JPH10213870A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH10213870A
JPH10213870A JP9019179A JP1917997A JPH10213870A JP H10213870 A JPH10213870 A JP H10213870A JP 9019179 A JP9019179 A JP 9019179A JP 1917997 A JP1917997 A JP 1917997A JP H10213870 A JPH10213870 A JP H10213870A
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JP
Japan
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image
light
stimulable phosphor
wavelength
filter
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Application number
JP9019179A
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Inventor
Taizo Akimoto
泰造 秋本
Toru Tsuchiya
徹 土谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10213870A publication Critical patent/JPH10213870A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡易な構成で、かつ、経済的に、
蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録されたオー
トラジオグラフィ画像および蛍光物質によりより標識さ
れた試料の蛍光画像を読み取ることのできる画像読み取
り装置を提供することを、その課題とする。 【解決手段】 本発明によれば、この課題は、532n
mの波長のレーザ光2を発するレーザ励起光源1と、レ
ーザ光により、画像担体12、22を走査するポリゴン
ミラー5と、画像担体から発せられた光を光電的に検出
可能な光検出手段31と、532nmの波長の光をカッ
トし、532nmよりも波長の長い光を透過する第1の
フィルタ32aおよび532nmの波長の光をカット
し、350nmないし450nmの波長の光を透過する
第2のフィルタ32bを備えたフィルタ手段32と、画
像担体の種類に応じて、フィルタ手段の第1のフィルタ
または第2のフィルタを、選択的に、光検出手段の受光
面の前部に位置させるコントロールユニット40とを備
えた画像読み取り装置によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読み取り装置に関
するものであり、さらに詳細には、蓄積性蛍光体シート
の輝尽性蛍光体層に記録されたオートラジオグラフィ画
像および蛍光物質によりより標識された試料の蛍光画像
を読み取ることのできる画像読み取り装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、放
射性標識を付与した物質を、生物体に投与した後、その
生物体あるいはその生物体の組織の一部を試料とし、こ
の試料を、輝尽性蛍光体層が形成された蓄積性蛍光体シ
ートと一定時間重ね合わせることにより、放射線エネル
ギーを輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に、蓄
積、記録し、しかる後に、電磁波によって、輝尽性蛍光
体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体
から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディジタル
画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの表
示手段上あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、画
像を生成するように構成されたオートラジオグラフィシ
ステムが知られている(たとえば、特公平1−6078
4号公報、特公平1−60782号公報、特公平4−3
952号公報など)。
【0003】他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。この蛍光検出システムによれば、蛍光画像を読
み取ることにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、
実験用マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経
路、状態、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特
性の評価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳
動させるべき複数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色
素を加えた後に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電
気泳動させ、あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持
体上で、複数のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、
複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた
後に、ゲル支持体を、蛍光色素を含んだ溶液に浸すなど
して、電気泳動されたDNA断片を標識し、励起光によ
り、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することに
よって、画像を生成し、ゲル支持体上のDNAの分布を
検出したり、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持
体上で、電気泳動させた後に、DNAを変性(de−natu
ration) し、次いで、サザン・ブロッティング法によ
り、ニトロセルロースなどの転写支持体上に、変性DN
A断片の少なくとも一部を転写し、目的とするDNAと
相補的なDNAもしくはRNAを蛍光色素で標識して調
製したプローブと変性DNA断片とをハイブリダイズさ
