JPH09283415A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH09283415A
JPH09283415A JP8097085A JP9708596A JPH09283415A JP H09283415 A JPH09283415 A JP H09283415A JP 8097085 A JP8097085 A JP 8097085A JP 9708596 A JP9708596 A JP 9708596A JP H09283415 A JPH09283415 A JP H09283415A
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JP
Japan
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optical system
projection optical
displacement
point
mask
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JP8097085A
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Inventor
Akimitsu Ebihara
明光 蛯原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系の回転及び並進変位に起因する結
像位置のずれを高精度に補償する。 【解決手段】 マスク12に描かれたパターンを感光基
板16上に所定の倍率で投影する投影光学系14を回転
低感度点Cを含む平面で架台31に支持する。回転低感
度点Cは、投影光学系14の物側節点及び像側節点間を
投影倍率比に内分する点、もしくはマスク12と感光基
板16の間を投影倍率比に内分する点である。又は、レ
ーザ干渉計等により回転低感度点の並進変位を計測し、
その変位をマスクステージ13及び基板ステージ17の
位置制御のオフセットとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示素子の製造に使用される投影露光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘ
ッド、CCD素子等、微細パターンを有するデバイスの
製造に投影露光装置が用いられている。投影露光装置
は、デバイス製造のフォトリソグラフィ工程おいて、照
明光によって均一に照明されたフォトマスク又はレチク
ル(以下、単にマスクという)に描画されたパターンの
像をフォトレジスト等の感光剤が塗布されたウエハ又は
ガラスプレート等の感光基板上に投影露光するためのも
ので、ステップ・アンド・リピート方式のもの、ステッ
プ・アンド・スキャン方式のもの、スリット・スキャン
方式のもの等が用いられている。
【0003】図5は、従来の投影露光装置の概略側面図
である。投影露光装置は、マスク12を保持するマスク
ステージ13、感光基板16を保持して2次元方向に移
動可能な基板ステージ17、マスク12を均一に照明す
る照明系11、感光基板16上にマスク12のパターン
像を形成する投影光学系14、マスクステージ13を駆
動するマスクステージ駆動モータ21、基板ステージ1
7を2次元方向に駆動する基板ステージ駆動モータ2
2、基板ステージ17の位置を計測する基板ステージレ
ーザ干渉計24、マスクステージ13の位置を計測する
マスクステージレーザ干渉計23、投影光学系14の下
端部の変位を計測する投影光学系レーザ干渉計25、基
板ステージ駆動モータ22やマスクステージ駆動モータ
21を制御する駆動制御系26などを備える。
【0004】基板ステージ干渉計24は、基板ステージ
17に固定された移動鏡24aにレーザビームを照射
し、移動鏡24aで反射されて戻ってきたレーザビーム
と基準レーザビームとを干渉させることによって基板ス
テージ17の変位を計測する。マスクステージレーザ干
渉計23や投影光学系レーザ干渉計25は、マスクステ
ージに固定された移動鏡23a又は投影光学系14の下
端部に固定された移動鏡25aにレーザビームを照射し
て得られる反射ビームを利用することでマスクステージ
13や投影光学系下端部の変位を計測する。駆動制御系
26は、基板ステージレーザ干渉計24やマスクステー
ジレーザ干渉計23の出力を参照し、各ステージ13,
17が所望の位置となるように基板ステージ駆動モータ
22やマスクステージ駆動モータ21を駆動する。
【0005】投影露光装置の各部は、架台に支持されて
