JP2021147560A - 半導体封止用樹脂組成物および半導体装置 - Google Patents

半導体封止用樹脂組成物および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー捺印性が改善された半導体封止用樹脂組成物、および当該樹脂組成物を封止材として備える、信頼性に優れた半導体装置を提供する。【解決手段】エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、顔料粒子と、を含む半導体封止用樹脂組成物であって、前記顔料粒子が、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子とを含む、半導体封止用樹脂組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体封止用樹脂組成物、およびこれを封止材として備える半導体装置に関する。
半導体集積回路等の半導体部品は、その内部を機械的、化学的作用から保護するために、樹脂組成物で封止されている。近年、半導体装置の軽薄短小化が進み、半導体パッケージの縮小が要求され、更にその薄型化が所望されている。このパッケージの軽薄短小化の要求に応えるために、封止材料にも高機能化が求められている。封止用樹脂組成物は一般に、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂とシリカ等の無機質充填材とから構成されているが、上述の高性能化に応じるため、封止用樹脂組成物に種々の添加剤を配合する技術が提案されている。この添加剤としては、硬化後の封止部材を着色し、紫外から赤外領域に渡る波長領域の光を遮蔽することにより、外部環境を原因とする半導体の誤動作を防止するために、従来から、カーボンブラックが使用されている(例えば、特許文献1)。
半導体パッケージの表面には、品番や成形ロット番号等を表示するための捺印が施されるが、この捺印方法は、従来のインク捺印から炭酸ガスレーザー捺印やYAGレーザー捺印に変わりつつある。特に、捺印に炭酸ガスレーザーまたはYAGレーザーを用いる方法は、捺印後の発色を確保するため、封止用樹脂組成物にはカーボンブラックに代えて、発色性の良好なアジン系染料、アゾ系染料等が用いられている。しかし、カーボンブラック等の顔料系着色剤は光を遮断する作用があるのに対して、染料は特定の波長しか吸収しない。即ち、カーボンブラックに代えて染料を用いると光遮断性が低下し、このため封止された半導体素子の光による誤作動が懸念される。
さらに、前述の半導体パッケージの軽薄短小化のために封止部材の厚みを薄くすると、半導体素子に光があたり素子の誤作動が生じる場合がある。特に最近のパッケージでは、半導体素子上の樹脂組成物の硬化物(封止材)の厚さが0.5mm以下と薄く、染料だけでは光から半導体素子を充分に保護することができない。しかし、光遮断するに充分な量のカーボンブラックを添加すると、ガスレーザーによる捺印性が低下する場合がある。
特開平10−67918号公報
本発明者が検討した結果、従来の封止用樹脂組成物において、レーザー捺印性の点で改善の余地があることが分かった。また、カーボンブラックは高価であるため、製造コストの観点より、カーボンブラックを用いない封止材が所望されている。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究をかさねた結果、封止用樹脂組成物に、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子との混合物からなる顔料粒子を配合することにより、その硬化物のレーザー捺印性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、
エポキシ樹脂と、
硬化剤と、
無機充填材と、
顔料粒子と、を含む半導体封止用樹脂組成物であって、
前記顔料粒子が、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子とを含む、半導体封止用樹脂組成物が提供される。
また本発明によれば、
半導体素子と、前記半導体素子を封止する封止材とを備える半導体装置であって、
前記封止材が、上記半導体封止用樹脂組成物の硬化物からなる、半導体装置が提供される。
本発明によれば、レーザー捺印性が改善された半導体封止用樹脂組成物、および当該樹脂組成物を封止材として備える、信頼性に優れた半導体装置が提供される。
本実施形態の樹脂組成物を用いて製造される、両面封止型の半導体装置の一例について、断面構造を示した図である。 本実施形態の樹脂組成物を用いて製造される、片面封止型の半導体装置の一例について、断面構造を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、すべての図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応するものではない。本明細書中、数値範囲における「a〜b」との表記は、特に断らない限り、「a以上b以下」を表す。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<半導体封止用樹脂組成物>