せ、プローブDNAもしくはプローブRNAと相補的な
DNA断片のみを選択的に標識し、励起光によって、蛍
光色素を励起して、生じた蛍光を検出することにより、
画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAを分布
を検出したりすることができる。さらに、標識物質によ
り標識した目的とする遺伝子を含むDNAと相補的なD
NAプローブを調製して、転写支持体上のDNAとハイ
ブリダイズさせ、酵素を、標識物質により標識された相
補的なDNAと結合させた後、蛍光基質と接触させて、
蛍光基質を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、励起光に
よって、生成された蛍光物質を励起して、生じた蛍光を
検出することにより、画像を生成し、転写支持体上の目
的とするDNAの分布を検出したりすることもできる。
この蛍光検出システムは、放射性物質を使用することな
く、簡易に、遺伝子配列などを検出することができると
いう利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、蓄積性蛍光体
シートを、画像の検出材料として用いるオートラジオグ
ラフィシステムも蛍光検出システムも、いずれも、画像
を担持した蓄積性蛍光体シート、ゲル支持体あるいは転
写支持体などの画像担体を、励起光により走査した結
果、画像担体から発する光を検出して、画像を生成し、
検出などをおこなうものであるため、画像読み取り装置
が、これらいずれのシステムにも使用できるように構成
されていることが便利であり好ましい。そこで、オート
ラジオグラフィ画像を記録するために、最も一般的に使
用されているBaFX(Xはハロゲン元素)系の輝尽性
蛍光体を励起可能な635nmのレーザ光を発する固体
レーザ励起光源と、蛍光検出システムに使用される蛍光
物質を励起可能な450nmの波長の光を発するLED
を備え、オートラジオグラフィシステムおよび蛍光検出
システムに使用可能な画像読み取り装置が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、このように、2つの励起光
源を設けることは、画像読み取り装置を大型化し、ま
た、コストを高くするという問題があった。したがっ
て、本発明は、簡易な構成で、かつ、経済的に、蓄積性
蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録されたオートラジ
オグラフィ画像および蛍光物質によりより標識された試
料の蛍光画像を読み取ることのできる画像読み取り装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、530nmない
し540nmの波長のレーザ光を発するレーザ励起光源
と、前記レーザ光で画像担体を走査するレーザ走査手段
と、前記画像担体から発せられた光を光電的に検出可能
な光検出手段と、530nmないし540nmの波長の
光をカットし、530nmないし540nmよりも波長
の長い光を透過する第1のフィルタおよび530nmな
いし540nmの波長の光をカットし、350nmない
し450nmの波長の光を透過する第2のフィルタを備
えたフィルタ手段と、前記画像担体の種類に応じて、前
記フィルタ手段の前記第1のフィルタまたは前記第2の
フィルタを、選択的に、前記光検出手段の受光面の前部
に位置させる制御手段とを備えた画像読み取り装置によ
って達成される。
【0007】オートラジオグラフィ画像を記録するた
め、最も一般的に使用されているBaFX(Xはハロゲ
ン元素)系の輝尽性蛍光体を励起光で励起したときに
は、輝尽性蛍光体から350nmないし450nmの波
長の輝尽光が発せられる。一方、試料を標識している蛍
光物質を励起するときは、蛍光物質から発せられる蛍光
の波長は励起光の波長よりも必ず長い。したがって、本
発明によれば、画像読み取り装置は、530nmないし
540nmの波長のレーザ光を発するレーザ励起光源
と、530nmないし540nmの波長の光をカット
し、530nmないし540nmよりも波長の長い光を
透過する第1のフィルタおよび530nmないし540
nmの波長の光をカットし、350nmないし450n
mの波長の光を透過する第2のフィルタを備えたフィル
タ手段と、画像担体の種類に応じて、フィルタ手段の第
1のフィルタまたは第2のフィルタを、選択的に、光検
出手段の受光面の前部に位置させる制御手段とを備えて
いるので、530nmないし540nmの波長のレーザ
光を発する1つのレーザ励起光源を用いて、第1のフィ
ルタを光検出手段の受光面の前部に位置させることによ
り、530nmないし540nmの波長のレーザ光によ
り励起可能な蛍光物質により標識され、画像担体に記録
された試料の蛍光画像を読み取ることができ、第2のフ
ィルタを光検出手段の受光面の前部に位置させることに
より、蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層
に含まれるBaFX系の輝尽性蛍光体に記録されたオー
トラジオグラフィ画像を読み取ることが可能になる。し
たがって、画像読み取り装置の構成を簡易化し、コスト
アップを防止して、蛍光物質によって標識された試料の
蛍光画像および蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性
蛍光体層に含まれるBaFX系の輝尽性蛍光体に記録さ
れたオートラジオグラフィ画像の双方を読み取ることが
可能となる。
【0008】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザ励起光源から発せられるレーザ光によっ
て走査される画像担体が、蛍光物質の画像を担持した画
像担体、または、オートラジオグラフィ画像を記録した
輝尽性蛍光体を含む蓄積性蛍光体シートにより構成され
ている。本発明において、蛍光物質の画像を担持してい
るとは、蛍光色素によって標識された試料の画像を担持
している場合と、酵素を標識された試料と結合させた後
に、酵素を蛍光基質と接触させて、蛍光基質を、蛍光を
発する蛍光物質に変化させ、得られた蛍光物質の画像を
担持している場合とを包含している。本発明において、
画像担体に、標識された試料の画像を担持させ、530
nmないし540nmの波長のレーザ光によって励起し
て、画像を読み取るために使用することのできる蛍光色
素は、530ないし540nmの波長のレーザにより励
起可能な蛍光色素であれば、とくに、限定されるもので
はない。530ないし540nmの波長のレーザにより
励起可能な蛍光色素としては、たとえば、構造式(1) で
示される Cy-3 (登録商標)、Rhodamine 6G (C.I. No.
45160)、Rhodamine B (C.I. No. 45170 )、構造式
(2) で示される Ethidium Bromide 、構造式(3) で示さ
れるTexas Red 、構造式(4) で示される Propidium Iod
ide 、構造式(5) で示される POPO-3 、Red 613 、Red
670 、Carboxyrhodamine (R6G)、R-Phycoerythrin 、Qu
antum Red 、JOE 、HEX 、Ethidium homodimer、Lissam
inerhodamine B peptide 、SYBR Green(C2H6OS) など
が、好ましく使用することができる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】 本発明において、オートラジオグラフィ画像を記録する
ために使用することのできる輝尽性蛍光体としては、放
射線のエネルギーを蓄積可能で、電磁波によって励起さ
れ、蓄積している放射線のエネルギーを光の形で放出可
能なものであればよく、とくに限定されるものではない
が、可視光波長域の光によって励起可能であるものが好
ましい。具体的には、たとえば、特開昭55−1214
5号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化
物系蛍光体(Ba1-x,2+ x )FX:yA(ここに、M
2+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より
選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、Xは
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、
Pr、Ho、Nd、YbおよびErからなる群より選ば
れる少なくとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦0.
6、yは0≦y≦0.2である。)、特開平2−276
997号公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、ZはEuまたはCeである。)、特開昭59−5
6479号公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロ
ゲン物系蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+(ここ
に、XおよびX’はいずれも、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、
xは0<x≦2、aは0<a≦0.2である。)、特開
昭58−69281号公報に開示されたセリウム付活三
価金属オキシハロゲン物系蛍光体であるMOX:xCe
(ここに、MはPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、
Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびBiからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、XはBrお
よびIのうちの一方あるいは双方、xは、0<x<0.
1である。)、特開昭60−101179号公報および
同60−90288号公報に開示されたセリウム付活希
土類オキシハロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe
(ここに、LnはY、La、GdおよびLuからなる群
より選ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、xは、0<x≦0.1である。)および特開
昭59−75200号公報に開示されたユーロピウム付
活複合ハロゲン物系蛍光体MIIFX・aMI X’・bM
'II '' 2 ・cMIII ''' 3 ・xA:yEu2+(ここ
に、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属元素、MI はL
i、Na、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属元素、M’IIはBeおよ
びMgからなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金
属元素、MIII はAl、Ga、InおよびTlからなる
群より選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少
なくとも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、
X’、X''およびX''' はF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、
aは、0≦a≦2、bは、0≦b≦10-2、cは、0≦
c≦10-2で、かつ、a+b+c≧10-2であり、x
は、0<x≦0.5で、yは、0<y≦0.2であ
る。)が、好ましく使用し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。図1は、本発明の実施態様にかかる画像読み取り装
置の略斜視図である。図1において、画像読み取り装置
は、532nmの波長のレーザ光を発するレーザ励起光
源1を備えている。本実施態様においては、レーザ励起
光源1は、第二高調波生成(Second Harmonic Generati
on) 素子により構成されている。レーザ励起光源1によ
り発生されたレーザ光2は、フィルタ3を通過すること
により、532nmの波長のレーザ光2によって、蓄積
性蛍光体シートを励起したときに発生する輝尽光の波長
域に対応する波長域の部分がカットされる。さらに、レ
ーザ励起光源1から発せられたレーザ光2は、ビーム・
エクスパンダ4に入射する。レーザ光2は、ビーム・エ
クスパンダ4によって、そのビーム径が正確に調整さ
れ、ポリゴンミラー5に入射する。ポリゴンミラー5に
より偏向されたレーザ光2は、fθレンズ6を介して、
反射鏡7により反射されて、シート状の画像担体ユニッ
ト10上に、一次元的に入射する。fθレンズ6は、画
像担体ユニット10上を、レーザ光2により、図1にお
いて、Xで示される方向に、すなわち、主走査方向に走
査するときに、つねに、均一の線速度で、走査がなされ
ることを保証するものである。
【0013】本実施態様にかかる画像読み取り装置は、
ゲル支持体あるいは転写支持体などに記録された蛍光色
素の電気泳動画像および蓄積性蛍光体シートに設けられ
た輝尽性蛍光体層に記録された被写体の放射線画像、オ
ートラジオグラフィ画像、放射線回折画像または電子顕
微鏡画像を読み取り可能に構成されている。図1におい
ては、画像担体ユニット10は、ガラス板11と、その
上に載置された蛍光物質により標識された変性DNAの
電気泳動画像が記録された転写支持体12によって構成
されている。蛍光色素によって標識された変性DNAの
電気泳動画像は、たとえば、次のようにして、転写支持
体13に記録されている。すなわち、まず、目的とする
遺伝子からなるDNA断片を含む複数のDNA断片を、
ゲル支持媒体上で、電気泳動させることにより、分離展
開し、アルカリ処理によって変性(denaturation) し
て、一本鎖のDNAとする。次いで、公知のサザン・ブ
ロッティング法により、このゲル支持媒体と転写支持体
13とを重ね合わせ、転写支持体上に、変性DNA断片
の少なくとも一部を転写して、加温処理および紫外線照
射により、固定する。次いで、目的とする遺伝子のDN
Aと相補的なDNAあるいはRNAを蛍光色素で標識し
て調製したプローブと転写支持体13上の変性DNA断
片とを、加温処理によって、ハイブリタイズさせ、二本
鎖のDNAの形成(renaturation)またはDNA・RN
A結合体の形成をおこなう。このとき、転写支持体13
上の変性DNA断片は固定されているので、プローブD
NAまたはプローブRNAと相補的なDNA断片のみが
ハイブリタイズして、蛍光標識プローブを捕獲する。し
かる後に、適当な溶液で、ハイブリッドを形成しなかっ
たプローブを洗い流すことにより、転写支持体上では、
目的遺伝子を有するDNA断片のみが、蛍光標識が付与
されたDNAまたはRNAとハイブリッドを形成し、蛍
光標識が付与される。こうして、得られた転写支持体1
3に、蛍光色素により標識された変性DNAの電気泳動
画像が記録される。本実施態様においては、試料を標識
する蛍光色素として、526nmの波長の光で最も効率
的に励起されるEthidium Bromideが使用されている。
【0014】蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍
光体層に記録された被写体の放射線画像、オートラジオ
グラフィ画像、放射線回折画像あるいは電子顕微鏡画像
を読み取るときには、画像担体ユニット10に代えて、
蓄積性蛍光体シートユニット20がセットされる。蓄積
性蛍光体シートユニット20は、図2に示されるよう
に、一方の面に、輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層2
1が形成され、他方の面に磁性層(図示せず)が形成さ
れた蓄積性蛍光体シート22と、一方の面にゴム状のマ
グネットシート(図示せず)が貼着されたアルミニウム
などの支持板23とからなり、蓄積性蛍光体シート22
の磁性層と支持板23のマグネットシートとが付着さ
れ、一体化されている。本実施態様においては、蓄積性
蛍光体シート22に形成された輝尽性蛍光体層21中に
は、たとえば、サザン・ブロット・ハイブリタイゼーシ
ョン法を利用した遺伝子中の放射性標識物質の位置情報
が記録されている。ここに、位置情報とは、試料中にお
ける放射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心と
した各種の情報、たとえば、試料中に存在する放射性標
識物質の集合体の存在位置と形状、その位置における放
射性標識物質の濃度、分布などからなる情報の一つもし
くは任意の組み合わせとして得られる各種の情報を意味
するものである。
【0015】試料中の放射性標識物質の位置情報は、た
とえば、次のようにして、蓄積性蛍光体シート22の輝
尽性蛍光体層21に蓄積記録される。まず、目的とする
遺伝子からなるDNA断片を含む複数のDNA断片を、
ゲル支持媒体上で、電気泳動をおこなうことにより、分
離展開し、アルカリ処理により変性(denaturation)し
て、一本鎖のDNAとする。次いで、公知のサザン・ブ
ロッティング法によって、このゲル支持媒体とニトロセ
ルロースフィルタなどの転写支持体とを重ね合わせ、転
写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも一部を転写
して、加温処理および紫外線照射により、固定する。次
いで、目的とする遺伝子のDNAと相補的なDNAある
いはRNAを放射性標識するなどの方法により調製した
プローブと転写支持体上の変性DNA断片とを、加温処
理により、ハイブリタイズさせ、二本鎖のDNAの形成
(renaturation) またはDNA・RNA結合体の形成を
おこなう。このとき、転写支持体上の変性DNA断片は
固定されているので、プローブDNAまたはプローブR
NAと相補的なDNA断片のみが、ハイブリタイズし
て、放射性標識プローブを捕獲する。しかる後に、適当
な溶液で、ハイブリッドを形成しなかったプローブを洗
い流すことにより、転写支持体上では、目的遺伝子を有
するDNA断片のみが、放射性標識が付与されたDNA
またはRNAとハイブリッドを形成し、放射性標識が付
与される。その後、乾燥させた転写支持体と蓄積性蛍光
体シート22とを、一定時間重ね合わせて、露光操作を
おこなうことによって、転写支持体上の放射性標識物質
から放出される放射線の少なくとも一部が、蓄積性蛍光
体シート22に形成された輝尽性蛍光体層21に吸収さ
れて、試料中の放射性標識物質の位置情報が、画像の形
で、輝尽性蛍光体層21に蓄積記録される。本実施態様
においては、 Ethidium Bromide で標識されたのと同一
の生物体の同一の組織から採取した目的とする遺伝子か
らなるDNA断片を含む複数のDNA断片が放射性標識
物質により標識されている。
【0016】図3は、本発明の実施態様にかかる画像読
み取り装置の外観を示す略斜視図である。図3に示され
るように、画像読み取り装置8は、画像担体ユニット1
0あるいは蓄積性蛍光体シートユニット20をセットす
るサンプルステージ9を備えており、サンプルステージ
9にセットされた画像担体ユニット10あるいは蓄積性
蛍光体シートユニット20は、移送機構(図示せず)に
よって、図3においてZで示される方向に送られて、画
像読み取り装置8の内部の所定の位置に位置させられ、
レーザ光2の照射を受けるように構成されている。レー
ザ光2による主走査方向への走査と同期して、画像担体
ユニット10あるいは蓄積性蛍光体シートユニット20
は、モータ(図示せず)により、図1において、Yで示
される方向、すなわち、副走査方向に移動され、転写支
持体12あるいは蓄積性蛍光体シート22の輝尽性蛍光
体層21の全面が、レーザ光2によって走査されるよう
になっている。
【0017】レーザ光2が照射された結果、転写支持体
12に含まれている蛍光色素が励起されて発せられた蛍
光あるいは蓄積性蛍光体シート22に形成された輝尽性
蛍光体層21に含まれている輝尽性蛍光体が励起されて
発せられた輝尽光は、転写支持体12あるいは蓄積性蛍
光体シート22上の走査線に対向するように近接して配
置された光ガイド30に入射する。光ガイド30は、そ
の受光端部が直線状をなし、また、その射出端部は、光
電変換型の光検出器31の受光面に、近接して配置され
ている。光ガイド30は、無蛍光ガラスなどを加工して
作られており、受光端部から入射した蛍光あるいは輝尽
光が、その内面で、全反射を繰り返しながら、射出端部
を経て、光検出器31の受光面に伝達されるように、そ
の形状が定められている。
【0018】したがって、レーザ光2の照射に応じて、
転写支持体12に含まれている蛍光色素から発光した蛍
光または蓄積性蛍光体シート22に形成された輝尽性蛍
光体層21から発光した輝尽光は、光ガイド30に入射
し、その内部で、全反射を繰り返しながら、射出端部を
経て、光検出器31によって受光される。光検出器31
の受光面の前部には、フィルタ部材32が設けられてい
る。図4は、フィルタ部材32の略正面図であり、フィ
ルタ部材32は、2枚のフィルタ32a、32bを備え
た円板により構成されている。フィルタ32aは、53
2nmの波長の光をカットし、532nmよりも波長の
長い光を透過する性質を有しており、フィルタ32b
は、輝尽性蛍光体から発光される輝尽光の波長域を含む
350nmないし450nmの光を透過し、532nm
の波長の光をカットする性質を有している。したがっ
て、画像担体の種類、すなわち、本実施態様において
は、転写支持体12か蓄積性蛍光体シート22かに応じ
て、これらのフィルタ32a、32bを選択的に使用す
ることにより、光検出器31は、検出すべき光のみを光
電的に検出することができる。ここに、フィルタ部材3
2は、モータ33により回転可能に構成され、光検出器
31として、少量のセシウムにより活性化された Na2KS
b に基づくマルチアルカリ物質を含んでおり、200n
mないし850nmの波長の光を感度よく検出すること
ができるフォトマルチプライアが用いられている。
【0019】光検出器31によって光電的に検出された
光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を有する増幅
器34によって、所定のレベルの電気信号に増幅された
後、A/D変換器35に入力される。電気信号は、A/
D変換器35において、信号変動幅に適したスケールフ
ァクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバッファ
36に入力される。ラインバッファ36は、走査線1ラ
