JPH10218115A - 農産物箱詰に用いるトレイパックの供給装置 - Google Patents

農産物箱詰に用いるトレイパックの供給装置

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JPH10218115A
JPH10218115A JP9026438A JP2643897A JPH10218115A JP H10218115 A JPH10218115 A JP H10218115A JP 9026438 A JP9026438 A JP 9026438A JP 2643897 A JP2643897 A JP 2643897A JP H10218115 A JPH10218115 A JP H10218115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの包装作業部位に複数のトレイパックを
選択して供給することができる供給装置を提供する。 【解決手段】 農産物を受け入れる凹所の多数が所定の
配列で形成されたトレイパックを積層した状態で担持す
るパック受台と、複数のパック受台を移動可能に支持す
ると共に、該支持するパック受台のいずれかをトレイパ
ック取出し位置に択一的に位置させる選択移動手段とを
有するように設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンゴ,柿,梨,
トマト,茄子,胡瓜等の農産物を選別し箱詰め包装して
出荷する選果場等において、農産物の箱詰に用いるトレ
イパックの供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、農産物を選別包装する設備は、農
産物を選別するための情報として例えば等級・階級等を
測定,検出する選別コンベアに該農産物を供給する工程
()、この選別コンベア上で当該選別情報を測定する
工程()、選別情報を測定して仕分区分を判定した農
産物を1条の仕分コンベア上で搬送させながら、仕分区
分別に分岐接続した多数の分岐コンベアに該当区分の農
産物を送り出す仕分工程()、送り出された仕分区分
別の農産物を各分岐コンベアの終端部で包装する包装工
程()、という〜の工程の流れで選別仕分されて
包装されるようになっている。
【0003】ところで、このような農産物の選別仕分で
は、分岐コンベアは仕分区分別に設けられるが、選果場
に持ち込まれる農産物はこれらの仕分区分に均等に分布
するものではなくて一般に正規分布に似た分布状態を示
すから、各仕分区分毎の包装工程に配置した箱詰装置な
どがすべて高い稼働率を示すということはない。このた
め設備全体では各箱詰装置(各包装工程)の平均的稼働
率は低くなり、投資費用に比べて各装置の能力を十分発
揮させることができず、システム的に効率が悪いという
問題がある。
【0004】この問題を解消できる方法として、各仕分
区分毎の包装工程の処理量を平均的に高くするため、一
つの包装工程で一つの仕分区分の農産物を包装(箱詰)
するという発想を換えて、一つの包装工程で複数の仕分
区分の農産物を包装(箱詰)する提案がされている(特
願平8−112672号)。
【0005】ところで、近時の農産物の箱詰態様は、通
常、農産物を載せる凹所が縦横マトリックス状,千鳥状
等に配列してあらかじめ形成されている合成樹脂製また
は紙製のトレイパックを包装箱(ダンボール箱)内に敷
いて、箱詰するのが普通であり、このため自動化,機械
化した上記包装工程では、分岐コンベアの終端部に、
農産物を分岐コンベアから包装箱に移載するための箱詰
装置、包装箱の供給装置、トレイパックの供給装置が配
置される。なお包装工程を手作業で行う場合でも、包装
箱の供給装置とトレイパックの供給装置を配置する場合
がある。
【0006】このようなトレイパックを使用する箱詰態
様に対応して、特公平6−29063号公報、特公平6
−29064号公報、特公平6−88570号公報等に
よりトレイパックを自動的,機械的に供給できるように
した提案がされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記提案は、ト
レイパック自動供給のための原理的な提案をするもので
はあるが、複数種類のトレイパックを一つの狭い空間と
して設定された箱詰作業位置に供給することを提案をす
るものではない。
【0008】しかも、上述した一つの包装工程で複数
の仕分区分の農産物を包装処理するように設けられた選
果設備では、狭い設置空間で一つの包装工程部位に2種
類以上の箱詰トレイパックを提供するように工夫された
構造となっていない。なお仕分区分が異なる場合にはト
レイパックは形状が異なるのが普通である。これは、包
装箱内の限られた空間に効率よく農産物を詰めるため
に、主に農産物の大きさ(階級)の違いに応じて工夫し
た詰め方(配列)をするからである。
【0009】本発明は、以上のような従来技術の現状か
ら、複数種類のトレイパックを一つの包装作業部位に供
給するのに適した新規なトレイパック供給装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0010】また本発明の別の目的は、一つの包装作業
部位に供給するトレイパックの切換えを迅速、円滑かつ
容易に行うことができるトレイパック供給装置を提供す
るところにある。
【0011】又更に本発明の別の目的は、手作業あるい
は機械化した作業のいずれの場合であっても、一定の画
一化された動作でトレイパックを取出すことができ、こ
れにより箱詰包装作業の作業性を向上できるようにした
トレイパック供給装置を提供するところにある。
【0012】本発明の更に別の目的は、複数のトレイパ
ックを選択して供給するのに必要な空間が少ないトレイ
パック供給装置を提供するところにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、上記特許請
求の範囲の各請求項に記載した農産物箱詰に用いるトレ
イパックの供給装置の発明により達成される。
【0014】本願請求項1の農産物箱詰に用いるトレイ
パックの供給装置の発明は、農産物を受け入れる凹所の
多数が所定の配列で形成されたトレイパックを積層した
