JPH10218976A - 硬化性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

硬化性エポキシ樹脂組成物

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JPH10218976A
JPH10218976A JP4294297A JP4294297A JPH10218976A JP H10218976 A JPH10218976 A JP H10218976A JP 4294297 A JP4294297 A JP 4294297A JP 4294297 A JP4294297 A JP 4294297A JP H10218976 A JPH10218976 A JP H10218976A
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君男 山川
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淑子 大谷
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勝利 峰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性が優れ、加熱により速やかに硬化
する硬化性エポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 100重量部の(A)1分子中に少なくと
も2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、0.1〜5
00重量部の(B)1分子中に少なくとも2個の水酸基を
有する有機化合物、触媒量の(C)有機アルミニウム化合
物、および0.01〜500重量部の(D)遷移金属の窒
化物を含む無機粉末からなる硬化性エポキシ樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性エポキシ樹脂
組成物に関し、詳しくは、保存安定性が優れ、加熱によ
り速やかに硬化する硬化性エポキシ樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1分子中に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、1分子中に少なくとも2個の水
酸基を有する有機化合物、および有機アルミニウム化合
物からなる硬化性エポキシ樹脂組成物は、硬化して、体
積抵抗率、絶縁破壊強さ、誘電率等の電気特性が優れた
硬化物を形成することから、電気・電子部品の保護材や
コーティング材として利用されている(特開昭56−2
319号公報、特開昭56−4625号公報、特開昭5
6−4647号公報、および特開昭56−18643号
公報参照)。
【0003】これらの硬化性エポキシ樹脂組成物は常温
においても硬化反応が進行して、保存安定性が乏しいと
いう問題があった。このため、室温での保存安定性を向
上させるために、アミン化合物等の窒素原子含有有機化
合物を配合してなる硬化性エポキシ樹脂組成物が提案さ
れている(特開昭57−180627号公報、特開昭5
9−11326号公報、および特開昭59−27952
号公報参照)。
【0004】しかし、これらの硬化性エポキシ樹脂組成
物においては、アミン化合物またはアミノ基含有化合物
の配合量によっては有機アルミニウム化合物を不活性化
したりして、保存安定性と硬化性を両立させることが困
難であったり、また、これらの臭気のために作業環境が
悪化するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、保存安定性が優れ、加熱によ
り速やかに硬化する硬化性エポキシ樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の硬化性エポキシ
樹脂組成物は、 (A)1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂 100重量部、 (B)1分子中に少なくとも2個の水酸基を有する有機化合物 0.1〜500重量部、 (C)有機アルミニウム化合物 触媒量、 および (D)遷移金属の窒化物を含む無機粉末 0.01〜500重量部 からなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の硬化性エポキシ樹脂組成
物を詳細に説明する。(A)成分のエポキシ樹脂は本組成
物の主剤であり、1分子中に少なくとも2個のエポキシ
基を有することを特徴とする。このような(A)成分のエ
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック型
エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、ビフェニル型エポ
キシ樹脂等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;環式
脂肪族エポキシ樹脂;グリシジルエステル型エポキシ樹
脂;グリシジルアミン型エポキシ樹脂;複素環式エポキ
シ樹脂が例示される。このような(A)成分は室温におい
て液状でもよく、また室温においては固体状であるが室
温以上で軟化するものであってもよいが、本組成物の取
扱作業性が良好であることから、室温で液状のものが好
ましい。
【0008】(B)成分の有機化合物は本組成物の硬化剤
であり、1分子中に少なくとも2個の水酸基を有するこ
とを特徴とする。このような(B)成分の有機化合物とし
ては、ケイ素原子結合水酸基を有する有機ケイ素化合
物、またはフェノール樹脂、ビスフェノール樹脂、フェ
ノールノボラック樹脂等の有機ヒドロキシ化合物が例示
され、特に、ケイ素原子結合水酸基を有する有機ケイ素
