JP2000109006A - 農産物の箱詰装置 - Google Patents

農産物の箱詰装置

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JP2000109006A JP10294560A JP29456098A JP2000109006A JP 2000109006 A JP2000109006 A JP 2000109006A JP 10294560 A JP10294560 A JP 10294560A JP 29456098 A JP29456098 A JP 29456098A JP 2000109006 A JP2000109006 A JP 2000109006A
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定泰 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な配列パターンに容易に対応し得て汎用性
を向上させると共に、箱詰め作業の能力・能率向上を図
り得る農産物の箱詰装置を提供する。 【解決手段】農産物を一個づつ着脱可能に吊持する複数
の保持部を一列並びで有する吊持手段を備え、該吊持手
段を移動させて待機位置でプールした複数の農産物を取
り上げて所定位置の容器内に所定の配列で詰める農産物
の箱詰装置であって、吊持手段は、一つまたは複数の保
持部を一列並びの方向と略直交する方向に所定距離移動
させる保持部移動手段を備えることを特徴とする。吊持
手段は、例えば一列並びに隣接する複数の保持部の一つ
または複数を、該一列並びの方向と略直交する方向に移
動させる作動状態と直交する方向に移動させない非作動
状態とに切り替える保持部移動切替手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物を選別して
箱詰め包装出荷する選果場等において用いられる農産物
の箱詰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農産物を自動箱詰めする箱詰装置
としては、例えば特許第2503441号公報及び特開
平9−301304号公報等に開示されている。前者の
箱詰装置は、選別機のコンベアと複数の吸着体を有する
吸着ユニットの待機位置との間に、コンベア上の果実受
皿によって球状果実を移送すべく構成し、吸着ユニット
を設ける吸着体間の前後方向または左右方向の相対間隔
を予め設定したパターンに組み替える手段を設けるよう
にしたものである。
【0003】また、後者の箱詰装置は、一列にプールし
た複数の農産物を独立に一個づつ保持する取上手段の吸
着パッドを、農産物の容器内への移載動作に関与する動
作状態と、農産物の容器内への移載動作に関与しない退
避状態との間で切り替える切替手段を設けるようにした
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
箱詰装置にあっては、箱詰め前のコンベアのプール部
(搬送終端部)上で縦横方向に比較的余裕を持って待機
された複数列・複数行の農産物を、各吸着体によって取
り上げこれを容器上に移送する途中で各吸着体の相互位
置関係を所定の箱詰配列状態に変更して容器内に詰める
ものであるため、配列が特定の千鳥状もしくはマトリッ
クス状に限定され、個数や詰め方を農産物の種類の違い
や農産物の大きさによって様々に変化させることができ
ず、箱詰装置の汎用性が劣るという問題点があった。
【0005】また、農産物を多数列・多数行に整列させ
てプールするため、箱詰め前に農産物を一時待機させる
プール部を大きく(コンベアを長く)する必要があり、
箱詰装置がコスト高になると共に、広い設置スペースが
必要になるという問題点があった。さらに、農産物を多
数列・多数行プールする場合でフリートレイを使用する
場合においては、前記設置スペースの問題点の他に空ト
レイの回収率が低くなり、特に、分布率の低い仕分区分
においては、箱詰め単位の所定数の農産物入りトレイが
プールされまでに時間がかかって回収率が一層低くなり
易いという問題点があった。
【0006】そこで、このような問題点を解消するため
に、後者の箱詰装置が提案されたが、この箱詰装置にお
いては、横一列の取り上げ数が比較的多い配列パターン
の仕分区分や、横一列の取り上げ数が少なくても仕分分
布率が比較的低い区分に配置した場合において好適な結
果をもたらすが、反面次のような問題点がある。すなわ
ち、例えば図10に示すような5列で合計20個の凹部
Kを千鳥状に有するトレイパックTの配列パターンで
は、吸着パッドを横一列に備えた取上手段が直線1〜7
に示すように、7回移動動作して始めて箱詰めが完了す
るため、箱詰め作業時間が長くかかり、作業能率が低下
する場合があるという問題点がある。
【0007】また、移載回数が比較的多い(例えば7
列)配列パターンのトレイパックTを、仕分分布率の高
い区分(例えばM、Lクラス)に配置すると、農産物が
所定時間プールされるまでの時間(プール時間)より
も、箱詰め処理時間の方が長くかかることがあり、箱詰
装置が設けられる選別装置全体の作業効率の低下を招く
ことになって、箱詰装置の実質的な能力・能率が低下す
るという問題点もある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、様々な配列パ
ターンに容易に対応し得て汎用性を向上させると共に、
箱詰め作業の能力・能率向上を図り得る農産物の箱詰装
置を提供することにある。また、請求項2記載の発明の
目的は、請求項1記載の発明の目的に加え、吊持手段の
構成の簡素化を図り得る農産物の箱詰装置を提供するこ