状態で載せる複数のパック受台と、該複数のパック受台
を移動可能に支持すると共に、該支持するパック受台の
いずれかをトレイパック取出し位置に択一的に位置させ
る選択移動手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】上記構成にいうトレイパックとしては、限
定されるものではないが、農産物を載せる凹所が縦横マ
トリックス状,千鳥状等に配列して予め形成されている
薄肉の合成樹脂製または紙製のトレイパックを代表的な
ものとして例示することができる。また各パック受台
は、同一のトレイパックが上下に積み重ねた積層状態で
載せられる台として設けられ、必要に応じて倒れ止めな
どが付属設備される。なおパック受台は二以上の複数で
あればよい。
【0016】このパック受台の複数を移動可能に支持す
る手段は、水平直線移動又は垂直軸回りの旋回移動を行
う機構を例示できるが、垂直軸回りの旋回機構は装置全
体の構成を小型にできるので好ましい構成である。
【0017】トレイパックの取出し位置は、通常は一つ
の包装処理工程(箱詰作業部位)に対して(1:1)の
関係で設定されるが、限定されるものではない。
【0018】この発明によれば、複数種類のトレイパッ
クを包装作業部位に容易かつ確実に供給するトレイパッ
ク供給装置を提供することができる。
【0019】本願の請求項2の発明は、上記発明におい
て、パック受台の選択移動手段が、複数のパック受台を
垂直軸回りに回転させる旋回機構を有することを特徴と
し、これにより小型のトレイパック供給装置を提供でき
る。
【0020】請求項3の発明は、上記の発明において、
複数のパック受台のうちの少なくとも二つは、農産物を
受け入れる凹所の配列が異なるトレイパックを載せるも
のであることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、一台の農産物箱詰装置
で複数の仕分区分の農産物を箱詰めする場合に対応して
複数のトレイパックの供給が行える。
【0022】請求項4の発明は、複数のパック受台に、
農産物を受け入れる凹所の配列が同じトレイパックを載
せることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、一つのパック受台上の
トレイパックを使い切った際に同じトレイパックを載せ
たパック受台を取出し位置に移動させることができ、ト
レイパック補充のために農産物箱詰装置の作業を一時停
止させる必要がなく連続作業を行うことができる。
【0024】本願の請求項5の発明は、上記の各発明に
おいて、パック受台が載せている積層したトレイパック
の群を昇降させるリフト手段を備えていることを特徴と
し、請求項6の発明は、このリフト手段が、積層したト
レイパックの群から取出すように設定されたトレイパッ
クの一枚を、予め定めたトレイパック取出し位置に移動
させるようにしたことを特徴とする。
【0025】この発明によれば、トレイパックの取出し
位置を常に一定にすることができるので、手作業による
場合には作業者の姿勢等を楽にすることができ、機械化
した作業による場合には装置の動作を画一化できるので
機構の簡易化、あるいはロボットの動作制御のためのプ
ログラムの設定の容易化が実現できる。
【0026】本願の請求項7の発明は、上記各発明にお
いて、パック受台に積層されたトレイパックの積層数を
検出する手段を有することを特徴とする。
【0027】この発明によれば、積層するトレイパック
の数を確認しながら、不足する場合に適宜補充すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施形
態に基づいて説明する。
【0029】実施形態1 図1は、本発明よりなる農産物の選別包装装置を設備し
た選果場の一部(農産物選別のための計測〜箱詰に至る
経路)を平面図で示したものであり、この選別包装装置
は、大別して、農産物の供給・等階級選別部と、等階級
選別判定された農産物を各仕分区分の貯溜コンベアに排
出する選別仕分部と、選別仕分けされた各仕分区分の貯
溜コンベアから箱詰待機位置に送りだされた一群(包装
単位数)の農産物を箱詰めする箱詰包装部との三つから
構成されている。
【0030】そして本例では、これらの三つの部分の作
業効率が、農産物の供給・等階級選別部では作業者の目
視判断等を要する比較的低い能率の作業ができる状態を
確保し、選別仕分部では、機械的作業であるため高速で
能率よく作業できるようにすることで高速処理化を図
り、箱詰包装部では多数の箱詰装置を効率的に稼働させ
るようにするため、受皿(以下「フリートレイ」とい
う)4を適時の段階で合流、あるいは移送切替えをでき
るようにしている。
【0031】上記の農産物の供給・等階級選別部は、図
2にその詳細が示され、リターンコンベア51により戻
されたフリートレイ4を搬送コンベア52上で移送させ
ながら、作業者50がそのフリートレイ4の上に農産物
を載せると共に、等級(秀,優,良や、A,B,Cなど
の等級)を目視判別してフリートレイ4の位置を搬送コ
ンベア52の中央,右側,左側の所定位置に動かしてト
ラッキングでその等級を示すようにしている。なお本例
の搬送コンベア52は、搬送方向に一定間隔で桟521
が設けられた桟付きコンベアをなしており、この桟52
1は、図3に示す如く、左右方向の中央部が切欠き52
11となっていて、左右の各位置及び中央部の位置でト
ラッキングのためにフリートレイ4を安定に位置決めで
きるようになっている。また、リターンコンベア51の
終端部に設けた螺旋溝を有するピッチ付けスクリュー5
11により、桟521で区切られた1マスごとに一つの
フリートレイ4が入るようになっている。
【0032】53はフリートレイ位置のトラッキング検
出装置(光電センサ等)であり、前記によりトラッキン
グで等級表示された農産物の等級を検出する。トラッキ
ングを検出した後、フリートレイ4はテーパーレール5
22で一列に幅寄せされて撮像装置54に通される。こ
の撮像装置54は、カラーカメラやセンサカメラ等を用
いて農産物の外観を撮像し、適宜の演算方法で各農産物
の等級及び階級付けを行うためのものである。55はフ