化合物であることが好ましい。この有機ケイ素化合物中
のケイ素原子に結合する有機基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル
基、ブテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基等のアリール基;3,3,3−トリフロロプロピル基
等のハロゲン化アルキル基が例示される。また、この有
機ケイ素化合物の分子構造としては、直鎖状、一部分枝
を有する直鎖状、分枝鎖状、環状が例示され、特に、直
鎖状であることが好ましい。このような有機ケイ素化合
物としては、分子鎖両末端にケイ素原子結合水酸基を有
するジメチルシロキサンオリゴマー、分子鎖両末端にケ
イ素原子結合水酸基を有するジメチルシロキサン・メチ
ルビニルシロキサン共重合オリゴマー、分子鎖両末端に
ケイ素原子結合水酸基を有するメチルフェニルシロキサ
ンオリゴマー、分子鎖両末端にケイ素原子結合水酸基を
有するジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重
合オリゴマー、分子鎖両末端にケイ素原子結合水酸基を
有するジフェニルシロキサンオリゴマー等の分子鎖両末
端にケイ素原子結合水酸基を有するジオルガノシロキサ
ンオリゴマーが好ましく、さらには、ケイ素原子結合フ
ェニル基を有するジオルガノシロキサンオリゴマーが好
ましく、特には、ケイ素原子結合全有機基に対する、ケ
イ素原子結合フェニル基が10モル%以上であるジオル
ガノシロキサンオリゴマーが好ましい。
【0009】(B)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.1〜500重量部の範囲内の量であり、
好ましくは、5〜100重量部の範囲内の量である。こ
れは、(B)成分の配合量が、この範囲未満の量である組
成物は硬化が十分に進行しにくくなる傾向があり、一
方、この範囲をこえる量である組成物は、これを硬化し
て得られる硬化物の機械的強度が低下する傾向があるか
らである。
【0010】(C)成分の有機アルミニウム化合物は本組
成物の硬化を促進するための触媒である。このような
(C)成分の有機アルミニウム化合物としては、アルミニ
ウムエチレート、アルミニウムイソプロピレート、モノ
−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレート等
のアルミニウムアルコレート;アルミニウムトリアセテ
ート、アルミニウムモノステアレート、アルミニウムオ
クトエート、アルミニウムベンゾエート等のアルミニウ
ムカルボキシレート;エチルアセトアセテートアルミニ
ウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチル
アセトアセテート)、アルキルアセトアセテートアルミ
ニウムジイソプロピレート、アルミニウムモノアセチル
アセトネートビス(エチルアセトアセテート)、アルミ
ニウムトリス(アセチルアセトネート)等のアルミニウ
ムキレートが例示される。
【0011】(C)成分の配合量は触媒量であるが、触媒
として十分に作用し、また、硬化物の機械的特性に影響
を与えないことから、(A)成分100重量部に対して
0.01〜10重量部の範囲内の量であることが好まし
い。
【0012】(D)成分の無機粉末は本組成物の保存安定
性を向上させるための成分であり、遷移金属の窒化物を
含むものであることを特徴とする。このような(D)成分
に含まれている窒化物としては、長周期型周期表におけ
るIVA族またはVA族の遷移金属の窒化物であること
が好ましく、具体的には、窒化チタン、窒化ジルコニウ
ム、窒化バナジウム、窒化ニオブ、窒化タンタルが例示
され、特に、窒化チタンであることが好ましい。また、
このような(D)成分は遷移金属の窒化物粉末であっても
よく、また、表面が遷移金属の窒化物で被覆された無機
粉末、さらには、遷移金属の窒化物とその他の金属化合
物からなる無機粉末であってもよく、好ましくは、特開
昭60−65069号公報や特開昭60−200827
号公報により開示されているような、窒化チタンおよび
/または水酸化チタンをアンモニアガス中で還元して得
られた、一般に、チタンブラックと称されている窒化チ
タンを含む無機粉末であることが好ましい。このような
(D)成分の粒子径は限定されないが、これが本組成物中
に均一に分散して、本組成物の保存安定性を十分に向上
させることができることから、この平均粒子径が0.0
01〜10μmの範囲内であることが好ましい。
【0013】(D)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.01〜500重量部の範囲内の量であ
り、好ましくは、0.01〜100重量部の範囲内の量
であり、特に好ましくは、0.1〜50重量部の範囲内
の量である。これは、(C)成分の配合量が、(A)成分1
00重量部に対して、この範囲未満の量である組成物
は、保存安定性が十分でなくなる傾向があり、一方、こ
の範囲をこえる量である組成物を調製することは困難で
あるからである。
【0014】また、本組成物には、これに良好な接着耐
久性を付与するための接着促進剤として、平均単位式: (R1SiO3/2)a(R2 2SiO2/2)b(R2 3SiO1/2)c(R
31/2)d で表されるオルガノポリシロキサンを配合することが好
ましい。上式中のR1はエポキシ基含有一価有機基であ
り、例えば、3−グリシドキシプロピル基、4−グリシ
ドキシブチル基等のグリシドキシアルキル基;2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル基等のエ
ポキシシクロヘキシルアルキル基;4−オキシラニルブ
チル基、8−オキシラニルオクチル基等のオキシラニル
