JPH1021527A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH1021527A
JPH1021527A JP18838296A JP18838296A JPH1021527A JP H1021527 A JPH1021527 A JP H1021527A JP 18838296 A JP18838296 A JP 18838296A JP 18838296 A JP18838296 A JP 18838296A JP H1021527 A JPH1021527 A JP H1021527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
polysilane
magnetic powder
powder
recording medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP18838296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamiko Anpo
多美子 安保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Publication of JPH1021527A publication Critical patent/JPH1021527A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細で高磁力な磁性粉の塗料中の分散性に優
れ、磁気特性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記
録媒体を提供すること。 【解決手段】 表面が鎖状ポリシランR3Si(Si
2nSiR3および環状ポリシラン[SiR2m(n
は0か1、mは3か4、Rは炭素数1から3の直鎖また
は分岐したアルキル基またはアルケニル基)のうち少な
くとも一種によって、光反応で表面処理された磁性粉末
を用いた磁性塗料により作製した磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、磁気
ディスク、磁気カード等の塗布型磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ、磁気ディスク、磁気
カード等の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルムなど
の非磁性体上に、強磁性体粉末や結合剤、有機溶剤、各
種添加剤などを混合分散して調製される磁性塗料を塗布
して形成される。
【0003】一般に、磁性粉は、磁気的吸引力のため結
合剤溶液中に分散しにくく、凝集してネットワーク構造
を形成している。磁性粉の分散状態は、塗料の流動性、
塗膜の粉末充填率、配向性、表面平滑性などに深く係わ
る。これらの性質は、上述の磁気記録媒体において、磁
気特性や電磁変換特性などを支配する重要な因子になっ
ている。
【0004】従って、従来、磁性塗料中の磁性粉の分散
性を向上させるため、結合剤にスルフォン酸基などの極
性基を導入したり、脂肪酸、リン酸エステル等の界面活
性剤を塗料中に添加したり、シランカップリング剤やチ
タンカップリング剤を用いて磁性粉末表面を改質するな
どの処置が施されている。ところが、近年、高品質化の
ため、磁性粉は微粉化や高磁力化する傾向にあり、その
ため、磁気的凝集力が強まり、上述の方法では磁性粉の
分散性を充分に満足しきれなくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の技術
的課題は、微細で高磁力な磁性粉においても塗料中の分
散性に優れ、磁気特性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れ
た磁気記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、非磁性支持
体上に、磁性粉末を結合剤樹脂中に分散した磁性塗料を
塗布、乾燥することにより形成した磁性層を有する磁気
記録媒体において、上記磁性粉末の表面が、鎖状ポリシ
ランR3Si(SiR2nSiR3および環状ポリシラン
[SiR2m(nは0か1、mは3か4、Rは炭素数1
から3の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニ
ル基 )のうち少なくとも一種によって、光反応で表面
処理することにより、上述の課題を解決できることを見
いだした。
【0007】磁性粉とポリシランの混合溶液に光照射す
ると、ポリシランのSi−Si結合が切れてシリルラジ
カル(・SiR3)やシリレン(:SiR2)のような反応
活性種が発生する。これらの反応活性種のケイ素原子
が、粉末表面上の酸素と結合して粉末を均一に被覆する
ことにより、磁性粉の均一分散性や分散安定性が増すと
考えられる。
【0008】本発明に用いる磁性粉としては、通常、磁
気記録媒体に用いられている粉末ならいかなるものでも
よく、例えば、γ-Fe23、Co-γ-Fe23、Fe3
4、Co-Fe34、CrO3、バリウムフェライトな
どの酸化物磁性粉、Fe,Ni,Co,Fe-Ni,F
e-Ni-P,Fe-Ni-Co,Sm-Co(特願平6−
320091)などのメタル磁性粉などの各種磁性粉が
挙げられる。
【0009】結合剤樹脂としては、磁気記録媒体に従来
用いられている公知の熱可塑性樹脂を用いることがで