いる。図の例では、架台は第1架台31とその上に配置
された第2架台33の2つの部分からなる。投影光学系
14は、投影光学系の鏡筒に設けられたフランジ15に
よってほぼその重心位置を第1架台31上に支持されて
いる。基板ステージ17は第1架台31のベース32上
に支持され、マスクステージ13は第2架台33のベー
ス34上に支持されている。
【0006】投影露光装置の投影光学系14は、一般に
数百kgの重量を有し、架台31に対して強固に固定さ
れてはいるが、基板ステージ17が移動することによる
反力、温度等の環境変化、又は経時変化等により架台3
1に対して極微小量ではあるが並進もしくは回転変位す
ることがある。この投影光学系14の変位は、感光基板
16上に投影されるマスクパターンの位置ずれとなって
現れる。投影パターンが位置ずれを起こすと製造される
デバイスの性能が劣化するため、パターンの位置ずれは
極力抑制する必要がある。従来は、投影光学系レーザ干
渉計25によって架台31に対する投影光学系下端部の
変位を計測し、その変位量を基板ステージ17の位置決
めのオフセットとして使用することで投影光学系14の
変位による投影パターンの位置ずれを軽減することが行
われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の投影光学系下端
部の変位量を基板ステージ位置決めの際のオフセットと
する補正方法は、比較的大きなデザインルールを有する
パターンに対しては十分なパターン位置ずれ抑制効果を
もたらすことができた。すなわち、もともと投影光学系
の変位は1μmもしくはサブμm程度と微小であり、そ
れに対して前記の簡便な補正を行うことによりパターン
の位置ずれを更に小さくして許容範囲内に納めることが
できたのである。ところが近年、露光波長としてXe−
Hgランプのi線(365nm)、KrFエキシマレー
ザの248nm、ArFエキシマレーザの193nm
等、遠紫外領域の短波長光が用いられるようになり、デ
ザインルールの狭小化が進んでくると、このような補正
方法によるパターン結像位置のずれ補正では不十分な場
合が生じてきた。
【0008】図6及び図7を用いて、従来の結像位置ず
れ補正方法の限界について説明する。説明を簡単にする
ために、投影光学系14の投影倍率は4分の1であると
する。また、投影光学系14の重心は感光基板16平面
とマスク平面12間を2対3に内分する位置にあり、投
影光学系14はフランジ15によってその重心を含む平
面で架台に支持されているとする。投影光学系レーザ干
渉計25の移動ミラー25aは投影光学系14の下端部
に固定されており、投影光学系下端部は結像平面(感光
基板平面)とほぼ同じ高さにある。マスク12上の点Q
は、投影光学系14によって感光基板16上の点Rに結
像されている。
【0009】この状態で、図6に仮想線で示すように、
投影光学系14の光軸AXがフランジ15による支持平
面と光軸との交点を中心としてAX’のように微小な角
度θだけ傾斜し、投影光学系14の下端部が微小量dだ
け変位したとする。感光基板16平面上の結像位置は
R’になる。このとき駆動制御系26は、投影光学系レ
ーザ干渉計25の出力から投影光学系14下端部の変位
を検出し、基板ステージ駆動モータ22に指令して基板
ステージ17を相対変位分dだけ移動させることで結像
位置のずれを補正しようとする。しかし、以下に説明す
るように、この基板ステージ17の移動によっても結像
位置は完全に一致せず、マイナス8分の3dだけずれて
いる。
【0010】投影光学系14が傾斜していないとき、マ
スク12上の点Qと感光基板16平面上の像点Rを結ぶ
直線が投影光学系14の光軸AXと交差する点をCとす
る。投影光学系14が支持点を中心に微小角度θだけ傾
斜し、投影光学系14の下端部が微小量dだけ変位した
ことにより、点Cはd/2だけ離れたC’に変位する。
このとき点Qの結像点は、点Qと点C’を結ぶ直線の延
長上の点R’となる。すなわち、感光基板16平面上で
結像点は位置Rから位置R’まで5d/8だけ変位す
る。したがって、このとき基板ステージ17の位置をd
だけ補正すると、(5d/8−d)、すなわちマイナス
3d/8だけ未補正分が残ることになる。
【0011】また、図7に仮想線で示すように、投影光
学系14が支持部平面内で微小量dだけ並進変位し、投
影光学系14の下端部が同じくdだけ変位したとする。
このとき光軸AXはAX’の位置まで変位し、前記C点
もC’に距離dだけ変位する。したがって、マスク12
上の点Qの結像点は、位置Rから位置R’まで5/4d
だけずれることになり、基板ステージ17を計測された