イン分の画像データを一時的に記憶するものであり、以
上のようにして、走査線1ライン分の画像データが記憶
されると、そのデータを、ラインバッファ36の容量よ
りもより大きな容量を有する送信バッファ37に出力
し、送信バッファ37は、所定の容量の画像データが記
憶されると、画像データを、画像処理装置38に出力す
るように構成されている。画像処理装置38に入力され
た画像データは、画像データ記憶手段(図示せず)に記
憶され、画像データ記憶手段から読み出されて、必要に
応じて、画像処理が施され、CRT(図示せず)などの
表示手段上に、可視画像として、表示され、あるいは、
さらに、画像解析装置(図示せず)によって解析され
る。
【0020】さらに、画像読み取り装置は、コントロー
ルユニット40およびキーボードなどからなる入力手段
41を備えており、転写支持体13に記録された蛍光画
像を読み取るときには、オペレータが、入力手段41
に、画像担体が転写支持体12である旨を入力し、蓄積
性蛍光体シート22に形成された輝尽性蛍光体層21に
記録された放射線画像を読み取るときには、オペレータ
が、入力手段41に、画像担体が蓄積性蛍光体シートで
ある旨を入力することにより、コントロールユニット4
0が、モータ33を駆動して、自動的に、フィルタ32
a、32bのいずれかを選択し、画像の読み取りを開始
するように構成されている。すなわち、入力手段41
に、画像担体が転写支持体12である旨が入力される
と、コントロールユニット40は、モータ33を駆動し
て、フィルタ部材32を回転させ、フィルタ32aを、
光検出器31の前面に位置させるとともに、レーザ励起
光源1を作動して、レーザ光2を放出させ、また、入力
手段41に、画像担体が蓄積性蛍光体シート22である
旨が入力されたときは、コントロールユニット40は、
モータ33を駆動して、フィルタ部材32を回転させ、
フィルタ32bを、光検出器21の前面に位置させると
ともに、レーザ励起光源1を駆動して、レーザ光2を放
出させ、画像の読み取りを開始するように構成されてい
る。
【0021】転写支持体12に含まれる蛍光色素により
標識された変性DNAの電気泳動画像を読み取る場合に
は、オペレータは、画像担体ユニット10を画像読み取
り装置8のサンプルステージ9にセットし、画像担体ユ
ニット10を、図1に示される位置に移動させる。次い
で、画像担体が転写支持体12である旨が入力手段41
に入力されると、コントロールユニット40は、モータ
33に駆動信号を出力して、フィルタ32aが、光検出
器31の受光面の前部に位置するように、フィルタ部材
32を回転させた後、レーザ励起光源1を作動させる。
その結果、レーザ励起光源1から、532nmの波長の
レーザ光2が発せられ、レーザ光2は、ビーム・エクス
パンダ4により、そのビーム径が正確に調整され、ポリ
ゴンミラー5に入射する。ポリゴンミラー5によって偏
向されたレーザ光2は、fθレンズ6を介して、反射鏡
7によって反射されて、転写支持体12上に入射する。
レーザ光2は、転写支持体12の表面上を、図1におい
てXで示される主走査方向に走査され、他方、画像担体
ユニット10は、図1においてYで示される副走査方向
に移動されるため、転写支持体12は、532nmの波
長のレーザ光2により、その全面が走査される。その結
果、転写支持体12に含まれている Ethidium Bromide
が励起されて、605nmの波長にピークを有する蛍光
が発せられる。
【0022】転写支持体12に含まれている蛍光色素で
ある Ethidium Bromide から発せられた蛍光は、光ガイ
ド30に入射し、光ガイド30の内面で、全反射を繰り
返しながら、射出端部からフィルタ32aに入射する。
ここに、フィルタ32aは、532nmの波長の光をカ
ットし、532nmよりも長い波長の光を透過する性質
を有しており、蛍光色素から発せられる蛍光の波長は、
励起光の波長より長いため、 Ethidium Bromide から発
せられた蛍光のみが、光検出器31によって、光電的に
検出され、増幅器34によって、所定のレベルの電気信
号に増幅された後、A/D変換器35により、信号変動
幅に適したスケールファクタで、ディジタル信号に変換
され、1ライン分の画像データがラインバッファ36に
記憶される。1ライン分の画像データが記憶されると、
画像データはラインバッファ36から送信バッファ37
に出力される。
【0023】こうして、Ethidium Bromideから発せられ
た蛍光を検出することにより得られた画像データは、送
信バッファ37から、画像処理装置38に出力され、C
RTなどの表示手段上に、可視画像として表示される。
表示された画像は、EthidiumBromideによって標識され
たDNAの画像を含んでおり、以上のようにして生成さ
れた画像データは、必要に応じて、画像データ記憶手段
(図示せず)に記憶され、あるいは、画像解析装置(図
示せず)によって解析される。一般に、蛍光検出システ
ムは定量性に劣っているため、定量解析には適していな
い。これに対して、オートラジオグラフィシステムは、
定量性に優れている。しかるに、本実施態様において
は、 Ethidium Bromide で標識されたのと同一の生物体
の同一の組織から採取した目的とする遺伝子からなるD
NA断片を含む複数のDNA断片が放射性標識物質によ
り標識され、試料がいわゆる二重標識されているため、
必要に応じて、輝尽性蛍光体層21に記録されたオート