リートレイ4に表示させた一つづつ異なる識別標識、例
えばバーコードを読み取るバーコードリーダーである。
これらの農産物の等級,階級及びフリートレイ4を特定
する情報は、図示しないコンピュータに送られ、特定の
フリートレイ4に載っている農産物が等階級のいずれの
仕分区分に属するものかが記録され、この仕分区分情報
は、選別コンベアから貯溜コンベアにフリートレイ4を
排出するための情報として排出装置に送られる。
【0033】この農産物の供給・等階級選別部の搬送コ
ンベア52の終端側では、合流機構56を用いて二つの
搬送コンベア52からのフリートレイ4を高速で移送す
る一つの選別コンベア1に移載合流させるようになって
いる。すなわち、二つの搬送コンベア52は、所定の間
隔を空けて並設させると共に、両者の桟521が1/2
ピッチずれて回動するように設けられる。そして、両者
搬送コンベア52の中間に配置されて略2倍の速度で移
送する選別コンベア1に対して、それぞれ乗り継ぎコン
ベア561,561を介し傾斜レール562,562で
幅寄せして合流を行うようにしている。なお乗り継ぎコ
ンベア561は、搬送コンベア52と選別コンベア1の
速度差が大きいので乗り継ぎを円滑に行わせるためのも
のであり、桟付きに構成されていると共に、移送速度は
これら搬送コンベア52と選別コンベア1の中間的な速
度に設定される。
【0034】以上のようにして等階級の仕分区分が判定
された農産物を載せたフリートレイ4は、選別コンベア
1によって選別仕分部に送られる。
【0035】次に、本例の選別包装装置の選別仕分部に
ついて説明する。
【0036】本例の選別包装装置は、前記の農産物の供
給・等階級選別部を2系列に設けると共に、これら2系
列の供給・等階級選別部から送出されるフリートレイ4
を移送する選別コンベア1(2条)を、上下方向に離
隔,積層した形式で並設してなっている(図4参照)。
【0037】農産物の供給・等階級選別部で仕分区分が
判定された農産物を載せたフリートレイ4は、図4に示
すように、上下2段の各選別コンベア1,1で移送され
ながら、横方向に分岐接続された貯溜コンベア202
(本例では上下同数の202〜202 のn条)
に、仕分区分別に、該当する仕分区分の農産物を載せた
フリートレイ4を排出させるようになっている。
【0038】本例における上記の貯溜コンベア202
は、上側4条及び下側4条の計8条のものが一組(グル
ープ)をなして、箱詰包装部の一つの箱詰待機位置に連
係する分岐箱詰ライン2を形成するように設けられ、図
示の例では、これらの分岐箱詰ライン2のうちの八組が
選別包装装置の箱詰待機位置に連係すると共に、他の分
岐箱詰ライン2(図1の上側に位置する3ライン)は作
業者による手詰め作業の箱詰待機位置、あるいは箱詰し
ない分岐箱詰ラインに連係されている。この手詰め作業
用の箱詰待機位置を有する分岐箱詰ラインは、例えば極
少数の農産物しかない仕分区分の場合、これらを区別せ
ずに共通のラインに排出して作業者によって適時箱詰す
るように設けることができる。また格外品として出荷で
きないような農産物については、箱詰包装をする必要が
ないから、箱詰しないラインに排出してもよい。
【0039】以下、図1,図4,図5により、一組の分
岐箱詰ライン2について説明するが、他の組についても
箱詰めの配列パターンが異なる他は構成は共通してい
る。
【0040】選別仕分部を構成する上記の分岐箱詰ライ
ン2は、図4,図5に示すように、大略、上下の各選別
コンベア1からフリートレイ4を排出する上下の排出装
置201,201、排出されたフリートレイ4を貯溜す
る上下の貯溜コンベア202,202、箱詰待機位置2
03に上下の貯溜コンベア202からフリートレイ4を
送出すトレイ送出装置204とからなっている。
【0041】上記の排出装置201は、例えば特開平6
−278848号公報で開示されている仕分け排出装置
を用いて構成することができ、上下の選別コンベア1,
1それぞれに各独立して設けられる。また本例では、一
つの排出装置で二レーン(二条)の貯溜コンベア202
(図5の2021,2022)にフリートレイ4を振り
分ける機能をもつように構成されている。すなわち、上
記排出装置201は、外周部の内側に周方向に沿って等
間隔に多数の電磁吸着部2012を有し、図5の矢印方
向に回転する回転テーブル2011と、選別コンベア1
上からフリートレイ4を排出するために該フリートレイ
4を吸着転向させるべく、所定の固定位置で回転テーブ
ル2011の電磁吸着部2012を励磁させる一つの励
磁手段2013と、上記したように二レーンの貯溜コン
ベア2021,2022にフリートレイ4を振り分ける
ため、所定の2カ所の位置に固定して設けられた電磁吸
着部2012の励磁解除手段2014,2015とから
構成されている。
【0042】以上の構成により、例えば等階級の仕分区
分が判定された農産物(例えば大きさの階級がLで等級
がA)は、その仕分区分に設定された貯溜コンベア20
2を有する排出装置201の位置を通過する際に、コン
ピュータ等の制御手段(図示せず)からの指令により上
記励磁手段2013が励磁されることで、該当するフリ
ートレイ4は電磁吸着部2012をもつ回転テーブル2
011に吸着され、該回転テーブル2011の回転に従
って選別コンベア1上から横方向に転向し排出されるこ
とになる。そして、励磁解除手段2014,2015の
いずれかを同制御手段からの指令により作動させること
で上記吸着を解除し、排出したフリートレイ4を二レー
ン2021,2022のいずれかに送り込む。
【0043】なお、所定の排出装置201で特定の仕分
区分の農産物を選別して該当する貯溜コンベア202に
排出する操作は、本例では次のように行われる。すなわ
ち、選別コンベア1の上流に配置したバーコードリーダ
ー5(図1参照)によりフリートレイの固有の標識(バ
ーコード)を読み取ることでこの標識と一対一の関係で
記録されている農産物の仕分区分を検出し、このバーコ
ードリーダー5の配置位置から、該当する仕分区分の貯
溜コンベア202に対応する排出装置までの移送距離
(あるいは時間)を、エンコーダ装置などから上記選別
コンベアの移動量と対応して出力されるパルス数に基づ
