JPH10221726A - ブレ補正装置 - Google Patents

ブレ補正装置

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Publication number
JPH10221726A
JPH10221726A JP9023380A JP2338097A JPH10221726A JP H10221726 A JPH10221726 A JP H10221726A JP 9023380 A JP9023380 A JP 9023380A JP 2338097 A JP2338097 A JP 2338097A JP H10221726 A JPH10221726 A JP H10221726A
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JP
Japan
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fixed
lock
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Application number
JP9023380A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokukatsu Konno
徳勝 今野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ補正レンズを保持するレンズ枠の固定解
除に要する時間を短縮し、迅速にブレ補正を開始するこ
とができるブレ補正装置を提供する。 【解決手段】 ロックリング50のカム溝52には、ロ
ックピン70の係合ピン70bが移動自在に嵌まり込ん
でいる。ブレ補正レンズを保持するレンズ枠6の突出環
部60には、ロックリング70の固定ピン70aが嵌ま
り込む係合孔60aが形成されている。係合ピン70b
がカム溝52a内に位置づけられると、固定ピン70a
は、係合孔60aに嵌まり込みレンズ枠6を固定する。
係合ピン70bがカム溝52c内に位置づけられると、
固定ピン70aは、係合孔60aに僅かに嵌まり込みレ
ンズ枠6を半固定する。この状態からロックリング50
がb方向に回転すると、係合ピン70bは、カム溝52
b内に位置づけられる。その結果、固定ピン70aがレ
ンズ枠6の固定を迅速に解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチルカメラ、ビ
デオカメラ又は双眼鏡などにおける手ブレなどによるブ
レを補正するブレ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブレ補正レンズと、このブレ
補正レンズを保持するレンズ枠と、このレンズ枠を駆動
するためのボイスコイルモータと、このレンズ枠を固定
するための固定部材などを備えたブレ補正装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図16は、ボイスコイ
ルモータによりブレ補正レンズを駆動するブレ補正装置
の一部を比較例として示す斜視図である。レンズ枠6
は、ブレ補正レンズ5を保持するための枠である。レン
ズ枠6には、後述するラッチソレノイド24のプランジ
ャ24aが嵌まり込む凹部6aが形成されている。ま
た、レンズ枠6の外周部には、ボイスコイルモータの一
部を構成するコイル12,16が取り付けられており、
レンズ枠6の内周部には、ブレ補正レンズ5が取り付け
られている。
【0004】支持部材8,9,10,11は、ベース部
材7にレンズ枠6を支持するための弾性部材である。支
持部材8,9,10,11は、それぞれの端部がレンズ
枠6に取り付けられており、レンズ枠6に取り付けられ
た側と反対側の端部は、それぞれベース部材7に取り付
けられている。支持部材8,9,10,11は、ばね材
料などからなるワイヤ状の部材である。
【0005】ラッチソレノイド24は、レンズ枠6を所
定位置に固定するための部材である。ラッチソレノイド
24は、レンズ枠6の手前側に配置された図示しない蓋
部材に、凹部6aと対向する位置に取り付けられてい
る。ラッチソレノイド24は、凹部6aに対して図中矢
印方向に進退自在のプランジャ24aなどから構成され
ている。
【0006】図16に示したブレ補正装置では、プラン
ジャ24aが後退することによって、レンズ枠6の固定
が解除される。そして、ボイスコイルモータによりレン
ズ枠6が駆動され、ブレ補正レンズ5がブレを補正す
る。このために、このブレ補正装置では、レンズ枠6の
凹部6aからプランジャ16aが外れるまでの時間が無
視できず、シャッタボタンを撮影者が押してから、実際
に露光が始まるまでのタイムラグが大きいという問題が
ある。
【0007】本発明の課題は、ブレ補正光学系を保持す
る保持部材の固定解除に要する時間を短縮し、ブレ補正
光学系により迅速にブレを補正することができるブレ補
正装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、ブレを補正するブレ補正光学
系(5)と、前記ブレ補正光学系を保持する保持部材
(6)と、前記保持部材を駆動する駆動部(40,4
1)と、前記保持部材を固定する固定部(52b,52
c,70)とを含むブレ補正装置において、前記固定部
は、前記保持部材の固定状態を変えて、この保持部材を
固定する可変固定部(52c)を備えることを特徴とす
るブレ補正装置である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ
補正装置において、前記可変固定部は、固定状態と固定
解除状態との間の中間固定状態に、前記保持部材の固定
状態を変える固定状態可変部(52b,52c,70)
であることを特徴とするブレ補正装置である。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載のブレ
補正装置において、前記固定状態可変部を制御し、固定
