JPH10212190A - 複合珪酸質肥料組成物及びその製造方法 - Google Patents

複合珪酸質肥料組成物及びその製造方法

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JPH10212190A
JPH10212190A JP9016718A JP1671897A JPH10212190A JP H10212190 A JPH10212190 A JP H10212190A JP 9016718 A JP9016718 A JP 9016718A JP 1671897 A JP1671897 A JP 1671897A JP H10212190 A JPH10212190 A JP H10212190A
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忠司 松本
Kiyoshi Kamiya
清志 神谷
Yutaka Yamada
裕 山田
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D9/00Other inorganic fertilisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/40Fertilisers incorporated into a matrix

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
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  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な設備で製造しても十分な気泡が存在し、
作物の生育に安全であり、その生育を促進し、泡の消滅
を防止し、かつカリ肥料及びリン酸肥料の複合珪酸質肥
料組成物の提供 【解決手段】本発明の複合珪酸質肥料組成物は、石灰質
原料、珪酸質原料及び有機起泡剤から得られた気泡混入
物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混合物からな
り、気泡混入物の硬化体にカリウム塩が含有されている
こと、有機起泡剤が界面活性剤であること、硬化体は養
生されたものであることからなり、また複合珪酸質肥料
組成物の製造方法は、石灰質原料及び珪酸質原料を混合
して混合物を形成すると共に、他方において、有機起泡
剤と起泡安定剤の水溶液を加えて攪拌混合し、得られた
泡状スラリー中に、前記混合物を添加して気泡混入物を
製造し、該気泡混入物を養生して硬化し、その後乾燥、
粉砕し、得られた粉砕物にりんを含む物質を混合する。
更にカリウム塩を添加して混合してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合珪酸質肥料組
成物及びその製造方法に関するものであり、更に詳しく
は本発明は、簡単な設備で製造しても十分な気泡が存在
し、作物の生育に安全であり、その生育を阻害しない、
総合肥料として使用し得る優れた複合珪酸質肥料組成物
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、珪酸の使用で水稲が増収でき、特
に、秋落水田の改良に珪酸の効果が高いことが知られ、
珪酸分を含む、いわゆる珪酸質肥料が製造されている。
このような珪酸質肥料は、特開平1−133992号公
報に記載されている如く珪酸質原料と石灰質原料との混
合スラリーに金属アルミニウム粉を添加混合してオート
クレーブ養生して多孔質硬化体とし、粉砕して製造され
るが、近年、安価な珪酸原料として、特開平5−292
832号、特開平7−149591号公報等に見られる
如く軽量気泡コンクリート(ALC)の製造時及び施工
時に発生する端材や切り屑等の廃材を用いる方法等が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き特開平1−133992号公報のように、直接原料
が製造する場合には、アルミニウムの発泡の温度管理が
難しく、また常温での硬化が遅いという問題があるばか
りでなく、起泡剤として使用した金属アルミニウム粉が
製造後の珪酸質肥料中に含有されており、この金属アル
ミニウムが、作物の生育を阻害するという要因があり好
ましくない。また同様に特開平5−292832号、特
開平7−149591号等の各公報に記載されている珪
酸質肥料には、ALCの製造時に起泡剤として使用した
金属アルミニウム粉を含んでおり、この金属アルミニウ
ムが作物の生育を阻害する要因となり問題である。
【0004】そこで、本発明者等は、前述の如き珪酸質
肥料の問題点について、種々検討したところ、金属アル
ミニウムによる作物の生育阻害要因を取り除くと共に、
珪酸質肥料の気泡混入物の硬化体の水溶性を向上させる
ことはもちろんのこと、該硬化体に、生成した泡を消滅
させることなく十分な気泡として存在させるために、気
泡の生成を有機起泡剤を用いて行い、かつカリウム塩を
添加することによってなされることを見出し、更にこの
ような肥料にりんを含む物質を混合して多目的に使用し
得るようにしたものである。したがって、本発明が解決
しようとする第1の課題は、簡単な設備で製造しても十
分な気泡が存在し、作物の生育に安全であり、その生育
を阻害しない優れた複合珪酸質肥料組成物を提供するこ
とにある。本発明が解決しようとする第2の課題は、作
物の成長に合わせて多目的に使用しうる複合珪酸質肥料
組成物を提供することにある。更に本発明が解決しよう
とする第3の課題は、石灰質原料と珪酸質原料との反応
を促進し、起泡剤で作った泡の消滅を防止し、かつカリ
肥料及びリン酸肥料を合わせもつ複合珪酸質肥料組成物
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記各課題は、
以下の各発明によってそれぞれ達成される。
【0006】(1)石灰質原料、珪酸質原料及び有機起
泡剤から得られた気泡混入物の硬化体の粉砕物とりんを
含む物質との混合物からなることを特徴とする複合珪酸
質肥料組成物。 (2)気泡混入物の硬化体にカリウム塩が含有されてい
ることを特徴とする前記第1項に記載の複合珪酸質肥料
組成物。 (3)有機起泡剤が界面活性剤であることを特徴とする
前記第1項又は第2項に記載の複合珪酸質肥料組成物。 (4)硬化体は養生されたものであることを特徴とする
前記第1項乃至第3項のいずれかに記載の複合珪酸質肥
料組成物。 (5)石灰質原料及び珪酸質原料を混合して混合物を形
成すると共に、他方において、有機起泡剤と起泡安定剤
の水溶液を加えて攪拌混合し、得られた泡状スラリー中
に、前記混合物を添加して気泡混入物を製造し、該気泡
混入物を養生して硬化し、その後乾燥、粉砕し、得られ
た粉砕物にりんを含む物質を混合することを特徴とする
複合珪酸質肥料組成物の製造方法。 (6)混合物に更にカリウム塩を添加して混合すること
を特徴とする前記第5項に記載の複合珪酸質肥料組成物
の製造方法。
【0007】本発明の複合珪酸質肥料組成物は、石灰質
原料、珪酸質原料及び有機起泡剤から得られた気泡混入
物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混合物からな
ることを特徴とするもので、有機起泡剤を用いることに
よりアルミニウムによる作物の生育阻害を防止すること
のない発泡体が得られ、かつりん酸肥料としても効果が
ある。また本発明の複合珪酸質肥料組成物は、石灰質原
料、珪酸質原料、カリウム塩及び有機起泡剤から得られ
た気泡混入物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混
合物からなることを特徴とするもので、有機起泡剤を用
いることによりアルミニウムによる作物の生育阻害を防
止することができるばかりでなくカリウム塩を含むこと
により十分な発泡体が得られる。またこの発泡体中に有
機起泡剤が残存していることにより珪酸質肥料の水溶性
を向上させるという効果を奏する。また前記の如くカリ
ウム塩を含む硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混合
物を用いることによりカリウム肥料及びリン酸肥料とを
合わせもつ、いわゆる多目的に使用し得る肥料が得られ
る。更に本発明では、得られた気泡混入物の硬化体は、
養生することによって得られるものであり、これによっ
て珪酸質肥料として十分な硬度のものが得られる。
【0008】本発明の複合珪酸質肥料組成物の製造方法
は、石灰質原料及び珪酸質原料を混合した後、更にカリ
ウム塩を添加して混合して混合物を形成すると共に、他
方において、有機起泡剤と起泡安定剤の水溶液を加えて
攪拌混合し、得られた泡状スラリー中に、前記混合物を
添加して気泡混入物を製造し、該気泡混入物を養生して
硬化し、その後乾燥、粉砕し、得られた粉砕物にりんを
含む物質を混合することを特徴とするもので、特に石灰
質原料及び珪酸質原料を混合した後、更にカリウム塩を
添加することにより、該混合物の反応が促進され、その
結果短時間で製造されるという優れた効果を奏するもの
であり、またこのカリウム塩の添加により、泡混入物の
泡の消滅を防止する作用を有する。更にカリウム塩を含
む珪酸質肥料の粉砕物にりんを含む物質を混合すること
により、作物の栄養バランスを保った多目的の珪酸質肥
料として使用することができるという優れた効果を奏す
るものである。
【0009】本明細書の特許請求の範囲に記載の複合珪
