JPH09270118A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH09270118A JPH09270118A JP10402096A JP10402096A JPH09270118A JP H09270118 A JPH09270118 A JP H09270118A JP 10402096 A JP10402096 A JP 10402096A JP 10402096 A JP10402096 A JP 10402096A JP H09270118 A JPH09270118 A JP H09270118A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料中の磁性粉末の分散性を確保し、磁気特
性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体及び
その製造方法の提供。 【解決手段】 磁性層に重量平均分子量で2万以下の低
分子量および3万から12万の高分子量の2種類のポリ
ウレタン系樹脂を含有させる。
性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体及び
その製造方法の提供。 【解決手段】 磁性層に重量平均分子量で2万以下の低
分子量および3万から12万の高分子量の2種類のポリ
ウレタン系樹脂を含有させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、磁気
ディスク、磁気カード等の塗布型磁気記録媒体およびそ
の製造方法に関するものである。
ディスク、磁気カード等の塗布型磁気記録媒体およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ、磁気ディスク、磁気
カード等の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルムなど
の非磁性体上に、強磁性体粉末、結合剤、有機溶剤、各
種添加剤などを混合分散して調製される磁性塗料を塗布
して形成される。
カード等の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルムなど
の非磁性体上に、強磁性体粉末、結合剤、有機溶剤、各
種添加剤などを混合分散して調製される磁性塗料を塗布
して形成される。
【0003】一般に、磁性粉末は、磁気的吸引力のため
結合剤溶液中に分散しにくく、凝集してネットワーク構
造を形成している。磁性粉末の分散状態は、塗料の流動
性、塗膜の粉末充填率、配向性、表面平滑性などに深く
係わる。これらの性質は、磁気記録媒体において、磁気
特性や電磁変換特性などを支配する重要な因子になって
いる。
結合剤溶液中に分散しにくく、凝集してネットワーク構
造を形成している。磁性粉末の分散状態は、塗料の流動
性、塗膜の粉末充填率、配向性、表面平滑性などに深く
係わる。これらの性質は、磁気記録媒体において、磁気
特性や電磁変換特性などを支配する重要な因子になって
いる。
【0004】従って、従来、磁性塗料中の磁性粉末の分
散性を向上させるため、結合体にスルフォン酸基などの
極性基を導入したり、脂肪酸、リン酸エステル等の界面
活性剤を塗料中に添加したり、シランカップリング剤や
チタンカップリング剤を用いて磁性粉末表面を改質する
などの処置が施されている。
散性を向上させるため、結合体にスルフォン酸基などの
極性基を導入したり、脂肪酸、リン酸エステル等の界面
活性剤を塗料中に添加したり、シランカップリング剤や
チタンカップリング剤を用いて磁性粉末表面を改質する
などの処置が施されている。
【0005】ところが、近年、磁気記録媒体の高品質化
のため、磁性粉末は微粉化や高磁力化する傾向にあるた
め、磁気的凝集力が強まり、これらの方法では、磁性粉
末の分散性を充分に満足しきれなくなっている。又、上
記の分散助剤を多量に用いると、塗膜の機械的強度の劣
化につながる。
のため、磁性粉末は微粉化や高磁力化する傾向にあるた
め、磁気的凝集力が強まり、これらの方法では、磁性粉
末の分散性を充分に満足しきれなくなっている。又、上
記の分散助剤を多量に用いると、塗膜の機械的強度の劣
化につながる。
【0006】従来から使用されている磁気記録媒体用の
結合剤としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、セルロース系樹
脂、塩化ビニル系樹脂などがあり、これらを単独又は混
合して分散性や機械的特性を満足するように用いられて
いる。
結合剤としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、セルロース系樹
脂、塩化ビニル系樹脂などがあり、これらを単独又は混
合して分散性や機械的特性を満足するように用いられて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリウ
レタン樹脂、ポリエステル樹脂は、非磁性支持体との接
着性や耐磨耗性に優れているが、分散性が他の樹脂に比
べて劣る。又、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、セルロ
ース系樹脂は、分散性は良好であるが、溶媒溶解性、耐
磨耗性などに欠点がある。塩化ビニル系樹脂は分散性に
優れており、広く利用されているが、熱湿下で塩化ビニ
ルの分解により塩酸が発生し、経時で特にメタル磁性粉
の磁気特性を劣化させたり、架橋剤を添加すると、水酸
基濃度が高いため、ポットライフが短くなるなどの問題
がある。
レタン樹脂、ポリエステル樹脂は、非磁性支持体との接
着性や耐磨耗性に優れているが、分散性が他の樹脂に比