解除信号(S103)又は中間固定開始信号(S11
1)を出力する固定制御部(35)を含み、前記固定状
態可変部は、前記固定解除信号に基づいて、前記保持部
材の固定状態を中間固定状態から固定解除状態に変え
(S103)、前記中間固定開始信号に基づいて、前記
保持部材の固定状態を固定解除状態から中間固定状態に
変える(S111)ことを特徴とするブレ補正装置であ
る。
【0011】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載のブレ補正装置において、ブレを検出し、ブレ検
出信号を出力(S102)するブレ検出部(31,3
2)と、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を制
御する駆動制御部(35)とを含み、前記駆動部は、前
記保持部材が中間固定されているときに、この保持部材
を駆動することを特徴とするブレ補正装置である。
【0012】請求項5の発明は、請求項2から請求項4
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、少
なくともブレ補正動作を行うモード(ON)とブレ補正
を行わないモード(OFF)とを選択する選択部(4
5,450)を含み、前記固定状態可変部は、ブレ補正
動作を行うモードに選択する動作と連動して、前記保持
部材の固定状態を中間固定状態に変えることを特徴とし
ているブレ補正装置である。
【0013】請求項6の発明は、請求項2から請求項5
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前
記固定状態可変部は、カム部材(52a,52b,52
c)と、前記カム部材と係合し、前記保持部材を固定す
る固定部材(70)とを含み、前記カム部材は、前記保
持部材を固定する第1のカム部(52a)と、前記保持
部材を固定解除する第2のカム部(52b)と、前記第
1のカム部と前記第2のカム部との間に設けられ、前記
保持部材を中間固定する第3のカム部(52b)とを備
えることを特徴とするブレ補正装置である。
【0014】請求項7の発明は、請求項2から請求項5
までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前
記固定状態可変部は、係合部(61a,61b)と、前
記係合部と係合又は係合を解除することにより、前記保
持部材を固定又は固定解除する被係合部(24a)とを
含み、前記係合部は、前記保持部材を固定する第1の係
合部(61b)と、前記保持部材を中間固定する第2の
係合部(61a)とを備えることを特徴とするブレ補正
装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面などを参照して、本発明の
第1実施形態について、さらに詳しく説明する。まず、
本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置が使用される
一眼レフカメラについて説明し、このブレ補正装置の概
要を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るブ
レ補正装置が使用される一眼レフカメラを概略的に示す
断面図である。
【0016】レンズ鏡筒2は、カメラボディ1に着脱自
在に装着されている。このレンズ鏡筒2は、第1のレン
ズ群3と、光軸Iと同一方向(図中A方向)に移動する
ことにより、結像面1aに被写体の像を結ぶために焦点
調整をする第2のレンズ群4と、光軸Iに対して垂直な
方向(図中B方向及び紙面に垂直な方向)に駆動するこ
とにより、ブレを補正する第3のレンズ群5(以下、ブ
レ補正レンズという)とからなる撮影光学系を備えてい
る。ミラー1bは、撮影光学系の後ろ側に配置されてお
り、この撮影光学系を透過した光束を、ファインダー光
学系1cに向けている。ミラー1bは、撮影動作時に
は、図示しないミラー駆動部により撮影光束から退避す
る。
【0017】図2は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置のブロック図である。角速度センサ31,32
は、カメラボディ1及びレンズ鏡筒2の水平方向及び垂
直方向の振動を検出し、振動データをブレ検出信号とし
て出力する。角速度センサ31,32には、アンプ、フ
ィルタなどからなり、ブレ検出信号が通過するセンサ回
路33,34がそれぞれ接続されている。
【0018】CPU35は、レンズ枠6や後述するロッ
ク機構部46の駆動制御などを行う中央処理装置であ
る。CPU35には、後述するロック機構部24と、セ
ンサ回路33,34と、角速度センサ31,32及びロ
ック機構部46などをON動作する起動スイッチ36
と、ドライバ37,38と、ロック信号を発生するロッ
ク信号発生部39と、後述する位置検出センサ42,4
3と、レンズ枠6のロック状態を検出し、ロック状態検
出信号を出力するロック状態検出センサ44と、後述す
る選択スイッチ45とが接続されている。CPU35
は、入力したブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量を演
算し、このブレ補正量に応じたブレ補正制御信号をドラ
イバ37,38に出力する。また、CPU35は、ロッ
ク信号に基づいて固定開始信号、固定解除開始信号又は
半固定開始信号をロック機構部46に出力する。
【0019】ボイスコイルモータ(VCM)40,41
は、レンズ枠6を駆動するためのモータである。ボイス
コイルモータ40,41は、ドライバ37,38を通過
したブレ補正制御信号に基づいて、レンズ枠6を駆動す
る。
【0020】ロック機構部46は、レンズ枠6を固定、
固定解除又は半固定(ハーフロック)するための機構で
ある。ロック機構部46は、ロック制御信号に基づい
て、CPU35により操作される。
【0021】選択スイッチ45は、ブレ補正機構を使用
するか否かを選択するためのスイッチである。選択スイ