変位分dだけ移動して結像位置のずれを補正しようとし
ても(5/4d−d)、すなわちd/4だけ未補正分が
残ることになる。このように、従来の簡便な補正方法で
は結像位置のずれを完全に補正することはできない。本
発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたも
ので、投影光学系の回転変位又は並進変位に起因する結
像位置のずれをより高精度に補償することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】投影光学系の光軸上でマ
スクと感光基板の間を投影光学系の投影倍率比に内分す
る点、換言すると投影光学系の物側節点及び像側節点間
を投影倍率比に内分する点を、本明細書では回転低感度
点という。本発明は、投影光学系がこの回転低感度点の
回りに微小量回転しても結像位置がずれないことに着目
し、投影光学系をこの回転低感度点を含む平面で支持す
ること、又は前記回転低感度点の並進変位を計測しその
変位分だけマスク及び感光基板を変位させることにより
前記目的を達成するものである。
【0013】投影光学系が回転低感度点の回りに微小量
回転しても結像位置がずれないことについて図1を参照
して説明する。図1に示すように、横倍率βの倍率を持
つ光学系1の物側節点N1及び像側節点N2、物体点Q、
結像点R、そして光軸AXと直線QRとの交点Cとの関
係を求める。図示するように、物体点Qを含み光軸AX
に垂直な平面と物側節点N1との距離をS1、物側節点N
1と像側節点N2の間の距離をT、像側節点N2と結像面
の間の距離をS2、物側節点N1と交点Cの間の距離をT
1、像側節点N2と交点Cとの間の距離をTs2とする
と、次式(1)、(2)が成立する。また、直線QN1
と直線N2Rは平行だから次式(3)が成立する。
【0014】 (S2+Ts2)/(S1+Ts1)=β (1) Ts1+Ts2=T (2) S1=S2/β (3) 式(1)、(2)、(3)から次の(4)、(5)、
(6)が成立する。
【0015】 Ts1=T/(1+β) (4) Ts2=βT/(1+β) (5) Ts2/Ts1=β (6) 物体点Q及び結像点Rの光軸AXへの射影点をO及びI
とすると、上式(6)から、「物側節点N1と像側節点
2を倍率比βに内分する点Cは、OIを倍率比に内分
する点と一致する」という原理が成立する。そして、次
の式(7)が成り立つことから、この原理は両テレセン
トリックな光学系に対しても成り立つことが分かる。
【0016】
【数1】
【0017】この結果から、投影露光装置に使用される
両テレセントリックな投影光学系で節点N1,N2がそれ
ぞれ無限遠にある場合でも、物体点Qと結像点Rを結ぶ
直線QRは必ず点Cを通るので、投影光学系が点Cの回
りに微小量回転しても結像点Rの位置は変化しない。つ
まり、両テレセントリックな投影光学系の回転に対する
回転低感度点Cは、投影光学系の物体点位置O及び結像
点位置I間を投影倍率比βに内分する平面と光軸AXと
の交点となっていて、投影光学系をこの平面で架台に支
持すれば、投影光学系が架台に対して微小量傾いても結
像位置はずれることがない。
【0018】また、投影光学系を前記位置で支持しなく
とも、回転低感度点Cの相対並進変位を計測すれば、投
影光学系が回転、並進変位しても、図1の関係からこの
並進ずれのみをオフセットとしてマスクおよび感光基板
の位置制御を行えば結像点がずれることがない。回転低
感度点における投影光学系の回転量と並進量は、投影光
学系の光軸方向に互いに異なる少なくとも2箇所の相対
並進変位を計測すれば幾何学的関係に基づいて算出する
ことができる。
【0019】本発明はこのような考察に基づいてなされ
たもので、マスクに描かれたパターンを感光基板上に所
定の倍率で投影する投影光学系と、投影光学系を支持す
る架台とを備える投影露光装置において、前記架台は、
投影光学系の物側節点及び像側節点間を前記倍率比に内
分する回転低感度点を含む平面又は該平面の近傍におい
て投影光学系を支持することを特徴とするものである。
前記回転低感度点を含む平面は、マスクと感光基板の間
を前記倍率比に内分する平面と等価である。
【0020】投影光学系の支持平面を回転低感度点を含
む平面又はその平面の近傍とすることで、投影光学系の
回転変位に起因する結像位置のずれはなくなる。しか
し、投影光学系の光軸が横方向に平行移動するタイプの
変位、すなわち並進変位があると結像位置はずれる。投
影光学系の並進変位による結像位置のずれを補償するた
めには、投影光学系の光軸の直交面内における回転低感