べて劣る。又、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、セルロ
ース系樹脂は、分散性は良好であるが、溶媒溶解性、耐
磨耗性などに欠点がある。塩化ビニル系樹脂は分散性に
優れており、広く利用されているが、熱湿下で塩化ビニ
ルの分解により塩酸が発生し、経時で特にメタル磁性粉
の磁気特性を劣化させたり、架橋剤を添加すると、水酸
基濃度が高いため、ポットライフが短くなるなどの問題
がある。
【0008】そこで、本発明の技術的課題は、塗料中の
磁性粉末の分散性を確保し、磁気特性や電磁変換特性、
耐磨耗性に優れた磁気記録媒体及びその製造方法を提供
することにある。
磁性粉末の分散性を確保し、磁気特性や電磁変換特性、
耐磨耗性に優れた磁気記録媒体及びその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成するため、鋭意検討した結果、非磁性支持体上に磁
性粉末と結合剤を主成分とする磁性層が形成されてなる
磁気記録媒体において、磁性層が、重量平均分子量が2
種類のポリウレタン系樹脂を含有するのが有効であるこ
とを見い出し、本発明を成すに至ったものである。
達成するため、鋭意検討した結果、非磁性支持体上に磁
性粉末と結合剤を主成分とする磁性層が形成されてなる
磁気記録媒体において、磁性層が、重量平均分子量が2
種類のポリウレタン系樹脂を含有するのが有効であるこ
とを見い出し、本発明を成すに至ったものである。
【0010】即ち、本発明は、非磁性支持体上に磁性粉
末と結合剤を主成分とする磁性層が形成されてなる磁気
記録媒体において、前記磁性層に、重量平均分子量で2
万以下の低分子量および3万から12万の高分子量の2
種類のポリウレタン系樹脂を含有させたことを特徴とす
る磁気記録媒体である。
末と結合剤を主成分とする磁性層が形成されてなる磁気
記録媒体において、前記磁性層に、重量平均分子量で2
万以下の低分子量および3万から12万の高分子量の2
種類のポリウレタン系樹脂を含有させたことを特徴とす
る磁気記録媒体である。
【0011】又、本発明は、上記ポリウレタン系樹脂が
スルフォン酸基およびスルフォン酸塩残基の少なくとも
一方を0.5から5重量部含有することを特徴とする磁
気記録媒体である。
スルフォン酸基およびスルフォン酸塩残基の少なくとも
一方を0.5から5重量部含有することを特徴とする磁
気記録媒体である。
【0012】又、本発明は、上記2種類のポリウレタン
系樹脂の含有量は、磁性粉末100重量部に対して重量
平均分子量が2万以下のものが2から10重量部であ
り、重量平均分子量が3万から12万のものが5から5
0重量部であることを特徴とする磁気記録媒体である。
系樹脂の含有量は、磁性粉末100重量部に対して重量
平均分子量が2万以下のものが2から10重量部であ
り、重量平均分子量が3万から12万のものが5から5
0重量部であることを特徴とする磁気記録媒体である。
【0013】又、本発明は、非磁性支持体上に磁性粉末
と結合剤を主成分とする磁性層が塗布して形成される磁
気記録媒体の製造方法において、前記磁性層は、はじめ
に重量平均分子量が2万以下のポリウレタン系樹脂を溶
剤に溶解した溶液に磁性粉を分散混合させた後、次に重
量平均分子量が3万から12万のポリウレタン系樹脂の
溶液を混合して調製される磁性塗料を塗布して形成する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
と結合剤を主成分とする磁性層が塗布して形成される磁
気記録媒体の製造方法において、前記磁性層は、はじめ
に重量平均分子量が2万以下のポリウレタン系樹脂を溶
剤に溶解した溶液に磁性粉を分散混合させた後、次に重
量平均分子量が3万から12万のポリウレタン系樹脂の
溶液を混合して調製される磁性塗料を塗布して形成する
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法である。
【0014】(作用)本発明の磁気記録媒体では、磁性
層が、重量平均分子量で3万以上のポリウレタン樹脂を
用いることにより、耐磨耗性を確保し、平均分子量2万
以下のものを用いることにより、磁性粉末との結合性が
改善され分散性も付与できる。更に、これらのポリウレ
タン系樹脂が好ましくはスルフォン酸基およびスルフォ
ン酸塩残基の少なくとも一方を0.5から5重量部含有
することにより高分散性を確保できる。なお、スルフォ
ン酸基及びスルフォン酸塩残基の含有が、0.5重量部
以下及び5重量部以上では、高分散性が確保できないた
めである。
層が、重量平均分子量で3万以上のポリウレタン樹脂を
用いることにより、耐磨耗性を確保し、平均分子量2万
以下のものを用いることにより、磁性粉末との結合性が
改善され分散性も付与できる。更に、これらのポリウレ
タン系樹脂が好ましくはスルフォン酸基およびスルフォ
ン酸塩残基の少なくとも一方を0.5から5重量部含有
することにより高分散性を確保できる。なお、スルフォ
ン酸基及びスルフォン酸塩残基の含有が、0.5重量部
以下及び5重量部以上では、高分散性が確保できないた
めである。
【0015】又、2種類のポリウレタン系樹脂の含有量
が、磁性粉末100重量部に対して重量平均分子量が2
万以下のものが2から10重量部であり、重量平均分子
量が3万から12万のものが5から50重量部であるこ
とが好ましく、分子量が2万以下のポリウレタン樹脂が
多すぎると、耐磨耗性が劣化し、少なすぎると分散性向
上の効果が出ない。分子量が3万から12万のものは、
多すぎると磁性粉末の充填密度が低くなり、充分な出力
が得られなくなる。
が、磁性粉末100重量部に対して重量平均分子量が2
万以下のものが2から10重量部であり、重量平均分子