ッチ45は、ブレ補正を行うモード(ON)とブレ補正
を行わないモード(OFF)とに切り替わるスイッチで
ある。選択スイッチ45は、選択されたモードに応じた
モード選択信号を発生し、このモード選択信号は、CP
U35に入力する。
【0022】位置検出センサ42,43は、ブレ補正レ
ンズ5の位置を検出し、位置検出信号を出力するセンサ
である。位置検出センサ42,43は、検出した位置検
出信号をCPU37にフィードバックしている。
【0023】次に、本発明の第1実施形態に係るブレ補
正装置の駆動機構を説明する。図3は、本発明の第1実
施形態に係るブレ補正装置を示す斜視図である。なお、
以下の説明において、図16に示したブレ補正装置と同
一の部材は、同一の符号を付して説明し、その部分の詳
細な説明については省略する。レンズ枠6には、位置検
出センサ42,43のスリット部6a,6bが形成され
ている。また、ベース部材7には、後述するボイスコイ
ルモータ40,41のヨーク15,19と、位置検出セ
ンサ42,43の受光素子(PSD)21,23とが取
り付けられている。
【0024】ボイスコイルモータ40,41は、図3に
示すように、レンズ枠6にそれぞれBy方向とBx方向
の力を与えることによって、光軸Iと直交又は略直交す
る平面内に、このレンズ枠6を移動する。このボイスコ
イルモータ40,41は、レンズ枠6に与える力の方向
が異なる以外は同一構造であり、ボイスコイルモータ4
0のみを説明する。ボイスコイルモータ40は、図示し
ない蓋部材に取り付けられたヨーク13と、このヨーク
13との間に磁界を形成する永久磁石14と、この永久
磁石14を取り付けたヨーク15と、ヨーク13と永久
磁石14との間に配置されたコイル12とから構成され
ている。コイル12に電流が流れると、レンズ枠6は、
By方向の力を受けて駆動する。逆方向の電流が流れた
ときには、レンズ枠6は、逆方向の力を受けて駆動す
る。
【0025】位置検出センサ42,43は、それぞれレ
ンズ枠6のBy方向とBx方向の移動量を検出するため
のものであり、いずれも同一構造である。位置検出セン
サ42は、図示しない蓋部材に取り付けられた発光素子
(LED)20と、受光素子21と、枠部材6に形成さ
れ、発光素子20と受光素子21との間に配置されたス
リット6aとから構成されている。受光素子20から出
射された光は、スリット6aを通過し、受光素子21に
達する。スリット6aが移動すると、このスリット6a
を通過して受光素子21に達する光の位置も移動する。
光の位置の変化は、受光素子21の出力信号を変化さ
せ、レンズ枠6のBy方向の位置は、この出力信号の変
化に基づいて検出される。
【0026】次に、本発明の第1実施形態に係るブレ補
正装置におけるロック機構を説明する。図4は、本発明
の第1実施形態に係るブレ補正装置のロック機構を示す
全体図である。図5は、図4のV−V線で切断した状態
を示す部分断面図であり、図5(A)は、ロック機構に
よりレンズ枠を固定した状態を示す部分断面図であり、
図5(B)は、ロック機構によりレンズ枠の固定を解除
した状態を示す部分断面図である。なお、図4は、図3
のIV方向から見た図である。
【0027】ロックリング50は、図中a方向又はb方
向に回転することによって、レンズ枠6を固定、固定解
除又は半固定するための部材である。ロックリング50
は、図3に示すレンズ枠6とベース部材7との間におい
て、光軸Iと垂直な平面内に配置されている。ロックリ
ング50には、後述するカム溝52と、このロックリン
グ50が回転するときに、光軸I方向に延びた支持部材
8,9,10,11とロックリング50とが干渉するの
を防止する切欠部53a,53b,53c,53dとが
形成されている。ロックリング50の外周部には、ギヤ
73の小ギヤ73aと噛み合うギヤ50aが形成されて
いる。
【0028】突出環部60は、図4及び図5に示すよう
に、レンズ枠6のロックリング50側の面に形成され、
光軸Iと平行に突出したフランジ部である。突出環部6
0には、固定ピン70aが嵌まり込む係合孔60aが形
成されている。
【0029】カム溝52は、後述するロックピン70の
係合ピン70bが移動自在に嵌まり込み、このロックリ
ング50を貫通する溝である。カム溝52は、図4に示
すように、光軸Iを中心に90度間隔を開けて一対形成
されている。
【0030】モータ71は、ロックリング50を図中a
方向及びb方向に回転するための部材である。モータ7
1は、そのギヤ71aがギヤ72の大ギヤ72aと噛み
合っている。モータ71は、ギヤ72の小ギヤ72b、
ギヤ73の大ギヤ73bを介して、図中a方向及びb方
向にロックリング50を回転する。モータ71には、そ
のギヤ71aの回転と連動して回転するエンコーダ74
が設けられている。エンコーダ74に刻まれたスリット
は、例えば、フォトインタラプタ75などによりカウン
トされることによって、このエンコーダ74の回転数及
び回転方向が検出される。
【0031】図6は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるロックリングを示す部分拡大図であ
る。カム溝52は、ロックピン70の固定ピン70aに
より、レンズ枠6を固定するためのカム溝52aと、ロ
ックリング50の内周部側に形成され、レンズ枠6の固
定を解除するためのカム溝52bと、カム溝52の中間
部又は略中間部に形成され、レンズ枠6を半固定するた
めのカム溝52cと、カム溝52aとカム溝52cとを
連結するカム溝52dと、カム溝52cとカム溝52b
とを連結するカム溝52eとからなる1本の連続した溝
である。カム溝52a,52b,52cは、ロックリン
グ50の円周方向に沿って、内周部側から外周部側に向
けて順に所定の長さで形成されている。
【0032】ロックピン70は、図4に示すように、そ
の固定ピン70aが光軸Iと垂直な方向(図中矢印方
向)に進退することにより、レンズ枠6と接触又は離間
する部材である。ロックピン70は、図4に示すよう
