JPH10213869A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH10213869A
JPH10213869A JP1717297A JP1717297A JPH10213869A JP H10213869 A JPH10213869 A JP H10213869A JP 1717297 A JP1717297 A JP 1717297A JP 1717297 A JP1717297 A JP 1717297A JP H10213869 A JPH10213869 A JP H10213869A
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JP
Japan
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light
image
excitation light
laser
cut filter
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Application number
JP1717297A
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English (en)
Inventor
Toshihito Kimura
俊仁 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バックグラウンドノイズを低減す
ることのできる蛍光検出システム用の画像読み取り装置
を提供することを、その課題とする。 【解決手段】 本発明によれば、この課題は、蛍光画像
を担持した画像担体22を励起光で走査して、蛍光画像
を読み取る画像読み取り装置1であって、受光端部が直
線状をなし、射出端部は光検出器33の受光面に、近接
して配置され、入射した光を光検出器に導く光ガイド3
0と、光ガイドの受光端部の前面に配置され、励起光を
カットする励起光カットフィルタ31と、励起光カット
フィルタの前面に配置されたコリメータ部材32、4
0、50とを備えたことを特徴とする画像読み取り装置
によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読み取り装置に関
するものであり、さらに詳細には、バックグラウンドノ
イズを低減することのできる蛍光検出システム用の画像
読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線が照射されると、放射線のエネル
ギーを吸収して、蓄積、記録し、その後に、特定の波長
域の電磁波を用いて励起すると、照射された放射線のエ
ネルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有す
る輝尽性蛍光体を、放射線の検出材料として用いて、被
写体を透過した放射線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波により、輝尽
性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性
蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検出して、ディ
ジタル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTな
どの表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上
に、放射線画像を生成するように構成された放射線診断
システムが知られている(たとえば、特開昭55−12
429号公報、同55−116340号公報、同55−
163472号公報、同56−11395号公報、同5
6−104645号公報など。)。
【0003】また、同様な輝尽性蛍光体を、放射線の検
出材料として用い、放射性標識を付与した物質を、生物
体に投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織
の一部を試料とし、この試料を、輝尽性蛍光体層が形成
された蓄積性蛍光体シートと一定時間重ね合わせること
により、放射線エネルギーを輝尽性蛍光体層に含まれる
輝尽性蛍光体に、蓄積、記録し、しかる後に、電磁波に
よって、輝尽性蛍光体層を走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から放出された輝尽光を光電的に検
出して、ディジタル画像信号を生成し、画像処理を施し
て、CRTなどの表示手段上あるいは写真フイルムなど
の記録材料上に、画像を生成するように構成されたオー
トラジオグラフィシステムが知られている(たとえば、
特公平1−60784号公報、特公平1−60782号
公報、特公平4−3952号公報など)。
【0004】さらに、電子線あるいは放射線が照射され
ると、電子線あるいは放射線のエネルギーを吸収して、
蓄積、記録し、その後に、特定の波長域の電磁波を用い
て励起すると、照射された電子線あるいは放射線のエネ
ルギーの量に応じた光量の輝尽光を発する特性を有する
輝尽性蛍光体を、電子線あるいは放射線の検出材料とし
て用い、金属あるいは非金属試料などに電子線を照射
し、試料の回折像あるいは透過像などを検出して、元素
分析、試料の組成解析、試料の構造解析などをおこなっ
たり、生物体組織に電子線を照射して、生物体組織の画
像を検出する電子顕微鏡による検出システムや、放射線
を試料に照射し、得られた放射線回折像を検出して、試
料の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出システ
ムなどが知られている(たとえば、特開昭61−517
38号公報、特開昭61−93538号公報、特開昭5
9−15843号公報など)。
【0005】これらの蓄積性蛍光体シートを画像の検出
材料として使用するシステムは、写真フイルムを用いる
場合とは異なり、現像処理という化学的処理が不必要で
あるだけでなく、得られた画像データに画像処理を施す
ことにより、所望のように、画像を再生し、あるいは、
コンピュータによる定量解析が可能になるという利点を
有している。他方、オートラジオグラフィシステムにお
ける放射性標識物質に代えて、蛍光物質を標識物質とし
て使用した蛍光検出(fluorescence) システムが知られ
ている。このシステムによれば、蛍光画像の読み取るこ
とにより、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、実験用マ
ウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状
態、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性の評
価などをおこなうことができ、たとえば、電気泳動させ
るべき複数のDNA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加
えた後に、複数のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動
させ、あるいは、蛍光色素を含有させたゲル支持体上
で、複数のDNA断片を電気泳動させ、あるいは、複数
のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後
に、ゲル支持体を、蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどし
て、電気泳動されたDNA断片を標識し、励起光によ
り、蛍光色素を励起して、生じた蛍光を検出することに
より、画像を生成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検
出したり、あるいは、複数のDNA断片を、ゲル支持体
上で、電気泳動させた後に、DNAを変性(denaturati
on)し、次いで、サザン・ブロッティング法により、ニ
トロセルロースなどの転写支持体上に、変性DNA断片
の少なくとも一部を転写し、目的とするDNAと相補的
なDNAもしくはRNAを蛍光色素で標識して調製した
プローブと変性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プ
ローブDNAもしくはプローブRNAと相補的なDNA
断片のみを選択的に標識し、励起光によって、蛍光色素
を励起して、生じた蛍光を検出することにより、画像を
生成し、転写支持体上の目的とするDNAを分布を検出
したりすることができる。さらに、標識物質により標識
した目的とする遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプ
ローブを調製して、転写支持体上のDNAとハイブリダ
イズさせ、酵素を、標識物質により標識された相補的な
DNAと結合させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基
質を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、励起光によっ
て、生成された蛍光物質を励起して、生じた蛍光を検出
することにより、画像を生成し、転写支持体上の目的と
するDNAの分布を検出したりすることもできる。この
蛍光検出システムは、放射性物質を使用することなく、
簡易に、遺伝子配列などを検出することができるという
利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのシステムに用
いられる画像読み取り装置においては、励起光による励
起に応じて発せられた輝尽光や蛍光を効率的に集光し
て、検出することが必要であり、そのため、放射線画像
や電子線画像を読み取る画像読み取り装置は、その受光
端部が直線状をなし、その射出端部は光検出器の受光面
に、近接して配置され、無蛍光ガラスなどを加工して作
られた光ガイドが用いられている。この光ガイドは、受
光端部から入射した光が、その内面で、全反射を繰り返
しながら、射出端部を経て、光検出器の受光面に伝達さ
れるように、その形状が定められ、光検出器の前面に
は、励起光をカットするフィルタを設け、蓄積性蛍光体
シートにより散乱された励起光が光ガイドに入射して
も、画像データにノイズが生じないように構成されてい
る。
【0007】しかしながら、このような光ガイドを、蛍
光システム用の画像読み取り装置に用いる場合には、蛍
光画像を担持する試料により散乱された励起光が光ガイ
ドに入射すると、光ガイドを構成する材料を励起して、
蛍光が発せられ、光検出器の前面に、励起光をカットす
るフィルタを設けても、この蛍光をカットすることがで
きないため、励起光が光ガイドに入射することを防止す
る必要がある。励起光が光ガイドに入射することを防止