量が3万から12万のものが5から50重量部であるこ
とが好ましく、分子量が2万以下のポリウレタン樹脂が
多すぎると、耐磨耗性が劣化し、少なすぎると分散性向
上の効果が出ない。分子量が3万から12万のものは、
多すぎると磁性粉末の充填密度が低くなり、充分な出力
が得られなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における磁性粉末として
は、通常、磁気記録媒体に用いられている粉末ならいか
なるものでもよく、例えば、γ−Fe2O3、Co−γ−
Fe2O3、Fe3O4、Co−Fe3O4、CrO3、バリ
ウムフェライトなどの酸化物磁性粉、Fe,Ni,C
o、Fe−Ni、Fe−Ni−P、Fe−Ni−Co、
Sm−Co(特願平6−320091)などのメタル磁
性粉末などの各種磁性粉が挙げられる。
は、通常、磁気記録媒体に用いられている粉末ならいか
なるものでもよく、例えば、γ−Fe2O3、Co−γ−
Fe2O3、Fe3O4、Co−Fe3O4、CrO3、バリ
ウムフェライトなどの酸化物磁性粉、Fe,Ni,C
o、Fe−Ni、Fe−Ni−P、Fe−Ni−Co、
Sm−Co(特願平6−320091)などのメタル磁
性粉末などの各種磁性粉が挙げられる。
【0017】ポリウレタン系樹脂としては、従来公知の
構造の樹脂が使用できる。例としては、ポリエステルポ
リウレタン、ポリカーボネイトポリウレタン、ポリラク
トンポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン等が挙げ
られるが、特に、これらに限定されるものではない。
構造の樹脂が使用できる。例としては、ポリエステルポ
リウレタン、ポリカーボネイトポリウレタン、ポリラク
トンポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン等が挙げ
られるが、特に、これらに限定されるものではない。
【0018】結合剤として、磁気記録媒体に従来用いら
れているものを若干添加してもよく、例として、塩化ビ
ニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー酢酸ビニルー
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニルー塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリルニトリルーブタジエン共重合体、
ポリビニルブチラール、ニトロセルロース、アセチルセ
ルロースなどセルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂などが挙
げられる。
れているものを若干添加してもよく、例として、塩化ビ
ニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー酢酸ビニルー
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニルー塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリルニトリルーブタジエン共重合体、
ポリビニルブチラール、ニトロセルロース、アセチルセ
ルロースなどセルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂などが挙
げられる。
【0019】又、樹脂を硬化させるため、イソシアネー
ト類などの硬化剤を使用することもできる。又、必要に
応じてリン酸エステル、高級アルコール、各種脂肪酸と
その金属塩、他市販の界面活性剤などの分散剤や、シラ
ン系やチタン系のカップリング剤、カーボンブラック等
の帯電防止剤、アルミナ、炭化ケイ素等の研磨剤等を含
有させてもよい。
ト類などの硬化剤を使用することもできる。又、必要に
応じてリン酸エステル、高級アルコール、各種脂肪酸と
その金属塩、他市販の界面活性剤などの分散剤や、シラ
ン系やチタン系のカップリング剤、カーボンブラック等
の帯電防止剤、アルミナ、炭化ケイ素等の研磨剤等を含
有させてもよい。
【0020】上記塗料に用いられる溶媒は、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類、ハロゲン化炭化水素等が使用でき
る。
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類、ハロゲン化炭化水素等が使用でき
る。
【0021】以下、実施例をあげて本発明を更に説明す
る。
る。
【0022】なお、本発明は、その要旨を越えない限
り、これらに限定されるものではない。
り、これらに限定されるものではない。
【0023】(実施例1) 磁性粉末(Co−γ−Fe2O3) 100重量部 ポリウレタン樹脂 平均分子量 3000 5重量部 50000 20重量部 イソシアネート 2重量部 研磨剤(アルミナ) 2重量部 メチルエチルケトン 80重量部 シクロヘキサノン 80重量部 トルエン 80重量部 上記組成物のうち、磁性粉末、分子量3000のポリウ
レタン樹脂、溶剤をボールミルで5時間混合した後、分
子量50000のポリウレタン樹脂、研磨剤を加えて1
0時間混合し、更に、イソシアネートを加えて1時間混
合した。これを支持体のポリエチレンテレフタレート上
へ塗布して乾燥させ、磁性層とした。乾燥後の層厚は、
約6μmであった。これを1/2インチの幅に裁断し
て、実施例1のテープとした。
レタン樹脂、溶剤をボールミルで5時間混合した後、分
子量50000のポリウレタン樹脂、研磨剤を加えて1
0時間混合し、更に、イソシアネートを加えて1時間混
合した。これを支持体のポリエチレンテレフタレート上
へ塗布して乾燥させ、磁性層とした。乾燥後の層厚は、