いて割り出して、該当するフリートレイ4がその排出装
置201部分を通過する際に作動させる。
【0044】本例では、例えば、図5の右側に図示した
排出装置201を、大きさMで等級のAの仕分区分の農
産物Pを載せたフリートレイ4を2条の貯溜コンベア2
02に排出するために設置し、左側の排出装置201
を、2条の貯溜コンベア202に大きさLで等級Aの仕
分区分の農産物Pを排出するように設置することができ
るが、これは一つの分岐箱詰ライン2の全ての貯溜コン
ベア202を同じ仕分区分としたり、全て異なる仕分区
分とすることもでき、その選択は処理する農産物の仕分
区分の分布率等により必要に応じて決定することができ
る。
【0045】次に貯溜コンベア202について説明する
と、この貯溜コンベア202はベルトコンベアあるいは
ローラコンベアなどにより構成され、排出されたフリー
トレイ4を下流側に搬送するようになっている。また、
上述のように一つの排出装置201に対して二レーン2
021,2022が各々一列にフリートレイ4を集積す
るように設けられていて、各レーン2021,2022
の搬送終端位置には、フリートレイ4を停止させるため
のストッパ機構2023が配置されている。このストッ
パ機構2023は、通常はフリートレイ4の搬送を停止
させるように作用し、図示しないセンサによって例えば
集積されたフリートレイ数が所定の包装単位数(箱詰め
作業で一箱に詰められる個数)が集積したことが検出さ
れると、後段の箱詰め作業の進行状況に応じて制御手段
(図示せず)からの指令に基づいて搬送を許す状態に切
換えられて該所定数のフリートレイ4を箱詰待機位置2
03に送り込み、該所定個数の送り込みの後、後続のフ
リートレイ4の送り込みを再び停止させるように、該ス
トッパ機構2023を搬送停止状態に復帰させる。この
ようなストッパ機構2023は例えばストッパ板とシリ
ンダ装置等を組み合わせて構成することができる。
【0046】以上の排出装置201及び貯溜コンベア2
02は上下の選別コンベア1,1に対してそれぞれ独立
に設けられ、したがって、本例の構成では、一つの分岐
箱詰ライン2において、貯溜コンベア202は上下に各
4条、排出装置201は上下に各2個配置されることに
なる。
【0047】次に、箱詰包装部について説明する。本例
のこの箱詰包装部は、農産物の箱詰待機位置203、及
びこの箱詰待機位置203に貯溜コンベア202から農
産物を送出す切替式のトレイ送出装置204、箱詰め作
業を行う箱詰装置205、及びこれに関連する周辺装置
によって構成されている。
【0048】上記の箱詰待機位置203は、一つの分岐
箱詰ライン2に含まれる複数(本例では8条)の貯溜コ
ンベア202のいずれかのレーンから送り込まれた所定
個数のフリートレイ4を、箱詰めのために一列に整列さ
せて箱詰めのために待機させる箱詰レーン2031とし
て設けられる。また農産物を送出す切替式のトレイ送出
装置204は、いずれかの貯溜コンベア202から箱詰
レーン2031にフリートレイ4を送り込むために、上
下揺動式に設けられた4条の送出コンベア2041(図
4参照)と、これらの送出コンベア2041を揺動させ
る各レ−ン毎のエアシリンダ装置2042と、4条の貯
溜コンベア202から送出コンベア2041を介して送
出されるフリートレイ4を箱詰レーン2031に移送す
るために直角な方向に延設した中継コンベア2043と
により構成されている。各エアシリンダ装置2042
は、上下に対をなす貯溜コンベア202のいずれか一方
から一群のフリートレイ4を送出すために、上記したス
トッパ機構2023が搬送を許す状態に切換えられるこ
とに先立って、上記中継コンベア2043側の軸204
4を揺動中心にして送出コンベア2041を上下揺動さ
せ、該当する貯溜コンベア202と箱詰レーン2031
が(直接または中継コンベア2043を介して)連続関
係となるように切替えられる。
【0049】なお、図5は、同図の右側の貯溜コンベア
2021に箱詰包装単位数の24個のフリートレイ4が
集積された際に、送出コンベア2041を水平姿勢にし
て送り出している状態を示し、また、図4は、同図の送
出コンベア2041を下方に揺動させた傾斜姿勢にして
下段の貯溜コンベア202から箱詰包装単位数のフリー
トレイ4を送り出している状態を示している。
【0050】以上のトレイ送出装置204により所定の
貯溜コンベア202から所定個数だけ送り出されたフリ
ートレイ4は、箱詰レーン2031上に送り込まれ、箱
詰レーン2031の先端に設けたストッパ機構2034
により停止されて箱詰待機状態とされる。なおこのスト
ッパ機構2034は、上記ストッパ機構2023と同様
に構成することができ、農産物の取上げ終了時点(ある
いは取上げ後搬送に支障のなくなった時点)で搬送を許
す状態に切換えられて空のフリートレイ4をリターンコ
ンベア51に送り出し、所定個数を送り出した後、後続
のフリートレイ4を再び停止させる状態に復帰される。
リターンコンベア51の終端は図1,図2で示した搬送
コンベア52につながっている。
【0051】次に、箱詰装置205としての作業ロボッ
トについて説明する。
【0052】本例のこの箱詰装置205は、垂直多関節
型のアーム機構を有する作業ロボット(以下「作業ロボ
ット205」とする)として構成されており、上記箱詰
待機位置203の箱詰レーン2031に一列に整列待機
された所定個数のフリートレイ4の上から農産物Pを取
上げ、トレイパック801〜804のいずれかを選択し
て嵌挿した段ボール箱6に一列づつ順次に詰めるように
動作するものである。そして本例の選別包装装置では、
例えば大きさLの農産物Pを箱詰する場合には5個×4
列(計20個)に詰めるが、大きさMの農産物Pを箱詰
する場合には6個×4列(計24個)を詰めるようにし
ているので、取上げ個数が異なることに対応できるよう
に、作業ロボット205の吸着カップのうちの取上げに
関与しないものは退避状態の位置に退避できるように設
けられている。
【0053】すなわち、本例の作業ロボット205は、
図4,図6,図7に示したように、本体2051から平
行四辺形リンクモーションを行う根元リンク機構205
2が延出され、この根元リンク機構2052の先端に水