するためには、光ガイドの受光端部の前面に、ダイクロ
イックフィルタなどの励起光カットフィルタを設けるこ
とが考えられる。しかしながら、一般に、ダイクロイッ
クフィルタなどの励起光カットフィルタは、光の入射角
度により、カットされる光の波長が変化するため、垂直
に入射した光のうち、所定の波長を光をカットするよう
に設計された励起光カットフィルタを用いた場合には、
試料により散乱された励起光は種々の角度で、励起光カ
ットフィルタに入射するため、励起光が、たとえば、4
5度の角度で、励起光カットフィルタに入射した場合に
は、励起光をカットすることができず、励起光が光ガイ
ドを構成する材料を励起して、蛍光を生じさせ、バック
グラウンドノイズを十分に低減させることが困難である
という問題があった。
【0008】したがって、本発明は、バックグラウンド
ノイズを低減することのできる蛍光検出システム用の画
像読み取り装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、蛍光画像を担持
した画像担体を励起光で走査して、蛍光画像を読み取る
画像読み取り装置であって、受光端部が直線状をなし、
射出端部は光検出器の受光面に、近接して配置され、入
射した光を光検出器に導く光ガイドと、前記光ガイドの
前記受光端部の前面に配置され、励起光をカットする励
起光カットフィルタと、前記励起光カットフィルタの前
面に配置されたコリメータ部材とを備えたことを特徴と
する画像読み取り装置によって達成される。本発明によ
れば、試料により散乱され、コリメータ部材に入射した
励起光は、コリメータ部材によって、平行な光とされた
後に、励起光カットフィルタに入射するから、励起光カ
ットフィルタにより、確実に、励起光をカットすること
ができ、光ガイドに励起光が入射することが防止される
から、光ガイドに励起光が入射し、光ガイドを構成する
材料を励起することに起因するバックグラウンドノイズ
を大幅に低減させることが可能となる。
【0010】本発明の好ましい実施態様によれば、前記
コリメータ部材は、凸レンズにより構成されている。本
発明の別の好ましい実施態様においては、前記コリメー
タ部材は、前記励起光カットフィルタの面に垂直な面
に、励起光をを吸収する吸収層が設けられたフレネルレ
ンズにより構成されている。本発明の他の好ましい実施
態様においては、前記コリメータ部材は、励起光カット
フィルタの面に垂直に、励起光を吸収する多数の吸収層
が所定間隔で形成されたコリメータ部材により構成され
ている。本発明において、画像担体に、標識された試料
の画像を担持させ、470nmないし480nmの波長
のレーザ光によって励起して、画像を読み取るために使
用することのできる蛍光色素は、470ないし480n
mの波長のレーザによって励起可能な蛍光色素であれ
ば、とくに、限定されるものではない。470ないし4
80nmの波長のレーザによって励起可能な蛍光色素と
しては、たとえば、Fluorescein (C.I. No. 45350) 、
構造式(1) で示されるFluorescein-X 、構造式(2) で示
される YOYO-1 、構造式(3) で示される TOTO-1 、構造
式(4) で示される YO-PRO-1 、構造式(5) で示されるCy
-3(登録商標)、構造式(6) で示されるNile Red、構造
式(7) で示されるBCECF 、Rhodamine 6G (C.I. No. 451
60)、Acridine Orange (C.I. No. 46005) 、SYBR Gre
en(C2H6OS) 、Quantum Red 、R-Phycoerythrin、Red
613 、Red 670 、Fluor X 、Fluorescein 標識アミダイ
ト、FAM 、AttoPhos、Bodipy phosphatidylcholine、SN
AFL 、Calcium Green 、Fura Red、Fluo 3、AllPro、NB
D phosphoethanolamine などが好ましく使用することが
できる。また、本発明において、画像担体に、標識され
た試料の画像を担持させ、530nmないし540nm
の波長のレーザ光によって励起して、画像を読み取るた
めに使用することのできる蛍光色素は、530ないし5
40nmの波長のレーザにより励起可能な蛍光色素であ
れば、とくに、限定されるものではない。530ないし
540nmの波長のレーザにより励起可能な蛍光色素と
しては、たとえば、構造式(5) で示される Cy-3 (登録
商標)、Rhodamine 6G (C.I.No. 45160)、Rhodamine B
(C.I. No. 45170 )、構造式(8) で示される Ethidium
Bromide 、構造式(9) で示されるTexas Red 、構造式
(10)で示される Propidium Iodide 、構造式(11)で示さ
れる POPO-3 、Red 613 、Red 670 、Carboxyrhodamine
(R6G)、R-Phycoerythrin 、Quantum Red 、JOE 、HEX
、Ethidium homodimer、Lissamine rhodamine B pepti
de などが、好ましく使用することができる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。図1は、本発明の実施態様にかかる画像読み取り装
