JPH10222985A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH10222985A
JPH10222985A JP10074916A JP7491698A JPH10222985A JP H10222985 A JPH10222985 A JP H10222985A JP 10074916 A JP10074916 A JP 10074916A JP 7491698 A JP7491698 A JP 7491698A JP H10222985 A JPH10222985 A JP H10222985A
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JP
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read
write
mosfet
data line
coupled
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JP10074916A
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English (en)
Inventor
Yoichi Sato
陽一 佐藤
Masao Mizukami
雅雄 水上
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力化及びレイアウト所要面積の縮小
を図ったスタティック型RAM等の半導体記憶装置と、
これに適した各種のメモリアレイ及びシングルエンド型
センスアンプを提供する。 【解決手段】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
読み出し用ワード線との複数からなるデータ線との交点
に格子状に配置される複数からなるメモリセルとして、
一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
なるラッチを記憶手段とし、上記ラッチの一方の入出力
ノードと対応する上記データ線との間にそのゲートが対
応する上記書き込み用ワード線に結合される第1のMO
SFETと、上記ラッチの他方の入出力ノードと対応す
る上記データ線との間にゲートが対応する上記読み出し
用ワード線に結合される第2のMOSFETとを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関するもので、例えば、大規模論理集積回路装置等に
搭載されるオンチップのスタティック型RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)等に利用して特に有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリアレイ及び周辺回路をCMOS
(相補型MOS)により構成することで、動作の高速化
と低消費電力化を図ったCMOSスタティック型RAM
があり、またこのようなスタティック型RAMを搭載す
る論理集積回路装置がある。
【0003】上記スタティック型RAMにおいて、メモ
リアレイを構成するメモリセルのそれぞれは、例えば図
19のメモリセルMC00に代表して示されるように、
一対のCMOSインバータ回路N30及びN31が交差
接続されてなる(ここで、例えばインバータ回路N30
の入力端子がインバータ回路N31の出力端子に結合さ
れ、同時にインバータ回路N30の出力端子がインバー
タ回路N31の入力端子に結合される状態を“インバー
タ回路N30及びN31が交差接続されてなる”のよう
に略する。以下同様)ラッチと、これらのラッチの一対
の入出力ノードと対応する相補データ線D0・/D0〜
Dn・/Dnとの間に設けられそれぞれのゲートが対応
するワード線WX0〜WXmに共通結合される一対の行
選択制御MOSFETQ86及びQ87を含む。各メモ
リセルは、対応するワード線WX0〜WXmが択一的に
ハイレベルとされることで、行単位すなわちn+1個単
位で共通選択され、そのうちの1個が、カラムスイッチ
CSWを介して、相補共通データ線CD・/CDに択一
的に接続される。
【0004】つまり、このスタティック型RAMでは、
最終的に指定された1個のメモリセルだけが選択される
にもかかわらず、ワード線の選択動作が行われる時点
で、同一の行に配置されるn+1個のメモリセルが一斉
に選択状態とされる。このとき、すべての相補データ線
D0・/D0〜Dn・/Dnには、選択されたメモリセ
ルの保持データに対応する読み出し電流が流される。こ
のため、特に複数ビットの記憶データを同時に入出力す
るいわゆる多ビット構成のスタティック型RAMにおい
て、低消費電力化を妨げる一因となっている。
【0005】図20には、上記スタティック型RAMの
低消費電力化を図る一つの手段として提案された単一選
択型メモリアレイの回路図が部分的に示されている。イ
ンバータ回路N30及びN31からなるラッチの一対の
入出力ノードと対応する相補データ線Dq・/Dqとの
間には、上記行選択制御MOSFETQ86及びQ87
と直列形態に、列選択制御MOSFETQ88及びQ8
9が設けられる。MOSFETQ86及びQ87のゲー
トは、対応するXワード線WXp等に共通結合され、ロ
ウアドレスに従った行単位の選択を受ける。同様に、M
OSFETQ88及びQ89のゲートは、対応するYワ
ード線WYq等に共通結合され、カラムアドレスに従っ
た列単位の選択を受ける。その結果、上記ロウアドレス
ならびにカラムアドレスによって指定される1個のメモ
リセルのみが、対応する相補データ線Dq・/Dq等に
択一的に結合され、スタティック型RAMの読み出し電
流が著しく削減される。上記単一選択型メモリアレイを
有するスタティック型RAMについては、例えば、特公
昭60−8553号公報等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】論理集積回路装置が大
規模化され高性能化されるのにともなって、これに搭載
されるスタティック型RAMが大容量化され、また多ポ
ート化される傾向にある。本願発明者等も、図21に示
される2ポートRAMのメモリアレイを開発し、さらに
このメモリアレイをもとに、図22に示される単一選択
型のメモリアレイを考えた。ところが、このメモリアレ
イでは、メモリセルあたり合計12個のMOSFETが
必要となり、また列あたり合計6本の相補データ線Dw
q・/Dwq及びDrq・/DrqならびにYワード線
WYwq及びWYrq等が必要となる。その結果、メモ
リアレイのレイアウト所要面積が増大し、スタティック
型RAMのチップが大型化する。
【0007】これに対処するため、上記特公昭60−8
553号公報では、さらに、相補データ線Dwq・/D
wq及びDrq・/Drq等を隣接する2列のメモリセ
ルで共有し、また行選択制御MOSFETQ90〜Q9
3を隣接する列に配置された2個のメモリセルで共有す
る方法が提案されている。しかし、この方法を採ったと
しても、依然メモリセルあたり10個のMOSFETが
必要であり、また列あたり4本の信号線が必要である。
そこで、本願発明者等は、さらにメモリアレイを構成す
るデータ線の単一線化を考えたが、これに適合しうる効
果的なシングルエンド型センスアンプがなかった。この
ため、スタティック型RAMのレイアウト所要面積が思
うように縮小されず、スタティック型RAMを搭載する
論理集積回路装置等の低コスト化が制限される結果とな
った。
【0008】この発明の目的は、低消費電力化及びレイ
アウト所要面積の縮小を図ったスタティック型RAM等
の半導体記憶装置を提供し、これに適した各種のメモリ
アレイ及びシングルエンド型センスアンプを提供するこ
とにある。この発明の他の目的は、スタティック型RA
Mを搭載する大規模論理集積回路装置等の低消費電力化
及び低コスト化を図ることにある。この発明の前記なら
びにその他の目的と新規な特徴は、この明細書の記述及
び添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、スタティック型RAM等の
メモリアレイを構成するデータ線を単一化し、これらの
データ線が選択的に接続されるセンスアンプをシングル
エンド型とする。また、上記メモリアレイを単一選択型
とし、データ線を隣接する2列のメモリセルで共有する
とともに、行選択制御MOSFETを隣接する列に配置
される2個のメモリセルで共有する。さらに、シングル
エンド型のセンスアンプを、電流ミラー型のセンス回路
を基本に構成し、共通データ線に結合される上記センス
回路の非反転入力ノードとその反転入力ノードとの間
に、共通データ線のチャージシェア後のレベルを一時的
に伝達する短絡手段を設ける。
【0010】上記した手段によれば、スタティック型R
AMの読み出し電流を著しく削減しつつ、メモリアレイ
の列あたりの所要信号線数を削減し、またメモリセルあ
たりの所要MOSFET数を削減できる。また、データ
線の単一化に適合しかつ安定動作しうるシングルエンド
型のセンスアンプを実現し、スタティック型RAM等の
データ線の単一化を推進できる。その結果、スタティッ
ク型RAMの低消費電力化及びレイアウト所要面積の縮
小を図り、スタティック型RAMを搭載する大規模論理
集積回路装置等の低消費電力化及び低コスト化を図るこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図3には、この発明が適用された
スタティック型RAMの一実施例のブロック図が示され
ている。また、図1には、図3のスタティック型RAM
のメモリアレイMARY及びカラムスイッチCSWの一
実施例の回路図が示され、図2には、センスアンプSA
及びライトアンプWAの一実施例の回路図が示されてい
る。さらに、図4には、図3のスタティック型RAMの
読み出し動作の一実施例のタイミング図が示されてい
る。これらの図に従って、この実施例のスタティック型
RAMの構成と動作の概要ならびにその特徴を説明す
る。
【0012】なお、このスタティック型RAMは、特に
制限されないが、例えばディジタル処理システム等の大
規模論理集積回路装置に搭載される。図1及び図2に示
される各回路素子ならびに図3の各ブロックを構成する
回路素子は、大規模論理集積回路装置の図示されない他
の回路素子とともに、特に制限されないが、単結晶シリ
コンのような1個の半導体基板上において形成される。
以下の図において、チャンネル(バックゲート)部に矢
印が付加されるMOSFETはPチャンネル型(第2導
電型)であり、矢印の付加されないNチャンネル型(第
1導電型)のMOSFETと区別して示される。記号に
付された/は、論理記号のオーバーバーを表している。
【0013】図3において、この実施例のスタティック
型RAMは、特に制限されないが、2ポートRAMとさ
れ、その二つのアクセスポートは、それぞれ書き込みポ
ート及び読み出しポートとして専用化される。このう
ち、書き込みポートには、特に制限されないが、論理集
積回路装置の図示されない前段回路から、起動制御信号
となる書き込みクロック信号CWが供給され、さらに入
力データDin及びk+1ビットの書き込みアドレス信
号AW0〜AWkが供給される。同様に、読み出しポー
トには、特に制限されないが、上記前段回路から、起動
制御信号となる読み出しクロック信号CRが供給され、
さらにk+1ビットの読み出しアドレス信号AR0〜A
Rkが供給される。読み出しポートから出力される読み
出し信号は、出力データoutとして、論理集積回路装
置の図示されない後段回路に供給される。
【0014】スタティック型RAMは、特に制限されな
いが、その大半のレイアウト面積を占めて配置されるメ
モリアレイMARY及びカラムスイッチCSWを基本構
成とする。また、特に制限されないが、上記書き込みポ
ートに対応して設けられる書き込み用アドレスバッファ
ABWと書き込み用XアドレスデコーダXADW及び書
き込み用YアドレスデコーダYADWならびにライトア
ンプWA及びデータ入力バッファDIBを備え、上記読
み出しポートに対応して設けられる読み出し用アドレス
バッファABRと読み出し用XアドレスデコーダXAD
R及び読み出し用YアドレスデコーダYADRならびに
センスアンプSA及びデータ出力バッファDOBを備え
る。
【0015】メモリアレイMARYは、特に制限されな
いが、図1に示されるように、水平方向に平行して配置
されるm+1本の書き込み用Xワード線WXw0〜WX
wm(第1のXワード線)及び読み出し用Xワード線W
Xr0〜WXrm(第2のXワード線)を含み、また垂
直方向に平行して配置される(n+1)/2本の書き込
み用データ線Dw1ないしDwn(第1のデータ線)と
n+1本の読み出し用データ線Dr0〜Drn(第2の
データ線)及び書き込み用Yワード線WYw0〜WYw
n(第1のYワード線)とを含む。
【0016】上記Xワード線ならびに上記データ線及び
Yワード線の交点には、(m+1)×(n+1)個のス
タティック型メモリセルMC00〜MC0nないしMC
m0〜MCmnが格子状に配置される。言うまでもな
く、上記書き込み用Xワード線WXw0〜WXwmと書
き込み用Yワード線WYw0〜WYwnならびに書き込
み用データ線Dw1ないしDwnはスタティック型RA
Mの書き込みポートに対応し、上記読み出し用Xワード
線WXr0〜WXrmならびに読み出し用データ線Dr
0〜Drnはスタティック型RAMの読み出しポートに
対応する。この実施例において、上記書き込み用データ
線及び読み出し用データ線は、それぞれ単一化される。
その結果、スタティック型RAMのメモリセルが簡素化
され、メモリアレイの列あたりの所要信号線数が削減さ
れるものとなる。
【0017】メモリアレイMARYを構成する各メモリ
セルMCは、特に制限されないが、図1のメモリセルM
C00及びMC01に代表して示されるように、一対の
CMOSインバータ回路N1及びN2あるいはN3及び
N4が交差接続されてなるラッチを基本構成とする。こ
の実施例において、インバータ回路N1の入力端子及び
インバータ回路N2の出力端子の共通結合されたノード
は、基本的には入出力兼用ノードであるが、各ラッチの
入力ノードとして専用化される。
【0018】同様に、インバータ回路N1の出力端子と
インバータ回路N2の入力端子の共通結合されたノード
は、基本的には入出力兼用ノードであるが、各ラッチの
出力ノードとして専用化される。さらに、その出力端子
が各ラッチの上記入力ノードに結合されるインバータ回
路N2及びN4は、他方のインバータ回路N1又はN3
に比較して小さな駆動能力を持つように設計される。そ
の結果、メモリセルに対する書き込み経路及び読み出し
経路が分離され、スタティック型RAMの書き込み電流
が削減されるとともに、書き込み動作の安定化が図られ
る。
【0019】各ラッチの入力ノードは、書き込み用の列
選択制御MOSFETQ35又はQ38(第15のMO
SFET)に結合され、さらに書き込み用の行選択制御
MOSFETQ39(第12のMOSFET)を介し
て、対応する書き込み用データ線Dw1ないしDwnに
結合される。上記行選択制御MOSFETQ39のゲー
トは、対応するXワード線WXw0〜WXwmにそれぞ
れ共通結合され、列選択制御MOSFETQ35及びQ
38のゲートは、対応するYワード線WYw0〜WYw
nにそれぞれ共通結合される。
【0020】つまり、この実施例のメモリアレイMAR
Yでは、メモリセルが書き込みポートにおいて択一的に
