハステージWSTのX方向の移動
に追従して移動するようにPI制御で駆動される。
【0036】そして、一方の本来停止しているはずだが
実際には比較的高い周波数成分で振動しているウェハY
ステージに対応するレチクルYステージはP制御で駆動
される。図2に、ステッピング動作から追い込み動作に
至る図6と同一波形であるウェハYステージの動特性の
一例(実線)と、ウェハYステージの動きに追従して移
動するレチクルYステージの動特性(破線)を示す。図
2で横軸は経過時間を表し、縦軸はウェハ目標位置から
の誤差量を表している。レチクルYステージをP制御に
切り替えることにより、比較的高い周波数成分を含むY
軸方向のウェハステージ位置誤差信号の積分値が加えら
れることがないので、図2に示すように、レチクルYス
テージはPI制御で生じてしまうウェハステージの減衰
振動に対する追従遅れによる位相の反転は生じず、その
分速やかに相対位置偏差内に収束させることができるよ
うになる。なお、以上の説明においては、PI制御をP
制御に切り替えるようにしているが、フィルタ制御手段
を制御回路42X、42Yに設けておいて、PI制御を
P制御に切り替える代わりに、PI制御からフィルタ制
御に切り替えるようにしてもよい。
【0037】また本実施の形態においては、移動予定量
の基準値を0として説明したが、所定の基準範囲を予め
設定し、移動予定量が所定の基準範囲内にある場合には
制御回路42X、42Yに対してP制御でレチクルステ
ージ駆動系の制御を行うことを指示し、移動予定量が所
定の基準範囲外の値であればPI制御でレチクルステー
ジ駆動系を制御するようにしてももちろんよい。この所
定の基準範囲を、例えば前回の目標位置に対するウェハ
ステージWSTの停止位置のオフセット量に設定するよ
うにしてもよい。要は、ステップ動作時にPI制御で駆
動されるレチクルXステージがウェハXステージとの相
対位置偏差内に収束する時間とほぼ同じかそれより速
く、P制御(またはフィルタ制御)で駆動される非ステ
ップ動作のレチクルYステージがウェハYステージとの
相対位置偏差内に収束するように所定の基準範囲を設定
すればよい。
【0038】制御回路42Xから出力されたデジタルの
制御信号はDAコンバータ44Xに入力する。DAコン
バータ44Xでは入力された制御信号をアナログ電圧に
変換してサーボアンプ46Xに出力する。サーボアンプ
46Xでは入力されたアナログ電圧を所定の増幅率で増
幅して駆動モータ8Xに供給する。この結果駆動モータ
8Xが所定の回転数で回転して送りねじ10Xを回転さ
せ、レチクルステージWSTがX軸方向に移動する。こ
のレチクルステージWSTの移動量は、レーザ測長器1
4Xにより常時計測されてそのレチクルステージ位置情
報が制御系24Xにフィードバックされ、常に目標位置
との比較をしながら位置制御して目標位置に位置決めす
る閉ループのサーボ系が構成される。
【0039】また、加え合わせ点40X、40Yで得ら
れたレチクルステージ位置誤差は、露光判定回路50に
も入力される。露光判定回路50では、レチクルステー
ジ位置誤差が、所定のサンプリング数(例えば10点)
において所定の相対偏差量以下になっていたらシャッタ
開指令をシャッタ駆動回路52に出力するようになって
いる。シャッタ駆動回路52は、シャッタ開指令が入力
されると、照明光源LMPからの照明光を遮光していた
シャッタ4を開放するようになっている。
【0040】次に本実施の形態による露光装置の動作を
説明する。なお、本動作説明においては、本実施の形態
での特徴を明確に説明するため、X、Y方向の両方向に
ついての制御動作を同時に説明することにする。そし
て、ウェハステージWSTは、X方向にステップ動作す
る場合について説明する。まず、シャッタ駆動回路52
によりシャッタ4を閉じて照明光源LMPからの照明光
ILを遮光した状態で、図示しないレチクルアライメン
ト光学系により、ウェハステージWST上の基準位置に
対するレチクルRの位置関係を検出する。次に、レチク
ルRをウェハステージWST上の基準位置に対して所定
の位置関係の初期露光位置に固定し、この状態でレーザ
測長器14X、14Yの計測値を0にリセットする。こ
れにより、レチクルRを初期露光位置に固定したときの
レチクルステージRSTの座標、すなわち初期目標位置
(Xr0,Yr0)が(0,0)となる。
【0041】次に、露光用のウェハWをウェハステージ
WST上にロードし、図示しないウェハアライメント光
学系により、ウェハステージWST上の基準位置に対す
るウェハWの位置関係を検出する。これにより、レチク
ルRのパターンの投影光学系PLによる投影像の位置
(露光位置)と、ウェハWの各ショット領域との位置関
係が分かり、ウェハWの各ショット領域をその露光位置
に設定するためのウェハステージWSTの目標位置(X
w0,Yw0)が算出される。
【0042】次に、目標位置設定部26X、26Yから
加え合わせ点28X、28Yに対してウェハステージW
STの目標位置(Xw0,Yw0)をそれぞれ設定し、
加え合わせ点36X、36YにレチクルステージRST
の目標位置(Xr0,Yr0)=(0,0)を設定す
る。その後、ウェハステージ駆動系の駆動モータ16
X、16Yを駆動することにより、図3に示すような速
度プロファイルでウェハステージWSTをX方向にステ
ッピング移動させて、ウェハステージWSTのX位置を
目標位置Xw0に近づける。図3において、ウェハステ
ージWSTのX方向への速度VWXは、台形状に加減速
され、ウェハステージWSTが目標位置に近づいた収束