とにある。また、請求項3記載の発明の目的は、請求項
1または2記載の発明の目的に加え、各種配列パターン
により容易に対応し得て汎用性をより向上させ得ると共
に、各種配列パターンに迅速に切り替えできる農産物の
箱詰装置を提供することにある。また、請求項4記載の
発明の目的は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加
え、各種農産物や配列パターンにより一層容易に対応し
得ると共に複数の農産物を確実に吊持できる農産物の箱
詰装置を提供することにある。また、請求項5記載の発
明の目的は、請求項1ないし4記載の発明の目的に加
え、より様々な配列パターンやより多種の農産物に容易
に適用し得る農産物の箱詰装置を提供することにあり、
また、請求項6記載の発明の目的は、請求項1ないし5
記載の発明の目的に加え、球状農産物等をトレイパック
の凹部内に確実に位置決め収容させて箱詰めできる農産
物の箱詰装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、農産物を一個
づつ着脱可能に吊持する複数の保持部を一列並びで有す
る吊持手段を備え、該吊持手段を移動させて待機位置で
プールした複数の農産物を取り上げて所定位置の容器内
に所定の配列で詰める農産物の箱詰装置であって、吊持
手段は、一つまたは複数の保持部を一列並びの方向と略
直交する方向に所定距離移動させ得る保持部移動手段を
備えることを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、貯留コン
ベアの最下流側等の待機位置にプールされている一列並
びの農産物は、吊持手段の複数の保持部によって一列状
態で同時に吊持され、この農産物が吊持手段の移動で所
定位置にセットされている段ボール箱等の容器内に箱詰
めされる。この箱詰めする際に、一つまたは複数の保持
部が保持部移動手段により一列並び方向と略直交する方
向に移動し、一列状態の農産物が例えば千鳥状等の所定
の配列パターンに変更される。保持部移動手段による保
持部の移動によって、一列状態の農産物を千鳥状等の各
種配列パターンに容易に対応させることができ、より少
ない吊持手段の移動動作で農産物を容器に箱詰めするこ
とができる等、箱詰め作業の能力・能率が向上する。
【0011】また、請求項2記載の発明は、吊持手段
が、保持部移動手段によって一列並びで隣接する複数の
保持部の一つ置きを、該一列並びの方向と略直交する方
向に移動させることを特徴とする。このように構成する
ことにより、一つ置きの保持部を保持部移動手段で一列
並びの方向と略直交する方向に移動させるだけで、千鳥
状等の各種配列パターンに容易に対応できると共に、必
要最低限の保持部を保持部移動手段で移動させるだけで
良く吊持手段の構成の簡素化が図れる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、吊持手段
が、一列並びで隣接する複数の保持部の一つまたは複数
を、該一列並びの方向と略直交する方向に移動させる作
動状態と、略直交する方向に移動させない非作動状態と
に切り替える保持部移動切替手段を有することを特徴と
する。このように構成することにより、例えば一列並び
の配列パターンの場合には保持部移動切替手段で保持部
移動手段を非作動状態とし、また千鳥状の配列パターン
の場合には保持部移動切替手段で保持部移動手段を作動
状態とすることによって対応でき、一列並びも含めた各
種配列パターンに容易に対応することができて汎用性が
より向上すると共に、各種配列パターンへの迅速な切り
替えが可能になる。
【0013】また、請求項4記載の発明は、吊持手段
が、一列並びの各保持部の隣接間隔を変更する間隔変更
手段を有することを特徴とする。このように構成するこ
とにより、貯留コンベア等の待機位置に一列並びでプー
ルされる農産物の隣接間隔に応じて、各保持部の隣接間
隔が設定されることから、各種農産物に容易に対応する
ことができると共に、複数の農産物が各保持部で確実に
吊持される。
【0014】また、請求項5記載の発明は、吊持手段
が、各保持部を農産物の吊持に関与する作動状態と、農
産物の吊持に関与しない非作動状態とに切り替える吊持
切替手段を有することを特徴とする。このように構成す
ることにより、吊持手段の複数の保持部のうちの所定の
保持部を吊持切替手段で農産物の吊持に関与しない非作
動状態に切り替えできることから、例えば奇数行を有す
る配列パターンの場合、最初もしくは最後の行に相当す
る農産物を作動状態の保持部のみで吊持することがで
き、より多種の配列パターンや多種の農産物に適用し得
る。
【0015】また、請求項6記載の発明は、吊持手段
が、フリートレイ上に載せられて待機している農産物を
フリートレイ上から吸着パッドにより複数個一列状態で
吊持し、この吊持した一列状態の農産物を所定の配列パ
ターンにして容器内にセットされているトレイパックの
複数の凹部内に詰めることを特徴とする。このように構
成することにより、例えば球状農産物を所定の配列パタ
ーンでトレイパックの凹部内に確実に位置決め収容させ
て詰めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図7は、本発
明に係わる農産物の箱詰装置の一実施例を示し、図1が
箱詰装置を複数設置した選果場の平面図、図2が各箱詰
装置が設置される分岐箱詰めラインの平面図、図3がそ
の正面図、図4が吊持手段の正面図、図5が図4の側面
図、図6が吊持手段の作動状態を示す正面図、図7が配
列パターンを示す図である。
【0017】図1に示すように、本発明に係わる箱詰装
置1は、選別コンベア2に略直交する状態で接続された