本実施形態の半導体封止用樹脂組成物(本明細書中、単に「樹脂組成物」と称する場合がある)は、基板上に搭載された半導体素子を封止するための封止材として用いられる樹脂材料であり、エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、顔料粒子とを含む。本実施形態で用いられる顔料粒子は、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子とを含む。
本実施形態の樹脂組成物は、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子を顔料粒子として含むことにより、優れたレーザー捺印性を有する。より詳細には、本実施形態の樹脂組成物は、上記顔料粒子を含むことにより、レーザーマークの捺印深さを小さくする効果、およびレーザーマークの視認性を向上させる効果を含むレーザー捺印性を、良好なバランスで有する。
以下、本実施形態の樹脂組成物に用いられる成分について説明する。
(エポキシ樹脂)
本実施形態の樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹脂等の結晶性エポキシ樹脂;クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、フェニレン骨格含有ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、アルコキシナフタレン骨格含有フェノールアラルキルエポキシ樹脂等のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂;トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂等の3官能型エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂、テルペン変性フェノール型エポキシ樹脂等の変性フェノール型エポキシ樹脂;トリアジン核含有エポキシ樹脂等の複素環含有エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、溶融粘度を最適範囲に維持することができ、成形性が良好であり、低コストであることから、ビフェニル型エポキシ樹脂が好ましい。前記エポキシ樹脂のエポキシ当量としては、90〜300であることが好ましい。エポキシ当量が小さすぎると、硬化剤との反応性がやや低下する傾向がある。また、エポキシ当量が大きすぎると、樹脂組成物の硬化物の強度が低下する傾向がある。
エポキシ樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物全量に対して、2質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましい。配合割合の下限値が上記範囲内であると、封止工程において流動性の低下が生じない。また、樹脂組成物全体の配合割合の上限値についても、特に限定されないが、樹脂組成物全量に対して、22質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。配合割合の上限値が上記範囲内であると、樹脂組成物のガラス転移温度の低下が小さい。
(硬化剤)
本実施形態の樹脂組成物に用いられる硬化剤としては、重付加型の硬化剤、触媒型の硬化剤、および縮合型の硬化剤等が挙げられる。
上記重付加型の硬化剤としては、具体的には、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、メタキシレリレンジアミン(MXDA)などの脂肪族ポリアミン;ジアミノジフェニルメタン(DDM)、m−フェニレンジアミン(MPDA)、ジアミノジフェニルスルホン(DDS)などの芳香族ポリアミン;ジシアンジアミド(DICY)、有機酸ジヒドララジドなどのポリアミン化合物;ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTHPA)などの脂環族酸無水物;無水トリメリット酸(TMA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)などの芳香族酸無水物などの酸無水物;ノボラック型フェノール樹脂、ポリビニルフェノール、アラルキル型フェノール樹脂などのフェノール樹脂硬化剤;ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテルなどのポリメルカプタン化合物;イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネートなどのイソシアネート化合物;カルボン酸含有ポリエステル樹脂などの有機酸類などが挙げられる。重付加型の硬化剤としては、上記具体例のうち、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記触媒型の硬化剤としては、具体的には、ベンジルジメチルアミン(BDMA)、2