期間Tにおいて過渡応答的に次第に0になる。この収束
期間Tにおいて、最終的な位置決めを行う追い込み動作
が行われる。
【0043】制御系24Xの加え合わせ点28Xからの
ウェハステージ位置誤差信号ΔXw1が制御回路30X
に入力されて、P制御によりウェハステージのX方向の
移動を制御する。収束期間Tの少し手前の時点でウェハ
ステージ位置誤差ΔXw1が所定の範囲(例えば0.1
25μm)に入ると、切替器37Xからウェハステージ
位置誤差ΔXw1が乗算器38Xに出力され、入力され
たウェハステージ位置誤差ΔXw1の値を反転して投影
倍率の逆数(1/β=5)を乗じる演算を行う。この演
算結果、5・ΔXw1がレチクルステージ制御系の加え
合わせ点40Xに入力される。加え合わせ点40Xに
は、レチクル目標位置情報とレーザ測長器14Xからの
レチクルステージ位置情報との差分ΔXr1も入力さ
れ、ウェハステージ位置誤差5・ΔXw1と加え合わさ
れてレチクルステージ位置誤差信号VX1=(5・ΔX
w1)−ΔXr1を生成する。
【0044】制御切替部48Xでは、制御に先立ってレ
ーザ測長器14XからのX方向のウェハステージ位置情
報に対してウェハステージWSTのX方向の目標位置の
差分を計算して移動予定量を求め、この移動予定量(=
20)が基準値0と異なるので、制御回路42XにPI
制御で制御することを指示する。制御回路42Xは、制
御切替部48Xの指示により、入力されたレチクルステ
ージ位置誤差信号VX1をPI制御により演算してDA
コンバータ44Xに出力する。
【0045】一方、制御系24Yの加え合わせ点28Y
からのウェハステージ位置誤差信号ΔYw1が制御回路
30Yに入力されて、P制御によりウェハステージのY
方向の移動を制御する。ウェハステージ位置誤差ΔYw
1が所定の範囲(例えば0.125μm)に入ると、切
替器37Yからウェハステージ位置誤差ΔYw1が乗算
器38Yに出力され、入力されたウェハステージ位置誤
差ΔYw1の値を反転して投影倍率の逆数(1/β=
5)を乗じる演算を行う。この演算結果、5・ΔYw1
がレチクルステージ制御系の加え合わせ点40Yに入力
される。加え合わせ点40Yには、レチクル目標位置情
報とレーザ測長器14Yからのレチクルステージ位置情
報との差分ΔYr1も入力され、ウェハステージ位置誤
差5・ΔYw1と加え合わされてレチクルステージ位置
誤差信号VY1=(5・ΔYw1)−ΔYr1を生成す
る。
【0046】制御切替部48Yでは、制御に先立ってレ
ーザ測長器14YからのY方向のウェハステージ位置情
報に対してウェハステージWSTのY方向の目標位置の
差分を計算して移動予定量を求め、この移動予定量(=
0)が基準値0と同値であるので、制御回路42YにP
制御で制御することを指示する。制御回路42Yは、制
御切替部48Yの指示により、入力されたレチクルステ
ージ位置誤差信号VY1をP制御により演算してDAコ
ンバータ44Yに出力する。
【0047】また、加え合わせ点40X、40Yで得ら
れたレチクルステージ位置誤差VX1、VY1は、露光
判定回路50に入力され、レチクルステージ位置誤差V
X1、VY1のいずれもが、所定のサンプリング数(例
えば10点)において所定の相対偏差量以下になってい
たらシャッタ開指令をシャッタ駆動回路52に出力す
る。シャッタ駆動回路52は、シャッタ開指令が入力さ
れると、照明光源LMPからの照明光を遮光していたシ
ャッタ4を開放する。その後レチクルRの回路パターン
が投影光学系PLを介して、ウェハW上の所定の露光領
域に露光される。
【0048】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、ステップアンドリピート方式の縮小投影露光装置に
適用したが、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露
光装置に本発明を用いることも、またプロキシミティ露
光による露光装置に本発明を用いることも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、基板上の
各露光位置をレチクルのパターンの結像位置に位置決め
するのに要する時間を短縮して、露光工程のスループッ
トを向上させた露光装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による露光装置の概略構
成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による露光装置による位
置決め動作を行う場合の非ステップ軸でのウェハステー
ジとレチクルステージの移動特性を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態による露光装置により位
置決め動作を行う際のステップ軸での速度プロファイル
を示す図である。
【図4】従来の露光装置による位置決め動作を行う場合
のウェハステージの移動特性を示す図である。
【図5】従来の露光装置による位置決め動作を行う場合
のウェハステージとレチクルステージの移動特性を示す
図である。
【図6】従来の露光装置による位置決め動作を行う場合
の非ステップ軸でのウェハステージとレチクルステージ
の移動特性を示す図である。
【符号の説明】
4 シャッタ 6 照明光学系 8X、8Y、16X、16Y 駆動モータ 10X、10Y、18X、18Y 送りねじ 12X、12Y、20X、20Y 反射鏡 14X、14Y、22X、22Y レーザ測長器 26X、26Y 目標位置設定部 28X、28Y、36X、36Y、40X、40Y 加
