JPH10211132A - 電気掃除機の床ノズル - Google Patents
電気掃除機の床ノズルInfo
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Abstract
も床ノズルを付け替えずに行え、かつブラシを用いても
操作力を軽くすることができるようにする。 【解決手段】 略長方形の上下ケース31,32で形成
されたノズル本体30とエルボ37との接続部に、車輪
41a,41b,41cと風路34e,34fを有しか
つエルボ37の水平回転と連動して回転する回転板34
を設ける。
Description
れる電気掃除機の床ノズルに関するものである。
240929号公報に示されている従来の電気掃除機の
床ノズルの第1の例を示すもので、図16はその斜視
図、図17はその底面図、図18はその床ノズルで絨毯
を掃除している状態を示す側面図、図19はその床ノズ
ルでフローリングを掃除している状態を示す側面図、図
20はその床ノズルを用いて使用者が掃除をしている状
態を示す図である。
の上ケース、2は同じく下ケースであり、軟質材で形成
されたバンパ3を介して接合されており、これら上下ケ
ース1,2およびバンパ3によってノズル本体15が構
成されている。4は略くの字に屈曲したエルボであり、
一端は上下ケースに対し垂直面で回転自在に嵌合され、
他端は接続パイプ5に嵌合されている。6は下ケース2
にエルボ4と同一方向の方向性をもって回転自在に取り
付けられた前車輪であり、下ケース2と床面との間に一
定の隙間を確保するように取り付けられている。
れた溝からなり、外端が開放された吸い込み風路で、床
ノズルの右端から左端まで略一直線状に形成されてい
る。吸い込み風路7は、中央部で吸込口8に連通し、エ
ルボ4、接続パイプ5、及び手元操作部16を有する可
撓性ホース17を通じて電気掃除機本体18内部の集塵
室に連なる風路が形成されている。更にゴム等の可撓性
材料からなるリップ片9と毛ブラシを束状に植設したブ
ラシ体10が吸い込み風路7の後方に略床ノズルの幅い
っぱいに設けられ、これらリップ片9およびブラシ体1
0の下ケース2からの突出量を、調整体11によって調
整できるように構成されている。調整体11は、被掃除
面の種類「絨毯」「床・たたみ」によって切換操作され
るものである。
掃除を行うには、調整体11を操作してリップ片9とブ
ラシ体10を図18に示す状態、即ちリップ片9を下ケ
ース2の内部に収納するとともに、ブラシ体10を下ケ
ース2より下方に長く突出させる。これにより、ブラシ
体10の腰を弱くして図に示す如く大きく撓ませ、下ケ
ース2と絨毯との間に挟まれた状態とし、床ノズルを絨
毯上で移動させる際の摩擦抵抗を低減させるようにして
いる。
フローリングの掃除を行うには、調整体11を操作して
リップ片9とブラシ体10を図19に示す状態、即ちリ
ップ片9とブラシ体10を共に下ケース2より下方に短
く突出させる。これにより、リップ片9を床面と弾接さ
せ、リップ片9により吸込口8の後方を閉じさせて、吸
込口部の真空度を高め、強い吸い込み気流が得られるよ
うにしている。一方、短く突出したブラシ体10は、腰
が強くなって床ノズルを十分に支えることができるの
で、前車輪3と協調して床面との間に一定の隙間を確保
し、下ケース2で床面に傷を付けるのを防止している。
て調整体11切換操作した後、図20に示すように使用
者は可撓性ホース17の手元操作部16を持ち、床ノズ
ルをエルボ4の向きと同一方向に前後動作させ床面のゴ
ミを吸塵する。床ノズルの長手方向は動作方向に対し直
角に向いており、掃除面積を広くとれるため、効果的に
掃除が可能である。前車輪6は動作方向に回転するた
め、操作力は軽く前車輪6とブラシ体10で床面上を傷
つけることなく移動することが可能となっている。
ズルの前後方向動作により、床ノズルの幅いっぱいに設
けられた吸い込み風路7から吸い上げられ、吸込口8、
エルボ4、接続パイプ5、可撓性ホース17を通って電