,4,6−トリスジメチルアミノメチルフェノール(DMP−30)などの3級アミン化合物;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール(EMI24)などのイミダゾール化合物;BF3錯体などのルイス酸などが挙げられる。触媒型の硬化剤としては、上記具体例のうち、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記縮合型の硬化剤としては、具体的には、レゾール型フェノール樹脂;メチロール基含有尿素樹脂などの尿素樹脂;メチロール基含有メラミン樹脂などのメラミン樹脂などが挙げられる。縮合型の硬化剤としては、上記具体例のうち、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
硬化剤としては、上記具体例のうち、フェノール樹脂硬化剤を含むことが好ましい。フェノール樹脂硬化剤としては、一分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を用いることができ、その分子量、分子構造は限定されない。
フェノール樹脂硬化剤としては、具体的には、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック、フェノール‐ビフェニルノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂;ポリビニルフェノール;トリフェノールメタン型フェノール樹脂等の多官能型フェノール樹脂;テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂等の変性フェノール樹脂;フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、フェニレン及び/又はビフェニレン骨格含有ナフトールアラルキル樹脂等のフェノールアラルキル型フェノール樹脂;ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノール化合物などが挙げられる。フェノール樹脂硬化剤としては、上記具体例のうち、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
フェノール樹脂硬化剤としては、上記具体例のうち、フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂を含むことが好ましい。これにより封止用樹脂組成物において、エポキシ樹脂を良好に硬化することができる。
フェノール樹脂硬化剤の配合割合の下限値については、特に限定されないが、樹脂組成物全体に対して、2質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。配合割合の下限値が上記範囲内であると、エポキシ樹脂を良好に硬化することができる。また、硬化剤の配合割合の上限値についても、特に限定されないが、樹脂組成物全体に対して、16質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。配合割合の上限値が上記範囲内であると、エポキシ樹脂を良好に硬化することができる。
また、エポキシ樹脂とフェノール樹脂硬化剤との配合比率としては、エポキシ樹脂のエポキシ基数(EP)とフェノール樹脂硬化剤のフェノール性水酸基数(OH)との当量比(EP)/(OH)が0.8以上、1.3以下であることが好ましい。当量比がこの範囲内であると、樹脂組成物の成形時に充分な硬化性を得ることができる。また、当量比がこの範囲内であると、樹脂組成物の流動性を所望の範囲とすることができる。
(無機充填剤)
本実施形態の樹脂組成物に用いられる無機充填剤としては、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物及び無機水酸化物などが挙げられる。
無機酸化物としては、具体的には、シリカ、アルミナ、酸化チタン、タルク、クレー、
マイカ、ガラス繊維(石英ガラス)などが挙げられる。なお、シリカとしては、具体的には、溶融破砕シリカ、溶融球状シリカ、結晶性シリカ、2次凝集シリカ、微粉シリカなどを用いることができる。
無機窒化物としては、具体的には、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などが挙げられる。
無機炭化物としては、具体的には、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化タンタルなどが挙げられる。
無機水酸化物としては、具体的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。
無機充填材としては上記具体例のうち、例えば、無機酸化物または無機水酸化物を用いることが好ましく、シリカ、アルミナ及び水酸化アルミニウムからなる群より選択される1種以上を用いることがより好ましい。