に、光軸Iを中心に90度間隔を開けて配置されてい
る。ロックピン70は、図4及び図5に示すように、突
出環部60の係合孔60aに嵌まり込む固定ピン70a
と、カム溝52に嵌まり込み、このカム溝52により案
内される係合ピン70bとからなる。
【0033】次に、CPU37の動作を中心にして、本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明す
る。図7は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
の動作を説明するフローチャートである。
【0034】ステップ(以下、Sとする)100におい
て、CPU35は、ブレ補正機構部を使用するか否かを
判断する。起動スイッチ36がON動作され、選択スイ
ッチ45がON動作(ブレ補正を行うモードに選択)さ
れていると判断したときには、S101に進む。一方、
起動スイッチ36は、ON動作しているが、選択スイッ
チ45がON動作されていないと判断したときには、S
105に進む。
【0035】CPU35は、ハーフロック(半固定)開
始をロック機構部46に指示する。CPU35は、ロッ
ク信号発生部39にロック信号の発生を指示し、このロ
ック信号に基づいて、半固定開始信号をロック機構部4
6に出力する。ロック機構部46は、この半固定開始信
号に基づいて、図4に示す状態(固定状態)からロック
リング50を図中b方向に回転するように、モータ71
に指示する。ロックリング50が図中b方向に回転する
と、ロックピン70の係合ピン70bは、カム溝52a
からカム溝52dに案内される。その結果、固定ピン7
0aは、突出環部60の係合孔60aから徐々に後退す
る。ロックリング50がさらに回転すると、係合ピン7
0bは、カム溝52dからカム溝52cまで案内され
る。エンコーダ74及びフォトインタラプタ75を含む
ロック状態検出センサ44は、ロックリング50の回転
状況を検出し、ロック状態検出信号をCPU35にフィ
ードバックする。CPU35は、このロック状態検出信
号に基づいて、ロック機構部46を駆動制御する。
【0036】図8は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるロックピンがレンズ枠を半固定した状
態を示す部分拡大図である。図8に示すように、係合ピ
ン70bがカム溝52cに位置づけられたときには、固
定ピン70aは、突出環部60の係合孔60aに僅かに
嵌まり込んでいる。その結果、ロックピン70は、その
固定ピン70aによりレンズ枠6を半固定状態(中間固
定状態)とする。
【0037】S102において、CPU35は、角速度
センサ31,32にブレ検出を指示する。CPU35
は、起動スイッチ36のON動作に基づいて、角速度セ
ンサ31,32に電源を供給しているために、角速度セ
ンサ31,32は、カメラボディ1及びレンズ鏡筒2に
生ずるブレを検出し、ブレ検出信号をCPU35に出力
する。
【0038】S103において、CPU35は、ロック
解除をロック機構部46に指示する。CPU35は、ロ
ック信号発生部にロック信号の発生を指示し、このロッ
ク信号に基づいて、固定解除開始信号をロック機構部4
6に出力する。ロック機構部46は、この固定解除開始
信号に基づいて、図8に示す状態(半固定状態)からb
方向に、ロックリング50をモータ71により回転す
る。ロックピン70の係合ピン70bは、カム溝52c
からカム溝52eを経由してカム溝52bに案内され
る。その結果、図5(B)に示すように、固定ピン70
aは、突出環部60の係合孔60aから外れ、固定ピン
70aがレンズ枠6の固定を解除する。
【0039】S104において、CPU35は、ボイス
コイルモータ40,41にブレ補正開始を指示する。C
PU35は、角速度センサ31,32のブレ検出信号に
基づいて、ブレ補正レンズ5の駆動量を演算する。CP
U35は、演算した駆動量に応じたブレ補正制御信号
を、ボイスコイルモータ40,41に出力する。その結
果、ボイスコイルモータ40,41は、光軸Iと直交又
は略直交する方向に、レンズ枠6を駆動し、ブレ補正レ
ンズ5がブレを補正する。
【0040】S105において、図示しないシャッタボ
タンがON動作される。CPU35は、シャッタボタン
のON動作に基づいて、ミラー1bを撮影光束から退避
(ミラーアップ)するように、図示しないミラー駆動部
に駆動を指示する。
【0041】S106において、シャッタが開き、露光
が開始される。CPU35は、内蔵されたタイマをスタ
ートし、露光時間の計数を開始する。
【0042】S107において、CPU35は、タイム
アップ(t=tO)したか否かを判断する。露光を開始
してから所定時間tOを経過したときには、S108に
進み、所定時間tOに満たないときには、CPU35
は、タイムアップしたか否かを繰り返し判断する。
【0043】S108において、シャッタが閉まり、露
光が終了される。CPU35は、ミラー1bを降下する
ように、図示しないミラー駆動部に駆動を指示する。
【0044】S109において、CPU35は、ブレ補
正機構部を使用したか否かを判断する。ブレ補正機構部
を使用したときには、S110に進み、ブレ補正機構部
を使用しなかったときには、リターンする。
【0045】S110において、CPU35は、ボイス
コイルモータ40,41にブレ補正停止を指示する。ボ
イスコイルモータ40,41は、ブレ補正レンズ5の中
心が撮影光学系全体の光軸Iと一致するまでレンズ枠6
を駆動(センタリング)し、センタリング位置において
レンズ枠6を保持する。
【0046】S111において、CPU35は、ハーフ
ロック開始をロック機構部46に指示する。CPU35
は、ロック信号発生部39にロック信号の発生を指示
し、このロック信号に基づいて、半固定開始信号をロッ
ク機構部46に出力する。ロック機構部46は、この半
固定開始信号に基づいて、ロックリング70を図4に示
すa方向に回転するように、モータ71に指示する。ロ
ックリング70が図中a方向に回転すると、ロックピン