度点の変位を計測し、マスク及び感光基板の位置をその
変位分だけ補正する必要がある。マスクの位置補正はマ
スクを保持しているマスクステージによって行われ、感
光基板の位置補正は感光基板を保持している基板ステー
ジによって行われる。
【0021】前述のように、投影光学系の変位に基づく
結像位置のずれを補償するに当たって、投影光学系を回
転低感度点を含む平面で支持することは必ずしも必要で
はない。任意の位置で投影光学系を支持した場合であっ
ても、回転低感度点の並進変位を計測することができれ
ば、その変位分だけマスク及び感光基板の位置を補正す
ることで結像位置のずれを補償することができるからで
ある。このような観点に基づく本発明の投影露光装置
は、投影光学系の光軸の直交面内における回転低感度点
の変位を計測する計測手段と、マスク及び感光基板の位
置を回転低感度点の変位に基づいて補正する位置補正手
段を備えることを特徴とする。
【0022】計測手段は、光軸方向に異なる複数箇所に
配置されて各々投影光学系の変位を計測する複数のレー
ザ干渉計と、レーザ干渉計によって計測された投影光学
系の複数箇所の変位から回転低感度点の変位量を算出す
る変位算出手段で構成することができ、位置補正手段は
マスク及び感光基板の位置を回転低感度点の変位分だけ
補正するものとすることができる。計測手段のレーザ干
渉計は、投影光学系の回転低感度点の変位を直接計測す
る位置に配置することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】〔実施の形態1〕図2は、投影光学系を回
転低感度点の近くで架台に支持した本発明の第1の実施
の形態を説明する略図である。図2において、従来例を
示す図5と同じ構成部分には図5と同じ番号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。投影光学系14は、回転低感
度点C、すなわち投影光学系14の光軸AX上でマスク
12と感光基板16の間を投影光学系14の投影倍率比
に内分する点、換言すると投影光学系14の物側節点及
び像側節点間を投影倍率比に内分する点に近い所にフラ
ンジ15が設けられ、このフランジ15によって第1架
台31に支持されている。図では第1架台31の下面側
でフランジ15を支持しているが、フランジ15は第1
架台31の上面側に固定してももちろん構わない。
【0025】第1架台31のベース32上には感光基板
16を保持した基板ステージ17が載置されており、基
板ステージ17は基板ステージ駆動モータ22によって
2次元方向に移動される。第2架台33のベース34上
にはマスク12を保持したマスクステージ13が載置さ
れており、マスクステージ13はマスクステージ駆動モ
ータ21によって移動される。マスクステージ13と基
板ステージ17は、ステップ・アンド・リピート方式の
投影露光装置では露光時に静止している。一方、スリッ
ト・スキャン方式又はステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置では、マスクステージ13と基板ステー
ジ17は走査露光時に両ステージの移動量の比が投影倍
率比に等しくなるようにして駆動制御される。
【0026】第1及び第2架台31,33とベース3
2,34が高剛性の構造体で結合されているとき、一般
に投影光学系14と第1及び第2架台31,33及びベ
ース32,34は逆位相で振動しているが、第1架台3
1に対する投影光学系フランジ15の相対並進変位は極
めて小さく、相対回転変位θが主なので、投影光学系1
4の支持位置が回転低感度点Cの極近傍であればマスク
12上の物体点Qに対応する感光基板16上の結像点R
の位置ずれは極めて小さくなる。したがって、駆動制御
系26は、投影光学系14の変位による結像位置のずれ
について特別な配慮をすることなく、第1架台31に対
する基板ステージ17の相対変位又は第2架台33に対
するマスクステージ13の相対位置をレーザ干渉計24
又は23の出力に基づいて通常の方法で制御すればよ
い。
【0027】なお、後述するように、投影光学系14の
変位を計測するレーザ干渉計を付設して回転低感度点C
の並進変位を計測し、その変位分をオフセットとして基
板ステージ17とマスクステージ13の位置を制御する
ようにすれば、投影光学系14の並進変位による極微小
な結像位置のずれも高精度に補償することが可能であ
る。
【0028】〔実施の形態2〕図3は、回転低感度点の
変位を計測して結像位置のずれを補償するように基板ス
テージ及びマスクステージを駆動する本発明の第2の実