分岐箱詰めライン3の終端側に配置されている。選別コ
ンベア2の始端側には農産物Wの供給・等階級選別部4
が設けられ、この供給・等階級選別部4は、二列対にな
った供給コンベア5と、この供給コンベア5にそれぞれ
接続された搬送コンベア6と、この対になった搬送コン
ベア6の搬送途中に設けられた撮像装置7等を有してい
る。
【0018】そして、供給・等階級選別部4は、リター
ンコンベア8で戻された空のフリートレイ9(図2及び
図3参照)上に作業者によって農産物Wが載せられ、こ
の農産物Wが載せられたフリートレイ9が搬送コンベア
6で搬送されて、撮像装置7内を通過することにより農
産物Wの等階級が選別される。この等階級が選別された
農産物Wは、搬送コンベア6の終端側に設けた合流部1
0で合流させられて選別コンベア2に供給される。
【0019】前記分岐箱詰めライン3は、上下の選別コ
ンベア2からフリートレイ9を排出する上下の排出装置
11と、この排出装置11から排出されたフリートレイ
9を貯留する上下の貯留コンベア12と、待機位置S1
に上下の貯留コンベア12からフリートレイ9を送出す
るトレイ送出装置13等を有している。
【0020】排出装置11は、図2及び図3に示すよう
に、外周部の内側に周方向に沿って等間隔に多数の電磁
吸着部18が設けられると共に図2の矢印方向に回転す
る回転テーブル17と、選別コンベア2上からフリート
レイ9を排出するために該フリートレイ9を吸着転向さ
せるべく、所定の固定位置で回転テーブル17の電磁吸
着部18を励磁させる一つの励磁装置19と、二レーン
の貯留コンベア12にフリートレイ9を振り分けるため
所定の二個所の位置に固定して設けられ、電磁吸着部1
8の励磁状態を解除する励磁解除装置20とで構成され
ている。
【0021】そして、この排出装置11は、等階級が仕
分区分された農産物Wが、当該仕分区分に対応した貯留
コンベア12を有する排出装置11の位置を通過する際
に、図示しない制御装置からの指令で前記励磁装置19
が励磁されることにより、該当するフリートレイ9が電
磁吸着部12を持つ回転テーブル17に吸着され、この
フリートレイ9が回転テーブル17の回転に従って選別
コンベア2上から横方向に転向して、貯留コンベア12
上に排出されることになる。
【0022】前記貯留コンベア12は、ベルトコンベア
もしくはローラコンベアで形成され、排出装置11によ
って排出されたフリートレイ9を下流側に搬送するよう
に構成されており、一つの排出装置11に対して二レー
ン設けられ、各レーンの各々にフリートレイ9が集積さ
れる。また、貯留コンベア12の各レーンの搬送終端位
置には、フリートレイ9を停止させるストッパ機構21
が設けられており、このストッパ機構21は、通常フリ
ートレイ9の搬送を停止させるように作用し、図示しな
い計数センサにより、例えば集積されたフリートレイ9
の数が所定の包装単位数に達したことが検出されると搬
送を許容する状態に切り替え、所定個数送り込み後には
再び送り込みを停止させる如く構成されている。
【0023】前記トレイ送出装置13は、箱詰めするた
めに一列に整列して待機する待機位置S1の箱詰レーン
22に、いずれかの貯留コンベア12からフリートレイ
9を送り込むために設けられるもので、上下揺動式に設
けられた四条の送出コンベア23と、これらの送出コン
ベア23を揺動させる各レーン毎のエアーシリンダ装置
24(図3参照)と、四条の貯留コンベア12から送出
コンベア23を介して送出されるフリートレイ9を箱詰
レーン22に移送する中継コンベア25によって構成さ
れている。
【0024】なお、各エアーシリンダ装置24は、上下
対をなす貯留コンベア12のいずれか一方から一群のフ
リートレイ9を送出するために、前記ストッパ機構21
が搬送を許容する状態に切り替えられることに先立っ
て、中継コンベア25側の軸を揺動中心にして送出コン
ベア23を上下揺動させ、該当する貯留コンベア12を
箱詰レーン22と連続関係となるように切り替える。
【0025】そして、このトレイ送出装置13により所
定の貯留コンベア12から所定個数だけ送り出されたフ
リートレイ9は、箱詰レーン22上に送り込まれ、箱詰
レーン22の先端に設けたストッパ機構26により停止
させられて待機状態とされる。ストッパ機構26は、例
えば前記ストッパ機構21と同様に構成され、農産物W
の後述する箱詰ロボット28による吊持終了時点で、搬
送が許容される状態に切り替えられて空のフリートレイ
9をリターンコンベア8に送り出し、所定個数送り出し
た後には後続のフリートレイ9を再び停止させる状態に
復帰される。
【0026】前記トレイ送出装置13の箱詰レーン22
には、近設して箱詰装置1を構成する箱詰ロボット28
が配置されている。この箱詰ロボット28は、図3に示
すように、アーム29に根元リンク機構29aと先端リ
ンク機構29bを備えた垂直多関節型のロボットで構成
され、アーム29の先端部には吊持手段としての吊持機
構30が装着されている。この吊持機構30は、図4〜
図6に示すように、箱詰ロボット28の先端リンク機構
29bにブラケット31及びブラケット底板32を介し
て連結固定された吸着パッドホルダー33を有してい
る。
【0027】この吸着パッドホルダー33は、その上面
に設けたレール34がブラケット底板32に設けた一対
のガイド35に滑合すると共に、吸着パッドホルダー3
3の上面にはエアーシリンダ装置36が取り付けられ、
このエアーシリンダ装置36のピストンロッド36aが
ブラケット底板32に連結されている。これにより、エ
アーシリンダ装置36が作動してピストンロッド36a
が進退することにより、吸着パッドホルダー33が図4
の矢印イ方向に移動することになる。