無機充填剤の含有量は、樹脂組成物全体に対して80.0質量%以上97.0質量%以下であることが好ましい。無機充填剤の含有量が少なすぎると、樹脂組成物の硬化物の耐熱性等が低下し、得られた半導体装置の信頼性が低下する傾向がある。また、無機充填剤の含有量が多いと、樹脂組成物の硬化物の耐熱性等を高め、得られた半導体装置の信頼性が向上する。しかしながら、無機充填剤の含有量が多くなるにつれ、一般的には、樹脂組成物の融け性は低下し、換言すると、溶融されにくくなり、ワイヤ流れが発生しやすくなる傾向がある。
(顔料粒子)
本実施形態の樹脂組成物は、当該樹脂組成物に黒色性を付与するための黒色着色剤として、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子との混合物からなる顔料粒子を含む。
顔料粒子における窒化チタンと酸化チタンとの質量比(窒化チタン/酸化チタン)は、好ましくは、0.1以上、より好ましくは、0.2以上、さらに好ましくは、0.25以上、0.3以上、0.35以上、0.4以上、特に好ましくは、0.45以上、0.5以上、0.55以上、さらに好ましくは、0.6以上である。該質量比の上限は、通常、0.8以下、0.75以下である。
本実施形態において、顔料粒子の体積基準の累積分布における10%累積時の粒径D10は、0.1μm以上1.0μm以下であり、好ましくは、0.2μm以上0.9μm以下であり、より好ましくは、0.3μm以上0.8μm以下である。D10の値が上記範囲の顔料粒子を用いることにより、顔料粒子の分散性を高めることができる。
ここで、顔料粒子の粒径は、たとえば、レーザ回折式粒度分布測定装置(HORIBA社製、LA−500)を用いて測定することが可能である。
樹脂組成物中の顔料粒子の含有量の下限は、樹脂組成物全体に対して、例えば、0.1質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上である。これにより、レーザ捺印性を向上できる。また、流動性の向上とコスト増加の抑制とのバランスの観点から、樹脂組成物中の顔料粒子の含有量の上限は、樹脂組成物全体に対して、例えば、3.0質量%以下であり、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。
本実施形態の樹脂組成物は、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子との混合物からなる顔料粒子以外の着色剤を実質的に含まないことが好ましい。酸化チタン粒子と窒化チタン粒子との混合物以外の着色剤としては、カーボンブラック、ベンガラ等が挙げられる。本実施形態の樹脂組成物は、これらの着色剤を実質的に含まない。特に、本実施形態の樹脂組成物は、カーボンブラックを実質的に含まない。これにより、カーボンブラックを使用することにともなう製造コストの上昇を抑制することができる。なお、本明細書中において、「カーボンブラックを実質的に含まない」とは、樹脂組成物全体に多雨するカーボンブラックの含有量が、0.001質量%以下、好ましくは、0質量%であることをいう。
(その他の成分)
エポキシ樹脂組成物には、必要に応じて、たとえば硬化促進剤、カップリング剤、離型剤、イオン捕捉剤、低応力成分、難燃剤、および酸化防止剤等の各種添加剤のうち1種以上を適宜配合することができる。
硬化促進剤としては、オニウム塩化合物;トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン等の有機ホスフィン;テトラ置換ホスホニウム化合物;ホスホベタイン化合物;ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物;スホニウム化合物とシラン化合物との付加物;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール(EMI24)、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(2P4MZ)、2−フェニルイミダゾール(2PZ)、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシイミダゾール(2P4MHZ)、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(1B2PZ)などのイミダゾール化合物;1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)、トリエタノールアミン、ベンジルジメチルアミン等の三級アミン等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
硬化促進剤の含有量は、エポキシ樹脂と硬化剤との合計量に対して、0.1質量%以上2質量%以下であることが好ましい。硬化促進剤の含有量が上記下限値より少ないと、硬化促進効果を高めることができない場合がある。また、上記上限値より多いと、流動性や成形性に不具合を生じる傾向があり、また、製造コストの増加につながる場合がある。
カップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニルシラン;2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシシラン;p−スチリルトリメトキシシランなどのスチリルシラン;3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメタクリルシラン;3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリルシラン;N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、フェニルアミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン;イソシアヌレートシラン;アルキルシラン;3−ウレイドプロピルトリアルコキシシランなどのウレイドシラン;3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシラン;3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネートシラン;チタン系化合物;アルミニウムキレート類;アルミニウム/ジルコニウム系化合物などが挙げられる。カップリング剤としては、上記具体例のうち1種または2種以上を配合することができる。
離型剤としては、たとえばカルナバワックス等の天然ワックス、モンタン酸エステルワックス等の合成ワックス、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸およびその金属塩類、ならびにパラフィンが挙げられる。
イオン捕捉剤としては、たとえばハイドロタルサイトが挙げられる。低応力成分としては、たとえばシリコーンゴムが挙げられる。
難燃剤としては、たとえば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛、ホスファゼンが挙げられる。
本実施形態の樹脂組成物は、上記成分を含むことにより、その硬化物におけるL色座標が以下を満たす。
明度Lの値が、29.0〜33.5である。
の値が、−2.0〜−0.1である。
の値が、−5.0〜−2.5である。
ここで、L、aおよびbの値は、国際照明委員(CIE)の1976年の定義下での値である。L、a、bは、市販の測色計を用いることで測定することができる。
また、樹脂組成物の硬化物は、例えば、成形温度175℃、硬化時間100秒、成形圧力8MPaの条件で硬化させて得る。
本実施形態によれば、樹脂組成物の硬化物のL色座標における、L値、a値、b値が適切な数値範囲内となるように設計することで、この硬化物のレーザー捺印性を向上できるとともに、この硬化物の体積抵抗率の低下を抑制することができる。
本実施形態の樹脂組成物の硬化物の、室温25℃における体積抵抗率は、例えば、1.0×1014Ω・cm以上、1.0×1018Ω・cm以下であり、好ましくは、5.0×1014Ω・cm以上、5.0×1017Ω・cm以下、より好ましくは、1.0×1015Ω・cm以上、1.0×1017Ω・cm以下である。
本実施形態の硬化物の、150℃における体積抵抗率は、例えば、1.0×1010Ω・cm以上、5.0×1014Ω・cm以下であり、好ましくは、5.0×1010Ω・cm以上、1.0×1014Ω・cm以下、より好ましくは、1.0×1011Ω・cm以上、1.0×1013Ω・cm以下である。
本実施形態の樹脂組成物は、上記の酸化チタン粒子と窒化チタン粒子との混合物からなる顔料粒子を用いることにより、L、aおよびbの値および体積抵抗率を所望の範囲に調整することが可能である。
(樹脂組成物の製造方法)
本実施形態の樹脂組成物は、上記成分および及び必要に応じて添加剤を所定の含有量となるように、タンブラーミキサーやヘンシェルミキサー等のミキサーやブレンダー等で均一に混合した後、ニーダー、ロール、ディスパー、アジホモミキサー、及びプラネタリーミキサー等で加熱しながら混練することにより製造することができる。なお、混練時の温度としては、硬化反応が生じない温度範囲である必要があり、エポキシ樹脂及び硬化剤の組成にもよるが、70〜150℃程度で溶融混練することが好ましい。混練後に冷却固化し、固化された混練物を粉砕機等で粉砕して顆粒状としてもよい。さらに必要に応じて、粉砕後にタブレット状に打錠成形してもよい。または必要に応じて、粉砕後に例えば真空ラミネート成形または圧縮成形によりシート状にしてもよい。
<半導体装置>
上述の樹脂組成物を用いて、半導体装置を製造することができる。
具体的には、半導体素子と、半導体素子を封止する封止材(この封止材は、上述の樹脂組成物の硬化物である)とを備える半導体装置を得ることができる。