約6μmであった。これを1/2インチの幅に裁断し
て、実施例1のテープとした。
【0024】(実施例2)磁性粉末として、Sm−Co
を用い、他は実施例1と同様の方法で実施例2のテープ
を作製した。
を用い、他は実施例1と同様の方法で実施例2のテープ
を作製した。
【0025】(比較例1)分子量3000のポリウレタ
ン樹脂の代わりに、分子量50000の樹脂を添加し、
他は実施例1と同様の方法で比較例1のテープを作製し
た。
ン樹脂の代わりに、分子量50000の樹脂を添加し、
他は実施例1と同様の方法で比較例1のテープを作製し
た。
【0026】(比較例2)分子量3000のポリウレタ
ン樹脂を添加せずに、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体
(U.C.C社製、UCARMAGー527)を10重量部添加し、分
子量50000の樹脂を15重量部添加し、他は実施例
1と同様の方法で比較例2のテープを作製した。
ン樹脂を添加せずに、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体
(U.C.C社製、UCARMAGー527)を10重量部添加し、分
子量50000の樹脂を15重量部添加し、他は実施例
1と同様の方法で比較例2のテープを作製した。
【0027】(比較例3)磁性粉末として、Sm−Co
を用い、他は比較例2と同様の方法で比較例3のテープ
を作製した。
を用い、他は比較例2と同様の方法で比較例3のテープ
を作製した。
【0028】上記の各テープについて、角形比、残留磁
束密度、S/N比、光沢度を測定した結果を表1に示
す。
束密度、S/N比、光沢度を測定した結果を表1に示
す。
【0029】
【0030】表1からわかるように、実施例1及び実施
例2の場合、耐磨耗性、耐候性に優れ、かつ分散性も向
上していることがわかる。
例2の場合、耐磨耗性、耐候性に優れ、かつ分散性も向
上していることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、磁性層が重量平均分子量で2万以下および3万
から12万の2種類のポリウレタン系樹脂を含有するこ
とにより、磁性塗料中の磁性粉末の分散性を確保し、磁
気特性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体
を提供することができる。
よれば、磁性層が重量平均分子量で2万以下および3万
から12万の2種類のポリウレタン系樹脂を含有するこ
とにより、磁性塗料中の磁性粉末の分散性を確保し、磁
気特性や電磁変換特性、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体
を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤を主
成分とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体におい
て、前記磁性層に、重量平均分子量で2万以下の低分子
量および3万から12万の高分子量の2種類のポリウレ
タン系樹脂を含有させたことを特徴とする磁気記録媒
体。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリウレタン系樹脂がス
ルフォン酸基およびスルフォン酸塩残基の少なくとも一
方を0.5から5重量部含有することを特徴とする磁気
記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1記載の2種類のポリウレタン系
樹脂の含有量は、磁性粉末100重量部に対して重量平
均分子量が2万以下のものが2から10重量部であり、
重量平均分子量が3万から12万のものが5から50重
量部であることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項4】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤を主
成分とする磁性層を塗布して形成する磁気記録媒体の製
造方法において、はじめに重量平均分子量が2万以下の
ポリウレタン系樹脂を溶剤に溶解した溶液に磁性粉末を
分散混合した後、次に重量平均分子量が3万から12万
のポリウレタン系樹脂の溶液を混合して調製される磁性
塗料を塗布して磁性層を形成することを特徴とする磁気
記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10402096A JPH09270118A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10402096A JPH09270118A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09270118A true JPH09270118A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14369586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10402096A Pending JPH09270118A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09270118A (ja) |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP10402096A patent/JPH09270118A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |