JPH10211267A - 吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置 - Google Patents
吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置Info
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- JPH10211267A JPH10211267A JP9017239A JP1723997A JPH10211267A JP H10211267 A JPH10211267 A JP H10211267A JP 9017239 A JP9017239 A JP 9017239A JP 1723997 A JP1723997 A JP 1723997A JP H10211267 A JPH10211267 A JP H10211267A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の吸着脱臭方式を改良する。
【解決手段】 脱臭装置において分子量の大きい臭気物
質の脱臭には適するが分子量の小さなアンモニア及び硫
化水素などの臭気物質の脱臭には不適な吸着脱臭方式と
分子量の小さな臭気物質の脱臭に適する中和消臭方式と
を併用して成る吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構
及び、前記脱臭装置においてタンデム型脱臭器と中和消
臭器とから構成され該両器を機械室内に配設しかつ排気
管及び排気ファンを介して室内の空気を排気させる脱臭
装置の提供。
質の脱臭には適するが分子量の小さなアンモニア及び硫
化水素などの臭気物質の脱臭には不適な吸着脱臭方式と
分子量の小さな臭気物質の脱臭に適する中和消臭方式と
を併用して成る吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構
及び、前記脱臭装置においてタンデム型脱臭器と中和消
臭器とから構成され該両器を機械室内に配設しかつ排気
管及び排気ファンを介して室内の空気を排気させる脱臭
装置の提供。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は脱臭装置に関する
が、詳しくは吸着脱臭方式と中和消臭方式とを併用して
成る脱臭機構とその脱臭装置に関するものである。
が、詳しくは吸着脱臭方式と中和消臭方式とを併用して
成る脱臭機構とその脱臭装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】悪臭を排気する場合には悪臭防止法で規
制されている数値以下にする必要があり、湿度の高い高
濃度臭気は従来は活性炭による吸着脱臭法が主力であっ
た。このような従来の吸着脱臭装置は、臭気物質が酸
性、塩基性及び中性であるがため活性炭には塩基性添着
炭、酸性添着炭及び中性炭の３種類から成る吸着剤を必
要とされていたので装置が大きくしかもコスト高になっ
ていた。更に、使用される吸着剤が大量に必要となるの
でその交換作業に多くの労力を要し、しかもメンテナン
スコストも高価であった。
制されている数値以下にする必要があり、湿度の高い高
濃度臭気は従来は活性炭による吸着脱臭法が主力であっ
た。このような従来の吸着脱臭装置は、臭気物質が酸
性、塩基性及び中性であるがため活性炭には塩基性添着
炭、酸性添着炭及び中性炭の３種類から成る吸着剤を必
要とされていたので装置が大きくしかもコスト高になっ
ていた。更に、使用される吸着剤が大量に必要となるの
でその交換作業に多くの労力を要し、しかもメンテナン
スコストも高価であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように従来から有
する高湿度臭気の脱臭方法が抱えている問題点のうち、
大きさ、重量及びコスト面を解決しようとするものであ
る。すなわち、本発明が解決しようとする課題は吸着
式による脱臭装置の大きさと重量を軽量にすると共に小
型化にしたこと、コストの面でも従来の脱臭方法に比
べて２分の１程度にすることができるので低コスト化が
図られること、脱臭剤にヨー素添着炭が用いられてい
るので酸やアルカリに比べて扱い易くしかも中和消臭剤
に天然の植物製油を用いているので安全かつ無害である
ばかりか、従来方式よりも保守作業においても非常に簡