え合わせ点 30X、30Y 制御回路(ウェハステージ側) 32X、32Y、44X、44Y DAコンバータ 34X、34Y、46X、46Y サーボアンプ 37X、37Y 切替器 38X、38Y 乗算器 42X、42Y 制御回路(レチクルステージ側) 48X、48Y 制御切替部 50 露光判定回路 52 シャッタ駆動回路 LMP 照明光源 IL 照明光 PL 投影光学系 R レチクル RST レチクルステージ W ウェハ WST ウェハステージ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光基板を保持して2次元的に移動可能な
    基板ステージを駆動する基板ステージ駆動系と、 前記基板ステージの位置を計測して基板ステージ位置情
    報を出力する基板ステージ位置測定系と、 前記基板ステージの目標位置情報と前記基板ステージ位
    置情報との差分である基板ステージ位置誤差信号に基づ
    いて前記基板ステージ駆動系を制御する基板ステージ位
    置制御系と、 前記感光基板上に露光される回路パターンが描画された
    レチクルを保持して2次元的に移動可能なレチクルステ
    ージを駆動するレチクルステージ駆動系と、 前記レチクルステージの位置を計測してレチクルステー
    ジ位置情報を出力するレチクルステージ位置測定系と、 前記レチクルステージの目標位置情報と前記レチクルス
    テージ位置情報との差分に対して、さらに前記基板ステ
    ージ位置誤差信号に所定の定数を乗じた値との差分を求
    めたレチクルステージ位置誤差信号に基づいて前記レチ
    クルステージ駆動系を制御するレチクルステージ位置制
    御系とを備え、 前記レチクルステージ位置誤差信号の大きさが所定値以
    下になったら前記回路パターンを前記感光基板上に露光
    する露光装置において、 前記レチクルステージ位置制御系は、ゲイン項として比
    例項Kpと積分項Kiとを有するPI制御部を有し、当
    該PI制御部は、制御に先立って前記基板ステージ位置
    情報と前記基板ステージの次の目標位置情報とから前記
    基板ステージの移動予定量を算出し、前記移動予定量に
    基づいて、前記比例項Kpと前記積分項Kiとを用いた
    PI制御と、前記比例項Kpのみを用いたP制御のいず
    れかに切り替えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の露光装置において、 前記移動予定量が、0又は所定の基準範囲以内であれ
    ば、前記レチクルステージ位置制御系は、前記P制御で
    前記レチクルステージ駆動系の制御を行うことを特徴と
    する露光装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の露光装置において、 前記所定の基準値は、前回の目標位置に対する前記基板
    ステージの停止位置のオフセット量であることを特徴と
    する露光装置。
  4. 【請求項4】感光基板を保持して2次元的に移動する基
    板ステージの位置を計測して基板ステージ位置情報をフ
    ィードバックし、前記基板ステージの目標位置情報と前
    記基板ステージ位置情報との差分である基板ステージ位
    置誤差信号に基づいて前記基板ステージの駆動系を制御
    する第1のステップと、 前記感光基板上に露光される回路パターンが描画された
    レチクルを保持して2次元的に移動するレチクルステー
    ジの位置を計測してレチクルステージ位置情報をフィー
    ドバックし、前記レチクルステージの目標位置情報と前
    記レチクルステージ位置情報との差分に対して、さらに
    前記基板ステージ位置誤差信号に所定の定数を乗じた値
    との差分を求めたレチクルステージ位置誤差信号に基づ
    いて前記レチクルステージの駆動系を制御する第2のス
    テップとを有し、 前記レチクルステージ位置誤差信号の大きさが所定値以
    下になったら前記回路パターンを前記感光基板上に露光
    する露光方法において、 前記第2のステップは、制御に先立って前記基板ステー
    ジ位置情報と前記基板ステージの次の目標位置情報とか
    ら前記基板ステージの移動予定量を算出し、前記移動予
    定量に基づいて、ゲイン項として比例項Kpと積分項K
    iとを用いたPI制御と、前記比例項Kpのみを用いた
    P制御のいずれかに切り替えることを特徴とする露光方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110100A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及び制御方法
JP2009152604A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Asml Netherlands Bv 位置決めデバイスのためのコントローラ、位置決めデバイスを制御する方法、位置決めデバイスおよび位置決めデバイスを備えるリソグラフィ装置
JP2013069850A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法

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