【0028】また、吸着パッドホルダー33の下部に
は、複数本(図では5本)のパッド吊体37が設けられ
ている。このパッド吊体37のうち、図4の最右端のパ
ッド吊体はその上部が吸着パッドホルダー33の下面に
固定されて固定パッド吊体37aを形成し、残りの4本
のパッド吊体は移動パッド吊体37b〜37eを形成し
ている。この各パッド吊体37は、基本的に略同一構成
をなし、吊杆としてのエアーシリンダ装置39と、この
エアーシリンダ装置39のヒストンロッド39aの下端
に固定された保持部としての吸着パッド40を有してい
る。
【0029】なお、パッド吊体37は、そのエアーシリ
ンダ装置39が図示しない吊持切替手段によってそれぞ
れ個別に制御され、例えば図5の実線で示す吸着パッド
40が農産物Wの吸着・取り上げ(吊持)に関与する作
動状態と、二点鎖線cで示すように、必要に応じて所定
距離上昇させることにより、吸着パッド40が農産物W
の吊持に関与しない非作動状態とに切り替えできるよう
に構成されている。
【0030】また、移動パッド吊体37b〜37eは、
吸着パッドホルダー33の下面に設けたレール41に沿
って図4の矢印ロ方向に移動可能に設けられている。す
なわち、4本の移動パッド吊体37b〜37eは、吸着
パッドホルダー33下面のレール41にガイド42がそ
れぞれ滑合し、このガイド42がサーボモータ43を駆
動源としたパンタグラフ機構44によって連結されてい
る。このパンタグラフ機構44、サーボモータ43、ガ
イド42及びレール41等によって間隔変更手段が形成
され、サーボモータ43の回転でパンタグラフ機構44
が伸縮することにより、固定パッド吊体37aを基準に
して順次隣接する移動パッド吊体37b〜37eの間隔
が変更される。
【0031】さらに、4本の移動パッド吊体37b〜3
7eのうち一つ置きの2本の移動パッド吊体37b、3
7dは、レール41に滑合するガイド42の下面にレー
ル45が固定され、このレール45にエアーシリンダ装
置36の上端に固定されたガイド46が滑合している。
レール45及びガイド46は、レール41と直交する方
向に配置され、駆動源としてのサーボモータ47(図5
参照)と共に保持部移動手段を形成し、この保持部移動
手段のサーボモータ47の回転によって、移動パッド吊
体37b、37dが図5の矢印ハ方向に移動することに
なる。
【0032】なお、保持部移動手段のサーボモータ47
は、保持部移動切替手段としての例えば制御装置等から
の切替指令により、回転して移動パッド吊体37b、3
7dを所定距離移動させる作動状態と、回転せずに移動
パッド吊体37b、37dを初期位置(一列並び位置)
に停止させる非作動状態とに切り替えできるように構成
されている。また、保持部移動手段のサーボモータ47
と間隔変更手段のサーボモータ43は、別々に設けるこ
となく、例えば適宜のギヤ等を使用することにより、一
つのサーボモータ43で両手段を連係動作させることも
できる。
【0033】前記吸着パッド40は、吊持しようとする
農産物Wとの密着性を高めるために、筒状部40aの下
端に柔軟なベローズ40bを有するように形成され、筒
状部40aには図5に示すように通気管48が接続さ
れ、この通気管48が図示しないブロワー装置に接続さ
れている。そして、ベローズ40bの下端が農産物Wの
表面に接触した状態で、ブロワー装置が作動して通気管
48を介して筒状部40a及びベローズ40b内が吸引
させて負圧になることにより、ベローズ40bが農産物
Wに吸着する如く構成されている。
【0034】なお、図2及び図3に示すように、箱詰ロ
ボット28には空箱降下装置50が接続されており、空
箱搬送コンベア51で搬送された空の段ボール箱14
が、プッシャ52で空箱降下装置50内に所定のタイミ
ングで押し入れられることにより降下させられ、箱詰位
置S2に送り込まれるようになっている。この箱詰位置
S2で農産物Wの箱詰めが終了した段ボール箱14は、
箱詰位置S2からエレベータで排出コンベア53まで降
下させられ、製品搬送コンベア54により所定の製品集
積場まで搬送される。
【0035】また、箱詰レーン22の箱詰位置S2と反
対側にはトレイパック積載部55が設けられており、こ
のトレイパック積載部55には、農産物Wを一個づつ載
せる凹部56aがマトリックス状あるいは千鳥状に形成
された積層状態の薄肉のトレイパック56が、回転盤5
7の外周4隅の位置に積載されている。そして、このト
レイパック積載部55に積層されているトレイパック5
6は、後述する如く吸着パッド40によって吸着されて
一枚づつ取り上げられることにより、箱詰位置S2に待
機されている段ボール箱14内に嵌挿され、また空とな
ったトレイパック積載部55には、作業台58を利用し
て作業者によって積層状態のトレイパック56が補充さ
れる。
【0036】次に、上記箱詰装置1の動作の一例につい
て説明する。なお、説明の便宜上、農産物Wの箱詰め時
に使用されるトレイパック56が、図7に示すように、
5列で合計20個の凹部56aを有し、これが千鳥状に
配列されている場合を例にして説明する。先ず、農産物
Wの供給・等階級選別部4において、農産物Wが載せら
れ搬送コンベア6で搬送されながら撮像装置7で等階級
の選別(仕分区分の判定)や識別標識の検出が行われた
フリートレイ9は、二つの並設した搬送コンベア6から
合流部10に供給され、この合流部10で合流されて選
別コンベア2に移載される。
【0037】そして、この仕分区分が判定された農産物
Wが載せられたフリートレイ9は、上下二段の各選別コ
ンベア2によって搬送されながら、排出装置11により
所定の仕分区分に指定された貯留コンベア12に送り込
まれて集積される。この貯留コンベア12上に集積され