選択され、いわゆる単一選択方式とされる。また、書き
込み用データ線Dw1ないしDwnが隣接する2列のメ
モリセルによって共有され、行選択制御MOSFETQ
39がそれぞれ隣接する列に配置される2個のメモリセ
ルによって共有される。その結果、スタティック型RA
Mのメモリセルがさらに簡素化されるとともに、列方向
の所要信号線数がさらに削減されるものとなる。
【0021】一方、各ラッチの出力ノードは、読み出し
用MOSFETQ34又はQ37(第14のMOSFE
T)のゲートに結合される。これらのMOSFETQ3
4及びQ37のソースは回路の接地電位(第1の電源電
圧)に結合され、そのドレインは、読み出し用の行選択
制御MOSFETQ33又はQ36(第13のMOSF
ET)を介して、対応する読み出し用データ線Dr0〜
Drn(第2のデータ線)にそれぞれ結合される。つま
り、この実施例のメモリアレイMARYでは、各ラッチ
の出力ノードが、読み出し用MOSFETQ34又はQ
37のゲートを介して、間接的に対応する読み出し用デ
ータ線Dr0〜Drnに結合される。その結果、後述す
るように、読み出し動作にともなうメモリセルの保持デ
ータの破損を防止できるため、読み出しデータ線及び読
み出し共通データ線のプリチャージレベル等に関する制
限が解かれるものとなる。
【0022】メモリアレイMARYを構成する書き込み
用Xワード線WXw0〜WXwmは、書き込み用Xアド
レスデコーダXADWに結合され、択一的に選択状態と
される。同様に、メモリアレイMARYを構成する読み
出し用Xワード線WXr0〜WXrmは、読み出し用X
アドレスデコーダXADRに結合され、択一的に選択状
態とされる。書き込み用XアドレスデコーダXADWに
は、図3に示されるように、書き込み用アドレスバッフ
ァABWからi+1ビットの内部アドレス信号awx0
〜awxiが供給され、タイミング発生回路TGからタ
イミング信号φxwが供給される。
【0023】同様に、読み出し用XアドレスデコーダX
ADRには、読み出し用アドレスバッファABRからi
+1ビットの内部アドレス信号arx0〜arxiが供
給され、タイミング発生回路TGからタイミング信号φ
xrが供給される。ここで、タイミング信号φxwは、
特に制限されないが、通常ロウレベルとされ、書き込み
クロック信号CWのハイレベルを受けて書き込みポート
が選択状態とされるとき、所定のタイミングでハイレベ
ルとされる。同様に、タイミング信号φxrは、図4に
示されるように、通常ロウレベルとされ、読み出し用ク
ロック信号CRのハイレベルを受けて読み出しポートが
選択状態とされるとき、所定のタイミングでハイレベル
とされる。
【0024】書き込み用XアドレスデコーダXADW
は、上記タイミング信号φxwがハイレベルとされるこ
とで、選択的に動作状態とされる。この動作状態におい
て、書き込み用XアドレスデコーダXADWは、上記内
部アドレス信号awx0〜awxiをデコードし、対応
する書き込み用Xワード線WXw0〜WXwmを択一的
にハイレベルの選択状態とする。同様に、読み出し用X
アドレスデコーダXADRは、上記タイミング信号φx
rがハイレベルとされることで、選択的に動作状態とさ
れる。この動作状態において、読み出し用Xアドレスデ
コーダXADRは、上記内部アドレス信号arx0〜a
rxiをデコードし、対応する読み出し用Xワード線W
Xr0〜WXrmを択一的にハイレベルの選択状態とす
る。
【0025】書き込み用アドレスバッファABWは、論
理集積回路装置の図示されない前段回路から供給される
k+1ビットの書き込みアドレス信号AW0〜AWkを
取り込み、これを保持する。また、これらの書き込みア
ドレス信号をもとに、i+1ビットの内部アドレス信号
awx0〜awxiならびにj+1ビットの内部アドレ
ス信号awy0〜awyjを形成する。このうち、内部
アドレス信号awx0〜awxiは、前述のように、書
き込み用XアドレスデコーダXADWに供給され、内部
アドレス信号awy0〜awyjは、後述する書き込み
用YアドレスデコーダYADWに供給される。
【0026】同様に、読み出し用アドレスバッファAB
Rは、論理集積回路装置の図示されない前段回路から供
給されるk+1ビットの読み出しアドレス信号AR0〜
ARkを取り込み、これを保持する。また、これらの読
み出しアドレス信号をもとに、i+1ビットの内部アド
レス信号arx0〜arxiならびにj+1ビットの内
部アドレス信号ary0〜aryjを形成する。このう
ち、内部アドレス信号arx0〜arxiは、前述のよ
うに、読み出し用XアドレスデコーダXADRに供給さ
れ、内部アドレス信号ary0〜aryjは、後述する
読み出し用YアドレスデコーダYADRに供給される。
【0027】一方、メモリアレイMARYを構成する書
き込み用Yワード線WYw0〜WYwnは、図1に示さ
れるように、カラムスイッチCSWを経て、書き込み用
YアドレスデコーダYADWに結合され、択一的に選択
状態とされる。書き込み用YアドレスデコーダYADW
には、図3に示されるように、書き込み用アドレスバッ
ファABWからj+1ビットの内部アドレス信号awy
0〜awyjが供給され、タイミング発生回路TGから
タイミング信号φywが供給される。ここで、タイミン
グ信号φywは、通常ロウレベルとされ、書き込みクロ
ック信号CWのハイレベルを受けて書き込みポートが選
択状態とされるとき、所定のタイミングでハイレベルと
される。
【0028】書き込み用YアドレスデコーダYADW
は、上記タイミング信号φywがハイレベルとされるこ
とで、選択的に動作状態とされる。この動作状態におい
て、書き込み用YアドレスデコーダYADWは、上記内
部アドレス信号awy0〜awyjをデコードし、対応
する書き込み用Yワード線WYw0〜WYwnを択一的
にハイレベルの選択状態とする。
【0029】次に、メモリアレイMARYを構成する書
き込み用データ線Dw1ないしDwnは、特に制限され
ないが、その一方において、対応するPチャンネル型の
プリチャージMOSFETQ1を介して回路の電源電圧
(第2の電源電圧)に結合され、その他方において、カ
ラムスイッチCSWの対応するスイッチMOSFETQ
3・Q41及びQ4・Q42(第1のスイッチ手段)を
介して、書き込み用共通データ線CDw(第1の共通デ
ータ線)に選択的に接続される。ここで、回路の電源電
圧は、特に制限されないが、+5Vのような正の電源電
圧とされる。
【0030】プリチャージMOSFETQ1のゲートは
共通結合され、タイミング発生回路TGから反転タイミ
ング信号/φpwが供給される。ここで、反転タイミン
グ信号/φpwは、特に制限されないが、書き込みポー
トが非選択状態とされるときロウレベルとされ、選択状
態とされるとき、所定のタイミングでハイレベルとされ
る。
【0031】プリチャージMOSFETQ1は、書き込
みポートが非選択状態とされ上記反転タイミング信号/
φpwがロウレベルとされることで選択的にオン状態と
なり、対応する書き込み用データ線Dw1ないしDwn
を回路の電源電圧のようなハイレベルにプリチャージす
る。書き込みポートが選択状態とされ上記反転タイミン
グ信号/φpwがハイレベルとされるとき、これらのプ
リチャージMOSFETQ1はオフ状態となる。
【0032】同様に、メモリアレイMARYを構成する
読み出し用データ線Dr0〜Drnは、特に制限されな
いが、その一方において、対応するNチャンネル型のプ
リチャージMOSFETQ31又はQ32を介して回路
の接地電位に結合され、その他方において、カラムスイ
ッチCSWの対応するスイッチMOSFETQ2・Q4
0又はQ5・Q43(第2のスイッチ手段)を介して、
読み出し用共通データ線CDr(第2の共通データ線)
に選択的に接続される。
【0033】プリチャージMOSFETQ31及びQ3
2のゲートは共通結合され、タイミング発生回路TGか
らタイミング信号φprが供給される。ここで、タイミ
ング信号φprは、特に制限されないが、図4に示され
るように、読み出しポートが非選択状態とされるときハ
イレベルとされ、選択状態とされるとき、所定のタイミ
ングでロウレベルとされる。
【0034】プリチャージMOSFETQ31及びQ3
2は、読み出しポートが非選択状態とされ上記タイミン
グ信号φprがハイレベルとされることで選択的にオン
状態となる。その結果、対応する読み出し用データ線D
r0〜Drnは、図4に示されるように、回路の接地電
位のようなロウレベルにプリチャージされる。読み出し
ポートが選択状態とされ上記タイミング信号φprがロ
ウレベルとされるとき、これらのプリチャージMOSF
ETQ31及びQ32はオフ状態となる。
【0035】カラムスイッチCSWは、特に制限されな
いが、メモリアレイMARYの書き込み用データ線Dw
1ないしDwnに対応して設けられ(n+1)/2組の
相補スイッチMOSFETQ3・Q41及びQ4・Q4
2と、読み出し用データ線Dr0〜Drnに対応して設
けられるn+1個の相補スイッチMOSFETQ2・Q
40又はQ5・Q43を含む。このうち、相補スイッチ
MOSFETQ3・Q41及びQ4・Q42は、各組ご
とにそれぞれ共通結合され、さらにその一方はメモリア
レイMARYの対応する書き込み用データ線Dw1ない
しDwnに結合され、その他方は書き込み用共通データ
線CDwに共通結合される。
【0036】MOSFETQ41及びQ42のゲート
は、対応する上記書き込み用Yワード線WYw0〜WY
wnに結合され、MOSFETQ3及びQ4のゲート
は、対応するインバータ回路N6及びN7を介して、対
応する上記書き込み用Yワード線WYw0〜WYwnに
結合される。その結果、上記書き込み用データ線Dw1
ないしDwnは、対応する書き込み用Yワード線WYw
0又はWYw1ないしWYwn-1又はWYwnが択一的
にハイレベルとされることを条件に、書き込み用共通デ
ータ線CDwに選択的に接続状態とされる。
【0037】ところで、この実施例の書き込みポートで
は、メモリセルの入力ノードが択一的に選択されるた
め、選択動作のみに限って言えば上記のようなカラムス
イッチCSWは必要とされない。しかし、すべての書き
込み用データ線が書き込み用共通データ線に常時結合さ
れることで、ライトアンプWAに対する負荷が著しく大
きなものとなり、ライトアンプWAは相当の駆動能力を
必要とする。このため、この実施例では、上記のような
書き込み用のスイッチMOSFETを設けることで、書
き込み用データ線と書き込み用共通データ線を選択的に
接続し、ライトアンプWAの負荷を軽減し、その所要駆
動能力の削減を図っている。
【0038】一方、相補スイッチMOSFETQ2・Q
40及びQ5・Q43は、その一方がメモリアレイMA
RYの対応する読み出し用データ線Dr0〜Drnに結
合され、その他方が読み出し用共通データ線CDrに共
通結合される。MOSFETQ40及びQ43のゲート
は、対応する読み出し用Yワード線WYr0〜WYrn
に結合され、MOSFETQ2及びQ5のゲートは、対
応するインバータ回路N5及びN8を介して、対応する
上記読み出し用Yワード線WYr0〜WYrnに結合さ
れる。これらの読み出し用Yワード線WYr0〜WYr
nは、読み出し用YアドレスデコーダYADRに結合さ
れ、択一的にハイレベルの選択状態とされる。その結
果、上記読み出し用データ線Dr0〜Drnは、対応す
る読み出し用Yワード線WYr0〜WYrnが択一的に
ハイレベルとされることを条件に、読み出し用共通デー
タ線CDrに選択的に接続状態とされる。
【0039】読み出し用YアドレスデコーダYADRに
は、図3に示されるように、読み出し用アドレスバッフ
ァABRからj+1ビットの内部アドレス信号ary0
〜aryjが供給され、タイミング発生回路TGからタ
イミング信号φyrが供給される。ここで、タイミング
信号φyrは、特に制限されないが、図4に示されるよ
うに、通常ロウレベルとされ、読み出しクロック信号C
Rのハイレベルを受けて読み出しポートが選択状態とさ
れるとき、上記タイミング信号φxrに先立ってハイレ
ベルとされる。
【0040】読み出し用YアドレスデコーダYADR
は、上記タイミング信号φyrがハイレベルとされるこ
とで、選択的に動作状態とされる。この動作状態におい
て、読み出し用YアドレスデコーダYADRは、上記内
部アドレス信号ary0〜aryjをデコードし、対応
する上記読み出し用Yワード線WYr0〜WYrnを択
一的にハイレベルの選択状態とする。
【0041】この実施例のスタティック型RAMにおい
て、上記読み出し用データ線Dr0〜Drnは、前述の
ように、読み出しポートが非選択状態とされるとき、回
路の接地電位のようなロウレベルにプリチャージされ
る。また、読み出し共通データ線CDrは、後述するよ
うに、読み出しポートが非選択状態とされるとき、Pチ
ャンネル型のプリチャージMOSFETQ8を介して回
路の電源電圧のようなハイレベルにプリチャージされ
る。さらに、読み出し用Yワード線WYr0〜WYrn
は、図4に示されるように、読み出し用Xワード線WX
r0〜WXrmに先立って、択一的にハイレベルの選択
状態とされる。
【0042】このため、まず、読み出し用Yワード線W
Yr0〜WYrnのいずれかがハイレベルとされ、対応
する読み出し用データ線Dr0〜Drnと読み出し用共
通データ線CDrとが選択的に接続状態とされた時点
で、それぞれの寄生容量に応じたチャージシェアが生じ
る。その結果、接続された読み出し用データ線及び読み
出し用共通データ線のレベルが、図4に示されるよう
に、所定のレベルVr(第1のレベル)に落ち着く。そ
して、読み出し用Xワード線WXr0〜WXrmのいず
れかがハイレベルとされ対応するメモリセルの出力ノー
ドが上記読み出し用データ線に結合された時点で、その
保持データに従った読み出し電流が択一的に流される。
【0043】すなわち、選択されたメモリセルの保持デ
ータが論理“1”であると、対応するラッチの出力ノー
ドがハイレベルとされ、読み出し用MOSFETQ34
又はQ37がオン状態となる。このため、対応する読み
出し用データ線Dr0〜Drn及び読み出し用共通デー
タ線CDrのレベルは、図4に実線で示されるように、
次第に低くされ、結局回路の接地電位のようなロウレベ
ルとなる。一方、選択されたメモリセルの保持データが
論理“0”であると、対応するラッチの出力ノードがロ
ウレベルとされ、読み出し用MOSFETQ34又はQ
37はオフ状態のままとされる。このため、対応する読
み出し用データ線Dr0〜Drn及び読み出し用共通デ
ータ線CDrのレベルは、上記チャージシェア後のレベ
ルVrを維持しようとする。
【0044】この実施例では、後述するように、比較的
小さなコンダクタンスを有しかつセンスアンプSAが動
作状態とされる間継続してオン状態とされるMOSFE
TQ9が、読み出し用共通データ線CDrと回路の電源
電圧との間に設けられる。このため、選択されたメモリ
セルの保持データが論理“0”である場合、対応する読
み出し用データ線Dr0〜Drn及び読み出し用共通デ
ータ線CDrのレベルは、図4に点線で示されるよう
に、徐々に押し上げられる。その結果、後述するよう
に、スタティック型RAMの読み出し動作が、選択され
たメモリセルの保持データの如何にかかわらず安定化さ
れるものとなる。
【0045】ところで、この実施例のメモリアレイMA
RYでは、読み出し用Xワード線WXr0〜WXrmが
択一的に選択されるとき、この読み出しXワード線に結
合されるn+1個のメモリセルの出力ノードが一斉に対
応する読み出し用データ線Dr0〜Drnに結合され
る。これらの読み出し用データ線は、前述のように、カ