酸質肥料組成物及びその製造方法において、養生とは、
常温養生、蒸気養生及びオートクレーブ養生を含む意味
に使用している。養生が常温養生であることにより設備
が簡単なものでよく、また養生が蒸気養生であることに
より硬化体の硬化を短時間で行うことができる。更に養
生がオートクレーブ養生であることにより硬化体の硬化
をいっそう短時間で行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の複合珪酸質肥料組成物
は、石灰質原料、珪酸質原料及び有機起泡剤から得られ
た気泡混入物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混
合物からなることを特徴とするが、以下に、これらの各
成分について、更に詳しく説明すると、本発明に用いら
れる石灰質原料は、セメント、石灰等が挙げられ、セメ
ントとしては、特に限定されるものではなく、いかなる
ものでもよい。また珪酸質原料としては、珪砂、珪石、
ポラゾン、スラグ等が挙げられる。特にポラゾンは常温
硬化するときに好ましい。本発明の珪酸質肥料において
は、特に肥料としての有効性を確保するため、可溶性シ
リカ分を少なくとも10重量%以上含有するものである
ことが望ましい。また、石灰質原料のカルシウムについ
ては、十分なアルカリ分を確保する必要があり、生石灰
分として25重量%以上含有するものが好ましい。また
石灰質原料と珪酸質原料の混合比は、1:5〜5:1で
あり、好ましくは2:3〜3:2である。
【0011】また石灰質原料と珪酸質原料とを共に含む
原料としては、石炭灰があり、これは火力発電所等で石
炭を燃焼させる時に発生するもので、石炭灰は可溶性シ
リカ及び可溶性カルシウムを含んでいる。この石炭灰
は、水稲に有効なマグネシウム、マンガン、鉄等の特殊
成分も含んでいるが、このような成分を含むものを用い
ることは本発明に極めて有効である。更にこの石炭灰
は、生石灰分の他、無水石膏及びアルミナ分を含むこと
から、水を添加することにより水和反応を起こし、エト
リンガイト;3CaO・Al2 3 ・3CaSO4 ・n
2 Oを生成し、固化する。即ち、水を添加することに
より、硬化のためのバインダーを添加することなく容易
に硬化させることができるものである。また製りん残滓
や製銑鉱滓等の鉱滓が用いられ、これら鉱滓は、珪酸、
石灰の他、作物の生育に有効なマグネシウム、マンガ
ン、鉄等の特殊成分を含んでいる点で好ましいが、同時
にニッケル、クロム、チタン等の有害成分をも含有して
いる場合が多いので、使用に際しては、これらの有害成
分を取り除く必要がある。
【0012】本発明においては、前記の気泡混入物の硬
化体にカリウム塩が含有されており、このカリウム塩
は、硫酸カリウム、塩化カリウム、硝酸カリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素カリウム等が挙げられ、石灰質原料
と珪酸質原料との反応を促進すると共に泡の消滅による
かさ比重の増加を防止することができ、更にはカリ肥料
としての効果もある点で優れている。このカリウム塩の
添加量は、石灰質原料と珪酸質原料の全量100重量部
に対して1重量部〜50重量部がよく、この範囲で石灰
質原料と珪酸質原料との反応を効果的に促進することが
でき、かつ泡の消滅を防ぐことができる。また本発明に
おいては、前記のカリウム塩を含有した気泡混入物の硬
化体の粉砕物にりんを含む物質を混合するが、このりん
を含む物質としては、りん鉱石を初め、リン酸、リン酸
塩、多リン酸塩、例えば、リン酸アンモニウム、リン酸
ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、リン
酸水素ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素
カリウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素アンモニ
ウム、これらの第1型、第2型、第3型塩等が用いら
れ、また市販のリン酸肥料であってもよい。このりんを
含む物質の混合割合は、作物の種類よっても異なるが、
粉砕物100重量部に対して、1重量部〜200重量部
が好ましい。好ましくは50重量部〜100重量部であ
る。
【0013】本発明に用いられる有機起泡剤は、アルミ
ニウム金属の如き金属系のものではなく、有機材料から
なり、主に界面活性剤が用いられる。この界面活性剤
は、気泡による多孔質体が形成されると共に得られた多
孔質体の水溶性が向上するので、作物の生育に際し、作
物に吸収され易いという利点がある。この界面活性剤と
しては、水溶性のものが好ましく、アビエチン酸の石鹸
