JPH10209182A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JPH10209182A
JPH10209182A JP1028397A JP1028397A JPH10209182A JP H10209182 A JPH10209182 A JP H10209182A JP 1028397 A JP1028397 A JP 1028397A JP 1028397 A JP1028397 A JP 1028397A JP H10209182 A JPH10209182 A JP H10209182A
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JP
Japan
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recess
semiconductor region
drain electrode
source electrode
etching
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JP1028397A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kitano
俊明 北野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセス型FET110の製造方法において、
エッチングマスクとその下地層である半導体領域との付
着力の増大により、リセスエッチング処理の際に、エッ
チングマスクの浮き上がりによる異常なサイドエッチン
グが発生するのを抑え、これによりリセスエッチング処
理におけるリセス形状の制御性を向上して、所望の特性
を有するリセス型FET110を再現性よく製造する。 【解決手段】 n型GaAs層11上にソース電極12
及びドレイン電極13を形成した後、該ソース電極12
及びドレイン電極13をマスクとして上記n型GaAs
層11にエッチング処理を施して、上記n型GaAs層
11の表面の、ソース電極12とドレイン電極13とが
対向する部分にリセス14を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電界効果トランジ
スタ及びその製造方法に関し、特に、ゲートリセス構造
を有する電界効果トランジスタにおけるリセス形状の制
御性を向上するための構造及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から電界効果トランジスタには、ゲ
ートリセス構造,つまりゲート電極を活性層表面に形成
したリセス内に配置した構造を有するものがある。
【0003】図5は、従来のリセス構造を有する電界効
果トランジスタ(以下、リセス型FETともいう)を説
明するための概略図であり、図5(a) はその平面図,図
5(b) は図5(a) におけるX−Y線断面図である。図5
において、200はリセス型FETであり、このリセス
型FET200は、その基板(図示せず)上に形成され
たn型GaAs層1を有し、該n型GaAs層1の所定
領域にはリセス4が形成されている。また上記GaAs
層1上のリセス4の両側には、ソース電極2及びドレイ
ン電極3が相対向するよう形成されており、該リセス4
内にはゲート電極5が配置されている。
【0004】次に製造方法について説明する。まず、半
導体基板(図示せず)にn型GaAs層1を形成した
後、該n型GaAs1上にソース電極2及びドレイン電
極3を形成する。次に、全面にレジスト6を塗布し、写
真製版技術により、該レジスト6の、上記ソース電極2
とドレイン電極3との間の部分にレジスト開口6aを形
成する。その後、該レジスト6をマスクとして上記n型
GaAs層1にウエットエッチング処理を施して、上記
n型GaAs層1にリセス4を形成する。最後に、金属
材料の蒸着リフトオフにより、上記リセス4内にゲート
電極5(図5参照)を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記n型G
aAs層1のウエットエッチング工程では、レジスト6
の浮き上がりにより、レジスト開口6aの端部にてn型
GaAs層1の異常エッチングが生じ、このためリセス
4の形状を精度よく制御できないという問題がある。
【0006】図6を用いて簡単に説明すると、例えば、
上記ウエットエッチング工程にてレジスト6の浮き上が
りが生じない場合は、図6(a) に示すように、リセス4
の平面形状は、レジスト開口6aのパターンに対応した
ものとなる。一方、上記ウエットエッチング工程にてレ
