JPH10217647A - 重ね合わせ葉書用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 法的重量規制を満たし、また、専用の葉書作
成機を用いることなく、通知情報量の多い重ね合わせ葉
書を簡便に作成できる。 【解決手段】 重ね合わせ葉書用シート１は、葉書本体
シート２と、このシート２に連接した貼着シート３及び
重ね合わせた別体の貼着シート６とを有し、貼着シート
６は葉書本体シート２よりも小さいサイズとし、葉書本
体シート２に重ね合わせて剥離困難に接着する葉書本体
補助シート７を連接して葉書本体シート２と同一サイズ
とし、葉書本体シート２と貼着シート６の重ね合わせ面
には、２枚の剥離可能に接着した透明シート２１，２２
を捲り上げ可能に接着し、貼着シート３の重ね合わせ面
には、２枚の剥離可能に接着した透明シート９，１０を
捲り上げ可能に接着し、透明シート９の表出面には強粘
着剤を塗布して剥離紙１３で被覆し、各シート２，３，
４の表裏両面に情報を記入可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、封書と同様に親展
性を有して所定の情報を通知できる重ね合わせ葉書とす
るための重ね合わせ葉書用シートに関し、特に、３紙片
の表裏面である６面に情報を記載できるとともに、４面
の通知情報を被覆隠蔽した状態で親展通知情報として通
知できる葉書とするための、折り部を介して連接した２
枚のシートと、これらシートの一方に重ね合わせる別体
の１枚のシートとからなる葉書用シートに関する。な
お、本明細書でいう親展通知情報とは、被覆隠蔽した状
態で通知される情報を意味し、単なる説明文のような秘
匿性を必要としない情報も含まれるものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、他人が通知情報を視認できないよ
うに親展化して通知しうる葉書として、６面に情報を記
載できるとともに、４面の通知情報を被覆隠蔽した状態
で親展通知情報として通知できる重ね合わせ葉書が知ら
れており、また、このような重ね合わせ葉書を作成する
ための３枚のシートからなる葉書用シートも知られてい
る。

【０００３】しかしながら、従来の重ね合わせ葉書用シ
ートは、３枚のシートを重ね合わせて重ね合わせ面を接
着するには、シートの折り機構及び圧着または熱着する
接着機構を備えた専用の葉書作成機が必要であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このため、従来の重ね
合わせ葉書用シートは、大量処理には適しているが、少
数の重ね合わせ葉書を必要とする、一般家庭や小事務所
などの高価な専用の葉書作成機を備えることができない
ものの需要には、応えることがでなかった。

【０００５】また、現行の郵便法の規定では、葉書本体
に「郵便葉書」等の葉書表示が必要とされ、また、葉書
本体の重量は２ｇ以上と定められているほか、葉書全体
の重量は６ｇ以下と定められている。このため、３枚の
シートからなる葉書用シートでは、葉書本体シートは２
ｇ以上の重量を有し、残りの２枚のシートは総重量が４
ｇ以下でなければならない。

【０００６】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、専用の葉書作成機を備えることなく、通知情
報量の多い重ね合わせ葉書を簡便に作成できるととも
に、現行の郵便法の規定にも合致する重ね合わせ葉書用
シートを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載した重ね合わせ葉書用シー
トは、折り部を介して連接した２枚のシートと、これら
シートの一方に重ね合わせる別体の１枚のシートとから
なり、前記連接した２枚のシートのうち前記別体の１枚
のシートを重ね合わせるシートを葉書本体シートとな
し、他の各シートはこの葉書本体シートの表裏面に重ね
合わせて剥離可能に接着するための貼着シートとなし、
貼着シートの一方は前記葉書本体シートとほぼ同一サイ
ズで、貼着シートの他方は前記葉書本体シートよりも小
さいサイズからなり、前記葉書本体シートよりも小さい
サイズの貼着シートには、前記葉書本体シートに重ね合
わせて剥離困難に接着する葉書本体補助シートを連接し
て、前記葉書本体シートとほぼ同一サイズとなし、前記
葉書本体シートと前記各貼着シートの各重ね合わせ面の
対接する各一方には、透視可能なシートを剥離可能また
は剥離困難に接着し、各透視可能なシートの表出面に
は、前記透視可能なシートが剥離可能であれば剥離困難
な強粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆し、前記透視
可能なシートが剥離困難であれば剥離可能な弱粘着剤を
設けるとともに剥離紙で被覆する一方、前記葉書本体シ
ートと前記葉書本体補助シートの重ね合わせ面の一方に
はシートを剥離困難に接着し、このシートの表出面に
は、前記葉書本体補助シートが前記葉書本体シートに連
接された貼着シートに連接している場合には剥離困難な
強粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆し、前記葉書本
体補助シートが前記葉書本体シートに重ね合わせた貼着
シートに連接している場合には剥離困難な強粘着剤を設
けて前記葉書本体補助シートを前記葉書本体シートに剥
離困難に接着し、前記葉書本体補助シートの重ね合わせ
面とは反対側面に葉書表示を設け、前記葉書本体シート
と前記各貼着シートの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報
記載面としたものである。

【０００８】また、上記目的を達成するために、本発明
の請求項２に記載した重ね合わせ葉書用シートは、折り
部を介して連接した２枚のシートと、これらシートの一
方に重ね合わせる別体の１枚のシートとからなり、前記
連接した２枚のシートのうち前記別体の１枚のシートを
重ね合わせるシートを葉書本体シートとなし、他の各シ
ートはこの葉書本体シートの表裏面に重ね合わせて剥離
可能に接着するための貼着シートとなし、貼着シートの
一方は葉書本体シートとほぼ同一サイズで、貼着シート
の他方は葉書本体シートよりも小さいサイズからなり、
この葉書本体シートよりも小さいサイズの貼着シートに
は、前記葉書本体シートに重ね合わせて剥離困難に接着
する葉書本体補助シートを連接して、前記葉書本体シー
トとほぼ同一サイズの宛て名表示シートとなし、前記葉
書本体シートと前記葉書本体シートとほぼ同一サイズの
貼着シートの重ね合わせ面には、剥離可能に疑似的に接
着した２枚の透視可能なシートの各表出面に剥離困難な
強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被覆してなる接着体を、
前記貼着シートが前記葉書本体シートと連接している場
合は、前記接着体の一面側の強粘着剤を一端縁に沿って
露出することにより、この露出した強粘着剤で前記重ね
合わせ面の一方に捲り上げ可能に接着し、前記貼着シー
トが前記葉書本体シートに重ね合わされている場合は、
前記接着体の両面側の強粘着剤を一端縁に沿って露出す
ることにより、これら露出した強粘着剤で前記重ね合わ
せ面の双方に捲り上げ可能に接着する一方、前記葉書本
体シートと前記宛て名表示シートの重ね合わせ面には、
前記葉書本体補助シートに対応する部分は剥離困難に接
着し、他の部分は剥離可能に疑似的に接着した２枚の透
視可能なシートの各表出面に剥離困難な強粘着剤を設け
たうえ剥離紙で被覆してなる接着体を、前記宛て名表示
シートが前記葉書本体シートと連接している場合は、前
記接着体の一面側の強粘着剤の前記葉書本体補助シート
に対応する部分を露出することにより、この露出した粘
着剤で前記重ね合わせ面の一方の前記葉書本体補助シー
トに対応する部分に捲り上げ可能に接着し、前記宛て名
表示シートが前記葉書本体シートに重ね合わされている
場合は、前記接着体の両面側の強粘着剤の前記葉書本体
補助シートに対応する部分を露出することにより、これ
ら露出した粘着剤で前記重ね合わせ面の双方の前記葉書
本体補助シートに対応する部分に剥離困難に接着して、
前記接着体を前記宛て名表示シートと前記葉書本体シー
トに対して捲り上げ可能となし、前記葉書本体補助シー
トの重ね合わせ面とは反対側面に葉書表示を設け、前記
葉書本体シートと前記各貼着シートの重ね合わせ面をそ
れぞれ通知情報記載面としたものである。

【０００９】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の請求項３に記載した重ね合わせ葉書用シートは、折
り部を介して連接した２枚のシートと、これらシートの
一方に重ね合わせる別体の１枚のシートとからなり、前
記連接した２枚のシートのうち前記別体の１枚のシート
を重ね合わせるシートを葉書本体シートとなし、他の各
シートはこの葉書本体シートの表裏面に重ね合わせて剥
離可能に接着するための貼着シートとなし、貼着シート
の一方は葉書本体シートとほぼ同一サイズで、貼着シー
トの他方は葉書本体シートよりも小さいサイズからな
り、この葉書本体シートよりも小さいサイズの貼着シー
トには、前記葉書本体シートに重ね合わせて剥離困難に
接着する葉書本体補助シートを連接して、前記葉書本体
シートとほぼ同一サイズの宛て名表示シートとなし、前
記葉書本体シートと前記葉書本体シートとほぼ同一サイ
ズの貼着シートの重ね合わせ面の一方には、透視可能な
シートを剥離可能または剥離困難に接着し、この透視可
能なシートの表出面には、前記透視可能なシートが剥離
可能であれば剥離困難な強粘着剤を設けるとともに剥離
紙で被覆し、前記透視可能なシートが剥離困難であれば
剥離可能な弱粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆する
一方、前記葉書本体シートと前記宛て名表示シートの重
ね合わせ面には、前記葉書本体補助シートに対応する部
分は剥離困難に接着し、他の部分は剥離可能に疑似的に
接着した２枚の透視可能なシートの各表出面に剥離困難
な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被覆してなる接着体
を、前記宛て名表示シートが前記葉書本体シートと連接
している場合は、前記接着体の一面側の強粘着剤の前記
葉書本体補助シートに対応する部分を露出することによ
り、この露出した強粘着剤で前記重ね合わせ面の一方の
前記葉書本体補助シートに対応する部分に捲り上げ可能
に接着し、前記宛て名表示シートが前記葉書本体シート
に重ね合わされている場合は、前記接着体の両面側の強
粘着剤の前記葉書本体補助シートに対応する部分を露出
することにより、これら露出した強粘着剤で前記重ね合
わせ面の双方の前記葉書本体補助シートに対応する部分
に剥離困難に接着して、前記接着体を前記宛て名表示シ
ートと前記葉書本体シートに対して捲り上げ可能とな
し、前記葉書本体補助シートの重ね合わせ面とは反対側
面に葉書表示を設け、前記葉書本体シートと前記各貼着
シートの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報記載面とした
ものである。

【００１０】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の請求項４に記載した重ね合わせ葉書用シートは、折
り部を介して連接した２枚のシートと、これらシートの
一方に重ね合わせる別体の１枚のシートとからなり、前
記連接した２枚のシートのうち前記別体の１枚のシート
を重ね合わせるシートを葉書本体シートとなし、他の各
シートはこの葉書本体シートの表裏面に重ね合わせて剥
離可能に接着するための貼着シートとなし、貼着シート
の一方は葉書本体シートとほぼ同一サイズで、貼着シー
トの他方は葉書本体シートよりも小さいサイズからな
り、この葉書本体シートよりも小さいサイズの貼着シー
トには、前記葉書本体シートに重ね合わせて剥離困難に
接着する葉書本体補助シートを連接して、前記葉書本体
シートとほぼ同一サイズの宛て名表示シートとなし、前
記葉書本体シートと前記葉書本体シートとほぼ同一サイ
ズの貼着シートの重ね合わせ面には、剥離可能に疑似的
に接着した２枚の透視可能なシートの各表出面に剥離困
難な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被覆してなる接着体
を、前記貼着シートが前記葉書本体シートと連接してい
る場合は、前記接着体の一面側の強粘着剤を一端縁に沿
って露出することにより、この露出した強粘着剤で前記
重ね合わせ面の一方に捲り上げ可能に接着し、前記貼着
シートが前記葉書本体シートに重ね合わされている場合
は、前記接着体の両面側の強粘着剤を一端縁に沿って露
出することにより、これら露出した強粘着剤で前記重ね
合わせ面の双方に捲り上げ可能に接着する一方、前記葉
書本体シートと前記宛て名表示シートの重ね合わせ面の
一方には、貼着シートに対応する部分は、透視可能なシ
ートを剥離可能または剥離困難に接着し、この透視可能
なシートの表出面は、前記透視可能なシートが剥離可能
であれば剥離困難な強粘着剤を設けるとともに剥離紙で
被覆し、前記透視可能なシートが剥離困難であれば剥離
可能な弱粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆し、葉書
本体補助シートに対応する部分は、シートを剥離困難に
設け、このシートの表出面は、前記葉書本体補助シート
が前記葉書本体シートに連接された貼着シートに連接し
ている場合には剥離困難な強粘着剤を設けるとともに剥
離紙で被覆し、前記葉書本体補助シートが前記葉書本体
シートに重ね合わせた貼着シートに連接している場合に
は剥離困難な強粘着剤を設けて前記葉書本体補助シート
を前記葉書本体シートに剥離困難に接着し、前記葉書本
体補助シートの重ね合わせ面とは反対側面に葉書表示を
設け、前記葉書本体シートと前記各貼着シートの重ね合
わせ面をそれぞれ通知情報記載面としたものである。

【００１１】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の請求項５に記載した重ね合わせ葉書用シートは、上
記請求項１〜４のいずれか１項の構成に加えて、透視可
能なシートの表出面に、剥離困難な強粘着剤を介して、
または剥離可能な弱粘着剤を介して、設けた剥離紙の少
なくとも一枚を控とし、葉書本体シートまたは各貼着シ
ートへの記入によって前記控の一面に複写記入するため
の複写構造を設けたものであり、この複写構造として
は、例えば顕色剤層と染料を含有するマイクロカプセル
剤層との組み合わせや自己発色剤層からなる複写構造が
ある。

【００１２】

【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施形態を添
付図面に基づいて説明する。ここにおいて、図１〜図６
は第１の実施形態を示し、図１は重ね合わせ葉書用シー
トの概略的な斜視図、図２は図１の全構成要素を示すＡ
−Ａ線断面図、図３は作成した重ね合わせ葉書の概略的
な斜視図、図４は図３の全構成要素を示すＢ−Ｂ線断面
図、図５は控たる剥離紙の複写記入状態を示す概略的な
平面図、図６は重ね合わせ面を剥離した状態を示す重ね
合わせ葉書の概略的な斜視図、図７は第２の実施形態を
示す重ね合わせ葉書用シートの全構成要素を示す断面
図、図８及び図９は第３の実施形態を示し、図８は重ね
合わせ葉書用シートの概略的な斜視図、図９は図８の全
構成要素を示すＣ−Ｃ線断面図である。

【００１３】まず、図１〜図６に基づいて、第１の実施
形態を説明する。図１及び図２に示すように、重ね合わ
せ葉書用シート１は、折り用ミシン目５を介して連接し
た葉書本体シート２及び貼着シート３と前記葉書本体シ
ート２の表面側（図２に示す葉書本体シート２の上面
側、以下同じ）に重ね合わせてなる宛て名シート４とか
らなる。前記貼着シート３は前記折り用ミシン目５から
葉書本体シート２の裏面側に重ね合わせて剥離可能に接
着するもので、前記宛て名シート４は重ね合わされてい
る前記葉書本体シート２の表面側に剥離可能に接着する
ものである。

【００１４】貼着シート３及び宛て名シート４は葉書本
体シート２とほぼ同一サイズである。前記宛て名シート
４は、葉書本体シート２に剥離可能に接着する貼着シー
ト６と、前記葉書本体シート２に剥離困難に接着する、
図１上仮想線Ｐと前記折り用ミシン目５に挟まれた部分
で形成する葉書本体補助シート７とからなる。

【００１５】葉書本体シート２裏面と貼着シート３との
重ね合わせ面の一方側である貼着シート３面には、折り
用ミシン目５に沿った部分に、接着体１５を強粘着剤１
２によって捲り上げ可能に接着している。この接着体１
５は、熱溶着によって形成した不完全溶着層８を介して
剥離可能に疑似的に接着した、熱可塑性樹脂からなる２
枚の透明シート９，１０の各表出面に、剥離困難な強粘
着剤１１，１２を設け、強粘着剤１１は全面的に剥離紙
１３で被覆し、強粘着剤１２は一端縁に沿った部分を除
いて剥離紙１４で被覆してなる。前記剥離紙１３には剥
離開始動作を容易にするためのスリット１６を形成して
いる。

【００１６】上述の透明シート８，９は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、メタクリル樹脂等のな
かから適宜選択して使用することができる。

【００１７】また、剥離紙１３は控となるもので、図２
に示すように、その表出面には顕色剤層１７を設けてい
る。一方、葉書本体シート２の裏面側には、同じく図２
に示すように、染料内包マイクロカプセル剤層１８を設
けている。これら顕色剤層１７と染料内包マイクロカプ
セル剤層１８とによって、前記葉書本体シート２の表面
側への記入により、前記剥離紙１３に複写記入するため
の複写構造を構成している。

【００１８】顕色剤層１７を形成する顕色剤は、レジン
や活性白土等から適宜選択して使用することができる。
染料内包マイクロカプセル剤層１８を形成する染料内包
マイクロカプセル剤は、例えば、芯物質をロイコ系染料
とし、酸触媒及び乳化機能を有するスチレン−無水マレ
イン酸の部分加水分解物と、メラミンまたは尿素とホル
マリンあるいはこれらのプレポリマを用い、インサイチ
ュ法によって尿素−ホルマリン樹脂を形成し、これをカ
プセル壁材として生成した染料内包マイクロカプセル剤
について、そのカプセル壁材を覆うような状態でカプセ
ル壁材及びインキビヒクルの双方に親和性のある界面活
性剤層を設け、さらに真空蒸留法をもって水分を選択的
に気化し、除去することで、水系で生成された染料内包
マイクロカプセルを、この界面活性剤層を介してインキ
ビヒクル中に分散状態で置換せしめて得ることができ
る。

【００１９】さらに、図２に示すように、葉書本体シー
ト２裏面と宛て名シート４との重ね合わせ面には、葉書
本体補助シート７に対応する部分に、接着体２７を強粘
着剤２３，２４によって前記各シート２，４に対して捲
り上げ可能に接着している。この接着体２７は、前記葉
書本体補助シート７に対応する熱溶着によって形成した
完全溶着層２０部分は剥離困難に、同じく熱溶着によっ
て形成した他の部分は不完全溶着層１９を介して剥離可
能に疑似的に接着した、熱可塑性樹脂からなる２枚の透
明シート２１，２２の各表出面に、剥離困難な強粘着剤
２３，２４を設け、各強粘着剤２３，２４を一端縁に沿
った部分を除いて剥離紙２５，２６で被覆してなる。

【００２０】図１に示すように、葉書本体補助シート７
の重ね合わせ面とは反対側面には「郵便はがき」という
葉書表示３１を設け、葉書本体シート２と各貼着シート
３，６の重ね合わせ面をそれぞれ通知情報記載面として
いる。また、各貼着シート３，６にはそれぞれ、貼着シ
ート３の左下隅部と、貼着シート６の右下隅部とに向け
た矢印と「ここからはがして下さい」という文からなる
剥離開始端指示表示３２，３３をあらかじめ印刷してい
る。

【００２１】そして、図１及び図２に示すように、各接
着体１５，２７の幅は、葉書本体シート２、貼着シート
３及び宛て名シート４の幅よりも狭く構成され、折り用
ミシン目５と反対側端が前記各シート２，３，４端より
も内側に位置している。これによって、突出した前記各
シート２，３，４端が、重ね合わせ葉書を作成した時
に、各重ね合わせ面を剥離する際の指掛け部となる。

【００２２】次に、上述した重ね合わせ葉書用シート１
から重ね合わせ葉書を作成する手順を説明する。まず、
折り用ミシン目５で葉書本体シート２の裏面側に貼着シ
ート３を折り重ね（図３参照）、葉書本体シート２から
接着体２７を捲り上げて、前記葉書本体シート２の表面
側に親展通知情報３４（図４参照）を記入する。する
と、図５に示すように、この親展通知情報３４が、染料
内包マイクロカプセル剤層１８と顕色剤層１７の作用に
よって、控である剥離紙１３に控情報３５として複写記
入される。

【００２３】次いで、重ね合わせ葉書用シート１を再び
展開するとともに、図１状態とは表裏面を反対にしたう
え、貼着シート６から接着体２７を捲り上げて、前記貼
着シート６の葉書本体シート２との重ね合わせ面に親展
通知情報３６（図４参照）を記入する。また、貼着シー
ト３から接着体１５を捲り上げて、前記貼着シート３の
葉書本体シート２との重ね合わせ面に親展通知情報３７
（図４参照）を記入する。さらに、前記葉書本体シート
２の裏面側には親展通知情報３８（図４参照）を記入す
る。

【００２４】続いて、重ね合わせ葉書用シート１の表裏
面を再び反対にし、図１状態にしたうえ、貼着シート６
の表出面には宛名情報３９（図３、図４参照）を記入
し、貼着シート３の表出面には差出人情報（図示せず）
を記入する。

【００２５】さらに続いて、接着体２７を葉書本体シー
ト２及び貼着シート６から順次捲り上げて各剥離紙２
５，２６を剥離し、露出した強粘着剤２３，２４によっ
て前記葉書本体シート２と前記貼着シート６との重ね合
わせ面を、透明シート２１，２２を介して接着する。こ
れによって、前記葉書本体シート２と宛て名シート４と
の重ね合わせ面は、葉書補助シート７に対応する部分は
前記透明シート２１，２２を介して剥離困難に、前記貼
着シート６に対応する部分は前記透明シート２１，２２
を介して剥離可能に接着された状態になる。

【００２６】また、剥離紙１４を剥離し、透明シート１
０を露出した強粘着剤１２により、貼着シート３の裏面
（葉書本体シート２との重ね合わせ面）側に接着する。
さらに、控である剥離紙１３を剥離し、貼着シート３を
葉書本体シート２の裏面に折り用ミシン目５から折り重
ね、露出した強粘着剤１１によって、前記葉書本体シー
ト２の裏面に透明シート９を接着して、前記各シート
２，３の重ね合わせ面を、２枚の透明シート９，１０を
介して剥離可能に接着する。これによって、図３及び図
４に示す重ね合わせ葉書４０が作成される。

【００２７】この重ね合わせ葉書４０は、所定金額の切
手を貼付すれば、通常の官製葉書と同様に投函可能とな
る。一方、この重ね合わせ葉書４０を受領した宛名人
は、各剥離開始端指示表示３２，３３にしたがい、各貼
着シート３，６を順次捲り上げる。すると、剥離困難な
完全溶着層２０に対応する葉書本体補助シート７部分を
除いて、それぞれ剥離可能に疑似的に接着している透明
シート２１，２２及び９，１０が剥離し、図６に示すよ
うに、葉書本体シート２の表裏面から前記各貼着シート
３，６が剥離して、各透明シート９，１０，２１，２２
を透して隠蔽されていた親展通知情報３８，３７，３
４，３６を視認することができる。

【００２８】次に、図７に基づいて本発明の第２の実施
形態を説明する。本実施形態の重ね合わせ葉書用シート
４１は、第１の実施形態における２枚の透明シート９，
１０及び２１，２２を有する各接着体１５，２７に換え
て、１枚の透明シート４５，４６を強粘着剤４７，４８
によって、剥離困難に各貼着シート４３，４４の葉書本
体シート４２との重ね合わせ面に接着している。

【００２９】そして、各透明シート４５，４６の強粘着
剤４７，４８塗布面とは反対面には、葉書本体補助シー
ト５７に対応する部分は剥離困難な強粘着剤５８を、他
の部分は剥離可能な弱粘着剤４９，５０を塗布して、こ
の弱粘着剤４９，５０塗布部分を剥離紙５１，５２で被
覆し、前記貼着シート４４を前記強粘着剤５８によって
葉書本体シート４２に捲り上げ可能に接着している。前
記剥離紙５２には、剥離動作を容易にするためのスリッ
ト５２ａを設けている。

【００３０】また、重ね合わせ葉書を作成した時の指掛
け部を形成するために、各透明シート４５，４６及び剥
離紙５２，５１の端部が、葉書本体シート４２及び各貼
着シート４３，４４の端部の内側に位置するよう構成し
ている。

【００３１】本実施形態では、各透明シート４５，４６
は各貼着シート４３，４４と剥離困難であるため、各貼
着シート４３，４４にあらかじめ所定の親展通知情報５
３，５４を印字あるいは印刷したうえ、各透明シート４
５，４６を接着している。なお、図７において、５５は
折り用ミシン目、５６は葉書表示、５９は顕色剤層、６
０は染料内包マイクロカプセル剤層である。

【００３２】上述した重ね合わせ葉書用シート４１から
重ね合わせ葉書（図示せず）を作成する手順で第１の実
施形態と相違するのは、各貼着シート４３，４４の重ね
合わせ面には親展通知情報５３，５４があらかじめ印字
あるいは印刷されているので、葉書本体シート４２の表
裏面にのみ親展通知情報を記入する点だけである。そし
て、剥離紙５２が控となり、貼着シート４４を捲り上げ
て葉書本体シート４２の表面側に記入した親展通知情報
（図示せず）が、控情報として前記剥離紙５２に複写記
入される。

【００３３】また、この第２の実施形態では、作成され
た重ね合わせ葉書の重ね合わせ面を各貼着シート４３，
４４を捲り上げて剥離すると、各透明シート４５，４６
は各貼着シート４３，４４側に接着した状態となり、葉
書本体シート４２の表裏面の親展通知情報（図示せず）
は露出した状態で視認可能となり、前記各貼着シート４
３，４４の各親展通知情報５３，５４は各透明シート４
５，４６を透して視認可能となる。

【００３４】次に、図８及び図９に基づいて、第３の実
施形態を説明する。図８及び図９に示すように、重ね合
わせ葉書用シート６１は、折り用ミシン目６５を介して
連接した葉書本体シート６２及び宛て名シート６４と、
前記葉書本体シート６２の表面側に重ね合わせてなる貼
着シート６３とからなる。貼着シート６３及び宛て名シ
ート６４は葉書本体シート６２とほぼ同一サイズであ
り、前記貼着シート６３は重ね合わされている前記葉書
本体シート６２の表面側に剥離可能に接着するものであ
る。

【００３５】宛て名シート６４は、折り用ミシン目６５
から葉書本体シート６２の裏面側に重ね合わせるもの
で、剥離可能に接着するための貼着シート６６と、剥離
困難に接着するための、前記折り用ミシン目６５に対し
て直交方向に伸びる切り用ミシン目６８と前記折り用ミ
シン目６５で囲まれた部分で構成する葉書本体補助シー
ト６７とからなる。

【００３６】葉書本体シート６２表面と貼着シート６３
との重ね合わせ面には、接着体７０を強粘着剤７１，７
２によって前記各シート６２，６３に対して捲り上げ可
能に接着している。この接着体７０の構成は、完全溶着
層が存在しない点を除き、上述した第１の実施形態の接
着体２７と同一であり、不完全溶着層（図示せず）によ
り剥離可能に疑似的に接着した２枚の透明シート７３，
７４と、これら透明シート７３，７４に設けた前記強粘
着剤７１，７２の一部を露出して被覆する剥離紙７５，
７６とを備えている。

【００３７】図９に示すように、葉書本体シート７２裏
面と宛て名シート６４との重ね合わせ面の一方側である
宛て名シート６４面には、熱可塑性樹脂からなる透明シ
ート７７を剥離困難な強粘着剤７８によって接着してい
る。前記透明シート７７の前記宛て名シート６４とは反
対面側には、同じく熱可塑性樹脂からなる透明シート７
９を、熱溶着によって形成した前記葉書本体補助シート
６７に対応する完全溶着層８０部分は剥離困難に、その
他の不完全溶着層８１部分は剥離可能に疑似的に接着し
ている。したがって、前記透明シート７９は、前記葉書
本体補助シート６７には剥離困難に、貼着シート６６に
は不完全溶着層８１から剥離可能に接着している。

【００３８】本実施形態では、透明シート７７は貼着シ
ート６６と剥離困難であるため、貼着シート６６にあら
かじめ所定の親展通知情報８５を印字あるいは印刷した
うえ、透明シート７７を接着している。また、透明シー
ト７９の表出面には、剥離困難な強粘着剤８２を設けた
うえ、剥離紙８３で被覆している。この剥離紙８３は控
となるもので、その表出面には顕色剤層８４を設けてい
る。一方、図示してはいないが、葉書本体シート６２の
裏面側には、染料内包マイクロカプセル剤層（図２参
照）を設け、これら顕色剤層８４と染料内包マイクロカ
プセル剤層とによって、接着体７０を捲り上げて前記葉
書本体シート６２の表面側へ記入することにより、前記
剥離紙８３に複写記入するための複写構造を構成してい
る。