平軸回りの回転を許すヒンジを介して、平行四辺形リン
クモーションを行う先端リンク機構2053を連結し、
更にこの先端リンク機構2053の先端に吸着カップホ
ルダー2054をブラケット2055を介して連結して
構成され、これらのリンク機構で構成されたアーム機構
により、ブラケット2055は常に水平姿勢を維持しな
がら上下,前後に移動できるようになっている。
【0054】上記ブラケット2055は、図6及び図7
に詳細に示したように、ブラケット底部板20551に
設けた一対のガイド20552が、吸着カップホルダー
2054の上面に設けたレール20541と水平方向移
動可能に滑合することで、該吸着カップホルダー205
4を図6のY−Y方向に移動可能に吊持し、かつ吸着カ
ップホルダー2054の上面に組み付けたエアシリンダ
装置20542のピストンロッド20543が上記ブラ
ケット底部板20551と連結されていることで、吸着
カップホルダー2054とブラケット2055の上記Y
−Y方向の位置が決められるようになっている。
【0055】上記の吸着カップホルダー2054はその
下部に、本例においては、図6に示すように上記Y−Y
方向に移動できないように固定された端部の一つの固定
カップ吊体2056と、該吸着カップホルダー2054
の下面に設けたレール20545に上記Y−Y方向につ
いて移動できるように滑合した6個の移動カップ吊体2
057との組合せを吊持するように設けられていて、こ
れら計7個のカップ吊体は、いずれも上下駆動されるピ
ストンロッド20562,20572を下方に有するエ
アシリンダ装置20561,20571を吊杆とし、そ
のピストンロッド20562,20572の下端に吸着
カップ20563,20573を備えている。なおこの
吸着カップは、取上げようとする農産物との密着性を高
めるための柔軟なベローズを有する既知のものなどを用
いることができる。
【0056】各吸着カップ20563,20573は、
通気管2058により図示しないブロアーに接続されて
いる。
【0057】また以上の計7個のカップ吊体には、サー
ボモータ20546を駆動手段としたパンタグラフ機構
20547が間隔変更手段として設けられていて、固定
カップ吊体2056を基準として順次隣接する移動カッ
プ吊体2057の間隔を変更できるようになっている。
すなわち、この間隔変更手段の詳細は図8に示され、固
定カップ吊体2056と、これに対し最も離れた位置に
ある移動カップ吊体2057の水平方向位置をサーボモ
ータ20546により移動させるようにしながら、これ
らの一対のカップ吊体の間に存在する残りのカップ吊体
の隣接間隔をパンタグラフ機構20547により均等化
することで間隔変更と均等化が達成される。
【0058】以下本例の選別包装装置に設けられている
周辺装置等について説明する。
【0059】7は段ボール箱6の供給・排出装置を示
し、空箱搬送コンベア701で搬送された空箱6をプッ
シャー702で空箱降下装置703に所定のタイミング
で押し入れ、押し入れられた空箱6は降下された後、図
4及び図5で示した矢印に沿って箱詰位置704に送り
込まれるようになっている。また農産物Pの箱詰が終了
した段ボール箱6は、箱詰位置704から図示しないエ
レベータで排出コンベア705まで降下され、製品搬送
コンベア706により所定の製品集積場所まで搬送され
る。
【0060】次に本例の特徴であるトレイパックの供給
装置8の一例について説明する。
【0061】本例のトレイパック供給装置8の詳細は、
図4,図5及び図9〜図12に示される。
【0062】本例においては、農産物Pを一つづつ載せ
る凹部が、図10で示したマトリックス状あるいは千鳥
状に形成されている合成樹脂シート製の18玉、20
玉、24玉、28玉の4種類のトレイパック801〜8
04を、段ボール箱6に嵌挿して用いるようにしてお
り、後述する取上げ手段としての作業ロボットを、該ト
レイパックを段ボール箱に嵌挿することに兼用してい
る。
【0063】本例で説明する上記トレイパックの供給装
置8は、図4,図5,図9,図11,及び図12に示し
たように、箱詰レーン2031近傍の空間上部に、四群
の積層したトレイパック801〜804を、回転台80
5の水平面内での前後左右の4位置それぞれに立設した
垂直ネジ軸820(図9,11参照)により昇降可能に
支持された四つのリフト台(パック受台)821に積層
して載置し、これらの積層トレイパックを上記回転台8
05に固着の支持枠806により倒れ止めする。そして
回転台805を回転器807によりギア808,809
を介して90°づつ回転させることで、四群の積層トレ
イパックを取上げようとする位置に移動させるようによ
うになっている(図9はトレイパック801を箱詰レー
ン2031側に面した取上げ位置に停止させた状態を示
す)。回転は、制御手段(図示せず)からの指令によっ
て、図5,図9の矢印方向に回転させることで行われる
なっている。このようにすることで、仕分区分で異なる
箱詰め状態に合致したトレイパック(801〜804の
いずれか)を作業ロボット205が選択して取出すこと
ができる。なお、810は図1,図4及び図9に示した
ように箱詰分岐ライン2の上方にこれを直交するように
設けられた通路であり、作業者がトレイパックの補充を
するために利用することができるようになっている(図
4参照)。また850はトレイパック供給装置の固定基
台である。
【0064】上記のリフト台821を垂直方向に昇降さ
せる上記垂直ネジ軸820を有するリフト機構は、図1
1に示すように、該垂直ネジ軸820の下端を回転台8
05に軸回り回転可能に支持すると共に、支持枠806
によって上部に固定された天井板822に回転可能に支
持させ、更に該天井板822に組み付けた各トレイパッ
ク毎の昇降用モータ823によりギア824,825を
介して該垂直ネジ軸820を回転させることで、リフト
台821に設けたナット部を垂直方向に移動させてリフ
ト台821の昇降を行わせるようになっている。
【0065】なお、本例のリフト台821を昇降させる
リフト機構には、図12に示すように、トレイパックの
補充の必要な状態となったことを検出する残量検知セン
サー860、リフト台821が上限に至ったことを検出
