JPH10211808A - 自動車のトーイングフック構造 - Google Patents

自動車のトーイングフック構造

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JPH10211808A
JPH10211808A JP9031365A JP3136597A JPH10211808A JP H10211808 A JPH10211808 A JP H10211808A JP 9031365 A JP9031365 A JP 9031365A JP 3136597 A JP3136597 A JP 3136597A JP H10211808 A JPH10211808 A JP H10211808A
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JP
Japan
Prior art keywords
towing hook
side plate
hook
automobile
cross member
Prior art date
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Pending
Application number
JP9031365A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Fujii
辰彦 藤井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トーイングフックの使用材料及び材料費を減
少させ、また、部品点数を少なくして作業性をよくし、
さらに、引っ張り強度を向上させる。 【解決手段】 自動車のクロスメンバに断面略L字状に
形成したトーイングフック10の一側板部11を取り付
ける。また、トーイングフック10の他側板部12を自
動車の側部に配置させる。そして、トーイングフック1
0の他側板部12に形成した自動車の前後方向に沿う水
平の長孔13の周縁にフランジ部14を設ける。また、
長孔13の中心部0及び長孔13の牽引等ロープの引っ
かけ点Pを、トーイングフック10の他側板部12と車
体との接合部Wに近接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の前後部に
取り付けられ、牽引または固定用ロープ等の先端部に取
り付けた鉤等を引っかけるための自動車のトーイングフ
ック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の前部及び後部には、自動車を牽
引したり固定したりする際、牽引用ロープや固定用ロー
プの先端部に取り付けた鉤等を引っかけるためのトーイ
ングフックが取り付けられている。このようなトーイン
グフックの構造及びその取付状態を図9及び図10に基
づいて説明する。図9に示す自動車1のバンパ2の内側
には、図10に示すようなフロントクロスメンバ3が取
り付けられており、このフロントクロスメンバ3の両端
にトーイングフック4が取り付けられている。
【0003】トーイングフック4は、断面逆L字形をし
たもので、図11に示すように、上部板4aと側部板4
bとから概略構成されている。側部板4bは側面視、略
三角形状のもので、その左右両端は背面側に湾曲をして
いる。また、側部板4bは下方向に位置する部分が幅狭
の形状をしており、その中央部には、牽引用ロープの鉤
を引っかけるための、規定上必要な長孔5が斜めに1個
形成されている。符号5aで示すものは、長孔5の周縁
に設けたフランジ部である。
【0004】このように長孔5が斜めに形成されると、
鉤の引っかけ点Pは、長孔5の中心点0よりも下側にな
る。すなわち、引っかけ点Pと後述する溶接の接合部W
とは長さmだけ離れていることになる。さらに、長孔5
が斜めに形成されると、側部板4b全体は当然、下側に
延びた大きなものとなる。すなわち、側部板4bの中央
下端と溶接の接合部Wとは長さnだけ離れた形状となっ
ている。
【0005】このようなトーイングフック4をフロント
クロスメンバ3に取り付ける際には、幅狭の部分を下側
にして、上部板4aをフロントクロスメンバ3に溶接
し、側部板4bの背面中央部をフロントクロスメンバ3
の端部に溶接して各々固定する。図中、符号Wで示す部
分はトーイングフック4のフロントクロスメンバ3への
接合部である。このトーイングフック4はフロントクロ
スメンバ3の左右に1個づつ、合計2個が取り付けられ
ている。なお、自動車1の後部にもトーイングフック4
が取り付けられているが、前部のものと略同じなのでそ
の説明は省略する。
【0006】なお、自動車のトランスポートフック支持
構造として、実開昭58−58905号公報に開示され
ているものがある。この公報に開示されているものは、
サイドメンバの先端にフロントエプロンエクステンショ
ンの後方延長部分を連結し、このフロントエプロンエク
ステンションのラジエータサポートよりも前部にトラン
スポートフックを取り付けるようにしたものである。
【0007】また、牽引フックの取付構造として、実開
平5−18903号公報に開示されているものがある。
この公報に開示されているものは、フック本体のクロス
メンバへの接合部にスリットを形成し、このスリットを
折曲させて形成した取付片を、フック本体の接合部と共
に、クロスメンバの側面に固着し、さらに、前記接合部
