JP2016140892A - 溶接装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接合部Jの内径側に当接する内径側カバー部30と、傾斜部922が当接する外径側カバー部40と、内径側カバー部30と外径側カバー部40とを保持するカバー保持部材20と、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、内径側カバー部30および外径側カバー部40から回転軸X方向に離間させた位置で支持すると共に、接合部Jを溶接する際に回転軸X方向に変位して、接合部Jの内径側のボス部83と外径側の傾斜部922とを、内径側カバー部30と外径側カバー部40とに当接させたのち、サンギヤ80を、回転軸X回りに回転させる支持台10と、を有すると共に、外径側カバー部40をカバー保持部材20に保持し、カバー保持部材20に対して相対回転可能に設けられた筒状の支持壁部41と、接合部Jの溶接時に傾斜部922に当接する当接部材42と、から構成した。
【選択図】図1
Description
しかし、例えば接合部の径方向外側であって、外径側のカバーが溶接時に当接する位置に、回転軸に対して傾斜する傾斜部が設けられている場合、クラッチハブの作製上の誤差などにより、傾斜部の回転軸方向の位置や回転軸に対する傾斜角が変わることがある。
そうすると、外径側のカバーが、カバーとしての機能を発揮できなくなって、溶接時に発生するスパッタが、接合部の外径側に飛散してしまう虞がある。
第1被溶接部材と、当該第1被溶接部材に組み付けられた第2被溶接部材との接合部が、前記第1被溶接部材の回転軸を所定間隔で囲む円環状を成すと共に、前記第2被溶接部材が、前記回転軸の軸方向から見た前記接合部の外径側に、前記回転軸に対して傾斜する傾斜部を有しており、
前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を、前記回転軸回りに回転させながら前記接合部を溶接する溶接装置であって、
前記接合部の溶接時に、前記接合部の内径側に当接する内径側環状カバー部と、
前記接合部の溶接時に、前記傾斜部が当接する外径側環状カバー部と、
前記内径側環状カバー部と前記外径側環状カバー部とを保持するカバー保持部材と、
前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を、前記内径側環状カバー部および前記外径側環状カバー部から前記回転軸方向に離間させた位置で支持すると共に、前記接合部を溶接する際に、前記回転軸方向に変位して、前記接合部の内径側と前記傾斜部とに、前記内径側環状カバー部と外径側環状カバー部とをそれぞれ当接させたのち、前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を前記回転軸回りに回転させる支持部材と、を有すると共に、
前記外径側環状カバー部を、
前記カバー保持部材に保持されるとともに、当該カバー保持部材に対して相対回転可能に設けられた筒状の支持壁部と、
前記支持壁部に保持されるとともに、当該支持壁部に対して前記回転軸方向に移動可能に設けられて、前記接合部の溶接時に前記傾斜部に当接する当接部材と、から構成したことを特徴とする溶接装置とした。
よって、傾斜部の位置のバラツキがあっても、当接部材が傾斜部に当接できなくなって、当接部材と傾斜部との間に隙間が生じることなどがないので、溶接時に発生するスパッタが外径側に飛散することを好適に防止できる。
図1は、溶接装置1の構成を説明する図であり、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、支持台10で支持させた状態を示した断面図である。
図2は、溶接装置1の構成を説明する図であり、(a)は、図1における領域Aの拡大図であり、(b)は、図1における領域Bの拡大図であり、(c)は、図1におけるC−C断面図である。なお、図2の(c)では、サンギヤ80とクラッチハブ90との接合部Jの位置を破線で示している。
サンギヤ80は、図示しない遊星歯車機構のサンギヤであり、リング状の基部81の外周に、図示しないピニオンギヤと噛合する歯部82が設けられている(図1、図2の(a)参照)。
サンギヤ80の回転軸X(中心軸)の軸方向における一方の面81a(図1参照)には、円筒状のボス部83が設けられており、このボス部83の外周83aに、クラッチハブ90のリング状の連結部921が外挿されて、クラッチハブ90とサンギヤ80とが互いに組み付けられるようになっている。