70の係合ピン70bは、カム溝52bからカム溝52
eを経由してカム溝52cまで案内される。そして、ロ
ックピン70の固定ピン70aは、センタリング位置に
おいて保持されているレンズ枠6に向けて徐々に移動
し、図8に示すように、突出環部60の係合孔60aに
僅かに嵌まり込む。その結果、固定ピン70aは、レン
ズ枠6を半固定状態(中間固定状態)とする。
【0047】S112において、CPU35は、ブレ補
正機構部を再度使用するか否かを判断する。例えば、連
続撮影モードが選択されている場合であって、一駒目の
撮影が終了したときには、ブレ補正機構部が繰り返し使
用される。このために、S102に進み、CPU35
は、角速度センサ31,32にブレ検出の開始を指示
し、二駒目以降の撮影が行われる。一方、例えば、連続
撮影モードが選択されており、撮影駒の最後のときや、
一駒撮影モードが選択されているときなどには、ブレ補
正機構部が繰り返し使用されないために、S113に進
む。
【0048】S113において、CPU35は、ロック
機構部46にロック開始を指示する。CPU35は、ロ
ック信号発生部39にロック信号の発生を指示し、この
ロック信号に基づいて、固定開始信号をロック機構部4
6に出力する。ロック機構部46は、この固定開始信号
に基づいて、ロックリング70を図4に示すa方向に回
転するように、モータ71に指示する。ロックピン70
の係合ピン70bは、カムカム溝52cからカム溝52
dを経由してカム溝52aまで案内される。そして、ロ
ックピン70の固定ピン70aは、図5(A)に示すよ
うに、突出環部60の係合孔60aに完全に嵌まり込
み、レンズ枠6を固定する。
【0049】図9は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置における固定解除に要する時間を説明するため
の図である。レンズ枠6を固定状態から固定解除状態と
するためには、ロックピン70の係合ピン70bは、カ
ム溝52aからカム溝52bまで移動する必要がある。
この移動に要する時間は、図9に示すように、ロック解
除所要時間T1 である。一方、本発明の第1実施形態の
ように、レンズ枠6を半固定状態から固定解除状態とす
るときには、係合ピン70bは、カム溝52cからカム
溝52bまで移動する。この移動に要する時間は、ロッ
ク解除所要時間T2 である。図9に示すように、ロック
解除所要時間T2 は、係合ピン70bをカム溝52aか
ら52cまで移動する時間T3 だけ、ロック解除所要時
間T1 よりも小さくなる。このために、本発明の第1実
施形態のように、レンズ枠6を半固定状態から固定解除
状態とするときには、レンズ枠6を固定状態から固定解
除状態とするときに比べて、ブレ補正機構を動作させる
までの時間を短縮することができる。その結果、ブレ補
正を迅速に行うことができる。
【0050】図10は、本発明の第1実施形態に係るブ
レ補正装置におけるシャッタボタンのON動作から露光
開始までに要する時間を説明するための図である。本発
明の第1実施形態では、ブレ補正機構を動作させるとき
に、レンズ枠6の固定を解除する時間を短縮させること
ができる。このために、ブレ補正機構が動作してから露
光を開始するカメラシステムのときには、図10に示す
ように、シャッタボタンのON動作から実際に露光を開
始するまでのタイムラグを最小限に抑えることができ
る。その結果、特に、被写体が動体であるときには、シ
ャッタボタンのON動作時において撮影者が意図した構
図と、実際に露光された構図とをより近いものとするこ
とができる。なお、図10において、シャッタボタンの
ON動作からミラーアップまでのタイムラグは、半固定
状態からレンズ枠6の固定を解除するときと、固定状態
からレンズ枠6の固定を解除するときとでは、同一であ
るために、図示を省略している。
【0051】図11は、本発明の第1実施形態に係るブ
レ補正装置の連続撮影時におけるシャッタボタンのON
動作から露光開始までに要する時間を説明するための図
である。本発明の第1実施形態では、レンズ枠6を固定
解除状態から半固定状態とするまでのロック所要時間T
2 は、レンズ枠6を固定解除状態から固定状態とするま
でのロック所要時間T1 よりも時間T3 だけ短縮するこ
とができる。したがって、図11に示すように、連続撮
影時において、一駒目と二駒目との間におけるインター
バルタイムを短縮することができるとともに、より多く
の撮影を行うことができる。
【0052】(第2実施形態)図12は、本発明の第2
実施形態に係るブレ補正装置におけるロック機構を示す
部分断面図である。本発明の第2実施形態では、図12
に示すように、レンズ枠6には、ラッチソレノイド24
のプランジャ24aとの間に形成された間隙部61a
と、この間隙部61aの底部に形成され、プランジャ2
4aが嵌まり込む凹部61bとが形成されている。
【0053】次に、本発明の第2実施形態に係るブレ補
正装置におけるロック機構の動作を説明する。ブレ補正
を行わないモード(OFF)に選択スイッチ45が位置
づけられているときには、図12において破線で示すよ
うに、プランジャ24aは、凹部61aに嵌まり込み、
レンズ枠6を固定している。ブレ補正を行うモード(O
N)に選択スイッチ45が切り替えられると、図12に
示すように、プランジャ24aは、僅かに後退し、間隙
部61a内に位置づけられる。間隙部61aとプランジ
ャ24aとの間には、僅かに間隙dが形成されているた
めに、レンズ枠6は、半固定状態にある。プランジャ2
4aが間隙部61a内に位置づけられているときには、
レンズ枠6は、光軸Iと直交又は略直交する方向に移動
可能である。このために、ブレ補正レンズ5は、狭い範
囲内でブレを補正することができる。
【0054】ブレ補正を行うモード(ON)に選択スイ
ッチ45が位置づけられている場合であって、露光を行
うときには、プランジャ24aは、間隙部61a内から
後退し、レンズ枠6の固定を解除する。その結果、ブレ
補正レンズ5は、広い範囲内でブレを補正することがで