【００３９】なお、図８に示すように、剥離紙８３には
剥離動作を容易にするためのスリット８６を設けてい
る。また、８７は葉書本体補助シート６７の重ね合わせ
面とは反対側面に設けた葉書表示である。さらに、重ね
合わせ葉書を作成した時の指掛け部を形成するために、
接着体７０、各透明シート７７，７９及び剥離紙８３の
各一端部が、葉書本体シート６２、貼着シート６３及び
宛て名シート６４の各一端部の内側に位置するよう構成
している。またさらに、図９に示すように、切り用ミシ
ン目６８は透明シート７９表面にまで達するよう形成し
ている。

【００４０】上述した重ね合わせ葉書用シート６１から
重ね合わせ葉書（図示せず）を作成する手順で第１の実
施形態と相違するのは、貼着シート６６の重ね合わせ面
には親展通知情報８５があらかじめ印字あるいは印刷さ
れているので、この貼着シート６６の重ね合わせ面を除
いた、葉書本体シート６２の表裏面及び貼着シート６３
の重ね合わせ面に親展通知情報を記入する点だけであ
る。そして、剥離紙８３が控となり、葉書本体シート６
２の表面側に記入した親展通知情報が、控情報として複
写記入される。

【００４１】また、この第３の実施形態では、作成され
た重ね合わせ葉書の重ね合わせ面を剥離するには、貼着
シート６６は切り用ミシン目６８を破断しながら捲り上
げるものである。これによって、葉書本体補助シート６
７が葉書本体シート６２に貼着した状態で、各透明シー
ト７３，７４，７７，７９を透して葉書本体シート６２
及び各貼着シート６３，６６の重ね合わせ面に表示した
親展通知情報８５（貼着シート６６についてのみ図示）
を視認することができる。

【００４２】なお、本発明は上述した各実施形態に限ら
れるものではなく、例えば、各重ね合わせ面に設ける透
明シート９，１０，２１，２２，４５，４６，７３，７
４，７７，７９は、２枚同士あるいは１枚同士ではな
く、２枚と１枚とを組み合わせてもよい。また、葉書表
示３１，５６，８７は「郵便はがき」のほか、郵便葉書
を意味する字句であればよく、「ＰＯＳＴ ＣＡＲＤ」
のような英文字による表示でもよいものである。

【００４３】控である剥離紙１３，５２，８３は１枚に
限らず２枚以上であってもよい。さらに、控情報を複写
記入するための複写構造は、顕色剤層１７，５９，８４
と染料内包マイクロカプセル剤層１８，６０との組み合
わせに限らず、自己発色剤層を利用したものでもよい。
また、重ね合わせ葉書用シート１，４１，６１には、作
成した葉書４０の重ね合わせ面を剥離する時の指掛け部
として、各透明シート９，１０，２１，２２，４５，４
６，７７，７９の幅を各貼着シート３，６，４３，４
４，６３，６６及び葉書本体シート２，４２，６２の幅
よりも狭く設定するほか、各貼着シート３，６，４３，
４４，６３，６６の隅部に切り欠き部を設けたり、各透
明シート９，１０，２１，２２，４５，４６，７７，７
９の端縁に凹部を形成することができる。

【００４４】

【発明の効果】このようにして、本願の請求項１の発明
である重ね合わせ葉書用シートによれば、専用の葉書作
成機を備えることなく、通知情報量の多い重ね合わせ葉
書を簡便に作成できるとともに、現行の郵便法の規定に
も合致する重ね合わせ葉書を作成できるという効果を奏
する。

【００４５】また、本願の請求項２の発明である重ね合
わせ葉書用シートによれば、上記請求項１の発明の効果
に加えて、全ての重ね合わせ面に通知情報を記入するこ
とができるという効果を奏する。

【００４６】さらに、本願の請求項３及び請求項４の発
明である重ね合わせ葉書用シートによれば、それぞれ上
記請求項１の発明の効果に加えて、各重ね合わせ面を剥
離可能に接着する構成として、１枚の透視可能なシート
と２枚の透視可能なシートとを組み合わせて用いるの
で、多様なニーズに対応できるという効果を奏する。

【００４７】またさらに、本願の請求項５の発明である
重ね合わせ葉書用シートによれば、上記請求項１〜請求
項４の発明の効果に加えて、通知情報を複写記入した控
を得られるので、通知情報の管理が容易になるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施形態の重ね合わせ葉書用シートの概
略的な斜視図。

【図２】同じく図１の全構成要素を示すＡ−Ａ線断面
図。

【図３】同じく作成した重ね合わせ葉書の概略的な斜視
図。

【図４】同じく図３の全構成要素を示すＢ−Ｂ線断面
図。

【図５】同じく控たる剥離紙の複写記入状態を示す概略
的な平面図。

【図６】同じく重ね合わせ面を剥離した状態の重ね合わ
せ葉書の概略的な斜視図。

【図７】第２の実施形態の重ね合わせ葉書用シートの全
構成要素を示す断面図。

【図８】第３の実施形態の重ね合わせ葉書用シートの概
略的な斜視図。

【図９】同じく図８の全構成要素を示すＣ−Ｃ線断面図

【符号の説明】

１，４１，６１ 重ね合わせ葉書用シート ２，４２，６２ 葉書本体シート ３，６，４３，４４，６３，６６ 貼着シート ４，６４ 宛て名シート ５，５５，６５ 折り用ミシン目 ７，５７，６７ 葉書本体補助シート ８，１９，８１ 不完全溶着層 ９，１０，２１，２２，４５，４６，７７，７９
透明シート １１，１２，２３，２４，４７，４８，５８，７８，８
２ 強粘着剤 １３，１４，２５，２６，５１，５２，７５，７６，８
３ 剥離紙 １５，２７，７０ 接着体 １７，５９，８４ 顕色剤層 １８，６０ 染料内包マイクロカプセル剤層 ２０，８０ 完全溶着層 ３１，８７ 葉書表示 ３４，３６，３７，３８，５３，５４，８５ 親展
通知情報 ３５ 控情報 ４０ 重ね合わせ葉書 ６８ 切り用ミシン目

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り部を介して連接した２枚のシート
   と、これらシートの一方に重ね合わせる別体の１枚のシ
   ートとからなり、前記連接した２枚のシートのうち前記
   別体の１枚のシートを重ね合わせるシートを葉書本体シ
   ートとなし、他の各シートはこの葉書本体シートの表裏
   面に重ね合わせて剥離可能に接着するための貼着シート
   となし、貼着シートの一方は葉書本体シートとほぼ同一
   サイズで、貼着シートの他方は葉書本体シートよりも小
   さいサイズからなり、この葉書本体シートよりも小さい
   サイズの貼着シートには、前記葉書本体シートに重ね合
   わせて剥離困難に接着する葉書本体補助シートを連接し
   て、前記葉書本体シートとほぼ同一サイズとなし、前記
   葉書本体シートと前記各貼着シートの各重ね合わせ面の
   対接する各一方には、透視可能なシートを剥離可能また
   は剥離困難に接着し、各透視可能なシートの表出面に
   は、前記透視可能なシートが剥離可能であれば剥離困難
   な強粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆し、前記透視
   可能なシートが剥離困難であれば剥離可能な弱粘着剤を
   設けるとともに剥離紙で被覆する一方、前記葉書本体シ
   ートと前記葉書本体補助シートの重ね合わせ面の一方に
   はシートを剥離困難に接着し、このシートの表出面に
   は、前記葉書本体補助シートが前記葉書本体シートに連
   接された貼着シートに連接している場合には剥離困難な
   強粘着剤を設けるとともに剥離紙で被覆し、前記葉書本
   体補助シートが前記葉書本体シートに重ね合わせた貼着
   シートに連接している場合には剥離困難な強粘着剤を設
   けて前記葉書本体補助シートを前記葉書本体シートに剥
   離困難に接着し、前記葉書本体補助シートの重ね合わせ
   面とは反対側面に葉書表示を設け、前記葉書本体シート
   と前記各貼着シートの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報
   記載面としたことを特徴とする重ね合わせ葉書用シー
   ト。
2. 【請求項２】 折り部を介して連接した２枚のシート
   と、これらシートの一方に重ね合わせる別体の１枚のシ
   ートとからなり、前記連接した２枚のシートのうち前記
   別体の１枚のシートを重ね合わせるシートを葉書本体シ
   ートとなし、他の各シートはこの葉書本体シートの表裏
   面に重ね合わせて剥離可能に接着するための貼着シート
   となし、貼着シートの一方は葉書本体シートとほぼ同一
   サイズで、貼着シートの他方は葉書本体シートよりも小
   さいサイズからなり、この葉書本体シートよりも小さい
   サイズの貼着シートには、前記葉書本体シートに重ね合
   わせて剥離困難に接着する葉書本体補助シートを連接し
   て、前記葉書本体シートとほぼ同一サイズの宛て名表示
   シートとなし、前記葉書本体シートと前記葉書本体シー
   トとほぼ同一サイズの貼着シートの重ね合わせ面には、
   剥離可能に疑似的に接着した２枚の透視可能なシートの
   各表出面に剥離困難な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被
   覆してなる接着体を、前記貼着シートが前記葉書本体シ
   ートと連接している場合は、前記接着体の一面側の強粘
   着剤を一端縁に沿って露出することにより、この露出し
   た強粘着剤で前記重ね合わせ面の一方に捲り上げ可能に
   接着し、前記貼着シートが前記葉書本体シートに重ね合
   わされている場合は、前記接着体の両面側の強粘着剤を
   一端縁に沿って露出することにより、これら露出した強
   粘着剤で前記重ね合わせ面の双方に捲り上げ可能に接着
   する一方、前記葉書本体シートと前記宛て名表示シート
   の重ね合わせ面には、前記葉書本体補助シートに対応す
   る部分は剥離困難に接着し、他の部分は剥離可能に疑似
   的に接着した２枚の透視可能なシートの各表出面に剥離
   困難な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被覆してなる接着
   体を、前記宛て名表示シートが前記葉書本体シートと連
   接している場合は、前記接着体の一面側の強粘着剤の前
   記葉書本体補助シートに対応する部分を露出することに
   より、この露出した粘着剤で前記重ね合わせ面の一方の
   前記葉書本体補助シートに対応する部分に捲り上げ可能
   に接着し、前記宛て名表示シートが前記葉書本体シート
   に重ね合わされている場合は、前記接着体の両面側の強
   粘着剤の前記葉書本体補助シートに対応する部分を露出
   することにより、これら露出した粘着剤で前記重ね合わ
   せ面の双方の前記葉書本体補助シートに対応する部分に
   剥離困難に接着して、前記接着体を前記宛て名表示シー
   トと前記葉書本体シートに対して捲り上げ可能となし、
   前記葉書本体補助シートの重ね合わせ面とは反対側面に
   葉書表示を設け、前記葉書本体シートと前記各貼着シー
   トの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報記載面としたこと
   を特徴とする重ね合わせ葉書用シート。
3. 【請求項３】 折り部を介して連接した２枚のシート
   と、これらシートの一方に重ね合わせる別体の１枚のシ
   ートとからなり、前記連接した２枚のシートのうち前記
   別体の１枚のシートを重ね合わせるシートを葉書本体シ
   ートとなし、他の各シートはこの葉書本体シートの表裏
   面に重ね合わせて剥離可能に接着するための貼着シート
   となし、貼着シートの一方は葉書本体シートとほぼ同一
   サイズで、貼着シートの他方は葉書本体シートよりも小
   さいサイズからなり、この葉書本体シートよりも小さい
   サイズの貼着シートには、前記葉書本体シートに重ね合
   わせて剥離困難に接着する葉書本体補助シートを連接し
   て、前記葉書本体シートとほぼ同一サイズの宛て名表示
   シートとなし、前記葉書本体シートと前記葉書本体シー
   トとほぼ同一サイズの貼着シートの重ね合わせ面の一方
   には、透視可能なシートを剥離可能または剥離困難に接
   着し、この透視可能なシートの表出面には、前記透視可
   能なシートが剥離可能であれば剥離困難な強粘着剤を設
   けるとともに剥離紙で被覆し、前記透視可能なシートが
   剥離困難であれば剥離可能な弱粘着剤を設けるとともに
   剥離紙で被覆する一方、前記葉書本体シートと前記宛て
   名表示シートの重ね合わせ面には、前記葉書本体補助シ
   ートに対応する部分は剥離困難に接着し、他の部分は剥
   離可能に疑似的に接着した２枚の透視可能なシートの各
   表出面に剥離困難な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被覆
   してなる接着体を、前記宛て名表示シートが前記葉書本
   体シートと連接している場合は、前記接着体の一面側の
   強粘着剤の前記葉書本体補助シートに対応する部分を露
   出することにより、この露出した強粘着剤で前記重ね合
   わせ面の一方の前記葉書本体補助シートに対応する部分
   に捲り上げ可能に接着し、前記宛て名表示シートが前記
   葉書本体シートに重ね合わされている場合は、前記接着
   体の両面側の強粘着剤の前記葉書本体補助シートに対応
   する部分を露出することにより、これら露出した強粘着
   剤で前記重ね合わせ面の双方の前記葉書本体補助シート
   に対応する部分に剥離困難に接着して、前記接着体を前
   記宛て名表示シートと前記葉書本体シートに対して捲り
   上げ可能となし、前記葉書本体補助シートの重ね合わせ
   面とは反対側面に葉書表示を設け、前記葉書本体シート
   と前記各貼着シートの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報
   記載面としたことを特徴とする重ね合わせ葉書用シー
   ト。
4. 【請求項４】 折り部を介して連接した２枚のシート
   と、これらシートの一方に重ね合わせる別体の１枚のシ
   ートとからなり、前記連接した２枚のシートのうち前記
   別体の１枚のシートを重ね合わせるシートを葉書本体シ
   ートとなし、他の各シートはこの葉書本体シートの表裏
   面に重ね合わせて剥離可能に接着するための貼着シート
   となし、貼着シートの一方は葉書本体シートとほぼ同一
   サイズで、貼着シートの他方は葉書本体シートよりも小
   さいサイズからなり、この葉書本体シートよりも小さい
   サイズの貼着シートには、前記葉書本体シートに重ね合
   わせて剥離困難に接着する葉書本体補助シートを連接し
   て、前記葉書本体シートとほぼ同一サイズの宛て名表示
   シートとなし、前記葉書本体シートと前記葉書本体シー
   トとほぼ同一サイズの貼着シートの重ね合わせ面には、
   剥離可能に疑似的に接着した２枚の透視可能なシートの
   各表出面に剥離困難な強粘着剤を設けたうえ剥離紙で被
   覆してなる接着体を、前記貼着シートが前記葉書本体シ
   ートと連接している場合は、前記接着体の一面側の強粘
   着剤を一端縁に沿って露出することにより、この露出し
   た強粘着剤で前記重ね合わせ面の一方に捲り上げ可能に
   接着し、前記貼着シートが前記葉書本体シートに重ね合
   わされている場合は、前記接着体の両面側の強粘着剤を
   一端縁に沿って露出することにより、これら露出した強
   粘着剤で前記重ね合わせ面の双方に捲り上げ可能に接着
   する一方、前記葉書本体シートと前記宛て名表示シート
   の重ね合わせ面の一方には、貼着シートに対応する部分
   は、透視可能なシートを剥離可能または剥離困難に接着
   し、この透視可能なシートの表出面は、前記透視可能な
   シートが剥離可能であれば剥離困難な強粘着剤を設ける
   とともに剥離紙で被覆し、前記透視可能なシートが剥離
   困難であれば剥離可能な弱粘着剤を設けるとともに剥離
   紙で被覆し、葉書本体補助シートに対応する部分は、シ
   ートを剥離困難に接着し、このシートの表出面は、前記
   葉書本体補助シートが前記葉書本体シートに連接された
   貼着シートに連接している場合には剥離困難な強粘着剤
   を設けるとともに剥離紙で被覆し、前記葉書本体補助シ
   ートが前記葉書本体シートに重ね合わせた貼着シートに
   連接している場合には剥離困難な強粘着剤を設けて前記
   葉書本体補助シートを前記葉書本体シートに剥離困難に
   接着し、前記葉書本体補助シートの重ね合わせ面とは反
   対側面に葉書表示を設け、前記葉書本体シートと前記各
   貼着シートの重ね合わせ面をそれぞれ通知情報記載面と
   したことを特徴とする重ね合わせ葉書用シート。
5. 【請求項５】 透視可能なシートの表出面に、剥離困難
   な強粘着剤を介して、または剥離可能な弱粘着剤を介し
   て設けた剥離紙の少なくとも一枚を控とし、葉書本体シ
   ートまたは各貼着シートへの記入によって前記控の一面
   に複写記入するための複写構造を設けたことを特徴とす
   る請求項１〜請求項４のいずれか１項記載の重ね合わせ
   葉書用シート。