気掃除機本体18の集塵室へ導かれる。
体10は絨毯上の糸くずを引っかけて捕獲するように構
成され、ブラシ体10の幅が床ノズルの幅いっぱいに設
けられているため、糸くずの取り残しがない。
公報に示されている従来の電気掃除機の床ノズルの第2
の例を示す床ノズルの底面図であり、図中、前述の第1
従来例に相当する部分には同一符号を付してある。
端に設けられた360度回転自在な球状キャスタであ
る。吸込口8の前後には両端部が外広がり状になるよう
に配置された羽毛22が、床面と接する高さで、かつ複
数個所にスリット23を設けて取り付けられている。
タ21が360度自在に回転するため、床ノズルの移動
は前後方向に加え、斜めや横方向の移動も可能であり、
操作性の自由度が高いものとなっている。更に羽毛22
が床面と接することにより、羽毛22で囲われた吸込口
8を含む吸塵部24の真空度は高くなり、吸塵性能が向
上する。また床ノズル外周前方部のゴミについても、羽
毛22に設けられたスリット23からゴミを吸塵するこ
とが可能となっている。
4をノズル本体15に対し垂直面でのみ回転自在に嵌合
させて取り付けた第1従来例にあっては、床ノズルの長
手方向が横向きのため、家具と家具の隙間など、床ノズ
ルの横向幅よりも狭い場所を掃除する際には、床ノズル
が掃除面に入らず、更にエルボ4を横に寝かしても床ノ
ズルが多少斜めになり横幅が若干狭くなるだけで、隙間
に入らない。このため、床ノズルを接続パイプ5から外
して隙間用ノズルに付け替える必要があった。
3に示すようにエルボ部4Aをノズル本体15に縦方向
より差し込んで取り付けて、エルボ部4Aをノズル本体
15に対して水平面内で90度回転可能に取り付けるこ
とにより解決し得るが、この場合には、リップ片9とブ
ラシ体10が床ノズルの移動方向と平行になって床ノズ
ル側方の遮蔽体として作用するため、壁際のゴミを吸い
取れないばかりでなく、絨毯上の糸くずの取り残しがあ
るといった新たな問題が発生する。更に前車輪6の軸が
床ノズルの通常の移動方向(横長状態で使用)に対して
直角に付いているため、図22の如くノズル本体15を
縦長(ノズルの移動方向に長く)にすると車輪6が回転
せず、操作力が重くなるばかりか、前車輪6のエッジに
よって床面に傷が付くという問題があった。このような
問題を抱えているものの、エルボをノズル本体に対して
水平面内で単に角度調整可能にしたものとしては、例え
ば実公昭45−23188号公報のものや実公昭42−
18061号公報のものを例に挙げることができる。
自在な球状キャスタ21を設けるとともに、吸込口8の
前後に羽毛22を配置し、一方(前方)の羽毛22の複
数個所にスリット23を設けた第2従来例にあっては、
前述の第1従来例と同様に他方(後方)の羽毛22が遮
蔽体として作用し、壁際のゴミを吸い取れないばかりで
なく、球状キャスタ21は直進性のない分、床ノズルの
操作が難しく、思ったところに床ノズルが動かず、無理
に動かそうとすると手首に負担がかかるという問題があ
った。
毛の場合は、絨毯上で非常に操作力が重くなり、床ノズ
ルが動かないといった問題もあった。
はもとより狭い場所の掃除も床ノズルを付け替えずに行
え、かつブラシを用いても操作力を軽くすることができ
るようにすることにある。
電気掃除機の床ノズルは、下記の構成からなるものであ
る。すなわち、略長方形の上下ケースで形成されたノズ
ル本体に、エルボを接続してなる電気掃除機の床ノズル
において、ノズル本体とエルボとの接続部に、車輪と風
路を有しかつエルボの水平回転と連動して回転する回転
板を設けたものである。
の床ノズルは、車輪を回転板の吸込口の前後に配置した
ものである。
の床ノズルは、回転板の風路の位置を車輪間に設定した
ものである。
の床ノズルは、下ケースの前縁部における回転板の両側
に、複数列の小溝風路を並設したものである。
の床ノズルは、回転板にブラシ体を設けたものである。
の床ノズルは、上下ケースの回転板と接触する摺動面
に、凹凸のリブを形成したものである。