単になったことなどにある。
する高湿度臭気の脱臭方法が抱えている問題点のうち、
大きさ、重量及びコスト面を解決しようとするものであ
る。すなわち、本発明が解決しようとする課題は吸着
式による脱臭装置の大きさと重量を軽量にすると共に小
型化にしたこと、コストの面でも従来の脱臭方法に比
べて２分の１程度にすることができるので低コスト化が
図られること、脱臭剤にヨー素添着炭が用いられてい
るので酸やアルカリに比べて扱い易くしかも中和消臭剤
に天然の植物製油を用いているので安全かつ無害である
ばかりか、従来方式よりも保守作業においても非常に簡
単になったことなどにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、脱臭装置にお
いて分子量の大きい臭気物質の脱臭には適するが分子量
の小さなアンモニア及び硫化水素などの臭気物質の脱臭
には不適な吸着脱臭方式と分子量の小さな臭気物質の脱
臭に適する中和消臭方式と、を併用して成ることを特徴
とする吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構の提供に
あり、また前記脱臭装置においてタンデム型脱臭器と中
和消臭器とから構成され該両器を機械室内に配設しかつ
排気管及び排気ファンを介して室内の空気を排気させる
吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭装置の提供にあり、
また前記タンデム型脱臭器の脱臭器がミストセパレータ
ーを介してヨー素添着炭（ヨー素炭）から成る吸着剤を
通過させて槽内の臭気を吸着し更に植物製油から成る消
臭剤を混入して中和消臭させて排気する脱臭装置にあ
り、また前記タンデム型脱臭器がフィルター及びファン
を介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭装置にあ
り、また前記タンデム型脱臭器をバキュームカーに接続
して成る脱臭装置にあり、更に前記タンデム型脱臭器に
使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー素添着炭
を用い一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成分とする
テルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リモネンな
どの混合物を用いて完全気化させる吸着脱臭式・中和消
臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置の提供にある。
を解決するために開発したものであって、脱臭装置にお
いて分子量の大きい臭気物質の脱臭には適するが分子量
の小さなアンモニア及び硫化水素などの臭気物質の脱臭
には不適な吸着脱臭方式と分子量の小さな臭気物質の脱
臭に適する中和消臭方式と、を併用して成ることを特徴
とする吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構の提供に
あり、また前記脱臭装置においてタンデム型脱臭器と中
和消臭器とから構成され該両器を機械室内に配設しかつ
排気管及び排気ファンを介して室内の空気を排気させる
吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭装置の提供にあり、
また前記タンデム型脱臭器の脱臭器がミストセパレータ
ーを介してヨー素添着炭（ヨー素炭）から成る吸着剤を
通過させて槽内の臭気を吸着し更に植物製油から成る消
臭剤を混入して中和消臭させて排気する脱臭装置にあ
り、また前記タンデム型脱臭器がフィルター及びファン
を介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭装置にあ
り、また前記タンデム型脱臭器をバキュームカーに接続
して成る脱臭装置にあり、更に前記タンデム型脱臭器に
使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー素添着炭
を用い一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成分とする
テルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リモネンな
どの混合物を用いて完全気化させる吸着脱臭式・中和消
臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置の提供にある。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、脱臭装置に
おいて分子量の大きい臭気物質の脱臭には適するが分子
量の小さなアンモニア及び硫化水素などの臭気物質の脱
臭には不適な吸着脱臭方式と、分子量の小さな臭気物質
の脱臭に適する中和消臭方式とを併用して成るから、従
来の単なる吸着脱臭方式によって生じていた粒子の小さ
なアンモニアや硫化水素などが吸着剤を通過していた欠
点を解消することができる。
おいて分子量の大きい臭気物質の脱臭には適するが分子
量の小さなアンモニア及び硫化水素などの臭気物質の脱
臭には不適な吸着脱臭方式と、分子量の小さな臭気物質
の脱臭に適する中和消臭方式とを併用して成るから、従
来の単なる吸着脱臭方式によって生じていた粒子の小さ
なアンモニアや硫化水素などが吸着剤を通過していた欠
点を解消することができる。
【０００６】また本発明の実施形態は、前記脱臭装置に
おいてタンデム型脱臭器と中和消臭器とから構成され該
両器を機械室内に配設しかつ排気管及び排気ファンを介
して室内の空気を排気させ、また前記タンデム型脱臭器
の脱臭器がミストセパレーターを介してヨー素添着炭
（ヨー素炭）から成る吸着剤を通過させて槽内の臭気を
吸着し更に植物製油から成る消臭剤を混入して中和消臭
させて排気し、更に前記タンデム型脱臭器がフィルター
及びファンを介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭
装置であるから、通常の活性炭の３倍以上の吸着能力を
有すると共に臭気を含む排気はヨー素炭を通過して物理
吸着及び化学反応によって吸着脱臭され、しかも残った
微小な臭気は植物製油によって中和消臭されるという２
段の消・脱臭方式で処理することができる。
おいてタンデム型脱臭器と中和消臭器とから構成され該
両器を機械室内に配設しかつ排気管及び排気ファンを介
して室内の空気を排気させ、また前記タンデム型脱臭器
の脱臭器がミストセパレーターを介してヨー素添着炭
（ヨー素炭）から成る吸着剤を通過させて槽内の臭気を
吸着し更に植物製油から成る消臭剤を混入して中和消臭
させて排気し、更に前記タンデム型脱臭器がフィルター
及びファンを介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭
装置であるから、通常の活性炭の３倍以上の吸着能力を
有すると共に臭気を含む排気はヨー素炭を通過して物理
吸着及び化学反応によって吸着脱臭され、しかも残った
微小な臭気は植物製油によって中和消臭されるという２
段の消・脱臭方式で処理することができる。
【０００７】また、従来方式では困難とされていた複合
臭気の脱臭や機器のコンパクト化を図って長寿命を可能
にすると共に、活性炭の減量によりスペースや設備を小
型化させることができる。
臭気の脱臭や機器のコンパクト化を図って長寿命を可能
にすると共に、活性炭の減量によりスペースや設備を小
型化させることができる。
【０００８】また本発明の実施形態は、前記タンデム型
脱臭器をバキュームカーに接続して成る脱臭装置である
から、バキュームカーより排気されている排気されてい
るクサイ臭気を完全に無臭状態にすることができる。
脱臭器をバキュームカーに接続して成る脱臭装置である
から、バキュームカーより排気されている排気されてい
るクサイ臭気を完全に無臭状態にすることができる。
【０００９】更に本発明の実施形態は、前記タンデム型
脱臭器に使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー
素添着炭を用い一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成
分とするテルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リ
モネンなどの混合物を用いて完全気化させるその脱臭装
置であるから、その脱臭剤の素材が化学合成品でなく全
くの天然の植物製油であるから人体にも欄等の悪影響を
及ぼすことはない。
脱臭器に使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー
素添着炭を用い一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成
分とするテルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リ
モネンなどの混合物を用いて完全気化させるその脱臭装
置であるから、その脱臭剤の素材が化学合成品でなく全
くの天然の植物製油であるから人体にも欄等の悪影響を
及ぼすことはない。
【００１０】
【実施例】以下、図面に従って本発明の実施例について
説明する。図１と図２は、本発明から成る吸着脱臭式・
中和消臭式併用の脱臭装置の原理機構を示したものであ
る。本装置の原理機構は厨房除害設備の設置例で説明し
たものであり、１はその中和消臭器で４はタンデム型脱
臭器である。中和消臭器１は機械室７内に配設されてお
り、消臭器内で気化した消臭剤を排気ファン６の手前で
排気管３に混入する。一方タンデム型脱臭器４も機械室
７に配設されており、槽内８のバッ気Ａを槽内排気管２
とミストセパレーター５とを介して吸い込み更に槽内排
気管２と機械室７内の臭気Ｂを吸い込み排気管３を介し
て外部に排気Ｃされる。すなわち、本発明から成る脱臭
装置の基本的な原理機構は、槽８内のバッ気Ａをタンデ
ム型脱臭器４で吸着脱臭し、それを通過した微少臭気と
機械室７内の臭気Ｂとを中和脱臭器１から供給された消
臭剤で中和消臭するシステムである。
説明する。図１と図２は、本発明から成る吸着脱臭式・
中和消臭式併用の脱臭装置の原理機構を示したものであ
る。本装置の原理機構は厨房除害設備の設置例で説明し
たものであり、１はその中和消臭器で４はタンデム型脱
臭器である。中和消臭器１は機械室７内に配設されてお
り、消臭器内で気化した消臭剤を排気ファン６の手前で
排気管３に混入する。一方タンデム型脱臭器４も機械室
７に配設されており、槽内８のバッ気Ａを槽内排気管２
とミストセパレーター５とを介して吸い込み更に槽内排
気管２と機械室７内の臭気Ｂを吸い込み排気管３を介し
て外部に排気Ｃされる。すなわち、本発明から成る脱臭
装置の基本的な原理機構は、槽８内のバッ気Ａをタンデ
ム型脱臭器４で吸着脱臭し、それを通過した微少臭気と
機械室７内の臭気Ｂとを中和脱臭器１から供給された消
臭剤で中和消臭するシステムである。
【００１１】本発明のタンデム型脱臭機構の系統図は、
図２に示すように槽内８→ミストセパレーター５→ヨー
素炭９→消臭剤１０→ファン１１→排気Ｃの順路で脱臭
して排気される。
図２に示すように槽内８→ミストセパレーター５→ヨー
素炭９→消臭剤１０→ファン１１→排気Ｃの順路で脱臭
して排気される。
【００１２】このように構成された脱臭機構による脱臭
方法は、高湿度の臭気には様々な方式の中でも吸着方式
が一番効果的であり、特に排水処理設備、中水設備、除
外設備、浄化槽などの設備から出る硫化水素を主体とし
た下水臭には最適な方式である。
方法は、高湿度の臭気には様々な方式の中でも吸着方式
が一番効果的であり、特に排水処理設備、中水設備、除
外設備、浄化槽などの設備から出る硫化水素を主体とし
た下水臭には最適な方式である。
【００１３】また本発明で使用される中和消臭剤は、天
然の植物精油が用いられており、この天然植物精油（フ
ィトンチッド）には中和消臭力があり、消臭力の高い精
油約３０種類をブレンドしあらゆる臭気に対応できるよ
うにしたものである。このもとはオイル状のものを植物
精油カートリッジしたものを特殊浸透膜（メンブレン）
に封入して自然に気化するようにしてある。
然の植物精油が用いられており、この天然植物精油（フ
ィトンチッド）には中和消臭力があり、消臭力の高い精
油約３０種類をブレンドしあらゆる臭気に対応できるよ
うにしたものである。このもとはオイル状のものを植物
精油カートリッジしたものを特殊浸透膜（メンブレン）
に封入して自然に気化するようにしてある。
【００１４】なお、本発明の脱臭性能は表１のとおりで
ある。
ある。
【００１５】
【表１】 図３と図４は、本発明から成るタンデム型脱臭器を示し
たものである。図中１１は吸引ブロワー、１２は吊金
具、１３は脱臭剤交換口、１４は吸着塔、１５はカート
リッジ、１６は本体架備、１７は吸着炭ユニット、１８
は吸込口、１９は本体架台及び２０はドレン口である。
このタンデム型脱臭器は、吸着塔14内に吸着剤Ａにヨー
素添着活性炭を使用している。
たものである。図中１１は吸引ブロワー、１２は吊金
具、１３は脱臭剤交換口、１４は吸着塔、１５はカート