する上限検知センサー861、及び取出し位置にトレイ
パックがあることを検出する物有り検知センサ862が
それぞれ設けられ、トレイパックの補充時期を例えば作
業通路810上に設けたランプを点灯させて作業者に知
らせることや、トレイパックがなくなったことを例えば
同ランプの点滅で作業者に知らせるように構成されてい
る。
【0066】なお、図11における826は、吸着カッ
プ20563(20573)によりトレイパックを取上
げる時に、最上部のトレイパックのみを取出してその下
のトレイパックは一緒に持ち上がらないようにするため
の切り離しガイド片であり、例えばトレイパックの縁部
に引っ掛かる板バネによって構成される。
【0067】以上の構成を有する選別包装装置による農
産物Pの箱詰包装作業の一例を以下説明する。
【0068】農産物の供給・等階級選別部において、フ
リートレイ4に農産物を載せ搬送コンベア52で搬送さ
せながら、上述したトラッキングによる等級選別と撮像
装置54による階級選別、及び識別標識の検出が行われ
たフリートレイ4は、二つの並設した搬送コンベア52
からのものが合流機構56で合流されて選別コンベア1
に移載される。
【0069】そしてこの農産物の(供給・等階級選別
部)→(選別コンベア1)の構成は、本例では2系列に
設けられていて、2条の選別コンベア1,1は上下に離
隔・積層されて延設されている。
【0070】等階級選別により仕分区分が判定された農
産物Pを載せたフリートレイ4は、上下2段の各選別コ
ンベア1により移送されながら、図5の排出装置201
により所定の仕分区分に指定された貯溜コンベア202
に送り込まれて集積される。なおこれらの各貯溜コンベ
ア202の終端部に配置されているストッパー機構20
23はいずれもフリートレイ4を停止させる状態にあ
る。
【0071】このようにして各貯溜コンベア202に集
積されたフリートレイ4の数は図示しないセンサーによ
り計数され、一つの段ボール箱6に箱詰する際の一箱分
が集積された時点で、箱詰装置(作業ロボット)205
が受入れ可能な状態(箱詰作業を行うことができる状
態)にあれば、その終端部のストッパー機構2023を
退避させ、送出コンベア2041を介して箱詰レーン2
031までその一箱分のフリートレイ4を送り込む。こ
の際、一つの分岐箱詰ライン2に属する上下各4条の貯
溜コンベア202のうちで、送出しをどの貯溜コンベア
202からのものとするかは、例えば各貯溜コンベア2
02毎に設けたセンサーカメラ(図示せず)などから検
出された情報に基づき、フリートレイ集積状態,集積速
さの違いなどのコンピュータ解析によって箱詰処理を効
率よく行うことができるように制御すればよい。そし
て、上段の貯溜コンベア202からの送出しの場合は、
該当する貯溜コンベア202に連続する送出コンベア2
041を水平姿勢とし、下段の貯溜コンベア202から
の送出しの場合は、エアシリンダ装置2042の作動で
該当する貯溜コンベア202に連続する送出コンベア2
041を下方に揺動させて傾斜姿勢とする。
【0072】図5に示した状態は、例えば、大きさM,
等級Aの仕分区分の農産物を集積した上段右端の貯溜コ
ンベア2021からフリートレイ4の一箱分(24個)
を箱詰レーン2031に送出している状態を示してい
る。
【0073】以上のようにして一箱分の農産物Pに相当
するフリートレイ4が送り込まれ、順次一列づつの箱詰
作業が行われる箱詰レーン2031において、上述した
多関節型の作業ロボット205により箱詰作業が行われ
る。
【0074】すなわち、段ボール箱の供給・排出装置7
により箱詰位置704に送り込まれた空の段ボール箱6
に対して、まず作業ロボット205は、積載されている
24玉(個)用のトレイパック801を吸着カップで取
上げることができるように、図4の実線で示した位置・
姿勢に、図示しない駆動手段によりアーム機構を動作さ
せる。この際トレイパック供給装置8の回転器807
は、該24玉(個)用のトレイパック801が箱詰レー
ン2031に近接した状態(図5,図9の状態)に位置
させるように動作する。また、図13に示すようにカッ
プ吊体2056,2057はその間隔を狭くして6個の
カップ吊体でトレイパック801を取上げるようにして
いる。これはトレイパックの取上げを確実にするためで
ある。そして取上げたトレイパック801は、作業ロボ
ット205のアーム機構を図4の2点鎖線で示した位置
・姿勢に移動させて箱詰位置704にある段ボール箱6
に嵌挿される。なお図9には,トレイパック801の図
の最下段列の凹所(6ケ所)を吸着カップ20563,
20673で吊持することを示している。
【0075】以上のようにして、箱詰位置704にトレ
イパック(上記状態では大きさM用のトレイパック80
1)が嵌挿された段ボール箱6が待機した状態とされ、
この状態で、箱詰レーン2031に停止された農産物P
入りのフリートレイ4から農産物Pを箱に移載する作業
ロボット205による農産物箱詰作業が開始される。な
おこの際、本例の作業ロボット205は計7個のカップ
吊体(一個の固定型のカップ吊体2056と6個の移動
型のカップ吊体2057)を有するため、吊持して取上
げる農産物Pが6個であるため1個分だけカップ吊体が
余分である。そこで固定カップ吊体2056から最も離
れた移動カップ吊体2057のエアシリンダ装置205
71の吸着カップ20573を、通気管20548から
の吸気により通常の農産物移載のために動作する位置か
ら上方に退避移動させ、農産物Pの取上げ、移載などの
動作に関与できないようにする。この状態は図6に示さ
れる。また各カップ吊体2056,2057が上記箱詰
レーン2031に停止されている6個のフリートレイ4
の上の農産物Pを吸着吊持して取上げるのに適するよう
にされる位置,間隔は、エアシリンダ装置20542の
作動及びパンタグラフ機構20547の作動によって与
えられる。
【0076】このように制御された6個のカップ吊体を
有するアーム機構は図4の二点鎖線で示した位置・姿勢
に移動され、吸着カップ20563,20573により
一列6個の農産物Pを吸着し取上げる。
【0077】次に取上げられた農産物Pを吸着吊持する
作業ロボット205は、アーム機構の姿勢を制御するこ
とによりカップ吊体2056,2057を箱詰位置に移
動させ、またこの移動の途中で、パンタグラフ機構20
547の作動により一列のカップ吊体2056,205
7の隣接間隔を箱詰に適した状態に変更する。この変更
した状態を図15に示した。農産物Pが取上げられた空
のフリートレイ4は、ストッパ機構2034が退避され
てリターンコンベア51へ送出される。そして後続の農
産物Pを載せたフリートレー4が箱詰レーン2031に
移入されて、復帰したストッパ機構2034により停止
され次の箱詰のために待機される。そして図6の状態に
カップ吊体の隣接間隔を広げた作業ロボット205によ
り2列目の農産物Pの箱詰作業が行われる。以上の作業
は、本例においては図14に示すように4列分連続して
行われ、これにより一箱分の箱詰作業が終了し、作業終
了の箱6は排出コンベア705から製品搬送コンベア7
06を介して所定の製品集積場所まで搬送される。
【0078】他方、箱詰作業は次の箱6に対して行われ
る。すなわち、箱詰位置704への空箱6の供給、いず
れか選択した貯溜コンベア202から箱詰レーン203
1への農産物Pを載せたフリートレイ4の所定個数の送
り込み、所定のトレイパック(801〜804)の箱6
への嵌挿、一列づつの農産物の取上げ・箱詰、の一連の
作業が行われる。なおこの際、箱詰を大きさLの農産物
について行う場合には、トレイパック803を使用して
5個×4列の配列パターンで箱詰を行うため、図6の左
側から2番目のカップ吊体2057も左端のカップ吊体
2057と同様の退避状態に退避させることが必要にな
り、また農産物の詰め状態を千鳥状態としかつカップ吊
体の隣接間隔変更の程度も異なるが、本例の装置によれ
ば、これらの変更制御も、エアシリンダ装置20571
を作動させるだけで左側から2番目のカップ吊体205
7を退避させることができ、また配列パターンの変更に
ついても一列毎にエアシリンダ装置20542を作動さ
せて吸着カップホルダ2054を図6のY−Y方向に移
動させ、かつパンタグラフ機構20547の作動を調節
するだけで極めて簡単に行うことができる。
【0079】一方、箱詰めをMからLに切り替える際に
は、例えば箱詰装置205から出力される切替信号によ
り、トレイパック供給装置8の回転器807が駆動して
L用のトレイパック802を箱詰レーン2031に近接
した状態で待機させ、上記と同様に農産物の箱詰めが行
われる。
【0080】以上説明した本例は、箱詰する配列パター
ンを20玉(個)の場合と、24玉(個)の場合につい
てのものであるが、箱詰の配列パターンはこれらに限定
されるものではない。更に、一台の作業ロボット205
が受け持つ箱詰の配列パターンの種類も図面と異なる一
個又は複数とすることができ、例えば、4種類(18
玉、20玉、24玉、28玉)とした場合には、トレイ
パック供給装置8において4種類のトレイパック801
〜804を積層するように構成することで実施すること
ができる。またこの配列パターンは、例えば図10に例
示的に示したように、さまざまな箱詰個数、配列パター
ンとすることができ、しかもこれら図示したいずれの配
列パターンについても、本例の図6に示した7個のカッ
プ吊体を一列に有する作業ロボット205は共通して使
用できるという極めて汎用性の高い装置となっている点
で優れている。
【0081】また、上記例の説明においては、トレイパ
ック供給装置8の4台のパック受台であるリフト台82
1にそれぞれ別種類(凹所の配列が異なる)のトレイパ
ックを載せる例として説明したが、複数のパック受台に
同じ種類のトレイパックを載せるようにしてもよい。例
えば4台のうちの各2台づつに同じ種類のトレイパック
を載せるようにしてもよく、特に上記の例ではトレイパ
ックの取出し位置と通路810が対向するので、同じ種
類のトレイパックを対向位置のリフト台821に載せる
ようにするのが好ましい。このようにすることで、箱詰
め作業中に一つのリフト台821上のトレイパックを使
い切っても、他のリフト台に同じ種類のトレイパックが
載っているので、パックの補充までこれを取出す作業を
中断するという問題を招くこともない。また、トレイパ
ック供給装置に設けるパック受台は、上記例のように4
台に限られるものではなく、二台,三台あるいは五台以
上であってもよい。
【0082】
【発明の効果】本願の各請求項記載の発明によれば、一
つのトレーパック供給装置によって一つの包装作業部位
に複数のパック受台上のトレーパックを選択して供給こ
とができるので、パック受台上に複数種類のトレイパッ
クを載せておくことで包装作業部位では異なる箱詰配列
の農産物の箱詰作業を行うことができる。そしてこのよ
うな構成を採用することによって選果場を空間的、平面
的な有効利用することができ、また複数の位置での箱詰
作業を平均化することができて、限られたスペースで効
率のよい選別包装処理が実現できるという効果が奏され
る。
【0083】また上記効果に加えて、以下の効果を奏す
る。
【0084】請求項1ないし4の発明によれば、一つの
包装作業部位に供給するトレーパックの切換えを迅速、
円滑かつ容易に行うことができる。また請求項5の発明
によれば、一定の画一化された動作でトレーパックを取
出すことができ、これにより箱詰包装作業の作業性を向
上できる。
【0085】請求項6の発明によれば、手作業あるいは
機械化した作業のいずれの場合であっても、より画一化
された一定の動作でトレーパックを取出すことができ、
これにより箱詰包装作業の作業性を向上できる。
【0086】請求項7の発明によれば、トレイパックの
補充時期を検出でき、トレイパックの不足による作業中
断を招く虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の農産物選別包装装置を示
した平面図。
【図2】図1の選別包装装置の農産物の供給・等階級選
別部の詳細を示した平面図。
【図3】農産物をトラッキングして搬送するコンベアを
示した斜視図。
【図4】図1の選別包装装置の選別仕分部の分岐箱詰ラ
インの一つを示した正面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】吸着カップを一列に有する取上手段により、一
列の球塊状の農産物を吸着吊持する状態を示した正面
図。
【図7】図6の側面図。
【図8】同図6の平面図。
【図9】本発明の実施形態1のトレイパック供給装置の
詳細を説明するための平面図。
【図10】実施形態1の装置により箱詰可能な様々な配
列パターンを示した図。
【図11】図9のトレイパック供給装置の一部断面を含
む正面図。
【図12】図9のトレイパック供給装置のリフト台の昇
降を説明する正面図。
【図13】取上手段により、積層したトレーパック群か
ら一つのトレーパックを取上げた状態を示した正面図。
【図14】取上手段により、箱容器内に4列の配列パタ
ーンに一列づつ繰り返して球塊状の農産物を移載する手
順を説明した図。
【図15】図6の取上手段により、一列の球塊状の青果
物を吸着吊持して箱容器に移載した状態を示した正面
図。
【符号の説明】
1・・・選別コンベア、2・・・分岐箱詰ライン、4・
・・フリートレイ、5・・・バーコードリーダー、6・
・・箱(段ボール箱)、 7・・・段ボール箱の供給・排出装置、 701・・・空箱搬送コンベア、 702・・・プッシャー、 703・・・空箱降下装置、 704・・・箱詰位置、 705・・・排出コンベア、 706・・・製品搬送コンベア、 8・・・トレイパックの供給装置、 801〜804・・・トレイパック、 805・・・回転受台、 806・・・支持枠、 807・・・回転器、 808・・・ギア 809・・・ギア 810・・・作業通路 820・・・垂直ネジ軸 821・・・リフト台 822・・・天井板 823・・・昇降用モータ 824・・・ギア 825・・・ギア 850・・・固定基台 860・・・残量検知センサー 861・・・上限検知センサー 862・・・物有り検知センサー 50・・・作業者、 51・・・リターンコンベア、 511・・・ピッチ付けスクリュー、 52・・・搬送コンベア、 521・・・桟、 522・・・テーパーレール、 53・・・トラッキング検出装置、 54・・・撮像装置、 55・・・バーコードリーダー、 56・・・合流機構、 561・・・乗り継ぎコンベア、 562・・・傾斜レール、 201・・・排出装置、 2011・・・回転テーブル、 2012・・・電磁吸着部、 2013・・・励磁手段、 2014,2015・・・励磁解除手段、 202(2021,2022)・・・貯溜コンベア、 2023・・・ストッパ機構、 203・・・箱詰待機位置、 2031・・・箱詰レーン、 20311・・・ベルトコンベア、 20312・・・ガイド壁、 2034・・・ストッパ機構、 204・・・トレイ送出装置、 2041・・・送出コンベア、 2042・・・エアシリンダ装置、 2043・・・中継コンベア、 2044・・・軸、 205・・・箱詰装置(作業ロボット)、 2051・・・本体、 2052・・・根元リンク機構、 2053・・・先端リンク機構、 2054・・・吸着カップホルダ、 20541・・・レール、 20542・・・エアシリンダ装置、 20543・・・ピストンロッド、 20545・・・レール、 20546・・・サーボモータ、 20547・・・パンタグラフ機構、 20548・・・通気管、 2055・・・ブラケット、 20551・・・ブラケット底部板、 20552・・・ガイド、 2056・・・固定カップ吊体、 20561・・・エアシリンダ装置、 20562・・・ピストンロッド、 20563・・・吸着カップ、 2057・・・移動カップ吊体、 20571・・・エアシリンダ装置、 20572・・・ピストンロッド、 20573・・・吸着カップ、 2058・・・通気管。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農産物を受け入れる凹所の多数が所定の
    配列で形成されたトレイパックを積層した状態で載せる
    複数のパック受台と、該複数のパック受台を移動可能に
    支持すると共に、該支持するパック受台のいずれかをト
    レイパック取出し位置に択一的に位置させる選択移動手
    段と、を備えたことを特徴とする農産物箱詰に用いるト
    レイパックの供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、パック受台の選択移
    動手段は、複数のパック受台を垂直軸回りに回転させる
    旋回機構を有することを特徴とする農産物箱詰に用いる
    トレイパックの供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、複数のパック
    受台のうちの少なくとも二つは、農産物を受け入れる凹
    所の配列が異なるトレイパックを載せるものであること
    を特徴とする農産物箱詰に用いるトレイパックの供給装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    複数のパック受台は、農産物を受け入れる凹所の配列が
    同じトレイパックを載せるものであることを特徴とする
    農産物箱詰に用いるトレイパックの供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    パック受台は、載せる積層トレイパックの群を昇降させ
    るリフト手段を備えていることを特徴とする農産物箱詰
    に用いるトレイパックの供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のリフト手段は、積層したトレ
    イパックの群から取出すように設定されたトレイパック
    を、予め定めたトレイパック取出し位置に移動させるも
    のであることを特徴とする農産物箱詰に用いるトレイパ
    ックの供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    パック受台に載せた積層トレイパックの積層数を検出す
    る手段を有することを特徴とする農産物箱詰に用いるト
    レイパックの供給装置。
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