以下、半導体装置の一例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、半導体装置100の構成を示す断面図である。図1に記載の半戸津愛装置100は、基板30上に搭載された半導体素子20と、その半導体素子20を封止する封止材50と、を備える。
封止材50は、本実施形態の樹脂組成物を硬化して得られる硬化物により構成される。
図1には、基板30が回路基板である場合が示されている。この場合、図1に示されるように、基板30のうちの半導体素子20を搭載する一面とは反対側の他面には、例えば複数の半田ボール60が形成される。半導体素子20は基板30上に搭載され、かつ、ワイヤ40を介して基板30と電気的に接続される。一方で、半導体素子20は、基板30に対してフリップチップ実装されてもよい。ここで、ワイヤ40は、例えば銅で構成される。
封止材50は、例えば半導体素子20のうちの基板30と対向する一面とは反対側の他面を覆うように半導体素子20を封止する。図1においては、半導体素子20の他面と側面を覆うように封止材50が形成されている。封止材50は、例えば封止用樹脂組成物をトランスファー成形法または圧縮成形法等の公知の方法を用いて成形することにより形成することができる。
上記半導体装置100の製造方法としては、例えば、
基板30上に半導体素子20を搭載する工程と、
本実施形態の封止用樹脂組成物を用いて、半導体素子20を封止する封止工程と、
を含む製造方法が挙げられる。
また、半導体装置100を、さらに他の基板と電気的に接合した半導体装置を製造方法するため、封止工程の後に、リフロー工程を行ってもよい。
図2は、図1とは異なる、半導体装置100の構成を示す断面図である。
図2の半導体装置100は、基板30としてリードフレームが用いられている。この場合、半導体素子20は、例えば基板30のうちのダイパッド32上に搭載され、かつワイヤ40を介してアウターリード34へ電気的に接続される。また、封止材50は、図1の例と同様にして、本実施形態の封止用樹脂組成物を用いて形成される。
封止材50は、たとえば、封止用樹脂組成物をトランスファー成形法または圧縮成形法等の公知の方法を用いて封止成形することにより形成される。
封止材50の上面には、たとえば、YAGレーザー等のレーザーによりマークが捺印される。このマークは、たとえば、直線または曲線からなる文字、数字、または記号の少なくとも1種類以上により構成される。また、上記マークは、たとえば、半導体パッケージの製品名、製品番号、ロット番号、またはメーカ名等を示すものである。また、上記マークは、たとえば、YVO4レーザー、炭酸レーザー等により捺印されてもよい。
本実施形態によれば、レーザー捺印性やその捺印視認性に優れた半導体装置を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
<封止用樹脂組成物の調製>
表1に示す配合比率に従い、各成分を、ミキサーを用いて粉砕混合した後、80℃で5分間ロール混練した。次いで、これを冷却し、粉砕して封止用樹脂組成物を得た。
(無機充填材)
・無機充填材1:溶融球状シリカ(龍森社製、MSV−SF540、平均粒子径D50:14μm)
・無機充填材2:溶融球状シリカ(デンカ社製、FB−100XFD、平均粒子径D50:14μm)
・無機充填材3:溶融球状シリカ(アドマテックス社製、SD2500−SQ、平均粒子径D50:0.9μm)
・無機充填材4:溶融球状シリカ(アドマテックス社製、SD5500−SQ、平均粒子径D50:1.5μm)
(顔料粒子)
・顔料粒子1:酸化チタン/窒化チタン(三菱マテリアル社製、13M−C)
・顔料粒子2:カーボンブラック(三菱ケミカル社製、カーボン#5)
・顔料粒子3:ペリレン系顔料(BASF社製、Lumogen black K0087)
・顔料粒子4:酸化チタン(赤穂化成株式会社製、TM−HPD)
(カップリング剤)
・カップリング剤1:フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング社製、CF4083)
(エポキシ樹脂)
・エポキシ樹脂1:ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬社製、NC3000)
・エポキシ樹脂2:トリフェニルメタン型エポキシ樹脂(三菱ケミカル社製、YL6677)
(硬化剤)
・硬化剤1:p−ビフェニレン変性フェノール樹脂(明和化成社製、MEH−7851SS)
・硬化剤2:ホルムアルデヒド変性トリフェニルメタン型フェノール樹脂(エア・ウオーター社製、HE910−20)
(難燃剤)
・難燃剤1:水酸化アルミニウム(日本軽金属社製、BE043LA)
(離型剤)
・離型剤1:カルナウバワックス(東亜化成、TOWAX−132)
(イオン捕捉剤)
・イオン捕捉剤1:マグネシウム・アルミニウム・ハイドロオキサイド・カーボネート・ハイドレート(協和化学工業社製、DHT-4H)
<封止用樹脂組成物の物性評価>
得られた封止用樹脂組成物を用いて、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。
(スパイラルフロー)