たフリートレイ9は、計数センサでその個数が計数され
て所定の個数になった時点で、送出コンベア23を介し
て段ボール箱一箱分のフリートレイ9を箱詰レーン22
に送り込む。
【0038】この時、上下四条の貯留コンベア12のう
ちで、送り出しをどの貯留コンベア12にするかは、各
種検出情報に基づいて制御装置によって制御され、例え
ば上段の貯留コンベア12から送り出す場合には送出コ
ンベア23を水平状態とし、下段の貯留コンベア12か
ら送り出す場合には、エアーシリンダ装置24の作動で
送出コンベア23を下方に揺動させて傾斜させる。
【0039】このようにして箱詰レーン22上に一箱分
の農産物Wに相当するフリートレイ9が送り込まれる
と、箱詰ロボット28で次のようにして箱詰め作業が行
われる。すなわち、空箱降下装置50により箱詰位置S
2に送り込まれた空のダンボール箱14に対して、箱詰
ロボット28は、吊持機構30を図3の実線の位置にし
て、トレイパック積載部55に積載されている所定のト
レイパック56を吸着パッド40で吸着して取り上げ
る。
【0040】この時、例えば制御装置からの指令でサー
ボモータ43を回転させることにより間隔変更手段を作
動させ、吊持機構30の5本のパッド吊体37の間隔を
狭くして、各パッド吊体37でトレイパック56の上面
を確実に吸着して取り上げようにし、この取り上げられ
たトレイパック56を、箱詰ロボット28のアーム29
を図3の二点鎖線aで示す位置に移動させて、箱詰位置
S2にある段ボール箱14内に嵌挿する。
【0041】そして、段ボール箱14内にトレイパック
56が嵌挿されたら、箱詰レーン22の農産物入りフリ
ートレイ9がストッパ機構26により停止されている状
態において、箱詰ロボット28により箱詰レーン22の
フリートレイ9上の農産物Wを吊持する。この農産物W
の吊持は、先ず、箱詰ロボット28のアーム29を図3
の二点鎖線bで示す位置から下降させて、5個の吸着パ
ッド40をフリートレイ9上の5個の農産物Wの上面に
それぞれ当接させ、ブロワー装置を作動させて吸着パッ
ド40内を負圧にする。この負圧により、吸着パッド4
0のベローズ40bが農産物に吸着し、アーム29を上
昇させることによりフリートレイ9上から5個の農産物
Wが同時に取り上げられる。
【0042】この農産物Wの吸着・取り上げ(吊持)の
際、5本のパッド吊体37は、保持部移動手段のサーボ
モータ47が回転せず、2本の移動パッド吊体37b、
37dが直交方向に移動することなく非作動状態に維持
されて一列並びに設定されると共に、各パッド吊体37
の間隔が間隔変更手段のパンタグラフ機構44によって
箱詰レーン22上に待機している連続した5個の農産物
Wの隣接間隔に設定される。
【0043】また、5本のパッド吊体37の各エアーシ
リンダ装置36は、同一位置(高さ)に保持されてお
り、全ての吸着パッド40が農産物Wの吊持に関与する
作動状態に設定され、さらに、農産物Wの吊持時のフリ
ートレイ9の浮き上がりは、箱詰レーン22に設けられ
たトレイ浮き上がり防止機構59(図4及び図5参照)
によって防止される。これらにより、5本のパッド吊体
37で5個の農産物Wが一列状態で同時に一括吊持され
ることになる。
【0044】以上のようにして5個の農産物Wをパッド
吊体37で吊持すると、箱詰ロボット28のアーム29
が制御されて、パッド吊体37が箱詰位置S2に移動さ
れ、また、この移動の途中に間隔変更手段及び保持部移
動手段の作動により、5本のパッド吊体37の相対位置
関係が箱詰め(トレイパック56の凹部56aの配列)
に適した状態に変更される。この変更は、先ず保持部移
動手段のサーボモータ47の回転で、2本の移動パッド
吊体37b、37dの上部のガイド46がレール45に
沿って図5の矢印ハ方向に移動して、一列並びの5本の
パッド吊体37を千鳥状に位置変更する。次に間隔変更
手段のサーボモータ43の回転で、パンタグラフ機構4
4を例えば縮めて移動パッド吊体37b〜37eを、図
6の矢印ニの如く固定パッド吊体37a方向に移動(幅
寄せ)させて、5本のパッド吊体37の隣り合う間隔を
狭める。
【0045】これにより、5本のパッド吊体37(すな
わち農産物W)が千鳥状態となり、この状態で各パッド
吊体37が段ボール箱14内に下降することにより、5
個の農産物Wが、図7に示すトレイパック56の折れ線
1上に位置するNO1〜NO5の凹部56a内に一度に
収納されて箱詰めされる。そして、5個の農産物Wが折
れ線1に沿って千鳥状態で箱詰めされたら、吸着パッド
40による農産物Wの吸着状態を解除して、各パッド吊
体37を上昇させ、箱詰ロボット28のアーム29を箱
詰レーン22の待機位置S1まで移動させる。
【0046】この移動中において、間隔変更手段と保持
部移動手段のサーボモータ43、47を回転(例えば逆
転)させて元の状態、すなわち5本のパッド吊体37が
所定間隔で一列並び状態となるようにして、次の5個の
農産物Wを前記したと同様に吊持機構30により一列状
態で吊持する。この動作を合計3回繰り返すことによっ
て、段ボール箱14内に嵌挿されているトレイパック5
6の千鳥状の5個の凹部56aに、農産物Wが一回当た
り5個づつ折れ線1〜3に沿って収容される。
【0047】そして、吊持機構30を3回動作させた
ら、吊持機構30の4本の移動パッド吊体37b〜37
eのうち2本の移動パッド吊体37b、37dのエアー
シリンダ装置36を作動させて、そのピストンロッド3
6aを縮めて吸着パッド40を所定距離上昇させる。こ
の吸着パッド40の上昇により、2本の移動パッド吊体
37b、37dが非作動状態となり、この状態で、作動
状態にある3本の移動パッド吊体37a、37c、37
eで、3個の農産物Wを吊持する。この時、3本の移動
パッド吊体37a、37c、37eの間隔は、5本のパ
ッド吊体37a〜37eで5個の農産物Wを吊持する場
合と同一の間隔に設定されている。そして、この吊持さ
れた3個の農産物Wが、トレイパック56の図7の直線
4に沿った3個の列状の凹部56a内に収容される。
【0048】この吊持機構30の合計4回の動作によっ
て、トレイパック56の20個の凹部56a内に農産物
Wがそれぞれ位置決め収容され、段ボール箱14内に農
産物Wが一段積みで箱詰めされることになる。そして、
例えば図6に示すように段ボール箱14内に農産物Wを
複数段積みする場合は、以上の動作を段数に応じた回数
繰り返すことになる。なお、間隔変更手段と保持部移動
手段の動作は、例えば予め農産物Wの配列パターンの種
類あるいはトレイパック56の種別を制御装置に設けら
れている入力装置で入力することによって、制御装置か
らの指令により各手段に設けられたサーボモータ43、
47等が自動的に回転することによって行われる。
【0049】このように上記実施例の箱詰装置1にあっ
ては、箱詰ロボット28のアーム29に装着された吊持
機構30に間隔変更手段と保持部移動手段を設けて、4
本の移動パッド吊体37b〜37eをレール41に沿っ
た一列並び方向に移動させると共に、一つ置きの2本の
移動パッド吊体37b、37dを一列並び方向に直交す
る方向に移動させるため、一列状態で吊持した複数個の
農産物Wを例えば千鳥状に配置することができ、段ボー
ル箱14内に嵌挿されているトレイパック56の千鳥状
の凹部56aに5個の農産物Wを同時に箱詰めすること
ができる。
【0050】これにより、例えば5列で合計20個の凹
部56aに、箱詰ロボット28による吊持機構30の4
回の動作で農産物Wを箱詰めすることができることにな
り、従来方式では7回必要であった動作回数を略半分と
することができる。その結果、箱詰ロボット28の箱詰
め作業全体における移動動作時間を短くすることができ
て、箱詰装置1自体の能力を高めることができると共
に、箱詰装置1の能力向上により選別装置の能率を高め
ることも可能になる。
【0051】また、4本の移動パッド吊体37b〜37
eが一列並び方向に移動可能で、2本の移動パッド吊体
37b、37dが一列並び方向と直交する方向に移動可
能であるため、各移動パッド吊体37b〜37eを所定
方向に所定量移動させることにより、各種配列パターン
に容易に対応することができると共に、例えば保持部移
動手段を保持部移動切替手段で非作動状態とすることに
より、各種間隔を有する一列並び状態の配列パターンに
も対応することができる。
【0052】さらに、パッド吊体37の隣接間隔を間隔
変更手段で変更することができると共に、吊持切替手段
による各パッド吊体37のエアーシリンダ装置36の切
替制御によって、吸着パッド40が農産物Wの吊持に関
与する作動状態と吊持に関与しない非作動状態に切り替
え設定できるため、例えば前述した4回目の吊持機構3
0の動作時のように、3個の農産物Wのみを確実に吊持
して箱詰めすることができ、奇数行の配列パターンにも
容易に対応することができる。これらにより、様々な配
列パターンに容易に対応することができて、一台の箱詰
装置1で各種形状及び大きさの農産物Wや各種配列パタ
ーンに使用することができ、箱詰装置1自体の汎用性を
大幅に向上させることが可能になる。
【0053】また、保持部移動手段のサーボモータ47
や間隔変更手段のサーボモータ43が保持部移動切替手
段等によって自動的に回転して両手段を作動させると共
に、各パッド吊体37のエアーシリンダ装置39が吊持
切替手段によって個別に制御されるため、配列パターン
等を入力設定するだけで、各手段が自動的に作動して所
定の配列パターンに設定することができ、配列パターン
の切り替えを迅速かつ確実に行うことができる。
【0054】またさらに、5本のパッド吊体37のうち
4本の移動パッド吊体37b〜37eが間隔移動手段の
レール41に沿って移動するため、箱詰レーン22の待
機位置S1に待機している農産物Wの隣接間隔に、一列
並び状態の吸着パッド40の隣接間隔を容易に一致させ
ることができて、待機位置S1の農産物Wを各吸着パッ
ド40で確実に吊持することができる。また、4本の移
動パッド吊体37b〜37eのうち、一つ置きの2本の
移動パッド吊体37b、37dのみが、保持部移動手段
のレール45とガイド46によってレール41と直交す
る方向に移動する構造であるため、必要最低数の移動パ
ッド吊体のみを直交方向に移動させることができて、保
持部移動手段の構成を簡素化することができる。
【0055】また、間隔変更手段と保持部移動手段を設
けているため、吸着パッド40で吊持した農産物Wを幅
寄せして、ダンボール箱14に箱詰めすることができ、
例えば吸着パッド40の隣接間隔を、段ボール箱14内
に略当接状態で箱詰めされる農産物Wの隣接間隔よりも
小さく設定することができる。その結果、吊持機構30
により吊持した農産物Wを略密着した状態で段ボール箱
14内に確実に箱詰めすることができると共に、箱詰め
時の農産物Wの段ボール箱14への接触等による傷付き
が防止され、かつ段ボール箱14内の略一杯に所定数の
農産物Wを所定に整列させて箱詰めすることができ、箱
詰め状態の見栄えを向上させることができる。この場合
は、特に、トレイパック56を使用しない農産物Wの箱
詰めに適用して効果的である。
【0056】なお、上記実施例においては、トレイパッ
ク56の配列パターンが5列で合計20個の凹部56a
を有する場合を例にして説明したが、本発明はこれに限
定させるものでもなく、例えば図8(a)〜(e)に示
す配列パターンにも適用することができる。すなわち、
(a)に示す配列パターンは、5列で合計13個の凹部
56aが千鳥状に配列されたもので、この例の場合は、
5本のパッド吊体37を有する吊持機構30を3回(従
来方式では5回)動作させる(但し最初もしくは最後の
一回は2本のパッド吊体を吊持に関与しない位置とす
る)ことによって、トレイパック56の全ての凹部56
aに農産物Wを箱詰めすることができる。
【0057】また、(b)に示す配列パターンは、7列
で合計14個の凹部56aが千鳥状に配列されたもの
で、この例の場合は、7本のパッド吊体37を有する吊
持機構30を2回(従来方式では5回)動作させること
によって、トレイパック56の全ての凹部56aに農産
物Wを箱詰めすることができ、また、(c)に示す配列
パターンは、8列で合計16個の凹部56aが千鳥状に
配列されたもので、この例の場合は、8本のパッド吊体
37を有する吊持機構30を2回(従来方式では4回)
動作させることにより、トレイパック56の全ての凹部
56aに農産物Wを箱詰めすることができる。
【0058】さらに、(d)に示す配列パターンは、5
列で合計18個の凹部56aが千鳥状に配列されたもの
で、この例の場合は、5本のパッド吊体37を有する吊
持機構30を4回(従来方式では7回)動作させる(但
し最初もしくは最後の一回は2本のパッド吊体を吊持に
関与しない位置とする)ことにより、トレイパック56
の全ての凹部56aに農産物Wを箱詰めすることができ
る。また、(e)に示す配列パターンは、9列で合計2
3個の凹部56aが千鳥状に配列されたもので、この例
の場合は、9本のパッド吊体37を有する吊持機構30
を3回(従来方式では5回)動作させる(但し最初もし
くは最後の一回は2本のパッド吊体を吊持に関与しない
位置とする)ことにより、トレイパック56の全ての凹
部56aに農産物Wを箱詰めすることができる。
【0059】このように配列パターンが千鳥状の場合に
は、従来方式に比較して略半分の動作回数で箱詰めする
ことができることになるが、本発明は、千鳥状の配列パ
ターンに限定されるものでもなく、例えば図9に示すマ
トリックス状の配列パターンにも勿論適用することがで
きる。すなわち、図9に示す配列パターンは、5列×4
行(合計20個)の凹部56aがマトリックス状に配列
されたものであるが、この例の場合は、吊持機構30の
保持部移動手段を非作動状態とし、間隔変更手段のみを
作動させることにより、従来方式と同様に5本のパッド
吊体37を一列並び状態として、トレイパック56の全
ての凹部56aに箱詰めできることになる。
【0060】また、上記実施例においては、5本のパッ
ド吊体37のうち一つの置きの2本の移動パッド吊体3
7b、37dのみを保持部移動手段で移動可能に設けた
が、例えば5本全てのパッド吊体を一列並び方向と直交
する方向に移動可能に設けることもできるし、5本のう
ちの両端や所定位置の一本のパッド吊体のみを同方向に
移動可能に設けることもできる。また、間隔変更手段で
全てのパッド吊体の隣接間隔を変更することなく、例え
ば両端部のパッド吊体や所定位置のパッド吊体のみを移
動させて間隔を変更する等、農産物Wの種類や大きさ、
配列パターン等に応じて適宜に設定することができる。
【0061】さらに、上記実施例においては、複数本の
パッド吊体37の各エアーシリンダ装置36を吊持切替
手段で個別に制御して、農産物の吊持に関与する作動状
態と吊持に関与しない非作動状態とに切り替えるように
構成したが、例えばこの機構を省略し、全てのパッド吊
体を常時吊持に関与するように構成することもできる
し、保持部移動手段の移動方向は、農産物の一列並び方
向と直交する方向に特定されるものでもなく、一列並び
方向と所定の角度を有して移動させることもできる。ま
た、上記実施例における、吊持機構30の構成及びパッ
ド吊体37の数、間隔変更手段、保持部移動手段、保持
部移動切替手段、吊持切替手段等の構成も一例であっ
て、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、吊持手段に複数の保持部を設け、この保持
部の一つまたは複数を保持部移動手段で一列並びの方向
と略直交する方に移動することができるため、一列状態
で吊持した農産物を例えば千鳥状等の所定の配列パター
ンに変更することができ、各種配列パターンに容易に対
応することができると共に、より少ない吊持手段の移動
動作で容器に箱詰めすることができ、箱詰め作業の能力
・能率向上を図ることができる。
【0063】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、保持部移動手段により一
つ置きの保持部を一列並びの方向と略直交する方向に移
動させることができるため、千鳥状等の各種配列パター
ンにより容易に対応することができると共に、吊持手段
の構成を簡素化することができる。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、保持部移動切替
手段により、例えば一列並びの配列パターンの場合には
保持部移動手段を非作動状態とし、千鳥状の配列パター
ンの場合には作動状態とすることによって対応でき、一
列並びも含めた各種配列パターンにより一層容易に対応
することができて汎用性がより向上すると共に、各種配
列パーンへの切り替えを迅速に行うことができる。
【0065】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、間隔変更手段に
より、貯留コンベア等の待機位置に一列並びでプールさ
れる農産物の隣接間隔に応じて各保持部の隣接間隔を設
定することができるため、各種農産物により容易に対応
することができると共に、複数の農産物を保持部で確実