ラムスイッチCSWの対応する相補スイッチMOSFE
TQ2・Q40又はQ5・Q43がオン状態とされるこ
とで、読み出し用共通データ線CDrに接続され、チャ
ージシェアによってそのレベルが上昇する。その結果、
選択されたメモリセルの保持データに従った読み出し電
流が流される。
【0046】ところが、選択されない他の読み出し用デ
ータ線に着目した場合、そのレベルはロウレベルのまま
とされるため、メモリセルの読み出し用MOSFETQ
34又はQ37がオン状態となっても読み出し電流は流
されない。つまり、この実施例のメモリアレイMARY
は、読み出しポートの行選択がワード線単位で行われい
わゆる共通選択方式を採るにもかかわらず、実質的に指
定された1個のメモリセルのみが選択されるいわゆる単
一選択方式とされる。その結果、上記書き込みポートが
単一選択方式とされることもあいまって、スタティック
型RAMの消費電力が著しく削減されるものとなる。
【0047】図3において、書き込み用共通データ線C
Dwは、ライトアンプWAの出力端子に結合され、読み
出し用共通データ線CDrは、センスアンプSAの入力
端子に結合される。ライトアンプWAの入力端子は、デ
ータ入力バッファDIBの出力端子に結合され、センス
アンプSAの出力端子は、データ出力バッファDOBの
入力端子に結合される。データ入力バッファDIBの入
力端子には、論理集積回路装置の図示されない前段回路
から入力データDinが供給され、データ出力バッファ
DOBの出力信号は、出力データoutとして論理集積
回路装置の図示されない後段回路に供給される。
【0048】ライトアンプWAには、タイミング発生回
路TGから、タイミング信号φw及び上述の反転タイミ
ング信号/φpwが供給され、センスアンプSAには、
上述のタイミング信号φprが供給される。また、デー
タ出力バッファDOBには、タイミング信号φoeが供
給される。ここで、タイミング信号φwは、通常ロウレ
ベルとされ、書き込みポートが選択状態とされるとき、
所定のタイミングで一時的にハイレベルとされる。ま
た、タイミング信号φoeは、図4に示されるように、
通常ロウレベルとされ、読み出しポートが選択状態とさ
れるとき、他のタイミング信号に遅れてハイレベルとさ
れる。
【0049】データ入力バッファDIBは、スタティッ
ク型RAMの書き込みポートが選択状態とされるとき、
論理集積回路装置の図示されない前段回路から供給され
る入力データDinを取り込み、これを保持する。ま
た、この入力データDinをもとに、内部入力データd
iを形成し、ライトアンプWAに供給する。
【0050】ライトアンプWAは、特に制限されない
が、図2に示されるように、回路の電源電圧及び接地電
位間に直列形態に設けられる2個の出力MOSFETQ
7及びQ44を基本構成とする。これらのMOSFET
Q7及びQ44の共通結合されたドレインは、上記書き
込み用共通データ線CDwに結合され、さらにプリチャ
ージMOSFETQ6を介して回路の電源電圧に結合さ
れる。このプリチャージMOSFETQ6のゲートに
は、上記反転タイミング信号/φpwが供給される。
【0051】ライトアンプWAの出力MOSFETQ7
のゲートは、ナンドゲート回路NAG1の出力端子に結
合され、出力MOSFETQ44のゲートは、ノアゲー
ト回路NOG1の出力端子に結合される。ナンドゲート
回路NAG1の一方の入力端子には、上記タイミング信
号φwが供給され、ノアゲート回路NOG1の一方の入
力端子には、上記タイミング信号φwのインバータ回路
N10による反転信号が供給される。ナンドゲート回路
NAG1及びノアゲート回路NOG1の他方の入力端子
には、上記内部入力データdiのインバータ回路N9に
よる反転信号が共通に供給される。
【0052】スタティック型RAMの書き込みポートが
非選択状態とされるとき、上記反転タイミング信号/φ
pwならびにタイミング信号φwはともにロウレベルと
される。したがって、ナンドゲート回路NAG1の出力
信号は、内部入力データdiに関係なくハイレベルに固
定され、ノアゲート回路NOG1の出力信号は、内部入
力データdiに関係なくロウレベルに固定される。この
ため、出力MOSFETQ7及びQ44は、ともにオフ
状態となる。このとき、反転タイミング信号/φpwが
ロウレベルとされることで、プリチャージMOSFET
Q6がオン状態となり、書き込み用共通データ線CDw
は、回路の電源電圧のようなハイレベルにプリチャージ
される。
【0053】スタティック型RAMの書き込みポートが
選択状態とされると、まず反転タイミング信号/φpw
がハイレベルとされ、続いてタイミング信号φwが所定
のタイミングで一時的にハイレベルとされる。ライトア
ンプWAでは、反転タイミング信号φpwがハイレベル
とされることで、プリチャージMOSFETQ6がオフ
状態となり、書き込み用共通データ線CDwのプリチャ
ージ動作が停止される。また、タイミング信号φwがハ
イレベルとされることで、出力MOSFETQ7又はQ
44が内部入力データdiに従って相補的にオン状態と
なり、書き込み用共通データ線CDwが選択的にロウレ
ベル又はハイレベルとされる。
【0054】すなわち、入力データDinが論理“1”
とされ、内部入力データdiがハイレベルとされると
き、ライトアンプWAでは、タイミング信号φwがハイ
レベルとされた時点で、ノアゲート回路NOG1の出力
信号がハイレベルとなる。したがって、出力MOSFE
TQ44がオン状態となり、書き込み用共通データ線C
Dwが回路の接地電位のようなロウレベルとされる。書
き込み用共通データ線CDwのロウレベルは、前述のよ
うに、カラムスイッチCSW及び対応する書き込み用デ
ータ線Dw1ないしDwnを介して、選択されたメモリ
セルに伝達される。その結果、対応するラッチの入力ノ
ードがロウレベルとされ、出力ノードがハイレベルとさ
れる。このとき、選択されたメモリセルのラッチを構成
するインバータ回路のうちその出力端子が上記入力ノー
ドに結合されるインバータ回路N2は、前述のように、
他方のインバータ回路N1に比較して小さな駆動能力を
持つように設計される。このため、この実施例のスタテ
ィック型RAMでは、メモリセルの書き込みに必要な動
作電流が削減され、また書き込み動作の安定化が図られ
る。
【0055】一方、入力データDinが論理“0”とさ
れ、内部入力データdiがロウレベルとされると、ライ
トアンプWAでは、タイミング信号φwがハイレベルと
された時点で、ナンドゲート回路NAG1の出力信号が
ロウレベルとなる。したがって、出力MOSFETQ7
がオン状態となり、書き込み用共通データ線CDwが回
路の電源電圧のようなハイレベルとされる。書き込み用
共通データ線CDwのハイレベルは、同様に、カラムス
イッチCSW及び対応する書き込み用データ線Dw1な
いしDwnを介して、選択されたメモリセルに伝達され
る。その結果、対応するラッチの入力ノードがハイレベ
ルとされ、その出力ノードがロウレベルとされる。
【0056】次に、センスアンプSAは、特に制限され
ないが、図2に示されるように、差動形態とされる一対
のMOSFETQ46(第16のMOSFET)及びQ
45(第17のMOSFET)を含むセンス回路(差動
増幅回路)を基本構成とする。MOSFETQ46及び
Q45のドレインと回路の電源電圧との間には、MOS
FETQ12(第18のMOSFET)及びQ11(第
19のMOSFET)がそれぞれ設けられる。MOSF
ETQ12のゲートは、そのドレインに結合され、さら
にMOSFETQ11のゲートに結合される。これによ
り、MOSFETQ12及びQ11は、電流ミラー形態
とされる。MOSFETQ46及びQ45の共通結合さ
れたソースと回路の接地電位との間には、駆動MOSF
ETQ47(第20のMOSFET)が設けられる。駆
動MOSFETQ47のゲートには、上記タイミング信
号φprのインバータ回路N12による反転遅延信号す
なわちタイミング信号φr1が供給される。
【0057】MOSFETQ46のゲートは、このセン
ス回路の非反転入力ノードniとして、上記読み出し用
共通データ線CDrに結合され、特に制限されないが、
さらにMOSFETQ8(第23のMOSFET)及び
Q9(第22のMOSFET)を介して回路の電源電圧
に結合される。このうち、MOSFETQ9のゲートに
は、上記タイミング信号φprのインバータ回路N12
及びN13による遅延信号すなわち反転タイミング信号
/φr2が供給され、MOSFETQ8のゲートには、
上記反転タイミング信号/φr2のインバータ回路N1
4による反転遅延信号すなわちタイミング信号φr3が
供給される。この実施例において、MOSFETQ9
は、比較的小さなコンダクタンスを持つように設計され
る。
【0058】センスアンプSAは、さらに上記センス回
路の非反転入力ノードniとMOSFETQ45のゲー
トすなわち反転入力ノード/niとの間に設けられる相
補スイッチMOSFETQ13・Q48(第1の短絡手
段)を含む。このうち、MOSFETQ13のゲートに
は、上記タイミング信号φr3が供給され、MOSFE
TQ48のゲートには、上記タイミング信号φr3のイ
ンバータ回路N15による反転信号すなわち反転タイミ
ング信号/φr4が供給される。この実施例において、
上記タイミング信号φr1及びφr3ならびに反転タイ
ミング信号/φr2及び/φr4は、図4に示されるよ
うな時間関係を持つ。
【0059】すなわち、タイミング信号φr1は、タイ
ミング信号φprをやや遅延して反転した信号とされ、
反転タイミング信号/φr2は、上記タイミング信号φ
r1をやや遅延して反転した信号とされる。さらに、タ
イミング信号φr3は、上記反転タイミング信号φr2
をやや遅延して反転した信号とされ、反転タイミング信
号/φr4は、上記タイミング信号φr3をほぼ遅延な
く反転した信号とされる。上記相補スイッチMOSFE
TQ13・Q48は、タイミング信号φr3がロウレベ
ルとされ反転タイミング信号/φr4がハイレベルとさ
れるとき、ほぼ同時にオン状態となり、センス回路の非
反転入力ノードniと反転入力ノード/niを短絡す
る。
【0060】MOSFETQ45及びQ11の共通結合
されたドレインは、このセンス回路の非反転出力ノード
noとして、出力インバータ回路N11の入力端子に結
合され、さらにプリセットMOSFETQ10(第21
のMOSFET)を介して回路の電源電圧に結合され
る。このMOSFETQ10のゲートには、上記タイミ
ング信号φr1が供給される。出力インバータ回路N1
1の出力信号は、センスアンプSAの出力信号すなわち
内部出力データdoとして、データ出力バッファDOB
に供給される。
【0061】この実施例のセンスアンプSAは、特に制
限されないが、さらに上記センス回路の非反転出力ノー
ドnoとMOSFETQ46及びQ12の共通結合され
たドレインすなわち反転出力ノード/noとの間に設け
られる相補スイッチMOSFETQ14・Q49(第2
の短絡手段)を含む。このうち、MOSFETQ14の
ゲートには、上記タイミング信号φr3が供給され、M
OSFETQ49のゲートには、上記反転タイミング信
号/φr4が供給される。これにより、相補スイッチM
OSFETQ14・Q49は、タイミング信号φr3が
ロウレベルとされ、反転タイミング信号/φr4がハイ
レベルとされるとき、上記相補スイッチMOSFETQ
13・Q48と同時にオン状態となり、センス回路の非
反転出力ノードnoと反転出力ノード/noを短絡す
る。
【0062】スタティック型RAMの読み出しポートが
非選択状態とされ、上記タイミング信号φprがハイレ
ベルとされるとき、図4に示されるように、タイミング
信号φr1及びφr3はロウレベルとされ、反転タイミ
ング信号/φr2及び/φr4はハイレベルとされる。
したがって、センスアンプSAでは、プリチャージMO
SFETQ8ならびにプリセットMOSFETQ10が
オン状態となり、MOSFETQ9及び駆動MOSFE
TQ47がオフ状態となる。また、相補スイッチMOS
FETQ13・Q48及びQ14・Q49がともにオン
状態となり、センス回路の非反転入力ノードniと反転
入力ノードniならびに非反転出力ノードnoと反転出
力ノード/noが短絡される。
【0063】これにより、センス回路は、非動作状態と
され、その非反転入力ノードniすなわち読み出し用共
通データ線CDrと非反転出力ノードnoは、回路の電
源電圧のようなハイレベルにプリチャージされる。これ
らのハイレベルは、上記相補スイッチMOSFETQ1
3・Q48及びQ14・Q49を介して、センス回路の
反転入力ノード/ni及び反転出力ノード/noにも伝
達される。センスアンプSAの出力信号すなわち内部出
力データdoは、センス回路の非反転出力ノードnoが
ハイレベルとされることで、ロウレベルとされる。
【0064】スタティック型RAMの読み出しポートが
選択状態とされタイミング信号φprがロウレベルとさ
れると、センスアンプSAでは、図4に示されるよう
に、まずやや遅れてタイミング信号φr1がハイレベル
とされ、さらにやや遅れて反転タイミング信号/φr2
がロウレベルとされる。また、これにやや遅れてタイミ
ング信号φr3がハイレベルとされ、ほぼ同時に反転タ
イミング信号/φr4がロウレベルとされる。ここで、
上記タイミング信号φr1がハイレベルとされるタイミ
ングは、特に制限されないが、カラムスイッチCSWに
よる読み出し用データ線の選択動作すなわち列選択動作
が開始される直前とされ、タイミング信号φr3がハイ
レベルとされ反転タイミング信号/φr4がロウレベル
とされるタイミングは、上記読み出し用データ線の選択
動作が終了してから読み出し用Xワード線による行選択
動作が開始されるまでの間とされる。
【0065】センスアンプSAでは、まず上記タイミン
グ信号φr1がハイレベルとされることで、MOSFE
TQ10がオフ状態となり、駆動MOSFETQ47が
オン状態となる。したがって、非反転出力ノードnoの
プリセット動作が停止されるとともに、センス回路が、
その非反転出力ノードno及び反転出力ノード/noが
短絡されたままの状態で、動作状態とされる。このた
め、センス回路の非反転出力ノードno及び反転出力ノ
ード/noは、ともにほぼ中心レベルまで低下される。
これにより、プリチャージMOSFETQ10が設けら
れることにともなうオフセットが解消され、非反転出力
ノードno及び反転出力ノード/noの動作開始直前の
レベルが均一化される。その結果、この実施例のセンス
回路は、相補スイッチMOSFETQ14・Q49が付
加されない従来のセンス回路に比較して、その動作が安
定化され、等価的にスタティック型RAMの読み出し動
作が高速化されるものとなる。
【0066】次に、センスアンプSAでは、反転タイミ
ング信号/φr2がロウレベルとされることで、MOS
FETQ9がオン状態となる。このMOSFETQ9
は、前述のように、比較的小さなコンダクタンスを持つ
ように設計され、またセンス回路が動作状態とされる
間、継続してオン状態とされる。その結果、MOSFE
TQ9は、図4に点線で示されるように、選択されたメ
モリセルの保持データが論理“0”である場合に、読み
出し用共通データ線CDrのレベルを徐々に上昇させ、
センス回路の動作を安定化させる作用を持つ。
【0067】ところで、タイミング信号φr3がハイレ
ベルとされ反転タイミング信号/φr4がロウレベルと
されるのに先立って、メモリアレイMARY及びカラム
スイッチCSWでは、読み出し用Yワード線WYr0〜
WYrnによる読み出し用データ線Dr0〜Drnの選
