JPH10209675A - 電子部品供給装置および電子部品供給装置用パレット認識方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】パレットの使用状態が目視により判断でき、装
置の稼働中に蓄積手段に対してのパレットの交換を行な
うことができて、実装部へのパレットの供給時間が可及
的に短縮できる電子部品供給装置および電子部品供給装
置用パレット認識方法を提供する。 【解決手段】電子部品実装機Ｓの近傍に設けて電子部品
を多数載置したパレットｂを高さ方向へ多数積上げて保
持させる蓄積手段１を有し、この蓄積手段１の各パレッ
トｂ毎に対応させて、この外側適所にパレットｂの使用
状態を表示させる表示手段Ｈを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の装着にあっ
て、電子部品のパレットを効率よく電子部品実装機へ送
り込むことができる電子部品供給装置および電子部品供
給装置用パレット認識方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子部品の装着にあって、電子部
品のパレットを電子部品実装機へ送り込む搬送搭載装置
は、例えば、特開平７−３２１４９６号公報等により知
られている。

【０００３】この装置は、多数の電子部品が載置される
パレットをそのパレットの両側部で摺動自在に支持する
支持手段と、プリント基板を搬送するプリント基板搬送
手段の上方に空間を介して積層される搭載位置とパレッ
ト支持手段との間に水平方向に往復自在に設けられ、パ
レットを水平移動するパレット移動部材とを有し、パレ
ット移動部材により搭載位置に繰り出されたパレット上
の電子部品をプリント基板に搭載するようにしたもので
ある。

【０００４】しかしながら、このものは、運転中に、パ
レット支持手段の各段に支持されているパレットの、そ
の電子部品搭載状況が判別できないので、パレット交換
のための事前の段取り作業ができず、しかも電子部品装
着中はこのパレット支持手段がたえず上下動していて、
パレットの交換ができないから、円滑で効率的な電子部
品搭載が行なえない問題点を有するものであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、電子部品実装機の
近傍に設けて電子部品を多数載置したパレットを高さ方
向へ多数積上げて保持させる蓄積手段を有し、この蓄積
手段の各パレット毎に対応させて、この外側適所にパレ
ットの使用状態を表示させる表示手段を設けることによ
り、パレットの使用状態が目視により判断でき、装置の
稼働中に蓄積手段に対してのパレットの交換を行なうこ
とができて、実装部へのパレットの供給時間が可及的に
短縮できる電子部品供給装置および電子部品供給装置用
パレット認識方法を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、電子部品実装機の近傍に設けて
電子部品を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上
げて保持させる蓄積手段を有する電子部品供給装置にあ
って、この蓄積手段の各パレット毎に対応させて、該蓄
積手段における外側適所にパレットの使用状態を表示さ
せる表示手段を、備えさせた電子部品供給装置の構成に
ある。

【０００７】また、電子部品実装機の近傍に設けて電子
部品を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて
保持させる蓄積手段を有する電子部品供給装置にあっ
て、この蓄積手段の各パレット毎に対応させて、該蓄積
手段における外側適所にパレットの使用状態を表示させ
る表示手段を備えさせ、この表示手段は、パレット毎に
対応させて設けた表示ランプと、該表示ランプと連係さ
せた制御手段とからなり、表示ランプは、複数群に分割
してこれら表示ランプ群毎電子部品実装機に対応させる
切換スイッチを設けた電子部品供給装置の構成にあ
る。。

【０００８】更に、表示手段は、パレット毎に対応させ
て設けた表示ランプと、該表示ランプと連係させた制御
手段とからなり、それぞれの表示ランプは、二色の発光
ダイオードを有する。

【０００９】そして、電子部品実装機の近傍に設けて電
子部品を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げ
て保持させる蓄積手段を備えさせ、この蓄積手段の各パ
レット毎に対応させて、該蓄積手段における外側適所に
パレットの使用状態を表示させる表示ランプと制御手段
とからなる表示手段を有する電子部品供給装置にあっ
て、電子部品実装機に接続させた制御手段からの信号に
基づいて、前記表示ランプによってパレットの使用状態
を表示させる電子部品供給装置用パレット認識方法にあ
る。