施の形態を説明する略図である。図3において、従来例
を示す図5と同じ構成部分には図5と同じ番号を付し、
その詳細な説明を省略する。
【0029】投影投影光学系14は振動を励起しにくい
場所、例えばその重心位置に設けられたフランジ15に
よって第1架台31に支持されている。第1架台31及
び第2架台33には投影光学系レーザ干渉計25及び4
3が付設され、これらのレーザ干渉計は投影光学系14
の下端部及び上端部に固定された移動鏡25a及び43
aにレーザ光を照射し、移動鏡から反射されてきたレー
ザビームを利用して投影光学系14の下端部及び上端部
の変位を計測する。投影光学系レーザ干渉計25,43
の出力は変位算出手段41に入力される。変位算出手段
41は、各レーザ干渉計25,43の出力及び投影光学
系14の変位計測位置と回転低感度点Cについての既知
の位置関係から回転低感度点Cの並進変位を計算する。
【0030】例えば、投影光学系14の投影倍率が4分
の1であり、簡単のためにレーザ干渉計25による投影
光学系14の変位計測位置が感光基板16の位置に極め
て近く、投影光学系レーザ干渉計43による投影光学系
14の変位計測位置がマスク12の位置に極めて近いと
する。いま、レーザ干渉計43によって計測された投影
光学系14の上端部の変位ΔMが75nmで、レーザ干
渉計25によって計測された投影光学系14の下端部の
変位ΔWがマイナス25nmであったとする。このと
き、変位算出手段41は、下式(8)により回転低感度
点Cの並進変位ΔLをマイナス5nmと計算する。
【0031】ΔL=(ΔM+4ΔW)/5 (8) 変位算出手段41の出力を受けて、駆動制御手段42は
基板ステージ17及びマスクステージ13の位置制御の
オフセットとしてマイナス5nmを加えて位置補正を行
う。この場合、第1架台31及び第2架台33は高剛性
である必要はなく、第1架台31及び第2架台33に対
する投影光学系14の相対位置関係を計測することがで
きれば、回転低感度点Cの並進変位を求めて結像位置の
ずれを補償することができる。
【0032】なお、投影光学系レーザ干渉計25,43
は、変位量が大きい投影光学系14の上下端部に設ける
のが有利ではあるが、必ずしも投影光学系の上下の端部
に設ける必要はない。また、ここでは簡単のため図3の
紙面内における投影光学系14の変位についてのみ考え
たが、図3の紙面垂直方向に投影光学系14が変位する
ことによる結像位置のずれも、同様の方法で計測し、そ
の変位量を基板ステージ及びマスクステージの位置に関
するオフセットとして制御することにより補償すること
ができる。
【0033】ところで、この場合、基板ステージ17側
及びマスクステージ13側で計測された投影光学系14
の相対ずれΔW,ΔMをそれぞれのステージ17,13
で位置ずれ補正する方法も考えられる。しかし前記の例
でいうと、マスクステージ13では75nm、基板ステ
ージ17ではマイナス25nmも位置ずれ補正しなけれ
ばならない。ところが、回転低感度点Cの並進変位ΔL
の絶対値は投影光学系14が相対回転する場合、幾何学
的関係から容易に分かるように、常にΔM,ΔWの絶対
値よりも小さいので、回転低感度点Cの並進変位に基づ
いて基板ステージ17及びマスクステージ13の位置を
補正する方が有利である。何故なら、マスクステージ1
3及び基板ステージ17を時々刻々変化する大きな値Δ
M,ΔWに追従させて駆動するよりも、それより小さな
値のΔLに追従させて駆動することの方が容易だからで
ある。
【0034】〔実施の形態3〕図4は、本発明の第3の
実施の形態を説明する略図である。図4において、従来
例を示す図5と同じ構成部分には図5と同じ番号を付
し、その詳細な説明を省略する。投影光学系14はフラ
ンジ15によって従来通り重心に近いところを第1架台
31に支持されている。第1架台31に投影光学系14
の変位を計測する投影光学系レーザ干渉計45が1つ設
けられ、回転低感度点Cに近いところで投影光学系14
の並進変位を計測している。この例では、1個の投影光
学系レーザ干渉計45によって回転低感度点Cの並進変
位を直接計測することができるため、前記第2の実施の
形態で用いたような変位算出手段を省略することができ
る。例えば、この投影光学系レーザ干渉計45で計測さ
れた投影光学系14の並進変位が5nmのとき、駆動制
御装置47はこの並進変位5nmをオフセットとして基
板ステージ17及びマスクステージ13の位置を制御す
ることで、結像位置のずれを補償することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、回転低感度点に着目し