低圧トランスファー成形機(コータキ精機社製、KTS−15)を用いて、ANSI/ASTM D 3123−72に準じたスパイラルフロー測定用金型に、金型温度175℃、注入圧力6.9MPa、保圧時間120秒の条件にて、封止用樹脂組成物を注入し、流動長を測定した。
スパイラルフローは、流動性のパラメータであり、数値が大きい方が、流動性が良好である。
(ゲルタイム)
175℃に設定されたホットプレート上に、各実施例または比較例の封止用樹脂組成物を置いた。試料が溶融した後、ヘラで練りながら、硬化するまでの時間を測定した。ゲルタイムが短いほど、硬化速度が速いことを示す。
<硬化特性および硬化物の物性評価>
封止用樹脂組成物としての基本的な性能を確認するため、硬化特性および硬化物の物性に関する以下評価を行った。
(ガラス転移温度)
各例で得られた封止用樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度を以下のように測定した。まず、低圧トランスファー成形機(コータキ精機社製、「KTS−15」)を用いて金型温度120℃、注入圧力6.9MPa、硬化時間120秒で封止用樹脂組成物を注入成形し、10mm×4mm×4mmの試験片を得た。次いで、得られた試験片を120℃、4時間で後硬化した後、熱機械分析装置(セイコー電子工業社製、TMA100)を用いて、測定温度範囲0℃〜320℃、昇温速度5℃/分の条件下で測定をおこなった。そして、この測定結果から、ガラス転移温度(℃)を算出した。
(線膨張係数)
各実施例および各比較例について、得られた封止用樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度および線膨張係数を、次のように測定した。まず、トランスファー成形機を用いて金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間3分で封止用樹脂組成物を注入成形し、15mm×4mm×4mmの試験片を得た。次いで、得られた試験片を175℃、4時間で後硬化した後、熱機械分析装置(セイコー電子工業(株)製、TMA100)を用いて、測定温度範囲0℃?320℃、昇温速度5℃/分の条件下で測定を行った。この測定結果から、ガラス転移温度、ガラス転移温度以下における線膨張係数(CTE1)、ガラス転移温度以上における線膨張係数(CTE2)を算出した。表中、CTE1とCTE2の単位はppm/Kであり、ガラス転移温度の単位は℃である。結果を表に示す。
(成形収縮率)
各実施例および各比較例のそれぞれについて、得られた封止用樹脂組成物の収縮率を次のように測定した。まず、トランスファー成形機を用いて、金型温度175℃、成形圧力9.8MPa、硬化時間3分の条件下で封止用樹脂組成物を金型キャビティ内に注入成形して円盤状の試験片を得た。次いで、得られた試験片を175℃、4時間で後硬化して試験片を作製した。ここで、175℃における金型キャビティの内径寸法と、25℃における試験片の外形寸法と、から以下のようにして収縮率S1(%)を算出した。
S1={(175℃における金型キャビティの内径寸法)?(25℃における試験片の外径寸法)}/(175℃における金型キャビティの内径寸法)×100
(曲げ強度および曲げ弾性率)
各実施例または比較例の封止用樹脂組成物を打錠成形してタブレットを得た。得られたタブレットを、トランスファー成形機を用いて、金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間120秒の条件で封止用樹脂組成物を注入成形し、幅10mm×厚さ4mm×長さ80mmの硬化物を得た。その後、得られた試験片を175℃、4時間で後硬化し、評価用の試験片を得た。
得られた試験片の、室温および260℃における、曲げ強さ及び曲げ弾性率を、JIS K 6911に準じて測定した。
(吸水率)
封止用樹脂組成物を120℃で4時間加熱して得られる硬化物を、150℃、16時間乾燥させた。このときの硬化物の質量を吸湿処理前の質量とする。続いて、温度125℃、圧力0.2MPa、相対湿度100%RHの条件で、24時間吸湿処理した。このときの硬化物の重量を吸湿処理後の重量とした。以下の式より、吸水率を算出した。
式:(吸水率)={(吸湿処理後の質量−吸湿処理前の質量)/吸湿処理前の質量}×100(%)
<色味の評価>
各実施例または比較例の組成物を、圧縮成形法により、成形温度175℃、硬化時間100秒、成形圧力8MPaの条件で硬化させて、短冊形状の硬化物を得た。
この硬化物の表面のL値、a値およびbを、カラーリーダーCR−13(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定した。
<捺印性についての評価>
(レーザ捺印視認性)
各例について、色差ΔEの測定に用いた構造体中の封止材におけるレーザの捺印性の評価を以下の手順で行った。
レーザ捺印深さの評価に用いたサンプルのレーザ捺印面を以下の方法でスキャンし、得られた画像を以下の条件で2値化した。
(レーザ処理条件)
種類:ファイバーレーザ
波長:1090nm
出力:2.5W