【００１０】また、電子部品実装機の近傍に設けて電子
部品を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて
保持させる蓄積手段を備えさせ、この蓄積手段の各パレ
ット毎に対応させて、該蓄積手段における外側適所にパ
レットの使用状態を表示させる表示ランプと制御手段と
からなる表示手段を有する電子部品供給装置にあって、
電子部品実装機に接続させた制御手段からの信号に基づ
いて、前記表示ランプによってパレットの使用状態を表
示させ、前記制御手段からの信号は、電子部品実装機に
よる電子部品搭載状況に応じて発せられる電子部品供給
装置用パレット認識方法にある。

【００１１】

【実施例】次に、本発明に関する電子部品供給装置およ
び電子部品供給装置用パレット認識方法の一実施例を図
面に基づいて説明する。

【００１２】図１〜図２においてＡは電子部品供給装置
で、チップ部品やＩＣ部品等の電子部品を装着する電子
部品実装機Ｓに採用されるものであって、該電子部品実
装機Ｓに対して電子部品を多数載置したパレットｂを出
し入れ自在に対応させるもので、蓄積手段１と、中継手
段２と、搬送手段３とにより基本的に構成される。

【００１３】なお、前記した電子部品は、通常は、図５
に示すように、パレットｂに対して該パレットｂより小
型のトレイｃに載置されているもので、電子部品の種類
や用途等に応じたものが所定量収納されているものであ
って、その配置パターンは任意に設定される。

【００１４】そして、前記した蓄積手段１は、電子部品
実装機Ｓの近傍に設けてパレットｂを高さ方向へ多数積
上げて保持させるもので、該蓄積手段１における外側適
所にパレットｂの使用状態を表示させる表示手段Ｈを備
えさせてあって、図３に示すように、枠体１ａに高さ方
向へ多数設けた受け棚４と、この受け棚４へ電子部品実
装機Ｓ側に対して、すなわち、図２において矢印ｐに示
す方向に対して、摺動自在に載置した電子部品のパレッ
トｂからなる。

【００１５】このうち、パレットｂは、図５に示すよう
に、方形状の薄板状に形成してあって、この上部に電子
部品を収納したトレイｃが複数個（同図においては二
個）が載置されるもので、板状の基板５と、この基板５
上に設けてトレイｃを着脱自在に取り付ける一個または
複数個の固着手段６とからなる。

【００１６】また、この固着手段６は、基板５に取り付
けてトレイｃの一側、例えば、方形状のトレイｃの三辺
に当接する固定受片７と、この固定受片７における長辺
一辺に対応してトレイｃの他側（残りの一辺）に当接
し、基板５に穿設した長孔８に沿って移動自在となる可
動押片９と、この可動押片９に連係させて基板５と一体
となるねじ式のつまみ状の固定部材１０とを有する。

【００１７】なお、固定受片７は、基板５に対してビス
等の止着手段７ａにより固着されているもので、この止
着手段７ａによる止着位置変更によって希望する位置に
おいて付け替えることができるものであって、トレイｃ
形状の変化に任意に応ずることができる。

【００１８】また、このパレットｂは、蓄積手段１にお
いて受け棚４に支持される際には、枠体１ａの受け棚４
にパレットｂの納入時の位置決めを行なう規制手段１１
を設けてあって、該規制手段１１は、図４に示すよう
に、枠体１ａに設けた作動部材１２により出没する止め
杆１３と、パレットｂにおける後側部において止め杆１
３に対応して設けて、枠体１ａへの挿入方向の規制を行
なうストッパ１４とを備えさせる。

【００１９】このストッパ１４は、作動部材１２を連係
させた取付片１５へパレットｂの枚数に対応する個数が
設けられるもので、該作動部材１２により連動して出没
作動される。

【００２０】また、パレットｂの枠体１ａへの反挿入方
向（取り出し方向）の移動規制は、図４に示すように、
枠体１ａへ回動軸１７により回動自在に取り付けられた
押片１８によって、該押片１８がパレットｂの後縁に当
接することで、多数のパレットｂが一連的に規制がなさ
れる。

【００２１】また、前記した表示手段Ｈは、図３および
図４に示すように、蓄積手段１における各パレットｂ毎
に対応させて設け、その数分を有した表示ランプ１９
と、該表示ランプ１９と連係させた制御手段２０とから
なる。

【００２２】このうち、表示ランプ１９は、図６（ａ）
に示すように、透光性外筒１９ａ内に、赤色ＬＥＤチッ
プ１９ｂと緑色ＬＥＤチップ１９ｃとが封入された二色
の発光ダイオードからなるもので、パレットｂの挿入・
取出方向における枠体１ａ外側部に縦列に取り付けられ
る。

【００２３】そして、赤色ＬＥＤチップ１９ｂと緑色Ｌ
ＥＤチップ１９ｃとの両方を点灯させない「消灯」時の
表示はもちろんのこと、赤色ＬＥＤチップ１９ｂを点灯
させたときに「赤」を表示し、緑色ＬＥＤチップ１９ｃ
を点灯させたときに「緑」を表示させ、更に、赤色ＬＥ
Ｄチップ１９ｂと緑色ＬＥＤチップ１９ｃとを同時に点
灯させたとき両色の混合による「黄」を表示させるもの
で、一個の表示ランプ１９により四通りの表示選択が行
なえる。

【００２４】更に、この表示ランプ１９は、多数設けら
れた表示ランプ１９のうち、これらを複数群、例えば、
図３に示すように、群，群のように二分割して、こ
れら表示ランプ群，毎に、電子部品実装機Ｓに対応
させる切換スイッチ２１を設けることもできる。

【００２５】この切換スイッチ２１は、図３における丸
部ｗの拡大図を図７において示すように、回動自在のつ
まみ２１ａの指標２１ｂがパネル２１ｃの「０」に対応
したとき、図３における群のパレットｂが電子部品実
装機Ｓにおいて使用の対象となり、指標２１ｂがパネル
２１ｂの「１」に対応したとき、図３における群のパ
レットｂが電子部品実装機Ｓにおいて使用の対象とな
り、更に、指標２１ｂがパネル２１ｂの「０＋１」に対
応したとき、図３における＋群のパレットｂが電子
部品実装機Ｓにおいて使用の対象となるように配され
る。

【００２６】また、前記した制御手段２０は、慣用のコ
ンピュータからなるもので、電子部品実装機Ｓと表示手
段Ｈとを接続してあって、電子部品実装機Ｓへの所定プ
ログラム設定と同機Ｓにおける稼働情報等が任意にやり
取りされる。

【００２７】なお、前記した中継手段２は、蓄積手段１
と隣接させて該蓄積手段１における電子部品実装機Ｓ側
に設け、蓄積手段１のパレットｂの取り出しと収納とを
行なうもので、機体２２に設けてあって、縦ガイド２３
に沿って昇降手段２４により昇降自在となる昇降体２５
と、この昇降体２５に設けてパレットｂへ係脱自在に係
合して、該パレットｂの一台づつを進退させる進退手段
２６とからなる。

【００２８】このうち、前記した昇降手段２４は、減速
機２７を介して駆動される数値制御可能なモータ等の駆
動部材２８の回転を、昇降体２５のめねじ体２９に螺合
する機体２２に立設する螺軸３０に伝達する。

【００２９】また、前記した進退手段２６は、図８に示
すように、昇降体２５へ、一組または複数組（本実施例
においては二組）設けて、昇降体２５に設けた外周部に
セレーション３１ａを有する摺動杆３１へ横ガイド３２
に沿って進退自在に係合させた一対の移動体３３，３３
と、これら一対の移動体３３，３３へそれぞれ取り付け
て、該移動体３３，３３の進退運動を行なう移動部材３
４と、移動体３３へそれぞれ設けてパレットｂの受け止
め部３５へ係脱自在となる係止部材３６と、これら係止
部材３６へ連係させた操作部材３７とを備えさせる。

【００３０】そして、移動部材３４は、移動体３３の移
動方向の前後において設けたプーリ３８，３８へタイミ
ングベルト等の連係部材３９を懸張し、この連係部材３
９の往部と復路とに前記した移動体３３，３３を固着し
てあり、一方のプーリ３８へモータ４０を連係させてあ
る。

【００３１】また、係止部材３６は、その先端部３６ａ
を鈎形に形成して、移動体３３へ昇降可能に設けること
で、操作部材３７によりパレットｂの前後に設けた孔式
の受け止め部３５，３５に対して係脱自在となる。

【００３２】この一対の移動体３３，３３を有する進退
手段２６は、図８に示すように、その一方の移動体３３
の係止部材３６による一側の受け止め部３５への係合に
よって、パレットｂが昇降体２５内に取り込まれたとき
は、他方の移動体３３における係止部材３６は、パレッ
トｂにおける他側の受け止め部３５に係合する位置に待
機するように両移動体３３，３３の関係位置を設定して
ある。

【００３３】前記した搬送手段３は、中継手段２と電子
部品実装機Ｓとの間に設けてその前側部を該電子部品実
装機Ｓに臨ませ、該中継手段２と電子部品実装機Ｓの供
給部ｍとを往復してパレットｂを搬送する。

【００３４】そして、その構成は、図１に示すように、
機体２２より延設させた取付板５０に移送体５１を進退
自在に取り付けて、この移送体５１の一側部をベルト等
の移送部材５２へ固着して、該移送部材５２をモータ等
の送込部材５３により駆動走行させることで、中継手段
２と電子部品実装機Ｓの供給部ｍとを往復する。

【００３５】この供給部ｍに位置した電子部品入りのパ
レットｂは、電子部品実装機Ｓにおける装着ヘッド５４
の吸着ノズル５５により適宜電子部品が吸引されて、プ
リント基板上の希望位置に搭載される。

【００３６】なお、電子部品供給装置Ａによる電子部品
実装機Ｓの供給部ｍへのパレットｂの供給および取り出
しは、以下の工程からなる。

【００３７】（イ）蓄積手段１から中継手段２により電
子部品入りの少なくとも二個以上のパレットｂを取り出
して中継手段２内へ取り込む工程と、（ロ）取り込まれ
たパレットｂのうちの一個を中継手段２により搬送手段
３へ送り込む工程と、（ハ）電子部品実装機Ｓによる電
子部品搭載処理が終了した後の空のパレットｂを搬送手
段３から中継手段２により該中継手段２へ引き戻す工程
と、（ニ）中継手段２により該中継手段２内に保持され
る電子部品入りの他のパレットｂを搬送手段３内へ送り
込む工程と、（ホ）前記（ハ）および（ニ）の工程を、
中継手段２内に電子部品入りのパレットｂが保持される
間繰り返す工程と、（ヘ）中継手段２内の空のパレット
ｂを該中継手段２により蓄積手段１へ送り返し、蓄積手
段１における新たな電子部品入りのパレットｂを取り出
して中継手段２内へ取り込む工程と、（ト）前記（ロ）
〜（ヘ）の工程を、順次繰り返す工程とからなる。

【００３８】次に、前記のように構成される本発明実施
例の電子部品供給装置Ａおよび電子部品供給装置用パレ
ット認識方法の作用を説明する。

【００３９】まず、パレットｂには、図５に示すよう
に、電子部品（図示せず）を収容したトレイｃが固着さ
れるもので、固定受片７へトレイｃの三方を当てた後、
可動押片９を長孔８に沿って移動して、他の一方に押し
当て固定部材１０により可動押片１０を固定すればパレ
ットｂの準備ができる。

【００４０】そして、蓄積手段１において、トレイｃに
電子部品を収容したパレットｂを各受け棚４へ載置させ
るもので、あらかじめ、蓄積手段１の各受け棚４に収納
された各パレットｂに収容された電子部品の種類や個数
等の情報が、制御手段２０における実装データ記録装置
に登録される。

【００４１】また、電子部品実装機Ｓにおける装着ヘッ
ド５４の吸着ノズル５５による電子部品吸着回数に従っ
て、各パレットｂに載置された電子部品の残量個数をカ
ウントダウンするようにプログラムされている。

【００４２】これにより、制御手段２０にあらかじめ定
められた残量個数になったとき、該当パレットｂにおけ
る表示手段Ｈの表示ランプ１９の色が変化して、外観か
らパレット使用状態が目視できるようにしてあるもの
で、この電子部品実装機Ｓに接続した装置Ａは、図９に
示すような関係図となり、また、図１０に示すようなフ
ローによって各工程が行なわれる。

【００４３】更に詳細に説明すると、図１０において示
す「１．実装データの入力」は、実装データとして、あ
らかじめ蓄積手段１の各受け棚４に収納されたパレット
ｂの位置データと該パレットｂに載置された電子部品の
個数とが制御手段２０に入力される。

【００４４】同図において「２．表示ランプの色別の設
定」は、前記各パレットｂに載置された電子部品の搭載
状況（パレット交換程度）について、該電子部品の残量
個数の範囲を、各パレットｂの載置位置に対応して設け
た二色の発光ダイオードから

【００４５】なる表示ランプ１９の色別点灯によって、
下記に示す

【表１】のように表示されるように制御手段２０へ設定
する。

【００４６】

【００４７】また、図１０において示される「３．パレ
ット使用領域の設定」は、電子部品が載置されたパレッ
トｂを収納する蓄積手段１において、あらかじめ各パレ
ットｂの使用−未使用領域を設定できるパレット使用−
未使用切換スイッチ２１により、パレット使用領域を設
定する。

【００４８】すなわち、例えば、図７に示すパレット使
用−未使用切換スイッチ２１が、「０」を指していると
きには、図３においての表示ランプ群に対応するパレ
ットｂが使用対象となり、同図に示すパレット使用−未
使用切換スイッチ２１が、「１」を指しているときに
は、図３においての表示ランプ群に対応するパレット
ｂが使用対象となり、更に、同図に示すパレット使用−
未使用切換スイッチ２１が、「０＋１」を指していると
きには、図３においてとての表示ランプ群に対応す
る全てのパレットｂが使用対象となる。

【００４９】そして、各パレットｂの載置位置及び該パ
レットｂに収容される電子部品の個数等に対して、前記
した各工程の設定を適宜変更することにより、更に、蓄
積手段１に収容された各パレットｂの載置位置に対応す
る各表示ランプ１９，１９…についてコード化し、その
コードをパレット使用−未使用切換スイッチ２１により
制御することで、パレットｂの最適化選択が可能であ
り、しかも、パレット未使用領域も明確になって、より
一層安全なパレット交換のための段取り作業を行なうこ
とができる。

【００５０】また、図１０において「４．実装機始動」
にあっては、電子部品実装機Ｓの始動後、図９に示され
るように、実装機Ｓの装着ヘッド５４における吸引ノズ
ル５５による電子部品吸着回数を制御手段２０における
実装データ記録装置で読み取る。

【００５１】更に、あらかじめ実装データとして登録さ
れた蓄積手段１の各パレットｂに載置された電子部品の
残量個数と表示ランプ１９の色別点灯との関係に従い、
制御手段２０により赤色ＬＥＤチップ１９ｂと緑色ＬＥ
Ｄチップ１９ｃとの点灯組み合わせを制御して、パレッ
トｂの使用状況に応じて、表示ランプ１９の点灯および
色別の表示制御を行なう。

【００５２】これにより、電子部品の搭載状況（パレッ
ト交換程度）を即座に判断できるようになり、個々のパ
レットｂを正確に交換でき、作業性の向上を図ることが
できる。

【００５３】

【発明の効果】前述したように本発明は、蓄積手段の各
パレット毎に対応させて、該蓄積手段における外側適所
にパレットの使用状態を表示させる表示手段を備えさせ
ることにより、パレットの使用状態が、視覚によって認
知できるので、個々のパレットの交換程度が即座に判断
され、電子部品が空になってパレット交換が正確にでき
て、その作業性が大幅に向上すると共に、電子部品実装
機および電子部品供給装置の稼働中であっても、パレッ
トの交換が可能となる。

【００５４】制御手段からの信号が、電子部品実装機に
よる電子部品搭載状況に応じて発せられるので、使用中
のパレットに残っている電子部品の個数によってパレッ
トの交換程度を設定できて、かつ、その設定も自由度が
大きいので、電子部品の種類に応じて任意に該設定を変
更することができる。

【００５５】搭載する電子部品の種類および数量に対し
て、パレットの使用領域を自由に設定できるので、未使
用パレット領域が明確となって、より安全にパレットの
交換作業が行なえる。等の格別な効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関する電子部品供給装置用パレット認
識方法を採用した電子部品供給装置の実施例を概略的に
示す正面図である。

【図２】図１における平面図である。

【図３】図１における蓄積手段の側面図である。

【図４】図１における蓄積手段の要部の一部を示す側面
図

【図５】図１における装置に用いるパレットを示す斜視
図である。

【図６】図１における表示手段の表示ランプを示すもの
で、（ａ）は一部を破断した詳細図、（ｂ）はその配列
の一部を示す説明図である。

【図７】図１における表示手段の切換スイッチを示す説
明図である。

【図８】図１における中継手段を示す概略的な平面図で
ある。

【図９】図１における装置において表示ランプ色別点灯
・消灯に係わる各手段の関係図である。

【図１０】図１における装置における作動フローチャー
ト図である。

【符号の説明】

Ｓ 電子部品実装機 ｂ パレット Ａ 電子部品供給装置 Ｈ 表示手段 １ 蓄積手段 １９ 表示ランプ １９ａ，１９ｂ 二色の発光ダイオード ２０ 制御手段 ２１ 切換スイッチ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子部品実装機の近傍に設けて電子部品
   を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて保持
   させる蓄積手段を有する電子部品供給装置にあって、 この蓄積手段の各パレット毎に対応させて、該蓄積手段
   における外側適所にパレットの使用状態を表示させる表
   示手段を備えさせたことを特徴とする電子部品供給装
   置。
2. 【請求項２】 電子部品実装機の近傍に設けて電子部品
   を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて保持
   させる蓄積手段を有する電子部品供給装置にあって、 この蓄積手段の各パレット毎に対応させて、該蓄積手段
   における外側適所にパレットの使用状態を表示させる表
   示手段を備えさせ、 この表示手段は、パレット毎に対応させて設けた表示ラ
   ンプと、該表示ランプと連係させた制御手段とからな
   り、 表示ランプは、複数群に分割してこれら表示ランプ群毎
   電子部品実装機に対応させる切換スイッチを設けたこと
   を特徴とする電子部品供給装置。
3. 【請求項３】 表示手段は、パレット毎に対応させて設
   けた表示ランプと、該表示ランプと連係させた制御手段
   とからなり、 それぞれの表示ランプは、二色の発光ダイオードを有す
   ることを特徴とする請求項１または２記載電子部品供給
   装置。
4. 【請求項４】 電子部品実装機の近傍に設けて電子部品
   を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて保持
   させる蓄積手段を備えさせ、この蓄積手段の各パレット
   毎に対応させて、該蓄積手段における外側適所にパレッ
   トの使用状態を表示させる表示ランプと制御手段とから
   なる表示手段を有する電子部品供給装置にあって、 電子部品実装機に接続させた制御手段からの信号に基づ
   いて、前記表示ランプによってパレットの使用状態を表
   示させることを特徴とする電子部品供給装置用パレット
   認識方法。
5. 【請求項５】 電子部品実装機の近傍に設けて電子部品
   を多数載置したパレットを高さ方向へ多数積上げて保持
   させる蓄積手段を備えさせ、この蓄積手段の各パレット
   毎に対応させて、該蓄積手段における外側適所にパレッ
   トの使用状態を表示させる表示ランプと制御手段とから
   なる表示手段を有する電子部品供給装置にあって、 電子部品実装機に接続させた制御手段からの信号に基づ
   いて、前記表示ランプによってパレットの使用状態を表
   示させ、 前記制御手段からの信号は、電子部品実装機による電子
   部品搭載状況に応じて発せられることを特徴とする電子
   部品供給装置用パレット認識方法。