に吊持することができる。
【0066】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、吊持切替手段で
吊持手段の複数の保持部のうちの所定の保持部を農産物
の吊持に関与しない非作動状態に切り替えできるため、
例えば奇数行を有する配列パターンの場合に、最初もし
くは最後の行に相当する農産物を作動状態の保持部で吊
持することができ、より多種の配列パターンに適用する
ことができる。
【0067】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1ないし5記載の発明の効果に加え、例えば球状農産
物であっても、容器内にセットされているトレイパック
の凹部内に確実に位置決め収容させて箱詰めすることが
できて、良好な箱詰め状態を得ることができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物の箱詰装置を複数設置し
た選果場の平面図
【図2】同各箱詰装置が設置される分岐箱詰めラインの
平面図
【図3】同その正面図
【図4】同吊持手段の正面図
【図5】同図4の側面図
【図6】同吊持手段の作動状態を示す正面図
【図7】同配列パターンを示す図
【図8】同配列パターンの他の例を示す図
【図9】同配列パターンのさらに他の例を示す図
【図10】従来の箱詰め方法を説明するための図7と同
様の図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・箱詰装置 2・・・・・・・・・・選別コンベア 3・・・・・・・・・・分岐箱詰めライン 4・・・・・・・・・・供給・等階級選別部 9・・・・・・・・・・フリートレイ 12・・・・・・・・・貯留コンベア 14・・・・・・・・・段ボール箱 22・・・・・・・・・箱詰レーン 23・・・・・・・・・送出コンベア 28・・・・・・・・・箱詰ロボット 29・・・・・・・・・アーム 30・・・・・・・・・吊持機構 33・・・・・・・・・吸着パッドホルダー 34、41、45・・・レール 35、42、46・・・ガイド 36、39・・・・・・エアーシリンダ装置 37・・・・・・・・・パッド吊体 37a・・・・・・・・固定パッド吊体 37b〜37e・・・・移動パッド吊体 43、47・・・・・・サーボモータ 56・・・・・・・・・トレイパック 56a・・・・・・・・凹部 S1・・・・・・・・・待機位置 S2・・・・・・・・・箱詰位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E003 AA02 AB02 BA01 BA03 BB02 BB04 BB05 BC03 BD04 CA01 CA02 CA05 CB03 CB05 CB06 DA02 DA03 DA07 3E028 AA03 BA01 CA03 CA04 EA01 GA01 GA02 GA04 GA05 GA08 HA02 3E054 AA10 CA08 DC03 DC12 EA02 FA04 FA07 FE03 GA01 GB01 GB03 GC05 HA04 5B057 AA15 DA08 DA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農産物を一個づつ着脱可能に吊持する複数
    の保持部を一列並びで有する吊持手段を備え、該吊持手
    段を移動させて待機位置でプールした複数の農産物を取
    り上げて所定位置の容器内に所定の配列で詰める農産物
    の箱詰装置であって、 前記吊持手段は、一つまたは複数の保持部を前記一列並
    びの方向と略直交する方向に所定距離移動させ得る保持
    部移動手段を備えることを特徴とする農産物の箱詰装
    置。
  2. 【請求項2】前記吊持手段は、前記保持部移動手段によ
    って一列並びで隣接する複数の保持部の一つ置きを、該
    一列並びの方向と略直交する方向に移動させることを特
    徴とする請求項1記載の農産物の箱詰装置。
  3. 【請求項3】前記吊持手段は、一列並びで隣接する複数
    の保持部の一つまたは複数を、該一列並びの方向と略直
    交する方向に移動させる作動状態と、略直交する方向に
    移動させない非作動状態とに切り替える保持部移動切替
    手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    農産物の箱詰装置。
  4. 【請求項4】前記吊持手段は、一列並びの各保持部の隣
    接間隔を変更する間隔変更手段を有することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の農産物の箱詰装
    置。
  5. 【請求項5】前記吊持手段は、各保持部を農産物の吊持
    に関与する作動状態と、農産物の吊持に関与しない非作
    動状態とに切り替える吊持切替手段を有することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物の箱
    詰装置。
  6. 【請求項6】前記吊持手段は、フリートレイ上に載せら
    れて待機している農産物をフリートレイ上から吸着パッ
    ドにより複数個一列状態で吊持し、この吊持した一列状
    態の農産物を所定の配列パターンにして容器内にセット
    されているトレイパックの複数の凹部内に詰めることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の農産物
    の箱詰装置。
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