リッジ、１６は本体架備、１７は吸着炭ユニット、１８
は吸込口、１９は本体架台及び２０はドレン口である。
このタンデム型脱臭器は、吸着塔14内に吸着剤Ａにヨー
素添着活性炭を使用している。
【００１６】図５と図６は、本発明から成る移動式タン
デム型脱臭器を示したものである。図中２１は脱臭剤交
換蓋、２２はフィルター、２３は電源スイッチ、２４は
電源コード、２５はドレンバルブ、２６はキャスター、
２７は銘板、２８は風量調整弁、２９はキャスター及び
３０は排気口である。この移動式タンデム型脱臭器は、
基本的には前記タンデム型脱臭器と同じ構成になってい
るので説明は省略する。
デム型脱臭器を示したものである。図中２１は脱臭剤交
換蓋、２２はフィルター、２３は電源スイッチ、２４は
電源コード、２５はドレンバルブ、２６はキャスター、
２７は銘板、２８は風量調整弁、２９はキャスター及び
３０は排気口である。この移動式タンデム型脱臭器は、
基本的には前記タンデム型脱臭器と同じ構成になってい
るので説明は省略する。
【００１７】図７は、本発明の他の実施例を示したもの
であり、本発明から成る脱臭器をバキュームカーに付設
して成る、いわゆる脱臭器付バキュームカーを図示した
ものである。この脱臭器付バキュームカーは、バキュー
ムカー３１の糞尿タンク３２に付設されている排気筒３
３に連結パイプ３４を介して脱臭器３５に取り付けたも
のである。このように構成することによって、従来のバ
キュームカーの排気筒３３から直接排出されていた臭気
が脱臭器３５内の脱臭剤を介して無臭な状態で排気Ｃさ
れることになる。なお、本発明に使用される脱臭剤はヨ
ー素炭と植物製油とを混合されたものが用いられてい
る。
であり、本発明から成る脱臭器をバキュームカーに付設
して成る、いわゆる脱臭器付バキュームカーを図示した
ものである。この脱臭器付バキュームカーは、バキュー
ムカー３１の糞尿タンク３２に付設されている排気筒３
３に連結パイプ３４を介して脱臭器３５に取り付けたも
のである。このように構成することによって、従来のバ
キュームカーの排気筒３３から直接排出されていた臭気
が脱臭器３５内の脱臭剤を介して無臭な状態で排気Ｃさ
れることになる。なお、本発明に使用される脱臭剤はヨ
ー素炭と植物製油とを混合されたものが用いられてい
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、脱臭装置において分子量の大
きい臭気物質の脱臭には適するが分子量の小さなアンモ
ニア及び硫化水素などの臭気物質の脱臭には不適な吸着
脱臭方式と、分子量の小さな臭気物質の脱臭に適する中
和消臭方式とを併用して成る機構であり、また前記脱臭
装置においてタンデム型脱臭器と中和消臭器とから構成
され該両器を機械室内に配設しかつ排気管及び排気ファ
ンを介して室内の空気を排気させる脱臭装置であり、ま
た前記タンデム型脱臭器の脱臭器がミストセパレーター
を介してヨー素添着炭（ヨー素炭）から成る吸着剤を通
過させて槽内の臭気を吸着し、更に植物製油から成る消
臭剤を混入して中和消臭させて排気する脱臭装置であ
り、また前記タンデム型脱臭器がフィルター及びファン
を介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭装置であ
り、また前記タンデム型脱臭器をバキュームカーに接続
して成る脱臭装置であり、更に前記タンデム型脱臭器に
使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー素添着炭
を用い、一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成分とす
るテルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リモネン
などの混合物を用いて完全気化させる脱臭機構とその脱
臭装置であるから次のような多くの効果を有する。ア、
従来の吸着式に中和式を組み合わせた脱臭装置にしたこ
とによって、従来の粒子の小さいアンモニアや硫化水素
などは吸着剤を通過してしまうという欠点を解消するこ
とができる。イ、従来の吸着脱臭放棄による吸着剤でも
って、湿気と粒子の大きな臭気物質を吸着すると共に湿
度の低い空気と小さな臭気物質を含む空気に植物製油を
混入して中和消臭することによって、湿度を含む臭気を
完全に脱臭することができる効果が得られる。ウ、また
本発明のタンデム型脱臭器を用いれば、同等の吸着式脱
臭装置の１／２以下のサイズで同等以上の効果が得られ
るのでメンテナンスが容易となる。エ、また、本発明か
ら成る脱臭剤を用いれば硫黄系の混合臭気も強力に脱
臭できること、少量でも長時間の脱臭効果を持続する
ことができること、設備費や運転費のコスト設備費や
運転費のコスト削減を図ることができるので経済性に富
んでいること、活性炭に対するヨウ素酸の添着が強固
に結合すると共に破過後（吸着飽和状態）の剥離もなく
臭気の再発を未然に防止することができるので安全性も
確保できる。
きい臭気物質の脱臭には適するが分子量の小さなアンモ
ニア及び硫化水素などの臭気物質の脱臭には不適な吸着
脱臭方式と、分子量の小さな臭気物質の脱臭に適する中
和消臭方式とを併用して成る機構であり、また前記脱臭
装置においてタンデム型脱臭器と中和消臭器とから構成
され該両器を機械室内に配設しかつ排気管及び排気ファ
ンを介して室内の空気を排気させる脱臭装置であり、ま
た前記タンデム型脱臭器の脱臭器がミストセパレーター
を介してヨー素添着炭（ヨー素炭）から成る吸着剤を通
過させて槽内の臭気を吸着し、更に植物製油から成る消
臭剤を混入して中和消臭させて排気する脱臭装置であ
り、また前記タンデム型脱臭器がフィルター及びファン
を介して風量調整しかつ移動可能にした脱臭装置であ
り、また前記タンデム型脱臭器をバキュームカーに接続
して成る脱臭装置であり、更に前記タンデム型脱臭器に
使用される吸着剤が通常の活性炭ではなくヨー素添着炭
を用い、一方中和消臭剤が芳香族炭化水素を主成分とす
るテルペン系の植物製油αピネン、βピネン、リモネン
などの混合物を用いて完全気化させる脱臭機構とその脱
臭装置であるから次のような多くの効果を有する。ア、
従来の吸着式に中和式を組み合わせた脱臭装置にしたこ
とによって、従来の粒子の小さいアンモニアや硫化水素
などは吸着剤を通過してしまうという欠点を解消するこ
とができる。イ、従来の吸着脱臭放棄による吸着剤でも
って、湿気と粒子の大きな臭気物質を吸着すると共に湿
度の低い空気と小さな臭気物質を含む空気に植物製油を
混入して中和消臭することによって、湿度を含む臭気を
完全に脱臭することができる効果が得られる。ウ、また
本発明のタンデム型脱臭器を用いれば、同等の吸着式脱
臭装置の１／２以下のサイズで同等以上の効果が得られ
るのでメンテナンスが容易となる。エ、また、本発明か
ら成る脱臭剤を用いれば硫黄系の混合臭気も強力に脱
臭できること、少量でも長時間の脱臭効果を持続する
ことができること、設備費や運転費のコスト設備費や
運転費のコスト削減を図ることができるので経済性に富
んでいること、活性炭に対するヨウ素酸の添着が強固
に結合すると共に破過後（吸着飽和状態）の剥離もなく
臭気の再発を未然に防止することができるので安全性も
確保できる。
【図１】本発明から成る吸着脱臭式・中和消臭式併用の
脱臭装置を示した原理機構図。
脱臭装置を示した原理機構図。
【図２】本発明から成る脱臭装置のタンデム型脱臭機構
を示した系統図。
を示した系統図。
【図３】本発明から成るタンデム型脱臭器の正面図。
【図４】本発明から成るタンデム型脱臭器の側面図。
【図５】本発明から成る移動式タンデム型脱臭器の正面
図。
図。
【図６】本発明から成る移動式タンデム型脱臭器の側面
図。
図。
【図７】本発明の脱臭器付バキューム車の実施例図。
１ 中和消臭器 ２ 槽内排気管 ３ 排気管 ４ タンデム型
脱臭器 ５ ミストセパレーター ６ 排気ファン ７ 機械室 ８ 槽内 ９ ヨー素炭 10 脱臭剤 11 吸引ブロー 12 吊金具 13 脱臭剤交換口 14 吸着塔 15 カートリッジ 16 本体架溝 17 吸着炭ニュニット 18 吸込口 19 本体架台 20 ドレン口 21 脱臭剤交換蓋 22 フィルター 23 電源スイッチ 24 電源コート 25 ドレンバルブ 26 キャスター 27 銘板 28 風量調整弁 29 ファンモーター 30 排気口 31 バキュームカー 32 糞尿タンク 33 排気筒 34 連結パイプ 35 脱臭器 Ａ バツ気 Ｂ 臭気 Ｃ 排気
脱臭器 ５ ミストセパレーター ６ 排気ファン ７ 機械室 ８ 槽内 ９ ヨー素炭 10 脱臭剤 11 吸引ブロー 12 吊金具 13 脱臭剤交換口 14 吸着塔 15 カートリッジ 16 本体架溝 17 吸着炭ニュニット 18 吸込口 19 本体架台 20 ドレン口 21 脱臭剤交換蓋 22 フィルター 23 電源スイッチ 24 電源コート 25 ドレンバルブ 26 キャスター 27 銘板 28 風量調整弁 29 ファンモーター 30 排気口 31 バキュームカー 32 糞尿タンク 33 排気筒 34 連結パイプ 35 脱臭器 Ａ バツ気 Ｂ 臭気 Ｃ 排気
Claims (6)
- 【請求項１】 脱臭装置において、分子量の大きい臭気
物質の脱臭には適するが分子量の小さなアンモニア及び
硫化水素などの臭気物質の脱臭には不適な吸着脱臭方式
と、分子量の小さな臭気物質の脱臭に適する中和消臭方
式とを併用して成ることを特徴とする吸着脱臭式・中和
消臭式併用の脱臭機構。 - 【請求項２】 前記脱臭装置において、タンデム型脱臭
器と中和消臭器とから構成され、該両器を機械室内に配
設しかつ排気管及び排気ファンを介して室内の空気を排
気させる請求項１記載の吸着脱臭式・中和消臭式併用の
脱臭装置。 - 【請求項３】 前記タンデム型脱臭器の脱臭器が、ミス
トセパレーターを介してヨー素添着炭（ヨー素炭）から
成る吸着剤を通過させて槽内の臭気を吸着し、更に植物
製油から成る消臭剤を混入して中和消臭させて排気する
請求項１記載の吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭装
置。 - 【請求項４】 前記タンデム型脱臭器が、フィルター及
びファンを介して風量調整しかつ移動可能にした請求項
２及び３記載の吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭装
置。 - 【請求項５】 前記タンデム型脱臭器をバキュームカー
に接続して成る請求項２、３及び４記載の吸着脱臭式・
中和消臭式併用の脱臭装置。 - 【請求項６】 前記タンデム型脱臭器に使用される吸着
剤が通常の活性炭ではなくヨー素添着炭を用い、一方中
和消臭剤が芳香族炭化水素を主成分とするテルペン系の
植物製油αピネン、βピネン、リモネンなどの混合物を
用いて完全気化させる請求項１、２、３、４及び５記載
の吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9017239A JPH10211267A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9017239A JPH10211267A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10211267A true JPH10211267A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11938402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9017239A Pending JPH10211267A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 吸着脱臭式・中和消臭式併用の脱臭機構とその脱臭装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10211267A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2020110552A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | 合同会社デンネツ・エルド | 消臭装置 |
| CN117358049A (zh) * | 2023-12-07 | 2024-01-09 | 广东旺大集团股份有限公司 | 一种清洁饲料发酵废气处理装置及其使用方法 |
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| JPH09215740A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Takayasu Kanemura | 空気清浄器 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP9017239A patent/JPH10211267A/ja active Pending
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