この状態において連結部921の内周921aとボス部83の外周83aの互いの接合部J(図2の(a)参照)が、溶接装置1で溶接される被溶接部となっており、この接合部Jは、回転軸X方向から見て、回転軸Xを所定間隔で囲む円環状を成している(図2の(c)、仮想線参照)
この連結部921と、底壁部92の外縁部923は、回転軸X方向でオフセットしており、連結部921の外縁部923との間が、回転軸X方向で連結部921から外縁部923に向かうにつれて内径が大きくなる向きで傾斜した傾斜部922となっている。
溶接装置1では、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を支持台10で支持させる際に、サンギヤ80の基部81が嵌合部101に外挿されるようになっている。
この軸部31の下端部は、カバー部材35の保持部311となっており、この保持部311の下端には、ベアリングBの支持穴312が開口している。
支持穴312には、カバー部材35の軸部352が、支持台10側の下方から挿入されており、カバー部材35の軸部352は、ベアリングBを介して保持部311で回転可能に支持されている。
環状壁部353の内径D1は、クラッチハブ90とサンギヤ80との環状の接合部Jの径Dxよりも小さい径に設定されており、環状壁部353が、接合部Jの溶接時に接合部Jの内径側に当接するようになっている。
この支持壁部41の回転軸X方向の長さL1は、当該支持壁部41の下端41aが、前記したカバー部材35(環状壁部353)の下端353aよりも保持部材200側の上方に位置する長さであって、溶接時にクラッチハブ90の底壁部92に当接しない長さに設定されている。
当接部材42は、支持壁部41の内径D2と整合する外径の円筒状の基部420を有しており、この基部420の外周には、支持壁部41を厚み方向に貫通させた取付ボルト46の係合溝421が開口している(図2の(b)、(c)参照)。
実施の形態では、係合溝421の上辺421a(図2の(b)参照)に取付ボルト46の軸部461が当接した状態で、傾斜面420aが、支持壁部41の下端41aよりも下方に位置するように、基部420における係合溝421の位置が設定されている。
そのため、傾斜面420aの水平線HLに対する傾斜角θは、前記したクラッチハブ90の傾斜部922の傾斜角θと略同じ角度に設定されている。
図3は、接合部Jの溶接を説明する図であり、(a)は、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、支持台10に支持させた溶接開始前の状態を示した断面図であり、(b)は、支持台10を、カバー保持部材20側の上方に移動させて、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、接合部Jの溶接開始位置に配置した状態を示した断面図であり、(c)は、(b)におけるA−A断面図であり、(d)は、(b)における領域Bの拡大図である。
なお、図3の(c)では、接合部Jの溶接途上の状態を示しており、溶接前の接合部Jと溶接後の溶接部Weの両方を図示している。
続いて、支持台10をカバー保持部材20側の上方に移動させて(図3の(a)、白抜き矢印参照)、クラッチハブ90とサンギヤ80との接合部Jの内径側に、カバー部材35の環状壁部353の下端353aを当接させると共に、外径側の傾斜部922に、当接部材42の傾斜面420aを当接させる(図3の(b)参照)。
そのため、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を支持する支持台10を、カバー保持部材20側の上方に移動させると、クラッチハブ90の傾斜部922と当接部材42の傾斜面420aとが、サンギヤ80とカバー部材35の環状壁部353よりも先に当接することになる。
よって、クラッチハブ90の上方への移動が、傾斜部922に当接した当接部材42により阻害されないので、クラッチハブ90における傾斜部922周りに応力が作用して変形することがない。
よって、接合部Jの外径側を変形させることなく、当接部材42を傾斜部922に接触させることができると共に、当接部材42と傾斜部922とを接触状態で保持することができるので、溶接時に発生するスパッタの外径側への飛散を、当接部材42とこの当接部材42を支持する支持壁部41により好適に防止できる。