択動作が開始され、指定される1本の読み出し用データ
線と読み出し用共通データ線CDrが接続状態とされ
る。そして、前述のように、チャージシェア作用によっ
て選択された読み出し用データ線のレベルが上昇し、読
み出し用共通データ線CDrのレベルが低下して、とも
に所定のレベルに到達する。
【0068】ここで、チャージシェア終了後のレベルV
sは、回路の電源電圧Vccとし、選択された読み出し
用データ線及び読み出し用共通データ線CDrの寄生容
量をそれぞれCd及びCcとするとき、 Vs=Vcc×(Cc/(Cc+Cd)) となる。通常のスタティック型RAMにおいて、上記読
み出し用データ線の寄生容量Cdは、読み出し用共通デ
ータ線の寄生容量Ccに比較して例えば4倍程度大き
い。したがって、上記チャージシェア後のレベルVs
は、回路の電源電圧Vccを+5Vとするとき、約+1
Vのような低いレベルとなり、センスアンプSAの差動
増幅回路が効率的に動作できるバイアス電圧とならな
い。
【0069】このため、この実施例のセンスアンプSA
では、読み出し用データ線の選択動作が開始されてか
ら、言い換えると選択された読み出し用データ線及び読
み出し用共通データ線CDrによるチャージシェアが開
始されてから、相補スイッチMOSFETQ13・Q4
8によるセンス回路の非反転入力ノードni及び反転入
力ノード/niの短絡処理が解かれるまでの間、MOS
FETQ8がオン状態のままとされる。その結果、選択
された読み出し用データ線及び読み出し用共通データ線
CDrのレベルが押し上げられ、回路の電源電圧Vcc
の二分の1のような所定のレベルVr(第1のレベル)
とされる。これにより、センスアンプSAのセンス回路
に対して、最も効率的なバイアス電圧が与えられるもの
となる。
【0070】タイミング信号φr3がハイレベルとさ
れ、反転タイミング信号/φr4がロウレベルとされる
と、センスアンプSAでは、相補スイッチMOSFET
Q13・Q48及びQ14・Q49がオフ状態となり、
センス回路の非反転入力ノードni及び反転入力ノード
/ni間ならびに非反転出力ノードno及び反転出力ノ
ード/no間の短絡処理が解かれる。また、上記プリチ
ャージMOSFETQ8がオフ状態となり、読み出し用
共通データ線CDrのプリチャージ動作が停止される。
これにより、センス回路は、実質的に増幅動作を行いう
る状態とされ、読み出し用共通データ線CDrにメモリ
セルの読み出し信号が伝達されるのを待ち合わせる。と
ころで、センス回路の反転入力ノード/niには、次に
相補スイッチMOSFETQ13・Q48がオン状態と
されるまでの間、上記レベルVrが保持され、読み出し
信号の増幅動作を行う基準電位とされる。
【0071】メモリアレイMARYの読み出し用Xワー
ド線WXr0〜WXrmが択一的にハイレベルとされ、
行選択動作が行われると、選択された1個のメモリセル
の読み出し信号が、すでに選択済みの読み出し用データ
線及び読み出し用共通データ線CDrを介して、センス
アンプSAに伝達される。この読み出し信号は、前述の
ように、選択されたメモリセルの保持データが論理
“1”であると、図4に実線で示されるように、上記レ
ベルVrから徐々に低下して最終的に回路の接地電位の
ようなロウレベルとされ、また選択されたメモリセルの
保持データが論理“0”であると、上記レベルVrを維
持しようとする。
【0072】ところが、この実施例のスタティック型R
AMでは、前述のように、比較的小さなコンダクタンス
を持つMOSFETQ9が、読み出し用共通データ線C
Drと回路の電源電圧との間に設けられ、センス回路が
動作状態とされる間、継続してオン状態とされる。この
ため、読み出し用共通データ線CDrのレベルすなわち
上記読み出し信号は、図4に点線で示されるように、M
OSFETQ9を介して回路の電源電圧が供給されるこ
とで徐々に押し上げられる。その結果、センス回路の非
反転入力ノードniのレベルすなわち読み出し信号と反
転入力ノード/niのレベルすなわち基準電位Vrとの
間には、選択されたメモリセルの保持データに従ったレ
ベル差が生じ、このレベル差がセンス回路によって増幅
される。
【0073】これにより、これまで中間レベルとされて
いたセンス回路の非反転出力ノードnoが、選択された
メモリセルの保持データに従って急速に変化される。す
なわち、選択されたメモリセルの保持データが論理
“1”である場合、図4に実線で示されるように、セン
ス回路の非反転出力ノードnoは急速に回路の接地電位
のようなロウレベルとされ、インバータ回路N11の出
力信号すなわち内部出力データdoがハイレベルとされ
る。一方、選択されたメモリセルの保持データが論理
“0”である場合、図4に点線で示されるように、セン
ス回路の非反転出力ノードnoは急速に回路の電源電圧
のようなハイレベルとされ、内部出力データdoはロウ
レベルのままとされる。
【0074】センスアンプSAの出力信号すなわち上記
内部出力データdoは、後述するように、タイミング信
号φoeがハイレベルとされることで、データ出力バッ
ファDOBを介して送出され、出力データoutとし
て、論理集積回路装置の図示されない後段回路に伝達さ
れる。
【0075】データ出力バッファDOBは、タイミング
信号φoeがハイレベルとされることで、選択的に動作
状態とされる。この動作状態において、データ出力バッ
ファDOBは、センスアンプSAから出力される上記内
部出力データdoをもとに出力データoutを形成し、
論理集積回路装置の図示されない後段回路に供給する。
【0076】タイミング発生回路TGは、論理集積回路
装置の図示されない前段回路から供給される書き込みク
ロック信号CW及び読み出しクロック信号CRをもと
に、上記各種のタイミング信号を形成し、スタティック
型RAMの各回路に供給する。
【0077】以上のように、この実施例のスタティック
型RAMは、大規模論理集積回路装置に搭載され、それ
ぞれ書き込みポート及び読み出しポートとして専用化さ
れた二つのアクセスポートを有する2ポートRAMとさ
れる。この実施例のスタティック型RAMは、メモリア
レイMARY及びセンスアンプSAの構成ならびに選択
方法等について、次のような特徴を有する。すなわち、
【0078】(1)メモリアレイの書き込みポートに対
応する書き込み用データ線ならびに読み出しポートに対
応する読み出し用データ線は、それぞれ単一化される。
これにより、スタティック型RAMの列あたりの所要信
号線数が削減され、メモリセルあたりの所要MOSFE
T数が削減される。
【0079】(2)メモリアレイを構成するメモリセル
は、2個のCMOSインバータ回路が交差接続されてな
るラッチを基本構成とし、上記ラッチの一対の入出力ノ
ードは、各ポートに対応してそれぞれ専用化され、入力
ノード及び出力ノードとされる。また、ラッチを構成す
る2個のインバータ回路のうち、その出力端子が上記入
力ノードに結合される一方のインバータ回路の駆動能力
は、他方のインバータ回路に比較して小さくされる。こ
れにより、スタティック型RAMの書き込み電流が削減
され、その書き込み動作が安定化される。
【0080】(3)上記ラッチの入力ノードは、書き込
み用の行選択制御MOSFET及び列選択制御MOSF
ETを介して、書き込み用データ線に結合され、また上
記ラッチの出力ノードは、読み出し用データ線と回路の
接地電位との間に読み出し用の行選択制御MOSFET
と直列形態に設けられる読み出し用MOSFETのゲー
トを介して、読み出し用データ線に間接的に結合され
る。これにより、読み出し動作にともなうメモリセルの
保持データ破損を防止できるため、読み出し用データ線
ならびに読み出し用共通データ線のプリチャージレベル
等に対する制限が解かれる。
【0081】(4)書き込み用データ線は、隣接する2
列のメモリセルによって共有され、書き込み用の行選択
制御MOSFETは、隣接する列に配置される2個のメ
モリセルによって共有される。これにより、スタティッ
ク型RAMの列あたりの所要信号線数がさらに削減さ
れ、メモリセルあたりの所要MOSFET数がさらに削
減される。
【0082】(5)読み出し用データ線は、読み出しポ
ートが非選択状態とされるとき、回路の接地電位にプリ
チャージされ、読み出し用共通データ線は、回路の電源
電圧にプリチャージされる。読み出し用データ線は、列
選択用カラムスイッチを介して読み出し用共通データ線
に選択的に接続され、このとき選択された読み出し用デ
ータ線と読み出し用共通データ線との間で、それぞれの
寄生容量に応じたチャージシェアが生じる。列選択され
ない読み出し用データ線についてはプリチャージレベル
すなわち回路の接地電位のままとされ、メモリセルの読
み出し用MOSFETを介する読み出し電流は流されな
い。その結果、読み出しポートは、メモリセルごとに読
み出し用の列選択制御MOSFETを設けられず、ワー
ド線単位の共通選択方式を採るにもかかわらず、実質的
に単一選択方式とされる。これにより、スタティック型
RAMの両ポートはともに単一選択方式とされ、スタテ
ィック型RAMの消費電力が著しく削減される。
【0083】(6)上記読み出し用共通データ線は、電
流ミラー型のセンス回路の非反転入力ノードに結合さ
れ、上記非反転入力ノードとその反転入力ノードとの間
には、選択された読み出し用データ線及び読み出し用共
通データ線のチャージシェア後のレベルVrを、その反
転入力ノードに伝達する第1の短絡手段が設けられる。
これにより、センス回路の基準電位として、読み出し信
号が重畳される以前の直流レベルを用いることができる
ため、上記単一データ線方式に適合しかつ安定動作しう
るシングルエンド型センスアンプを実現できる。
【0084】(7)上記センスアンプは、読み出し用共
通データ線と回路の電源電圧との間に設けられ、上記チ
ャージシェアが行われてから所定の期間だけオン状態と
されるレベル補正用のMOSFETを備える。これによ
り、読み出し用データ線及び読み出し用共通データ線の
寄生容量の不均衡を補正し、チャージシェア後のレベル
Vrを所望のレベルまで引き上げることができるため、
センスアンプの動作をさらに安定化できる。
【0085】(8)上記センスアンプは、読み出しポー
トが非選択状態とされるとき、センス回路の非反転出力
ノードをハイレベルにプリセットするMOSFETを備
える。また、センス回路が動作状態とされる当初におい
て、その非反転出力ノード及び反転出力ノード間を一時
的に短絡する第2の短絡手段を備える。これにより、非
選択状態時のセンスアンプの出力レベルが確定されると
ともに、センス回路のオフセットが解消され、センスア
ンプの動作がさらに安定化される。
【0086】(9)上記センスアンプは、読み出し用共
通データ線と回路の電源電圧との間に設けられ、センス
回路が動作状態とされる間継続してオン状態とされる比
較的コンダクタンスの小さなMOSFETを備える。読
み出し用共通データ線のレベルは、メモリセルの保持デ
ータが論理“0”であるとき、上記チャージシェア後の
レベルVrのままとされるが、このMOSFETによっ
て徐々に押し上げられる。これにより、選択されたメモ
リセルの保持データの如何にかかわらず、基準電位との
レベル差が確保されるため、センスアンプの動作がさら
に安定化される。
【0087】図5には、この発明が適用されたスタティ
ック型RAMのメモリアレイMARYの第2の実施例の
回路図が示されている。以下の実施例のメモリアレイM
ARYの回路図では、第p行の第q列又は第q−1列に
配置されるメモリセルMCpq及びMCpq-1とこれら
のメモリセルに関するメモリアレイ周辺部が例示的に示
される。その他のアドレスに配置されるメモリセルなら
びにメモリアレイ周辺部については、類推されたい。ま
た、以下の実施例は、基本的に上記第1の実施例を踏襲
するものであるため、その特徴的な部分について、説明
を追加する。
【0088】図5において、メモリアレイMARYは、
特に制限されないが、同図の水平方向に平行して配置さ
れるワード線WXp等と、垂直方向に平行して配置され
るデータ線Dq等ならびにこれらのワード線とデータ線
の交点に格子状に配置されるメモリセルMCpq等を含
む。
【0089】メモリアレイMARYを構成するメモリセ
ルMCpq等は、一対のCMOSインバータ回路N16
及びN17が交差接続されてなるラッチを基本構成とす
る。上記ラッチの一方の入出力ノードと対応するデータ
線Dq等との間には、行選択用の制御MOSFETQ5
0(第1のMISFET)が設けられる。この行選択制
御MOSFETQ50のゲートは、対応するワード線W
Xp等に結合される。
【0090】ワード線WXp等は、図示されないXアド
レスデコーダXADに結合され、択一的にハイレベルの
選択状態とされる。また、データ線Dq等は、図示され
ないカラムスイッチCSWを介して共通データ線に結合
され、さらにライトアンプWA及びセンスアンプSAに
結合される。これらのライトアンプWA及びセンスアン
プSAは、それぞれシングルエンド型の書き込み回路又
は読み出し増幅回路を備える。
【0091】この実施例のメモリアレイMARYは、い
わゆる共通選択方式を採り、スタティック型RAMは1
ポートRAMとされる。この実施例において、データ線
Dq等は単一化され、各メモリセルならびにメモリアレ
イMARYは、その構成が簡素化される。その結果、図
19に示される従来のスタティック型RAMにおいて6
個必要とされたメモリセルあたりの所要MOSFET数
が5個に削減され、また2本必要とされた列あたりの所
要信号線数が1本に削減される。これにより、メモリア
レイMARYの高集積化が図られ、スタティック型RA
Mの低コスト化が推進される。
【0092】図6には、この発明が適用されたスタティ
ック型RAMのメモリアレイMARYの第3の実施例の
回路図が示されている。図6において、インバータ回路
N16及びN17からなるラッチの一方の入出力ノード
は、行選択制御MOSFETQ50及び列選択制御MO
SFETQ51(第2のMISFET)を介して、対応
するデータ線Dq等に結合される。行選択制御MOSF
ETQ50のゲートは、対応するXワード線WXp等に
結合され、列選択制御MOSFETQ51のゲートは、
対応するYワード線WYq等に結合される。
【0093】Xワード線WXp等は、図示されないXア
ドレスデコーダXADに結合され、択一的にハイレベル
の選択状態とされる。また、Yワード線WYq等は、図
示されないYアドレスデコーダYADに結合され、択一
的にハイレベルの選択状態とされる。データ線Dq等
は、図示されないカラムスイッチCSWを介して共通デ
ータ線に結合され、さらにライトアンプWA及びセンス
アンプSAに結合される。これらのライトアンプWA及
びセンスアンプSAは、それぞれシングルエンド型の書
き込み回路又は読み出し増幅回路を備える。
【0094】この実施例のメモリアレイMARYは、列
選択制御MOSFETQ51が追加されることで、いわ
ゆる単一選択方式とされ、指定された1個のメモリセル
のみが対応するデータ線Dq等に結合される。したがっ
て、このデータ線のみが、プリチャージレベルから選択
されたメモリセルの保持データに従ったレベルに変化さ
れ、その他のデータ線はすべてプリチャージレベルのま
まとされる。このため、スタティック型RAMの読み出
し電流が著しく削減されるとともに、各データ線が単一
化されることで、メモリセル及びメモリアレイMARY
の構成が簡素化される。その結果、単一選択方式を採る
にもかかわらず、図20に示される従来のスタティック
型RAMにおいて8個必要とされたメモリセルあたりの
所要MOSFET数が6個に削減され、3本必要とされ
た列あたりの所要信号線数が2本に削減される。これに
より、低消費電力化ならびに高集積化を図った単一選択
方式のスタティック型RAMを実現できる。
【0095】図7には、この発明が適用されたスタティ
ック型RAMのメモリアレイMARYの第4の実施例の
回路図が示されている。図7において、メモリアレイM
ARYは、特に制限されないが、同図の水平方向に平行
して配置される書き込み用ワード線WXwp(第1のワ
ード線)及び読み出し用ワード線WXrp(第2のワー
ド線)等と、垂直方向に平行して配置されるデータ線D
q等を含む。これらの書き込み用ワード線及び読み出し
用ワード線ならびにデータ線の交点には、メモリセルM
Cpq等が格子状に配置される。
【0096】メモリアレイMARYを構成する各メモリ
セルは、一対のCMOSインバータ回路N18及びN1
9が交差接続されてなるラッチを基本構成とする。この
実施例において、上記ラッチの一方の入出力ノードすな
わちインバータ回路N18の入力端子及びインバータ回
路N19の出力端子の共通結合されたノードは、特に制
限されないが、入力ノードとして専用化され、他方の入
出力ノードすなわちインバータ回路N18の出力端子及
びインバータ回路N19の入力端子の共通結合されたノ
ードは、出力ノードとして専用化される。また、上記ラ
ッチを構成する一対のインバータ回路のうち、その出力
端子が上記入力ノードに結合される一方のインバータ回
路N19は、特に制限されないが、他方のインバータ回
路N18に対して小さな駆動能力を持つように設計され
る。
【0097】上記ラッチの入力ノードは、書き込み用行
選択制御MOSFETQ52(第3のMISFET)を
介して、対応するデータ線Dq等に結合される。また、
上記ラッチの出力ノードは、読み出し用行選択制御MO
SFETQ53(第4のMISFET)を介して、対応
する上記データ線Dq等に結合される。書き込み用行選
択制御MOSFETQ52のゲートは、対応する書き込
み用ワード線WXwp等に結合され、読み出し用行選択
制御MOSFETQ53のゲートは、対応する読み出し
用ワード線WXrp等に結合される。
【0098】書き込み用ワード線WXwp及び読み出し
用ワード線WXrp等は、図示されないXアドレスデコ
ーダXADに結合され、スタティック型RAMの動作モ
ードに応じて選択的にかつ択一的にハイレベルの選択状
態とされる。すなわち、スタティック型RAMが書き込
みモードとされる場合、書き込み用ワード線WXwp等
が択一的に選択状態とされ、読み出しモードとされる場
合、読み出し用ワード線WXrp等が択一的に選択状態
とされる。データ線Dq等は、図示されないカラムスイ
ッチCSWを介して共通データ線に結合され、さらにラ
イトアンプWA及びセンスアンプSAに結合される。こ
れらのライトアンプWA及びセンスアンプSAは、それ
ぞれシングルエンド型の書き込み回路又は読み出し増幅
回路を備える。
【0099】この実施例のメモリアレイMARYは、い
わゆる共通選択方式を採り、スタティック型RAMは1
ポートRAMであるにもかかわらず、各メモリセルに対
する書き込み経路ならびに読み出し経路が、それぞれ独
立して設けられる。このため、この実施例のメモリアレ
イMARYでは、データ線が単一化されるにもかかわら
ず、メモリセル及びメモリアレイの構成が簡素化されな
い。ところが、書き込み経路と読み出し経路が分離さ
れ、メモリセルのラッチの入出力ノードが入力ノード又
は出力ノードに専用化されることで、その出力端子が上
記入力ノードに結合される一方のインバータ回路の駆動
能力を選択的に小さくする等の対策が施しやすい。その
結果、スタティック型RAMの書き込み電流を削減し、
また書き込み動作の安定化を図ることができるものとな
る。
【0100】図8には、この発明が適用されたスタティ
ック型RAMのメモリアレイMARYの第5の実施例の
回路図が示されている。この実施例のスタティック型R
AMは、特に制限されないが、2ポートRAMとされ、
その二つのアクセスポートは、それぞれ書き込みポート
及び読み出しポートとして専用化される。
【0101】図8において、メモリアレイMARYは、
特に制限されないが、同図の水平方向に平行して配置さ
れる書き込み用ワード線WXwp(第1のワード線)及
び読み出し用ワード線WXrp(第2のワード線)等
と、垂直方向に平行して配置される書き込み用データ線
Dwq(第1のデータ線)及び読み出し用データ線Dr
q(第2のデータ線)等を含む。これらの書き込み用ワ
ード線及び読み出し用ワード線ならびに書き込み用デー
タ線及び読み出し用データ線の交点には、メモリセルM
Cpq等が格子状に配置される。
【0102】メモリアレイMARYを構成するメモリセ
ルMCpq等は、一対のCMOSインバータ回路N18
及びN19が交差接続されてなるラッチを基本構成とす
る。この実施例において、上記ラッチを構成する一方の
インバータ回路N19は、特に制限されないが、他方の
インバータ回路N18に対して小さな駆動能力を持つよ
うに設計される。
【0103】上記ラッチの一方の入出力ノードは、特に
制限されないが、入力ノードとして専用化され、書き込
み用制御MOSFETQ54(第5のMISFET)を
介して、対応する書き込み用データ線Dwq等に結合さ
れる。同様に、上記ラッチの他方の入出力ノードは、出
力ノードとして専用化され、読み出し用制御MOSFE
TQ55(第6のMISFET)を介して、対応する読
み出し用データ線Drq等に結合される。書き込み用制
御MOSFETQ54のゲートは、対応する書き込み用
ワード線WXwp等に結合され、読み出し用制御MOS
FETQ53のゲートは、対応する読み出し用ワード線
WXrp等に結合される。
【0104】書き込み用ワード線WXwp等は、書き込
みポートの図示されない書き込み用Xアドレスデコーダ
XADWに結合され、択一的にハイレベルの選択状態と
される。同様に、読み出し用ワード線WXrp等は、読
み出しポートの図示されない読み出し用Xアドレスデコ
ーダXADRに結合され、択一的にハイレベルの選択状
態とされる。書き込み用データ線Dwq等は、図示され
ないカラムスイッチCSWを介して書き込み用共通デー
タ線に結合され、さらにライトアンプWAに結合され
る。同様に、読み出し用データ線Drq等は、上記カラ
ムスイッチCSWを介して読み出し用共通データ線に結
合され、さらにセンスアンプSAに結合される。上記ラ
イトアンプWA及びセンスアンプSAは、それぞれシン
グルエンド型の書き込み回路又は読み出し増幅回路を備
える。
【0105】この実施例のメモリアレイMARYは、い
わゆる共通選択方式を採り、スタティック型RAMは2
ポートRAMであるにもかかわらず、各データ線が単一
化されることで、メモリセルならびにメモリアレイMA
RYの回路構成が簡素化される。また、前述のように、
メモリセルのラッチの入出力ノードが入力ノード又は出
力ノードとして専用化され、その出力端子が入力ノード
に結合される一方のインバータ回路の駆動能力が選択的
に小さくされる。その結果、図21に示される従来のス
タティック型RAMにおいて8個必要とされたメモリセ
ルあたりの所要MOSFET数が6個に削減され、4本
必要とされたメモリアレイの列あたりの所要信号線数が
2本に削減されるとともに、書き込み電流が削減され、
書き込み動作が安定化される。これにより、スタティッ
ク型RAMの低コスト化ならびに低消費電力化を図り、
動作の安定化を図ることができる。
【0106】図9には、この発明が適用されたスタティ
ック型RAMのメモリアレイMARYの第6の実施例の
回路図が示されている。図9において、インバータ回路
N18及びN19からなるラッチの入力ノードは、書き
込み用行選択制御MOSFETQ54及び書き込み用列
選択制御MOSFETQ56(第7のMISFET)を
介して、対応する書き込み用データ線Dwq等に結合さ
れる。
【0107】同様に、上記ラッチの出力ノードは、読み
出し用行選択制御MOSFETQ55及び読み出し用列
選択制御MOSFETQ57(第8のMISFET)を
介して、対応する書き込み用データ線Dwq等に結合さ
れる。上記書き込み用行選択制御MOSFETQ54の
ゲートは、対応する書き込み用Xワード線WXwp(第
1のXワード線)等に結合され、書き込み用列選択制御
MOSFETQ56のゲートは、対応する書き込み用Y
ワード線WYwq(第1のYワード線)等に結合され
る。同様に、上記読み出し用行選択制御MOSFETQ
55のゲートは、対応する読み出し用Xワード線WXr
p(第2のXワード線)等に結合され、読み出し用列選
択制御MOSFETQ57のゲートは、対応する読み出
し用Yワード線WYrq(第2のYワード線)等に結合
される。
【0108】書き込み用Xワード線WXwp等は、書き
込みポートの図示されない書き込み用Xアドレスデコー
ダXADWに結合され、択一的にハイレベルの選択状態
とされる。同様に、読み出し用Xワード線WXrp等
は、読み出しポートの図示されない読み出し用Xアドレ
スデコーダXADRに結合され、択一的にハイレベルの
選択状態とされる。一方、書き込み用Yワード線WYw
q等は、書き込みポートの図示されない書き込み用Yア
ドレスデコーダYADWに結合され、択一的にハイレベ
ルの選択状態とされる。
【0109】同様に、読み出し用Yワード線WYrq等
は、読み出しポートの図示されない読み出し用Yアドレ
スデコーダYADRに結合され、択一的にハイレベルの
選択状態とされる。書き込み用データ線Dwq等は、図
示されないカラムスイッチCSWを介して書き込み用共
通データ線に結合され、さらにライトアンプWAに結合
される。同様に、読み出し用データ線Drq等は、上記
カラムスイッチCSWを介して読み出し用共通データ線
に結合され、さらにセンスアンプSAに結合される。上
記ライトアンプWA及びセンスアンプSAは、それぞれ
シングルエンド型の書き込み回路又は読み出し増幅回路
を備える。
【0110】この実施例のメモリアレイMARYは、書
き込み用列選択制御MOSFETQ56ならびに読み出
し用列選択制御MOSFETQ57が追加されること
で、書き込みポート及び読み出しポートともにいわゆる
単一選択方式とされ、スタティック型RAMの消費電力
は著しく削減される。また、上記第5の実施例の場合と
同様に、各データ線が単一化されるため、2ポートRA
Mとされかつ単一選択方式とされるにもかかわらず、メ
モリセル及びメモリアレイMARYの回路構成が簡素化
される。その結果、図22に示される従来のスタティッ
ク型RAMにおいて12個必要とされたメモリセルあた
りの所要MOSFET数が8個に削減され、6本必要と
された列あたりの所要信号線数が4本に削減される。こ
れにより、低消費電力化と高集積化ならびに低コスト化
を図った単一選択方式の2ポートスタティック型RAM
を実現することができる。
【0111】図13には、この発明が適用されたスタテ
ィック型RAMのメモリアレイMARYの第10の実施
例の回路図が示されている。図13において、メモリア
レイMARYは、特に制限されないが、同図の水平方向
に平行して配置される書き込み用ワード線WXwp(第
1のワード線)及び読み出し用ワード線WXrp(第2
のワード線)等と、垂直方向に平行して配置されるデー
タ線Dq等を含む。これらの書き込み用ワード線及び読
み出し用ワード線ならびにデータ線の交点には、メモリ
セルMCpq等が格子状に配置される。
【0112】メモリアレイMARYを構成するメモリセ
ルMCpq等は、一対のCMOSインバータ回路N18
及びN19が交差接続されてなるラッチを基本構成とす
る。ここで、上記ラッチの一対の入出力ノードは、特に
制限されないが、それぞれ入力ノード及び出力ノードと
して専用化される。また、ラッチを構成する一対のイン
バータ回路のうち、その出力端子が上記入力ノードに結
合される一方のインバータ回路N19は、他方のインバ
ータ回路N18に対して小さな駆動能力を持つように設
計される。
【0113】上記ラッチの入力ノードは、書き込み用行
選択制御MOSFETQ73(第9のMISFET)を
介して、対応するデータ線Dq等に結合される。上記デ
ータ線Dq等と回路の接地電位(第1の電源電圧)との
間には、読み出し用行選択制御MOSFETQ71(第
10のMISFET)ならびに読み出し用MOSFET
Q72(第11のMISFET)が直列形態に設けられ
る。書き込み用行選択制御MOSFETQ73のゲート
は、対応する上記書き込み用ワード線WXwp等に結合
される。また、読み出し用行選択制御MOSFETQ7
1のゲートは、対応する上記読み出し用ワード線WXr
p等に結合され、読み出し用MOSFETQ72のゲー
トは、上記ラッチの出力ノードに結合される。
【0114】書き込み用ワード線WXwp及び読み出し
用WXrp等は、図示されないXアドレスデコーダXA
Dに結合され、スタティック型RAMの動作モードに応
じて選択的にかつ択一的にハイレベルの選択状態とされ
る。データ線Dq等は、特に制限されないが、図示され
ないカラムスイッチCSWを介して共通データ線に結合
され、さらにライトアンプWA及びセンスアンプSAに
結合される。これらのライトアンプWA及びセンスアン
プSAは、それぞれシングルエンド型の書き込み回路又
は読み出し増幅回路を備える。
【0115】この実施例のメモリアレイMARYは、い
わゆる共通選択方式を採り、スタティック型RAMは1
ポートRAMであるにもかかわらず、各メモリセルに対
する書き込み経路及び読み出し経路がそれぞれ独立して
設けられる。このため、メモリセルを構成するラッチの
一対の入出力ノードが入力ノード及び出力ノードとして
専用化され、その出力端子が入力ノードに結合される一
方のインバータ回路の駆動能力が選択的に小さくされ
る。
【0116】さらに、上記ラッチの出力ノードは、読み
出し用MOSFETQ72のゲートを介して、対応する
データ線Dq等に間接的に結合され、読み出し動作にと
もなうメモリセルの保持データの破損が防止される。こ
のため、読み出し動作時におけるデータ線Dqのプリチ
ャージレベル等に関する制限が解かれ、読み出し信号マ
ージンが拡大される。その結果、スタティック型RAM
の書き込み電流が削減されるとともに、その書き込み動
作ならびに読み出し動作が安定化されるものとなる。
【0117】図14には、この発明が適用されたスタテ
ィック型RAMのメモリアレイMARYの第11の実施
例の回路図が示されている。この実施例のスタティック
型RAMは、特に制限されないが、2ポートRAMとさ
れ、その二つのアクセスポートは、それぞれ書き込みポ
ート及び読み出しポートとして専用化される。
【0118】図14において、メモリアレイMARY
は、特に制限されないが、同図の水平方向に平行して配
置される書き込み用ワード線WXwp(第1のワード
線)及び読み出し用ワード線WXrp(第2のワード
線)等と、垂直方向に平行して配置される書き込み用デ
ータ線Dwq(第1のデータ線)及び読み出し用データ
線Drq(第2のデータ線)等を含む。これらの書き込
み用ワード線及び読み出し用ワード線ならびに書き込み
用データ線及び読み出し用データ線の交点には、メモリ
セルMCpq等が格子状に配置される。
【0119】メモリアレイMARYを構成するメモリセ
ルMCpq等は、一対のCMOSインバータ回路N18
及びN19が交差接続されてなるラッチを基本構成とす
る。この実施例において、上記ラッチを構成する一方の
インバータ回路N19は、他方のインバータ回路N18
に比較して小さな駆動能力を持つように設計される。
【0120】上記ラッチの一方の入出力ノードは、特に
制限されないが、入力ノードとして専用化され、書き込
み用行選択制御MOSFETQ73(第12のMISF
ET)を介して、対応する書き込み用データ線Dwq等
に結合される。読み出し用データ線Drq等と回路の接
地電位との間には、読み出し用行選択制御MOSFET
Q71(第13のMISFET)及び読み出し用MOS
FETQ72(第14のMISFET)が直列形態に設
けられる。上記ラッチの他方の入出力ノードは、出力ノ
ードとして専用化され、上記読み出し用MOSFETQ
72のゲートに結合される。書き込み用行選択制御MO
SFETQ73のゲートは、対応する書き込み用ワード
線WXwp等に結合され、読み出し用行選択制御MOS
FETQ71のゲートは、対応する読み出し用ワード線
WXrp等に結合される。
【0121】書き込み用ワード線WXwp等は、書き込
みポートの図示されない書き込み用Xアドレスデコーダ
XADWに結合され、択一的にハイレベルの選択状態と
される。同様に、読み出し用ワード線WXrp等は、読
み出しポートの図示されない読み出し用Xアドレスデコ
ーダXADRに結合され、択一的にハイレベルの選択状
態とされる。書き込み用データ線Dwq等は、図示され
ないカラムスイッチCSWを介して書き込み用共通デー
タ線に結合され、さらにライトアンプWAに結合され
る。同様に、読み出し用データ線Drq等は、上記カラ
ムスイッチCSWを介して読み出し用共通データ線に結
合され、さらにセンスアンプSAに結合される。上記ラ
イトアンプWA及びセンスアンプSAは、それぞれシン
グルエンド型の書き込み回路又は読み出し増幅回路を備
える。
【0122】この実施例のメモリアレイMARYは、い
わゆる共通選択方式を採り、スタティック型RAMは2
ポートRAMであるにもかかわらず、各データ線が単一
化されることで、メモリセルならびにメモリアレイMA
RYの回路構成が簡素化される。また、メモリセルのラ
ッチの入出力ノードが入力ノード又は出力ノードとして
専用化され、その出力端子が入力ノードに結合されるイ
ンバータ回路の駆動能力が選択的に小さくされるととも
に、ラッチの出力ノードが、読み出し用MOSFETQ
72のゲートを介して、対応する読み出し用データ線D
rq等に間接的に結合される。これにより、メモリセル
あたりの所要MOSFET数は7個で済み、列あたりの
所要信号線数は2本で済む。また、スタティック型RA
Mの書き込み電流が削減され、さらにその書き込み動作
ならびに読み出し動作が安定化される。その結果、スタ
ティック型RAMの動作を安定化しつつ、その低コスト
化及び低消費電力化を推進できる。
【0123】図15には、この発明が適用されたスタテ
ィック型RAMのセンスアンプSAの第2の実施例の回
路図が示されている。センスアンプSAに関する以下の
実施例は上記図2の実施例を踏襲するものであるため、
その特徴的な部分について、説明を追加する。
【0124】図15において、センスアンプSAは、上
記図2の実施例と同様に、一対の差動MOSFETQ4
5及びQ46を含むセンス回路を基本構成とする。セン
ス回路の非反転入力ノードniは、読み出し用共通デー
タ線CDrに結合され、MOSFETQ8及びQ9を介
して回路の電源電圧に結合される。上記非反転入力ノー
ドniは、さらに第1の短絡手段となる相補スイッチM
OSFETQ13・Q48を介して、反転入力ノード/
niに結合される。センス回路の非反転出力ノードno
は、出力インバータ回路N11の入力端子に結合され、
さらにプリセット用MOSFETQ10を介して回路の
電源電圧に結合される。
【0125】この実施例において、読み出し用共通デー
タ線CDrは、特に制限されないが、さらにMOSFE
TQ76からなる容量手段を介して、回路の接地電位に
結合される。ここで、上記容量手段は、特に制限されな
いが、メモリアレイの読み出し用データ線の寄生容量を
Cdとし、読み出し用共通データ線CDrの寄生容量を
Ccとするとき、 Cm=Cd−Cc なる静電容量Cmを持つように設計される。
【0126】図2の実施例のセンスアンプSAでは、前
述のように、読み出し用データ線の選択動作が終了した
時点で、選択された読み出し用データ線及び読み出し用
共通データ線によるチャージシェアが行われる。その結
果、選択された読み出し用データ線及び読み出し用共通
データ線は、 Vs=Vcc×(Cc/(Cc+Cd)) なる所定のレベルVsとされる。ここで、読み出し用共
通データ線CDrの寄生容量Ccは、通常読み出し用共
通データ線の寄生容量Cdに比較して小さいため、上記
レベルVsは、センス回路にとって所望のバイアスレベ
ルとはならない。このため、上記図2の実施例では、プ
リチャージMOSFETQ8をチャージシェア終了後も
所定の期間だけオン状態とし、レベル補正を行った。つ
まり、図2の実施例のセンスアンプSAでは、レベルV
sを最適バイアスレベルVrとするため、MOSFET
Q8がオン状態とされる期間を的確に設定する必要があ
った。
【0127】ところが、この実施例のセンスアンプSA
では、上記MOSFETQ76からなり、かつ、Cm=
Cd−Ccなる静電容量Cmを有する容量手段が、読み
出し用共通データ線CDrと回路の接地電位との間に付
加される。このため、選択された読み出し用データ線及
び読み出し用共通データ線CDrの上記チャージシェア
後のレベルVsは、 Vs=Vcc×(Cc+Cm)/((Cc+Cm)+Cd) =Vcc/2 となる。
【0128】つまり、この実施例のセンスアンプSAで
は、読み出し用共通データ線CDrと回路の接地電位と
の間にMOSFETQ76からなる容量手段が付加され
ることで、選択された読み出し用データ線及び読み出し
用共通データ線CDrのチャージシェア後のレベルVs
は、回路の電源電圧Vccのほぼ二分の一すなわちセン
ス回路に対する最適バイアスレベルVrとなる。これに
より、プリチャージMOSFETQ8の動作タイミング
に注意を払うことなく、センス回路のバイアス電圧を最
適化できるものである。
【0129】図17には、この発明が適用されたスタテ
ィック型RAMのセンスアンプSAの第4の実施例の回
路図が示されている。図17において、センスアンプS
Aは、上記図2の実施例と同様に、一対の差動MOSF
ETQ45及びQ46を含むセンス回路SCを基本構成
とする。センス回路SCの非反転出力ノードnoは、出
力インバータ回路N11の入力端子に結合され、さらに
プリセット用MOSFETQ10を介して回路の電源電
圧に結合される。
【0130】この実施例において、センスアンプSA
は、センス回路SCの前段に設けられるレベルシフト回
路LS1(第1のレベルシフト回路)を備える。レベル
シフト回路LS1は、特に制限されないが、一対の差動
MOSFETQ78・Q77と、これらのMOSFET
のドレインと回路の電源電圧との間にそれぞれ設けられ
るMOSFETQ80及びQ79を含む。MOSFET
Q78及びQ77の共通結合されたソースは、回路の接
地電位に結合される。また、MOSFETQ78のゲー
トは、レベルシフト回路LS1の非反転入力ノードni
とされ、上記読み出し用共通データ線CDrに結合され
るとともに、上述のMOSFETQ8及びQ9を介して
回路の電源電圧に結合される。
【0131】レベルシフト回路LS1の非反転入力ノー
ドniは、さらに相補スイッチMOSFETQ13・Q
48(第1の短絡手段)を介して、MOSFETQ77
のゲートすなわちレベルシフト回路LS1の反転入力ノ
ード/niに結合される。MOSFETQ80及びQ7
9のゲートは共通結合され、タイミング信号φr1が供
給される。また、MOSFETQ78のドレインは、M
OSFETQ46のゲートすなわちセンス回路SCの非
反転入力ノードに結合され、MOSFETQ77のドレ
インは、MOSFETQ45のゲートすなわちセンス回
路SCの反転入力ノードに結合される。
【0132】これにより、レベルシフト回路LS1は、
上記タイミング信号φr1がハイレベルとされることで
選択的に動作状態とされる。このとき、レベルシフト回
路LS1は、非反転入力ノードni及び反転入力ノード
/niのレベル差を増幅する作用を持つとともに、その
直流レベルを、MOSFETQ78とQ80あるいはM
OSFETQ77とQ79のコンダクタンス比に見合っ
た分だけ高くする作用を持つ。
【0133】この実施例のセンスアンプSAにおいて、
上記MOSFETQ8はタイミング信号φr1によって
制御され、読み出し用共通データ線CDrのプリチャー
ジ用MOSFETとしての作用のみを持つ。言い換える
と、MOSFETQ8は、選択された読み出し用データ
線及び読み出し用共通データ線CDrのチャージシェア
後のレベルVsを補正する作用を持たない。したがっ
て、読み出し用共通データ線CDr等のチャージシェア
後のレベルVsは、前述のように、比較的低いレベルと
なる。このレベルVsは、図2の実施例の場合と同様
に、選択されたメモリセルの読み出し信号が出力される
直前までオン状態とされる相補スイッチMOSFETQ
13・Q48を介して、レベルシフト回路LS1の反転
入力ノード/niに伝達され、その基準電位とされる。
【0134】その結果、読み出し用共通データ線CDr
を介して出力される読み出し信号は、レベルシフト回路
LS1によってその直流レベルが最適バイアスレベルV
rまで高められまた基準電位すなわちレベルVsとのレ
ベル差が拡大されつつ、センス回路SCに伝達される。
これにより、この実施例のセンスアンプSAは、プリチ
ャージMOSFETQ8の動作タイミングに注意を払う
ことなく、また比較的大きなレイアウト面積を必要とす
る容量手段を設けることなく、センス回路SCのバイア
ス電圧を最適化できるものである。
【0135】図18には、この発明が適用されたスタテ
ィック型RAMのセンスアンプSAの第5の実施例の回
路図が示されている。この実施例のスタティック型RA
Mでは、特に制限されないが、読み出し用データ線及び
読み出し用共通データ線CDrは、スタティック型RA
Mが非選択状態とされるとき、ともに回路の電源電圧の
ようなハイレベルにプリチャージされる。このため、カ
ラムスイッチCSWによる読み出し用データ線の選択動
作が終了した後も、選択された読み出し用データ線及び
読み出し用共通データ線の直流レベルは、回路の電源電
圧Vccのままとされる。
【0136】図18において、センスアンプSAは、上
記図2の実施例と同様に、一対の差動MOSFETQ4
5及びQ46を含むセンス回路SCを基本構成とする。
センス回路SCの非反転出力ノードnoは、出力インバ
ータ回路N11の入力端子に結合され、さらにプリセッ
ト用MOSFETQ10を介して回路の電源電圧に結合
される。
【0137】この実施例において、センスアンプSA
は、センス回路SCの前段に設けられるレベルシフト回
路LS2(第2のレベルシフト回路)を備える。レベル
シフト回路LS2は、特に制限されないが、一対の差動
MOSFETQ82・Q81と、これらのMOSFET
のソース側にそれぞれ設けられるMOSFETQ84及
びQ83とを含む。MOSFETQ82及びQ81のド
レインは回路の電源電圧に結合され、MOSFETQ8
4及びQ83の共通結合されたソースは、駆動MOSF
ETQ85を介して回路の接地電位に結合される。MO
SFETQ82のゲートは、レベルシフト回路LS2の
非反転入力ノードとして、上記読み出し用共通データ線
CDrに結合される。また、MOSFETQ81のゲー
トは、レベルシフト回路LS2の反転入力ノードとし
て、回路の電源電圧に結合される。つまり、この実施例
のスタティック型RAMでは、前述のように、選択され
た読み出し用データ線ならびに読み出し用共通データ線
の直流レベルが回路の電源電圧Vccとされるため、レ
ベルシフト回路LS2の基準電位は、回路の電源電圧と
なる。
【0138】MOSFETQ83のゲートは、そのドレ
インに結合され、さらにMOSFETQ84のゲートに
共通結合される。これにより、MOSFETQ84及び
Q83は、電流ミラー形態とされる。駆動MOSFET
Q85のゲートには、上述のタイミング信号φr1が供
給される。MOSFETQ82のソースは、レベルシフ
ト回路LS2の非反転出力ノードとして、センス回路S
Cの非反転入力ノードniに結合される。
【0139】これらのことから、レベルシフト回路LS
2は、上記タイミング信号φr1がハイレベルとされる
ことで、選択的に動作状態とされる。このとき、レベル
シフト回路LS2は、その非反転入力ノードすなわち読
み出し用共通データ線CDrと反転入力ノードすなわち
回路の電源電圧とのレベル差を増幅する作用を持つとと
もに、その直流レベルを、MOSFETQ82及びQ8
4ならびにMOSFETQ81及びQ83のコンダクタ
ンス比に見合った分だけ低くする作用を持つ。
【0140】この実施例のセンスアンプSAは、さら
に、センス回路SCの非反転入力ノードni及び反転入
力ノード/ni間に設けられる相補スイッチMOSFE
TQ13・Q48(第1の短絡手段)を含む。この相補
スイッチMOSFETは、上記第2の実施例の場合と同
様に、センスアンプSAが非動作状態とされるときオン
状態とされ、センスアンプSAが動作状態とされ読み出
し用共通データ線CDrに選択されたメモリセルの読み
出し信号が伝達される直前にオフ状態とされる。このと
き、読み出し用共通データ線CDrのレベルは、ほぼ回
路の電源電圧そのものであり、レベルシフト回路LS2
の非反転出力ノードの直流レベルは、ほぼ回路の電源電
圧の二分の一すなわちセンス回路の最適バイアスレベル
Vrとされる。このレベルは、相補スイッチMOSFE
TQ13・Q48がオン状態とされることで、センス回
路SCの反転入力ノード/niに伝達され、センス回路
SCの基準電位とされる。
【0141】その結果、この実施例のセンスアンプSA
は、プリチャージMOSFETのオフタイミングに注意
を払う必要なく、また比較的大きなレイアウト面積を必
要とする容量手段を設けることなく、センス回路SCの
バイアス電圧を最適化できるものである。
【0142】以上の複数の実施例に示されるように、こ
の発明を大規模論理集積回路装置に搭載されるスタティ
ック型RAM等の半導体記憶装置に適用することで、次
のような作用効果が得られる。なお、以下に記載される
作用効果の項番は、特許請求の範囲の項番と対応付けら
れる。
【0143】(1)1ポートスタティック型RAM等の
メモリアレイを構成するデータ線を単一化し、また各メ
モリセルを、一対のインバータ回路が交差接続されてな
るラッチと、このラッチの一方の入出力ノードと上記デ
ータ線との間に設けられる行選択制御MOSFETとに
より構成する。これにより、1ポートスタティック型R
AM等のメモリセルあたりの所要MOSFET数を5個
に、また列あたりの所要信号線数を1本に削減し、その
高集積化及び低コスト化を図ることができる。
【0144】(2)上記(1)項において、メモリセル
の行選択制御MOSFETと直列に列選択制御MOSF
ETを設けることで、いわゆる単一選択型のメモリアレ
イを構成する。これにより、1ポートスタティック型R
AM等の消費電力を著しく削減できるとともに、単一選
択方式を採る1ポートスタティック型RAM等のメモリ
セルあたりの所要MOSFET数を6個に、また列あた
りの所要信号線を2本に削減し、その高集積化及び低コ
スト化を図ることができる。
【0145】(3)1ポートスタティック型RAM等の
メモリアレイを構成するデータ線を単一化し、書き込み
用ワード線及び読み出し用ワード線を設ける。また、各
メモリセルを、一対のインバータ回路が交差接続されて
なるラッチと、このラッチの一方の入出力ノードと上記
データ線との間に設けられそのゲートが上記書き込み用
ワード線に結合される書き込み用行選択制御MOSFE
Tならびに上記ラッチの一方又は他方の入出力ノードと
上記データ線との間に設けられそのゲートが上記読み出
し用ワード線に結合される読み出し用行選択制御MOS
FETとにより構成する。これにより、メモリセルに対
する書き込み経路及び読み出し経路を分離し、例えば上
記ラッチを構成する一対のインバータ回路のうちその出
力端子が書き込み用入出力ノードに結合される一方のイ
ンバータ回路の駆動能力を他方のインバータ回路より小
さくするなど、上記書き込み経路及び読み出し経路をそ
れぞれ最適化できる。
【0146】(4)2ポートスタティック型RAM等の
メモリアレイを構成する各ポートのデータ線を単一化
し、また各メモリセルを、一対のインバータ回路が交差
接続されてなるチッチと、上記ラッチの一方あるいは一
方及び他方の入出力ノードと各ポートのデータ線との間
にそれぞれ設けられる2個の行選択制御MOSFETと
により構成する。これにより、2ポートスタティック型
RAM等のメモリセルあたりの所要MOSFET数を6
個に、また列あたりの所要信号線数を2本に削減し、そ
の高集積化及び低コスト化を図ることができる。
【0147】(5)上記(4)項において、メモリセル
の各行選択制御MOSFETと直列に列選択制御MOS
FETをそれぞれ設けることで、いわゆる単一選択型の
2ポートメモリアレイを構成する。これにより、2ポー
トスタティック型RAM等の諸費電力を著しく削減でき
るとともに、単一選択方式を採る2ポートスタティック
型RAM等のメモリセルあたりの所要MOSFET数を
8個に、また列あたりの所要信号線数を4本に削減し、
その高集積化及び低コスト化を図ることができる。
【0148】(6)1ポートスタティック型RAM等の
メモリアレイを構成するデータ線を単一化し、書き込み
用ワード線及び読み出し用ワード線を設ける。また、各
メモリセルを、一対のインバータ回路が交差接続されて
なるラッチと、このラッチの一方の入出力ノードと上記
データ線との間に設けられそのゲートが上記書き込み用
ワード線に結合される書き込み用行選択制御MOSFE
Tと、上記データ線と回路の接地電位との間に直列形態
に設けられそのゲートが上記読み出し用ワード線に結合
される読み出し用行選択制御MOSFETならびにその
ゲートが上記ラッチの一方又は他方の入出力ノードに結
合される読み出し用MOSFETとにより構成する。こ
れにより、メモリセルに対する書き込み経路及び読み出
し経路を分離し、上記書き込み経路及び読み出し経路を
それぞれ最適化することができる。また、上記読み出し
経路において、ラッチの出力ノードが上記読み出し用M
OSFETのゲートを介して間接的にデータ線に結合さ
れることで、読み出し動作にともなうメモリセルの保持
データの破損を防止できるため、データ線ならびに共通
データ線のプリチャージレベル等を任意に設定できる。
その結果、1ポートスタティック型RAM等の読み出し
信号マージンを高め、その読み出し動作を安定化でき
る。
【0149】(7)2ポートスタティック型RAM等の
二つのアクセスポートと、それぞれ書き込みポート及び
読み出しポートとして専用化し、各ポートのデータ線を
それぞれ単一化する。また、各メモリセルを、一対のイ
ンバータ回路が交差接続されてなるラッチと、このラッ
チの一方の入出力ノードと上記書き込み用データ線との
間に設けられ書き込み用行選択制御MOSFETと、上
記読み出し用データ線と回路の接地電位との間に直列形
態に設けられる読み出し用行選択制御MOSFETなら
びに読み出し用MOSFETとにより構成し、上記ラッ
チの一方又は他方の入出力ノードと上記読み出し用デー
タ線を、上記読み出し用MOSFETのゲートを介して
間接的に結合する。これにより、2ポートスタティック
型RAM等の読み出し動作を安定化しつつ、メモリセル
あたりの所要MOSFET数を7個に、また列あたりの
所要信号線数を2本にそれぞれ削減し、その高集積化及
び低コスト化を図ることができる。
【0150】(8)上記(7)項において、メモリセル
の書き込み用行選択制御MOSFETと直列に書き込み
用列選択制御MOSFETを設け、また読み出し用デー
タ線をカラムスイッチを介して読み出し用共通データ線
に選択的に接続する。これにより、上記2ポートスタテ
ィック型RAM等の書き込みポートをいわゆる単一選択
方式とし、その消費電力を著しく削減できる。
【0151】(9)上記(8)項において、読み出し用
データ線を回路の接地電位のようなロウレベルにプリチ
ャージし、読み出し用共通データ線を回路の電源電圧の
ようなハイレベルにプリチャージする。これにより、各
メモリセルに読み出し用行選択制御MOSFETを設け
ることなく、上記2ポートスタティック型RAM等の読
み出しポートをいわゆる単一選択方式とし、その消費電
力を著しく削減できる。また、上記(7)ないし(9)
項により、単一選択方式を採る2ポートスタティック型
RAM等のメモリセルあたりの所要MOSFET数を8
個に、また列あたりの所要信号線数を3本にそれぞれ削
減し、その高集積化及び低コスト化を図ることができ
る。
【0152】(10)上記(9)項において、書き込み
用データ線を隣接する2列のメモリセルによって共有
し、書き込み用行選択MOSFETを隣接する列に配置
される2個のメモリセルで共有する。これにより、上記
単一選択方式を採る2ポートスタティック型RAM等の
メモリセルあたりの所要MOSFET数を7.5個に削
減し、列あたりの所要信号線数を2.5本に削減して、
その高集積化及び低コスト化を推進できる。
【0153】(11)上記(10)項において、各メモ
リセルのラッチの一対の入出力ノードをそれぞれ入力ノ
ード及び出力ノードとして専用化し、上記ラッチを構成
する一対のインバータ回路のうち、その出力端子が出力
ノードに結合される一方のインバータ回路の駆動能力を
他方のインバータ回路より小さくする。これにより、2
ポートスタティック型RAMの書き込み電流を削減し、
その書き込み動作を安定化できる。
【0154】(12)差動型のセンス回路を基本構成と
するセンスアンプの非反転入力ノードを所定の入力信号
線に結合し、上記非反転入力ノードとその反転入力ノー
ドとの間に、読み出し信号等が伝達される直前の入力信
号線の直流レベルを基準電位として上記反転入力ノード
に伝達する第1の短絡手段を設ける。これにより、安定
動作しうるシングルエンド型のセンスアンプを実現でき
る。
【0155】(13)上記(12)項のセンスアンプ
を、データ線を単一化し、かつ読み出し用データ線を回
路の接地電位のようなロウレベルにプリチャージし読み
出し用共通データ線を回路の電源電圧のようなハイレベ
ルにプリチャージする上記スタティック型RAM等に適
用する。これにより、上記スタティック型RAM等のデ
ータ線の単一化を推進することができる。
【0156】(14)上記(13)項において、センス
アンプのセンス回路を、実績のある電流ミラー型増幅回
路により構成する。また、上記センス回路の非反転出力
ノードを、出力インバータ回路の入力端子に結合し、上
記非反転出力ノードと回路の電源電圧との間に、プリセ
ットMOSFETを設ける。これにより、センスアンプ
の動作を安定化できるとともに、センスアンプが非動作
状態とされるときその出力レベルを確定できる。
【0157】(15)上記(14)項のセンスアンプに
おいて、センス回路の非反転入力ノードすなわち読み出
し用共通データ線と回路の電源電圧との間に、比較的小
さなコンダクタンスを持つように設計され、かつ選択さ
れたメモリセルの保持データが論理“0”であるとき、
言い換えると読み出しデータ線が対応する読み出し用M
OSFETによっでディスチャージされないとき、選択
的にオン状態とされるMOSFETを設ける。これによ
り、選択されたメモリセルの保持データの如何にかかわ
らず、読み出し用共通でと基準電位との間のレベル差を
確保できるため、センスアンプの動作を安定化できる。
【0158】(16)上記(15)項のセンスアンプに
おいて、センス回路の非反転入力ノードすなわち読み出
し用共通データ線と回路の接地電位との間に、読み出し
用データ線及び読み出し用共通データ線の寄生容量値の
差に相当する静電容量値を有する容量手段を付加する。
これにより、選択された読み出し用データ線及び読み出
し共通データ線のプリチャージシェア終了後のレベル
を、ほぼ回路の電源電圧の二分の一すなわちセンス回路
の最適バイアスレベルとし、その動作を安定化できる。
【0159】(17)上記(15)項のセンスアンプに
おいて、センス回路の非反転入力ノードすなわち読み出
し用共通データ線と回路の電源電圧との間に設けられる
プリチャージMOSFETを、選択された読み出し用デ
ータ線及び読み出し用共通データ線によるチャージシェ
アが終了した後も、さらに所定の期間だけオン状態とす
る。これにより、比較的大きいレイアウト面積が必要な
容量手段を設けることなく、読み出し用共通データ線の
チャージシェア終了後のレベルを所定レベルまで押し上
げ、センス回路に対して効率的なバイアス電圧を与える
ことができる。
【0160】(18)上記(15)項のセンスアンプに
おいて、センス回路の前段に、読み出し用共通データ線
の直流レベルを高くして伝達する第1のレベルシフト回
路を設け、上記第1の短絡手段を、レベルシフト回路の
非反転及び反転入力ノード間に設ける。これにより、比
較的大きいレイアウト面積が必要な容量手段を設けるこ
となく、またプリチャージMOSFETのオフタイミン
グに注意を払うことなく、センス回路に対して効率的な
バイアス電圧を与えることができる。
【0161】(19)上記(15)項のセンスアンプに
おいて、読み出し用データ線及び読み出し用共通データ
線をともに回路の電源電圧のようなハイレベルにプリチ
ャージし、また上記センス回路の前段に、読み出し用共
通データ線の直流レベルを低くして伝達する第2のレベ
ルシフト回路を設ける。これにより、比較的大きいレイ
アウト面積が必要な容量手段を設けることなく、またプ
リチャージMOSFETのオフタイミングに注意を払う
ことなく、センス回路に対して効率的なバイアス電圧を
与えることができる。
【0162】(20)電流ミラー型増幅回路からなり駆
動MOSFETを介して選択的に動作状態とされるセン
ス回路を含み、かつ上記センス回路の非反転出力ノード
と回路の電源電圧との間に設けられるプリセットMOS
FETを含むセンスアンプにおいて、上記センス回路の
非反転及び反転出力ノード間に、センス回路が動作状態
とされてから所定の期間だけ伝達状態とされる第2の短
絡手段を設ける。これにより、上記プリセットMOSF
ETが設けられることによって生じるセンスかいオフセ
ットを解消し、その動作を安定化できる。
【0163】さらに、上記(1)項ないし(20)項の
作用効果により、スタティック型RAMを含む大規模論
理集積回路装置等の動作を安定化しつつ、そのチップ面
積を縮小し、その低消費電力化及び低コスト化を図るこ
とができる。
【0164】以上発明者によってなされた発明を実施例
に基づき具体的に説明したが、この発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図
1において、スタティック型RAMは、同図のメモリア
レイMARYに代表されるような複数のメモリアレイを
含むものであってもよいし、複数ビットの記憶データを
同時に入出力するいわゆる多ビット構成のRAMであっ
てもよい。
【0165】また、メモリアレイMARYを構成するメ
モリセルは、各インバータ回路のPチャンネルMOSF
ETを高抵抗に置き換えたいわゆる高抵抗負荷型のスタ
ティック型メモリセルであってもよい。カラムスイッチ
CSWを構成するスイッチMOSFETは、データ線及
び共通データ線のプリチャージレベルあるいは信号レベ
ルに応じて、PチャンネルMOSFET又はNチャンネ
ルMOSFETのいずれか一方のみで構成してもよい。
【0166】図1の実施例では、メモリセルのラッチの
一対の入出力ノードを出力ノード及び入力ノードとして
専用化しているが、ラッチのいずれかの入出力ノードを
上記入力ノード及び出力ノードとして兼用してもよい。
この場合、ライトアンプWAから供給される書き込み信
号の論理条件を、反転させる必要がある。図2におい
て、MOSFETQ8は、センスアンプSAが非動作状
態とされるとき読み出し用共通データ線をプリチャージ
する作用と、読み出し用共通データ線等のチャージシェ
ア後のレベルVsを補正する作用とを兼ね備えるが、用
途ごとに別途のMOSFETを設け、それぞれ最適タイ
ミングでオン状態としてもよい。
【0167】相補スイッチMOSFETQ13・Q48
及びQ14・Q49等は、PチャンネルMOSFET又
はNチャンネルMOSFETのいずれか一方のみであっ
てもよい。タイミング信号φr1及びφr3ならびに反
転タイミング信号/φr2及び/φr4を形成するため
のインバータ回路N12ないしN15は、それぞれ必要
に応じて複数段のインバータ回路に置き換えてもよい。
【0168】図3において、書き込み用及び読み出し用
XアドレスデコーダXADW及びXADRならびに書き
込み用及び読み出し用YアドレスデコーダYADW及び
YADRは、それぞれメモリアレイMARYをはさんで
両側に配置してもよい。また、データ入力バッファDI
B及びデータ出力バッファDOBは、省略してもよい。
各実施例において、MOSFETは、多種のMISFE
Tに置き換えてもよい。
【0169】また、特許請求の範囲第1項ないし第20
項に記載される発明は、種々の組み合わせをもって適用
することができる。例えば、図6に示されるメモリアレ
イMARYの第3の実施例に、特許請求の範囲第10項
記載の発明を追加適用することで、図11に示されるメ
モリアレイMARYの第8の実施例を得ることができ
る。また、図7に示されるメモリアレイMARYの第4
の実施例に、特許請求の範囲第2項記載の発明を追加適
用することで、図10に示されるメモリアレイMARY
の第7の実施例を得ることができる。同様に、図9に示
されるメモリアレイMARYの第6の実施例に、特許請
求の範囲第10項記載の発明を追加適用することで、図
12に示されるメモリアレイMARYの第9の実施例を
得ることができる。
【0170】さらに、図2に示されるセンスアンプSA
の第1の実施例から、特許請求の範囲第20項記載の発
明を削除することで、図16に示されるセンスアンプS
Aの第3の実施例を得ることができる。この特許請求の
範囲第20項記載の発明は、図15及び図17ならびに
図18に示されるセンスアンプSAの実施例にも、追加
して適用できる。
【0171】各実施例において、同様に発明の部分的な
追加あるいは削除が可能であり、その組み合わせによっ
て多の複数の実施例が得られる。各回路図において、例
えば、回路の電源電圧を接地電位に置き換え同時に回路
の接地電位を負の電源電圧に置き換える等、電源電圧の
組み合わせに応じて、PチャンネルMOSFET及びN
チャンネルMOSFETを置き換えることもできる。図
1及び図2ならびに図5ないし第23図に示される各回
路の具体的な構成や、図3に示されるスタティック型R
AMのブロック構成ならびに図4に示される制御信号及
びアドレス信号の組み合わせ等、種々の実施例形態を採
りうる。
【0172】以上の発明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である大規模
論理集積回路装置に搭載されるスタティック型RAMに
適用した場合について説明したが、それに限定されるも
のではなく、例えば、メモリアレイに関する各発明は、
スタティック型RAMとして単体で用いられるものやそ
の他のディジタル装置に搭載されるスタティック型RA
Mもしくはバイポーラ・CMOS型RAM等にも適用で
きるし、シングルエンド型センスアンプは、さらにリー
ドオンリーメモリ等の各種半導体記憶装置にも適用でき
る。本発明は、少なくともスタティック型メモリセルを
基本構成としあるいはシングルエンド型センスアンプを
必要とする半導体記憶装置ならびにこのような半導体記
憶装置を内蔵するディジタル集積回路装置に広く利用で
きる。
【0173】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、スタティック型RAM等の
メモリアレイを構成するデータ線を単一化し、これらの
データ線が選択的に接続されるセンスアンプをシングル
エンド型とする。また、上記メモリアレイをいわゆる単
一選択型とし、データ線を隣接する2列のメモリセルで
共有するとともに、行選択用の制御MOSFETを隣接
する列に配置される2個のメモリセルで共有する。さら
に、シングルエンド型センスアンプを、電流ミラー型の
センス回路を基本に構成し、その非反転入力ノードすな
わち入力信号線と反転入力ノードとの間に、読み出し信
号等が出力される直前の直流レベルを伝達する短絡手段
を設ける。
【0174】これにより、スタティック型RAMの読み
出し電流を削減しつつ、メモリアレイの列あたりの所要
信号線数を削減し、メモリセルあたりの所要MOSFE
T数を削減できる。また、そのデータ線が単一化される
スタティック型RAM等に適合しかつ安定動作しうるシ
ングルエンド型センスアンプを実現し、スタティック型
RAM等のデータ線の単一化を推進することができる。
その結果、スタティック型RAM等の低消費電力化及び
レイアウト所要面積の縮小を図り、スタティック型RA
M等を搭載する大規模集積回路装置等の低消費電力化及
び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイ及びその周辺回路の一実施例を示す回路図
である。
【図2】この発明が適用されたスタティック型RAMの
センスアンプ及びライトアンプの一実施例を示す回路図
である。
【図3】図1のメモリアレイ及び図2のセンスアンプ及
びライトアンプを含むスタティック型RAMの一実施例
を示すブロック図である。
【図4】図3のスタティック型RAMの読み出し動作の
一実施例を示すタイミング図である。
【図5】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイの第2の実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図6】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイの第3の実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図7】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイの第4の実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図8】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイの第5の実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図9】この発明が適用されたスタティック型RAMの
メモリアレイの第6の実施例を示す部分的な回路図であ
る。
【図10】この発明が適用されたスタティック型RAM
のメモリアレイの第7の実施例を示す部分的な回路図で
ある。
【図11】この発明が適用されたスタティック型RAM
のメモリアレイの第8の実施例を示す部分的な回路図で
ある。
【図12】この発明が適用されたスタティック型RAM
のメモリアレイの第9の実施例を示す部分的な回路図で
ある。
【図13】この発明が適用されたスタティック型RAM
のメモリアレイの第10の実施例を示す部分的な回路図
である。
【図14】この発明が適用されたスタティック型RAM
のメモリアレイの第11の実施例を示す部分的な回路図
である。
【図15】この発明が適用されたスタティック型RAM
のセンスアンプの第2の実施例を示す回路図である。
【図16】この発明が適用されたスタティック型RAM
のセンスアンプの第3の実施例を示す回路図である。
【図17】この発明が適用されたスタティック型RAM
のセンスアンプの第4の実施例を示す回路図である。
【図18】この発明が適用されたスタティック型RAM
のセンスアンプの第5の実施例を示す回路図である。
【図19】共通選択方式を採る従来の1ポートスタティ
ック型RAMのメモリアレイの一例を示す部分的な回路
図である。
【図20】単一選択方式を採る従来の1ポートスタティ
ック型RAMのメモリアレイの一例を示す部分的な回路
図である。
【図21】共通選択方式を採る従来の2ポートスタティ
ック型RAMのメモリアレイの一例を示す部分的な回路
図である。
【図22】単一選択方式を採る従来の2ポートスタティ
ック型RAMのメモリアレイの一例を示す部分的な回路
図である。
【符号の説明】
MARY・・・メモリアレイ、MC00〜MCmn・・
・スタティック型メモリセル、CSW・・・カラムスイ
ッチ。SA・・・センスアンプ、LS1,LS2・・・
レベルシフト回路、SC・・・センス回路、WA・・・
ライトアンプ。ABW・・・書き込み用アドレスバッフ
ァ、ABR・・・読み出し用アドレスバッファ、XAD
W・・・書き込み用Xアドレスデコーダ、XADR・・
・読み出し用Xアドレスデコーダ、YADW・・・書き
込み用Yアドレスデコーダ、YADR・・・読み出し用
Yアドレスデコーダ、DIB・・・データ入力バッフ
ァ、DOB・・・データ出力バッファ、TG・・・タイ
ミング発生回路。Q1〜Q22・・・PチャンネルMO
SFET、Q31〜Q101・・・NチャンネルMOS
FET、N1〜N32・・・CMOSインバータ回路、
NAG1・・・ナンドゲート回路、NOG1 ・・・ノア
ゲート回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水上 雅雄 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数からなるワード線と、 上記複数からなるワード線と直交して配置される複数か
    らなるデータ線と、 上記データ線に対応してそれと平行に延長される複数か
    らなるYワード線と、 上記複数ワード線と複数からなるデータ線及びYワード
    線との交点に格子状に配置される複数からなるメモリセ
    ルを含むメモリアレイを具備し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 上記ラッチの一方の入出力ノードと対応する上記データ
    線との間に設けられそのゲートが対応する上記ワード線
    に結合される第1のMOSFETと、 上記ラッチの一方の入出力ノードと対応する上記データ
    線との間に上記第1のMOSFETと直列形態に設けら
    れ、そのゲートが対応する上記Yワード線に結合される
    第2MOSFETとを含むものであることを特徴とする
    請求項1の半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
    読み出し用ワード線と、 上記複数対からなる書き込み用ワード線及び読み出し用
    ワード線と直交して配置される複数からなるデータ線
    と、 上記複数対からなるワード線と複数からなるデータ線と
    の交点に格子状に配置される複数からなるメモリセルを
    含むメモリアレイを具備し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 上記ラッチの一方の入出力ノードと対応する上記データ
    線との間に設けられそのゲートが対応する上記書き込み
    用ワード線に結合される第1のMOSFETと、 上記ラッチの他方の入出力ノードと対応する上記データ
    線との間に設けられそのゲートが対応する上記読み出し
    用ワード線に結合される第2のMOSFETからなるこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
    読み出し用ワード線と、 上記複数対からなる書き込み用ワード線及び読み出し用
    ワード線と直交して配置される複数対からなる書き込み
    用データ線及び読み出し用データ線と、 上記書き込み用データ線及び読み出し用データ線に対応
    してそれと平行に延長される複数対からなる書き込み用
    Yワード線及び読み出し用Yワード線と、 上記複数対からなるワード線と複数対からなるデータ線
    及び複数対からなるYワード線との交点に格子状に配置
    される複数からなるメモリセルを含むメモリアレイを具
    備し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 上記ラッチの一方の入出力ノードと対応する上記書き込
    み用データ線との間に設けられそのゲートが対応する上
    記書き込み用ワード線に結合される第1のMOSFET
    と、 上記ラッチの一方の入出力ノードと対応する上記書き込
    み用データ線との間に設けられ、上記第1のMOSFE
    Tと直列形態にされてそのゲートが対応する上記書き込
    み用Yワード線に結合される第2のMOSFETと、 上記ラッチの他方の入出力ノードと対応する上記読み出
    し用データ線との間に設けられそのゲートが対応する上
    記読み出し用ワード線に結合される第4のMOSFET
    と、 上記ラッチの他方の入出力ノードと対応する上記読み出
    し用データ線との間に設けられ、上記第3のMOSFE
    Tと直列形態にされてそのゲートが対応する上記読み出
    し用Yワード線に結合される第4のMOSFETとから
    なることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
    読み出し用ワード線と、 上記複数対からなる書き込み用ワード線及び読み出し用
    ワード線と直交して配置される複数からなるデータ線
    と、 上記データ線に対応してそれと平行に延長される複数か
    らなるYワード線と、 上記複数対からなるワード線と複数からなるデータ線及
    び複数からなるYワード線との交点に格子状に配置され
    る複数からなるメモリセルを含むメモリアレイを具備
    し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 対応するデータ線に一端が接続され、ゲートが対応する
    Yワード線に結合された第1のMOSFETと、 上記第1のMOSFETの他端と上記ラッチの一方の入
    出力ノードとの間に設けられそのゲートが対応する上記
    書き込み用ワード線に結合される第2のMOSFET
    と、 上記第1のMOSFETの他端と上記ラッチの他方の入
    出力ノードとの間に設けられそのゲートが対応する上記
    読み出し用ワード線に結合される第3のMOSFETと
    からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
    読み出し用ワード線と、 上記複数対からなる書き込み用ワード線及び読み出し用
    ワード線と直交して配置される複数からなるデータ線
    と、 上記複数対からなるワード線と複数からなるデータ線と
    の交点に格子状に配置される複数からなるメモリセルを
    含むメモリアレイを具備し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 上記ラッチの一方の入出力ノードの信号がゲートに供給
    され、ソースが接地された増幅MOSFETと、 上記増幅MOSFETのドレインと上記データ線との間
    に設けられ、ゲートが上記読み出し用ワード線に結合さ
    れた第1のMOSFETと、 上記ラッチの他方の入出力ノードと上記データ線との間
    に設けられ、ゲートが上記書き込み用ワード線に結合さ
    れた第2のMOSFETとからなることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 複数対からなる書き込み用ワード線及び
    読み出し用ワード線と、 上記複数対からなる書き込み用ワード線及び読み出し用
    ワード線と直交して配置される複数対からなる書き込み
    用データ線及び読み出し用データ線と、 上記複数対からなるワード線と複数からなるデータ線と
    の交点に格子状に配置される複数からなるメモリセルを
    含むメモリアレイを具備し、 上記メモリセルのそれぞれは、 一対のインバータ回路の入力と出力とが交差接続されて
    なるラッチと、 上記ラッチの一方の入出力ノードの信号がゲートに供給
    され、ソースが接地された増幅MOSFETと、 上記増幅MOSFETのドレインと上記読み出し用デー
    タ線との間に設けられ、ゲートが上記読み出し用ワード
    線に結合された第1のMOSFETと、 上記ラッチの他方の入出力ノードと上記書き込み用デー
    タ線との間に設けられ、ゲートが上記書き込み用ワード
    線に結合された第2のMOSFETとからなることを特
    徴とする半導体記憶装置。
JP10074916A 1998-03-09 1998-03-09 半導体記憶装置 Pending JPH10222985A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6724065B2 (en) 1998-10-05 2004-04-20 Sharp Kabushiki Kaisha Static random access memory and semiconductor device using MOS transistors having channel region electrically connected with gate
WO2008152724A1 (ja) * 2007-06-14 2008-12-18 Fujitsu Limited 半導体記憶装置
JP2009151844A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 National Institute Of Advanced Industrial & Technology Sramセル回路およびその駆動方法
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JP2015207336A (ja) * 2007-12-15 2015-11-19 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 選択的プリチャージを使用したメモリ読取り安定性の改善

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