に形成した孔部の周囲にフランジ部を形成したものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、トーイングフックに斜めの長孔が形成されて
いると、トーイングフック全体が下方向に大きく延び
て、材料が多く必要になると共に、材料費がかさむ問題
があった。さらに、長孔が斜めに設けられていると、長
孔の向きが左右で異なるため、トーイングフックを左右
共通にすることができず、部品点数が多くなって作業性
が悪くなる問題があった。また、斜めの長孔に牽引用ロ
ープを引っかけた場合、ロープの引っかけ点が、トーイ
ングフックの車体への溶着接合部より離れることになる
ので、引っ張りに対する強度が低下する問題があった。
【0009】なお、実開昭58−58905号公報に開
示されている、自動車のトランスポートフック支持構造
は、フロントエプロンエクステンションにトランスポー
トフックを取り付けたものであるが、鉤を掛ける孔が斜
めに形成されているので、本発明の課題を解決していな
い。
【0010】また、実開平5−18903号公報に開示
されている牽引フックの取付構造は、フック本体の接合
部に形成した取付片をフック本体と共に、クロスメンバ
の側面に取り付け、さらに、孔部の周囲にフランジ部を
設けたものであるが、フック本体の孔部が傾斜している
ので、本発明の課題を解決していない。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、トーイングフックに形成する長孔の
形状を変更することによって、トーイングフックの使用
する材料を少なくすると共に、材料費を減少させ、さら
に、部品点数を少なくして作業性をよくし、また、引っ
張り強度を向上させた自動車のトーイングフック構造を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、自動車のクロスメンバに断面
略L字状に形成したトーイングフックの一側板部を取り
付け、前記トーイングフックの他側板部を前記自動車の
側部に配置し、該トーイングフックの他側板部に自動車
の前後方向に沿う水平の長孔を形成すると共に、該長孔
の周縁にフランジ部を設け、該フランジ部を設けた長孔
の中心部及び長孔の牽引等ロープの引っかけ点を、前記
トーイングフックの他側板部と車体との接合部に近接さ
せたことを特徴とするものである。
【0013】このように、自動車のクロスメンバに一側
板部を取付け、他側板部を自動車の側部に配置させた断
面略L字形のトーイングフックの前記他側板部に牽引等
のロープを引っかける長孔を形成させ、この長孔の形状
を自動車の前後方向に沿う水平に形成して、他側板部の
面積を小さくさせると共に、トーイングフックの左右の
形状を共通にする。
【0014】また、長孔の周縁にフランジ部を形成させ
て長孔に牽引等のロープを引っかけた際、長孔の耐久力
を向上させる。さらに、長孔の中心部及び牽引等のロー
プの引っかけ点をトーイングフックの他側板部と、車体
との接合部に近接させてトーイングフックの強度を向上
させる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一例
を図1乃至図5に基づき、図10及び図11と同一の部
材には同一の符号を付して説明する。図1はバンパ2
(図9参照)を取り外した自動車1の前部を示したもの
で、フロントクロスメンバ3の両端部には、例えば、牽
引用のロープに設けた鉤を引っかけるためのトーイング
フック10が溶接により取り付けられている。
【0016】トーイングフック10は、図2及び図5に
示すように、断面略逆L字形のもので、その一側板部1
1の端縁部に、図2、図3及び図4に示すような、他側
板部12を直交させて形成したものである。他側板部1
2は左右両端部が背面側に湾曲し、下側が幅狭に形成さ
れた略三角形状をしたものである。このトーイングフッ
ク10の一側板部11と他側板部12は一枚板を折曲し
て形成させてもよいし、二つの板部材を溶接して一体に
形成してもよい。
【0017】また、トーイングフック10の他側板部1
2の板面には、他側板部12の長手部分が当接している
一側板部11の縁部と平行な長孔13が形成されてお
り、この長孔13の周縁部には表面側に突出したフラン
ジ部14が設けられている。このフランジ部14によ
り、長孔13に牽引用ロープの鉤を引っかけて自動車を
引っ張った際には、長孔13の変形が大幅に減少する。
また、他側板部12の幅狭の部分の周縁部にもフランジ
部14と同じ方向のフランジ部15が形成され強度を向
上させている。なお、図2において、符号11Aで示す
ものは、一側板部11に設けたトーイングフック10の
固定用のボルト孔である。
【0018】このように構成したトーイングフック10
をフロントクロスメンバ3に取り付ける場合は、図6に
示すように、トーイングフック10の一側板部11の全
体をアッパクロスメンバ16の上面に配設して、図7に
示すように、一側板部11とアッパクロスメンバ16と
をスポット溶接wして固定し、さらに、他側板部12の
側面とロアクロスメンバ17の折曲部17aとを、図
2、図4及び図6に示すように、スポット溶接wして固
定している。
【0019】このようにしてフロントクロスメンバ3に
トーイングフック10を組み付けたものを、図6に示す
ように、エプロンサイドメンバ18及びエプロンサイド
メンバガセット19にクロスメンバスペーサ20を介し
てボルト21及びナット22により取り付ける。これに
よって、トーイングフック10はアッパクロスメンバ1
6とエプロンサイドメンバ18との間に挟持された構造
となり取付強度を向上させることができる。
【0020】なお、フロントクロスメンバ3、トーイン
グフック10及びエプロンサイドメンバ18等のボルト
21の締付部分に、クロスメンバスペーサ20を介装さ
せているのは、フロントクロスメンバ3がスタビライザ
等からの力を受けた際、フロントクロスメンバ3のボル
ト21の締付部分が変形しないように強度向上のために
取り付けられている。なお、図6において、符号23は
ワッシャ、符号24はランプサポート延長部を示してい
る。また、図2のWはトーイングフック10の他側板部
12とロアクロスメンバ17の折曲部17aとの接合部
を示している。
【0021】このようにトーイングフック10の一側板
部11をアッパクロスメンバ16とエプロンサイドメン
バー18とに取り付けることにより、トーイングフック
10の他側板部12は自動車1の側部に位置することに
なる。これによって、他側板部12に形成された長孔1
3は自動車1の前後方向に沿って水平に位置することに
なる。このように長孔13が水平に位置すると、長孔1
3の、牽引等のロープの引っかけ点Pは、トーイングフ
ック10の他側板部12の背面の接合部Wに接近するこ
とになり強度が向上する。すなわち、図4に示すよう
に、引っかけ点Pと溶接の接合部Wとの距離は長さMと
なり、従来よりは短くなる。さらに、長孔13が水平に
形成されていると、他側板部12全体は当然、小さなも
のとなる。すなわち、他側板部12の中央下端と溶接の
接合部Wとの距離は長さNとなり従来より小さくなる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、自動車のクロ
スメンバに一側板部を取付け、他側板部を自動車の側部
に配置させた断面略L字形のトーイングフックの前記他
側板部に牽引等のロープを引っかける長孔を形成し、こ
の長孔を自動車の前後方向に沿う水平形状に形成したの
で、他側板部の面積を小さくすることができる。これに
よって、トーイングフックの他側板部の下方向が小さく
なり材料費を削減させることができる。
【0023】また、長孔を水平に形成したので、トーイ
ングフックの左右の形状を共通にすることができ、部品
点数を減少させることができると共に、作業能率を向上
させることができる。また、トーイングフックの形状を
左右共通にしたので、組付時には部品の間違いを回避す
ることができる。
【0024】また、長孔の周縁にフランジ部を形成させ
たので、長孔に牽引等のロープを引っかけた際、長孔の
耐久力が向上し、長孔の変形を少なくすることができる
と共に、他側板部の強度を向上させることができる。
【0025】さらに、長孔の中心部及び牽引等のロープ
の引っかけ点をトーイングフックの他側板部の側面と、
車体との接合部に近接させたので、トーイングフックの
強度が向上し、引っ張り強度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の一例を示す自動車前部の斜
視図である。
【図2】図1のA部に示すトーイングフックの拡大斜視
図である。
【図3】図2のものの上面図である。
【図4】図3のもののB矢視図である。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図2のものをクロスメンバに組付けた場合のD
−D線に沿う断面図である。
【図7】図6に示すもののトーイングフックとクロスメ
ンバの組立図の上面図である。
【図8】図7に示すものの正面図である。
【図9】自動車の前部を説明するための斜視図である。
【図10】従来のトーイングフックを取り付けた自動車
前部の斜視図である。
【図11】図10のE部に示す従来のトーイングフック
の拡大図である。
【符号の説明】
1 自動車 3 クロスメンバ 10 トーイングフック 11 一側板部 12 他側板部 13 長孔 14 フランジ部 0 中心部 P ロープの引っかけ点 W 接合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のクロスメンバに断面略L字状に
    形成したトーイングフックの一側板部を取り付け、前記
    トーイングフックの他側板部を前記自動車の側部に配置
    し、該トーイングフックの他側板部に自動車の前後方向
    に沿う水平の長孔を形成すると共に、該長孔の周縁にフ
    ランジ部を設け、該フランジ部を設けた長孔の中心部及
    び長孔の牽引等ロープの引っかけ点を、前記トーイング
    フックの他側板部と車体との接合部に近接させたことを
    特徴とする自動車のトーイングフック構造。
JP9031365A 1997-01-30 1997-01-30 自動車のトーイングフック構造 Pending JPH10211808A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006488A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Olympus Corp アンテナカバーおよびアンテナ装置
JP2012126283A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Suzuki Motor Corp 車両の船積み用フック部構造

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