アルキル基が挙げられ、特に、3−グリシドキシプロピ
ル基等のグリシドキシアルキル基であることが好まし
い。また、上式中のR2は同じか、または異なる一価炭
化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、
ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニ
ル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール
基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;3,
3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル
基が挙げられ、特に、メチル基、ビニル基、フェニル基
であることが好ましい。また、上式中のR3は水素原子
または炭素原子数4以下のアルキル基であり、R3のア
ルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基が挙げられ、特に、メチル基であるこ
とが好ましい。また、上式中のa、b、およびdはそれ
ぞれ正数であり、また、cは0または正数である。
【0015】このようなオルガノポリシロキサンは、原
料となる有機ケイ素化合物の加水分解または平衡重合し
て調製され、特に、平衡重合して調製されたものである
ことが好ましい。このようなオルガノポリシロキサンを
調製する方法としては、例えば、一般式(i): R1Si(OR4)3 で表されるエポキシ基含有トリアルコキシシランと、一
般式(ii):
【化1】 で表される環状ジオルガノシロキサンおよび/または一
般式(iii):
【化2】 で表されるジオルガノシロキサンを酸性またはアルカリ
性の重合触媒の存在下で平衡重合する方法、平均単位
式: (R1SiO3/2) で表されるエポキシ基含有オルガノポリシロキサンレジ
ンと上記一般式(ii)で表される環状ジオルガノシロキ
サンおよび/または上記一般式(iii)で表されるジオ
ルガノシロキサンを酸性またはアルカリ性の重合触媒の
存在下で平衡重合する方法が挙げられ、特に、前者の方
法であることが好ましい。
【0016】一般式(i)で表されるエポキシ基含有トリ
アルコキシシランにおいて、式中のR1はエポキシ基含
有一価有機基であり、前記と同様の基が例示される。ま
た、式中のR4は炭素原子数が4以下のアルキル基であ
り、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基が挙げられる。このような一般式(i)で表されるエポ
キシ基含有トリアルコキシシランとしては、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、4
−オキシラニルブチルトリメトキシシラン、8−オキシ
ラニルオクチルトリメトキシシランが挙げられ、特に、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランであるこ
とが好ましい。
【0017】また、一般式(ii)で表される環状ジオル
ガノシロキサンにおいて、式中のR2は同じか、または
異なる一価炭化水素基であり、前記と同様の一価炭化水
素基が例示される。また、式中のmは3以上の整数であ
り、好ましくは、4以上の整数であり、特に好ましく
は、4〜20の範囲内の整数である。
【0018】また、一般式(iii)で表されるジオルガ
ノシロキサンにおいて、式中のR2は同じか、または異
なる一価炭化水素基であり、前記と同様の一価炭化水素
基が例示される。また、式中のR5は同じか、または異
なる水酸基、炭素原子数4以下のアルコキシ基、もしく
は一価炭化水素基であり、R5のアルコキシ基として
は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基が挙げられ、R5の一価炭化水素基として
は、前記R2と同様の一価炭化水素基が例示される。ま
た、式中のnは1以上の整数であり、好ましくは、1〜
50の範囲内の整数である。
【0019】一般式(i)で表されるエポキシ基含有アル
コキシシランと、一般式(ii)で表される環状ジオルガ
ノシロキサンおよび/または一般式(iii)で表される
直鎖状ジオルガノシロキサンを酸性またはアルカリ性の
重合触媒の存在下で平衡重合する方法としては、一般式
(i)で表されるエポキシ基含有アルコキシシランと、一
般式(ii)で表される環状ジオルガノシロキサンおよび
/または一般式(iii)で表される直鎖状ジオルガノシ
ロキサンを塩酸、硝酸、硫酸等の鉱酸;酢酸、プロピオ
ン酸等のカルボン酸、活性白土等の固体酸触媒等の酸性
の重合触媒;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化セシウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化
物;シロキサンのアルカリ金属塩等のアルカリ性の重合
触媒の存在下で室温または加熱下で攪拌することにより
行われる。この平衡重合は、加熱により促進されるが、
この加熱温度としては、50〜150℃の範囲内である
ことが好ましい。この平衡反応を停止させるためには、
この重合触媒の中和剤を添加したり、重合触媒が固体触
媒である場合には、この反応系から除去する方法が一般
に行われる。アルカリ性の重合触媒を用いた場合には、
この中和剤として炭酸、クロロシラン化合物を用いるこ
とができるが、好ましくは、ジメチルジクロロシラン、
トリメチルクロロシラン等のクロロシラン化合物を用い
ることが好ましい。
【0020】本組成物において、このようなオルガノポ
リシロキサンの配合量は、(A)成分100重量部に対し
て0.1〜500重量部の範囲内の量であることが好ま
しく、特に、0.5〜100重量部の範囲内の量である
ことが好ましい。これは、このオルガノポリシロキサン
の配合量が、(A)成分100重量部に対して、この範囲
未満の量であると、得られる組成物に良好な接着耐久性
を付与することができないためであり、一方、これがこ
の範囲をこえる量であると、得られる組成物の機械的強
度が低下するようになるためである。
【0021】本組成物には、その他任意の成分として各
種の充填剤を配合することができる。このような充填剤
としては、ガラス繊維、石綿、アルミナ繊維、アルミナ
とシリカを成分とするセラミック繊維、ボロン繊維、ジ
ルコニア繊維、炭化ケイ素繊維、金属繊維、フェノール
繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、天然の動物性または植物性繊維等の繊維状充填剤、
溶融シリカ、沈澱シリカ、ヒュームドシリカ、焼成シリ
カ、酸化亜鉛、焼成クレイ、カーボンブラック、ガラス
ビーズ、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、クレイ、
水酸化アルミナ、硫酸バリウム、二酸化チタン、窒化ほ
う素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、酸
化マグネシウム、酸化ベリリウム、酸化セリウム、カオ
リン、雲母、ジルコニア、金属ケイ素等の無機質系粉
体、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の有機
質系粉体が例示され、これらの二種以上の充填剤を併用
してよい。また、本組成物には、キシレン、トルエンの
ような溶剤、染料、未反応性のエポキシ樹脂、未反応性
のシリコーン樹脂等を配合してもよい。
【0022】本組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成
分、および(D)成分、さらには、その他任意の成分を均
一に混合することにより調製される。本組成物の(A)成
分として液状のエポキシ樹脂を用いた場合には、硬化前
には優れた流動性を有する液状硬化性エポキシ樹脂組成
物となるので、これをトランスファーモールド、インジ
ェクションモールド、ポッティング、キャスティング、
浸漬塗布、ディスペンサー等による滴下塗布、スプレー
コーティング、はけ塗り等の方法により使用することが
できる。このような液状の硬化性エポキシ樹脂組成物の
粘度は限定されないが、25℃において少なくとも10
0センチポイズであることが好ましく、この上限として
は1,000,000センチポイズであることが好まし
い。また、本組成物を硬化して得られる硬化物は、優れ
た可とう性、接着性、耐熱性を有するので、IC、ハイ
ブリッッドIC、LSI等の半導体素子、これらの半導
体素子、コンデンサ、電気抵抗器等の電子素子を実装し
た電気・電子部品の封止用樹脂、コーティング用樹脂、
含浸用樹脂、接着剤等に使用することができる。本組成
物を硬化させる条件は限定されないが、これを加熱して
硬化させる場合には、50〜250℃の範囲内に加熱す
ることが好ましく、特に、90〜200℃の範囲内に加
熱することが好ましい。
【0023】
【実施例】本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物を実施例
により詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃
において測定した値であり、硬化性エポキシ樹脂組成物
の保存安定性および硬化性、硬化物の初期接着性、およ
び接着耐久性は次のようにして評価した。 [硬化性エポキシ樹脂組成物の保存安定性]硬化性エポ
キシ樹脂組成物を調製直後から25℃で1日間静置し
て、この組成物の粘度を回転粘度計により測定すること
によって、この組成物の保存安定性を評価した。 [硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化性]硬化性エポキシ
樹脂組成物を150℃の熱風循環式オーブンで1時間加
熱することにより硬化物を得た。この硬化物の硬さをA
STM D 2240に規定されたタイプDデュロメー
タにより測定し、その硬化状態を評価した。 [硬化物の初期接着性]石英ガラス板、アルミニウム
板、およびガラス繊維強化エポキシ樹脂板上にそれぞれ
硬化性エポキシ樹脂組成物を塗布した後、120℃の熱
風循環式オーブン中で4時間加熱することにより硬化さ
せた。得られた硬化物の初期接着性を、○:強固に接着
している、△:一部剥離している、×:完全に剥離して
いる、で示した。 [硬化物の接着耐久性]石英ガラス板、アルミニウム
板、およびガラス繊維強化エポキシ樹脂板上にそれぞれ
硬化性エポキシ樹脂組成物を塗布した後、120℃の熱
風循環式オーブン中で4時間加熱することにより硬化さ
せた。得られた硬化物を温度121℃、相対湿度100
%の雰囲気下で24時間放置した。この硬化物の接着耐
久性を、○:強固に接着している、△:一部剥離してい
る、×:完全に剥離している、で示した。
【0024】[参考例]攪拌装置、温度計、および還流
冷却器を備えた4つ口フラスコに、1,1,3,3,
5,5,7,7−オクタメチルシクロテトラシロキサン
100g、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン100g、および水酸化カリウム0.05gを投入し
て、攪拌下、120℃に加熱しながら3時間平衡重合反
応させた。その後、この反応をジメチルジクロロシラン
で停止させた。この反応混合物を100℃、5mmHg
で減圧蒸留することにより低沸点成分を除去した。得ら
れた生成物をフーリエ変換核磁気共鳴分析で分析したと
ころ、次の平均単位式からなるオルガノポリシロキサン
であることが判った。
【化3】
【0025】[実施例1](A)成分として、粘度が2,
000センチポイズであり、式:
【化4】 で表されるビスフェノールF型エポキシ樹脂を主成分と
するエポキシ樹脂(エポキシ当量=165)75重量
部、(B)成分として、粘度が500センチポイズである
分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルフェニルポリシロ
キサン25重量部、(C)成分として、アルキルアセトア
セテートアルミニウムジイソプロピレート0.2重量
部、および(D)成分として、酸化チタン粉末をアンモニ
アガス中で還元して得られた、平均粒子径が60mμで
ある窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末(この無
機粉末中の酸素原子の含有量が20重量%であり、窒素
原子の含有量が13重量%である。)10重量部を均一
に混合して硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。この
硬化性エポキシ樹脂組成物の保存安定性および硬化性、
この硬化物の初期接着性および接着耐久性を評価して、
これらの評価結果を表1に示した。
【0026】[実施例2]実施例1において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
の配合量を2重量とした以外は実施例1と同様にして硬
化性エポキシ樹脂組成物を調製した。この硬化性エポキ
シ樹脂組成物の保存安定性および硬化性、この硬化物の
初期接着性および接着耐久性を評価して、これらの評価
結果を表1に示した。
【0027】[実施例3]実施例1において、(D)成分
として用いた平均粒子径が60mμである窒化チタンと
酸化チタンからなる無機粉末の代わりに、酸化チタンを
アンモニアガス中で還元して得られた、平均粒子径が4
0mμである窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
(この無機粉末中の酸素原子の含有量が26重量%であ
り、窒素原子の含有量が11重量%である。)を同量配
合した以外は実施例1と同様にして硬化性エポキシ樹脂
組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組成物の保
存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着性および
接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表1に示し
た。
【0028】[比較例1]実施例1において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
を配合しない以外は実施例1と同様にして硬化性エポキ
シ樹脂組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組成
物の保存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着性
および接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表1
に示した。
【0029】[比較例2]実施例1において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
の代わりに平均粒子径が60mμである酸化チタン粉末
を同量配合した以外は実施例1と同様にして硬化性エポ
キシ樹脂組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組
成物の保存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着
性および接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表
1に示した。
【0030】[実施例4](A)成分として、粘度が2,
000センチポイズであり、式:
【化5】 で表されるビスフェノールF型エポキシ樹脂を主成分と
するエポキシ樹脂(エポキシ当量=165)70重量
部、接着促進剤として、参考例で調製したオルガノポリ
シロキサン5重量部、(B)成分として、粘度が500セ
ンチポイズである分子鎖両末端シラノール基封鎖メチル
フェニルポリシロキサン25重量部、(C)成分として、
アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレ
ート0.2重量部、および(D)成分として、酸化チタン
をアンモニアガス中で還元して得られた、平均粒子径が
60mμである窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉
末(この無機粉末中の酸素原子の含有量が20重量%で
あり、窒素原子の含有量が13重量%である。)10重
量部を均一に混合して硬化性エポキシ樹脂組成物を調製
した。この硬化性エポキシ樹脂組成物の保存安定性およ
び硬化性、この硬化物の初期接着性、および接着耐久性
を評価して、これらの評価結果を表1に示した。
【0031】[実施例5]実施例4において、(D)成分
として用いた平均粒子径が60mμである窒化チタンと
酸化チタンからなる無機粉末の代わりに、酸化チタンを
アンモニアガス中で還元して得られた、平均粒子径が4
0mμである窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
(この無機粉末中の酸素原子の含有量が26重量%であ
り、窒素原子の含有量が11重量%である。)を同量配
合した以外は実施例4と同様にして硬化性エポキシ樹脂
組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組成物の保
存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着性および
接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表1に示し
た。
【0032】[比較例3]実施例4において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
を配合しない以外は実施例4と同様にして硬化性エポキ
シ樹脂組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組成
物の保存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着性
および接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表1
に示した。
【0033】[比較例4]実施例4において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
の代わりに、平均粒子径が60mμである酸化チタン粉
末を同量配合した以外は実施例4と同様にして硬化性エ
ポキシ樹脂組成物を調製した。この硬化性エポキシ樹脂
組成物の保存安定性および硬化性、この硬化物の初期接
着性および接着耐久性を評価して、これらの評価結果を
表1に示した。
【0034】[比較例5]実施例1において、(D)成分
として用いた窒化チタンと酸化チタンからなる無機粉末
の代わりにエチレンジアミンを0.05重量部配合した
以外は実施例1と同様にして硬化性エポキシ樹脂組成物
を調製した。この硬化性エポキシ樹脂組成物はエチレン
ジアミン臭がしていた。この硬化性エポキシ樹脂組成物
の保存安定性および硬化性、この硬化物の初期接着性お
よび接着耐久性を評価して、これらの評価結果を表1に
示した。
【0035】[比較例6]比較例5において、エチレン
ジアミンの配合量を0.01重量部とした以外は比較例
5と同様にして硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。
この硬化性エポキシ樹脂組成物はエチレンジアミン臭が
していた。この硬化性エポキシ樹脂組成物の保存安定性
および硬化性、この硬化物の初期接着性および接着耐久
性を評価して、これらの評価結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物は、
保存安定性が優れ、加熱により速やかに硬化するという
特徴がある。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 淑子 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 峰 勝利 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキ シ樹脂 100重量部、 (B)1分子中に少なくとも2個の水酸基を有する有機化合物 0.1〜500重量部、 (C)有機アルミニウム化合物 触媒量、 および (D)遷移金属の窒化物を含む無機粉末 0.01〜500重量部 からなる硬化性エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (D)成分に含まれる窒化物が長周期型周
    期表におけるIVA族またはVA族の遷移金属の窒化物
    であることを特徴とする、請求項1記載の硬化性エポキ
    シ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (D)成分に含まれる窒化物が窒化チタン
    であることを特徴とする、請求項1記載の硬化性エポキ
    シ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (D)成分の無機粉末が酸化チタンおよび
    /または水酸化チタンをアンモニアガス中で還元して得
    られたものであることを特徴とする、請求項3記載の硬
    化性エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分の有機化合物が1分子中に少な
    くとも2個のケイ素原子結合水酸基を有する有機ケイ素
    化合物であることを特徴とする、請求項1記載の硬化性
    エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (B)成分の有機ケイ素化合物が分子鎖両
    末端にケイ素原子結合水酸基を有するジオルガノシロキ
    サンオリゴマーであることを特徴とする、請求項5記載
    の硬化性エポキシ樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073587A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Kyocera Chemical Corp 光半導体装置およびその製造方法
JP2018168262A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 味の素株式会社 樹脂組成物
JP2021147560A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 住友ベークライト株式会社 半導体封止用樹脂組成物および半導体装置

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JP2018168262A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 味の素株式会社 樹脂組成物
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