の床ノズルは、下ケースの下面に、下ケースの吸込口を
中心とする略十字状の吸い込み風路を形成したものであ
る。
の床ノズルは、回転板の周面の複数箇所に、互いに90
度角度をずらせてキー溝を形成するとともに、下ケース
に、その長手方向に進退してキー溝のいずれかに係脱す
る外部操作可能なロック解除レバーを設けたものであ
る。
の床ノズルは、エルボは、回転板の各キー溝毎のロック
時に、ノズル本体に対してノズル長手方向に直交する配
置と、ノズル長手方向に沿ってロック解除レバー操作部
と反対側への配置となるように、回転板との関係位置が
規定されてなるものである。
機の床ノズルは、キー溝のエッジ部を、上下ケースのリ
ブの凸面と摺接可能に設定するとともに、キー溝の下部
に吸い込み風路と連通する穴を設けたものである。
機の床ノズルは、エルボと回転板との間に、角穴を有し
かつ回転板と一体化されるリング状ガイド板と、一端側
がリング状ガイド板の角穴内にてヒンジ結合される角筒
に形成されるとともに、他端側がエルボの一端と垂直面
内にて回動自在に連結される円筒に形成されたカップリ
ングを設けたものである。
機の床ノズルは、キー溝のエッジ部を、上下ケースのリ
ブの凸面と摺接可能に設定するとともに、カップリング
またはリング状ガイド板にキー溝と連通する孔を設けた
ものである。
機の床ノズルは、下ケースの長手方向のロック解除レバ
ー操作部と反対側の位置の端部に、ノズル本体の傾動時
にのみ床面と接触する緩衝手段を設置したものである。
電気掃除機の床ノズルの全体構成を示す分解斜視図、図
2はその組み付けた状態の底面図、図3はその通常の掃
除状態の形態を示す斜視図、図4はその狭い場所の掃除
状態の形態を示す斜視図、図5はその隙間掃除形態時の
底面図、図6はその隙間掃除形態時において接続パイプ
を床面近くまで持ってきたときの状態図、図7はそのエ
ルボと回転板との関係を示す縦断面図、図8はその回転
板を倒伏状態にして示す斜視図、図9はその通常掃除形
態時の回転板と解除レバーの係合状態を示す縦断面図、
図10はその通常掃除形態時の回転板と解除レバーの係
合状態を示す横断面図、図11はその通常掃除形態時の
床ノズルの底面図、図12はその解除レバーを動作させ
て回転板との係合を解いた状態を示す横断面図、図13
はその回転板が回転した状態を示す横断面図、図14は
その隙間掃除形態時の回転板と解除レバーの係合状態を
示す横断面図、図15はその隙間掃除形態時の床ノズル
の底面図である。
ス、32は同じく下ケースであり、軟質材で形成された
バンパ33を介して接合されており、これら上下ケース
31,32およびバンパ33によってノズル本体30が
構成されている。34は上下ケース31,32の略中央
に設けられた穴31a,32aに下方より差し込まれて
ノズル本体30に対し水平回転可能に取り付けられた回
転板であって、図9に示すようにそのフランジ部34a
が下ケース32の段部32bに当接することにより、下
方からの差し込み深さが規定されるようになっている。
35は上下ケース31,32の穴31a,32aに上方
より差し込まれて回転板34と一体化される左右2分割
構成のリング状ガイド板で、ノズル本体30に対して回
転板34と共に水平回転可能となっている。36はカッ
プリングで、その一端側は各ガイド板35の内部に形成
される角穴35a内に差し込み可能な角筒36aに形成
されているとともに、他端側が円筒36bに形成され、
円筒36b部にエルボ37の一端37aが垂直面内にて
回動自在に連結されている。カップリング36の角筒3
6a部の外面両側には、各ガイド板35の角穴35aの
側壁に設けた穴35bに嵌入可能な突起36cが設けら
れており、これによってカップリング36とガイド板3
5とがヒンジ結合されるようになっていて、図7に示す
ようにカップリング36の角筒36a部が角穴35a内
でヒンジ部を中心に回動できるようになっている。
よって水平回転可能に、またカップリング36のヒンジ
部によって垂直面内で回動自在に、更にカップリング3