置の外観を示す略斜視図である。図1に示されるよう
に、画像読み取り装置1は、画像担体ユニットをセット
するサンプルステージ2を備えており、サンプルステー
ジ2にセットされた画像担体ユニットは、移送機構(図
示せず)によって、図1において、Zで示される方向に
送られ、画像読み取り装置8内の所定の位置に位置させ
られ、レーザ光によって走査されるように構成されてい
る。
【0018】図2は、本発明の実施態様にかかる画像読
み取り装置の内部を示す略斜視図である。図2におい
て、画像読み取り装置は、473nmの波長のレーザ光
を発する第1のレーザ励起光源11と633nmの波長
のレーザ光を発する第2のレーザ励起光源12を備えて
いる。本実施態様においては、第1のレーザ励起光源1
1は第二高調波生成(Second Harmonic Generation) 素
子によって構成され、第2のレーザ励起光源12はHe
−Neレーザ光源により構成されている。第1のレーザ
励起光源11により発生されたレーザ光13は、633
nmの波長の光を透過し、473nmの波長の光を反射
するダイクロイックミラー14により反射されて、ビー
ム・エクスパンダ15に入射する。他方、第2のレーザ
励起光源12から発せられたレーザ光13は、ダイクロ
イックミラー14を透過して、ビーム・エクスパンダ1
5に入射する。レーザ光13は、ビーム・エクスパンダ
15により、そのビーム径が正確に調整され、ポリゴン
ミラー16に入射する。ポリゴンミラー16によって偏
向されたレーザ光13は、fθレンズ17を介して、反
射鏡18により反射されて、画像担体ユニット20上
に、一次元的に入射する。fθレンズ17は、画像担体
ユニット20が、レーザ光13により、図2において、
Xで示される方向に、すなわち、主走査方向に走査する
ときに、つねに、均一の線速度で、走査がなされること
を保証するものである。
【0019】図1および図2に示された画像読み取り装
置は、転写支持体やゲル支持体などに記録された蛍光色
素の画像および蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性
蛍光体層に記録された放射線あるいは電子線の画像を読
み取ることができるように構成されており、蛍光色素の
画像を読み取る場合は、第1のレーザ励起光源11が作
動され、画像担体ユニット20は、図2の例では、ガラ
ス板21と、その上に載置され、蛍光色素によって標識
された変性DNAの電気泳動画像が記録された転写支持
体22により構成されている。また、輝尽性蛍光体層に
記録された放射線あるいは電子線の画像を読み取る場合
は、第2のレーザ励起光源12が作動され、画像担体ユ
ニット20は、図3に示されるように、一方の面に輝尽
性蛍光体層25が形成され、他方の面に磁性層(図示せ
ず)が形成された蓄積性蛍光体シート26と、一方の面
にゴム状のマグネットシート(図示せず)が貼着された
アルミニウムなどの支持板27とからなり、蓄積性蛍光
体シート26の磁性層と支持板27のマグネットシート
とが、磁力によって付着され一体化されている。
【0020】レーザ光13による主走査方向への走査と
同期して、モータ(図示せず)によって、画像担体ユニ
ット20は、図2において、Y方向に、すなわち、副走
査方向に移動され、転写支持体22あるいは輝尽性蛍光
体層25の全面が、レーザ光13によって走査されるよ
うになっている。転写支持体22あるいは輝尽性蛍光体
層25の走査線に対向するように、転写支持体22ある
いは輝尽性蛍光体層25に近接して、光ガイド30が配
置されている。光ガイド30は、その受光端部が直線状
をなし、その射出端部は、フォトマルチプライアなどの
光電変換型の光検出器31の受光面に、近接して、配置
されている。光ガイド30は、無蛍光ガラスなどを加工
して作られており、受光端部から入射した光が、その内
面で、全反射を繰り返しながら、射出端部を経て、光検
出器31の受光面に伝達されるように、その形状が定め
られている。
【0021】図4は、光ガイド30の受光端部近傍の略
側面図である。図4に示されるように、光ガイド30の
受光端部の前面には、ダイクロイックフィルタなどの励
起光カットフィルタ31が配置されており、励起光カッ
トフィルタ31と、転写支持体22の表面との間には、
平凸レンズ32が配置されている。励起光カットフィル
タ31は、その面に垂直に入射した473nmのレーザ
光13をカットするように設計されている。したがっ
て、レーザ光13の照射により、転写支持体22に含ま
れている蛍光色素が励起されて、発光した蛍光あるいは
輝尽性蛍光体層25に含まれている輝尽性蛍光体が励起
されて、発光した輝尽光は、光ガイド30に入射し、そ
の内部で、全反射を繰り返しながら、射出端部を経て、
光検出器21によって受光される。また、転写支持体2
2の表面で散乱され、平凸レンズ32に入射した励起光
は、平凸レンズ32によって、平行な光にされて、励起
光カットフィルタ31に垂直に入射する。その結果、4
73nmの波長のレーザ光13は、励起光カットフィル
タ31によってカットされ、レーザ光13が光ガイド3
0に入射することが確実に防止される。
【0022】光検出器33の前には、473nmの波長
の光をカットし、473nmよりも波長の長い光を透過
する第1のフィルタ34aおよび輝尽性蛍光体から発光
される輝尽光の波長域の光のみを透過し、633nmの
波長の光をカットする第2のフィルタ34bを備えたフ
ィルタ部材32が設けられている。転写支持体22に記
録された蛍光色素の電気泳動画像を読み取るときは、第
1のフィルタ34aが光検出器33の前に位置するよう
に、フィルタ部材34が移動され、他方、蓄積性蛍光体
シート26に形成された輝尽性蛍光体層25に記録され
た遺伝子中の放射性標識物質の位置情報に関する画像を
読み取るときは、第2のフィルタ32bが光検出器31
の前に位置するように、フィルタ部材34が移動される
ように構成されている。
【0023】光検出器31によって光電的に検出された
光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を有する増幅
器35によって、所定のレベルの電気信号に増幅された
後、A/D変換器36に入力される。電気信号は、A/
D変換器36において、信号変動幅に適したスケールフ
ァクタで、ディジタル信号に変換され、ラインバッファ
37に入力される。ラインバッファ37は、走査線1ラ
イン分の画像データを一時的に記憶するものであり、以
上のようにして、走査線1ライン分の画像データが記憶
されると、そのデータを、ラインバッファ37の容量よ
りもより大きな容量を有する送信バッファ38に出力
し、送信バッファ38は、所定の容量の画像データが記
憶されると、画像データを、画像処理装置39に出力す
るように構成されている。画像処理装置39に入力され
た画像データは、画像データ記憶手段(図示せず)に記
憶され、画像データ記憶手段から読み出されて、必要に
応じて、画像処理が施され、CRT(図示せず)などの
表示手段上に、可視画像として、表示され、あるいは、
さらに、画像解析装置(図示せず)によって、解析され
る。
【0024】図5は、本発明の別の実施態様にかかる画
像読み取り装置の光ガイドの受光端部近傍の略側面図で
ある。図5に示されるように、本実施態様にかかる画像
読み取り装置においては、光ガイド30の受光端部の前
面に配置され、その面に垂直に入射した473nmのレ
ーザ光13をカットするように設計された励起光カット
フィルタ31と、転写支持体22の表面との間には、フ
レネルレンズ40が配置されている。フレネルレンズ4
0の光ガイド30側の面には、ダイクロイックフィルタ
などの励起光カットフィルタ31が配置されている。フ
レネルレンズ40の励起光カットフィルタ31の面に垂
直な面には、レーザ光13を吸収する吸収層41が設け
られている。
【0025】したがって、転写支持体22の表面で散乱
され、フレネルレンズ40に入射したレーザ光13のう
ち、フレネルレンズ40の励起光カットフィルタ31の
面に垂直な面に入射したレーザ光13は吸収層41によ
って吸収され、その他のレーザ光13は、フレネルレン
ズ40により、平行な光にされて、励起光カットフィル
タ31に垂直に入射する。その結果、473nmの波長
のレーザ光13は、励起光カットフィルタ31によって
カットされ、レーザ光13が光ガイド30に入射するこ
とが確実に防止される。図6は、本発明の他の実施態様
にかかる画像読み取り装置の光ガイドの受光端部近傍の
略側面図である。図6に示されるように、本実施態様に
かかる画像読み取り装置においては、光ガイド30の受
光端部の前面に配置され、その面に垂直に入射した47
3nmのレーザ光13をカットするように設計された励
起光カットフィルタ31と、転写支持体22の表面との
間には、励起光カットフィルタ31の面に垂直に、レー
ザ光13を吸収する多数の吸収層51が所定間隔で形成
されたコリメータ部材50が配置されている。
【0026】したがって、転写支持体22の表面で散乱
され、フレネルレンズ40に入射したレーザ光13のう
ち、コリメータ部材50に対して、斜め方向に入射した
レーザ光13は、コリメータ部材50の吸収層51によ
り吸収され、ほぼ平行な光とされて、励起光カットフィ
ルタ31に垂直に入射する。その結果、473nmの波
長のレーザ光13は、励起光カットフィルタ31によっ
てカットされ、レーザ光13が光ガイド30に入射する
ことが確実に防止される。本発明は、以上の実施態様に
限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明
の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の
範囲内に包含されるものであることがいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、励起光カットフィ
ルタ31の前面に、平凸レンズ32、フレネルレンズ4
0あるいはコリメータ50を配置しているが、無指向性
の光を平行光にする機能を有していれば、これらに限定
されるものではない。
【0027】また、前記実施態様においては、画像読み
取り装置は、633nmの波長のレーザ光13を発する
第2のレーザ励起光源12を備えているが、第2のレー
ザ励起光源32は必らずしも必要がない。さらに、前記
実施態様においては、第1のレーザ励起光源11とし
て、473nmの波長のレーザ光13を発するものを用
いているが、第1のレーザ励起光源11として、470
ないし480nmの波長のレーザ光13を発するレーザ
励起光源を用いてもよく、また、530nmないし54
0nmの波長のレーザ光13を発するレーザ励起光源を
用いてもよい。これらの場合には、それぞれ、470な
いし480nmの波長のレーザ光13、530nmない
し540nmの波長のレーザ光13をカットする励起光
