JP3954272B2 - 低床バスのフレーム構造 - Google Patents
低床バスのフレーム構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3954272B2 JP3954272B2 JP2000081337A JP2000081337A JP3954272B2 JP 3954272 B2 JP3954272 B2 JP 3954272B2 JP 2000081337 A JP2000081337 A JP 2000081337A JP 2000081337 A JP2000081337 A JP 2000081337A JP 3954272 B2 JP3954272 B2 JP 3954272B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gusset
- side rail
- cross member
- frame
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は低床バスのフレーム構造に係り、特に、強度特性を損なうことなく小型・軽量化することができる生産性に優れたフレーム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前輪を支持する前側支持部に後続する中間フレームの後端を後輪を支持する後側支持部の前端に対して低位置に配して両者を結合するに際して、従来では角チューブで構成したクロスメンバを後側支持部の前端に溶着し、中間フレームの後端を前記角チューブによるクロスメンバの下面に重合させてこれらを溶接で固定していた。
【0003】
しかしながら、このようにクロスメンバを角チューブで構成した場合は部品点数が多く、溶接箇所が多いために生産性が悪く、しかも、結合部の専有面積が大きくなるとともに、燃費に大きな影響を及ぼすフレームの重量が大きくなってしまうという不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、強度的な特性を損なうことなく生産性を改善することができるとともに、小型・軽量化することができるフレーム構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、前輪を支持する前側支持部に後続する中間フレームの後端を、後輪を支持する後側支持部の前端に対して低位置に配して両者を結合するようにした低床バスのフレームにおいて、前記後側支持部のサイドレールの前端面を覆う平板状をなすクロスメンバの上端を該サイドレールの前端部上面に沿って後方に屈折させて上部フランジを形成し、該上部フランジをサイドレールの上面に重合させて該サイドレールにボルト締め結合している。また、前記サイドレールの前端部下面に重合されて該サイドレールにボルト締め結合されたガセットの前部を前記中間フレームのセンタレールの後端部上面に重合させるとともに、センタレールの後端部上面に重合させたガセットの上面に沿って前方に屈折する下部フランジを前記クロスメンバの下端に形成している。そして、該下部フランジをガセットとともにセンタレールの後端部上面にボルト締め結合したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る低床バスのフレーム構造の一実施形態を示す全体構成の概略斜視図、図2は図1に示した中間フレームと後側支持部の結合部の断面図、図3はクロスメンバの斜視図、図4はガセットの平面図である。
【0007】
これらの図において、図示しない前輪を支持する前側支持部1と図示しない後輪を支持する後側支持部2を結合する中間フレーム3は、車巾方向に沿う複数のクロスメンバ3aと、前後方向に延びるセンタレール3bを備え、これらを格子状に結合して構成される。
【0008】
中間フレーム3の後部左側には図示しない乗降口が設けられ、中間フレーム2の後端を後側支持部の前端より下方に位置させることにより、後側支持部2と中間フレーム3を段付状に結合して乗降口の地上高さを低くしている。4は前側支持部1から前方に延設した前部フレームであり、図示しない前部乗降口が設けられるとともに、図示しない運転席が設置される。
【0009】
また、後側支持部2から後方に延設した後部フレーム5は図示しないエンジンの搭載部を構成するが、かかるフレームの基本的な構成は従来公知であるのでその詳細な説明を省略する。
【0010】
ここに本実施形態においては、前記後側支持部2の主要部を構成する左右一対のサイドレール2aの前端面を覆う平板状をなすクロスメンバ6を設けている。そして、クロスメンバ6の上端を前記サイドレール2aの前端部上面に沿って後方に屈折させて上部フランジ6aを形成し、この上部フランジ6aをサイドレール2aの上面に重合させて両者を図示しないボルトで締め付け固定している。また、このようにサイドレール2aの前部上面に重合されてボルト締め結合されたクロスメンバ6の上部フランジ6aは、先端に至るにつれて次第に巾を狭くした山型状に形成され、これによって応力を分散させるようにしている。6cはクロスメンバ6の裏面から後方に向かうガセットであり、前記サイドレール2aに図示しないボルトで締付固定される。
【0011】
一方、前記サイドレール2aの前端部下面にガセット7の後部結合部7bを重合させてこれらを図示しないボルトで締付固定している。また、前記中間フレーム3のセンタレール3bの後端部上面に重合する前部結合部7bをガセット7に設けるとともに、センタレール3bの上面に重合させたガセット7の前部結合部7bの上面に沿って前方に屈折する下部フランジ6bをクロスメンバ6の下縁に設けている。そして、該下部フランジ6bをガセット7の前部結合部7bとともにセンタレール3bの後端部上面に重合させてこれらをボルト8で共締め固定している。9は後部結合部7aで補強されたサイドレール2aの前部に取り付けたスプリングブラケットであり、このスプリングブラケット9に取り付けたスプリングで図示しない後軸を懸架している。
【0012】
なお、サイドレール2aの下面に重合させるべくガセット7の後縁に突設した後部結合部7aおよびサイドレール2aの上面に重合させるべくガセット7の前縁に突設した前部結合部7bの巾を前記クロスメンバ6の上部フランジ6aの場合と同様に先端に至るにつれて次第に狭くして応力の分散を行わせるようにしている。
【0013】
上記のような構成になる低床バスのフレーム構造において、クロスメンバ6とガセット7は断面略コ字状をなす補強構造を呈し、この補強構造を後側支持部2のサイドレール2aの前部にボルト締め結合しつつ、クロスメンバ6の下部フランジ6bおよびガセット7の前部結合部7bを中間フレーム3のセンタレール3bの上面に重合させてこれらをボルト8で共締め固定している。従って、応力が最も集中する後側支持部2と中間フレーム3の結合部がクロスメンバ6とガセット7の二重構造で補強されるために、強度的な特性が損なわれることはない。
【0014】
また、クロスメンバ6およびガセット7をサイドレール2aおよびセンタレール3bにそれぞれボルトで締付固定するものであるから、従来の溶接に対比して生産性を高くすることができる。さらに、角チューブに代えて平板状を呈するクロスメンバ6を用いているために、後側支持部2のサイドレール2aの前端に角チューブによる延長空間を確保する必要性がなく、中間フレーム3の実質長さを拡大して低床面積を拡大することができるとともに、燃費に大きな影響を及ぼすフレームを小型・軽量化することができる。
【0015】
なお、クロスメンバ6およびガセット7をサイドレール2aおよびセンタレール3bに締付固定するボルトの位置および本数は実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じてボルトの位置および本数を選定することができる。また、実施形態においてはクロスメンバ6の上部フランジ6a、ガセット7の後縁に突設した後部結合部7aおよびガセット7の前縁に突設した前部結合部7bの巾を先端に至るにつれて次第に狭くし、もって、応力を分散させて各部材の板厚を低減することができるようにしているが、上部フランジ6a、後部結合部7aおよび前部結合部7bの形状は必ずしも実施形態の形状に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明は、角チューブに代えて平板状を呈するクロスメンバとガセットを用いて中間フレームの後端と後側支持部の前端を結合するようにしたものであるから、強度的な特性を損なうことなく結合に要するスペースを減少して低床面積を拡大することができるとともに、フレームを小型・軽量化することができる。また、クロスメンバおよびガセットをそれぞれボルトで締付固定しているために、フレーム結合部の生産性が改善され、低床バスのフレームを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る低床バスのフレーム構造の一実施形態を示す全体構成の概略斜視図である。
【図2】図1に示した中間フレームと後側支持部の結合部の断面図である。
【図3】図1に示したクロスメンバの斜視図である。
【図4】図1に示したガセットの平面図である。
【符号の説明】
1 前側支持部
2 後側支持部
2a サイドレール
3 中間フレーム
3a クロスメンバ
3b センタレール
4 前部フレーム
5 後部フレーム
6 クロスメンバ
6a 上部フランジ
6b 下部フランジ
7 ガセット
7a 後部結合部
7b 前部結合部
8 ボルト
Claims (1)
- 前輪を支持する前側支持部(1)に後続する中間フレーム(3)の後端を、後輪を支持する後側支持部(2)の前端に対して低位置に配して両者を結合するようにした低床バスのフレームにおいて、前記後側支持部(2)のサイドレール(2a)の前端面を覆う平板状をなすクロスメンバ(6)の上端を該サイドレール(2a)の前端部上面に沿って後方に屈折させて上部フランジ(6a)を形成し、該上部フランジ(6a)をサイドレール(2a)の上面に重合させて上部フランジ(6a)とサイドレール(2a)をボルト締め結合する一方、前記サイドレール(2a)の前端部下面に重合されて該サイドレール(2a)にボルト締め結合されたガセット(7)の前部を前記中間フレーム(3)のセンタレール(3b)の後端部上面に重合させるとともに、センタレール(3)の後端部上面に重合させたガセット(7)の上面に沿って前方に屈折する下部フランジ(6b)を前記クロスメンバ(6)の下端に設け、該下部フランジ(6b)をガセット(7)とともにセンタレール(3b)の後端部上面にボルト締め結合したことを特徴とする低床バスのフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000081337A JP3954272B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 低床バスのフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000081337A JP3954272B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 低床バスのフレーム構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001260937A JP2001260937A (ja) | 2001-09-26 |
JP3954272B2 true JP3954272B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=18598290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000081337A Expired - Fee Related JP3954272B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 低床バスのフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3954272B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030052593A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 현대자동차주식회사 | 고속버스 중간 도어 플로워 구조 |
CN101602378B (zh) * | 2009-06-30 | 2013-05-08 | 江苏友邦精工实业有限公司 | 用于公路客车和旅游客车的车架大梁 |
KR101113915B1 (ko) * | 2009-12-09 | 2012-02-29 | 한국철도기술연구원 | 버스용 새시장치 |
JP7209229B2 (ja) * | 2021-03-25 | 2023-01-20 | いすゞ自動車株式会社 | 車両の後部構造 |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000081337A patent/JP3954272B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001260937A (ja) | 2001-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4075744B2 (ja) | 燃料タンクの取付構造 | |
RU2554174C1 (ru) | Структура передней части для транспортного средства | |
JP2006513082A (ja) | 多用途自動車用前方フレーム部品 | |
JP3528644B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP5082791B2 (ja) | 自動車後部の車体下部構造 | |
JP4015265B2 (ja) | 自動2輪車の車体フレーム構造 | |
JP3954272B2 (ja) | 低床バスのフレーム構造 | |
US10414444B2 (en) | Vehicle rear end structure | |
JP2002154459A (ja) | 自動車の下部車体構造 | |
JP4722548B2 (ja) | 車両中央部における床下骨格構造 | |
JP3925117B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP4227321B2 (ja) | 自動車のクロスメンバ結合構造 | |
JPH08132845A (ja) | スタビライザ支持構造 | |
JP4327512B2 (ja) | ラジエータサポートの結合構造 | |
JPS6328710Y2 (ja) | ||
JP2015105050A (ja) | 2人乗り車両のシート取付け構造 | |
JP2006027316A (ja) | 作業車両 | |
JP2020083137A (ja) | ステアリングコラムの支持構造 | |
JP7339898B2 (ja) | アンダーランプロテクタの支持構造 | |
JP4479473B2 (ja) | 自動車車体の後部構造 | |
JP3956573B2 (ja) | 車体構造 | |
JP2004154390A (ja) | 車両用シートのフレーム構造体 | |
JP3726538B2 (ja) | デッキクロスメンバ取付構造 | |
JP4580532B2 (ja) | サスペンション取付構造 | |
JP3593946B2 (ja) | 車両の車体下部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |