JPH10216948A - スパッタ飛散防止装置 - Google Patents

スパッタ飛散防止装置

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Publication number
JPH10216948A
JPH10216948A JP2369697A JP2369697A JPH10216948A JP H10216948 A JPH10216948 A JP H10216948A JP 2369697 A JP2369697 A JP 2369697A JP 2369697 A JP2369697 A JP 2369697A JP H10216948 A JPH10216948 A JP H10216948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
welding
welded
torch
elastic member
Prior art date
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Pending
Application number
JP2369697A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Ichihashi
敏史 市橋
Koji Akita
浩二 秋田
Yoshiharu Okada
芳治 岡田
Seiichi Kadomibu
誠一 門丹生
Nozomi Yoneda
望 米田
Masaru Shichida
勝 七田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2369697A priority Critical patent/JPH10216948A/ja
Publication of JPH10216948A publication Critical patent/JPH10216948A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーと被溶接部材との間にできる隙間を自
動的に無くすことができるスパッタ飛散防止装置の提
供。 【解決手段】 溶接トーチ6に固定される第1のカバー
4と、第1のカバー4に軸方向に移動可能にかつ揺動可
能に支持された第2のカバー1と、第1のカバー4と第
2のカバー1との間に設けられ第2のカバー1を第1の
カバー4に対して前方に付勢する弾性部材3と、を有す
るスパッタ飛散防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トーチ先端のノズ
ル周りに設けられて溶接時のスパッタが飛散するのを防
止するスパッタ飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭55−28010号公報
は、溶接トーチに単一の耐熱性カバーをねじ結合して、
溶接トーチ先端のノズル周りを耐熱性カバーで覆い、溶
接時のスパッタの飛散を耐熱性カバーで抑制することを
開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスパッ
タ飛散防止カバーにはつぎの問題がある。 溶接トーチと耐熱性カバーの結合はねじ結合のた
め、溶接中に耐熱性カバーが溶接トーチに対して軸方向
に動くことはできず、耐熱性カバーと被溶接物との間に
隙間がある状態で溶接を実行すると、その隙間を通して
溶接スパッタが洩れ、飛散する。 溶接トーチと耐熱性カバーの結合はねじ結合のた
め、溶接中に耐熱性カバーが溶接トーチに対して揺動す
ることはできない。そのため、耐熱性カバーが被溶接物
に斜めに当たると、耐熱性カバーと被溶接物との間に隙
間が生じ、その隙間を通して溶接スパッタが洩れ、飛散
する。 溶接トーチと耐熱性カバーの結合調整は、毎回手動
で行わなければならず、それに要する時間、工数が大き
い。本発明の目的は、カバー自身の位置、姿勢を自動的
に調整して、カバーと被溶接部材との間にできる隙間を
無くすことができるスパッタ飛散防止装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 溶接トーチに固定される第1のカバーと、該第
1のカバーに軸方向に移動可能にかつ揺動可能に支持さ
れた第2のカバーと、前記第1のカバーと前記第2のカ
バーとの間に設けられ前記第2のカバーを前記第1のカ
バーに対して溶接トーチ軸方向前側に付勢する弾性部材
と、を有するスパッタ飛散防止装置。 (2) 前記第1のカバーの前端部に、前記第2のカバ
ーが前記第1のカバーから外れることを防止する外れ防
止手段が設けられている(1)記載のスパッタ飛散防止
装置。
【0005】上記(1)、(2)のスパッタ飛散防止装
置においては、第2のカバーを被溶接物に当て押し込ん
で溶接を実行する。この時、第2のカバーが第1のカバ
ーに対して軸方向移動および揺動可能であるため、第2
のカバーと被溶接物との間隔および姿勢が一定でなくと
も、第2のカバーはそれに追従でき、第2のカバーと被
溶接物との間には隙間は生じず、スパッタが洩れて飛散
することが防止される。また、第2のカバーが弾性部材
により付勢されているので、第2のカバーと被溶接物と
の間隔および姿勢が変化しても自動的に位置、姿勢が調
整され、従来のように毎回手動調整する必要がなくな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のスパッタ飛散防止
装置は、図1〜図3に示すように、溶接トーチ6に固定
される第1のカバー4と、第1のカバー4の軸方向に移
動可能にかつ第1のカバー4に対して揺動可能に第1の
カバー4に支持された第2のカバー1と、第2のカバー
1と第1のカバー4との間に設けられ第2のカバー1を
第1のカバー4に対して溶接トーチ6軸方向前側に付勢
する弾性部材3と、を有する。第2のカバー1はトーチ
先端のノズル7を周りから覆っており、第1のカバー4
は弾性部材3を周りから覆っている。第1のカバー4と
第2のカバー1との間には、半径方向に隙間があり、そ
の隙間によって第2のカバー1は、第1のカバー4に対
し軸方向に移動できかつ揺動できる。弾性部材3は、第
2のカバー1を第1のカバー4に対し前方に付勢できる
部材であればよいが、たとえば圧縮コイルスプリングか
らなる。第2のカバー1は、望ましくは耐熱性のある透
明材からなり、たとえば耐熱性透明樹脂材からなる。第
1のカバー4は、強度、剛性があれば材料は自由である
が、たとえば不透明な金属材(たとえば、鋼板から作製
したもの)からなる。
【0007】第1のカバー4の前端部には、第2のカバ
ー1が第1のカバー4から外れることを防止する外れ防
止手段2が設けられている。第1のカバー4の前端部の
外周面には雄ねじがきられており、そこに断面L字型リ
ングからなる外れ防止手段2の雌ねじがねじ結合してい
る。外れ防止手段2は、たとえば鉄製リングである。断
面L字型リングからなる外れ防止手段2のうち、半径方
向内方に向かって延びる部分2aは、第1のカバー4の
前端部の内周面より半径方向内方に延びている。一方、
第2のカバー1のうち第1のカバー4内に入る部分の外
周には、半径方向外方に突出するリブ1aが全周にわた
って形成されている。リブ1aは弾性部材4の一端の座
を兼ねている。断面L字型リングの外れ防止手段2の部
分2aの内径はリブ1aの外径より小である。これによ
って、外れ防止手段2は第2のカバー1が第1のカバー
4から外れることを防止する。リブ1aの外周端部はR
状に面取りされており、そのR状リブ1aの外周面と第
1のカバー4の内周面との間には、隙間が設けられてい
る。また、外れ防止手段2の部分2aの内周端部もR状
に面取りされており、R状端部2aの内周面と第2のカ
バー1の外周面との間には、隙間が設けられている。こ
れによって、第2のカバー1は第1のカバー5に対し、
軸方向移動および所定量の揺動が可能となっている。外
れ防止手段2は、上記の断面L字型リングに代えて、第
1のカバー4の前端部に半径方向内方に延びるビスを複
数設けたものから構成してもよい。その場合、ビスの先
端はリブ1aの外径より小でかつ第2のカバー1のリブ
以外の部分の外周面の径より大の位置まで延ばされる。
【0008】第1のカバー4はその後端部に縮径部4a
を有し、この縮径部4aの内径は自由状態においてトー
チ6の外径より若干大きい径とされている。縮径部4a
は、図3に示すように、周上に1箇所、軸方向に延びる
切れ目9をもっており、切れ目9を挟んで周方向端部に
互いに対向するフランジ10をもっている。このフラン
ジ10間にわたってビス5が延びており、ビス5を締め
てフランジ10間隔を縮小し縮径部4aの径を縮小する
ことにより、縮径部4aはトーチ6の外周面に固定され
る。縮径部4aは周上フランジ10と反対側で、第1の
カバー4のうち縮径部4a以外の部分と溶接で連結され
ている。ビス5はボルト、ナットなど他のねじ手段であ
ってもよい。なお、符号8は、被溶接部材を示す。第2
のカバー1は、弾性部材3により付勢されて、その開口
が最前端に位置する状態下で、かつ被溶接部材8に当接
されるとき、被溶接部材8の溶接面とノズル7の先端と
の間に、溶接に必要な間隙が確保されるよう、第2のカ
バー1の最前端位置を設定することができる。
【0009】各部材の実際の形状寸法の一例を挙げると
つぎの通りである。溶接トーチ6は直径20〜30mm
である。第2のカバー1は厚さが2mm、リブ1a以外
の部分の外径が40mm、全長が70mmであり、リブ
1aの高さは5mmで厚さは2mm、リブ1aの外周端
部のRは半径1mmである。第1のカバー4は、外径5
8mm、高さ35mm、厚さ2mmである。外れ防止手
段2は断面L字型鉄製リングで、厚さ2mm、全長19
mm、部分2aの内径が44mm、端部のRが半径1m
mである。弾性部材4は、内径が約40mm、スプリン
グ素線径が2mm、伸縮量が20mmである。ビス6は
5mmねじである。上記形状寸法では、部分2aの内径
端と第2のカバー1の外周面との間に隙間2mmがあ
り、リブ1aの外径端と第1のカバー4の内周面との間
に隙間2mmがあり、これによって第2のカバー1は第
1のカバー4に対し、片側約20度、両側で約40度、
揺動することができる。
【0010】つぎに、作用を説明する。スパッタ飛散防
止装置の使用方法は、ビス5をドライバーなどで緩め、
ノズル7およびトーチ6を第1のカバー4側からさし込
む。ついで、第2のカバー1の前端と溶接ノズル7の先
端の距離を適量にとり、ビス5を締めて第1のカバー4
をトーチ6に固定する。
【0011】第2のカバー1を被溶接部材8に押し当
て、弾性部材3の付勢力を利用して溶接用ノズル7と被
溶接部材8との距離を適正な距離に合わせて溶接を実行
する。被溶接部材8の形状、姿勢が変化した場合でも、
弾性部材3の付勢力により、第2のカバー1が軸方向に
移動しかつ揺動するので、第2のカバー1の前端は被溶
接部材8に密着する。そのため、溶接中のスパッタが第
2のカバー1の外に飛散するのを防止することができ
る。作業姿勢が変化した場合も同様である。この第2の
カバー1の姿勢の調整は、弾性部材3の付勢力により自
動的に行われ、毎回手で調整する必要がない。
【0012】第2のカバー1が被溶接部材8に密着する
ため、溶接中のシールドガスの消費量が従来の約1/3
に低減する。また、第2のカバー1が透明なため、溶接
部位が見やすく溶接状況が確実に把握でき、品質の維
持、向上をはかることができる。また、第2のカバー1
を透明性があるとともに遮光性をもたせておくことによ
り、溶接メガネの着用が不要になる。作業が終了した場
合、ビス5を緩め、スパッタ飛散防止装置を溶接トーチ
6から抜き取る。スパッタ飛散防止装置の着脱はビス5
の緩め、締めによりおこなわれるので、極めて簡単かつ
容易である。
【0013】
【発明の効果】請求項1のスパッタ飛散防止装置によれ
ば、溶接トーチに固定される第1のカバーと、第1のカ
バーに軸方向に移動可能にかつ揺動可能に支持された第
2のカバーと、第1のカバーと第2のカバーとの間に設
けられた弾性部材と、を有するので、第2のカバーは溶
接時に被溶接部材に密着でき、スパッタが第2のカバー
から洩れて飛散することを防止することができる。請求
項2のスパッタ飛散防止装置によれば、第1のカバーの
前端部に、第2のカバーが第1のカバーから外れること
を防止する外れ防止手段を設けたので、第2のカバーが
第1のカバーから離れる方向に付勢されているにかかわ
らず、第2のカバーは第1のカバーから外れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスパッタ飛散防止装置の斜
視図である。
【図2】図1の装置の断面図である。
【図3】図1の装置の第1のカバーのトーチへの取付部
の横断面図である。
【符号の説明】
1 第2のカバー 1a リブ 2 外れ防止手段 3 弾性部材(たとえば、圧縮コイルスプリング) 4 第1のカバー 4a 縮径部 5 ビス 6 トーチ 7 ノズル 8 被溶接部材 9 隙間 10 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門丹生 誠一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 米田 望 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 七田 勝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接トーチに固定される第1のカバー
    と、該第1のカバーに軸方向に移動可能にかつ揺動可能
    に支持された第2のカバーと、前記第1のカバーと前記
    第2のカバーとの間に設けられ前記第2のカバーを前記
    第1のカバーに対して溶接トーチ軸方向前側に付勢する
    弾性部材と、を有するスパッタ飛散防止装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のカバーの前端部に、前記第2
    のカバーが前記第1のカバーから外れることを防止する
    外れ防止手段が設けられている請求項1記載のスパッタ
    飛散防止装置。
JP2369697A 1997-02-06 1997-02-06 スパッタ飛散防止装置 Pending JPH10216948A (ja)

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JP2369697A JPH10216948A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 スパッタ飛散防止装置

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JP2369697A JPH10216948A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 スパッタ飛散防止装置

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JPH10216948A true JPH10216948A (ja) 1998-08-18

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ID=12117584

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JP2369697A Pending JPH10216948A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 スパッタ飛散防止装置

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193019A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 日産自動車株式会社 溶接装置
JP2016140892A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 ジヤトコ株式会社 溶接装置
WO2017122609A1 (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 Ntn株式会社 作業装置
JP2018001222A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 株式会社ワイテック スパッタ付着防止具
JP2019177411A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社神戸製鋼所 溶接装置及び溶接装置を用いた溶接方法
CN113000986A (zh) * 2021-04-13 2021-06-22 安徽三联学院 一种电弧增材制造可调节气体保护罩装置

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