き、例示すれば、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体、塩
化ビニルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルーアク
リルニトリル共重合体、アクリルニトリルーブタジエン
共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセルロー
スやアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などが挙
げられる。これらは、単独または二種以上混合して用い
ることができ、磁性粉100重量部に対して5ないし5
0重量部使用する。また、樹脂を硬化させるため、ポリ
イソシアネート類などの硬化剤を使用することもでき
る。
【0010】溶媒は、アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、ハロゲン化炭化水素等が使用できる。
【0011】また、潤滑剤としては、シリコンオイル、
グラファイトや二硫化モリブデンなどの無機粉末、ポリ
エチレン等のプラスチック微粉末、高級脂肪酸などが使
用できる。研磨剤としては、アルミナ、炭化ケイ素、酸
化クロム等が用いられる。帯電防止剤としては、グラフ
ァイト、カーボンブラック等が使用される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により具体的に説明する。
【0013】(実施例1〜7)表1の実施例に示すポリ
シランを溶解した溶液(トルエン)中に各々磁性粉を分
散させ、撹拌しながら254nmの光を30分照射し
た。上澄みをデカンテーションで除き、未反応のポリシ
ランを溶媒で洗って除去した後、乾燥させて、表面処理
された磁性粉を得た。
【0014】
【0015】上記の磁性粉末を用いて、ポリイソシアネ
ート以外の表2に示す成分と配合割合からなる組成物を
混合し、ビーズミルで分散した。これにポリイソシアネ
ートを加えて撹拌し、支持体のポリエチレンテレフタレ
ート上へ塗布して乾燥させ、カレンダー処理を施した。
乾燥後の層厚は、約6μmであった。これを1/2イン
チの幅に裁断してテープとした。
【0016】
【0017】(比較例1)表面処理しないCo-γ-Fe
23を用い、他は実施例と同様の方法でテープを作製し
た。
【0018】(比較例2)表面処理しないSm-Coを
用い、他は実施例と同様の方法でテープを作製した。
【0019】上記のテープについて角形比、残留磁束密
度、S/N比、光沢度を測定した。結果を表3に示す。
【0020】
【0021】実施例1〜7と比較例1および2との比較
からわかるように、耐摩耗性や分散性に優れ、磁気特性
や電磁変換特性も向上していることがわかる。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、磁性粉末の表面が、鎖状ポリシランR3Si(Si
2nSiR3および環状ポリシラン[SiR2m(n
は0か1、mは3か4、Rは炭素数1から3の直鎖また
は分岐したアルキル基またはアルケニル基)のうち少な
くとも一種によって、光反応で表面処理されることによ
り、磁性塗料中の磁性粉の分散性を確保し、磁気特性や
電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体を提供す
ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁性粉末を結合剤樹
    脂中に分散した磁性塗料を塗布、乾燥することにより形
    成した磁性層を有する磁気記録媒体において、上記磁性
    粉末の表面が、鎖状ポリシランR3Si(SiR2n
    iR3および環状ポリシラン[SiR2m(式中のnは
    0か1、mは3か4、Rは炭素数1から3の直鎖または
    分岐したアルキル基またはアルケニル基である)のうち
    少なくとも一種によって、光反応で表面処理されてなる
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
JP18838296A 1996-06-28 1996-06-28 磁気記録媒体 Pending JPH1021527A (ja)

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JP18838296A JPH1021527A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 磁気記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013105556A1 (ja) * 2012-01-10 2013-07-18 三菱化学株式会社 コーティング用組成物、多孔質膜、光散乱膜及び有機電界発光素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013105556A1 (ja) * 2012-01-10 2013-07-18 三菱化学株式会社 コーティング用組成物、多孔質膜、光散乱膜及び有機電界発光素子
JP2014208748A (ja) * 2012-01-10 2014-11-06 三菱化学株式会社 コーティング用組成物、多孔質膜、光散乱膜及び有機電界発光素子

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