等のカルボン酸塩類、アルキルサルフェート、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルサルフェート、、アルキル
アリルスルフォネート、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル等が挙げられる。これらの界面活性剤の
添加量は全原料100重量部に対して0.001重量部
〜5重量部であり、好ましくは0.01重量部〜0.5
重量部である。
【0014】また本発明においては、起泡安定剤を加え
ることができ、これにより得られた気泡混入物の硬化体
中の気泡を安定化することができると共に土壌中の微生
物を活性化させる栄養源となりうる。起泡安定剤として
は、水溶性ポリマーが好ましく、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、ポリアクリル酸塩等が挙げられ
る。これらの起泡安定剤の添加量は全原料100重量部
に対して0.1重量部〜5重量部であり、好ましくは
0.5重量部〜1重量部である。
【0015】本発明の珪酸質肥料は、好ましくは石灰質
原料及び珪酸質原料を混合した後、更にカリウム塩を添
加して混合し混合物を形成する。一方、起泡剤と起泡安
定剤の水溶液を加えて攪拌混合し、得られた泡状スラリ
ー中に前記混合物を添加して気泡混入物を製造し、該気
泡混入物を養生して硬化し、その後乾燥、粉砕すること
により製造する。この養生には、常温養生、蒸気養生及
びオートクレーブ養生(高温高圧養生)があり、好まし
くは常温養生である。ここで、常温養生は、得られた気
泡混入物をそのまま1日以上放置しておく。好ましい放
置日数3日〜7日である。蒸気養生は、高温の蒸気を養
生室へ送って大気圧下で、温度40℃〜85℃、養生時
間は2時間〜36時間で行われる。蒸気養生するまでの
前置き時間は1時間〜12時間が望ましい。またオート
クレーブ養生は、オートクレーブ室へ前記の気泡混入物
を送って、温度150℃〜200℃、養生時間は2時間
〜10時間で行われる。またこれらの養生は必要に応じ
て繰り返すことができる。特に蒸気養生及びオートクレ
ーブ養生では、気泡混入物が少し硬化して泡が消失しな
い程度になってから行うのが好ましい。
【0016】〔作用〕石灰質原料及び珪酸質原料の混合
物にカリウム塩を添加することにより、石灰質原料と珪
酸質原料との反応を促進すると共に、有機起泡剤により
できた泡の消滅を防止する作用を有する。また本発明に
おいては、有機起泡剤で多孔質珪酸質肥料を製造するこ
とにより、作物の生育を阻害するこがないと共に有機起
泡剤が界面活性剤であるので、珪酸質肥料中に残存して
おり、その結果珪酸質肥料が親水性となり作物に吸収さ
れ易い。また有機起泡剤に起泡安定剤を併用することに
より泡の形成が安定してでき、均一な多孔質体が形成さ
れる。また起泡安定剤は、土壌中の微生物を活性化させ
る栄養源となりうる。更に気泡混入物を養生することに
より硬化を促進することができ、製造上、珪酸質肥料が
短時間で得ることができる。更に本発明では、気泡混入
物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混合物を用い
ることにより、作物の生育上、所望の栄養を均等に与え
ることができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて更に詳しく
説明するが、本発明は、これに限定されるものではな
い。
【0018】〔実施例1〕生石灰50重量部、ポラゾン
50重量部を十分混合して均一な混合物を製造した。一
方、水75重量部に陰イオン界面活性剤(D−3−D、
花王(株)製)0.01重量部及びポリビニルアルコー
ル0.5重量部を混合して泡スラリーを形成した後、こ
の中に前記の混合物を添加し、攪拌して気泡混入物を形
成した後、このまま24時間放置して硬化体を製造し
た。この硬化体は、起泡剤により多孔質であった。得ら
れた硬化体は乾燥後、4mm以下に粉砕して珪酸質肥料
にした。この珪酸質肥料50重量部とりん酸肥料50重
量部とを混合して珪酸質肥料組成物を製造した。
【0019】〔実施例2〕生石灰50重量部、ポラゾン
50重量部を十分混合して均一な混合物を製造した。つ
いで、この混合物に硫酸カリウム10重量部を添加して
混合した。一方、水100重量部に陰イオン界面活性剤
(D−3−D、花王(株)製)0.01重量部及びポリ
ビニルアルコール0.1重量部を混合して泡スラリーを
形成した後、この中に前記の混合物を添加し、攪拌して
気泡混入物を形成した後、このまま12時間放置して硬
化体を製造した。この硬化体中の生石灰とポラゾンとの
反応が促進され、泡の消滅が防止され、十分の泡の存在
下で硬化した。得られた硬化体は乾燥後、4mm以下に
粉砕して珪酸質肥料にした。この珪酸質肥料50重量部
とりん酸肥料50重量部とを混合して複合珪酸質肥料組
成物を製造した。
【0020】上記実施例1及び実施例2において、水田
の一部に、実施例1の珪酸質肥料組成物(P)を蒔いた
区域A、実施例2の珪酸質肥料組成物(K,P)を蒔い
た区域Bと比較例として本発明の肥料を蒔かない区域C
を設けて水稲の苗を植えて観察した。珪酸質肥料は、区
域A、区域Bには、耕起前に散布し土壌とよく混合し、
3ヶ月後の水稲の茎の状態を区域A、区域B及び区域C
について調べた。区域Aでは、水稲の生育状態が良好で
茎も弾力性があり丈夫であった。区域Bでは、水稲の生
育状態が良好で茎も弾力性があり丈夫であり、しかも全
体的に良好に育っていた。これに対して、区域Cでは、
水稲の生育状態がよいが、茎が細く折れ易かった。
【0021】〔実施例3〕ポリビニルアルコールを用い
ない以外は、実施例2と同様にして複合珪酸質肥料組成
物を製造し、実施例2と同様に植生試験をした。本発明
では、実施例2と同様に泡の消滅が防止されて十分な泡
の存在が確認された。また本発明の複合珪酸質肥料組成
物を使用した場合には、水稲の生育状態及び茎の状態も
良好であり、しかも全体的に良好に育っていた。なお、
本発明では、起泡剤として、アルミニウム金属を用いて
いないので、製造が簡単な設備でよく、またアルミニウ
ム金属による作物の生育の阻害要因がないという優れた
効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】本発明の複合珪酸質肥料組成物は、石灰
質原料、珪酸質原料及び有機起泡剤から得られた気泡混
入物の硬化体の粉砕物とりんを含む物質との混合物から
なることにより、アルミニウムによる作物の生育阻害を
防止した発泡体が得られ、かつりん酸肥料としての効果
もある。またこの有機起泡剤と共に起泡安定剤を併用す
ることにより硬化体中に十分の気泡を有する多孔質珪酸
質肥料が得られる。また気泡混入物の硬化体にカリウム
塩を含有することにより起泡剤で作った泡の消滅を防ぐ
ことができる。
【0023】本発明の複合珪酸質肥料組成物の製造方法
によれば、石灰質原料及び珪酸質原料を混合した後、更
にカリウム塩を添加することにより、該混合物の反応が
促進され、その結果短時間で製造されるという優れた効
果を奏するものであり、またこのカリウム塩の添加によ
り、泡混入物の泡の消滅を防止する作用を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石灰質原料、珪酸質原料及び有機起泡剤か
    ら得られた気泡混入物の硬化体の粉砕物とりんを含む物
    質との混合物からなることを特徴とする複合珪酸質肥料
    組成物。
  2. 【請求項2】気泡混入物の硬化体にカリウム塩が含有さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の複合珪酸質
    肥料組成物。
  3. 【請求項3】有機起泡剤が界面活性剤であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の複合珪酸質肥料組
    成物。
  4. 【請求項4】硬化体は養生されたものであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の複合珪
    酸質肥料組成物。
  5. 【請求項5】石灰質原料及び珪酸質原料を混合して混合
    物を形成すると共に、他方において、有機起泡剤と起泡
    安定剤の水溶液を加えて攪拌混合し、得られた泡状スラ
    リー中に、前記混合物を添加して気泡混入物を製造し、
    該気泡混入物を養生して硬化し、その後乾燥、粉砕し、
    得られた粉砕物にりんを含む物質を混合することを特徴
    とする複合珪酸質肥料組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】混合物に更にカリウム塩を添加して混合す
    ることを特徴とする請求項5に記載の複合珪酸質肥料組
    成物の製造方法。
JP9016718A 1997-01-30 1997-01-30 複合珪酸質肥料組成物及びその製造方法 Withdrawn JPH10212190A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415594B1 (ko) * 2001-05-16 2004-01-16 신용 규산질 비료조성물 및 그 제조방법
CN107573129A (zh) * 2017-10-24 2018-01-12 惠州市祥浩实业有限公司 一种以玉米植物为主要原料制备肥料的方法

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