ジスト6の浮き上がりが生じた場合、レジスト6とその
下地との間にエッチング液が侵入して、図6(b) に示す
ように本来のリセス4の側部に、該リセス4より浅い異
常エッチングによる溝部7が形成されて、リセス4の一
部が電極近傍まで広がってしまう。
【0007】上記のような異常エッチングが生ずるメカ
ニズムは、次の通りである。すなわち、通常エッチング
処理によりリセスを形成する場合には、所望の形状のリ
セスを、1回のエッチング処理により形成するのではな
く、この場合のエッチング処理は複数回に分けて行な
い、徐々に半導体層をエッチングして、最終的に所望の
形状のリセスを形成する。この場合、第1回目のエッチ
ング処理ではレジスト6の浮き上がりが発生することは
ないが、第2回目以降のエッチング処理の際にレジスト
6の浮き上がりが生じて上記溝部7が形成されることが
ある。
【0008】このようなレジスト6の浮き上がりが生ず
るのは、レジスト6とn型GaAs層1との間に、レジ
スト6との密着力の弱いGaAs酸化膜8が介在してい
るためと考えられる。なお、このGaAs酸化膜8は、
レジスト6の塗布を行う前に、n型GaAs層1が大気
に曝された時点で生成されてしまうものである。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ウエットエッチングにより形成
されるリセスの形状を精度よく制御することができる電
界効果トランジスタ及びその製造方法を得ることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る電界効果トランジスタは、その表面の所定部分に形
成されたリセスを有する半導体領域と、該半導体領域表
面のリセス両側に、そのリセス側端部がリセス上に迫り
出すよう形成されたソース電極及びドレイン電極と、上
記半導体領域のリセス内に配置されたゲート電極とを備
えたことを特徴とするものである。
【0011】この発明(請求項2)に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法は、半導体領域上に相対向するよう
所定間隔隔ててソース電極及びドレイン電極を形成する
工程と、該ソース電極及びドレイン電極をマスクとして
上記半導体領域にエッチング処理を施して、上記半導体
領域の表面の、ソース電極とドレイン電極とが対向する
部分に、リセスを形成する工程と、該リセス内にゲート
電極を形成する工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0012】この発明(請求項3)に係る電界効果トラ
ンジスタは、その表面の所定部分に形成されたリセスを
有する半導体領域と、該半導体領域表面上に上記リセス
両側に位置するよう形成されたソース電極及びドレイン
電極と、該半導体領域表面の、上記ソース電極及びドレ
イン電極間の領域に形成され、上記リセスを中心として
相対向する一対の対向部を有し、該両対向部のリセス側
端部が上記リセス上に迫り出したメタル層と、上記半導
体領域のリセス内に配置されたゲート電極とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0013】この発明(請求項4)は、請求項3記載の
電界効果トランジスタにおいて、上記メタル層はタング
ステンシリサイドからなることを特徴とするものであ
る。
【0014】この発明(請求項5)に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法は、半導体領域上に相対向するよう
所定間隔隔ててソース電極及びドレイン電極を形成する
工程と、該半導体領域表面の、上記ソース電極及びドレ
イン電極間の部分上に、所定間隔隔てて相対向する一対
の対向部を有するメタル層を形成する工程と、該メタル
層の対向部をマスクとして上記半導体領域にエッチング
処理を施して、上記半導体領域の表面の、上記メタル層
の一対の対向部が対向する部分に、リセスを形成する工
程とを含むことを特徴とするものである。
【0015】この発明(請求項6)は、請求項5記載の
電界効果トランジスタの製造方法において、上記メタル
層として、タングステンシリサイド層を形成することを
特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1による電
界効果トランジスタ(リセス型FET)を説明するため
の断面図であり、図5(b) に対応する部分を示してい
る。
【0017】図において、110は本実施の形態1のリ
セス型FETであり、このリセス型FET110は、そ
のi型GaAs基板10上に形成された厚さ0.4μm
のn型GaAs層11を有し、該n型GaAs層11の
所定領域にはリセス14が形成されており、該リセス1
4内にはゲート電極15が配置されている。そして、こ
の実施の形態1では、上記GaAs層11上のリセス1
4の両側には、ソース電極12及びドレイン電極13
が、それぞれのリセス14側の端部17,18がリセス
14上に迫り出すよう形成されている。ここでは、ソー
ス電極12とドレイン電極13との間隔は0.5μmと
しており、ゲート電極15の幅(ゲート長)は、ソース
電極12とドレイン電極13との間隔に合わせて0.5
μmに設定している。また、上記リセス14の幅Wrは
1.3〜1.5μmとし、その深さDrは0.4μm程
度に、ただしn型GaAs層11の厚さより浅くしてい
る。さらにソース電極12及びドレイン電極13は、A
u−Ge合金から構成されており、ゲート電極15はT
i−Al合金から構成されている。
【0018】次に製造方法について説明する。図2(a)
〜(c) は上記リセス型FET110の製造方法をその工
程順に説明するための図である。
【0019】まず、図2(a) に示すように、i型GaA
s基板10上に厚さ0.4μmのn型GaAs層11を
形成した後、該n型GaAs層11上にソース電極12
及びドレイン電極13を、これらが所定の間隔,ここで
は0.5μm隔てて相対向するよう形成する。これらの
電極12,13の形成は、Au−Ge合金の蒸着により
行う。
【0020】次に、ソース電極12及びドレイン電極1
3、ならびに該両電極12,13間のリセスを形成すべ
き部分を除いて、全面をレジストにより被覆する。
【0021】続いて、図2(b) に示すように、上記ソー
ス電極12及びドレイン電極13をマスクとして、上記
n型GaAs層11にウエットエッチング処理を施し
て、上記n型GaAs層11の表面部分にリセス14を
形成する。
【0022】この場合、所望のリセス形状を得るため
に、エッチング処理を複数回(4〜5回)に分けて行な
う。エッチング液としてはリン酸化水や過酸化水素水等
を用いることができる。このウエットエッチング処理は
等方性を有することから、形成されたリセス14の幅寸
法Wrは、ソース電極12とドレイン電極13との間隔
We(We=0.5μm)よりも大きく、1.3〜1.
5μmとなる。また、リセス14の深さDrは、0.4
μm程度となる。なお、本実施の形態1では、エッチン
グ処理は室温で行い、そのトータルの所要時間は5分〜
6分である。
【0023】そして最後に、図2(c) に示すように、金
属材料の蒸着リフトオフにより、上記リセス14内にゲ
ート電極15を形成する。なお、本実施の形態1では、
ゲート電極15としてTi−Al合金を採用している。
【0024】次に作用効果について説明する。本実施の
形態1では、ゲート電極15を配置するリセス14を形
成するためのエッチング処理(以下、「リセスエッチン
グ」ともいう)の際、ソース電極12およびドレイン電
極13をエッチングマスクとして用いるので、リセスエ
ッチング中に異常なサイドエッチング(異常に変形した
リセス)が生ずるのを防ぐことができる。
【0025】以下、詳しく説明すると、ソース電極12
及びドレイン電極13を構成する金属材料層は、従来エ
ッチングマスクとして用いられていたレジストに比べる
と、その下地材料との付着力が強い。具体的には、本実
施の形態1では、n型GaAs層11上に形成したソー
ス電極12及びドレイン電極13を、該n型GaAs層
11にリセスを形成する際のエッチングマスクとして用
いるので、このエッチングマスクはn型GaAs層11
の、大気に曝された露出面上に形成されるGaAs酸化
膜の影響を受けることはなく、しかもこのエッチングマ
スクである電極12,13と、その下地のn型GaAs
層11とは合金化された状態となっている。
【0026】従って、該電極12,13を構成する金属
材料と、その下地層であるn型GaAs層11との付着
力は、従来のレジストマスクとその下地層であるGaA
s酸化膜6との付着力より大きなものとなる。
【0027】このため、エッチングマスクであるソース
電極12およびドレイン電極13が、リセスエッチング
中にその下地層であるn型GaAs層11から剥離しに
くくなり、エッチングを数回繰り返し行う場合に、エッ
チングマスクの浮き上がりによる異常なサイドエッチン
グの発生を抑えることができる。
【0028】この結果、リセス14をウエットエッチン
グにより形成する工程でのリセス形状の制御性を向上す
ることができ、これにより所望の特性を有するリセス型
FETを再現性よく製造することができる。
【0029】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2による電界効果トランジスタの構造を示す断面図で
ある。図において、120は本実施の形態2のリセス型
FETであり、このリセス型FET120は、上記実施
の形態1と同様、そのi型GaAs基板10上に形成さ
れた厚さ0.4μmのn型GaAs層11を有し、該n
型GaAs層11の所定領域には、幅1.3〜1.5μ
m,深さ0.4μm程度のリセス14が形成されてお
り、該リセス14内にはゲート電極15が配置されてい
る。
【0030】そして、この実施の形態2では、n型Ga
As層11表面の、上記ソース電極12及びドレイン電
極13間の領域には、タングステンシリサイドからなる
メタル層21が形成されている。このメタル層21は、
上記リセス14を中心として相対向する一対の対向部2
1a,21bを有し、該対向部21a,21bのリセス
14側の端部がリセス14上に迫り出した構造となって
いる。
【0031】ここでは、メタル層21の一対の対向部2
1a,21bの間隔を0.5μmに設定し、ソース電極
12とドレイン電極13との間隔は、これらの間に該一
対の対向部21a,21bが配置できる程度の間隔にし
ている。
【0032】次に製造方法について説明する。図4(a)
〜(d) は上記リセス型FETの製造方法をその工程順に
説明するための図である。
【0033】まず、図4(a) に示すように、i型GaA
s基板10上にn型GaAs層11を形成した後、該n
型GaAs層11上にソース電極12及びドレイン電極
13を、これらが所定の間隔を隔てて相対向するよう形
成する。ここでソース電極12及びドレイン電極13の
形成は、上記実施の形態1と同様にAu−Ge合金の蒸
着により行う。
【0034】次に、図4(b) に示すように、上記n型G
aAs層11表面の、上記ソース電極12及びドレイン
電極13間の部分上に、所定間隔隔てて相対向する一対
の対向部21a,21bを有するメタル層21を形成す
る。この所定の間隔は、上記実施の形態1における、ソ
ース電極12とドレイン電極13との間隔と同様0.5
μmに設定している。
【0035】その後、図4(c) に示すように、レジスト
22を、上記一対の対向部21a,21bが対向する部
分を除いて全面に形成し、該レジスト22及び該対向部
21a,21bをマスクとして上記n型GaAs層11
にウエットエッチング処理を施して、該n型GaAs層
11の表面の、該一対の対向部21a,21bが対向す
る部分に、リセス14を形成する。なお、この実施の形
態2においても形成されるリセス14の寸法形状は、上
記実施の形態1と全く同一である。
【0036】そして最後に、図4(d) に示すように、T
i−Au合金の蒸着リフトオフにより、上記リセス14
内にゲート長0.5μmのゲート電極15を形成する。
【0037】次に作用効果について説明する。本実施の
形態2では、ゲート電極15を配置するリセス14を形
成するためのエッチング処理(リセスエッチング)の
際、ソース電極12及びドレイン電極13間に予め形成
した所定パターンのメタル層21をエッチングマスクと
して用いるので、リセスエッチング中に異常なサイドエ
ッチングが生ずるのを防ぐことができる。
【0038】詳述すると、上記のようにリセスエッチン
グの際エッチングマスクとして用いるメタル層21は、
従来エッチングマスクとして用いられていたレジストに
比べると、その下地材料との付着力が強い。具体的に
は、本実施の形態2では、エッチングマスクとして用い
るメタル層21は、写真製版技術により形成されるレジ
ストマスクのように、n型GaAs層11の表面に生成
されるGaAs酸化膜上に形成されるのではなく、n型
GaAs層11上に直にしかも合金化された状態で形成
されている。従って、該メタル層21を構成する金属材
料(タングステンシリサイド)と、その下地層であるn
型GaAs層11との付着力が、従来のレジストマスク
とその下地層であるGaAs酸化膜6との付着力より大
きくなっている。
【0039】これによりエッチングマスクであるメタル
層21が、リセスエッチング中にその下地層であるn型
GaAs層11から剥離しにくくなり、エッチングマス
クの浮き上がりによる異常なサイドエッチングの発生を
抑えることができる。
【0040】この結果、リセス14をウエットエッチン
グにより形成する工程でのリセス形状の制御性を向上す
ることができ、これにより所望の特性を有するリセス型
FETを再現性よく製造することができる。
【0041】さらに、本実施の形態2では、エッチング
マスクとしてのメタル層21を、タングステンシリサイ
ドにより構成していることから、エッチングマスクが酸
による洗浄や酸化等の高温熱処理に強いという利点があ
り、そのため、所望の形状のリセス14をより再現性よ
く形成することができる。これにより、電界効果トラン
ジスタの特性のばらつきをより一層抑えることができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明(請求項1)に係る電界効果トラ
ンジスタによれば、その表面の所定部分に形成されたリ
セスを有する半導体領域と、該半導体領域のリセス両側
に、そのリセス側端部がリセス上に迫り出すよう形成さ
れたソース電極及びドレイン電極とを備えたので、上記
リセスを、上記ソース及びドレイン電極をマスクとする
エッチング処理により形成可能な構造となっている。こ
のため上記電極をエッチングマスクとして用いることに
より、エッチングマスクとその下地層との付着力が大き
なものとなり、これによりリセスを形成するためのエッ
チング処理の際に、エッチングマスクの浮き上がりによ
り異常なサイドエッチングが発生するのを抑えることが
できる。この結果、リセスエッチング処理におけるリセ
ス形状の制御性が向上することとなり、リセス型FET
の製造プロセスにおける再現性を向上することができる
効果がある。
【0043】本発明(請求項2)に係る電界効果トラン
ジスタの製造方法によれば、半導体領域上にソース電極
及びドレイン電極を形成した後、該ソース電極及びドレ
イン電極をマスクとして上記半導体領域にエッチング処
理を施して、上記半導体領域の表面の、ソース電極とド
レイン電極とが対向する部分にリセスを形成するので、
エッチングマスクとその下地層である半導体領域との付
着力が増大することから、リセスエッチング中に、エッ
チングマスクが半導体領域から剥離しにくくなり、エッ
チングマスクの浮き上がりによる異常なサイドエッチン
グの発生を抑えることができる。この結果、リセスエッ
チング処理におけるリセス形状の制御性を向上すること
ができ、所望の特性を有するリセス型FETを再現性よ
く製造することができる効果がある。
【0044】本発明(請求項3)に係る電界効果トラン
ジスタによれば、その表面の所定部分に形成されたリセ
スを有する半導体領域と、該半導体領域表面の、上記ソ
ース電極及びドレイン電極間の領域に形成され、上記リ
セスを中心として相対向する一対の対向部を有し、該対
向部のリセス側端部がリセス上に迫り出したメタル層と
を備えたので、上記リセスを、上記メタル層の対向部を
マスクとするエッチング処理により形成可能な構造とな
っている。このため該メタル層をエッチングマスクとし
て用いることにより、エッチングマスクとその下地層と
の付着力が大きなものとなり、これによりリセスを形成
するためのエッチング処理の際に、エッチングマスクの
浮き上がりにより異常なサイドエッチングが発生するの
を抑えることができる。この結果、リセスエッチング処
理におけるリセス形状の制御性の向上により、リセス型
FETの製造プロセスにおける再現性を向上することが
できる効果がある。
【0045】本発明(請求項4)によれば、請求項3記
載の電界効果トランジスタにおいて、上記エッチングマ
スクとして用いるメタル層をタングステンシリサイドか
ら構成したので、該エッチングマスクの耐エッチング性
が向上することとなり、リセスエッチング処理における
リセス形状の再現性をより一層向上できる効果がある。
【0046】この発明(請求項5)に係る電界効果トラ
ンジスタの製造方法によれば、半導体領域上にソース電
極及びドレイン電極を形成した後、該半導体領域表面
の、上記ソース電極及びドレイン電極間の部分上に、相
対向する一対の対向部を有するメタル層を形成し、その
後該メタル層の対向部をマスクとして上記半導体領域に
エッチング処理を施して、上記半導体領域の表面の、上
記メタル層の一対の対向部が対向する部分にリセスを形
成するので、エッチングマスクとその下地層である半導
体領域との付着力が増大することから、リセスエッチン
グ中に、エッチングマスクが半導体領域から剥離しにく
くなり、エッチングマスクの浮き上がりによる異常なサ
イドエッチングの発生を抑えることができる。この結
果、リセスエッチング処理におけるリセス形状の制御性
を向上することができ、所望の特性を有するリセス型F
ETを再現性よく製造することができる効果がある。
【0047】本発明(請求項6)によれば、請求項5記
載の電界効果トランジスタの製造方法において、上記エ
ッチングマスクとして、タングステンシリサイドからな
るメタル層を用いたので、該エッチングマスクの耐エッ
チング性が向上することとなり、リセスエッチング処理
におけるリセス形状の再現性をより一層向上できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電界効果トラ
ンジスタの構造を示す断面図である。
【図2】 上記実施の形態1の電界効果トランジスタの
製造方法を主要工程(図(a) 〜図(c) )順に説明するた
めの断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による電界効果トラ
ンジスタの構造を示す断面図である。
【図4】 上記実施の形態2の電界効果トランジスタの
製造方法を主要工程(図(a) 〜図(d) )順に説明するた
めの断面図である。
【図5】 従来の電界効果トランジスタの構造を説明す
るための要部平面図(図(a) )及び要部断面図(図(b)
)である。
【図6】 従来の電界効果トランジスタの製造方法にお
ける問題点を、正常なエッチング処理(図(a) )と異常
なエッチング処理(図(b) )とを対比して説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 i型GaAs基板、11 n型GaAs層、12
ソース電極、13 ドレイン電極、14 リセス、1
5 ゲート電極、21 メタル層、21a,21b 対
向部、22 レジスト、110,120 電界効果トラ
ンジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面の所定部分に形成されたリセス
    を有する半導体領域と、 該半導体領域表面のリセス両側に、そのリセス側端部が
    リセス上に迫り出すよう形成されたソース電極及びドレ
    イン電極と、 上記半導体領域のリセス内に配置されたゲート電極とを
    備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体領域上に相対向するよう所定間隔
    隔ててソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、 該ソース電極及びドレイン電極をマスクとして上記半導
    体領域にエッチング処理を施して、上記半導体領域の表
    面の、ソース電極とドレイン電極とが対向する部分に、
    リセスを形成する工程と、 該リセス内にゲート電極を形成する工程とを含むことを
    特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 その表面の所定部分に形成されたリセス
    を有する半導体領域と、 該半導体領域表面上に上記リセス両側に位置するよう形
    成されたソース電極及びドレイン電極と、 該半導体領域表面の、上記ソース電極及びドレイン電極
    間の部分に形成され、上記リセスを中心として相対向す
    る一対の対向部を有し、該両対向部のリセス側端部が上
    記リセス上に迫り出したメタル層と、 上記半導体領域のリセス内に配置されたゲート電極とを
    備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電界効果トランジスタに
    おいて、 上記メタル層はタングステンシリサイドからなることを
    特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体領域上に相対向するよう所定間隔
    隔ててソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、 該半導体領域表面の、上記ソース電極及びドレイン電極
    間の部分上に、所定間隔隔てて相対向する一対の対向部
    を有するメタル層を形成する工程と、 該メタル層の対向部をマスクとして上記半導体領域にエ
    ッチング処理を施して、上記半導体領域の表面の、上記
    一対の対向部が対向する部分に、リセスを形成する工程
    と、 該リセス内にゲート電極を形成する工程とを含むことを
    特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電界効果トランジスタの
    製造方法において、 上記メタル層として、タングステンシリサイド層を形成
    することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007529885A (ja) * 2004-03-12 2007-10-25 セミサウス ラボラトリーズ, インコーポレーテッド 自己整列型炭化ケイ素半導体デバイスおよびそのデバイスの作成方法

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