走査速度:400mm/s
(スキャン方法)
コピー機を用いてスキャン機能で画像を取り込んだ。装置および条件を以下に示す。
装置:MX−5140(シャープ社製、コピー・スキャナー・ファックス複合機)
機能:スキャン(SMB)
濃度:自動
解像度:600×600dpi
フォーマット:JPEG
カラーモード:フルカラー
原稿:読み込みサイズ:写真、出力サイズ:自動
(2値化方法)
(1)ImageJ(NIH Image社製)を起動し、スキャンしたファイルを開いた。
(2)レーザマークが捺印された範囲を、1200×500のピクセルサイズの長方形となるように選択し、選択した範囲の画像を切り抜いた。
(3)切り抜いた領域を以下の条件で帯域フィルタ処理し、ノイズを除去した。
Filter_large structures down to 30 pixels
Filter_small structures up to 3 pixels
Suppress stripes: None
Tolerance of direction; 5%
Autoscale after filtering:有効
Saturate image when autoscaling:有効
Display filter:無効
(4)上記(3)で得られた画像を2値化処理した。閾値色を「B&W」(白黒)とし、256階調の66を閾値として、それ以下を黒とした。
(5)捺印部分を135×75のピクセルサイズに切り取った。
上記(2値化方法)で得られた二値化画像について、切り取った領域のレーザマークの視認性を5名の評価者が目視により以下の基準で評価した。また、表1中に、二値化の数値(%)を示した。
○:視認性が良く、実用上の使用が可能である。
×:実用上の使用が難しい。
<外観>
参考例1のカーボンブラックを用いた封止材のレーザー色差系で測定した色座標に対する、各実施例および比較例の封止材のレーザー色差系で測定した色座標(L,a,b)の差(座標間距離ΔE)が、2未満の場合を「〇」、2以上2.5未満の場合を「△」、2.5以上の場合を「×」として評価した。ΔEの値が小さいほど、外観がカーボンブラックの色味に近く、優れることを意味する。
<コスト>
参考例1の封止材の原材料費を基準として、参考例1の原材料費の1倍以上1.2倍以下の場合を「〇」、参考例1の原材料費の1.2倍を超え1.5倍以下の場合を「△」、参考例1の原材料費の1.5倍を超える場合を「×」として評価した。
Figure 2021147560
100 半導体装置
20 半導体素子
30 基板
32 ダイパッド
34 アウターリード
40 ワイヤ
50 封止材
60 半田ボール

Claims (9)

  1. エポキシ樹脂と、
    硬化剤と、
    無機充填材と、
    顔料粒子と、を含む半導体封止用樹脂組成物であって、
    前記顔料粒子が、酸化チタン粒子と窒化チタン粒子とを含む、半導体封止用樹脂組成物。
  2. 前記顔料粒子の含有量が、当該半導体封止用樹脂組成物全体に対して、0.1質量%以上3質量%以下である、請求項1に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  3. カーボンブラックを実質的に含まない、請求項1または2に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  4. 当該半導体封止用樹脂組成物の硬化物のL色座標において、
    明度Lの値が、29.0〜33.5であり、
    の値が、−2.0〜−0.1であり、
    の値が、−5.0〜−2.5である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  5. 当該半導体封止用樹脂組成物の硬化物の、室温25℃における体積抵抗率は、1.0×1014Ω・cm以上、1.0×1018Ω・cm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  6. 当該半導体封止用樹脂組成物の硬化物の、150℃における体積抵抗率は、1.0×1010Ω・cm以上、5.0×1014Ω・cm以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  7. 前記顔料粒子の体積基準の累積分布における10%累積時の粒径D10が、0.1μm以上1.0μm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体封止用樹脂組成物。
  8. 粒子状、顆粒状、タブレット状またはシート状である、請求項1〜7のいずれかに記載の半導体封止用樹脂組成物。
  9. 半導体素子と、前記半導体素子を封止する封止材とを備える半導体装置であって、
    前記封止材が、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体封止用樹脂組成物の硬化物からなる、半導体装置。
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