ラジオグラフィ画像を読み取り、蛍光画像と重ね合わせ
処理などをすることにより、mRNAの発現量などを、
定量的に解析することができる。
【0024】蓄積性蛍光体シート22に形成された輝尽
性蛍光体層21に記録されたサザン・ブロット・ハイブ
リタイゼーション法を利用した遺伝子中の放射性標識物
質の位置情報の画像を読み取る場合には、オペレータ
は、まず、蓄積性蛍光体シートユニット20を、輝尽性
蛍光体層21が下方を向くように、画像読み取り装置8
のサンプルステージ9にセットし、蓄積性蛍光体シート
ユニット20を、図1における画像担体ユニット10の
位置に移動させるとともに、画像担体が蓄積性蛍光体シ
ート22である旨を入力手段41に入力する。コントロ
ールユニット40は、入力手段41に入力された指示信
号にしたがって、モータ33に駆動信号を出力して、フ
ィルタ部材32を回転させ、フィルタ32bを、光検出
器31の受光面の前部に位置させた後、レーザ励起光源
1を作動させる。その結果、レーザ励起光源1から、5
32nmの波長のレーザ光2が発せられ、レーザ光2
は、ビーム・エクスパンダ4によって、そのビーム径が
正確に調整され、ポリゴンミラー5に入射する。ポリゴ
ンミラー5により偏向されたレーザ光2は、fθレンズ
6を介して、反射鏡7によって反射されて、蓄積性蛍光
体シート22に形成された輝尽性蛍光体層21上に入射
する。レーザ光2は、蓄積性蛍光体シート22に形成さ
れた輝尽性蛍光体層21上を、図1においてXで示され
る主走査方向に走査され、また、蓄積性蛍光体シートユ
ニット20は、図1においてYで示される副走査方向に
移動されるため、蓄積性蛍光体シート22に形成された
輝尽性蛍光体層21の全面が、レーザ光2によって走査
される。
【0025】こうして、532nmの波長のレーザ光2
により走査されると、蓄積性蛍光体シート22に形成さ
れた輝尽性蛍光体層21に含まれている輝尽性蛍光体が
励起され、輝尽光を放出する。輝尽性蛍光体から放出さ
れた輝尽光は、光ガイド30に入射し、光ガイド30の
内面で全反射を繰り返しながら、射出端部から、フィル
タ32bに入射する。ここに、フィルタ32bは、蓄積
性蛍光体シート22から発光される輝尽光の波長域の光
のみを透過し、532nmの波長の光をカットする性質
を有しているため、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光
のみが、光検出器31により、光電的に検出され、増幅
器34によって、所定のレベルの電気信号に増幅された
後、A/D変換器35により、信号変動幅に適したスケ
ールファクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバ
ッファ36および送信バッファ37を経て、画像処理装
置38に送られる。画像処理装置38に入力された画像
データに基づき、CRTなどの表示手段上に、可視画像
として、表示される。こうして生成された画像データ
は、必要に応じて、画像データ記憶手段(図示せず)に
記憶され、画像解析装置(図示せず)によって、解析さ
れる。
【0026】本実施態様によれば、532nmのレーザ
励起光源1のみを備えた一つの画像読み取り装置によっ
て、転写支持体12に記録された蛍光色素によって標識
されたDNAの電気泳動画像および蓄積性蛍光体シート
22に形成された輝尽性蛍光体層21に記録された放射
性標識物質により標識されたDNAの電気泳動画像の双
方を読み取っており、画像読み取り装置を大型化するこ
ともなく、効率的かつ経済的に、蛍光画像およびオート
ラジオグラフィ画像を読み取ることができる。また、本
実施態様によれば、同一の生物体の同一の組織から採取
した目的とする遺伝子からなるDNA断片を含む複数の
DNA断片が、蛍光物質と放射性標識物質とにより標識
され、転写支持体12および輝尽性蛍光体層21に記録
されているから、蛍光画像を読み取った後、必要に応じ
て、オートラジオグラフィ画像を読み取り、蛍光画像と
重ね合わせ処理などをすることにより、mRNAの発現
量などを、定量的に解析することが可能となる。
【0027】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることがいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、サザン・ブロット・ハイブリタ
イゼーション法を利用した遺伝子の電気泳動画像を、蛍
光検出システムにしたがって転写支持体12に記録し、
また、オートラジオグラフィシステムにしたがって蓄積
性蛍光体シート22に形成された輝尽性蛍光体層21に
記録し、これを光電的に読み取る場合につき、説明を加
えたが、本発明は、かかる画像の読み取りに限定される
ことなく、たとえば、蛍光検出システムによって、ゲル
支持体あるいは転写支持体に記録された蛍光物質の他の
画像や蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の
評価などをおこなうための蛍光物質の画像の読み取り
や、蛋白質の薄層クロマトグラフィ(TLC)により生
成され、蓄積性蛍光体シート22に形成された輝尽性蛍
光体層21に記録されたオートラジオグラフィ画像、ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動法によって、蛋白質の分
離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをおこな
うために、蓄積性蛍光体シート22に形成された輝尽性
蛍光体層21に記録されたオートラジオグラフィ画像、
実験用マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経
路、状態などを研究するために、蓄積性蛍光体シート2
2に形成された輝尽性蛍光体層21に記録されたオート
ラジオグラフィ画像などの蓄積性蛍光体シート16に形
成された輝尽性蛍光体層15に記録された他のオートラ
ジオグラフィ画像の読み取りにも、広く適用することが
できる。
【0028】また、前記実施態様においては、同一の生
物体の同一の組織から採取した目的とする遺伝子からな
るDNA断片を含む複数のDNA断片を、蛍光色素およ
び放射性標識物質で標識し、蛍光画像およびオートラジ
オグラフィ画像を読み取っているが、蛍光画像とオート
ラジオグラフィ画像とを、全く無関係に、転写支持体1
2と輝尽性蛍光体層21に記録し、これらを読み取るよ
うにしてもよい。さらに、前記実施態様においては、画
像読み取り装置は、532nmの波長を有するレーザ光
2を発するレーザ励起光源1を備えているが、530n
mないし540nmの波長のレーザ光2を発するレーザ
励起光源を用いてもよい。さらに、前記実施態様におい
ては、光ガイド30として、無蛍光ガラスなどを加工し
て作ったものを用いているが、光ガイド30としては、
無蛍光ガラス製のものに限らず、合成石英や、アクリル
系合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シートを加工して
作ったものも用いることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成で、かつ、
経済的に、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録
されたオートラジオグラフィ画像および蛍光物質により
より標識された試料の蛍光画像を読み取ることのできる
画像読み取り装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像読み取り装置の略斜視図である。
【図2】図2は、蓄積性蛍光体シートユニットの略斜視
図である。
【図3】図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像読み取り装置の外観を示す略斜視図である。
【図4】図4は、フィルタ部材の略正面図である。
【符号の説明】
1 レーザ励起光源 2 レーザ光 3 フィルタ 4 ビーム・エクスパンダ 5 ポリゴンミラー 6 fθレンズ 7 反射鏡 8 画像読み取り装置 9 サンプルステージ 10 画像担体ユニット 11 ガラス板 12 転写支持体 20 蓄積性蛍光体シートユニット 21 輝尽性蛍光体層 22 蓄積性蛍光体シート 23 支持板 30 光ガイド 31 光検出器 32 フィルタ部材 32a、32b フィルタ 33 モータ 34 増幅器 35 A/D変換器 36 ラインバッファ 37 送信バッファ 38 画像処理装置 40 コントロールユニット 41 入力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 530nmないし540nmの波長のレ
    ーザ光を発するレーザ励起光源と、前記レーザ光で画像
    担体を走査するレーザ走査手段と、前記画像担体から発
    せられた光を光電的に検出可能な光検出手段と、530
    nmないし540nmの波長の光をカットし、530n
    mないし540nmよりも波長の長い光を透過する第1
    のフィルタおよび530nmないし540nmの波長の
    光をカットし、350nmないし450nmの波長の光
    を透過する第2のフィルタを備えたフィルタ手段と、前
    記画像担体の種類に応じて、前記フィルタ手段の前記第
    1のフィルタまたは前記第2のフィルタを、選択的に、
    前記光検出手段の受光面の前部に位置させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ励起光源から発せられるレー
    ザ光により走査される画像担体が、蛍光物質の画像を担
    持した画像担体、または、オートラジオグラフィ画像を
    記録した輝尽性蛍光体を含む蓄積性蛍光体シートによっ
    て構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像読
    み取り装置。
JP9019179A 1997-01-31 1997-01-31 画像読み取り装置 Pending JPH10213870A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111426671A (zh) * 2020-05-22 2020-07-17 南京诺源医疗器械有限公司 一种基于荧光分析的成像系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111426671A (zh) * 2020-05-22 2020-07-17 南京诺源医疗器械有限公司 一种基于荧光分析的成像系统

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