6の円筒36bとの連結によって前記垂直面と直交する
方向の垂直面内で回動自在に、構成されている。なお、
ガイド板35は、必ずしも2分割構成にする必要はな
く、例えば一体構成にし、カップリング36とのヒンジ
結合用の穴は、その上端より形成した長溝あるいは長孔
状切り欠きから構成して、カップリング36との組付後
に、カップリング36の脱落防止加工を施せばよい。
の長手方向に向かって設けられたガイドリブ32cに沿
って移動可能に取り付けられ、コイルバネ39によって
常に内側(係合方向)へ付勢されており、その先端に形
成したホーク状のロックプレート38aが、回転板34
に設けられた第1のキー溝34bまたはこの第1のキー
溝34bと90度方向を変えて形成された第2のキー溝
34cに嵌合することにより回転板34と下ケース32
の取り付け角度が固定されるように構成されており、第
1のキー溝34bに嵌合した状態では通常掃除形態(図
3,図10,図11)をとり、第2のキー溝34cに嵌
合した状態では隙間掃除形態(図4,図14,図15)
をとるようになっている。またロック解除レバー38
は、その操作部38bが上ケース31の上面に形成した
長孔31bから突出し、外部より操作できるようになっ
ている。
の略中央に吸込口34dが設けられているとともに、吸
込口34dを中心としてT状に交差し吸込口34dに連
通する第1の風路34eと第2の風路34fが形成さ
れ、これらT状の風路34e,34fにて3つに区画さ
れた下面のそれぞれに、エルボ37の向きと同一方向に
回転する車輪41a,41b,41cが取り付けられて
いる。車輪は前側に2つ(車輪41a,41b)、後側
に1つ(車輪41c)配置され、通常はこれら車輪41
による3点にてノズル本体30が支持されるようになっ
ている。更に回転板34の下面における吸込口34dの
後方に、横一列にブラシ体42が設けられ、ブラシ体4
2が回転板34と一体で水平面内で回転するようになっ
ている。
中心として長手方向に向かって形成されかつ外端が開放
された横側吸込風路43と、吸込口34dを中心として
横側吸込風路43と十字状にクロスし外端が開放された
縦側吸込風路44が設けられ、通常掃除形態時には、縦
側吸込風路44の吸込口34dの前側に位置する風路4
4aと横側吸込風路43が回転板34のT状風路34
e,34fと連通し、隙間掃除形態時には、横側吸込風
路43の吸込口34dの前側に位置する風路43aと縦
側吸込風路44が回転板34のT状風路34e,34f
と連通するようになっており、これらの連通時には、回
転板34の吸込口34dからガイド板35、カップリン
グ36、エルボ37、接続パイプ5、及び図示しない可
撓性ホースを通じて電気掃除機本体内部の集塵室に連な
る風路が形成されるようになっている。
体45が回転板34のブラシ体42と一部が長手方向で
重なるように設置されている。更に下ケース32の下面
前方の両サイドにも短尺のブラシ体46が取り付けられ
ている。
除レバー操作部と反対側の位置、つまり隙間掃除形態時
に後側となる位置の端部に、2つの補助車輪47が設け
られている。補助車輪47は、床ノズルが床面と平行状
態の時には床面と接しない高さにその取り付け位置を設
定されている。
と接触する摺動面32dには、凹凸のリブ32eが設け
られていて、これらの接触部に砂ゴミが進入してもリブ
32eの凹部に逃がすことができるようになっており、
これによって砂ゴミが摺動面32dに挟まって、回転板
34が回転できなくなるのを防止している。
cの下部を、図9に示すように集塵ボックス48に形成
し、リブ32eの凹部に入った砂ゴミを回転板34が回
転することにより各キー溝34b,34cの集塵ボック
ス48で受けるように構成されている。
キー溝34b,34cの奥壁には、図9に示すようにカ
ップリング36の吸い込み風路に連なる連通穴49が形
成され、集塵ボックス48で受けた砂ゴミをカップリン
グ36を通して吸塵できるようにしている。
穴35bに嵌入する突起36cの一方の突起に、図9に
示すように中心孔51を設けて、キー溝34bとカップ
リング36の吸い込み風路とを連通させ、これによって
集塵ボックス48で受けた砂ゴミを吸塵できるようにし
ている。なお、ここでは集塵ボックス48で受けた砂ゴ
ミを吸塵するための孔を回転板34やカップリング36
に設けたものを例に挙げて説明したが、それ以外にも例
えばガイド板35に直接設けることもできる。
ース32の前縁部における回転板34の両側に、複数列
の小溝風路52を並設し、床ノズル前縁付近のゴミを小
溝風路52からも吸塵できるようにしている。
て、広い床面を掃除する通常掃除形態時は、図3、図1
0及び図11に示すようにロック解除レバー38のロッ
クプレート38aが、回転板34の第1のキー溝34b
と嵌合し、床ノズルの長手方向がエルボ37の向きと直
角になる位置で固定され、その状態がコイルバネ39に
よって保持されている。回転板34と一体に取り付けて
ある車輪41a,41b,41cは、その回転面がエル
ボ37と同一方向に向くように設定され、床ブラシの前
後の動きに対し回転するように構成されているため、床
・たたみの時はもちろん、絨毯上でも車輪効果により操
作力が軽くなる。
縦側吸込風路44における吸込口34dの前側に位置す
る風路44aと横側吸込風路43が、回転板34のT状
風路34e,34fと連通しているため、床面上のゴミ
は、床ノズルの前後動作により風路44aおよび横側吸
込風路43からT状風路34e,34fを通り、回転板
34の吸込口34dから吸い上げられて、ガイド板3
5、カップリング36、エルボ37、接続パイプ5、及
び図示しない可撓性ホースを通じて電気掃除機本体内部
の集塵室に導かれる。このとき、床ノズルの前側のゴミ
は、車輪41a,41bの間に設けた風路34fを通っ
て吸込口34dに向かって集まるため、糸くず等が車輪
41a,41bやその回転軸に絡まない。
のブラシ体42と下ケース32側のブラシ体45は、合
わせて床ノズルの幅いっぱいに構成されているので、絨
毯上の糸くずを取り残すことなく捕獲できる。
解除レバー38の操作部38bをコイルバネ39の付勢
力に抗して外方向にスライドさせ、図13に示すように
先端のロックプレート38aを第1のキー溝34bから
引き抜いて回転板34との係合を解き、その状態でエル
ボ37の位置がロック解除レバー38の操作部38bと
反対になるように90度回転させ、エルボ37とノズル
本体30の長手方向が一致した位置で操作部38bを離
す。これにより、ロック解除レバー38は、コイルバネ
39の付勢力により先端のロックプレート38aが第2
のキー溝34cに嵌合し、床ノズルを図4、図14及び
図15に示すように隙間掃除形態の状態に固定する。こ
の隙間掃除形態時には、エルボ37はロック解除レバー
38の操作部38bと反対位置にあるため、ロック解除
レバー38の操作部38bがエルボ37と干渉すること
はない。したがって、次に通常掃除形態に戻す場合の操
作部38bの操作は容易である。
横側吸込風路43における吸込口34dの前側に位置す
る風路43aと縦側吸込風路44が回転板34のT状風
路34e,34fと連通しているため、床面上のゴミ
は、床ノズルの前後動作により風路43aおよび縦側吸
込風路44からT状風路34e,34fを通り、回転板
34の吸込口34dから吸い上げられて、ガイド板3
5、カップリング36、エルボ37、接続パイプ5、及
び図示しない可撓性ホースを通じて電気掃除機本体内部
の集塵室に導かれる。車輪41a,41b,41cは回
転板34と一体に角度を変え、その回転面がエルボ37
と同一方向に向き、床ブラシの前後の動きに対し回転す
る。このため、回転板34の吸込口34dの後方に設置
されているブラシ体42も回転板34と共に水平面内で
回転して、床ノズルの移動方向に直角かつ略横幅いっぱ
いに配置される。したがって、絨毯上の糸くずの取り残
しがない。また吸い込み風路も床ノズルの移動方向に対
し前および左右両方向に形成されるため、前側および左
右の壁際のゴミも効率よく吸塵する。
5にヒンジ結合されたカップリング36を介してノズル
本体30に取り付けられて、床ノズルの移動方向の垂直
面内で回動自在に構成されているので、掃除すべき隙間
空間に高さの制限がある場合でも可撓性ホースの手元操
作部を床面に近づけることができ、この状態でも床ノズ
ルを床面と平行状態に保持させることができる。
場合、使用者が可撓性ホースの手元操作部をエルボ側ヒ
ンジ結合部の許容範囲を超えて床面に近づけることが考
えられる。この場合、ノズル本体30が長手方向の手前
側端部を支点として回動し、その長手方向の前端部が浮
き上がるが、この状態になると図6に示すように補助車
輪47が床面と接触して転動し、床ノズル長手方向の手
前側端部で床面に傷が付けるのを防止する。補助車輪4
7は、掃除形態に拘わらず床ノズルが床面と平行状態の
時には床面と接しない高さにその取り付け位置を設定さ
れているので、前述の傾きが発生しない限り床面と接触
することはなく、これが床ノズルの通常の移動操作に影
響を与えることはない。なお、床ノズルの傾きによる床
面との干渉を防止するための緩衝手段は補助車輪47に
限定されるものでなく、例えばフェルトを用いてもよ
い。それ以外にも例えば低摩擦材、あるいは低摩擦加工
を施した厚めのシートを用い、床ノズルのコーナ部を被
覆するようにしてもよい。
係合方向を下ケース32の長手方向に設定されている。
したがって、頻繁に床ノズルの移動操作を繰り返す通常
掃除形態時に、床ノズルの前面を壁などに強く衝突させ
て慣性力でロック解除レバー38が壁方向に瞬間的に移
動することがあっても、ロック解除レバー38の係合方
向と床ブラシの動作方向(慣性力が働く方向)とは交差
する関係にあるため、ロックプレート38aが回転板3
4のキー溝から外れることはない。
する摺動面32dには凹凸のリブ32eを設けているの
で、回転板34と上下ケース31,32の間に入り込ん
だ砂ゴミをリブ32eの凹部に逃がして、回転面から除
去することができ、砂ゴミによる回転不良を防止するこ
とができる。
cの下部に、リブ32eの凹部に入った砂ゴミを受ける
集塵ボックス48を設けるとともに、集塵ボックス48
と吸い込み風路との間を、キー溝の奥壁に形成した連通
穴49やカップリング36の突起36cに設けた中心孔
51により連通させるようにしているので、リブ32e
の凹部に砂ゴミが溜まることがなく、長期に亘って回転
板34の良好な回転を維持させることができる。
れば、ノズル本体とエルボとの接続部に、車輪と風路を
有しかつエルボの水平回転と連動して回転する回転板を
設けたので、被掃除面の状態に応じて床ノズルの長手方
向とエルボの角度が変えられて、狭い場所での掃除が可
能になるとともに、床ノズルの動作方向に車輪が回転し
て、床・たたみの時ばかりでなく絨毯上での操作力も軽
く、使い勝手が向上する。
転板の吸込口の前後に配置したので、掃除中に床ノズル
の向きを変える時の操作性が向上するとともに、床面と
の隙間を常に安定して確保することができる。
風路の位置を車輪間に設定したので、ゴミは車輪間の風
路を通って吸込口に向かって集められる。このため、糸
くず等が車輪やその回転軸に絡むのを防ぐことができ
る。
の前縁部における回転板の両側に、複数列の小溝風路を
並設したので、床ノズル前縁付近のゴミを小溝風路から
も吸塵することができ、吸塵効率が向上する。
ブラシ体を設けたので、ブラシ体が回転板と一体で水平
面内で回転し、床ノズルの移動方向に対し常に直角にあ
たり、掃除形態に関係なく、絨毯上の糸取り性能が向上
する。
スの回転板と接触する摺動面に、凹凸のリブを形成した
ので、回転板と上下ケースの間に入り込んだ砂ゴミをリ
ブの凹部に逃がして、回転面から除去することができ、
砂ゴミによる回転不良を防止することができる。
の下面に、下ケースの吸込口を中心とする略十字状の吸
い込み風路を形成したので、掃除形態に関係なく、常に
床ノズルの前縁付近のゴミと両側縁付近のゴミを吸塵す
ることができる。
周面の複数箇所に、互いに90度角度をずらせてキー溝
を形成するとともに、下ケースに、その長手方向に進退
してキー溝のいずれかに係脱する外部操作可能なロック
解除レバーを設けたので、頻繁に床ノズルの移動操作を
繰り返す通常掃除形態時に、床ノズルの前面を壁などに
強く衝突させることがあっても、慣性力でロック解除レ
バーが回転板のキー溝から外れることがなく、信頼性が
向上する。
は、回転板の各キー溝毎のロック時に、ノズル本体に対
してノズル長手方向に直交する配置と、ノズル長手方向
に沿ってロック解除レバー操作部と反対側への配置とな
るように、回転板との関係位置が規定されてなるので、
ロック解除レバー操作部がエルボの下になることがな
く、掃除形態の切換操作が容易で、切換操作時にエルボ
とノズル本体の間に指などを挟むこともなく、安全性を
確保できる。
のエッジ部を、上下ケースのリブの凸面と摺接可能に設
定するとともに、キー溝の下部に吸い込み風路と連通す
る穴を設けたので、リブの凹部に砂ゴミが溜まることが
なく、長期に亘って回転板の良好な回転を維持させるこ
とができる。
と回転板との間に、角穴を有しかつ回転板と一体化され
るリング状ガイド板と、一端側がリング状ガイド板の角
穴内にてヒンジ結合される角筒に形成されるとともに、
他端側がエルボの一端と垂直面内にて回動自在に連結さ
れる円筒に形成されたカップリングを設けたので、エル
ボを、回転板によって水平回転可能に、またカップリン
グのヒンジ部によって垂直面内で回動自在に、更にカッ
プリングの円筒との連結によって前記垂直面と直交する
方向の垂直面内で回動自在に、構成することができて、
自由度が大きくなり、操作性が一層向上する。このた
め、掃除すべき空間に高さの制限があっても可撓性ホー
スの手元操作部を床面に近づけることができて、この状
態でも床ノズルを床面と平行状態に保持させることがで
きる。
のエッジ部を、上下ケースのリブの凸面と摺接可能に設
定するとともに、カップリングまたはリング状ガイド板
にキー溝と連通する孔を設けたので、リブの凹部に砂ゴ
ミが溜まることがなく、長期に亘って回転板の良好な回
転を維持させることができる。
スの長手方向のロック解除レバー操作部と反対側の位置
の端部に、ノズル本体の傾動時にのみ床面と接触する緩
衝手段を設置したので、床ノズルが床面に対し斜めに傾
いたときに緩衝手段を床面に接触させることができて、
床面に傷が付くのを防止することができる。
ズルの全体構成を示す分解斜視図である。
面図である。
常掃除形態時の状態を示す斜視図である。
間掃除形態時の状態を示す斜視図である。
間掃除形態時の状態を示す底面図である。
続パイプを床面近くまで持ってきたときの状態図であ
る。
ルボと回転板との関係を示す縦断面図である。
転板を倒伏状態にして示す斜視図である。
常掃除形態時の回転板と解除レバーの係合状態を示す縦
断面図である。
通常掃除形態時の回転板と解除レバーの係合状態を示す
横断面図である。
通常掃除形態時の床ノズルの底面図である。
解除レバーを動作させて回転板との係合を解いた状態を
示す横断面図である。
回転板が回転した状態を示す横断面図である。
隙間掃除形態時の回転板と解除レバーの係合状態を示す
横断面図である。
隙間掃除形態時の床ノズルの底面図である。
斜視図である。
底面図である。
を掃除している状態を示す側面図である。
ーリングを掃除している状態を示す側面図である。
て使用者が掃除をしている状態を示す図である。
底面図である。
る。
る。
32d 摺動面、32e 凹凸のリブ、34 回転板、
34b,34c キー溝、34d 吸込口、34e,3
4f 回転板の風路、35 リング状ガイド板、35a
角穴、35b 穴(ヒンジ結合部)、36 カップリ
ング、36a 角筒、36b 円筒、36c 突起(ヒ
ンジ結合部)、37 エルボ、38 ロック解除レバ
ー、38b ロック解除レバーの操作部、41a,41
b,41c 車輪、42 回転板のブラシ体、43 横
側吸込風路(十字状の吸い込み風路)、44 縦側吸込
風路(十字状の吸い込み風路)、47 補助車輪(緩衝
手段)、49 連通穴(風路と連通する穴)、51 中
心孔(風路とキー溝との連通孔)、52 小溝風路。
Claims (13)
- 【請求項1】 略長方形の上下ケースで形成されたノズ
ル本体に、エルボを接続してなる電気掃除機の床ノズル
において、 前記ノズル本体とエルボとの接続部に、車輪と風路を有
しかつ前記エルボの水平回転と連動して回転する回転板
を設けたことを特徴とする電気掃除機の床ノズル。 - 【請求項2】 車輪を回転板の吸込口の前後に配置した
ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の床ノズ
ル。 - 【請求項3】 回転板の風路の位置を車輪間に設定した
ことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機の床ノズ
ル。 - 【請求項4】 下ケースの前縁部における回転板の両側
に、複数列の小溝風路を並設したことを特徴とする請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機の床ノ
ズル。 - 【請求項5】 回転板にブラシ体を設けたことを特徴と
する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電気掃除
機の床ノズル。 - 【請求項6】 上下ケースの回転板と接触する摺動面
に、凹凸のリブを形成したことを特徴とする請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機の床ノズル。 - 【請求項7】 下ケースの下面に、該下ケースの吸込口
を中心とする略十字状の吸い込み風路を形成したことを
特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電
気掃除機の床ノズル。 - 【請求項8】 回転板の周面の複数箇所に、互いに90
度角度をずらせてキー溝を形成するとともに、下ケース
に、その長手方向に進退して前記キー溝のいずれかに係
脱する外部操作可能なロック解除レバーを設けたことを
特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電
気掃除機の床ノズル。 - 【請求項9】 エルボは、回転板の各キー溝毎のロック
時に、ノズル本体に対してノズル長手方向に直交する配
置と、ノズル長手方向に沿ってロック解除レバー操作部
と反対側への配置となるように、回転板との関係位置が
規定されてなることを特徴とする請求項8記載の電気掃
除機の床ノズル。 - 【請求項10】 キー溝のエッジ部を、上下ケースのリ
ブの凸面と摺接可能に設定するとともに、キー溝の下部
に吸い込み風路と連通する穴を設けたことを特徴とする
請求項8又は請求項9記載の電気掃除機の床ノズル。 - 【請求項11】 エルボと回転板との間に、角穴を有し
かつ回転板と一体化されるリング状ガイド板と、一端側
が前記リング状ガイド板の角穴内にてヒンジ結合される
角筒に形成されるとともに、他端側が前記エルボの一端
と垂直面内にて回動自在に連結される円筒に形成された
カップリングを設けたことを特徴とする請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の電気掃除機の床ノズル。 - 【請求項12】 キー溝のエッジ部を、上下ケースのリ
ブの凸面と摺接可能に設定するとともに、カップリング
またはリング状ガイド板に該キー溝と連通する孔を設け
たことを特徴とする請求項11記載の電気掃除機の床ノ
ズル。 - 【請求項13】 下ケースの長手方向のロック解除レバ
ー操作部と反対側の位置の端部に、ノズル本体の傾動時
にのみ床面と接触する緩衝手段を設置したことを特徴と
する請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の電気掃
除機の床ノズル。
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