きる。露光が終了したときには、プランジャ24aは、
間隙部61aに向けて前進し、レンズ枠6を半固定状態
とする。
【0055】本発明の第2実施形態では、間隙部61a
とプランジャ24aとの間には、僅かに間隙dが形成さ
れているために、レンズ枠6が半固定状態であっても、
ブレ補正レンズ5によりブレを補正することができる。
【0056】(第3実施形態)図13は、本発明の第3
実施形態に係るブレ補正装置におけるロック機構を示す
全体図であり、図13(A)は、ロック機構の全体図で
あり、図13(B)は、図13(A)のXIIIB方向
から見た図である。なお、以下の説明において、図4に
示したブレ補正装置のロック機構と同一の部材について
は、同一の符号を付して説明し、その部分の詳細な説明
については省略する。本発明の第3実施形態では、ロッ
クリング50の回転量及び回転方向を検出するロック状
態検出センサは、本発明の第1実施形態におけるエンコ
ーダ74及びフォトインタラプタ75などからなるロッ
ク状態検出センサ44とは構造が異なる。本発明の第3
実施形態におけるロック状態検出センサは、ロックリン
グ50の外周部に設けられたブラシ取付部54と、この
ブラシ取付部54に設けられたブラシ54a,54b,
54c,54dと、エンコーダ55と、このエンコーダ
55上に形成され、ブラシ54a,54b,54c,5
4dとそれぞれ接触するコード55a,55b,55
c,55dとからなる。
【0057】本発明の第3実施形態では、ブラシ54
a,54b,54c,54dにより、コード55a,5
5b,55c,55dを読み取ることができる。このた
めに、ロックリング50の回転位置を精度よく直接判別
することができるとともに、コード55a,55b,5
5c,55dにより、カム溝52a,52b,52cの
位置を識別することができる。
【0058】(第4実施形態)図14は、本発明の第4
実施形態に係るブレ補正装置を示す斜視図である。本発
明の第4実施形態では、本発明の第1実施形態における
支持部材8,9,10,11に代えて、ベース部材70
0上に設けられ、このベース部材700上をx方向に移
動するステージ63と、このステージ63上に設けら
れ、ステージ63上をy方向に移動するステージ62と
から構成されている。ベース部材700には、ブレ補正
レンズ5を透過した光束が通過可能な開口部700e
と、後述するステージ63をx方向に案内するガイド凸
部700c,700dとが形成されている。ステージ6
3には、ブレ補正レンズ5を透過した光束が通過可能な
開口部63eと、ベース部材700のガイド凸部700
c,700dを摺動自在にそれぞれ嵌め込むガイド凹部
63c,63dと、後述するステージ62をy方向に案
内するガイド凸部63a,63bとが形成されている。
ステージ62には、ステージ63のガイド凸部63a,
63bを摺動自在にそれぞれ嵌め込むガイド凹部62
a,62bが形成されている。
【0059】本発明の第4実施形態では、ベース部材7
00、ステージ62,63には、ガイド凸部63a,6
3b,700c,700d及びガイド凹部62a,62
b,63c,63dが形成されている。このために、ベ
ース部材700に対してステージ62,63を安定して
スライドさせることができる。その結果、ブレ補正レン
ズ5によりブレ補正を正確に行うことができる。
【0060】(第5実施形態)図15は、本発明の第5
実施形態に係るブレ補正装置におけるロック機構を示す
全体図である。本発明の第5実施形態では、本発明の第
1実施形態のようにレンズ枠6を半固定状態とするため
に制御系を用いるのではなく、機械的な制限部材により
ロックリング50を回転している。図15に示すよう
に、ロックリング50の外周部には、後述する動作モー
ド切替スイッチ450の当接部450aと当接する連動
部56と、後述するばね90を取り付けるためのばね取
付部57と、後述するボイスコイルモータ80のコイル
81を取り付けるためのコイル取付部58とが形成され
ている。ばね90は、図中a方向に回転するような付勢
力をロックリング50に付与する部材である。ばね90
は、ばね取付部57に取り付けられた側と反対側の端部
が、図示しないベース部材7に取り付けられている。ボ
イスコイルモータ80は、ロックリング50を図中b方
向に回転し、レンズ枠6を半固定状態から固定解除状態
とするためのモータである。ボイスコイルモータ80
は、コイル81と、図示しない蓋部材に取り付けられた
ヨーク82と、このヨーク82とともにコイル81を挟
むように配置された図示しないヨークと永久磁石とから
なる。
【0061】次に、本発明の第5実施形態に係るブレ補
正装置におけるロック機構の動作を説明する。図15に
示すOFF位置からON位置までブレ補正モード切替ス
イッチ450が移動すると、このブレ補正モード切替ス
イッチ450の当接部450aは、ロックリング50の
連動部56を押し出す。ロックリング50は、図中b方
向に回転し、ロックピン70の係合ピン70bは、カム
溝52aからカム溝52cまで案内される。その結果、
ロックピン70の固定ピン70aは、レンズ枠6を半固
定状態とする。半固定状態を解除するときには、ボイス
コイルモータ80は、当接部450aがストッパピン1
00に当接するまで、ばね90の付勢力に抗してロック
リング50を図中b方向に回転させる。その結果、カム
溝52cからカム溝52bまで係合ピン70bが案内さ
れ、固定ピン70aは、レンズ枠6の固定を解除する。
ボイスコイルモータ80は、ストッパピン100と当接
部450aとを当接させた状態で、ロックリング50を
保持し、ブレ補正レンズ5がブレを補正する。
【0062】レンズ枠6を固定状態から半固定状態とす
るときには、ボイスコイルモータ80は、ロックリング
50の保持を解除する。ロックリング50は、ばね90
の付勢力により図中a方向に回転し、連動部56は、O
N位置に位置づけられているブレ補正モード切替スイッ
チ450の当接部450aと当接する。その結果、係合
ピン70bは、カム溝52bからカム溝52cまで案内
され、固定ピン70aは、レンズ枠6を半固定状態とす
る。ブレ補正を行わないときには、ON位置からOFF
位置までブレ補正モード切替スイッチ450が移動す
る。ロックロング50は、その連動部56aがストッパ
ピン101と当接するまで、ばね90の付勢力により図
中a方向に回転する。その結果、係合ピン70bは、カ
ム溝52cからカム溝52aまで案内され、固定ピン7
0aがレンズ枠6を固定する。
【0063】本発明の第5実施形態では、レンズ枠6を
固定(半固定)状態から半固定(固定)状態とするとき
に、本発明の第1実施形態のようにモータ71を用いな
いために、電力の消費を最小限に抑えることができる。
【0064】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることはなく、本発明の技術思想によれば、種
々の変形又は変更が可能であり、それらも本発明の均等
の範囲内である。例えば、本発明の第1実施形態におけ
るロック信号発生部39は、CPU35内に設け、この
CPU35からロック信号を発生させることもできる。
また、図7のS101において示すハーフロック開始
は、カメラシステムの電源をON動作させたり、一連の
撮影準備動作を開始させたりする半押しスイッチ及び選
択スイッチ45のON動作により開始してもよい。この
場合には、露光動作などの撮影動作を開始させる全押し
スイッチのON動作により、レンズ枠6を半固定状態か
ら素早く駆動し、ブレ補正を開始することができる。
【0065】本発明の第1実施形態では、図11に示し
た連続撮影時において、一駒目と二駒目との間のロック
及びロック解除を省略することもできる。この場合に
は、一駒目の撮影前のロック解除と、最後の駒の撮影後
のロック動作のみが行われる。また、図6に示すカム溝
52は、例えば、カム溝52bとカム溝52cとの間の
円周方向の間隔を短くし、カム溝52eの傾斜角度を大
きくすることにより、レンズ枠6を半固定(固定解除)
状態から固定解除(半固定)状態へ素早く変えることも
できる。
【0066】本発明の第2実施形態では、間隙部61a
及び凹部61bと、プランジャ24aとにより、レンズ
枠6を固定状態又は半固定状態としているが、レンズ枠
6に形成したテーパ状の凹部と、この凹部に嵌まり込む
テーパ状のプランジャ24aとにより、レンズ枠6を固
定状態又は半固定状態とすることもできる。また、半固
定状態でレンズ枠6を駆動したときに、間隙部61aと
プランジャ24aとが当接することによって生ずる衝撃
を、間隙部61aの内周部に貼り付けたゴムなどの弾性
材で緩衝することができる。
【0067】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1記
載の発明によれば、固定部は、ブレ補正光学系を保持す
る保持部材を固定し、この固定部は、可変固定部を備え
るので、固定状態を変えてこの保持部材を固定すること
ができる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、可変固定部
は、固定状態可変部を備えるので、固定状態と固定解除
状態との間の中間固定状態に、保持部材の固定状態を変
えて固定することができる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、固定状態可
変部は、固定制御部が出力する固定解除信号に基づい
て、保持部材の固定状態を中間固定状態から固定解除状
態に変え、固定制御部が出力する中間固定開始信号に基
づいて、保持部材の固定状態を固定解除状態から中間固
定状態に変えるので、保持部材の固定及び固定解除を迅
速に行うことができる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、駆動部は、
保持部材が中間固定されているときに、この保持部材を
駆動するので、中間固定状態において保持部材を駆動
し、ブレ補正光学系によりブレを補正することができ
る。
【0071】請求項5記載の発明によれば、ブレ補正動
作を行うモードに選択部を選択する動作と連動して、固
定状態可変部は、保持部材の固定状態を中間固定状態に
変えるので、固定制御部の動作とは無関係に、選択部の
動作と連動して保持部材の固定状態を中間固定状態に変
えることができる。
【0072】請求項6記載の発明によれば、カム部材
は、保持部材を固定する固定部材と係合し、このカム部
材は、保持部材を固定する第1のカム部と、保持部材を
固定解除する第2のカム部と、第1のカム部と第2のカ
ム部との間に設けられ、保持部材を中間固定する第3の
カム部とを備える。したがって、第3のカム部と係合す
る固定部材を第2のカム部と係合させることによって、
保持部材の固定解除を迅速に行うことができる。また、
第2のカム部と係合する固定部材を第3のカム部と係合
させることによって、保持部材を迅速に中間固定するこ
とができる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、固定状態可
変部は、係合部と係合又は係合を解除することにより、
保持部材を固定又は固定解除する被係合部を含み、この
係合部は、保持部材を固定する第1の係合部と、保持部
材を中間固定する第2の係合部とを備える。したがっ
て、第1の係合部と係合する被係合部を第2の係合部と
係合させることによって、保持部材の固定解除を迅速に
行うことができる。また、第2の係合部と係合する被係
合部を第1の係合部と係合させることによって、保持部
材を迅速に中間固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置が使
用される一眼レフカメラを概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を示
す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるロック機構を示す全体図である。
【図5】図4のV−V線で切断した状態を示す部分断面
図であり、(A)は、ロック機構によりレンズ枠を固定
した状態を示す部分断面図であり、(B)は、ロック機
構によりレンズ枠の固定を解除した状態を示す部分断面
図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるロックリングを示す部分拡大図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるロックピンがレンズ枠を半固定した状態を示す部分
拡大図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
ける固定解除に要する時間を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置に
おけるシャッタボタンのON動作から露光開始までに要
する時間を説明するための図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の
連続撮影時におけるシャッタボタンのON動作から露光
開始までに要する時間を説明するための図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置に
おけるロック機構を示す部分断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係るブレ補正装置に
おけるロック機構を示す全体図であり、(A)は、ロッ
ク機構の全体図であり、(B)は、(A)のXIIIB
方向から見た図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係るブレ補正装置を
示す斜視図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係るブレ補正装置に
おけるロック機構を示す全体図である。
【図16】ボイスコイルモータによりブレ補正レンズを
駆動するブレ補正装置の一部を比較例として示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 レンズ鏡筒 5 ブレ補正レンズ(第3のレンズ群) 6 レンズ枠 6a 凹部 7 ベース部材 8,9,10,11 支持部材 24 ラッチソレノイド 24a プランジャ 31,32 角速度センサ 35 CPU 40,41 ボイスコイルモータ 45 選択スイッチ 46 ロック機構部 50 ロックリング 52a,52b,52c,52d,52e カム溝 60 突出環部 60a 係合孔 61a 間隙部 61b 凹部 70 ロックピン 70a 固定ピン 70b 係合ピン 450 動作モード切替スイッチ I 光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を保持する保持部材と、 前記保持部材を駆動する駆動部と、 前記保持部材を固定する固定部と、 を含むブレ補正装置において、 前記固定部は、固定状態を変えて、前記保持部材を固定
    する可変固定部を備えること、 を特徴とするブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記可変固定部は、固定状態と固定解除状態との間の中
    間固定状態に、前記保持部材の固定状態を変える固定状
    態可変部であること、 を特徴とするブレ補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記固定状態可変部を制御し、固定解除信号又は中間固
    定開始信号を出力する固定制御部を含み、 前記固定状態可変部は、 前記固定解除信号に基づいて、前記保持部材の固定状態
    を中間固定状態から固定解除状態に変え、 前記中間固定開始信号に基づいて、前記保持部材の固定
    状態を固定解除状態から中間固定状態に変えること、 を特徴とするブレ補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のブレ補正
    装置において、 ブレを検出し、ブレ検出信号を出力するブレ検出部と、 前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を制御する駆
    動制御部とを含み、 前記駆動部は、前記保持部材が中間固定されているとき
    に、この保持部材を駆動すること、 を特徴とするブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 少なくともブレ補正動作を行うモードとブレ補正を行わ
    ないモードとを選択する選択部を含み、 前記固定状態可変部は、ブレ補正動作を行うモードに選
    択する動作と連動して、前記保持部材の固定状態を中間
    固定状態に変えること、 を特徴とするブレ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記固定状態可変部は、 カム部材と、 前記カム部材と係合し、前記保持部材を固定する固定部
    材とを含み、 前記カム部材は、 前記保持部材を固定する第1のカム部と、 前記保持部材を固定解除する第2のカム部と、 前記第1のカム部と前記第2のカム部との間に設けら
    れ、前記保持部材を中間固定する第3のカム部とを備え
    ること、 を特徴とするブレ補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項5までのいずれか1
    項に記載のブレ補正装置において、 前記固定状態可変部は、 係合部と、 前記係合部と係合又は係合を解除することにより、前記
    保持部材を固定又は固定解除する被係合部とを含み、 前記係合部は、 前記保持部材を固定する第1の係合部と、 前記保持部材を中間固定する第2の係合部とを備えるこ
    と、 を特徴とするブレ補正装置。
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