て投影光学系を支持し、また基板ステージ及びマスクス
テージの位置補正を行うことにより、投影光学系の変位
に基づく結像点の位置ずれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転低感度点の説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明する図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明する図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明する図。
【図5】従来の投影露光装置の説明図。
【図6】投影光学系が回転変位を生じた場合の結像点の
ずれを説明する図。
【図7】投影光学系が並進変位を生じた場合の結像点の
ずれを説明する図。
【符号の説明】
11…照明系、12…マスク、13…マスクステージ、
14…投影光学系、15…フランジ、16…感光基板、
17…基板ステージ、21…マスクステージ駆動モー
タ、22…基板ステージ駆動モータ、23…マスクステ
ージレーザ干渉計、24…基板ステージレーザ干渉計、
25…投影光学系レーザ干渉計、26…駆動制御系、3
1…第1架台、32…ベース、33…第2架台、34…
ベース、41…変位算出手段、42…駆動制御系、4
3,45…投影光学系レーザ干渉計、C…回転低感度
点、Q…物体点、R…結像点、N1…物側節点、N2…像
側節点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに描かれたパターンを感光基板上
    に所定の倍率で投影する投影光学系と、前記投影光学系
    を支持する架台とを備える投影露光装置において、 前記架台は、前記投影光学系の物側節点及び像側節点間
    を前記倍率比に内分する回転低感度点を含む平面又は該
    平面の近傍において前記投影光学系を支持することを特
    徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記投影光学系の光軸の直交面内におけ
    る前記回転低感度点の変位を計測する計測手段と、前記
    マスク及び前記感光基板の位置を前記計測された変位分
    だけ補正する位置補正手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 マスクに描かれたパターンを感光基板上
    に所定の倍率で投影する投影光学系と、前記投影光学系
    を支持する架台とを備える投影露光装置において、 前記架台は、前記マスクと前記感光基板の間を前記倍率
    比に内分する平面又は該平面の近傍において前記投影光
    学系を支持することを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 マスクに描かれたパターンを感光基板上
    に所定の倍率で投影する投影光学系と、前記投影光学系
    を支持する架台とを備える投影露光装置において、 前記投影光学系の物側節点及び像側節点間を前記倍率比
    に内分する回転低感度点の前記投影光学系の光軸の直交
    面内における変位を計測する計測手段と、前記マスク及
    び前記感光基板の位置を前記回転低感度点の変位に基づ
    いて補正する位置補正手段を備えることを特徴とする投
    影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記計測手段は複数のレーザ干渉計と変
    位算出手段を含み、前記複数のレーザ干渉計は光軸方向
    に異なる複数箇所で前記投影光学系の変位を計測する位
    置に配置され、前記変位算出手段は前記レーザ干渉計に
    よって計測された前記投影光学系の複数箇所の変位から
    前記回転低感度点の変位量を算出し、前記位置補正手段
    は前記マスク及び前記感光基板の位置を前記回転低感度
    点の変位分だけ補正することを特徴とする請求項4記載
    の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記計測手段は前記投影光学系の回転低
    感度点の変位を計測する位置に配置されたレーザ干渉計
    を含み、前記位置補正手段は前記マスク及び前記感光基
    板の位置を前記回転低感度点の変位分だけ補正すること
    を特徴とする請求項4記載の投影露光装置。
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