支持壁部41が外縁部923に当接した場合には、支持壁部41から外縁部923に応力が作用するので、傾斜部922の回転軸X方向の位置や回転軸Xに対する傾きのバラツキの程度によっては、外縁部923に作用する応力で、クラッチハブ90における傾斜部922回りに応力が作用して変形する虞があるが、隙間Waを確保するようにしていることで、かかる事態の発生を好適に防止できるようになっている。
これにより、サンギヤ80に組み付けられたクラッチハブ90が、溶接によりサンギヤ80に固定されることになる。
そのため、接合部Jの内径側と外径側に、それぞれカバー部材35の環状壁部353の下端353aと、支持壁部41で支持された当接部材42の傾斜面420aを当接させた状態で、支持台10を回転させて溶接を行っても、環状壁部353と当接部材42とが、サンギヤ80とクラッチハブ90との当接部を摺動することがない。
上記のように構成することで、環状壁部353と当接部材42とが、サンギヤ80とクラッチハブ90との当接部を摺動しないので、サンギヤ80に対するクラッチハブ90の固定が不完全となることがない。
(1)サンギヤ80(第1被溶接部材)と、このサンギヤ80に組み付けられたクラッチハブ90(第2被溶接部材)との接合部Jが、サンギヤ80の回転軸Xを所定間隔で囲む円環状を成すと共に、クラッチハブ90が、回転軸X方向から見た接合部Jの外径側に、回転軸Xに対して傾斜する傾斜部922を有しており、
クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、回転軸X回りに回転させながら接合部Jを溶接する溶接装置1であって、
接合部Jの溶接時に、接合部Jの内径側に当接する内径側カバー部30(内径側環状カバー部)と、
接合部Jの溶接時に、傾斜部922が当接する外径側カバー部40(外径側環状カバー部)と、
内径側カバー部30と外径側カバー部40とを保持するカバー保持部材20と、
クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、内径側カバー部30および外径側カバー部40から回転軸X方向に離間させた位置で支持すると共に、接合部Jを溶接する際に、回転軸X方向に変位して、接合部Jの内径側のボス部83と外径側の傾斜部922とを、内径側カバー部30と外径側カバー部40とに当接させたのち、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80を、回転軸X回りに回転させる支持台10(支持部材)と、を有すると共に、
外径側カバー部40を、
カバー保持部材20に保持されるとともに、当該カバー保持部材20に対して相対回転可能に設けられた筒状の支持壁部41と、
支持壁部41に保持されるとともに、当該支持壁部41に対して回転軸X方向に移動可能に設けられて、接合部Jの溶接時に傾斜部922に当接する当接部材42と、から構成した。
これにより、傾斜部922や支持壁部41に変形が生じて、接合部Jの外径側に隙間が生じることがないので、溶接時に発生するスパッタが外径側に飛散することを好適に防止できる。
当接部材42の質量を、クラッチハブ90が傾斜部922に載置された当接部材42により変形する質量未満に設定した。
よって、クラッチハブ90の傾斜部922周りの変形をより確実に防止できるので、接合部Jの外径側に隙間が生じて溶接時に発生するスパッタが、接合部Jの外径側に飛散することを好適に防止できる。
支持壁部41には、当該支持壁部41を径方向に貫通させた先端部を係合溝421に係合させた取付ボルト46(位置決め部材)が設けられている構成とした。
保持部材200の軸部31の下部に設けた保持部311で、保持部材200に対して相対回転可能に設けられていると共に、接合部Jの内径側のボス部83にと右折する環状壁部353を有するカバー部材35と、
カバー部材35を、回転軸X方向に変位可能に保持するスプリングSp(弾性部材)と、から構成した。
そのため、接合部Jの内径側のボス部83が、カバー部材35の環状壁部353に回転軸X方向から当接すると、カバー部材35は、スプリングSpを圧縮しながら、支持台10側に変位する結果、カバー部材35が、スプリングSpの圧縮量に応じて決まる付勢力で、サンギヤ80を支持台10の支持部100に押しつけるので、クラッチハブ90が組み付けられたサンギヤ80が、回転軸X方向で予め設定された所定位置に位置決めされる。
よって、回転軸X方向におけるクラッチハブ90の傾斜部922の位置を、予定した位置により正確に配置できる。
10 支持台
20 カバー保持部材
30 内径側カバー部
31 軸部
35 カバー部材
40 外径側カバー部
41 支持壁部
41a 下端
42 当接部材
46 取付ボルト
47 取付部材
80 サンギヤ
81 基部
81a 面
82 歯部
83 ボス部
83a 外周
90 クラッチハブ
91 周壁部
92 底壁部
100 支持部
101 嵌合部
200 保持部材
200a 下面
311 保持部
312 支持穴
313 軸収容穴
314 スプリング収容穴
351 上壁部
352 軸部
353 環状壁部
353a 下端
420 基部
420a 傾斜面
421 係合溝
421a 上辺
461 軸部
921 連結部
921a 内周
922 傾斜部
923 外縁部
B ベアリング
EB 電子ビーム
HL 水平線
J 接合部
Sp スプリング
We 溶接部
X 回転軸
Claims (6)
- 第1被溶接部材と、当該第1被溶接部材に組み付けられた第2被溶接部材との接合部が、前記第1被溶接部材の回転軸を所定間隔で囲む円環状を成すと共に、前記第2被溶接部材が、前記回転軸の軸方向から見た前記接合部の外径側に、前記回転軸に対して傾斜する傾斜部を有しており、
前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を、前記回転軸回りに回転させながら前記接合部を溶接する溶接装置であって、
前記接合部の溶接時に、前記接合部の内径側に当接する内径側環状カバー部と、
前記接合部の溶接時に、前記傾斜部が当接する外径側環状カバー部と、
前記内径側環状カバー部と前記外径側環状カバー部とを保持するカバー保持部材と、
前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を、前記内径側環状カバー部および前記外径側環状カバー部から前記回転軸方向に離間させた位置で支持すると共に、前記接合部を溶接する際に、前記回転軸方向に変位して、前記接合部の内径側と前記傾斜部とに、前記内径側環状カバー部と外径側環状カバー部とをそれぞれ当接させたのち、前記第2被溶接部材が組み付けられた前記第1被溶接部材を前記回転軸回りに回転させる支持部材と、を有すると共に、
前記外径側環状カバー部を、
前記カバー保持部材に保持されるとともに、当該カバー保持部材に対して相対回転可能に設けられた筒状の支持壁部と、
前記支持壁部に保持されるとともに、当該支持壁部に対して前記回転軸方向に移動可能に設けられて、前記接合部の溶接時に前記傾斜部に当接する当接部材と、から構成したことを特徴とする溶接装置。 - 前記支持部材は、前記カバー保持部材の下方に配置されて、前記接合部の溶接時に、前記傾斜部を下方から当接部材に当接させて、前記当接部材を前記傾斜部に載置させるように構成されており、
前記当接部材の質量を、前記第2被溶接部材が前記傾斜部に載置された前記当接部材により変形する質量未満に設定したことを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。 - 前記当接部材には、前記回転軸方向から前記傾斜部に当接する傾斜面が、前記傾斜部との対向部に設けられており、前記傾斜面の前記回転軸を基準とした傾斜角を、前記傾斜部の前記回転軸を基準とした傾斜角とを一致させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溶接装置。
- 前記当接部材は、前記支持壁部の内径に整合する外径の基部を有しており、前記基部における前記支持壁部内に挿入された部位の外周面には、前記回転軸方向に所定幅を有する凹溝が、前記回転軸周りの周方向に所定間隔で複数設けられており、
前記支持壁部には、当該支持壁部を径方向に貫通させた先端部を前記凹溝に係合させた位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の溶接装置。 - 前記位置決め部材は、前記支持壁部に対して着脱自在とされて、前記当接部材を交換可能としたことを特徴とする請求項4に記載の溶接装置。
- 前記内径側環状カバー部を、
前記カバー保持部材で、当該カバー保持部材に対して相対回転可能に設けられた筒状の当接部を前記回転軸方向に変位可能に保持する弾性部材と、から構成したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の溶接装置。
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