カットフィルタを、光ガイド30の前面に設けることが
必要である。
【0028】さらに、前記実施態様においては、633
nmの波長を有するレーザ光13を発するHe−Neレ
ーザ光源である第2のレーザ励起光源12を備えている
が、He−Neレーザ光源に代えて、635nmのレー
ザ光33を発する半導体レーザ光源を用いてもよい。ま
た、前記実施態様においては、473nmの波長のレー
ザ光13を発する第1のレーザ励起光源11として、第
二高調波生成素子を用いているが、他のレーザ励起光源
を用いることもできる。さらに、前記実施態様において
は、光ガイド20として、無蛍光ガラスなどを加工して
作ったものを用いているが、光ガイド20としては、無
蛍光ガラス製のものに限らず、合成石英や、アクリル系
合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シートを加工して作
ったものも用いることができる。
【0029】また、前記実施態様においては、蓄積性蛍
光体シートユニット26は、アルミニウム製の支持板2
7を備えているが、支持板27の材質は、アルミニウム
に限定されるものではなく、支持板27は、他の金属あ
るいはプラスチックによって形成されていてもよい。さ
らに、前記実施態様においては、支持板27には、ゴム
状のマグネットシートが貼着されているが、蓄積性蛍光
体シート26に形成された磁性層を磁力によって吸引し
て、蓄積性蛍光体シート26を支持板27に一体的に固
定することができるものであればよく、ゴム状のマグネ
ットシートを貼着することなく、マグネットを支持板2
7に埋め込むなどの方法を採用することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、バックグラウンドノイ
ズを低減することのできる蛍光検出システム用の画像読
み取り装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかる画像読み取
り装置の外観を示す略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかる画像読み取
り装置の内部を示す略斜視図である。
【図3】図3は、画像担体ユニットの略斜視図である。
【図4】図4は、光ガイドの受光端部近傍の略側面図で
ある。
【図5】図5は、本発明の別の実施態様にかかる画像読
み取り装置の光ガイドの受光端部近傍の略側面図であ
る。
【図6】図6は、本発明の他の実施態様にかかる画像読
み取り装置の光ガイドの受光端部近傍の略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置 2 サンプルステージ 11 第1のレーザ励起光源 12 第2のレーザ励起光源 13 レーザ光 14 ダイクロイックミラー 15 ビーム・エクスパンダ 16 ポリゴンミラー 17 fθレンズ 18 反射鏡 20 画像担体ユニット 21 ガラス板 22 転写支持体 25 輝尽性蛍光体層 26 蓄積性蛍光体シート 27 支持板 30 光ガイド 31 励起光カットフィルタ 32 平凸レンズ 33 光検出器 34 フィルタ部材 34a 第1のフィルタ 34b 第2のフィルタ 35 増幅器 36 A/D変換器 37 ラインバッファ 38 送信バッファ 39 画像処理装置 40 フレネルレンズ 41 吸収層 50 コリメータ部材 51 吸収層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光画像を担持した画像担体を励起光で
    走査して、蛍光画像を読み取る画像読み取り装置であっ
    て、受光端部が直線状をなし、射出端部は光検出器の受
    光面に、近接して配置され、入射した光を光検出器に導
    く光ガイドと、前記光ガイドの前記受光端部の前面に配
    置され、励起光をカットする励起光カットフィルタと、
    前記励起光カットフィルタの前面に配置されたコリメー
    タ部材とを備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記コリメータ部材が、凸レンズにより
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像読み
    取り装置。
  3. 【請求項3】 前記コリメータ部材が、前記励起光カッ
    トフィルタの面に垂直な面に、励起光をを吸収する吸収
    層が設けられたフレネルレンズにより構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記コリメータ部材は、励起光カットフ
    ィルタの面に垂直に、励起光を吸収する多数の吸収層が
    所定間隔で形成されたコリメータ部材により構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
JP1717297A 1997-01-30 1997-01-30 画像読み取り装置 Pending JPH10213869A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343673A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Rigaku Corp X線画像読取り装置

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